JPH01287671A - 感光性樹脂版 - Google Patents

感光性樹脂版

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JPH01287671A
JPH01287671A JP11705488A JP11705488A JPH01287671A JP H01287671 A JPH01287671 A JP H01287671A JP 11705488 A JP11705488 A JP 11705488A JP 11705488 A JP11705488 A JP 11705488A JP H01287671 A JPH01287671 A JP H01287671A
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photosensitive
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勝又 直也
Shunji Nakazato
俊二 中里
Katsuyuki Ota
大田 勝行
Toshimi Aoyama
青山 俊身
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/092Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers characterised by backside coating or layers, by lubricating-slip layers or means, by oxygen barrier layers or by stripping-release layers or means

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野J 本発明は、凸版印刷用の印刷版を形成させるのに用いら
れる感光性樹脂版に関するものである。
ざらに詳しくいえば、本発明は、感光性樹脂版の感光層
の表面の粘着性を防止し、かつ印刷の際、印圧ムラがな
く、鮮明な画像を再現しうる感光性樹脂版に関するもの
である。
[従来の技術1 従来のけん化ポリ酢酸ビニルを主体とした感光性樹脂版
は、多量の光重合性単量体や可塑剤等を含有するので、
感光層表面に粘着性を有することが多い、そのため、原
図フィルム(ネガフィルム〕と感光性樹脂版とを密着せ
しめて露光する際に、原図フィルムと感光性樹脂版との
均一なT:RがMi害されたり、あるいは、露光後に原
図フィルムを感光性樹脂版から剥離する際に、原図フィ
ルムに感光層が転写されて、原図フィルムと感光層とを
損傷したりするなどの問題がある。
このような問題を解決する方法として、例えば、表面が
微多孔化されたフィルムを密着被覆することにより、感
光層表面を直接マット化する方法(特開昭48−453
04号公報)、あるいは感光層表面に粘着防止のための
部分けん化ポリ酢酸ビニル(以下、rPVAJ という
)被膜を設ける方法(特開昭58−18633号公報、
特開昭61−17148号公報)などが提案されている
しかしながら、感光層表面を直接マット化する方法では
、感光層自体が強い粘着性を有する場合には、原図フィ
ルムとの密着性を十分に高めることができない。
また、従来のPVA被膜を設ける方法では、露光、現像
後に、感光層上のPVA被膜が完全に除去されるように
、感光層に使用したPVAとはできるだけ相容性の悪い
、すなわち、剥離しゃすいPVA被膜を使用する。この
場合には、原図フィルムとの′IER性は改善されるも
のの、感光層上に粘着防止層としてのPVA被膜を設け
たまま長時間、例えば半年間以上放置すると、保存中に
感光層に含まれる光重合性単量体などの成分がPVA被
膜中に不均一に浸透し、PVA被膜が不均一な感光性を
有するようになる。その結果、露光、現像時にPVA被
膜の一部が光硬化し、パターンが形成された感光層上に
、PVA被膜の光硬化した部分が斑点状に残存し、印刷
の際1版表面に印圧ムラを生じ良好な印刷物が得られな
いという重大な欠点を有する。
また、露光、現像後PVA被膜が除去されて、感光暦表
面が露出した部分は、表面に粘着性があるので紙粉が付
着しやすく、印刷不良の原因となる。さらに、製版後、
版を積み重ねて一時保管した場合、印刷版表面の粘着性
により、版同士が接着してしまうので、印刷に使用する
ために両者を剥がそうとすると、印刷版のレリーフ表面
が損傷してしまうという欠点がある。
[発明が解決しようとする課g] 本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、PV
Aを主体とした感光性樹脂層を有する感光性樹脂層にお
いて、感光層の表面の粘着性を防止し、かつ印刷の際、
印圧ムラがなく、鮮明な画像を再現しうる感光性樹脂層
を提供することにある。
本発明の他の目的は、露光、現像後にPVA被膜の均一
に光硬化した暦をパターンが形成された感光層表面上に
残存させ、印刷版表面の粘着性を防止することにある。
本発明者らは、従来技術の有する問題点を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、感光層に用いるPVAと特定の関
係を有するPVAを選択し、このPVAを粘着防止用の
被膜層として使用することにより、感光層の表面の粘着
性が防止できると共に、露光、現像後に光硬化したPV
A被膜をパターンが形成された感光暦表面に均一に残存
せしめることができ、その結果、表面に粘1性がなく、
かつ印圧ムラの生じない印刷版を得ることができること
を見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
[!!題を解決するための手段] すなわち、本発明の要旨は、支持体上に、完全けん化ま
たは部分けん化ポリ酢酸ビニルを主体とした感光層を形
成してなる感光性樹脂層において、感光層上に、感光層
に用いた完全けん化または部分けん化ポリ酢酸ビニルに
対し、−10〜lOモル%の範囲のけん化度を有し、か
つ、0.5〜1.5倍の範囲の重合度を有する完全けん
化または部分けん化ポリ酢酸ビニル被膜を設けたことを
特徴とする感光性樹脂層、にある。
従来は、露光、現像後にPVA被膜からなる粘着防止層
が版面に全く残留しないようにしていたのに対し、本発
明においては、感光層のPVAと特定の関係にあるPV
Aを被膜形成用樹脂として選択的に用いることにより、
後で詳述するように、PVA被膜を感光層上に設けた直
後から、感光層側からの感光性成分の浸透により、一定
の感光性を被膜全面にわたり均一に有するようにせしめ
、現像後にもパターンが形成された感光層上に光硬化し
たPVA被膜を積極的に残存させるのである。また、均
一な感光性がPVA被膜に付芋されるため、長期保存後
もパターンが形成された感光層上に、PVA被膜の不均
一に光硬化した部分が斑点状に残存することはない。
以下、本発明の各構成要素について詳述する。
(PVA被膜〕 本発明で粘着防止被膜とし使用するPVAは、感光層に
用いたPVAに対し、−10−10モル%のけん化度を
有し、かつ、0,5〜1.5倍の重合度を有するもので
ある。
本発明で使用するPVA被膜は、感光層表面に対して、
粘着防止被膜としての作用を有する。さらに、感光層の
PVAと適度な相容性を有するPVAを被膜層として選
択使用しているため、感光層から光重合性単量体や光重
合開始剤などの感光性成分が、均一にPVA被膜に浸透
する。したがって、PVA被膜を感光層上に設けた直後
から、PVA被膜は感光層側からの感光性成分の浸透に
より、ある程度の感光性を被膜全面にわたり均一に有す
るようになる。感光層に含まれる光重合性単量体や光重
合開始剤等の感光性成分は、PVA被膜に対して必ずし
も相容性の良いものばかりではないので、PVA被膜中
には、長期保存中にも感光層と同一の濃度となるほどの
感光性成分が浸透することはなく、PVA被膜表面の粘
着性は、感光層表面の粘着性に比べるとはるかに少ない
ため、粘着防止効果を失うことはない。
また、PVA被膜は、感光層から感光性成分が浸透して
感光性を有しているので、原図フィルムを介して露光し
た場合、露光部のPVA被膜は。
不溶化し、現像処理後もパターンが形成された感光層上
に均一な被膜となって残り、他方、未露光部分のPVA
被膜は、現像時に未露光感光層と共に除去される。この
ときパターン上に残ったPVA被膜中は、従来の感光性
樹脂版における感光層表面に比べ粘着性が少ないので、
印刷の際に紙粉が付きにくくなるという効果がある。
このような条件を満たす被膜形成用のPVAとしては、
感光層に用いたPVAに対し、−10〜10%のけん化
度を有し、かつ、0.5〜1.5倍の重合度を有するも
のであることが必要である。
被膜形成用PVAのけん化度が上記範囲をはずれると、
感光層のPVAとの適度な相客性が得られないために、
取り扱い中に部分的な剥離を起こしやすくなる。特に、
けん化度が上記範囲奢超えて低い場合には、PVAの水
溶解性が悪くなったり、PVA被膜が粘着性を有するよ
うになる場合があるので、粘着防止被膜としての作用効
果が低下する。
また、被膜形成用PVAの重合度が、感光層に用いたP
VAの0.5倍より小さいと、光重合性単量体や光重合
開始剤などの感光性成分や可塑剤などが浸透しやすくな
り、粘着防止効果が低下する。他方、重合度が1.5倍
を超えると、感光層のPVAとの適度な相容性が得られ
ないので、取り扱い中に部分的な剥離を起こしやすくな
り、好ましくない。
被膜形成用PVAのけん化度および重合度が、前記条件
を満足する限り、けん化度および重合度の異なる複数の
PVAを混合して用いてもよい。
PVA被膜の膜厚は、通常、0.1〜20pmの範囲で
使用されるが、好ましくは0.5〜4終mの範囲である
。PVA被膜の膜厚がO,lBmに満たない場合には、
粘着防止効果が低下する。
また20JLmを超えると1M図フィルムを介して露光
する際に、PVA被膜中で光線の散乱が発生するので画
像再現性が悪くなる。
本発明のPVA被膜中には、必要に応じ、粘着防止効果
を低減しない範囲内で、可塑剤、光重合性単量体、光重
合開始剤を配合することもできる。
(支持体) 本発明の感光性樹脂版に用いられる支持体としては、特
に制限はなく、例えば、従来の感光性樹脂版に使用され
ているポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン等の樹
脂フィルム、鋼、アルミニウム等の板にハレーション防
止層を設けたものなどが挙げられる。
(PVAを主体とする感光層〕 本発明の感光性樹脂版における感光層には。
■完全けん化または部分けん化PVAを主体とする樹脂
、■光重合可能なアルケニル基を少なくとも1個有する
光重合性単量体、および■光重合開始剤を主成分とし、
必要に応じて熱重合禁止剤、染料や顔料などの着色剤、
可塑剤などが添加された組成物が用いられる。
現像液として水を用いる場合には、水溶性を有するPV
Aを用いればよい、この場合のPVAのけん化度は、お
よそ65〜98%の範囲であることが望ましい、また、
PVAは、不飽和基などを導入した変性PVAであって
もよい。
(カバーフィルム) 本発明の感光性樹脂版には、感光層上に設けるPVA被
膜の保護膜として、カバーフィルムを用いてもよい、こ
のようなカバーフィルムの素材としては、ポリエステル
、ポリアミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、ポリ増化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リアクリレート、ポリメタクリレートなどが挙げられる
が、これらに限られるものではない。
また、これらのカバーフィルムとしてマット化したもの
を用いると、PVA被膜もマット化されるため、原図フ
ィルムとのvE着性をさらに向上させることができる。
カバーフィルムのマット化の方法としては、例えば、フ
ィルムの表面をアルカリまたは酸で処理して表面を腐食
させる化学研磨法、フィルム表面に微粒子を噴射して表
面に凹凸を形成させるサンドブラスト法、微粒子を含ん
だ水をフィルム表面に噴射してフィルム表面に凹凸を形
成させる液体ホーニング法、微粒子を含んだ樹脂をフィ
ルム表面にコートするコーティング法などがある。それ
らの方法のうち1表面の粗さを一定にすることが比較的
容易であることから見て、コーティング法を用いること
が好ましい。
(製造法〕 本発明において、PVA被膜を感光層上に形成させる方
法としては、■カバーフィルム上にPVAを水および/
またはメタノールなどの溶剤に溶かした溶液を塗布し、
乾燥したものを、支持体上に形成された感光層表面にP
VA被膜と感光層が接するように圧着する方法、■支持
体上に形成された感光層表面に、PVAの溶液を塗布し
た後、カバーフィルムをラミネートする方法、■力/<
−フィルム上にPVA溶液を塗布乾燥し1次いで、その
上に感光層を流延し、乾燥させ、感光層の表面に接1剤
を介して支持体をラミネートする方法等がある。
[実施例] 以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は、これら実施例のみに限定され
るものではない。
実施例1 けん化度80モル%、重合度500の部分けん化PVA
l0重量部を、水60重量部、メタノール30重量部よ
りなる混合溶剤に溶解してPVA被膜形成用組成物とし
た。この溶液を膜厚125pmのポリエステルフィルム
上に塗布し、100℃で2分間乾燥し、平均2.5pm
厚のPVA被膜を形成した。一方、感光性樹脂組成物と
して、けん化度が73モル%1重合度は500の部分け
ん化PVA 100重量部、感光性反応生成物100重
量部、エチレングリコール” ji ’Ik m、ベン
ゾインイソプロピルエーテル4@量部、メチルヒドロキ
ノン0.05重量部を水200重量部に加熱溶解した。
この溶液をあらかじめハレーション防止暦を設けたポリ
エステルフィルム上に流延し、40℃で15時間乾燥し
て、厚さ0.7mmの感光層を作成した。
なお、前記感光性反応生成物は、特公昭54−3790
号公報の実施例2に開示されている方法に従って製造し
た。すなわち、水10g量部にメチルヒドロキノン0.
025重量部を溶かし、これにジメチロールエーテル7
4重量部、N−メチロールアクリルアミド202重量部
、増化アンモニウム2重量部を加えて80℃に加熱し、
2時間かきまぜた0次いで、この反応生成物をア七トン
1000重量部中に注加し、沈殿物をろ過して除き、ポ
リマー状縮合物(感光性反応生成物)を得た。
このようにして形成された感光層表面は強い粘着性2有
し、ネガフィルムとの真空密着性が極めて悪かった。こ
の表面に水:メタノール=l:2(重量比)の混合溶剤
を微薄に塗布し、先に作成したPVA11mが形成され
たカバーフィルムをPVA被膜が感光層表面に接するよ
うに積層圧着し、感光性樹脂版を作成した。
次に、得られた感光性樹脂版のカバーフィルムを剥がす
と、PVA被膜は、感光層表面に転写されて接着してお
り、該被膜表面は粘着性を帯びていなかった、さらに、
この感光性印刷版にネガフィルムを重ね、真空密着した
ところ、ネガフィルムは感光性樹脂版表面に均一に密着
した。続いてケミカルランプで露光後、ネガフィルムを
剥がしたところ容易に剥がすことができ、感光暦表面が
損傷されることはなかった0次いで、ブラシ式洗い出し
機を用いて、35℃の温水にて2分間現像し、その後、
乾燥、後露光を行なった。パターンが形成された印刷版
の表面を観察したところ、レリーフ上に光硬化したPV
A被膜が均一に残っており1表面は粘着性を帯びていな
かった。また、画像エツジ部もシャープであり、焼きボ
ケもなく良好な画像再現性を示した。この版を印刷機に
かけ、印刷テストを行ったところ、良好な印刷物が得ら
れた。
また、同様にして作成した感光性印刷版を、6ケ月間室
温で保存したものを用いて同様な方法で製版、印刷を行
ったところ、同様に良好な印刷物が得られた。
比較例1 けん化度および重合度の異なる4種のPVAを用意し、
実施例1と同様にして、けん化度が73モル%1重合度
は500の部分けん化PVAを主体とする感光層上に被
膜を形成し、製版、印刷を行った。また、6ケ月間室温
で保存したものについても同様に製版印刷を行った。そ
の結果を第1表に示す、第1表中、粘着性、レリーフ表
面状態および画像再現性の意味は1次のとおりである。
「粘着性」・・・ネガフィルムを重ね真空′&″着後、
ネガフィルムを剥すときの粘着性である。
「レリーフ表面状態」・・・製版後、レリーフ上のPV
A皮膜の状態である。
「画像再現性」・・・パターンがネガフィルムに忠実か
、あるいはレリーフのエツジ部がシャープであるかにつ
いて観察した。
第1表に示す結果から明らかなように、いずれも所定の
範囲を逸脱したPVAを使用したPVA被膜は、粘着性
を有するか、有さないまでも粘着防止層として長期の保
存には耐えられないことが確認された。
実施例2 けん化度81モル%、重合度700の部分けん化PVA
l0重量部、ポリエチレングリコールジメタクリレート
0.5重量部、ペンツインイソプロビルエーテル0.0
5重量部を、水90jl量部、メタノールlO重量部の
混合溶剤に溶解した。一方、125uLm厚のポリエス
テルフィルム上に、マット化剤として平均粒子径17z
mの二酸化ケイ素を内包する飽和ポリエステル樹脂をマ
ットフィルム層として設け、このマット化された面に前
記PVA溶液を乾燥後の膜厚が24mとなるように塗布
し、100℃で2時間乾燥した。!!光性樹脂組成物と
しては、けん化度が90モル%、重合度が500の部分
けん化PVA 100jl量部、ポリグリセリンにN−
メチロールアクリルアミドを反応させた反応生成物80
31量部、ポリエチレングリコールジアクリレート20
重量部、ペンツインインプロビルエーテル1重量部、メ
チルヒドロキノン0.05重量部を水100重量部に加
熱溶解したものを調製した8この感光性樹脂溶液を、予
めハレーシ璽ン防止層を設けたポリエステルフィルム上
に流延し、40℃で15時間乾燥して、厚さ0.7mm
の感光層を形成した。この感光層は、強い粘着性があり
、ネガフィルムとの真空密着性が悪かった。
次いで、先に作成したPVA被膜が設けられたマットフ
ィルムを、実施例1と同様の方法で感光層上に圧着し、
感光性樹脂層とした。
得られた感光性樹脂層を用いて実施例1と同様に製版し
たところ、レリーフ表面には、光硬化し、かつマットフ
ィルムの表面形状が逆転写されたPVA被膜が均一に残
っていた。
この版を5枚重ね、2日間放置した後1枚ずつ剥がした
が、樹脂板同士が接着していることもなく、簡単に剥が
すことができた0次に、この版を用いて印刷を行ったと
ころ1版面に紙粉が付着することもなく、良好な印刷物
が得られた。また、6ケ月間保存したものも同様であっ
た。
比較例2 PVA被膜として、けん化度98モル%、重合度170
0のPVAを用い、感光性組成物に、けん化度80モル
%、重合度が500の部分けん化PVAを用いた以外は
、実施例2と全く同様にして感光性樹脂層を作成し製版
したところ、レリーフ表面にPVA被膜は残っておらず
、レリーフ表面はモ滑であった。
次に、この版を5枚重ね、2日開放首後1枚ずつ剥がし
たが、樹脂版表面の粘着性のため、樹脂板同士が接着し
てしまい容易に剥がすことができなかった0強引に剥が
すと、レリーフの一部が欠けてしまい、印刷版として使
用することができなかった。また、3ケ月間保存後、同
様に製版したところ、レリーフ表面にPVA被膜が斑点
状に残っており、この版を用いて印刷したことろ、印圧
ムラのため良好な印刷物は得られなかった。
実施例3 けん化度80モル%、重合度300の部分けん化PVA
5重量部と、けん化度88モル%、重合度500の部分
けん化PVA5重量部を、水60重量部、メタノール3
0重量部の混合溶剤に溶解した溶液を用いてPVA被膜
を形成し、一方、けん化度80モル%1重合度500の
部分けん化PVA100重量部、ヒ重量部ジヒドロキシ
エチルメタクリレート90リメチロールプロパントリア
クリレート10重量部、ベンジルジメチルケタール2重
量部、メチルヒドロキノン0.05重量部を、水80重
量部、メタノール20fi量部の混合溶剤に溶解した溶
液を用いて、感光層をノ\レーション防止暦が設けられ
た鉄板上に形成した以外は、実施例1と同様の方法で感
光性樹脂層を作成した。
この感光性樹脂層のカバーフィルムを剥がしたところ、
感光層上に設けられたPVA被膜表面は粘着性を帯びて
いなかった。
次に、ケミカルランプを用いて、10秒間全面露光した
後、ネガフィルムを真空密着し、ケミカルランプを用い
て1分間露光した0次いで、スプレー式現像機により3
分間かけて現像し、乾燥。
後露光を行った。
得られた印刷版表面を!lI!シたところ、レリーフ上
に、光硬化したPVA被膜が完全に残っており、粘着性
もなく画像エツジ部もシャープであった。
実施例4 けん化度80モル%、重合度500の部分けん化PVA
 10重量部を、水60重量部、メタノール30重量部
よりなる混合溶剤に溶解してPVA被膜形成用組成物■
とした。
また、けん化度98モル%1重合度500のPVA5重
量部とけん化度90モル%、重合度1700のPVA5
重量部を、水60重量部、メタノール30重量部よりな
る混合溶剤に溶解し、pvA被膜形成用組成物■とした
マット化剤として平均粒子径1pmの二酸化ケイ素を内
包する飽和ポリエステル樹脂をマットフィルム層として
、膜厚125pmのポリエステルフィルム上に設け、こ
のマット化された面に、前記それぞれの溶液を別途乾燥
後の膜厚が5ルmとなるように八−コーターで塗布し、
100℃で2分間乾燥してPVA被膜を形成した。
次に、実施例1の感光性樹脂組成物を用いて実施例1と
同様にして、次に示す感光性樹脂版を用意した。
(a)PVA被膜被膜形成用組成物情いて版作成後1カ
月室温で保存したもの。
(b)PVA被膜形成用組成物■を用いて版作成直後の
もの。
(c)PVA被膜形成用組成物■を用いて版作成後1カ
月室温で保存したもの。
上記各感光性樹脂版の力へ−フイルムを剥がし、ケミカ
ルランプで全面露光したのち、PVA被膜が形成されて
いる面の一部をセロハンテープで覆って保護し、ブラシ
式洗い出し機を用いて、35℃の温水にて2分間現像し
た。樹脂版表面の水滴を取り除いた後、セロハンテープ
を剥がし、乾燥、後露光を行った。
このようにして得られた各製版後の感光性樹脂の表面形
状を、セロハンテープで保護してあった部分から保護し
てなかった部分にかけて、万能表面形状測定器((株)
小板研究所 MODELSE−3A)で測定した結果を
、第1図に示す。
第1図中、(a)、(b)および(C)は、前記感光性
樹脂版(a)、(b)および(C)を使用した場合に対
応する。
第1図から明らかなように、本発明の所定の範囲を逸脱
したPVA被膜形成用組成物■を使用すると、樹脂層作
成直後に製版した場合は、セロハンテープで保護してあ
った部分と保護してなかった部分との段差が約5pmで
あることから、PVA被膜は現像処理によって剥離され
ていることが分かる。しかし、樹脂版作成後1カ月経過
した場合は、PVA被膜が斑点状に残存している。
これに対し、本発明の範囲のPVA被膜被膜形成用組成
物情用すると、樹脂版作成後1カ月経過しても現像処理
後のPVA被膜が斑点状に残存することなく、セロハン
テープで保護してあった部分と保護してなかった部分と
の段差が約3〜4pmであることから約1〜27zmの
PVA被膜が均一に残存していることが確認された。
[発明の効果] 本発明によれば、露光、現像後にも印刷版のレリーフ上
に光硬化したPVA被膜が均一に残存するので、露光処
理時に原図フィルムとの粘着性を防止する効果を有する
以外にも、露光、現像後の印刷版のレリーフ表面の粘着
性も防止することができる。そして、本発明の感光性樹
脂版は、印圧ムラがなく、鮮明な画像を再現しうるとい
う顕著な効果を奏し得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、製版後の感光性樹脂の表面形状を万能表面形
状測定器で測定した結果を示す図であり、(a)は本発
明の実施例を、(b)および(C)は比較例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に、完全けん化または部分けん化ポリ酢
    酸ビニルを主体とした感光層を形成してなる感光性樹脂
    版において、感光層上に、感光層に用いた完全けん化ま
    たは部分けん化ポリ酢酸ビニルに対し、−10〜10モ
    ル%の範囲のけん化度を有し、かつ、0.5〜1.5倍
    の範囲の重合度を有する完全けん化または部分けん化ポ
    リ酢酸ビニル被膜を設けたことを特徴とする感光性樹脂
    版。
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