JPH01265411A - ハンダ処理可能な自己潤滑性絶縁電線 - Google Patents

ハンダ処理可能な自己潤滑性絶縁電線

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JPH01265411A
JPH01265411A JP9336588A JP9336588A JPH01265411A JP H01265411 A JPH01265411 A JP H01265411A JP 9336588 A JP9336588 A JP 9336588A JP 9336588 A JP9336588 A JP 9336588A JP H01265411 A JPH01265411 A JP H01265411A
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滋 山田
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安希彦 石田
Kenichi Yagi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハンダ剥離処理が可能な自己Δη滑性絶縁電
線に関し、更に詳しくは、ハンダ剥離性、軟化温度、耐
熱性並びに加工性に優れた新規なポリエステルイミド樹
脂/自己潤滑性樹脂で被覆した自己潤滑性絶縁電線に関
するものである。
(従来の技術及びその問題点) 近年、モーターやトランス等の電気機器の小型化及び軽
量化は著しいものがある。このことは、家電製品のみな
らず自動車並びに航空機における小型化及び軽量化の一
翼を坦っている。
更に、電気機器の信頼性向上も強く望まれ、モーターや
トランス等の電気機器に用いられている絶縁電線には耐
熱性の優れた材料が求められている。
又、機器の小型化及び軽量化には電線の細線化を必要と
し、細線化された絶縁電線には、従来以上の負荷がかか
る為、当然その絶縁電線にはより高性能なものが要求さ
れる様になった。
他方、電気機器メーカーにおいてはその絶縁電線を使用
するに当って、機器の製造工程の迅速化/合理化を図る
ため、コイル巻き工程において従来の手作業から自動巻
線機への転換が進み、更に高速自動巻線機へと移行しつ
つある。
これら高速自動巻線機を使用した場合、工程の迅速化は
可能となったが、しかし、この場合適用された絶縁電線
は屈曲並びに張力を受け、更に摩樫を受けて巻線される
ため、絶縁層が機械的損傷を受ける。このため機器に組
み込まれた後、レアーショートを起す要因となっている
又、モーターの狭いスロットに絶縁電線を挿入する際に
は、手作業の能率を高める占積率を可能な限り小さくす
ることが求められ、且つ合理化のためコイル間の層間紙
を省略する試みが為されており、これらを解決するため
絶縁電線に憫滑性を付与し、機械的損傷を低減すること
が試みられている。
このことは自動巻線機のみならず手作業においても同様
であり、手作業の能率を高めるため滑り製のよい絶縁電
線が要望されている。この為、絶縁電線上に流動パラフ
ィン、冷凍機油等の液体の一潤滑剤を塗布する方法が取
られてきた。しかしながら、厳しいコイル巻き加工に応
えるためには単に上記の如き潤滑剤を塗布するのみでは
十分ではなく、このため絶縁皮膜層の上に6−又は6,
6−ナイロンを主体とした塗料を塗布及び焼付け、潤滑
性を増して厳しいコイル巻き加工時の損傷を少なくする
ことが多く行われている。
従来のポリビニルホルマール、ポリウレタン、ポリエス
テル並びにポリエステルイミド絶縁電線等の上に、これ
ら6−又は6.6−ナイロンを主体とした塗料を塗布及
び焼付けた自己潤滑性絶縁電線の欠点としては、下地の
絶縁層の熱軟化温度と限界温度(Temperatur
e Index )とを低下させることが挙げられる。
但し、唯一つの例外は米国のNEMA 1000による
と、限界温度105Solderableはナイロンを
オーバーコートすることによりその限界温度は130に
向上するとしている。
上記の如く、絶縁層の熱軟化温度と限界温度(Temp
erature Index )とを低下させるにも係
わらず、厳しいコイル巻き加工に応えるためにナイロン
をオーバーコートして、ハンダ剥離性と自己潤滑性とを
有する絶縁電線が開発され用いられる様になった。
この結果、下地の絶縁層の絶縁材料としては耐熱化が進
み、熱的に安定な材料であるF種(155℃)のグリセ
リン含有ポリエステルイミド絶縁電線、H種(180℃
)のトリス−(2−とドロキシエチル)イソシアヌレー
ト(以下TIIEIGと省略する)含有ポリエステルイ
ミド絶縁電線、H種(180℃)のTllεTC含有ポ
リエステルアミドイミド絶縁電線、H種(200℃)の
芳香族ポリアミドイミド絶縁電線並びにM種(220℃
)のポリイミド絶縁電線が開発された。
これらの絶縁電線は過酷な環境下で使用される為、耐化
学薬品性、耐溶剤性、耐加水分解性並びに耐アルカリ性
が求められている。+)η述の絶縁電線は、概して耐化
学薬品性に優れている。
要約すれば、絶縁電線に対しては、耐熱性、耐化学薬品
性の向上が望まれるとともに、細線化が志向され、絶縁
塗料メーカーはこれらの要求に応えて来た。
絶縁電線の耐熱性向上とともに、電気機器メーカーでは
、コストダウンを目的として省力化、生産のライン化並
びに細線化を進めて、工程の合理化を図る為に自己潤滑
性を具備した絶縁電線を求めている。省力化及びライン
化の例としては、絶縁電線の端末剥離処理のライン化が
ある。
現在、この端末剥離処理は、(1)機械剥離、(2)熱
分解剥離、(3)薬品剥離、(4)ハンタill m等
の諸方法があるが、作業時間、細線の導体の無傷化並び
に連続処理化等を考慮すると上記の(4)のハンダ剥離
処理法が最も好ましいとされている。
このため、電気機器メーカーからはハンダ剥離処理かで
きる、いわゆるハンダ剥離が可能で、且つ耐熱性がF種
(155℃)乃至H種(180℃)で、且つ自己溜滑性
を具備した絶縁電線が強く望まれている。
この[j的のために、6−ナイロン又は6.6−ナイロ
ンを主体とした塗料を塗布及び焼付けた自己f4?ft
性ハンダall filか可ス1Lなポリエステルイミ
ド絶縁電線が開発された。
ハンダ剥離処理が可能な絶縁皮膜を導体の上に形成し得
ることは公知の事実である。尚、この分野においてハン
ダ剥離処理が可能なという表現は、加熱されたハンダ浴
中に絶縁電線を浸漬した時、絶縁皮膜がその浸漬部分で
分解及び除去され、この時点において導体にはハンダが
付いた状態にな)ているため、ハンダ付けか容易となる
ことてあり、直接ハンダ付けかできるということではな
い。
又、最近、高品位テレビジョンの一部の偏向ヨークの製
造ラインに用いられているスリット巻きのシステムには
、ハンダ剥離性と白己溜滑性を具備した絶縁電線が不可
欠とされている。
このためには、ハンダ浴への浸t+1に続いて絶縁皮膜
はできるだけ速やかに即ち瞬時に除去されねばならない
。ハンダ浴への浸漬が短時間であればある程好ましいこ
とは言うまでもない。この[1的のためのハンダ浴とし
ては、鉛と錫の合金が用いられている。
脱皮膜並びにハンダ処理はいわゆる印刷回路の導体への
接続におけるものと基本的に同じ方法で行なわれている
一方、ハンダ付は性を有する絶縁電線としては、少なく
とも2つの水酸基並びに2官能性又はより高い官能性を
有するブロックイソシアネートを4rする化合物を含有
するポリウレタン絶縁電線と、1個又はそれ以上の多塩
基酸を1個又はそれ以りの多価アルコールと反応せしめ
るに当たり使用した出発物質の1個又はそれ以上が、分
子の官能性基の間で1個又はそれ以上の五員環のイミド
環を含有することを特徴とするポリエステルイミド絶縁
電線が使用されている。
結合エネルギーの小さいウレタン結合やウレア結合等の
熱解重合する」^を主鎖に持つポリウレタン絶縁電線は
、320℃の低温領域から400℃の高温領域で直接ハ
ンダ付けが可能である。
しかしながら、ポリウレタン絶縁電線の耐熱性は、せい
ぜいE種(120℃)どまりであった。
これに対して、最近ではTemperature In
dexが130乃至155℃の耐熱性を有するとともに
、370℃のハンダ浴でハンダ付けが可能なポリエステ
ルイミド/ポリイソシアネート被覆電線が開発された。
絶縁電線をハンダ剥離をする際、その耐熱性が高い程、
溶融ハンダ浴での皮膜分解温度を高くする必要かあり、
且つ皮膜を完全に分解し炭化皮膜を導体上に残さないた
めには、溶融ハンダ浴での?U ?+°1処理時間を長
くする必要が生じて来た。
成るラインにおけるハンダ11)離のl17S埋条件は
、高温短時間浸漬法が採用され、520℃及び1乃信2
秒でなされている。しかしながら、溶融ハンダ浴の温度
が400℃を越えるとハンダ浴の酸化劣化か一段と進み
、且つ銅かハンダに溶解する速度か速くなるために絶縁
′1゛「線の線細りの問題が生して来る。
従って、ハンダ浴の温度は少なくとも450℃付近で、
浸漬処理時間は10秒以内が好ましい。
しかしながら、萌述のTIIEIに含イ1のポリエステ
ルイミド絶縁層、Tl1EI[;含4Tのポリエステル
アミドイミド絶縁層、芳呑族ポリアミドイミド絶縁層及
びポリイミド絶縁層の各層を絶縁層とする自己潤滑性絶
縁電線の耐熱性は、少なくともF種(155℃)以上で
はあるものの、そのハンダ付は性並びにハンダ剥離性は
皆無である。
一方、自己潤滑性絶縁電線に対する巻線特性への要求は
増々苛酷となり、高速巻き線時の機械的負荷に耐えるこ
とが要求され、又、巻き線時の急激な熱負荷に耐えるた
めには耐熱軟化性と耐熱衝撃性が、又、耐クレージング
性及び自己潤滑性等も必要となって来ている。
これらの要求に対しては、自己潤滑性を具備した芳香族
ポリアミドイミド絶縁電線が最も優れていることは公知
であるが、これら芳香族ポリアミドイミド絶縁電線は、
前述の要求特性を満たすには過剰特性であり、且つ非常
に高価であるうえにハンダ剥離性を有していない。
F種(155℃)以上の耐熱性を有するハンダ処理可能
な絶縁電線として、汎用的に使用されている6−又は6
.6−ナイロンを主体とした塗料を塗布並びに焼付けた
自己潤滑性ハンダ処理可能なポリエステルイミド絶縁電
線は、ハンダ浴中で絶縁皮膜を完全に分解して、炭化皮
膜を導体中に残さない為にはハンダ浴の温度を460℃
以上とし、且つ浸漬時間も10秒以上が要求され、しか
も軟化温度は280℃止まりであった。
従ってハンダ浴の温度が450℃以下で[つ浸処理時間
も10秒以内であっても、導体上に何らの炭化皮膜も残
さずにハンダ処理が可能であり、そのに優れた軟化温度
と自己潤滑性とを有する絶縁電線が要望されている。
本発明者等は、前述の要望に応えるべく鋭、α研究の結
果、新規なポリエステルイミド樹脂を含む絶縁塗料と、
6−又は6,6−ナイロンを主体とした自己潤滑性塗料
とを組合わせることにより、ハンダ剥離性を阻害させる
ことなく、F乃至H種の耐熱性(T1175℃以上)と
高軟化温度(300℃以上)並びに自己潤滑性(静摩擦
係数0.15以下)の特性を有する新規な優れた絶縁電
線を見出した。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、(A)五員環のイミド基を含有する二
価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれらの混合物と
、(B)三価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれら
の混合物と、(C)二価アルコールと、(D)三価の胞
肪族アルコールとを、有機溶媒の存在下に反応せしめて
得られたポリエステルイミド樹脂を含む絶縁塗料を導体
上に塗布及び焼付け、更にその上に直接又は他の絶縁物
を介してポリアミド樹脂を主成分とする自己潤滑性塗料
を塗布及び焼付けたことを特徴とするハンダ処理可能な
自己潤滑性絶縁電線である。
(作  用) 本発明の絶縁電線は、特定のポリエステルイミド系の絶
縁材料を用いた絶縁層を下地とし、6−又は6.6−ナ
イロンを彊滑層とした絶縁電線であり、優れた熱的、機
械的、電気的及び化学的特性及び自己潤滑性を有しつつ
、良好なハンダ剥離性を有するものである。
本発明者等は、絶縁電線のハンダ剥離性と耐熱性は全く
相い反する特性であるにも拘らず、約310℃以上の高
軟化温度と74175乃至190℃の耐熱性を有すると
ともに、450℃以下のハンダ剥離性と自己潤滑性(静
摩擦係数0.15以下)の特性を具備した新規なポリエ
ステルイミド絶縁電線を見出した。
上記本発明における450℃以下のハンダ剥離性は特定
の構成のポリエステルイミド絶縁層と6−ナイロン又は
6.6−ナイロンからなる潤滑層によって付′jされた
ものであり、優れたハンダ剥離性と優れた耐熱性を同時
に具備した自己潤滑性絶縁電線が提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明において使用するポリエステルイミド絶縁塗料を
製造するための主成分であるポリエステルイミド樹脂は
、酸成分として前記の(A)成分及び(B)成分を使用
し、アルコール成分として上記の(C)成分及び(D)
成分を使用し、これらを常法に従ってエステル化して得
られるものである。−数的には上記の原料はそのまま用
いられる場合が殆どであるが、これらの前駆体を用いる
こともできる。
ポリエステルイミド樹脂の構成要因としての(A)、(
B)、(C)並びに(D)は、(A)が5乃至20当量
%、(B)が10乃至30当量%、(C)が25乃至6
0当量%及び(D)が10乃至40当JI[%て反応し
て得られたものを主成分とするのか好ましい。
上記便用j41において、(A)が5当量%未満である
と、得られる絶縁電線のハンダ剥離性と耐熱衝γ性が不
十分となり、一方、20当h1%を越える場合には、原
材料面からみてコスト高になり、又、皮膜の可撓性も低
下するので好ましくない。
又、(B)が10当量%未満であると、得られる絶縁電
線のハンダ剥離性が不十分となり、一方、30当量%を
越える場合には、樹脂合成時に困難が伴なう上に、可撓
性が低下するので好ましくない。又、(C)が25当M
%未満であると、得られる絶縁電線の皮膜の可撓性が著
しく低下し、−方、60当M%を越える場合には、ハン
ダ剥離性が低下する。又、(D)が10当量%未満であ
ると、得られる絶縁電線の皮膜の軟化温度が低下し、一
方、40当■%を越える場合には、ハンダ剥離性が悪く
なるので好ましくない。
従って、このポリエステルイミド樹脂のハンダ剥離性と
軟化温度並びにF種(155℃)の耐熱特性をバランス
良く満たすために、最も好ましくは(A)及び(B)か
合計で30乃至40当ht%で、珪つ(C)及び(D)
の合計が60乃至70117、 I、j%となるように
反応させて得られる樹脂か好ましい。
本発明において用いられる五員環のイミド基を含イ1す
る二価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれらの混合
物(A)としては、従来公知の方法によって次の(イ)
と(ロ)或いは(イ)と(ハ)とを反応せしめて得られ
るものが挙げられる。
(イ)五員環のカルボン酸無水物基の外に更に少なくと
も1個のその他の反応性基を含有する芳香族カルボン酸
無水物。この後者の反応性基はカルボキシル基、カルボ
ン酸無水物基又はヒドロキシル基等である。
上記五員環のカルボン酸無水物基の代りに、隣接した炭
素原fに結合した2個のカルボキシル基又はそのエステ
ル並びに半エステル並びにイミドJ、cを形成すること
のできる限りにおいて、下記(ロ)に挙げられた第一級
アミンとの半アミドも使用し得る。
(ロ)第一級アミノ基の外に少なくとも1個のその他の
反応性基を含有する第一級アミン。この後者の反応性基
はカルボキシル基、ヒドロキシル基又は更に第一級アミ
ノ基等である。
第一級アミンの代りに、その結合している第一級アミノ
基がイミド基を形成することのできる限りにおいて、そ
のアミンの塩、アミド、ラクタム又はポリアミドも使用
し得る。
(ハ)ポリイソシアネート 五員環のカルボン酸無水物基及びその他の官能性基を有
する化合物(イ)の例としては、トリカルボン酸無水物
、例えば、 トリメリット酸無水物、 ヘミメリット酸無水物、 1.2.5−ナフタリントリカルボン酸無水物、2.3
.6−ナフタリントリカルボン酸無水物、1.8.4−
ナフタリントリカルボン酸無水物、3.4.4′−ジフ
ェニールトリカルボン酸無水3.4.4 ′−ジフェニ
ールメタントリカルボン酸無水物、 3.4.4′−ジフェニールニーデルトリカルホン酸無
水物、 3.4.4′−ヘンシフエノントリカルボン酸無水物等
が挙げられる。
テトラカルボン酸ニー無水物としては、例えば、ピロメ
リット酸二無水物、 メロファ二酸二無水物、 2.3,6.7−ナフタリンテトラカルボン酸二無水物
、 1.8,4.5−ナフタリンテトラカルボン酸二無水物
、 1.2,5.6−ナフタリンテトラカルボン酸二無水物
、 3.3′、4.4′−ジフェニールテトラカルボン酸二
無水物、 3.3′、4.4′−ジフェニールエーテルテトラカル
ホン酸二、無水物、 3.3’、4.4’−ジフェニールメタンテトラカルボ
ン酸二無水物、 3.3′、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルホン酸
二無水物等が挙げられ、特に有用なものは、トリメリッ
ト酸無水物である。
第一級アミノ基及びその他の官能性基を有する化合物(
ロ)の例としては、 エチレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ペンタメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 ヘプタメチレンジアミン、 オクタメチレンジアミン等の胞肪族ジアミン、4.4′
−ジアミノジフェニルメタン、4.4′−ジアミノジフ
ェニルプロパン、4.4′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、4.4′−ジアミノジフェニルスルホン、4.4
′−ジアミノジフェニルエーテル、3.3′−ジアミノ
ジフェニル、 3.3′−ジアミノジフェニルスルホン、3.3′−ジ
メチル−4,4′−ビスフエニルジアミン、 1.4−ジアミノナフタレン、 1.5−ジアミノナフタレン、 m−フェニレンジアミン、 P−フェニレンジアミン、 m−キシリレンジアミン、 p−キシリレンジアミン、 ■−イソプロピルー2.4−メタフェニレンジアミン等
の芳香族ジアミン(特に好ましいのは芳香族ジアミンで
ある)、更に、例えば、 3−(p−アミノシクロヘキシル)メタンジアミノプロ
ピル、 3−メチル−ヘプタンメチンジアミン、4.4′−ジメ
チルへブタメチンジアミン、2.5−ジメチルへキサメ
チレンジアミン、2.5−ジメチルへブタメチンジアミ
ンの如き分枝状胞肪族ジアミン、更に、例えば、 1.4−ジアミノシクロヘキサン、 1.10−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン等の脂
環族ジアミン、更に、例えば、 モノエタノールアミン、 モノプロパツールアミン、 ジメチルエタノールアミンの如きアミノアルコール並び
に、例えば、 グリココール、 アミノプロピオン酸、 アミノカプロン酸、 アミノ安息香酸の如きアミノカルボン酸も使用し得る。
ポリイソシアネート(ハ)の化合物の例としては、単一
核のポリイソシアネート、例えば、m−フェニレンジイ
ソシアネート、 2.4−トリレンジイソシアネート、 2.6−トリレンジイソシアネート等が挙げられ、多数
の核を有する芳香族ポリイソシアネート化合物の例とし
ては、 ジフェニルエーテル−4,4′−ジイソシアネート ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、 ジフェニルメタン−2,4′−ジイソシアネート、 ジフェニルメタン−2,2′−ジイソシアネート ジフェニルスルホン−4,4′−ジイソシアネート。
ジフェニルチオエーテル−4,4′−ジイソシアネート
、 ナフタリンジイソシアネート等があり、更に、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、 キシレンジイソシアネート等が挙げられる。
又、これらのポリイソシアネートのイソシアネート基を
フェノール性水酸基で安定化したいわゆる安定化イソシ
アネートも用いることもできる。
五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸として好ま
しいのは、 トリメリット酸無水物2モルと4.4′−ジアミフジフ
ェニルメタ21モル、4.4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル1モル、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート1モル或いはジフェニルエーテル−4,4′−
ジイソシアネート1モルより得られる二価カルボン酸で
ある。これら五員環のイミド基を含有する二価カルボン
酸としては、通常は溶剤中で(イ)と(ロ)或いは(イ
)と(ハ)を反応させて得られる。
五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸を溶剤中で
得る際に用いる溶剤としては、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジエチルホルムアミド、N、
N−ジエチルアセトアミド、クレゾール酸、フェノール
、0−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、
2゜3−キシレノール、2.4−キシレノール、2゜5
−キシレノール、2.6−キシレノール、3゜4−キシ
レノール、3.5−キシレノール、胞肪族炭化水素、芳
呑族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ケト
ン類並びにエステル類も用いることができ、これらの例
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、ジエチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、石油
ナフサ、コールタールナフサ、ソルベントナフサ、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
酢酸メチル、酢酸エチル等が挙げられる。これらは学独
のみならず混合溶剤として用いることもできる。
IH1環のイミド基を含イfする二価カルボン酸の誘導
体としては、エステル或いはハライド等がある。
三価カルボン酸或いはその誘導体(B)の例としては、
例えば、 トリメリット酸、 トリメシン酸の他に、更に、 トリメリット酸無水物、 ヘミメリット酸無水物、 1.2.5−ナフタリントリカルボン酸無水物、2.3
.6−ナフタリントリカルボン酸無水物、1.8.4−
ナフタリントリカルボン酸無水物、3.4.4”−ジフ
ェニールトリカルボン酸無水物、 3.4.4’−ジフェニールメタントリカルボン酸無水
物、 3.4.4′−ジフェニールエーテルトリカルボン酸無
水物及び 3.4.4’−ベンゾフェノントリカルボン酸無水物等
が挙げられる。
これらの三価カルボン酸の誘導体としては、そのエステ
ルがあるも、特に有用なものは、トリメリット酸無水物
とトリメリット酸である。
二価アルコール(C)の例としては、 エチレングリコール、 ジエチレングリコール、 トリエチレングリコール、 テトラエチレングリコール、 1.2−プロピレングリコール、 ジプロピレングリコール、 1.3−プロパンジオール、 各種のブタン−、ペンタン−1又はヘキサンジオール、
例えば、 1.3−叉は1.4−ブタンジオール 1.5−ベンタンジオール 1.6−ヘキサンジオール、 ブテン−2−ジオール−1,4, 2,2−ジメチルプロパンジオール−1,3,2−エチ
ル−2−ブチル−プロパンジオール−1,3, 1,4−ジメチロールシクロヘキサン、1.4−ブチン
ジオール、 水添加ビスフェノール類(例えば、水橋加P。
P′−ジヒドロキシジフェニールプロパン又はその同族
体)、 環状グリコール、例えば、 2.2,4.4−テトラメチル−1,3−シクロブタン
ジオール、 ヒドロキノン−ジ−β−ヒドロキシエチル−エーテル、 !、4−シクロヘキサンジメタツール、1.4−シクロ
ヘキサンジェタノール、トリメチレングリコール、 ヘキシレングリコール、 オクチレングリコール等が挙げられる。
特に好ましいのは、エチレングリコールqtLびに1.
6−ヘキサンジオールである。
本発明で言う三価の胞肪族アルコールとは、分子中の如
何なる位置にも芳香族並びに複素環を含有しないものを
言う。芳香族や複素環を含有する三価のアルコールや四
価以上のアルコールを使用した場合には、ハンダ剥離性
を著しく損なうので添加することは好ましくない。
これらの三価の胞肪族アルコール(D)の例としては、
例えば、 グリセリン、 1.1.1−hリメチロールエタン、 1.1.1−トリメチロールプロパン等が挙げられ、特
に好ましいのはグリセリンである。
本発明においてこれらの原料化合物を用いてポリエステ
ルイミド樹脂を合成する場合の態様としては次の如き方
法が挙げられる。
(1) 7i(l環のイミド基を含有する二価カルボン
酸(A)を、先に五【′L環のイミド基を含有する二価
カルボン酸(A)の項において述へた原材料(イ)と(
ロ)或いは(イ)と(ハ)とを溶剤中で反応させて形成
する。
この系中に、他の原材料である(B)、(C)並びに(
D)を添加し、200乃至210℃にて3乃値7時間エ
ステル化反応を進めることにより、ポリエステルイミド
樹脂溶液を合成する方法。
(2)五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸(A
)を、この五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸
(A)の項において述べた原材料(イ)と(ロ)或いは
(イ)と(ハ)とを溶剤中で反応させて形成する。
この系中に、他の原材料である(B)、(C)並びに(
D)より合成したポリエステル中間体を添加し、200
乃至210℃にて3乃至5時間エステル化反応を行なう
ことにより、ポリエステルイミド樹脂溶液を合成する方
法。
(3,)上記(2)の方法で得られたポリエステル中間
体の系中に、前記原材料(イ)と(ロ)又は(イ)と(
ハ)とより合成した五員環のイミド基を含有する二価カ
ルボン酸(A)を添加し、200乃信210℃にて3乃
至5時間エステル化反応を進めることによりポリエステ
ルイミド樹脂溶液を合成する方法。
(4)前記(2)の方法で得られるポリエステル中間体
溶液を100℃以下に冷却し、五員環のイミド基を含有
する二価カルボン酸(A)の出発原材料である前記の(
イ)と(ロ)とを添加し、120乃至160℃にてイミ
ド基を含有する二価カルボンWl(A)を形成するとと
もに、200℃迄昇温し、200乃至210℃にて3乃
至5時間エステル化反応を進めることによりポリエステ
ルイミド樹脂溶液を合成する方法。
(5)五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸(A
)の出発原材料である前記原材料(イ)と(ロ)と、他
の原材料である(B)、(C)並びに(D)とを−斉に
混合し、この系中で120乃q160℃にてイミド化反
応を行うとともに、200℃迄昇温し、200乃至21
0℃にて3乃至5時間直接エステル化反応を行うことに
よりポリエステルイミド樹脂溶液を合成する一斉反応方
法がある。
原材料である(A)、(B)、(C)並びに(D)の反
応によって得られたポリエステルイミド樹脂は、溶剤に
より溶解或いは適当な濃度に調整し、本発明で使用する
絶縁塗料を得る。
溶剤の例としてはフェノール性水酸基を有する溶剤、例
えば、フェノール、0−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、2.3−キシレノール、2.4−キシ
レノール、2.5−キシレノール、2.6−キシレノー
ル、3.4−キシレノール、3.5−キシレノール、o
−n−プロピルフェノール、2,4.6−トリメチルフ
ェノール、2,3.5−トリメチルフェノール、2゜4
.5−トリメチルフェノール、4−エチル−2=メチル
フエノール、5−エチル−2−メチルフェノール及びこ
れらの混合物であるクレゾール酸を用いるのいが好まし
い。その他、N−メチル−2−ピロリドン、N、N−ジ
メチルアセトアミド等の極性溶剤を用いることができる
。又、綿状溶剤として、例えば、胞肪族炭化水素、芳香
族炭化水素、エーテル類、アセタール類、ケトン類、エ
ステル類等を用いる=lCができる。
胞肪族炭化水素及び芳香族炭化水素としては、例えば、
n−へブタン、n−オクタン、シクロヘキサン、デカリ
ン、ジペンテン、ピネン、p−メンタン、デカン、ドデ
カン、テトラデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、ジエチルベンセン、イソプロピルベン
ゼン、アミルヘンゼン、p−シメン、テトラリン或いは
これらの混合物、石油ナフサ、コールタールナフサ、ソ
ルベントナフサが挙げられる。
本発明で使用するポリエステルイミド樹脂絶縁塗料に最
も有用な溶剤はクレゾール酸である。クレゾール酸は1
80乃至230℃の沸点範囲を有しており、これはフェ
ノール、0−クレゾール、m−クレゾール、ρ−クレゾ
ール、キシレノール類を含イjしている。
このクレゾール酸の一部を芳香族炭化水素、例えば、石
油ナフサ、コールタールナフサ、ソルベントナフサ等で
稲釈することによって、絶縁塗料を導体上に塗イβ及び
焼付けて絶縁電線を製造する際の作業性を向上させるこ
とができる。
これら稲釈溶剤としては、例えば、キシレン、ツルヘン
トナフサ2号、ツルペッツ@too、Bびにツルペッツ
#150等が挙げられ、これらの使用量は溶剤の重!1
1のO乃至30%であるが、好ましくは10乃至20%
である。
この様にして得られた絶縁塗料を導体上に塗布及び焼付
けて絶縁電線を製造する際、少量の金属乾燥剤を用いる
ことは絶縁電線の表面平滑性を改占するとともに、引き
取り速度を速くすることがてき、その作業性を一段と向
上させるので好ましい。
これら金属乾燥剤としては、亜鉛、カルシウム又は鉛の
オクトエート、リル−ト等が有用であり、例えば、亜j
9オクトエート、カルシウムナフチネート、亜鉛ナフチ
ネート、鉛ナフチネート、zl)リノネート、カルシウ
ムリル−ト、亜鉛レジネート等であり、その他にはマン
ガンナフチネート、コバルトナフチネート等が挙げられ
る。
しかしながら、更に有利なのはこれら金属乾燥剤の代り
にチタン酸及びジルコン酸の化合物を用いることである
代表的なチタン酸化合物としては、例えば、テトライソ
プロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ
ヘキシルチタネート、テトラメチルチタネート、テトラ
プロピルチタネート、テトラオクチルチタネート等のテ
トラアルキルチタネート類が挙げられる。
又、テトラアルキルチタネートをオクチレングリコール
、トリエタノールアミン、2.4−ペンタジェン、アセ
ト酢酸エステル等と反応させて得られるテトラアルキル
チタニウムキレート類も有用である。
又、テトラアルキルチタネートをステアリン酸等と反応
させて得られるテトラアルキルチタニウムアシレートも
イ1゛用である。
ジルコン酸の化合物としては、上記チタン酸化合物に対
応するテトラアルキルジルコネート類、ジルコニウムキ
レート類、ジルコニウムアシレート類が挙げられる。
これらの金属化合物の添加量は、面記絶縁塗料の固形分
に対して0.1乃至6.0重量%、好ましくは1乃至3
Il’?量%である。
又、硬化剤としてポリイソシアネートのイソシアネート
基をフェノールやクレゾール等でブロックした安定化ポ
リイソシアネートを用いることができる。これらの例と
しては、 2.4−1=リレンジイソシアネートの環状三!11体
、 2.6−4−リレンジイソシアネートの環状三叶体、 ジフェニールメタン−4,4′−ジイソシアネートの三
に体、 3モルのジフェニールメタン−4,4′−ジイソシアネ
ートと1モルのトリメチロールプロパンとの反応生成物
、 3モルの2.4−)リレンジイソシアネートと1モルの
トリメチロールプロパンとの反応生成物、3モルの2.
6−ドリレンジイソシアネートと1モルのトリメチロー
ルプロパンとの反応生成物、3モルの2.4−)リレン
ジイソシアネートと1モルのトリメチロールエタンとの
反応生成物、3モルの2.6−ドリレンジイソシアネー
トと1モルのトリメチロールエタンとの反応生成物、混
合した3モルの2.4−及び2.6−ドリレンジイソシ
アネートと1モルのトリメチロールプロパンとの反応生
成物、 2.4−及び2.6−)リレンジイソシアネートの混合
した環状三量体等をフェノール或いはクレゾールでブロ
ックした安定化ポリイソシアネート等が挙げられる。更
に、ジフェニールメタン−4,4′−ジイソシアネート
をキシレノールでブロックした安定化イソシアネートも
有用である。
その他、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹
脂並びにシリコーン樹脂を!乃至51’l’j量%添加
することにより絶縁電線の外観作業性を更に向上するこ
とができる。これら樹脂が1市riL%に満たない場合
には、作業性の改みには効果がない。5ffi量%以上
添加した場合には、ハンダ剥離の際炭化物を著しく形成
するので好ましくない。特に好ましい樹脂はフェノール
−ホルムアルデヒド樹脂とキシレンーホルムアルデ。
ヒト樹脂であり、これらの樹脂を1乃至2重量%添加す
ることにより絶縁電線のハンダ剥離性を損なうことなく
、外観作業性を向上させることができる。
本発明で使用する自己潤滑性絶縁塗料としては、6−又
は6.6−ナイロンを主体として、例えば、他のポリア
ミド樹脂、ロウ混合物、カルナバワックス類並びにそわ
らの金属塩、モンタンワックス類並びにそれらの金属塩
等を従来公知の方法にて混合することも好ましい。これ
らの添加剤は混合して使用することができ特に限定され
るものではない。
更に、これらの自己潤滑性絶縁塗料を塗布及び焼付けた
後その表面に炭化水素、脂肪酸或いはその誘導体、アル
コール或いはその誘導体、脂肪酸アミド或いはその誘導
体、ワックス類、グリース類等を塗布及び乾燥させるこ
とにより、更に自己潤滑性を向上させることもできる。
勿論、これらの溜滑剤は混合して使用することもできる
上記の自己潤滑性絶縁塗料の製造方法については、例え
ば、 特開昭55−080204号公報、 特開昭55−088211号公報、 特開昭57−005205号公報、 特開昭57−060616号公報、 特開昭57−126010号公報、 特開昭58−017179号公報、 特開昭59−128709号公報、 特開昭59−140268号公報において示されている
以上が本発明で使用するポリエステルイミド絶縁塗料及
び自己潤滑性絶縁塗料の内容であり、本発明のハンダ処
理可能な自己潤滑性耐熱性絶縁電線は、上記のポリエス
テルイミド絶縁塗料を導体J:に塗布及び焼付けて所定
の皮膜厚さとし、更にその旧に直接又は他の絶縁層を介
して自己潤滑性絶縁塗料を塗布及び焼付けて所定の皮膜
厚さとすることによって提供される。
この際に使用する導体とは、例えば、銅、銀、アルミニ
ウム又はステンレスm線であり、適用される導体径は極
細線から太線までいずれの径のものでもよく、特定の導
体径のものに限定されるものではない。−数的には径が
約0.050乃至2.0mm程度の銅線に主として適用
されている。
上記導体上に絶縁皮膜を形成する方法は従来公知の方法
に準拠すればよく、例えば、フェルト絞り方式やダイス
絞り方式の如き方法により絶縁塗料を塗1tiシ、連続
的に約350乃至550℃の温度の焼付炉中又は複数の
焼付炉中に数回又は十数回通すことによって所望の絶縁
皮膜が形成される。その絶縁皮膜の厚さは、J I S
、NEMA或いはIEC等の規格に規定された皮膜J’
Jさてあり、その内自己潤滑性皮膜は10μm以下、好
ましくは0.5乃至5μmである。このような皮膜厚さ
が1回の塗布及び焼付けでは形成されない場合には、必
要回数繰り返して塗布及び焼付けを行えばよい。
(効  果) 以上の如き本発明によれば、多重構造の絶縁皮膜の下層
を特定のポリエステルイミド樹脂から形成することによ
って、軟化温度、ハンダ剥離性、自己潤滑性及び限界温
度が著しく改善されたハンダ処理可能な耐熱性絶縁電線
が経済的に提供される。
以下の参考例、比較例及び実施例で本発明の内容を具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
参考例1 トリメリット酸無水物192g(1,0モル)をクレゾ
ール600gの中に加え、次いで4,4′−ジアミノジ
フェニールメタン99g(0,5モル)を添加し、この
混合物を140℃にて6時間反応した。冷却後淡黄色で
微細結晶の沈殿物が得られた。これをアルコールで数回
洗浄し濾別して五員環のジイミドジカルボン酸を得た。
参考例2 トリメリット酸無水物192g(1,0モル)をクレゾ
ール600gの中に加え、次いで4.4′−ジアミノジ
フェニールエーテル100g(0,5モル)を添加し、
この混合物を180℃にて4時間反応した。冷却後褐色
の結晶沈殿物が得られた。これをアルコールで数回洗浄
し濾別して五員環のジイミドジカルボン酸を得た。
参考例3 トリメリット酸無水物192g(1,0モル)をクレゾ
ール600gの中に加え、次いでヘキサメチレンジアミ
ン58g(0,5モル)を添加し、この混合物を180
℃にて4時間反応した。冷却後白色の結晶沈殿物が得ら
れた。これをアルコールで数回洗浄し濾別して五員環の
ジイミドジカルボン酸を得た。
参考例4 トリメリット酸無水物192g(1,0モル)とP−ア
ミノ安息香酸137g(1,0モル)とをクレゾール6
00gの中に加えて分散させた。この混合物を150℃
にて4時間反応した。冷却後白色粉末の微粒状沈殿物が
得られた。これをアルコールで数回洗浄し濾別して五員
環のジイミドジカルボン酸を得た。
参考例5 トリメリット酸無水物192g(1,0モル)とジフェ
ニールメタン−4,4′−ジイソシアネート125g(
0,5モル)とをソルベントナフサ(目方化学ハイゾー
ル#l00) 150 gの中に添加し、この混合物を
150℃にて4時間反応した。
反応が進行するにつれて著しい発泡が起こり、次いで固
化した。この固化物を粉砕し、五員環のジイミドジカル
ボン酸を得た。
参考例6 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2
、000ccの四つロフラスコに、参考例1と同様にし
て、トリメリット酸無水物192g(1,0モル)をク
レゾール600gの中に加えて分散させた。次に、4,
4′−ジアミノジフェニールメタン99g(0,5モル
)を添加し、この混合物を150℃にて3時間反応させ
て、五員環のジイミドジカルボン酸273g(1,0当
量)を(iする。この系を100℃以下に冷却した後、
トリメリット酸無水物96g(1,5当量)、エチレン
グリコール105g(3,4当量)&びグリセリン26
 g (0,85当量)を添加し、混合攪拌して200
℃まで6時間かけて昇温し、尚この温度で5時間反応さ
せた。
この五員環のジイミドジカルボン酸は、生成したポリエ
ステル成分と反応し透明な樹脂溶液が得られる。反応の
度合は、粘度上昇で測定することとし経時的に試料採取
を行った。反応の終点は樹脂試料の粘度が40%クレゾ
ール中で73(ガードナー粘度計)となった時に、クレ
ゾールを加え不揮発分40%とし、これに前述の目方化
学ハイゾール#100を加え不揮発分35%の樹脂溶液
とする。更に樹脂分に対して2%のテトラブチルチタネ
ートとLert−ブチルフェノールとを主成分とするフ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂を2%加え絶縁塗料と
した。
参考例7 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた1
、000ccの四つロフラスコに、トリメリット酸無水
物192g(1,0モル)をクレゾール600gの中に
加えて分散させた。次に4゜4′−ジアミノジフェニー
ルメタン99 g ((3,5モル)を添加し、この混
合物を150℃にて3時間反応させて、五員環のジイミ
ドジカルボンW1273g(1,0当量)を得る。この
系を100℃以下に冷却する。別途、上述と同様の1,
500CCの反応容器にてトリメリット酸無水物96g
(1,5当量)、エチレングリコール105g(3,4
当量)、グリセリン26 g (0,85当量)及びキ
シレン30gを混合攪拌して200℃まで6時間かけて
昇温し、この温度で5時間反応させた。
このポリエステル成分を80℃まで冷却した後、前述の
五員環のジイミドジカルボン酸の分散溶液中に添加する
とともに再び反応を開始する。
反応は200℃まで5乃至7時間かけて行う。五員環の
ジイミドジカルボン酸は、ポリエステル成分と反応し透
明な樹脂溶液が得られる。反応の度合は、粘度上昇で測
定することとし経時的に試料採取を行った。反応の終点
は樹脂試料の粘度が40%クレゾール中で73+(ガー
ドナー粘度計)となった時に、クレゾールを加え不揮発
分40%とし、これに目方化学ハイゾール#100を加
え不揮発分35%の樹脂溶液とする。
かくして得られた樹脂溶液を参考例6における如く処理
して絶縁塗料とした。
参考例8 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2
、000ccの四つ目フラスコに、トリメリット酸無水
物96g(1,5当量)、エチレングリコール105g
(3,4当量)、グリセリン26g (0,85当晰)
及びキシレン30gを混合攪拌して200℃まで6時間
かけて反応させ、ポリエステル成分を合成した。これに
クレゾールを300gを添加するとともに80℃まで冷
却した後、トリメリット酸無水物192g(1,0モル
)及び4.4′−ジアミノジフェニールメタン96g(
0,5モル)を添加し、反応温度を200℃にまで昇温
する。この間140乃至150℃にて五員環のジイミド
ジカルボン酸(1,0当量)が生成及び析出するためこ
の系は濁って高粘性となるが、昇温するに従ってポリエ
ステル成分に吸収されて溶液状となり、次いで透明な樹
脂溶液となる。反応温度を200℃にて1乃至2時間保
温する。反応の度合は、粘度上昇で測定することとし経
時的に試料採取を行った。反応の終点は樹脂試料の粘度
が40%クレゾール中で22(ガードナー粘度計)とな
った時に、クレゾールを加え不揮発分40%とし、これ
に目方化学ハイゾール#100を加え不揮発分35%の
樹脂溶液とする。
かくして得られた樹脂溶液を参考例6における如く処理
して絶縁塗料とした。
参考例9 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2
、0OOccの四つ目フラスコに、トリメリット酸無水
物288g(2,5当量)、4゜4′−ジアミノジフェ
ニールメタン96g(0,5モル)、エチレングリコー
ル105g(3,4当量)、グリセリン26g(0,8
5当量)及びクレゾール300gを添加し、混合攪拌し
て200℃まで6時間かけて昇温する。この間140℃
で五員環のジイミドジカルボン酸が生成し、析出するこ
とで濁って高粘性を呈する。昇温するにつれ析出した五
員環のジイミドジカルボン酸は徐々にポリエステル成分
に吸収される。200℃で5時間反応を継続する。反応
の度合は、粘度上昇で測定することとし経時的に試料採
取を行った。反応の終点は樹脂試料の粘度が40%クレ
ゾール中でz2+(ガードナー粘度計)となった時に、
クレゾールを加え不揮発分40%とし、これに前述の目
方化学ハイゾール#100を加え不揮発分35%の樹脂
溶液とする。
かくして得られた樹脂溶液を参考例6における如く処理
して絶縁塗料とした。
参考例10 参考例8の配合例におけるエチレングリコール105g
(3,4当m)の代わりに、1.6−ヘキサンジオール
200g(3,4当量)を用いて参考例8と同様の方法
で絶縁塗料を得た。
参考例11 参考例日の配合例におけるエチレングリコール105g
(3,4当量)の代わりに1.6−ヘキサンジオール2
00g(3,4当量)を、グリセリン26 g (0,
85当量)の代わりに1.1.1−トリメチロールプロ
パン38 g (0,85当量)を用いて参考例8と同
様の方法で絶縁塗料を得た。
参考例12 トリメリット酸無水物58g(0,g当量)、エチレン
グリコール93g(3,0当量)、グリセリン92g(
:1.0当量)、キシレン20g1クレゾール900g
、トリメリット酸無水物384g(2,0モル)及び4
.4′−ジアミノジフェニールメタン198g(1,0
モル)[即ちジイミドジカルボン酸(2,0当量)コと
を参考例8と同様の方法で反応させるとともに同様に絶
縁塗料を得た。
参考例13 トリメリット酸無水物250g(:1.g当量)、エチ
レングリコール310 g (10,0当量)、グリセ
リン92g(3,0当量)、キシレン20g、クレゾー
ル1.100g、トリメリット酸無水物192g(1,
0モル)及び4.4′−ジアミノジフェニールメタン9
9g(0,5モル)[即ちジイミドジカルボン酸(l、
0当!il)]とを参考例8と同様の方法で反応させる
とともに同様に絶縁塗料を得た。
参考例14乃至16 参考例7の配合例におけるトリメリット酸無水物192
g(1,0モル)と4.4′−ジアミノジフェニールメ
タン99g(0,5モル)の代わりに参考例2乃至4の
五員環のジイミドジカルボン酸を用いて以下参考例8と
同様にして絶縁塗料を得た。
参考例17 参考例8の配合例におけるトリメリット酸無水物192
g(1,0モル)と4.4′−ジアミノジフェニールメ
タン99g(0,5モル)の代わりに参考例5の五員環
のジイミドジカルボン酸を用いて以下参考例6と同様に
して絶縁塗料を得た。
参考例18 6−ナイロン系自己潤滑性絶縁塗料は、攪拌機、窒素ガ
ス導入管、温度計及び冷却管を備えた2、000ccの
四つロフラスコに、6−ナイロン(東し社製 アミラン
CM  11001)160をクレゾ下ル672gとハ
イゾール#100(目方化学社製、芳香族系溶剤)16
8g中で、約80℃にて3時間加温溶解したものによっ
た。
参考例19 6.6−ナイロン系自己潤滑性絶縁塗料は、攪拌機、窒
素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2、0OOc
cの四つ目フラスコに、6.6−ナイロン(東し社製 
アミランCM  3001N)160gをクレゾール6
72gとハイゾール#too(G石化学社製、芳香族系
溶剤)168g中で、約80℃にて3時間加温溶解した
ものによった。
参考例20 変性6.6−ナイロン系自己潤滑性絶縁塗料は、攪拌機
、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2、00
0ccの四つロフラスコに、6゜6−ナイロン(東し社
製 アミランCM  300tM)tsog及びカルナ
バワックス4.8gをタレゾール672gとハイゾール
#100(目方化学社製、芳香族系溶剤)168g中で
、約100℃にて4時間加温溶解したものによった。
比較参考例1 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2
、0OOccの四つロフラスコ中に、ジメチルテレフタ
レート340g(3,5当量)、エチレングリコール1
55g(5,0当量)、グリセリン154g(5,0当
量)、リサージ0.4g及びキシレン300gを添加し
て混合攪拌し、180℃まで昇温し、この温度で5時間
反応させた。これに参考例5で得られた五員環のジイミ
ドジカルボン酸410g(1,5当量)を徐々に添加し
、反応温度を200℃にまで昇温する。この間五員環の
ジイミドジカルボン酸はポリエステル成分と反応し透明
な樹脂溶液が得られる。次いで反応温度を240℃まで
昇温するとともに1乃至2時間保温した後、減圧蒸留を
行い十分粘稠になった時点でクレゾールを加え不揮発分
40%とし、これに0石化学ハイゾール#100を加え
不揮発分35%の樹脂溶液とする。
更に樹脂分の3%のテトラブチルチタネートを加え絶縁
塗料とした。
比較参考例2 攪拌機、窒素ガス導入管、温度計及び冷却管を備えた2
、0OOccの四つロフラスコ中に、ジメチルテレフタ
レート340g(3,5当m)、エチレングリコール1
55g(5,0当量)、グリセリン154g(5,0当
11t)、リサージ0.4g及びキシレン300gを添
加して混合攪拌し、180℃まで昇温し、この温度で5
時間反応させた。これを80℃まで冷却した後、トリメ
リット酸無水物288g(1,5モル)と4.4′−ジ
アミノジフェニールメタン149 g (0,75モル
)とを添加し、反応温度を200℃にまで昇温する。こ
の間140乃至150℃にて生成した五員環のジイミド
ジカルボン酸はポリエステル成分と反応し透明な樹脂溶
液が得られる。次いで反応温度を240℃まで昇温する
とともに1乃至2時間保温した後、減圧蒸留を行い十分
粘稠になった時点でクレゾールを加え不揮発分40%と
した。これに比較参考例1と同様の処理を行い絶縁塗料
とした。
比較参考例3 比較参考例2のエチレングリコール155g(5,0当
量)の代わりに、1.6−ヘキサンジオール295g(
5,0当量)を用いて比較参考例2と同様の方法で絶縁
塗料を得た。
実施例1乃至14及び比較例1乃至3 上記参考例6乃至17及び比較参考例!乃至3のポリエ
ステルイミド絶縁塗料及び自己潤滑性絶縁塗料を次の条
件で塗布及び焼付けを行って、夫々対応する本発明及び
比較例の絶縁電線を製造した。
導体径;0.32m/m 焼付炉;有効炉長2.5mの横型焼付炉焼付温度; 絶縁層;500℃(最高温度) 潤滑層;spo℃(最高温度) 絞り方式;ダイス方式 塗布回数: 絶縁層;6回 潤滑層:2回 絶縁層:ポリエステルイミド絶縁塗料 潤滑層:参考例1B乃至20で調製した自己潤滑性塗料 皮膜厚さ;0.014乃至0.026m/m試験方法は
JISC3003−1984のエナメル銅線及びエナメ
ルアルミニウム線試験方法に準じて行った。試験結果は
第1表の通りである。
上記の試験結果から明らかな如く、本発明によるポリエ
ステルイミド絶縁塗料を用いた場合には、従来のポリエ
ステルイミド絶縁塗料を用いたものに対して、軟化温度
、限界温度、自己潤滑性並びにハンダ剥離性が著しく向
上していることが明らかである。
(以下余白) γJ  1 −?子 構     造 絶縁層厚さ(mm) 0.020 0.020 0.0
19 0.020潤滑層厚さ(mm) 0.001 0
.001 0.001 0.001ハンダ特性(秒) 440℃  7.0  7.0  7.0  6.54
60℃  4.0  4.0  4.0  3.548
0℃  2.5  2.5  2.5  2.0限界温
度(”C)−−−− 静摩擦係数*l  O,1150,1100,0730
,+13−夾一施一億一 構     造 絶縁層厚さ(mm) 0.019 0.020 0.0
21 0.020潤滑層厚さ(mm) 0.001 0
.001 0.001 0.001ハンダ特性(秒) 440℃  6.5  7.0   /1.0  5.
0460℃  3.5  3.5  2.0  3.0
480℃  2.0  2.5  1.0  1.5限
界温度(”C)193−198186−188 −  
 −静摩擦係数本I  O,11B  0.115 0
.113 0.115−ズー」に桝− 構     造 絶縁層厚さ(+nm) 0.020 0.020 0.
019 0.020潤滑層厚さ(mm) 0.001 
0.001 0.001 0.001ハンダ特性(秒) 440℃  9.0  5.0  7.0  5.04
60℃  5.0  3.0  4.Q   2.54
80℃  1.5  1.5  2.5  1.0限界
温度(”C)  200以上200以上 −−静摩擦係
数II  0.073 0.11:l  O,1180
,115−実一」1−側御 橋     造 絶縁層厚さ(mm)   0.020   0.020
潤滑層厚さ(mm)   0.001   0.001
ハンダ特性(秒) 440℃    6.5    4.0460℃   
 4.5    2.0480℃       2.5
       1.0限界温度(’C)    −− 静摩擦係数本1   0.113   0.116−旦
L」L二医− 橋     造 絶縁層厚さ(龍)   0.021  0.020  
0.02G潤滑層厚さ(n++++ン  0.00+ 
  0.001  0.001ハンダ特性(秒 440℃    18.OI7.5   8.5460
℃    6.0    B、5   4.5480℃
    4.0   4.0   2.0限界温度(’
e)     168  163−165   157
静岸掠係数It    O,1170,1130,11
4$1 静摩擦係数は絶縁電線同志間の静摩擦係数を測
定するもので、その測定方法は金属ブロックに平行に2
木の絶縁電線を取り付け、これを平面上に置かれた2本
の平行な当該絶縁電線の上に、各々の線が直角をなす様
に置き、前者の金属ブロックを2本の絶縁電線に沿って
動かすに必要な最小荷重を金属ブロックの荷重で除して
得られるものである。
註)参考:参考例 比参:比較参考例

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)五員環のイミド基を含有する二価カルボン
    酸或いはその誘導体或いはこれらの混合物と、(B)三
    価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれらの混合物と
    、(C)二価アルコールと、(D)三価の胞肪族アルコ
    ールとを、有機溶媒の存在下に反応せしめて得られたポ
    リエステルイミド樹脂を含む絶縁塗料を導体上に塗布及
    び焼付け、更にその上に直接又は他の絶縁物を介してポ
    リアミド樹脂を主成分とする自己潤滑性塗料を塗布及び
    焼付けたことを特徴とするハンダ処理可能な自己潤滑性
    絶縁電線。
  2. (2)ポリアミド樹脂が6−ナイロンである請求項1に
    記載のハンダ処理可能な自己潤滑性絶縁電線。
  3. (3)ポリアミド樹脂が6,6−ナイロンである請求項
    1に記載のハンダ処理可能な自己潤滑性絶縁電線。
  4. (4)6−ナイロン又は6,6−ナイロンに鉱物系ワッ
    クスを添加した請求項1に記載のハンダ処理可能な自己
    潤滑性絶縁電線。
  5. (5)6−ナイロン又は6,6−ナイロンに変性ワック
    スを添加した請求項1に記載のハンダ処理可能な自己潤
    滑性絶縁電線。
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