JPH0121337B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0121337B2
JPH0121337B2 JP56023994A JP2399481A JPH0121337B2 JP H0121337 B2 JPH0121337 B2 JP H0121337B2 JP 56023994 A JP56023994 A JP 56023994A JP 2399481 A JP2399481 A JP 2399481A JP H0121337 B2 JPH0121337 B2 JP H0121337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
fuel
absolute pressure
rotation speed
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56023994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57137633A (en
Inventor
Shunpei Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP56023994A priority Critical patent/JPS57137633A/ja
Priority to US06/348,648 priority patent/US4445483A/en
Publication of JPS57137633A publication Critical patent/JPS57137633A/ja
Priority to US06/498,272 priority patent/US4513722A/en
Publication of JPH0121337B2 publication Critical patent/JPH0121337B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0077Control of the EGR valve or actuator, e.g. duty cycle, closed loop control of position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D31/00Use of speed-sensing governors to control combustion engines, not otherwise provided for
    • F02D31/001Electric control of rotation speed
    • F02D31/007Electric control of rotation speed controlling fuel supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1401Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method
    • F02D41/1406Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method with use of a optimisation method, e.g. iteration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/06Fuel or fuel supply system parameters
    • F02D2200/0606Fuel temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃エンジンの燃料供給制御装置に関
し、特にエンジンの低負荷運転時にエンジンに混
合気を供給する燃料調量装置を制御して混合気の
空燃比をリーン化し、運転性およびエミツシヨン
特性を損うことなく燃費の削減を図つた燃料供給
制御装置に関する。
特にガソリンエンジンの燃料供給を行う噴射式
燃料調量装置の開弁時間を電子的手段により制御
することにより燃料量を制御し、エンジンに供給
される混合気の空燃比を設定値に制御するように
した燃料供給制御装置は従来知られている。
また、かかる装置として、エンジン回転数と吸
気管内の絶対圧とに応じて燃料調量装置の開弁時
間の基準値を決定し、この基準値に、エンジンの
作動状態を表わすパラメータ例えば、エンジン回
転数、吸気管内絶対圧、エンジン温度、スロツト
ル弁開度、排気濃度(酸素濃度)等に応じた定数
および/または係数を加算および/または乗算す
ることにより、上記開弁時間を決定するようにし
た燃料供給制御装置も例えば、アメリカ特許No.
3483851により提案されている。
一方、近年自動車用燃料の販売コストが益々高
騰化する傾向にある。かかる傾向に対処するため
に、内燃エンジンに供給される混合気をリーン
化、すなわちその空燃比を化学量論比よりも高い
値に設定して燃料消費量を少なくすることが従来
行われている。
エンジンの排ガス中の成分HC,CO,NOxを
浄化するために従来使用されている三元触媒は空
燃比が化学量論比のときに最大変換効率を有する
が、混合気のリーン化によりエンジンシリンダか
ら排出されるHC,COが減少し、更にリーン化す
るとNOxも減少することは知られているので、
混合気のリーン化によりエミツシヨン特性を損う
ことはないであろう。
しかしながら、混合気のリーン化はエンジンの
出力低下をもたらすので、大きいトルクを必要と
するエンジンの作動状態時、例えば急加速時やス
ロツトル弁全開時には混合気のリーン化を運転性
の低下を避けるために行うべきでなく、これらの
エンジン作動状態時には所要のエンジン出力を得
るために逆に混合気をリツチ化する必要がある。
このため従来、混合気のリーン化は要求トルクの
比較的小さいクルージング等の低負荷定常運転時
に行われている。
この場合、エンジンのアイドル運転も低負荷定
常運転状態の一つであり混合気のリーン化を行つ
ているものもあるが、本発明の対象とする作動領
域はアイドル状態よりも高い回転域でのリーン化
領域である。エンジンのアイドル状態から急加速
する場合混合気のリーン化が継続して行われる
と、所要の加速性能が得られず運転性が悪化す
る。従つて、アイドル状態から急加速して上記高
回転域に移行する際は混合気のリーン化を中断す
る必要がある。更に同様の理由から他の大きいト
ルクを必要とするエンジン作動領域からもリーン
化作動域を区別しかかる領域ではリーン化を行わ
ないようにする必要がある。
更に、混合気のリーン化を行うにはエンジン温
度を考慮する必要があり、エンジン温度が低いと
きに混合気がリーン状態であるとシリンダ内の着
火が生じないいわゆるミスフアイアなる現象が生
ずる。
上述のように混合気のリーン化はエンジンの低
負荷時に行う必要があるが、エンジンの負荷状態
の検出は一般にエンジンの吸気内圧力を検出して
行われる。この場合この吸気管内圧力をゲージ圧
センサで検出すると、得られる検出値は周囲の大
気圧の高低により異なる値を示し、その結果例え
ば高地では混合気をリーン化すべきであるエンジ
ン作動状態時にリーン化が行われなくなるような
不具合が生じる。従つて、混合気のリーン化を判
別する吸気管内圧力は大気圧の影響を受けないセ
ンサ、すなわち絶対圧センサにて検出する必要が
ある。
従つて、混合気のリーン化を行うには上述した
種々の要請を考慮する必要がある。
本発明は、上述した種々の要請に応えてなされ
たもので、混合気のリーン化すべきエンジン作動
領域をエンジン回転数と吸気管内絶対圧とにより
決定し、他のエンジン作動領域から区別して、エ
ンジンの運転性やエミツシヨン特性を損うことな
く燃費の向上を図るようにした内燃エンジンの燃
料供給制御装置を提供するものである。更に、本
発明は混合気をリーン化すべきエンジンの所定の
低負荷作動領域を正確に且つ安定して判別するよ
うにし、エンジンの運転の安定性を向上するよう
にした内燃エンジンの燃料供給制御装置を提供す
るものである。
本発明の燃料供給制御装置について図面を参照
して以下詳細に説明する。
第1図は本発明の装置の全体の構成図であり、
符号1は例えば4気筒の内燃エンジンを示し、エ
ンジン1は4個の主燃焼室2(1個のみ図示)と
これに通じた副燃焼室3とから成る形式のもので
ある。各主燃焼室2には主吸気管4が連通され、
各副燃焼室3には副吸気管5が連通されており、
各主吸気管4、副吸気管5にはそれぞれ主スロツ
トル弁6、副スロツトル弁7が連動して設けられ
ている。主スロツトル弁6にはスロツトル弁開度
センサ8が連設されて主スロツトル弁6の弁開度
を電気的信号に変換し電子コントロールユニツト
(以下「ECU」と云う)9に送るようにされてい
る。
また、主吸気管4の吸気弁10の少し上流側に
は各気筒ごとに燃料噴射装置のメインインジエク
タ11がそれぞれ設けられており、一方、副吸気
管5の副スロツトル弁7の少し下流側には各気筒
に共通の1個のサブインジエクタ12が設けられ
ている。メインインジエクタ11とサブインジエ
クタ12は管路13、燃料フイルタ14、燃料ポ
ンプ15を介して燃料タンク16に連通されてい
る。前記メインインジエクタ11およびサブイン
ジエクタ12は前記ECU9に電気的に接続され
ており、ECU9からの信号によつて燃料噴射の
開弁時間が制御される。
一方、前記主スロツトル弁6の直ぐ下流には管
17を介して絶対圧センサ18が設けられてお
り、この絶対圧センサ18によつて電気的信号に
変換された絶対圧信号は前記ECU9に送られる。
また、その下流には吸気温センサ19が取付けら
れており、この吸気温センサ19も吸気温度を電
気的信号に変換してECU9に送るものである。
符号20はキヤニスタを示し、キヤニスタ20
は前記燃料タンク16の上部と中間に二方向弁2
1を配した管路22を介して連通されており、該
燃料タンク16内の蒸発燃料がその内部に導びか
れる。該キヤニスタ20の負圧応動弁23の圧力
室24は管路25を介してパージカツト弁26に
連絡されており、他方、弁体となるダイアフラム
27によつて開閉される弁座28は管路29を介
して前記主吸気管4の主スロツトル弁6の下流側
に連通されている。
上記パージカツト弁26は大気に連通するフイ
ルタを取付けられた空気取入口30および前記管
路29に連接された管路31との管路25への連
通を遮断開放可能に設けられた弁体32と、該弁
体32を管路31が管路25に連通する開成方向
に押圧するばね33と、ECUからの制御信号に
より付勢可能にされたソレノイド34とから成
る。従つて、エンジンの回転時に主スロツトル弁
6下流に負圧が発生すると、パージカツト弁26
が作動していないときは管路25,31を介して
圧力室24内に負圧が導入されダイアフラム27
がばねの力に抗して変位して弁23を開成し、キ
ヤニスタ20内の吸着燃料が弁23、管路29を
介して主吸気管4に供給(パージ)される。
上記パージカツト弁26は、エンジンの始動時
に管路25を空気取入口30を介して大気に連通
させて弁23を閉成せしめてキヤニスタ20内の
吸着燃料の主吸気管4への供給を一時的に遮断す
るものである(パージカツト)。すなわち、エン
ジン始動時には主吸気管4内への燃料噴射量は冷
却水温等に応じて増量されているので主吸気管4
内の混合気は十分濃くなつているが、このときキ
ヤニスタ20内の燃料を主吸気管4に供給すると
混合気は過濃となり好ましくない。従つて、パー
ジカツト弁26によりキヤニスタ20内の燃料の
供給を一時的に遮断するものである。しかして、
キヤニスタ20から主吸気管4への燃料供給は機
関始動後主スロツトル弁6を開弁させるフアース
トアイドル機構4aが不作動になるような暖機運
転後にエンジン温度が所定値を越えたときに開始
される。このエンジン温度はエンジンの冷却水温
度として冷却水が充満したエンジン気筒周壁内に
挿着されたサーミスタ等のエンジン水温センサ3
5により検出され、その検出値信号はECU9に
供給される。ECU9は、検出値信号の値とその
内部に記憶された所定値(例えば70℃)とを比較
し、前者が後者を越えたときそれまで行われてい
たパージカツト弁26への通電を停止して管路2
5を管路31に連通させたキヤニスタ20から弁
23、管路29を介しての主吸気管4への吸着燃
料の供給を開始させる。
符号36は噴射燃料の調圧弁を示し、前記管路
29に連接された管路37が連接された圧力室3
8と、押圧バネ39によつて弁体40を弁座41
に押圧しているダイアフラム42とより成るもの
で前記管13に弁室43が連通され、また弁座4
1は管路44を介して燃料タンク16に連結され
ている。この調圧弁36は主吸気管4内の絶対圧
と押圧バネ39の圧力との和に対し、ダイヤフラ
ム42にかかる弁室43内の燃料圧力が大きくな
ると弁体40を弁座41より離して開成し、噴射
燃料の一部を管路44より燃料タンク16内へ戻
すようにして噴射燃料の圧力と主吸気管4内の絶
対圧力との差を一定に保つようにしている。
符号45は前記主、副吸気管4,5が連絡され
たエアクリーナを示すもので、該エアクリーナ4
5にはブローバイガス還元装置を成す管路46を
介してシリンダヘツド47に連通されており、
又、該管路46は詳図しないオイルセパレータ4
8を介して前記主吸気管4にも連通されている。
符号49で示すものは排気還流弁であり、該排
気還流弁49は内燃エンジン1の排気管50に連
絡した管路51と主吸気管4に連絡した管路52
とを連通閉塞する弁体53と、該弁体53が連接
されたダイヤフラム54と、該ダイヤフラム54
を押圧するバネ55とより成る負圧応動弁であ
る。該ダイヤフラム54によつて形成された負圧
室56は管路57を介して一対のEGR制御弁5
8,59に連絡されている。又、排気還流弁49
の弁体53の上端部にはリフトセンサ60が設け
られており、該弁体53の作動位置を電気的信号
に変換してECU9に送るようにされている。
EGR制御弁58は常開型の弁であつてECU9
からの電気的信号によつてソレノイド61が作動
し、フイルタ62を有した取入口63を介して大
気に管路57を連通させ、排気還流弁49の負圧
室56に大気圧を導入させるものである。また、
EGR制御弁59は常閉型の弁であつてECU9か
らの電気的信号によつてソレノイド64を作動
し、管65を介して蓄圧タンク66に管路57を
連通させるものであり、該蓄圧タンク66にはチ
エツクバルブ67を介して管路29より主吸気管
4の絶対圧が導入蓄圧されているので、この絶対
圧をEGR制御弁59が開成した際前記排気還流
弁49の負圧室56に導くものである。
そして、上記EGR制御弁58,59はECU9
からの信号によつて共働若しくは一方のみ作動
し、排気還流弁49の弁体53の上下動作及びそ
の速度を制御する。
符号68は二次エア供給弁を示し、この弁は、
管路69を閉塞可能に設けられたリード70とそ
のリード70の上流側に配され同じ管路69を遮
断可能に設けられたダイアフラム71と、該ダイ
アフラム71を閉成方向に押圧するばね72とか
ら成り、管路69は一端で大気に開放すべく、エ
アクリーナ45に連通されており、また、ダイア
フラム71によつて形成された負圧室73は管路
74を介して電磁弁75に連結されている。
該電磁弁75は管路74と、管路29に連通す
る管路76とを連通閉塞可能に設けられた弁体7
7と、弁体77を閉成方向に押圧するばね78
と、ECU9からの制御信号により付勢可能に配
されたソレノイド79と、弁閉成時に管路74と
連通可能に設けられた空気取入口80とから成
る。弁75の作動時には、エンジンの回転によつ
て主スロツトル弁6の下流側に生じた負圧は弁7
5を介して二次エア供給弁68に導入されて二次
エア供給弁68のダイアフラム71を後退動せし
め、その結果管路69を介して大気(二次エア)
が弁68内に導入され更に排気管50内が負圧に
なる時にリード70を押圧開成して排気管50内
に導入される。この二次エアの導入により、排気
管50の下流側に配置される三元触媒81が酸化
雰囲気になり、酸化雰囲気下で燃焼する排気ガス
中のHC,CO成分の浄化が良好に行われる。
しかして、前記排気管50の三元触媒81の上
流側で前記管路69の連接箇所よりもやや下流側
には排気中の酸素濃度を検出する排気センサとし
てのO2センサ82が挿着され、その出力信号は
ECU9に送られる。
ここで、O2センサ82の検出値信号に基づい
た後述する空燃比のフイードバツク制御が行われ
ている時にこの二次エア供給弁68による二次エ
アの導入が行われると、その下流側に配された
O2センサ82の検出値信号は本来の制御される
べき空燃比を表わさないことになる。従つて、後
述するように、この二次エア供給弁68は、空燃
比フイードバツク制御時にはECU9からの制御
信号により制御される電磁弁75により不作動状
態に保持され、該フイードバツク制御が行われな
い特定のオープンループ制御条件が成立するとき
にのみ作動される。
尚、第1図において、符号83は点火プラグ、
84はデイストリビユータ、85はデイストリビ
ユータ84の真空式進角装置、86は点火コイ
ル、87は点火スイツチ、88はバツテリーであ
る。また、89はTDC信号即ちエンジンのクラ
ンク軸の180゜回転毎に特定のクランク角度位置で
1パルスを出力するエンジン回転数NeのNeセン
サ、90は第1気筒の特定のクランク角度位置で
1パルスを出力する気筒判別センサ、91は大気
圧を電気信号に変換する大気圧センサである。
次に、上述した構成の本発明の燃料供給制御装
置の燃料量制御作用の詳細について先に説明した
第1図並びに第2図乃至第41図を参照して説明
する。
先ず、第2図は本発明の空燃比制御、即ち、
ECUにおけるメイン、サブインジエクタの開弁
時間TOUTM,TOUTSの制御内容の全体のプログラム
構成を示すブロツクダイヤグラムで、メインプロ
グラム1とサブプログラム2とから成り、メイン
プログラム1はエンジン回転数Neに基づくTDC
信号に同期した制御を行うもので始動時制御サブ
ルーチン3と基本制御プログラム4とより成り、
他方、サブプログラム2はTDC信号に同期しな
い場合の非同期制御サブルーチン5から成るもの
である。
始動時制御サブルーチン3における基本算出式
は TOUTM=TiCRM×KNe +(TV+ΔTV) ……(1) TOUTS=TiCRS×KNe+TV ……(2) として表わされる。ここでTiCRM,TiCRSはそれぞ
れメイン、サブインジエクタの開弁時間の基準値
であつてそれぞれTiCRM,TiCRSテーブル6,7に
より決定される。KNeは回転数Neによつて規定さ
れる始動時の補正係数でKNeテーブル8により決
定される。TVはバツテリ電圧の変化に応じて開
弁時間を増減補正するための定数であつてTV
ーブル9より求められ、サブインジエクタのため
のTVに対してメインインジエクタには構の相違
によるインジエクタの作動特性に応じてΔTV
を上のせする。
又、基本制御プログラム4における基本算出式
は TOUTM=(TiM−TDEC)×(KTA・KTW・KAFC・KPA・KAS
T
・KWOT・KO2・KLS)+TACC ×(KTA・KTWT・KAFC)+(TV+ΔTV) TOUTS=(TiS−TDEC)×(KTA・KTW・KAST)+TV …(3) …(4) として表わされる。ここでTiM,TiSはそれぞれ
メイン、サブインジエクタの開弁時間の基準値で
あり、それぞれ基本Tiマツプ10より算出され
る。TDEC,TACCはそれぞれ減速時、および加速時
における定数で加速、減速サブルーチン11によ
つて決定される。KTA,KTW……等の諸係数はそ
れぞれのテーブル、サブルーチン12により算出
される。KTAは吸気温度補正係数で実際の吸気温
度によつてテーブルより算出され、KTWは実際の
エンジン水温TWによつてテーブルより求められ
る燃料増量係数、KAFCはサブルーチンによつて
求められるフユーエルカツト後の燃料増量係数、
KPAは実際の大気圧によつてテーブルより求めら
れる大気圧補正係数、KASTはサブルーチンによつ
て求められる始動後燃料増量係数、KWOTは定数
であつてスロツトル弁全開時のリツチ化係数、
KO2は実際の排気ガス中の酸素濃度に応じてサブ
ルーチンによつて求められるO2フイードバツク
補正係数、KLSは定数であつてリーン・ストイキ
作動時の混合気のリーン化係数である。ストイキ
はStoichiometricの略で化学量論量即ち理論空燃
比を示す。又、TACCはサブルーチンによつて求
められる加速時燃料増量定数であつて所定のテー
ブルより求められる。
これらに対してTDC信号に同期しないメイン
インジエクタの開弁時間TMAの非同期制御サブル
ーチン5の算出式は TMA=TiA×KTWT+(TV+ΔTV) ……(5) として表わされる。ここでTiAは加速時の非同
期、即ち、TDC信号に同期しない加速制御時の
燃料増量基準値であつてTiAテーブル13より求
める。KTWTは前記水温増量係数KTWをテーブル1
4より求め、それに基づいて算出した同期加速、
加速後、および非同期加速時の燃料増量係数であ
る。
第3図はECU内部の回路構成を示すブロツク
構成図であり、気筒判別センサ90からの入力信
号は波形整形回路92に入力され、また、Ne
ンサ89からのTDC信号は他の波形整形回路9
3を介して後述のCPU100およびTDC信号に
基づく回転数カウンタ114に送られる。また、
絶対圧センサ18、大気圧センサ91、吸気温セ
ンサ19、エンジン水温センサ35、スロツトル
弁開度センサ8、O2センサ82からの各信号お
よびバツテリ88の電圧信号、排気還流弁におけ
るリフトセンサ60からの各アナログ電圧信号は
レベル修正回路94に入力されてECU内での処
理に適する所定のレベルに電圧変換される。後述
のCPU100の指令に基づく入力信号切替回路
95の作動により上記各信号のうち必要な信号の
みが回路94から摘出されてA/Dコンバータ9
6を経た後後述の演算処理回路に送られる。ま
た、これと並行して、スタータモータ始動用スイ
ツチ97の作動時にはその動作信号がレベル修正
回路98に送られデイジタル入力モジユール99
を介して同じく演算処理回路に送られる。上記演
算処理回路は、CPU100,RAM101,プロ
グラムROM102,データROM103、およ
び、各気筒毎のメインインジエクタの開弁時間
Tiのカウンタ104,105,106,107、
非同期制御時のメインインジエクタの開弁時間
Tiのカウンタ108、サブインジエクタの開弁
時間Tiのカウンタ109、およびEGR制御弁の
ソレノイドをデユーテイ制御するためのパルス回
路110を含む。CPU100はA/Dコンバー
タ96を介して入力された前記各センサの出力値
に従つて各メモリ101,102,103の記憶
データを選択的にとり出して各カウンタ104―
107,108に指令を送る。即ち、これらのカ
ウンタは、CPU100の指令に基づいて所定の
インジエクタ開弁時間に相当するパルス幅の出力
パルスをTDC信号または非同期制御信号のパル
スに同期してインジエクタ駆動回路112に供給
する。尚、非同期制御時には非同期Ti加算回路
111においてカウンタ104―107と非同期
カウンタ108の出力パルス同志(例えばパルス
幅)が加算される。しかして、インジエクタ駆動
回路112からソレノイド駆動用出力パルス信号
が各気筒のメインインジエクタ11,11a―1
1cに送られる。また、サブインジエクタのTi
カウンタ109からのパルス信号も上述と同様に
してインジエクタ駆動回路112に送られ、該回
路112からソレノイド駆動出力信号としてサブ
インジエクタ12に送られる。一方、EGR制御
弁用デユーテイパルス回路110からの出力パル
スはEGR制御弁駆動回路113を経た後、ソレ
ノイド駆動信号としてEGR制御弁58,59に
送られる。尚、第3図において、回転数カウンタ
114はTDC信号のパルス間隔により回転数を
その逆数として計測し、その出力はCPU100
に入力される。
第4図はECU9に入力される気筒判別信号お
よびTDC信号と、ECU9から出力されるメイン、
サブインジエクタの駆動信号との関係を示すタイ
ミングチヤートであり、気筒判別信号S1のパルス
S1aはエンジンのクランク角720゜毎に1パルスず
つ入力され、これと並行して、TDC信号S2のパ
ルスS2a−S2eはエンジンのクランク角180゜毎に1
パルスずつ入力され、この二つの信号間の関係か
ら各シリンダのメインインジエクタ駆動信号S3
S6の出力タイミングが設定される。即ち、1回目
のTDC信号パルスS2aで第1シリンダのメインイ
ンジエクタ駆動信号S3を出力し、2回目のTDC
信号パルスS2bで第3シリンダのメインインジエ
クタ駆動信号S4が出力し、3回目のパルスS2c
第4シリンダのドライブ信号S5が、また、4回目
のパルスS2dで第2シリンダのドライブ信号S6が、
順次出力される。また、サブインジエクタドライ
ブ信号S7は各TDC信号パルスの入力毎、即ち、
クランク角180゜毎に1パルスずつ発生する。尚、
TDC信号のパルスS2a,S2b……は気筒内ピスト
ンの上死点に対して60゜早く発生するように設定
され、ECU9内での演算時間による遅れ、上死
点前の吸気弁の開きおよびインジエクタ作動によ
つて混合気が生成されてから該混合気が気筒内に
吸入されるまでの時間的ずれを予め吸収するよう
にされている。
第5図はECU9におけるTDC信号に同期した
開弁時間制御を行う場合の前記メインプログラム
1のフローチヤートを示し、全体は入力信号の処
理ブロツクA、基本制御ブロツクB、始動時制御
ブロツクCとから成る。先ず入力信号処理ブロツ
クAにおいて、第1図の点火スイツチ87をオン
するとCPUがイニシヤライズし(ステツプ1)、
エンジンの始動によりTDC信号が入力する(ス
テツプ2)。次いで、全ての基本アナログ値であ
る各センサからの大気圧PA、絶対圧PB、エンジ
ン水温TW、大気温TA、排気還流弁の弁体のリフ
ト量L、バツテリ電圧V、スロツトル弁開度θth,
O2センサの出力電圧値V、およびスタータスイ
ツチ97のオン・オフ状態をECU9内に読込み、
必要な値をストアする(ステツプ3)。続いて、
最初のTDC信号から次のTDC信号までの経過時
間をカウントし、その値に基づいてエンジン回転
数Neを計算し同じくECU9内にストアし(ステ
ツプ4)、このNeの計算値によりエンジン回転数
がクランキング回転数(始動時回転数)以下であ
るか否かを判別し(ステツプ5)、その答が肯定
(Yes)であれば始動時制御サブルーチンに送ら
れ、TiCRMテーブルおよびTiCRSテーブルによりエ
ンジン冷却水温TWに基きTiCRM,TCRSを決定し
(ステツプ6)、また、Neの補正係数KNeをKNe
ーブルにより決定する(ステツプ7)。そして、
TVテーブルによりバツテリー電圧補正定数TV
決定し(ステツプ8)、各数値を前式(1),(2)に挿
入してTOUTM TOUTSを算出する(ステツプ9)。
また、前記ステツプ5において答が否(No)
である場合にはエンジンがフユーエルカツトすべ
き状態にあるか否かを判別し(ステツプ10)、そ
こで答が肯定(Yes)であればTOUTM,TOUTSの値
を共に零にしてフユーエルカツトを行う(ステツ
プ11)。
一方、答が否(No)と判別された場合には各
補正係数KTA,KTW,KAFC,KPA,KAST,KWOT
KO2,KLS,KTWT等および補正定数TDEC,TACC
TV,ΔTVを算出する(ステツプ12)。これらの補
正係数、定数は後述するようにサブルーチン、テ
ーブル等によつてそれぞれ決定されるものであ
り、−はそれらのサブルーチンにおける−
に該当するものである。
次いで、回転数Ne、絶対圧PB、排気還流弁の
リフト量Lの各データに応じて所定の対応するマ
ツプを選択し該マツプによりTiM,TiSを決定す
る(ステツプ13)。而して、上記ステツプ12,13
により得られた補正係数値、補正定数値並びに基
準値に基づいて前式(3),(4)によりTOUTM,TOUTS
算出する(ステツプ14)。そして、斯く得られた
TOUTM,TOUTSの値に基づきメイン、サブインジエ
クタをそれぞれ作動させる(ステツプ15)。
上述したTDC信号同期制御の具体的内容を以
下に詳述する。
TDC信号同期制御 クランキング判別サブルーチン 第6図は前記第5図のステツプ5においてエン
ジンがクランキング状態にあるか否かを判別する
ためのサブルーチンのフローチヤートを示す。こ
のクランキング判別サブルーチンでは先ず、スタ
ータスイツチがオンであるか否かを判別し(ステ
ツプ1)、オンでなければ当然クランキング中で
はないとして基本制御のループに移り(ステツプ
2)、オンであればエンジンの回転数Neが所定の
クランキング回転数NCR(例えば400rpm)以下で
あるか否かを判別し(ステツプ3)、前者が後者
より大であるならクランキング中ではないとして
前記基本制御ループに移り、前者が後者より小で
ある場合にはクランキング中であると判定して始
動ループ(第5図のブロツクC)に移る(ステツ
プ4)。
始動サブルーチン 第7図は前記始動時制御ブロツクCにおけるサ
ブルーチンに使用するエンジン水温TWと始動時
メインインジエクタ作動基準時間TiCRMとの関係
を示すテーブルであり、エンジン水温TWにより
TiCRMを求める。この場合TiCRM,TWCRのキヤリブ
レーシヨン変数として水温上昇につれそれぞれ所
定の値TCRM1−5,TWCR1−5が設定されてお
り、実際の水温TWが各TWCR1−5の中間にある
場合は、TiCRMは補間計算によつて算出する。ま
た、第8図はエンジン水温TWと始動時サブイン
ジエクタ作動基準時間TiCRSとの関係を示すテー
ブルであり、第7図の場合と同様にエンジン水温
TWによりTiCRSを求める(第5図ステツプ6)。
第9図は始動時におけるエンジン回転数Ne
回転数補正係数KNeとの関係を示すテーブルであ
り、回転数補正係数KNeを回転数Neにより求め
る。この場合実際の回転数Neが低い方の所定回
転数Ne1(例えば300rpm)以下の場合はKNeは1
となり、また、高い方の所定回転数Ne2(例えば
500rpm)以上の場合にはKNeは0.5となり、Ne1
Ne2との中間値の場合には係数KNeは補間計算に
よつて算出する(第5図ステツプ7)。
次いで前記各データを基にして前式(1),(2)によ
りメイン、サブインジエクタの開弁時間TOUTM
TOUTSを算出する。
フユーエルカツト判別サブルーチン 第10図は前記第6図のクランキング判別サブ
ルーチンにおいて基本制御ループ2に移つた場合
のフユーエルカツト判別サブルーチンのフローチ
ヤートである。
先ず、エンジン水温TWに応じてフユーエルカ
ツト判別回転数NFCiを決定する(ステツプ1)。
第11a図は水温TWとフユーエルカツト判別回
転数NFCiとの関係の一例を示すNFCiテーブルであ
り、例えば水温TWFC1(20℃)とTWFC2(50℃)の
二点を設定し、これに対するフユーエルカツト判
別回転数NFCiをNFC1(2000rpm),NFC2
(1600rpm),NFC3(1200rpm)とした場合、実際
のフユーエルカツト作動回転数にはこれらの基準
値に対して例えば±25rpmのヒステリシス幅を設
ける。即ち、フユーエルカツト作動後の解除は
NFC2の場合1575rpmを下回るときとなり、一方解
除後の再作動は1625rpmを越えるときとなる。し
かして、回転数Neが上記フユーエルカツト判別
回転数NFCiより大きいか否かを判定し(ステツプ
2)、小さい場合には基本制御ループ(ステツプ
3)に送られる一方、大きい場合には上記エンジ
ン回転数Neに基づきフユーエルカツト判別絶対
圧PBFCjを決定する(ステツプ4)。第11b図は
回転数Neとフユーエルカツト判別絶対圧PBFCj
の関係の一例を示すPBFCjテーブルであり、例え
ば回転数NFCB1(1500rpm)、NFCB2(3000rpm)の
二点を設定し、これに対するフユーエルカツト判
別絶対圧PBFCjをPBFC1(180mmHg)、PBFC2(200mmH
g)、PBFC3(220mmHg)とした場合、実際のフユ
ーエルカツト判別絶対圧にはこれらの基準値に対
して例えば±15mmHgのヒステリシス幅を設け
る。即ち、フユーエルカツト作動後の解除は
PBFC2の場合215mmHgを越えるときとなり、一方
解除後の再作動は185mmHgを下回るときとなる。
しかして、絶対圧PBが上記フユーエルカツト判
別絶対圧PBFCjより小さいか否かを判別し(ステ
ツプ5)、大きい場合には前記基本制御ループに
送られる一方、小さい場合にはフユーエルカツト
作動が行われる(ステツプ6)。
第12図は回転数Neと絶対圧PBとによつて決
定されるフユーエルカツト作動領域Aを示すもの
で、前記フユーエルカツト判別回転数NFC2とフ
ユーエルカツト判別絶対圧PBFC2を例とすれば、
矢印aは絶対圧PBが低下してフユーエルカツト
動作が行われる場合を示し、この場合のフユーエ
ルカツト判別絶対圧PBFCjは185mmHgとなり、逆
に、フユーエルカツト動作が解除される場合は矢
印bで示す如くフユーエルカツト判別絶対圧
PBFCjは215mmHgとなる。また、矢印cは回転数
が上つてフユーエルカツト動作が行われる場合を
示し、この場合のフユーエルカツト判別回転数
NFCiは1625rpmとなり、逆に、フユーエルカツト
動作が解除される場合は矢印dで示す如くフユー
エルカツト判別回転数NFCiは1575rpmとなる。上
述のように、フユーエルカツト作動時の回転数
NFCiおよび絶対圧PBFCjとフユーエルカツト解除時
のそれらとの間にヒステリシスを設けることによ
り、実際の回転数Neと絶対圧PBが微細に変化し
ても、該変化を吸収して安定したエンジン作動を
行うことができる。
補正係数の算出 大気圧補正係数KPA 大気圧補正係数KPAは次式で算出する。
KPA=1−1/ε(PA/PB1/K/1−1/ε(PAO
/PB1/K ここでPAは大気圧、PAOは基準大気圧例えば
760mmHgであり、εはエンジンの圧縮比、Kは
比熱比(空気で1.4)である。第13図は上式を
グラフに示したものである。
水温増量係数KTW 第14a図はエンジン水温TWと水温増量係数
KTWとの関係を示すKTWテーブルである。先ず、
水温TWがある一定値TW5(例えば60℃)以上のと
きはKTWは1であるが、TW5以下になつた場合に
はキヤリブレーシヨン変数として設けられた5段
階の温度TW1〜5に対してそれぞれ5点のKTWが設
定されており、水温TWが各変数値TW1〜5以外の
値をとるときは補間計算によつて求める。第14
b図は水温TWが同一の場合の絶対圧PBと上記係
数KTWとの関係を示すグラフであり、絶対圧PB
して所定圧PB1(例えば400mmHg)とPB2(例えば
300mmHg)と2点の基準を設け、絶対圧PBがPB1
以下、およびPB2以上のときにはKTWは一定値を
とるがPB1とPB2との中間のときには補間計算を行
うことによりKTWを求める。尚、KTWはPBについ
て補間計算を行つた後TWについて補間計算を行
つて求めてもよい。
同期加速、加速後、非同期加速時の水温増量係数
KTWT TDC信号に同期した加速制御時(以下同期加
速時と云う)、加速後、非同期加速時の水温増量
係数KTWTは前記KTWを基にして次式によつて求め
る。
KTWT=CTWT(KTW−1)+1.0 ……(6) ここでCTWTはキヤリブレーシヨン変数で例えば
1−3の範囲に設定される。
吸気温度補正係数KTA 吸気温度補正係数KTAは次式で算出する。
KTA=TAO+273/TA+273・−1) ×CTA+1 ここでTAは吸気温度(℃)であり、TAOは基準
吸気温度例えば30℃でありCTAはキヤリブレーシ
ヨン変数であり0.5〜2.0の範囲で設定する。第1
5図は上式をグラフに示したものである。
フユーエルカツト後増量係数KAFCのサブルーチ
ン フユーエルカツト後増量係数KAFCは前記フユ
ーエルカツト動作が終了した後一定時間に亘り燃
料を増量するものである。第16図はKAFCを算
出するサブルーチンのフローチヤートである。先
ず、前述の如くフユーエルカツト判別サブルーチ
ンにおいてフユーエルカツト作動か否かを判別し
(ステツプ1)、Yesの場合にはフユーエルカツト
中のTDC信号のパルス数NFCをカウントする。即
ち、当該フユーエルカツト中にTDC信号のパル
スが発生する毎に1を加算していく(ステツプ
2)。また、このステツプ2と同時に前回のフユ
ーエルカツト終了後にECUに供給されストアさ
れたTDC信号のパルス数NAFCは0にリセツトし
ておく(ステツプ3)。更に、インジエクタ開弁
時間TOUTM,TOUTSを共に0として(ステツプ4)、
各メイン、サブインジエクタを不作動状態にさせ
る(ステツプ5)。
一方、ステツプ1においてフユーエルカツト条
件が不成立と判別された場合、前回がフユーエル
カツト中であつた否かを判別し(ステツプ6)、
その答が肯定(Yes)であれば、当該前回のフユ
ーエルカツト中にカウントしたTDC信号パルス
数NFCを基にして第17図より当該フユーエルカ
ツト後の開弁時間制御に適用すべきフユーエルカ
ツト後増量係数の初期値KAFC〓を求める(ステツ
プ7)。第17図に示すように、フユーエルカツ
ト後増量係数KAFCの初期値KAFC〓は前回のフユー
エルカツト中にカウントされたTDC信号パルス
NFC(図ではNFCi)が所定の値NFCXに達するまで
は前記NFC値に比例して増加し、該所定値NFCX
達した後は一定になる。
次いで該係数KAFC〓を次式に導入して係数KAFC
を算出する(ステツプ8)。
KAFC=KAFC〓−NAFC/NAFCR ……(7) ここで1/NAFCRは減衰係数である。
上述のステツプ8におけるKAFCの算出のため
に、フユーエルカツト後のTDC信号、パルス数
NAFCをカウントする(ステツプ9)と同時に、
前回のフユーエルカツト中のTDC信号パルス数
NFCを0にリセツトし(ステツプ10)、後段に移
行する。
他方、前記ステツプ6において答が否(No)
となり前回がフユーエルカツト中でなかつたと判
別された場合にはフユーエルカツト後の増量係数
KAFCが1よりも大であるか否かを判別し(ステ
ツプ11)、答がYESのときはステツプ8において
該増量係数KAFCを初期値として前式(7)より係数
KAFCを算出する。尚、ステツプ11において係数
KAFCが1以下になつた場合には係数KAFCを1に
設定し(ステツプ12)てTOUTM,TOUTSを算出す
る。
即ち、第18図に示すように、増量係数KAFC
は前回のフユーエルカツト終了時点からTDC信
号パルスNAFCの増加とともにKAFC=1になるま
で次第に減衰されるようになつている。
始動後増量係数KASTの算出サブルーチン 前回第5図のステツプ5においてクランキング
(始動)動作が終了したと判別された場合には一
定時間に亘り燃料供給量を増加する必要がある。
第19図はエンジン始動後の増量係数KASTの算出
サブルーチンのフローチヤートであり、先ず、エ
ンジンの直前の状態がクランキング状態であつた
か否かを判別し(ステツプ1)、クランキング状
態であれば始動後増量係数KASTの初期値KAST〓を
次式により算出する。
KAST〓=CAST・KTW ……(8) ここでCASTはキヤリブレーシヨン変数であり、
KTWは前記第14a図に示した水温増量係数であ
つて絶対圧PBが高い方の所定の値PB2の曲線によ
り求める(ステツプ2)。次いで、ステツプ3に
てこの得られた初期値KAST1に基づいて増量係数
KASTを次式より算出する。
KAST=KAST〓−NAST/NASTR ……(9) ここで1/NASTRは減衰係数であり、NASTは始
動後のTDC信号パルス数である。そして、斯く
得られた係数KASTが1よりも小さくなつたか否か
を判別し(ステツプ4)、また大きい場合には
TDC信号パルス数NASTをカウントし(ステツプ
5)、上式(9)により係数KASTの算出を続行し、係
数KASTが1以下になつた場合にはTDC信号パル
ス数のカウントを停止してKASTを1に設定し(ス
テツプ6)、同時にそれまでカウントされたTDC
信号パルス数NASTを0にリセツトする(ステツ
プ7)。
O2フイードバツク補正係数KO2の算出サブルーチ
ン 第20図はO2フイードバツク補正係数KO2の算
出サブルーチンのフローチヤートを示す。
先ずO2センサの活性化が完了しているか否か
を判別する(ステツプ1)。即ち、O2センサの内
部抵抗検知方式によつてO2センサの出力電圧が
活性化開始点VX(例えば0.6V)に至つたか否かを
検知してVXに至つたとき活性化信号を発生し、
この信号の発生から所定時間(例えば60秒)が経
過したかを活性デイレイタイマによつて検出する
とともに、前記水温増量係数KTWと始動後増量係
数KASTがいずれも1であるかを判定し、いずれの
条件も満足している場合に活性化されていると判
定する。その答が否(No)である場合にはKO2
を1に設定する(ステツプ2)、一方、答が肯定
(Yes)の場合には、スロツトル弁が全開である
か否かを判定する(ステツプ3)。その結果、全
開であれば前記と同様にKO2を1に設定する(ス
テツプ2)。全開でない場合にはエンジンがアイ
ドル状態にあるか否かを判定し(ステツプ4)、
回転数Neが所定回転数NIDL(例えば1000rpm)よ
り小さく、且つ絶対圧PBも所定圧PBIDL(例えば36
mmHg)により小さいときにはアイドル状態であ
るとして前記ステツプ2を介してKO2を1に設定
する。また、アイドル状態でないと判定した場合
にはエンジンが減速状態にあるか否かを判定する
(ステツプ5)。即ち、フユーエルカツトが成立し
ているか、また絶対圧PBが所定圧PBDEC(例えば
200mmHg)より小さい時には減速状態にあると
判定してエンジンの直前の状態におけるKO2の値
をそのまま維持する(ステツプ6)。他方、上記
減速状態にないと判定した場合には後述するリー
ン・ストイキ作動時のリーン化係数KLSが1であ
るかどうか判定し(ステツプ7)、その答が否
(No)である場合にはエンジンの直前の状態にお
けるKO2の値はそのまま維持し(ステツプ6)、
肯定(Yes)の場合には次に述べるクローズドル
ープ制御に移る。
先ず、O2センサの出力レベルが反転したか否
かを判定し(ステツプ8)、その答が肯定(Yes)
の場合には前回ループがオープンループか否かを
判定する(ステツプ9)。そして、前回ループが
オープンループでないと判定された場合には比例
制御(P項制御を)を行う。第21図は係数KO2
を補正するための補正値Piを決定するためのNe
−Piテーブルであり、回転数Neは例えば1500rpm
〜3500rpmまでの範囲で5段階NFB1〜5が設定され
ており、それに対応してPiがP1〜6まで設定されて
おり、O2センサの出力レベルの反転時に係数KO2
に対し加減される補正値Piをエンジン回転数Ne
によつて決定する(ステツプ10)。次に、O2セン
サの出力レベルがLOWであるか否かを判定し
(ステツプ11)、答が肯定(Yes)であればKO2
前記テーブルより得られたPi値を加算する(ステ
ツプ12)。また、答が否(No)の場合にはKO2
ら前記Pi値を減算する(ステツプ13)。
これに対して前記ステツプ8において答が否
(No)である場合、即ちO2センサ出力レベルが
同一レベルに持続されている場合、または、ステ
ツプ9において答が肯定(Yes)の場合、即ち前
回ループがオープンループであつた場合には積分
制御(I項制御)を行う。即ち、先ずO2センサ
の出力レベルがLOWが否かを判定し(ステツプ
14)、その答が肯定(Yes)の場合にはTDC信号
のパルス数をカウントし(ステツプ15)、そのカ
ウント数NILが所定値NI(例えば30パルス)に達
したか否かを判定し(ステツプ16)、まだ達して
ない場合にはKO2をその直前の値に維持し(ステ
ツプ17)、NILがNIに達した場合にはKO2に所定値
Δk(例えばKO2の0.3%程度)を加える(ステツプ
18)。同時にそれまでカウントしたパルス数NIL
を0にリセツトして(ステツプ19)、NILがNI
達する毎にKO2に所定値Δkを加えるようにする。
他方、前記ステツプ14で答が否(No)であつた
場合には、TDC信号のパルス数をカウントし
(ステツプ20)、そのカウント数NIHが所定値NI
達したか否かを判定し(ステツプ21)、その答が
否(No)の場合にはKO2の値はその直前の値に
維持し(ステツプ22)、答が肯定(Yes)の場合
にはKO2から所定値Δkを減算し(ステツプ23)、
前記カウントしたパルス数NIHを0にリセツトし
(ステツプ24)、上述と同様にNIHがNIに達する毎
にKO2から所定値Δkを減算するようにする。
スロツトル弁全開時のリツチ化係数KWOTの算出
サブルーチン 第22図はスロツトル弁全開時のリツチ化係数
KWOTの算出サブルーチンのフローチヤートを示
すものである。先ず、スロツトル弁の弁開度θが
全開度として設定された所定の開度θWOT(例えば
50゜)以上になつているか否かを判定し(ステツ
プ1)、その答が肯定(Yes)の場合には上記係
数KWOTを所定値(例えば1.2)とする(ステツプ
2)。これに依れば、KWOTを1.2としたとき空燃比
は12.5になる。また答が否(No)の場合には係
数KWOTは1.0とする(ステツプ3)。
リーン・ストイキ作動時のリーン化係数KLSの算
出サブルーチン 第23図はエンジンのリーン・ストイキ作動時
に適用されるリーン化係数KLSの算出サブルーチ
ンのフローチヤートである。
先ず、実際のエンジン水温TWがリーン化作動
を行うための、即ち点火プラグの着火が確実とな
る所定の値TWLS(例えば70℃)よりも高いか否か
を判定し(ステツプ1)、その答が否(No)の場
合には係数KLSは1とする(ステツプ2)。また、
その答が肯定(Yes)の場合には絶対圧PBがリー
ン化作動を行うための所定の値PBLS以下であるか
否かを判別する(ステツプ3)。この所定値PBLS
は第1図に示した絶対圧センサ18により検出さ
れ、後述する所定回転数以上のとき急加速やスロ
ツトル全開時にはとり得ない値、例えば300〜550
mmHgの範囲内に設定される。また、所定値PBLS
は大気圧の影響を受けない絶対圧センサ18によ
り絶対圧として検出されるので、例えば高地等で
も正確にリーン化作動域が検出される。また、吸
気管内絶対圧はエンジンの充てん効率に正比例
し、充てん効率は空燃比を決定する基準になるの
で、リーン化作動領域を正確に検出するのに特に
有利である。該所定値PBLSは例えば510mmHgを
基準としリーン化作動突入時とリーン化解除時間
において±5mmHgのヒステリシス幅を有してい
る。即ち、リーン化作動突入時は505mmHgが
PBLSとなる一方解除時は515mmHgがPBLSとなる。
しかして、実際の絶対圧PBが上記所定絶対圧PBLS
より大きい場合には前記ステツプ2を介して係数
KLSは1.0とする。また、小さい場合にはエンジン
回転数Neがリーン化作動を行うための所定の値
NLSより大であるか否かを判別する(ステツプ
4)。この所定値NLSは第1図の回転センサ89
により検出され、アイドル回転数の可能な上限値
以上、例えば1000〜1300rpmの範囲に設定され
る。PBLSの値を前述の範囲に設定したことと相ま
つてNLSの値をかかる値に設定したことにより、
アイドル状態からの急加速時に混合気のリーン化
が行われて所要の加速特性が得られないような事
態を回避するためである。この場合も、該所定値
回転数NLSを例えば1150rpmとすると共に±
50rpmのヒステリシス幅を設け、リーン化作動突
入時は1200rpm、解除時は1100rpmがNLSとなる。
しかして、実際のエンジン回転数Neが所定値NLS
より小であるときは前記ステツプ2を介してKLS
を1.0に設定し、大であるときは所定値XLS(例え
ば0.8)に設定する(ステツプ5)。
第24図はエンジン回転数Neと絶対圧PBとに
よつて示されるリーン・ストイキ作動域を示すも
ので、リーン化作動を実施するため所定の絶対圧
PBLSと所定の回転数NLSとによつて規定された斜
線で示す領域AがKLS=XLSとするリーン化作動
域であり、リーン化作動が解除された領域がスト
イキ作動域KLS=1である。例えば絶対圧PBが小
さくなつてリーン化作動域に突入する場合には矢
印aで示す様に505mmHgのラインPB1でKLSを0.8
に設定し、逆に絶対圧PBが大きくなつてリーン
化作動が解除される場合には矢印bで示す如く
515mmHgのラインPB2でKLSを1に設定する。一
方、エンジン回転数Neが大きくなつてリーン化
作動域に突入する場合には矢印cで示す様に
1200rpmのラインNe1でKLSを0.8に設定し、逆に
小さくなつてリーン化作動が解除される場合には
矢印dで示す様に1100rpmのラインNe2でKLS
1に設定する。このようなヒステリシス幅を設け
たことにより、絶対圧PBと回転数Neが微細に変
化するような場合にかかる変化を吸収して安定し
たエンジン作動を行うことができる。
尚、エンジン水温TW、絶対圧PB、回転数Ne
各々がリーン化作動の条件を満足しても前記全開
時のリツチ化係数KWOTが1.2の場合、即ち、スロ
ツトル弁開度θが所定の開度θWOTよりも大のとき
はリーン化係数KLSは1となるようにする。
定数の算出 電圧補正定数TV ΔTVの算出サブルーチン 第25図はバツテリ電圧Vと電圧補正定数TV
との関係を示すTVテーブルである。このTVテー
ブルよりバツテリ電圧Vに応じて電圧補正定数
TVを求める。例えば、バツテリ電圧Vが8Vのと
きは定数TVを1.75ms、13Vのときは0.9ms、ま
た、16Vでは0.3msの如くバツテリ電圧Vが大き
くなるに従い、定数TVが小さくなるように設定
する。上記TVテーブルによつて得られた電圧補
正定数TVはサブインジエクタの作動のための補
正値であるが、メインインジエクタについてはこ
の定数TVに例えば0.3ms程度の電圧補正定数ΔTV
をバツテリ電圧Vの変化に関係なく一律に加算し
て求める。
同期加速時、加速後燃料増量定数TACC,TPACC
よび減速時燃料減量定数TDECの算出サブルーチン 第26図はTDC信号に同期した制御における
加速時、加速後燃料増量定数TACC,TPACCおよび
減速時燃料減量定数TDECの算出サブルーチンのフ
ローチヤートを示すものである。
先ず、TDC信号の各パルスの入力時にスロツ
トル弁開度の値θoを読込む(ステツプ1)。次い
で前回のループにおけるスロツトル弁開度の値
θo-1をメモリから取出し(ステツプ2)、θo-θ(o-1)
の差Δθoが所定の同期加速判別値G+より大か否か
を判別し(ステツプ3)、その答が肯定(Yes)
の場合には後述する減速無視カウンタのパルス数
NDECを所定のパルス数NDEC〓にリセツトし(ステ
ツプ4)、上記差Δθoと前回のループにおける差
Δθo-1との差ΔΔθoが0若しくは正であるか否かを
判別し(ステツプ5)、YESであれば加速、Noで
あれば加速後であるとそれぞれ判定する。即ち、
第27図に示すように、上記ΔΔθoはスロツトル
弁開度θoに対して2回微分したことになりその微
分カーブの変曲点を基準としてスロツトル弁開度
の変化方向によつて加速か加速後かの判別を行う
ものである。そして、ステツプ5において加速で
あると判別されたときは、前記変化量Δθoに対応
する加速後燃料増量パルス数N2を加速後カウン
タにカウント数NPACCとしてセツトする(ステツ
プ6)。第28a図、第28b図はそれぞれスロ
ツトル弁開度の変化量Δθoと加速時の燃料増量定
数TACCとの関係、および加速後カウンタのカウ
ント数NPACCと加速後の燃料増量定数TPACCとの関
係をそれぞれ示すテーブルである。第28a図に
おいて、変化量Δθoに対応した加速時燃料増量定
数TACCoを求め、第28b図においてこれに対応
した加速後燃料増量定数TPACCoを求めて、該定数
TPACCoより加速後燃料増量パルス数N2を求める。
即ち、スロツトル弁開度の変化量Δθoが大きい場
合には加速後の増量値も大きく、且つ増量時間を
長く維持するべく加速後カウント数NPACCも大き
くし、変化量Δθoが小さい場合にはカウント数
NPACCも小さくするようにするものである。
上述のステツプ6と同時に、スロツトル弁開度
の変化量Δθoにより加速時の増量値TACCを第28
a図のテーブルより求める(ステツプ7)。そし
て算出されたTACC値を基本式にセツトするとと
もに、減速時燃料減量定数TDECを0にセツトする
(ステツプ8)。
一方、前記ステツプ5にて前記差ΔΔθoが0よ
り小であつた場合には前記ステツプ6でセツトし
た加速後カウント数NPACCが0より大であるか否
かを判定する(ステツプ9)。その答が肯定
(Yes)であれば上記カウント数NPACCから1を減
算し(ステツプ10)、斯く得られたNPACC-1を基に
して前記第28b図のテーブルより加速後の増量
値TPACCを算出し(ステツプ11)、前記ステツプ8
を介してこの算出されたTPACCをTACCとして基本
式にセツトするとともにTDECを0にセツトする。
また、前記ステツプ9にて加速後カウント数
NPACCが0以下と判定された場合にはTACC,TDEC
を共に0にセツトする(ステツプ112)。
これに対し、前記ステツプ3において、変化量
Δθoが所定値G+よりも小さい場合には該Δθoが所
定の同期減速判別値G-よりも小さいか否かを判
定し(ステツプ13)、その答が否(No)の場合に
はクルーズ中であるとして、前記ステツプ9に移
行する。また、答が肯定(Yes)の場合には減速
無視中であるか否かを判定する(ステツプ14)。
即ち、本発明に依れば、スロツトル弁開度の変化
量Δθoが所定値G-より小さい場合でも、TDC信
号パルスのカウント数が一定パルス数NDEC〓を越
えるまでは減速とは判定せず、減速無視中として
扱うものである。具体的には、ステツプ14におい
て上記ステツプ4で所定の値NDEC〓にリセツトさ
れた減速無視カウンタ中のパルス数NDECが0よ
り大であるか否かを判定し、大であれば該パルス
数NDECから1を減算し(ステツプ15)、前記ステ
ツプ9に移行する。ステツプ14においてNDEC
が0以下であれば加速後カウント数NPACCを0に
し(ステツプ16)、減速時の燃料減量定数TDEC
算出する(ステツプ18)。該減量定数TDECは次式
より求める。
TDEC=CDEC・Δθ ……(10) ここでCDECは減速時燃料減量係数であつて例え
ばスロツトル弁の単位開度当り0〜12.5msの範
囲から選定される。そして、求められた減量定数
TDECを基本式にセツトし、TACCを0にする(ステ
ツプ18)。
尚、上記サブルーチンにおいて、ステツプ5に
て加速と判定された場合には前回ループのTPACC
はキヤンセルされるが、TPACCとTACCとを比較し
て大きい方の値を用いてもよい。また、加速によ
りNDECがNDEC〓にリセツトされた後減速、クルー
ズ、減速と繰り返された場合においてTDC信号
の1パルス毎に減算される所定の減速無視のパル
ス数NDECが最初の減速中に0になつたとき引き
続くクルーズ中にNDECがリセツトされないので
2回目の減速開始時にはNDECが0のままであり
減速無視は解除されるため直ちに減速減量が行わ
れる。
メイン、サブインジエクタの開弁時間の基準値
TiM,TiSの算出マツプおよびサブルーチン 第29図はメイン、サブ両インジエクタの開弁
時間の基準値TiM,TiSの算出サブルーチンのフ
ローチヤートを示すものである。メインインジエ
クタの制御においては排気還流弁の作動状態即ち
後述するEGR作動及び非EGR作動によつて2つ
のマツプを設ける。
先ず、EGR作動中であるか否かを後述する
EGR作動判別サブルーチンによつて判別し(ス
テツプ1)、その答が否(No)の場合には、非
EGR作動時のTiMマツプよりエンジン回転数Ne、
絶対圧PBに応じた基準値TiMを選出する。第30
a図は非EGR作動時のTiMマツプを示すものであ
り、絶対圧PBは例えば1100〜140mmHgの範囲で
PB1〜PB16として16段階設けられる一方、回転数
Neは例えば0〜6000rpmの範囲でN1〜N16とし
て16段階設けられている。前記エンジン回転数
Neおよび絶対圧PBが上記各N1〜N16およびPB1
PB16に該当しない中間値であるような場合には4
点内挿法によつて補間計算を行う(ステツプ2)。
第31a図、第31b図はNeおよびPBがかかる
中間値である場合の算出方法を示すものであり、
Neについての補間計算後PBについて補間計算す
る場合、次式によつて求める。
y1=(1−a)T1+aT2, y3=(1−a)T4+aT3 T=(1−b)y1+by3 =(1−a)(1−b)T1+a(1−b)T2 +abT3+(1−a)bT4 ……(11) また、逆にPBについての補間計算後、Neにつ
いて補間計算しても同じ結果が得られる。
しかして、前記第29図のステツプ1の答が肯
定(Yes)の場合にはEGR作動時のTiMマツプよ
り同じくTiMを選出する。第30b図はEGR作動
時のTiMマツプを示し、エンジン回転数、絶対圧
の設定範囲は前記非EGR作動時のTiMマツプより
狭められ、回転数NeはN1〜N10として10段階に、
絶対圧PBもPB6〜PB15の10段階に設定されている
(ステツプ3)。但し、Ni,PBjは同符号は同じ設
定値を示す。
そして、前記第29図のステツプ2若しくは3
を介してTiMを選出した後、TiSマツプより同様
にしてTiSを選出する(ステツプ4)。第30c図
はTiSマツプを示し、エンジン回転数Ne、絶対圧
PBの設定範囲、段階数は前記非EGR作動時のTiM
マツプと同じように設定する。EGR作動時のTiM
マツプ及びTiSマツプにおいてもNe及びPBが中間
値の場合には、非EGR作動時と同様の補間計算
をする。
上述のようにしてTiM,TiSを決定した(ステ
ツプ5)後、前記第5図に示すサブルーチンのス
テツプ14において、前述の各数値によりメイン、
サブインジエクタの開弁時間TOUTM,TOUTSを算出
する。
EGR作動判別プログラム EGR作動か非EGR作動かの判別は前記TDC信
号に同期しない非同期パルス(例えば10ms毎)
を基準として行うが、第1図の排気還流弁49の
弁体53の実際のリフト量LACTと、エンジン回転
数Neおよび絶対圧PBによつて選定するバルブリ
フト指令値LMAPとの差異Iを基にして行う。第3
2a図は実リフト量LACTとリフト指令値LMAPとの
比較を時間に沿つて行うためのグラフである。即
ち、実際のEGRの弁体の動きは連続的なもので
あつてステツプ状に与えられる指令値に完全には
追従せず、遅れを伴うものであるので、リフト指
令値LMAPにこの応答遅れ分に相当する所定の係数
XEを掛けた値を基準として、このXE・LMAPに対
する実リフト量LACTとの比較によつてEGR作動
か非EGR作動かを判別する。
第33図はEGR作動判別プログラムのフロー
チヤートであり、前記第29図に示すTiM,TiS
選出サブルーチンにおけるステツプ1に該当す
る。先ず、エンジン回転数Neと絶対圧PBに応じ
てリフト指令値LMAPを選出する。第34図はリフ
ト指令値LMAPのマツプを示し、絶対圧PBは例え
ば204〜780mmHgの範囲でPB6〜PB15として10段
階設けられ、また、回転数Neは例えば0〜
4000rpmの範囲でN1〜N10として10段階設けられ
ている。これはEGR作動時のTiMマツプの設定と
同じである。上記マツプによりリフト指令値LMAP
を決定する。しかし、各段階間の中間値について
は前述した第31a図に示した4点内挿法によつ
て算出する。そして、第33図において、このよ
うに決定されたリフト指令値LMAPが正であるか否
かを判定する(ステツプ1)。その答が肯定
(Yes)の場合には該リフト指令値LMAPとEGR作
動判別リフト量係数XE(例えば0.5)との乗算値
LMAP・XEが不感帯定義値l0よりも大であるか否か
を判定する(ステツプ2)。この不感帯定義値は、
排気還流弁のリフト量の目的値(リフト指令値)
LMAPに対するずれlが該定義値l0の範囲内即ち+
l0>l>−l0の間にあれば、実リフト量LACTがリ
フト指令値LMAPに到達したとみなせる値であり、
弁リフトのハンチングを抑え、かつEGR制御の
精度の向上を計るために最適な値に設定される。
そして、その答が肯定(Yes)の場合には実リフ
ト量LACTがLMAP・XEより大であるか否かを判定
し(ステツプ3)、その答が肯定(Yes)なら
EGR作動中であり、答が否(No)なら非EGR作
動中であるとそれぞれ見倣される。また、前記ス
テツプ2において答が否(No)の場合には実リ
フト量LACTが前記不感帯定義値l0より大であるか
否かを判定し(ステツプ4)、その答が肯定
(Yes)の場合にはEGR作動中であり、否(No)
なら非EGR作動中であるとそれぞれ判断される
(第32b図参照)。
一方、前記ステツプ1においてリフト指令値
LMAPが正でない場合、即ち、0である場合には前
回ループにおいて、リフト指令値LMAPが0で且
つ、一度非EGR作動時のTiMマツプよりTiMを選
択したか否かを判別し(ステツプ5)、その答が
肯定(Yes)の場合には非EGR作動中であると判
断される。また、答が否(No)の場合にはリフ
ト指令値LMAPが0になる前のリフト指令値LMAPB
と前記EGR作動判別リフト量係数XEとの乗算値
LMAPB〓・XEが前記不感帯定義値l0より大であるか
否かを判別し、(ステツプ6)、その答が肯定
(Yes)であれば実リフト量LACTが乗算値LMAPB〓・
XEより大であるか否かを判別し(ステツプ7)、
その答が肯定(Yes)であればEGR作動中であ
り、否(No)であれば非EGR作動中であるとそ
れぞれ判断される(第32c図参照)。また、前
記ステツプにおいて否(No)の場合には実リフ
ト量LACTが不感帯定義値l0より大であるか否かを
判別し(ステツプ8)、その答が肯定(Yes)で
あればEGR作動中であり、否(No)であれば非
EGR作動中であるとそれぞれ判断される。
パージカツト弁制御プログラム 第1図のキヤニスタ20内の吸着燃料のエンジ
ン吸気管内への供給を制御するパージカツト弁2
6の制御はエンジン冷却水温TWが所定の温度
TWPより高いか否かを判定して行う。第35図は
そのパージカツト弁26の制御プログラムのフロ
ーチヤートを示し、先ず、エンジン水温TWが所
定のパージカツト判別水温(例えば70℃)より小
であるか否かを判別し(ステツプ1)、その答が
肯定(Yes)であればパージカツト弁26のソレ
ノイド34に通電し(ステツプ2)、該弁を開成
しパージカツトを行わしめる。また、答が否
(No)の場合はパージカツト弁26のソレノイド
34は消勢され(ステツプ3)、弁を閉成しパー
ジカツトを解除せしめる。尚、上記所定値TWP
例えば−30゜〜+90℃の範囲に設定される。
二次エア供給弁の制御プログラム 第1図の二次エア供給弁68は電磁弁75の開
閉によつて制御されるが、該電磁弁75は前記
O2センサ82の不活性状態とエンジンアイドル
状態とを条件として制御される。第36図は上記
電磁弁75の制御プログラムのフローチヤートで
あり、先ず、O2センサの活性化を完了したか否
かを判別する(ステツプ1)。このステツプは前
記第20図におけるステツプ1と同じ内容であ
る。そして、答が否(No)の場合には前記電磁
弁75のソレノイド79を通電して開成し吸気管
内の絶対圧を負圧室73に導いて二次エア供給弁
68を開成せしめて排気管内への二次エアの導入
を行う(ステツプ2)。また、前記ステツプ1に
おける答が肯定(Yes)の場合にはエンジンがア
イドル中は否かを判別する(ステツプ3)。この
ステツプも前記第20図におけるステツプ4と同
じ内容である。そして、上記判別の答が肯定
(Yes)の場合には前記ステツプ2に移行し、他
方、答が否(No)の場合には電磁弁75のソレ
ノイド79は消勢されて、上述とは反対に二次エ
アの導入を遮断する(ステツプ4)。
TDC信号非同期制御 本発明では、上述したTDC信号に同期したメ
イン、サブインジエクタの開弁時間の出力制御に
加えて、TDC信号には同期せず一定の時間々隔
をもつたパルス列に同期させてメインインジエク
タを制御する非同期制御を行なつているが、この
非同期制御について以下説明する。前記の如く非
同期制御におけるメインインジエクタの開弁時間
TMAは次式により算出する。
TMA=TiA×KTWT+(TVΔTV) ……(12) 上記非同期制御は例えば急加速時のように
TDC信号に応じた同期加速増量における不足分
を補充するために行なう。
非同期加速サブルーチン 第37図は非同期加速サブルーチンのフローチ
ヤートを示す。先ず、TDC信号のパルスとは独
立して一定時間毎(例えば20ms毎)に非同期信
号をECU内の所定のカウンタに入力する(ステ
ツプ1)。該非同期信号のパルス間隔は10〜50ms
の範囲で設定される。次いで、該非同期信号のパ
ルス入力毎にスロツトル弁開度の値θAoをECU内
の所定のレジスタに読み込む(ステツプ2)。該
レジスタにストアされている前回パルスの入力時
のスロツトル弁開度の値θAo-1とエンジン回転数
Neをそれぞれのレジスタから取り出す(ステツ
プ3)。上記エンジン回転数Neが所定の非同期加
速判別回転数NEA(例えば2800rpm)より小さい
か否かを判定する(ステツプ4)。該非同期加速
判別回転数NEAは例えば50〜6000rpmの範囲に設
定される。そして、上記判定の答が否(No)の
場合には所定のレジスタにストアされているパル
ス数NACCAを所定の初期値NAA(例えば2)にリセ
ツトする(ステツプ5)。また、ステツプ4にお
いて答が肯定(Yes)の場合には前記スロツトル
弁開度の値θAoとθAo-1との差、即ち、変化量ΔθA
が所定の値GA(例えば220゜/sec)より大であるか
否かを判定する(ステツプ6)。その答が否
(No)の場合には前記ステツプ5に移行する。ま
た、答が肯定(Yes)の場合にはストアされたパ
ルス数NACCAが0より大であるか否かを判定(ス
テツプ7)するとともに、その答が肯定の場合に
は非同期加速増量基準値TiAを第38図のテーブ
ルにより求める(ステツプ8)。第38図はスロ
ツトル弁開度の変化量ΔθAと非同期加速増量基準
値TiAとの関係を示すテーブルであり、これによ
りTiAを求める。次いで、前式(12)によりメインイ
ンジエクタの開弁時間TMAを算出する(ステツプ
9)。この場合、係数KTWT、定数TV,ΔTVは前述
の如くTDC信号のパルスの入力毎に更新される
ものである。上述のステツプで算出された開弁時
間TMAに基づきメインインジエクタの開弁時間を
制御し(ステツプ10)、上述のステツプ7―10と
同時に、非同期信号のパルスが入力される毎に前
記パルス数NACCAから1ずつ減算し(ステツプ
11)、該パルス数NACCAが0になる即ちステツプ
7で答が否定(No)になるまで上記開弁時間制
御ルーチンを行なう。
尚、非同期制御出力とTDC同期制御出力とが
時間的に競合する場合にはTDC同期制御出力を
優先させる。即ち、かかる場合には、CPU100内
での演算は先ず同期制御のそれを行い、次いで非
同期制御のそれを行い、両者のカウンタ(第3図
のカウンタ104―107および108)の出力
を加算するようにしている。但し電圧補正定数
TV,ΔTVは2重に足さないようにする。
第39図は上述した本発明の燃料供給制御装置
に使用されるECU9の内部構成のうち、特に前
述したリーン・ストイキ作動の制御部分を示すブ
ロツク図である。前記第1図におけるエンジン回
転数センサ89のTDC信号は次段のシーケンス
クロツク発生回路902と共に第3図の波形整形
回路93を構成するワンシヨツト回路901に供
給される。各TDC信号毎に該ワンシヨツト回路
901は出力信号Soを発生し、その信号Soはシ
ーケンスクロツク発生回路902を作動させてク
ロツク信号CPp〜2を順次発生させる。第40図は
シーケンスクロツク発生回路902の出力クロツ
ク信号のタイミングチヤートを示し、ワンシヨツ
ト回路901からの出力信号Soが入力する毎に
クロツク信号CPp〜2が順次発生する。クロツク信
号CPpは回転数レジスタ903に供給されて基準
クロツクパルスをカウントする回転数カウンタ1
14のカウント値をストアさせる。また、クロツ
ク信号CP1は回転数カウンタ114に供給され該
カウンタの直前のカウント値を信号0にリセツト
される。従つて、エンジン回転数NeはTDC信号
のパルス間にカウントされた数として計測され、
その計測回転数NEが上記回転数レジスタ903
に保持される。更にクロツク信号CP1はクロツク
信号CP2と共に後述するリーン化判別回路905
に供給される。
これと並行して、絶対圧センサ18、エンジン
水温センサ35、スロツトル弁開度センサ8の各
出力信号はA/Dコンバータ96に供給されてデ
ジタル信号に変換された後、それぞれ絶対圧レジ
スタ907、エンジン水温レジスタ908、スロ
ツトル弁開度レジスタ909に供給され、上記各
レジスタの値はエンジンの特定条件検出回路91
0に供給されると共に、絶対圧レジスタ907の
値とエンジン水温レジスタ908の値は前記リー
ン化判別回路905に供給される。
また、これと並行してO2センサ82の出力信
号は前記エンジン特定条件検出回路910に供給
されると共に、メインインジエクタの開弁時間の
基準値Ti算出フイードバツク制御回路911に
供給される。この基準値Ti算出フイードバツク
制御回路911は前述の各センサからの信号に基
づく基準値Tiおよび係数KO2算出処理、および
それらの算出値によるフイードバツク制御を行う
ものである。上記エンジン特定条件検出回路91
0は前述した各入力信号に加えたエンジン回転数
レジスタ903及びリーン化判別回路905から
の入力信号によつてエンジンのリーン・ストイキ
作動、アイドル、減速、フユーエル・カツト、全
開の各特定条件を検出し、そのいずれかの条件が
成立したときに上記Ti算出フイードバツク制御
回路911にオープンループ化信号を供給する。
例えば、水温TWが70℃以上であつて絶対圧PB
505mmHg以下(リーン化作動突入時)若しくは
515mmHg以下(リーン化作動解除時)であり、
且つ、エンジン回転数Neが1200rpm以上(リー
ン化作動突入時)若しくは1100rpm以上(リーン
化解除時)である場合には特定条件が成立したと
してオープンループ化信号を基準値Ti算出フイ
ードバツク制御回路911に供給する。換言する
なら、前述した第20図に示したO2フイードバ
ツク補正係数KO2の算出サブルーチンにおけるオ
ープンループ制御に該当する条件で上記オープン
ループ化信号を供給する。そして基準値Ti算出
フイードバツク制御回路911において算出され
たメインインジエクタの開弁時間の基準値Tiは
後述する加算回路912およびリーン化減算値算
出回路913に供給される。
前述の如く、リーン化作動域において混合気の
リーン化を行う場合にはインジエクタの開弁時間
の基準値Ti係数KO2にリーン化係数KLS0.8を乗算
するが、上記リーン化減算値算出回路913はこ
の乗算を整数計算によつて行うものである。即ち
乗算値Ti×KO2×0.8を得るには式Ti×KO2−(Ti
×KO2×1/2N)×Kを用い、例えばNを6、Kを
13とすることにより実質的にTi×KO2×0.2を得、
この値を後述の2の補数回路916にて補数計算を
行なうものである。
前記リーン化減算値算出回路913の1/2N割
算回路914では上式の(Ti×KO2×1/2N)に
よる演算を行う。第41図は該1/2N割算回路9
14の詳細を示し、上記Ti算出フイードバツク
制御回路911の2値出力端子のうち2Nの端子9
11aを乗算回路915の2゜レベルの2値入力端
子915aに、2N+1の端子911bを21レベルの
端子915bに、2N+Mの端子911Mを2Mレベ
ルの端子915Mにそれぞれ接続して成り、(Ti
×KO2×1/2N)の計算が行えるようにされてい
る。しかして、上記計算によつて得られた被乗数
を乗算回路915に供給すると共に、KLS′値メ
モリ917から所定数K=13を該回路915に供
給し、乗算するものである。該所定数13は、上記
1/26と対を成してリーン化係数KLS0.8を得るため
に設けられた数である。次いで、上記乗算値
(Ti×KO2×1/26)×13を2の補数回路916に供
給し、2の補数を得て、AND回路918に送る。
該AND回路918では後述するリーン化判別回
路905からリーン化させるべき条件の成立時に
供給されるフラグ信号を入力されている間上記乗
算値(Ti×KO2×1/26)×13の2の補数を前記加
算回路912に供給し、該回路912はこの補数
を前記回路911からの基準値Ti×KO2に加算す
ることにより、基準値Ti×KO2にリーン化係数
KLSを乗算したと同じ基準値TOUT′を得てレジス
タ919に供給する。そして、TOUT値制御回路
920ではTOUT′値レジスタ919から供給され
たTOUT′値に前述した他の補正係数、定数等を適
宜加算およびまたは乗算して前記基本式による演
算処理を行いメインインジエクタに所定の駆動出
力を供給する。
第42図はリーン化判別回路905のブロツク
図である。エンジン水温センサ35によつて検知
され水温レジスタ908に記憶保持された水温信
号Aと、予めTWLS値メモリ942に記憶設定さ
れている所定のリーン・ストイキ判別水温TWLS
を表わす信号Bとはコンパレータ921の入力端
子921a,921bにそれぞれ供給される。コ
ンパレータ921のA>Bで出力する出力端子9
21cはAND回路922の一入力端子に直接接
続され、また夫々A=BおよびA<Bで出力する
出力端子921d,921eはOR回路923の
入力側に接続されている。該OR回路923の出
力側は更に、別のOR回路924の一入力端子に
接続されている。
一方、PB1値メモリ925には前記第24図に
示すリーン・ストイキ作動域を規定したリーン化
作動突入時の所定の絶対圧PB1の値が記憶されて
おり、PB2値メモリ926にはリーン化作動解除
時の所定の絶対圧PB2の値が記憶されている。ま
た、NE1値メモリ927にはリーン化作動突入時
の所定の回転数NE1の値が記憶されており、NE2
値メモリ928にはリーン化作動解除時の所定の
回転数NE2が記憶されている。各メモリはそれぞ
れAND回路929,930,931,932の
各入力端子に接続されており、PB1,PB2値が供給
されるAND回路929,930はOR回路933
の入力側に接続され一方、NE1,NE2値が供給さ
れるAND回路931,932は他のOR回路93
4の入力側に接続されている。各OR回路93
3,934の出力側はそれぞれPBLS値レジスタ9
35とNELS値レジスタ936の入力側に接続され
ている。PBLS値レジスタ935はコンパレータ9
37の入力端子937bに接続され、他方、NELS
値レジスタ936の出力側はコンパレータ938
の入力端子938bに接続されている。また、前
記コンパレータ937の入力端子937aには前
記絶対圧レジスタ907に記憶されている絶対圧
PB値信号A′が供給されるように接続されており、
コンパレータ938の入力端子938aには回転
数レジスタ903に記憶されている回転数Ne
逆数である1/Ne値信号A″が供給されるように
接続されている。前記コンパレータ937の
A′>B′で出力する出力端子937cと、A′=
B′で出力する出力端子937dはOR回路939
の各入力端子に接続され、また、A′<B′で出力
する出力端子937eは前記AND回路922の
一入力端子に接続されている。コンパレータ93
8の夫々A″>B″およびA″=B″で出力する出力端
子938c,938dはOR回路940の各入力
側に接続されており、また、A″<B″で出力する
出力端子938cは前記AND回路922の別の
入力端子に接続されている。そして、OR回路9
39,940の出力側は前記OR回路924の入
力側に接続されており、前記AND回路922の
出力側はフリツプフロツプ回路941のセツト入
力端子941aに接続され、また、OR回路92
4の出力側は該回路941のリセツト入力端子9
41bに接続されている。このフリツプフロツプ
回路941のQ出力端子941cは前記第39図
のAND回路918の一入力端子に接続されてい
ると共に、リーン化作動解除時の絶対圧PB2およ
び回転数NE2の各信号を供給される前記AND回
路930および932の各他方の入力端子に接続
されている。更に、フリツプフロツプ回路941
の前記Q出力端子941cは第39図のエンジン
特定条件検出回路910の一入力端子に接続され
ている。フリツプフロツプ回路941の出力端
子941dはリーン化作動突入時の絶対圧PB1
よび回転数NE1の各信号を供給される前記AND
回路929および931の各他方の入力端子に接
続されている。
上述の構成の第42図のリーン化判別回路90
5の作動を以下説明する。
リーン化作動突入時の作動 リーン化作動条件が不成立時には、後述のよう
にフリツプフロツプ回路941の出力端子94
1dから出力=1が出力されるようになされてい
る。この出力=1はPB1値メモリ925から−入
力端子に出力を常時供給されるAND回路929
の前記他方の入力端子に供給されるので、該
AND回路929からはリーン化作動突入時のリ
ーン化判別絶対圧PB1信号が出力される。また同
様に、該フリツプフロツプ回路941の出力端
子に接続されているAND回路931からもリー
ン化作動突入時のリーン化判別回転数NE1信号が
出力される。そして、これらAND回路929,
931の各出力はそれぞれOR回路933,93
4を介してPBLS値レジスタ935、NELS値レジス
タ936に供給され、各フリツプフロツプCP1
入力毎に該レジスタ935,936にストアされ
る。これらストア値信号がコンパレータ937,
938のそれぞれの入力端子937b,938b
に信号B′,B″として読み込まれる。該コンパレ
ータ937,938の各他方の入力端子937
a,938aにはそれぞれ検出された実際の絶対
圧PBの信号A′、回転数Neの信号A″が供給されて
おり、コンパレータ937,938は、それぞれ
上記入力信号A′とB′,A″とB″同志を比較する。
先ず、コンパレータ937においては、検出絶対
圧PB信号A′がメモリ値PB1信号B′より大、もしく
は等しいときは出力信号が出力端子937cもし
くは937dよりOR回路939を介してOR回
路924に供給される。また、コンパレータ93
8においては、検出回転数信号(1/Ne)A″が
メモリ値NE1信号B″より大、もしくは等しいとき
に出力信号が出力端子938cもしくは938d
よりOR回路940を介してOR回路924に供
給される。更に、コンパレータ921においても
同様に、検出エンジン水温TW信号Aとリーン・
ストイキ判別水温TWLS値信号Bとが比較されて
A<B、もしくはA=BのときOR回路923を
を介して出力信号がOR回路924に供給され
る。
ここで、OR回路924は前記コンパレータ9
21,937,938からの出力信号のいずれか
を入力されたとき、出力=1をフリツプフロツプ
941のリセツト入力端子941bに供給し、第
39図のシーケンスクロツク発生回路902から
のクロツク信号CP2の入力タイミング該回路94
1をリセツトせしめ、Q出力端子941cからの
出力=0を出力せしめる。即ち、第39において
リーン化判別回路905の出力は0となり、通常
のTi算出フイードバツク制御が行なわれる。
次に、リーン化作動条件が成立した時には、コ
ンパレータ921ではA>Bの条件が、またコン
パレータ937,938ではそれぞれA′<B′,
A″<B″の条件が共に成立するので、これらコン
パレータ921,937,938から共に出力=
1がAND回路922の各入力端子に供給され
AND回路922からフリツプフロツプ941の
セツト入力端子941aに出力=1が供給され、
クロツク信号CP2の入力タイミングQ出力端子9
41cから出力=1が出力される。この出力は第
39図において、フラグ信号としてエンジン特定
条件検出回路910に供給されて該回路をしてオ
ープンループ化信号をTi算出フイードバツク制
御回路911に供給せしめ、前述のリーン化作動
のためのオープン制御を行なわしめる。
リーン化作動解除時 上述のように、オープンループのリーン化作動
時には、フリツプフロツプ回路941のQ出力端
子941cに出力=1が発生するので、その出力
がAND回路930,932の各一入力端子に供
給され、前述の場合と同様に、PB2値メモリ92
6、NE2値メモリ928のリーン化作動解除時の
リーン化判別絶対圧PB2およびリーン化判別回転
数NE2の各値がそれぞれOR回路933,934
を介してレジスタ935,936に供給されて、
クロツク信号CP1の入力タイミングでストアさ
れ、これらのストア値信号がそれぞれのコンパレ
ータ937,938の各入力端子B′,B″に供給
され、実際の絶対圧PBおよび回転数Neの各信号
とそれぞれ比較され、その後は、エンジン水温
TWの条件と相まつて、OR回路924、AND回
路922およびフリツプフロツプ回路941によ
り前述のリーン化作動突入時と同様の作動が行な
われる。
上述したように、リーン化作動突入時には、実
際の絶対圧PB、回転Neは第1の所定のリーン化
判別値PB1,NE1と比較される一方、リーン化作
動解除時には、PB,Neは上記と異なる第2の所
定のリーン化判別値PB2,NE2と比較されるので、
リーン化作動突入時とリーン化作動解除時間にお
いてヒステリシス作動が得られる。
上述したように、本発明に依れば、内燃エンジ
ンの燃料供給を行う噴射式燃料調量装置の開弁時
間を電子的手段により制御することにより燃料量
を制御しエンジンに供給される混合気の空燃比を
制御するようにした燃料供給制御装置において、
その燃料調量装置の開弁時間をエンジン回転数と
吸気管内の絶対圧とに応じた基準値に、エンジン
吸気温、エンジン冷却水温、スロツトル弁開度、
大気圧、排気濃度(酸素濃度)等のエンジンの作
動状態を表わす諸元に応じた定数および/または
係数を加算および/または乗算することにより決
定するようにしてエンジンの運転性能および排ガ
ス特性等を改善するとともに、特に、上記係数と
してリーン化係数を設け、エンジンの所定の低負
荷時には混合気の空燃比をリーン化するようにし
たので燃費の向上を図ることが可能である。更
に、上記リーン化係数に基づくリーン化作動にお
いて、リーン化作動突入時とリーン化作動解除時
間でリーン化判別回転数とリーン化判別絶対圧に
ヒステリシスを設けたのでリーン化作動域とリー
ン化非作動域間の移行過程においてエンジンの運
転性能の悪化を緩和することが可能であり、より
円滑なエンジンの作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の燃料供給制御装置の全体を示
す構成図、第2図はECUにおけるメイン、サブ
インジエクタの開弁時間TOUTM,TOUTSの制御内容
の全体のプログラム構成を示すブロツクダイアグ
ラム、第3図はECU内部の回路構成を示すブロ
ツク構成図、第4図はECUに入力される気筒判
別信号及びTDC信号と、ECUから出力されるメ
イン、サブインジエクタの駆動信号との関係を示
すタイミングチヤート、第5図はメインプログラ
ムのフローチヤート、第6図はエンジンがクラン
キング状態にあるか否かを判別するためのサブル
ーチンのフローチヤート、第7図はエンジン水温
TWと始動時メインインジエクタ作動基準時間
TiCRMとの関係を示すテーブル、第8図はエンジ
ン水温TWと始動時サブインジエクタ作動基準時
間TiCRSとの関係を示すテーブル、第9図は始動
時におけるエンジン回転数Neと回転数補正係数
KNeとの関係を示すテーブル、第10図はフユー
エルカツト判別サブルーチンのフローチヤート、
第11a図はエンジン水温TWとフユーエルカツ
ト判別回転数NFCiとの関係を示すテーブル、第1
1b図はエンジン回転数Neとフユーエルカツト
判別絶対圧PBFCjとの関係を示すテーブル、第1
2図は回転数Neと絶対圧PB とによつて決定さ
れるフユーエルカツト作動領域を示すグラフ、第
13図は大気圧PAと大気圧補正係数KPAとの関係
を主吸気管絶対圧PBをパラメータとして示すグ
ラフ、第14a図はエンジン水温TWと水温増量
係数KTWとの関係を示すテーブル、第14b図は
水温TWが同一の場合の絶対圧PBと水温増量係数
KTWとの関係を示すグラフ、第15図は吸気温度
TAと吸気温度補正係数KTAとの関係を示すグラ
フ、第16図はフユーエルカツト後増量係数
KAFCを算出するサブルーチンのフローチヤート、
第17図はフユーエルカツト中にカウントした
TDC信号パルス数NFCとフユーエルカツト後増量
係数の初期値KAFC〓との関係を示すグラフ、第1
8図はフユーエルカツト後のTDC信号パルス数
NAFCとフユーエルカツト後増量係数KAFCとの関
係、および前記第17図におけるフユーエルカツ
ト中のTDC信号パルス数NFCとフユーエルカツト
解除時のフユーエルカツト後増量係数の初期値
KAFC〓との関係を複合して示すグラフ、第19図
はエンジン始動後の増量係数KASTの算出サブルー
チンのフローチヤート、第20図はO2フイード
バツク補正係数KO2の算出サブルーチンのフロー
チヤート、第21図はO2フイードバツク補正係
数KO2を補正するための補正値Piを決定するため
のNe−Piテーブル、第22図はスロツトル弁全
開時のリツチ化係数KWOTの算出サブルーチンの
フローチヤート、第23図はリーン化係数KLS
算出サブルーチンのフローチヤート、第24図は
エンジン回転数Neと絶対圧PBとによつて示され
るリーン・ストイキ作動域を示すグラフ、第25
図はバツテリ電圧Vと電圧補正時定数TVとの関
係を示すテーブル、第26図はTDC信号に同期
した制御における加速時加速後燃料増量定数
TACC,TPACC、及び減速時燃料減量定数TDECの算
出サブルーチンのフローチヤート、第27図はエ
ンジン回転数Ne一定でかつスロツトル弁開度Δθ
が所定値G+より大の場合における時間tとスロ
ツトル弁開度θとによつて示されるスロツトル弁
開度θの二回微分値ΔΔθの曲線図、第28a図
はスロツトル弁開度の変化量Δθoと加速時の燃料
増量定数TACCとの関係を示すテーブル、第28
b図は加速後にカウントしたTDC信号パルス数
NPACCと加速後の燃料増量定数TPACCとの関係を示
すテーブル、第29図はメイン・サブ両インジエ
クタの開弁時間の基準値TiM,TiSの算出サブル
ーチンのフローチヤート、第30a図は非EGR
作動時のTiMマツプ、第30b図はEGR作動時の
TiMマツプ、第30c図はTiSマツプ、第31a
図は前記第30a図に示すTiMマツプにおける各
値の中間値を計算するためのグラフ、第31b図
はその第31a図における測定値から所要のTiM
値の4点内挿法により算出するためのグラフ、第
32a図は排気還流弁の弁体の実リフト量LACT
リフト指令値LMAPとの比較を時間に沿つて行うた
めのグラフ、第32b図と第32c図は排気還流
弁の弁体の実リフト量LACTが不感帯定義値l0に近
い値を持つ時のEGR作動判別を示す夫々排気還
流弁の開弁時および閉弁時のグラフ、第33図は
EGR作動判別プログラムのフローチヤート、第
34図はリフト指令値LMAPのマツプ、第35図は
パージカツト弁26の制御プログラムのフローチ
ヤート、第36図は電磁弁75の制御プログラム
のフローチヤート、第37図は非同期加速サブル
ーチンのフローチヤート、第38図はスロツトル
弁開度の変化量ΔθAと非同期加速時燃料増量基準
値TiAとの関係を示すテーブル、第39図はECU
9の内部構成のうちリーン・ストイキ作動の制御
部分を示すブロツク図、第40図は第3図に示す
波形整形回路93に入力されるTDC信号と、出
力されるクロツク信号との関係を示すタイミング
チヤート、第41図は前記第39図における1/2
N割算回路の詳細図、第42図はリーン化判別回
路のブロツク図である。 1……内燃エンジン、4……吸気管、9……
ECU、11……メインインジエクタ、12……
サブインジエクタ、18……絶対圧センサ、19
……吸気温センサ、35……エンジン冷却水温セ
ンサ、49……排気還流弁、82……O2センサ、
89……エンジン回転数Neセンサ、905……
リーン化判別回路、910……エンジン特定条件
検出回路、911……基準値Ti算出フイードバ
ツク制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃エンジンに供給される燃料量を制御する
    燃料調量装置を備え、該燃料調量装置を電気的に
    制御してエンジンに供給される燃料量を制御する
    燃料供給制御装置において、エンジン回転数を検
    出する回転数センサと、エンジンの吸気管内の絶
    対圧を検出する絶対圧センサと、上記回転数セン
    サによつて検出されたエンジン回転数がアイドル
    回転数のとり得る上限値以上の所定のリーン化判
    別回転数より高くなり、且つ、前記絶対圧センサ
    によつて検出された絶対圧がエンジンのアイドル
    状態からの加速時にエンジン回転数が前記判別回
    転数より高くなつたときとり得ない所定のリーン
    化判別絶対圧より低くなるエンジンの低負荷時に
    前記燃料調量装置によつて生成される混合気をリ
    ーン化する手段とを含んで成ることを特徴とする
    内燃エンジンの燃料供給制御装置。 2 内燃エンジンに供給される燃料量を制御する
    燃料調量装置と、エンジンの排気管に設けられ排
    気ガス成分の濃度を検出する排気センサと、該排
    気センサを前記燃料調量装置と結合し該排気セン
    サからの検出信号に応じて前記燃料調量装置から
    供給される燃料量を電気的に制御してエンジンに
    供給される混合気の空燃比を設定値にフイードバ
    ツク制御するフイードバツク制御手段とを備えた
    燃料供給制御装置において、エンジン回転数を検
    出する回転数センサと、エンジンの吸気管内の絶
    対圧を検出する絶対圧センサと、上記回転数セン
    サによつて検出されたエンジン回転数がアイドル
    回転数のとり得る上限値以上の所定のリーン化判
    別回転数より高く、且つ、前記絶対圧センサによ
    つて検出された絶対圧がエンジンのアイドル状態
    からの加速時にエンジン回転数が前記判別回転数
    より高くなつたときとり得ない所定のリーン化判
    別絶対圧より低いエンジンの低負荷時に前記燃料
    調量装置によつて生成される混合気をリーン化す
    る手段とを含んで成ることを特徴とする内燃エン
    ジンの燃料供給制御装置。 3 前記燃料調量装置は前記リーン化手段によつ
    てエンジンの低負荷時に噴射時間が短くなるよう
    に制御される燃料噴射装置を含んで成る特許請求
    の範囲第2項記載の内燃エンジンの燃料供給制御
    装置。 4 前記エンジンの低負荷時に前記燃料調量装置
    によつて生成される混合気をリーン化する手段
    は、前記リーン化回転数とリーン化絶対圧をリー
    ン化作動突入時とリーン化作動解除時間で異なる
    値に設定するようにしたヒステリシス特性を持つ
    特許請求の範囲第2項記載の内燃エンジンの燃料
    供給制御装置。 5 内燃エンジンに供給される燃料量を制御する
    燃料調量装置と、エンジンの排気管に設けられた
    排気ガス成分の濃度を検出する排気センサと、該
    排気センサを前記燃料調量装置と結合し、該排気
    センサからの検出値信号に応じて前記燃料調量装
    置から供給される燃料量を電気的に制御してエン
    ジンに供給される混合気の空燃比を設定値にフイ
    ードバツク制御するフイードバツク制御手段とを
    備えた燃料供給制御装置において、エンジン回転
    数を検出する回転数センサと、エンジンの吸気管
    内の絶対圧を検出する絶対圧センサと、エンジン
    の冷却水温センサと、上記回転数センサによつて
    検出されたエンジン回転数がアイドル回転数のと
    り得る上限値以上の所定のリーン化判別回転数よ
    り高く、前記絶対圧センサによつて検出された絶
    対圧がエンジンのアイドル状態からの加速時にエ
    ンジン回転数が前記判別回転数より高くなつたと
    きとり得ない所定のリーン化判別絶対圧より低
    く、且つ、前記冷却水温センサによつて検出され
    た水温が所定のリーン化水温より高いエンジンの
    低負荷時に前記燃料調量装置によつて生成される
    混合気をリーン化する手段とを含んでなることを
    特徴とする内燃エンジンの燃料供給制御装置。 6 内燃エンジンに供給される燃料量を制御する
    燃料調量装置と、エンジンの排気管に設けられ排
    気ガス成分の濃度を検出する排気センサと、該排
    気センサを前記燃料調量装置と結合し、該排気セ
    ンサからの検出値信号に応じて前記燃料調量装置
    から供給される燃料量を電気的に制御してエンジ
    ンに供給される混合気の空燃比を設定値にフイー
    ドバツク制御するフイードバツク制御手段とを備
    えた燃料供給制御装置において、エンジン回転数
    を検出する回転数センサと、エンジンの吸気管内
    の絶対圧を検出する絶対圧センサと、エンジンの
    特定運転状態を検出するエンジン運転状態検出手
    段と、上記回転数センサによつて検出されたエン
    ジン回転数がアイドル回転数のとり得る上限値以
    上の所定のリーン化判別回転数より高くなり、且
    つ、前記絶対圧センサによつて検出された絶対圧
    がエンジンのアイドル状態からの加速時にエンジ
    ン回転数が前記判別回転数より高くなつたときと
    り得ない所定のリーン化判別絶対圧より低くな
    る、前記特定運転状態の1つであるエンジンの低
    負荷時に前記燃料調量装置によつて生成される混
    合気をリーン化する手段と、更に、上記エンジン
    運転状態検出手段によつて検出されたエンジンの
    特定運転状態時に前記空燃比のフイードバツク制
    御を停止する手段とを含んで成ることを特徴とす
    る内燃エンジンの燃料供給制御装置。
JP56023994A 1981-02-20 1981-02-20 Fuel feed controller of internal combustion engine Granted JPS57137633A (en)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56023994A JPS57137633A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Fuel feed controller of internal combustion engine
US06/348,648 US4445483A (en) 1981-02-20 1982-02-12 Fuel supply control system for internal combustion engines, having a function of leaning mixture in an engine low load region
US06/498,272 US4513722A (en) 1981-02-20 1983-05-26 Method for controlling fuel supply to internal combustion engines at acceleration in cold conditions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56023994A JPS57137633A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Fuel feed controller of internal combustion engine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57137633A JPS57137633A (en) 1982-08-25
JPH0121337B2 true JPH0121337B2 (ja) 1989-04-20

Family

ID=12126124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56023994A Granted JPS57137633A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Fuel feed controller of internal combustion engine

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4445483A (ja)
JP (1) JPS57137633A (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150039A (ja) * 1982-03-03 1983-09-06 Toyota Motor Corp 電子制御機関の空燃比の学習制御方法
JPS59539A (ja) * 1982-06-25 1984-01-05 Honda Motor Co Ltd 車輌用内燃エンジンの混合気の空燃比制御方法
JPS5934440A (ja) * 1982-08-19 1984-02-24 Honda Motor Co Ltd 車輌用内燃エンジンの混合気の空燃比制御方法
US4612904A (en) * 1983-02-15 1986-09-23 Mazda Motor Corporation Fuel injection system for internal combustion engines
JPS59192838A (ja) * 1983-04-14 1984-11-01 Nippon Denso Co Ltd 空燃比制御方法
JPH0647956B2 (ja) * 1983-05-09 1994-06-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の電子制御燃料噴射方法
JPH0670392B2 (ja) * 1983-05-10 1994-09-07 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関用制御装置
JPS59211741A (ja) * 1983-05-17 1984-11-30 Aisan Ind Co Ltd エンジンのアイドル回転数制御方法
JPS59215929A (ja) * 1983-05-24 1984-12-05 Mazda Motor Corp エンジンの燃料供給装置
US4513713A (en) * 1983-09-06 1985-04-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of controlling operating amounts of operation control means for an internal combustion engine
JPS60142035A (ja) * 1983-12-29 1985-07-27 Mazda Motor Corp エンジンの燃料供給装置
JPS6149138A (ja) * 1984-08-14 1986-03-11 Mazda Motor Corp エンジンの燃料噴射装置
DE3445414A1 (de) * 1984-12-13 1986-06-19 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Elektronisch gesteuertes kraftstoffeinspritzsystem fuer eine brennkraftmaschine
DE3673175D1 (de) * 1985-01-10 1990-09-13 Atlas Fahrzeugtechnik Gmbh Gemischregelungsvorrichtung fuer einen verbrennungsmotor.
DE3506217A1 (de) * 1985-02-22 1986-08-28 FEV Forschungsgesellschaft für Energietechnik und Verbrennungsmotoren mbH, 5100 Aachen Verbrennungsverfahren fuer brennkraftmaschinen
JPS61255234A (ja) * 1985-05-08 1986-11-12 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの始動時の燃料供給制御方法
JPH0681910B2 (ja) * 1985-08-27 1994-10-19 マツダ株式会社 エンジンの燃料供給装置
JPS6293644A (ja) * 1985-10-21 1987-04-30 Honda Motor Co Ltd 排気濃度検出器の特性判定方法
FR2604214B1 (fr) * 1986-09-23 1991-06-07 Renault Procede de correction du temps d'injection dans un moteur a combustion interne a commande d'injection.
KR930010854B1 (ko) * 1987-01-22 1993-11-15 미쓰비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 내연기관의 공연비 제어 장치
JP2605089B2 (ja) * 1988-03-23 1997-04-30 本田技研工業株式会社 駆動輪の過剰スリップ制御装置
JP2630442B2 (ja) * 1988-09-19 1997-07-16 本田技研工業株式会社 エンジン制御装置
JP2589583B2 (ja) * 1989-12-14 1997-03-12 富士通テン株式会社 電子制御燃料噴射装置
US5251592A (en) * 1991-02-20 1993-10-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Abnormality detection system for evaporative fuel control systems of internal combustion engines
US5544058A (en) * 1992-10-20 1996-08-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Misfire detecting apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine
JP3266699B2 (ja) * 1993-06-22 2002-03-18 株式会社日立製作所 触媒の評価方法及び触媒効率制御方法ならびにNOx浄化触媒評価装置
JPH08338288A (ja) * 1995-06-08 1996-12-24 Mitsubishi Electric Corp O▲2▼センサ故障診断装置及びo▲2▼センサ故障診断方法
US5738070A (en) * 1996-12-11 1998-04-14 Caterpillar Inc. Method and apparatus for operation of a speed-governed lean burn engine to improve load response
JP4334367B2 (ja) * 2004-02-09 2009-09-30 本田技研工業株式会社 燃料噴射制御装置
US7355292B2 (en) * 2005-06-02 2008-04-08 Denso Corporation Power generation control apparatus for internal combustion engine
JP5473849B2 (ja) * 2010-09-21 2014-04-16 三菱重工業株式会社 内燃機関の排ガス再循環装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5024624A (ja) * 1972-01-29 1975-03-15
JPS5320024A (en) * 1976-08-08 1978-02-23 Nippon Denso Co Ltd Air-fuel ratio feedback type mixture controller
JPS5575548A (en) * 1978-11-30 1980-06-06 Nissan Motor Co Ltd Fuel supply controller for internal combustion engine

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4048964A (en) * 1975-07-24 1977-09-20 Chrysler Corporation Fuel metering apparatus and method
US4158347A (en) * 1976-04-28 1979-06-19 Toyota Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply system for use in internal combustion engine
JPS534122A (en) * 1976-06-29 1978-01-14 Nippon Denso Co Ltd Air fuel ratio controller for internal combustion engine
US4170201A (en) * 1977-05-31 1979-10-09 The Bendix Corporation Dual mode hybrid control for electronic fuel injection system
US4169440A (en) * 1977-12-01 1979-10-02 The Bendix Corporation Cruise economy system
DE2824472C3 (de) * 1978-06-03 1981-08-06 Volkswagenwerk Ag, 3180 Wolfsburg Verfahren und Anordnung zum Betrieb einer Brennkraftmaschine mit Fremdzündung

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5024624A (ja) * 1972-01-29 1975-03-15
JPS5320024A (en) * 1976-08-08 1978-02-23 Nippon Denso Co Ltd Air-fuel ratio feedback type mixture controller
JPS5575548A (en) * 1978-11-30 1980-06-06 Nissan Motor Co Ltd Fuel supply controller for internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57137633A (en) 1982-08-25
US4445483A (en) 1984-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0121337B2 (ja)
KR0130006B1 (ko) 내연엔진의 아이들회전수제어방법
US5846164A (en) Apparatus for controlling negative pressure for a brake booster in a diesel engine
JP3683681B2 (ja) 直噴火花点火式内燃機関の制御装置
US5611309A (en) Throttle valve control system for internal combustion engines
JPH0246787B2 (ja)
EP0926327A2 (en) Combustion controller for lean burn engines
JPS6343572B2 (ja)
JPH0368220B2 (ja)
US6773374B2 (en) Brake negative pressure control apparatus and method, and engine control unit for internal combustion engine
US4750466A (en) Exhaust gas recirculation method for internal combustion engines for automotive vehicles
JPS6257813B2 (ja)
US4753210A (en) Fuel injection control method for internal combustion engines at acceleration
JPH0692757B2 (ja) 内燃機関のバイパス空気量制御方法
JPS5934441A (ja) 内燃エンジンの空燃比制御方法
GB2116333A (en) Fuel supply control system for internal combustion engines
JPH0370103B2 (ja)
EP0161611B1 (en) Method and apparatus for controlling air-fuel ratio in internal combustion engine
US4705012A (en) Air intake side secondary air supply system for an internal combustion engine with a duty ratio control operation
JPH0454814B2 (ja)
US5596968A (en) Fuel injection control system and method for internal combustion engine
JP3564945B2 (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JPH0577867B2 (ja)
JPS614842A (ja) 内燃エンジンの冷間時の燃料供給量フイ−ドバツク制御方法
JP3161248B2 (ja) Egr装置付内燃機関の空燃比制御装置