JPH01201522A - ピッチ系炭素繊維の製造方法 - Google Patents
ピッチ系炭素繊維の製造方法Info
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- JPH01201522A JPH01201522A JP2389088A JP2389088A JPH01201522A JP H01201522 A JPH01201522 A JP H01201522A JP 2389088 A JP2389088 A JP 2389088A JP 2389088 A JP2389088 A JP 2389088A JP H01201522 A JPH01201522 A JP H01201522A
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Landscapes
- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔興業上の利用分野〕
本発明はピッチ系炭素繊維の製造方法に係わり、更に詳
しくは、ピッチ系炭素繊維の新規な不融化処理方法に関
する。
しくは、ピッチ系炭素繊維の新規な不融化処理方法に関
する。
現在、炭素繊維の大部分はポリアクリロニトリル繊維を
原料として製造されているが、これは原料のポリアクリ
ロニトリル繊維が高価で、しかも炭化収率が低いという
欠点がある。
原料として製造されているが、これは原料のポリアクリ
ロニトリル繊維が高価で、しかも炭化収率が低いという
欠点がある。
一方、炭素質ピッチを原料とするピッチ系炭素繊維は原
料が安価でしかも炭化収率が高いため安価な炭素繊維と
して注目されているが、ピッチ系炭素繊維の製造には炭
化・黒鉛化に先立ってピッチ繊維の不融化処理が必須で
ある。一般に不融化処理方法としては空気などの酸素を
含むガスを用いて400°C以下で処理を施す方法が用
いられる。
料が安価でしかも炭化収率が高いため安価な炭素繊維と
して注目されているが、ピッチ系炭素繊維の製造には炭
化・黒鉛化に先立ってピッチ繊維の不融化処理が必須で
ある。一般に不融化処理方法としては空気などの酸素を
含むガスを用いて400°C以下で処理を施す方法が用
いられる。
この方法では数時間という長時間の処理が必要であり、
他の工程と比べ著しく生産性が低いという問題がある。
他の工程と比べ著しく生産性が低いという問題がある。
そのため、これまでに不融化処理を効率化するための種
々の方法が検討され、提案されているが、不融化促進効
果、最終製品である炭素繊維の物性および不融化コスト
からみて実用上満足できるものは未だ得られていない。
々の方法が検討され、提案されているが、不融化促進効
果、最終製品である炭素繊維の物性および不融化コスト
からみて実用上満足できるものは未だ得られていない。
例えば特開昭60−231825号公報によると、ピッ
チ繊維を約lO〜50容量%濃度の硝酸水溶液中に浸漬
して湿式で不融化処理する方法が開示されている。しか
しながら、この様な湿式処理方法ではピッチ繊維が脆弱
であるためにハンドリングが困難で、またピッチ繊維へ
の損傷の問題が起きる。またこの方法では処理は簡略化
するものの、処理後約1〜5日間保持する必要があり、
しかも最終製品である炭素繊維の物性は改善されていな
い。
チ繊維を約lO〜50容量%濃度の硝酸水溶液中に浸漬
して湿式で不融化処理する方法が開示されている。しか
しながら、この様な湿式処理方法ではピッチ繊維が脆弱
であるためにハンドリングが困難で、またピッチ繊維へ
の損傷の問題が起きる。またこの方法では処理は簡略化
するものの、処理後約1〜5日間保持する必要があり、
しかも最終製品である炭素繊維の物性は改善されていな
い。
また特開昭60−259629号公報、特公昭4B−4
2696号公報にはNO□を含む酸化性ガス雰囲気で不
融化処理を行う方法が開示されている。この方法では不
融化促進効果があり、また最終製品である炭素繊維の物
性改善効果も認められるが、NO2ガスの価格が高く不
融化コストが高くなるという欠点がある。特公昭4B−
42696号公報、特開昭49−75828号公報およ
び特開昭59−1723号公報にはピッチ繊維を塩素ガ
スを含有する酸化性ガス雰囲気下で不融化処理する方法
が開示されており、また特開昭60−185819号公
報にはピッチ繊維を302を含有する酸化性ガス雰囲気
下が不融化処理する方法が開示されている。これらの方
法では不融化促進効果が認められるが、最終製品である
炭素繊維の物性改善効果が認められていない。
2696号公報にはNO□を含む酸化性ガス雰囲気で不
融化処理を行う方法が開示されている。この方法では不
融化促進効果があり、また最終製品である炭素繊維の物
性改善効果も認められるが、NO2ガスの価格が高く不
融化コストが高くなるという欠点がある。特公昭4B−
42696号公報、特開昭49−75828号公報およ
び特開昭59−1723号公報にはピッチ繊維を塩素ガ
スを含有する酸化性ガス雰囲気下で不融化処理する方法
が開示されており、また特開昭60−185819号公
報にはピッチ繊維を302を含有する酸化性ガス雰囲気
下が不融化処理する方法が開示されている。これらの方
法では不融化促進効果が認められるが、最終製品である
炭素繊維の物性改善効果が認められていない。
本発明は、前記した如く、ピッチ系炭素繊維の製造工程
において、課題となっている不融化処理の効率化及び処
理コストの低減と製品物性の向上とを両立させる不融化
処理を開発せんとするものである。
において、課題となっている不融化処理の効率化及び処
理コストの低減と製品物性の向上とを両立させる不融化
処理を開発せんとするものである。
〔課題を解決するための手段及びその作用の説明〕本発
明は、硝酸という低コストの酸化剤を気相状態で不融化
処理に用いることによって、不融化処理の効率化と製品
物性の向上を両立させるようにしたものであり、本発明
に従えば、炭素質ピッチを溶融紡糸して得られるピッチ
繊維を、気相において硝酸を用いて不融化処理した後、
これを炭化処理、又は更に必要に応じて黒鉛化処理する
ことによって炭素繊維を製造する方法が提供される。
明は、硝酸という低コストの酸化剤を気相状態で不融化
処理に用いることによって、不融化処理の効率化と製品
物性の向上を両立させるようにしたものであり、本発明
に従えば、炭素質ピッチを溶融紡糸して得られるピッチ
繊維を、気相において硝酸を用いて不融化処理した後、
これを炭化処理、又は更に必要に応じて黒鉛化処理する
ことによって炭素繊維を製造する方法が提供される。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明に用いるピッチとしてはコールタールピッチ・石
炭液化油などの石炭系ピッチおよびエチレンクール、デ
カントオイルピッチなどの石油系ピッチなど各種のピッ
チのいずれを用いても良い。
炭液化油などの石炭系ピッチおよびエチレンクール、デ
カントオイルピッチなどの石油系ピッチなど各種のピッ
チのいずれを用いても良い。
また前記ピッチを改質したもの、例えば水素化処理した
もの、熱処理によって改質したもの又はこれらの方法を
組み合わせて改質したものなどの各種変性したピッチも
本発明において炭素質ピッチとして用いることができる
。すなわち本発明において炭素質ピッチとはピッチ繊維
を形成し得る前駆体ピッチを総称する意味で用いる。
もの、熱処理によって改質したもの又はこれらの方法を
組み合わせて改質したものなどの各種変性したピッチも
本発明において炭素質ピッチとして用いることができる
。すなわち本発明において炭素質ピッチとはピッチ繊維
を形成し得る前駆体ピッチを総称する意味で用いる。
本発明において用いられる疲素質ピッチは光学的に等方
性のピッチであってもよいし、またメソフェース(光学
的異方性ピッチ)であっても良いが、高性能炭素繊維の
製造のためにはメソフェースピッチを用いる必要があ名
。メソフェースピッチとは、ピッチを熱処理することに
よって得られる光学的異方性相(メソフェース)を含有
するピッチがあって、特に光学的異方性相(メソフェー
ス)の割合が40%〜100%、特に60%〜100%
のものが好ましい。また本発明に用いる炭素質ピッチは
軟化点が240〜340°Cのものが紡糸性の観点から
好ましい。
性のピッチであってもよいし、またメソフェース(光学
的異方性ピッチ)であっても良いが、高性能炭素繊維の
製造のためにはメソフェースピッチを用いる必要があ名
。メソフェースピッチとは、ピッチを熱処理することに
よって得られる光学的異方性相(メソフェース)を含有
するピッチがあって、特に光学的異方性相(メソフェー
ス)の割合が40%〜100%、特に60%〜100%
のものが好ましい。また本発明に用いる炭素質ピッチは
軟化点が240〜340°Cのものが紡糸性の観点から
好ましい。
本発明において用いられるピッチ繊維は前記炭素質ピッ
チを公知の方法にて溶融紡糸することによって得ること
ができる。例えば、このようなピッチ繊維は、炭素質ピ
ッチをその軟化点よりも若干高い温度で溶融し、粘度1
00〜3000ボイズの範囲で直径0.05〜0.5m
mのノズルから押し出しながら100〜1,000 m
7分で延伸することによって得ることができる。
チを公知の方法にて溶融紡糸することによって得ること
ができる。例えば、このようなピッチ繊維は、炭素質ピ
ッチをその軟化点よりも若干高い温度で溶融し、粘度1
00〜3000ボイズの範囲で直径0.05〜0.5m
mのノズルから押し出しながら100〜1,000 m
7分で延伸することによって得ることができる。
本発明に従えば、次にピッチ繊維を、気相において硝酸
を用いて不融化処理する。このときの硝酸の添加量とし
ては、−船釣には0.01〜20容量%、好ましくは0
.1〜lO容量%の範囲が用いられる。
を用いて不融化処理する。このときの硝酸の添加量とし
ては、−船釣には0.01〜20容量%、好ましくは0
.1〜lO容量%の範囲が用いられる。
硝酸の濃度をこれ以上濃度をあげても不融化効率にも、
炭素繊維物性にも改善は認められない。不融化処理は通
常400°C以下で行なわれ、好ましい処理温度は10
0〜360°Cである。この処理温度が低すぎる場合に
は処理時間が長くなり、また処理温度が高すぎる場合に
はピッチ繊維の融着あるいは消耗が起きるので好ましく
ない。一般に不融(ヒ処理の方法としては、初期に10
0〜250″Cの低温で処理し、処理が進むに従って昇
温させる方法がとられる。通常昇温速度は0.1〜50
°C/分程度である。
炭素繊維物性にも改善は認められない。不融化処理は通
常400°C以下で行なわれ、好ましい処理温度は10
0〜360°Cである。この処理温度が低すぎる場合に
は処理時間が長くなり、また処理温度が高すぎる場合に
はピッチ繊維の融着あるいは消耗が起きるので好ましく
ない。一般に不融(ヒ処理の方法としては、初期に10
0〜250″Cの低温で処理し、処理が進むに従って昇
温させる方法がとられる。通常昇温速度は0.1〜50
°C/分程度である。
本発明に従った不融化処理の際に硝酸とともに用いても
よい酸化性ガスとしては、空気、酸素、オゾン、窒素酸
化物、硫黄酸化物又はハロゲンガスなどであり、これら
の酸化性ガスを1種又は2種以上混合して用いる。また
これらのガスをN2、Ar等の不活性ガスで希釈したも
のを用いることもできる。本発明では酸化性ガスとして
特に空気又は酸素などを使用するのが好ましい。本発明
で用いる硝酸を含む雰囲気は通常純硝酸水溶液もしくは
硝酸水溶液を用いて発生させることができる。
よい酸化性ガスとしては、空気、酸素、オゾン、窒素酸
化物、硫黄酸化物又はハロゲンガスなどであり、これら
の酸化性ガスを1種又は2種以上混合して用いる。また
これらのガスをN2、Ar等の不活性ガスで希釈したも
のを用いることもできる。本発明では酸化性ガスとして
特に空気又は酸素などを使用するのが好ましい。本発明
で用いる硝酸を含む雰囲気は通常純硝酸水溶液もしくは
硝酸水溶液を用いて発生させることができる。
純硝酸もしくは硝酸水溶液を加熱して発生したガスを空
気などの前記酸化性ガスと混合するか、又は純硝酸もし
くは硝酸水溶液を空気などの前記酸化性ガスと混合した
後、硝酸がガス化するまで加熱するなどの方法で不融化
用ガスを調製することができる。なお純硝酸は濃硝酸に
5〜6倍体積の濃硝酸を加えて脱水蒸留して得られた高
濃度の硝酸に計算量のN20.を加えることによって得
ることができる。また硝酸水溶液としてはどの様なもの
でもよいが、−船釣には高濃度のものが好ましく、例え
ば硝酸69.2重量%を含有した共沸硝酸が入手しやす
さの面を考慮すれば好ましいものの例としてあげられる
。硝酸水溶液を用いた場合には、硝酸ガスとともに水蒸
気ガスが混入することになる。
気などの前記酸化性ガスと混合するか、又は純硝酸もし
くは硝酸水溶液を空気などの前記酸化性ガスと混合した
後、硝酸がガス化するまで加熱するなどの方法で不融化
用ガスを調製することができる。なお純硝酸は濃硝酸に
5〜6倍体積の濃硝酸を加えて脱水蒸留して得られた高
濃度の硝酸に計算量のN20.を加えることによって得
ることができる。また硝酸水溶液としてはどの様なもの
でもよいが、−船釣には高濃度のものが好ましく、例え
ば硝酸69.2重量%を含有した共沸硝酸が入手しやす
さの面を考慮すれば好ましいものの例としてあげられる
。硝酸水溶液を用いた場合には、硝酸ガスとともに水蒸
気ガスが混入することになる。
ガス中の水蒸気は使用前に脱水することも可能であるが
、特に脱水する必要もない。また発煙硝酸のように窒素
酸化物と硝酸の混合物を用いることもできる。
、特に脱水する必要もない。また発煙硝酸のように窒素
酸化物と硝酸の混合物を用いることもできる。
気相において硝酸を用いて不融化処理を実施した場合、
低濃度の添加で十分な不融化反応の促進効果がみられる
。例えば空気を用いて不融化する場合、一般に120分
程度の不融化処理時間が必要であるのに対し、硝酸を用
いた場合には、例えば空気に約1容量%程度の少量の硝
酸添加を行うことによって約20〜30分間の不融化処
理時間で十分不融化することができる。また空気にN
Ozを添加した場合に比べても、添加量が同じ場合には
不融化速度が早くなることが認められた。
低濃度の添加で十分な不融化反応の促進効果がみられる
。例えば空気を用いて不融化する場合、一般に120分
程度の不融化処理時間が必要であるのに対し、硝酸を用
いた場合には、例えば空気に約1容量%程度の少量の硝
酸添加を行うことによって約20〜30分間の不融化処
理時間で十分不融化することができる。また空気にN
Ozを添加した場合に比べても、添加量が同じ場合には
不融化速度が早くなることが認められた。
このようにして得られた不融化繊維をNz 、Arなと
の不活性ガス雰囲気下で1000℃〜2000℃、また
は必要に応じて2000℃以上の適当な温度で熱処理し
炭化もしくは黒鉛化することによって炭素繊維とするこ
とができる。
の不活性ガス雰囲気下で1000℃〜2000℃、また
は必要に応じて2000℃以上の適当な温度で熱処理し
炭化もしくは黒鉛化することによって炭素繊維とするこ
とができる。
本発明による不融化方法を用いることによって不融化処
理が約30分以下の短時間で処理が完了し、またメソフ
ェースピッヂ系炭素繊維の場合には、極めて高強度の炭
素繊維を得ることができる。
理が約30分以下の短時間で処理が完了し、またメソフ
ェースピッヂ系炭素繊維の場合には、極めて高強度の炭
素繊維を得ることができる。
以下に実施例および比較例を示して本発明を更に具体的
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。
〔実施例1〕
光学的異方相(メソフェース)76%を含み、トルエン
不溶分(Tl)が79%及びキノリンネ溶分(Ql)が
6%の石炭系メソフェースピッチを、直径0.2mmφ
のノズルを用いて溶融紡糸し、約13μmφのピッチ繊
維を得た。このピッチ繊維を硝酸ガス1容量%、水蒸気
1.5容量%を含む空気を用いて不融化処理を行い、つ
いで黒鉛化処理を行い、炭素繊維を得た。
不溶分(Tl)が79%及びキノリンネ溶分(Ql)が
6%の石炭系メソフェースピッチを、直径0.2mmφ
のノズルを用いて溶融紡糸し、約13μmφのピッチ繊
維を得た。このピッチ繊維を硝酸ガス1容量%、水蒸気
1.5容量%を含む空気を用いて不融化処理を行い、つ
いで黒鉛化処理を行い、炭素繊維を得た。
不融化処理の際の硝酸を含むガスは、比重1.42の共
沸硝酸(硝酸分69.3重量%)を90°Cに加温した
中に乾燥空気を0.511/winの割合で送り込みバ
ブリングさせて発生させた。また不融化処理条件は、2
00°Cで10分間保持した後、10″C/分の昇−温
速度で300″Cまで昇温するというヒートパターンを
採用した(不融化処理時間20分間)。
沸硝酸(硝酸分69.3重量%)を90°Cに加温した
中に乾燥空気を0.511/winの割合で送り込みバ
ブリングさせて発生させた。また不融化処理条件は、2
00°Cで10分間保持した後、10″C/分の昇−温
速度で300″Cまで昇温するというヒートパターンを
採用した(不融化処理時間20分間)。
炭化処理として、Ar気流下で常温より50°C/分の
昇温速度で昇温し1200″Cで15分間処理して炭素
繊維(炭化品)を得た。この炭素繊維(炭化品)の物性
は繊維径約11μm、弾性率15t/mm”引張強度2
50kg/IIDIIzテアツタ。
昇温速度で昇温し1200″Cで15分間処理して炭素
繊維(炭化品)を得た。この炭素繊維(炭化品)の物性
は繊維径約11μm、弾性率15t/mm”引張強度2
50kg/IIDIIzテアツタ。
また黒鉛化処理としてAr気流下で常温より50℃/分
の昇温速度で昇温し、2300°Cで15分間処理して
炭素繊維(黒鉛化品)を得た。この炭素繊維(黒鉛化品
)の物性は繊維径約10μm、弾性率48t/llll
11!、引張強度320kg/nun”であった。
の昇温速度で昇温し、2300°Cで15分間処理して
炭素繊維(黒鉛化品)を得た。この炭素繊維(黒鉛化品
)の物性は繊維径約10μm、弾性率48t/llll
11!、引張強度320kg/nun”であった。
〔実施例2〕
実施例1で用いたピッチ繊維を硝酸ガス0.8容量%水
蒸気1.2容量%を含む空気を用いて不融化処理を行い
、ついで黒鉛化処理を行い、炭素繊維を得た。
蒸気1.2容量%を含む空気を用いて不融化処理を行い
、ついで黒鉛化処理を行い、炭素繊維を得た。
不融化処理条件として200°Cで10分間保持後、1
0’C/分の昇温速度で昇温し、300°Cで10分間
保持するというヒートパターンを採用した(不融化処理
時間30分間)。炭化処理および黒鉛化処理は実施例1
と同じ条件で実施した。
0’C/分の昇温速度で昇温し、300°Cで10分間
保持するというヒートパターンを採用した(不融化処理
時間30分間)。炭化処理および黒鉛化処理は実施例1
と同じ条件で実施した。
得られた炭素繊維(炭化品)の物性は繊維径的11μm
、弾性率15t/nun”、引張強度260kg /m
xh ”であった。
、弾性率15t/nun”、引張強度260kg /m
xh ”であった。
、また、炭素繊維(黒鉛代品)の物性は繊維径的10μ
m、弾性率48t/ff1I112、引張強度340k
g/mm”であった。
m、弾性率48t/ff1I112、引張強度340k
g/mm”であった。
〔比較例1〕
実施例1で用いたピッチ繊維を空気を用いて不融化処理
を行い、次いで黒鉛化処理を行なって炭素繊維を得た。
を行い、次いで黒鉛化処理を行なって炭素繊維を得た。
不融化処理条件として、200℃より0.5°C/分で
昇温し、300’Cで60分間保持するというヒートパ
ターンを採用した(不融化処理時間260分間)。炭化
処理および黒鉛化処理は実施例1と同様の条件で実施し
た。
昇温し、300’Cで60分間保持するというヒートパ
ターンを採用した(不融化処理時間260分間)。炭化
処理および黒鉛化処理は実施例1と同様の条件で実施し
た。
得られた炭素繊維(炭化品)の物性は繊維径的11、c
zm、弾性率16t/mmt、引張強度190kg/m
m”であり、また炭素繊維(黒鉛代品)の物性は繊維径
的10μm、弾性率50t/mm”引張強度240kg
/mm”であった。
zm、弾性率16t/mmt、引張強度190kg/m
m”であり、また炭素繊維(黒鉛代品)の物性は繊維径
的10μm、弾性率50t/mm”引張強度240kg
/mm”であった。
(比較例2〕
実施例1で用いたピッチ繊維を二酸化窒素ガスを含む空
気を用いて不融化処理を行い、ついで黒鉛化処理を行っ
て炭素繊維を得た。不融化条件は第1表に示した通りで
ある。
気を用いて不融化処理を行い、ついで黒鉛化処理を行っ
て炭素繊維を得た。不融化条件は第1表に示した通りで
ある。
黒鉛化処理は実施例1と同様の条件で実施した。
得られた炭素繊維の物性を第1表に示す。
実施例1と比較例2を比較すると空気に硝酸を1容量%
添加した場合はNO25容量%添加した場合よりも不融
化速度が早く、NO,10容量%添加時とほぼ同様の不
融化速度であることがわかる。
添加した場合はNO25容量%添加した場合よりも不融
化速度が早く、NO,10容量%添加時とほぼ同様の不
融化速度であることがわかる。
本発明の炭素繊維製造方法は、不融化処理をコストをあ
げずに短時間で実施することができ、効率的である。ま
た本発明の方法によって製造した炭素繊維は従来の方法
によって製造された炭素繊維に比べ強度が改善される。
げずに短時間で実施することができ、効率的である。ま
た本発明の方法によって製造した炭素繊維は従来の方法
によって製造された炭素繊維に比べ強度が改善される。
Claims (1)
- 1、炭素質ピッチを溶解紡糸して得られるピッチ繊維を
、気相において硝酸を用いて不融化処理した後、これを
炭化処理又は更に黒鉛化処理することを特徴とするピッ
チ系炭素繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63023890A JP2535582B2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | ピッチ系炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63023890A JP2535582B2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | ピッチ系炭素繊維の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01201522A true JPH01201522A (ja) | 1989-08-14 |
JP2535582B2 JP2535582B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=12123045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63023890A Expired - Fee Related JP2535582B2 (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | ピッチ系炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535582B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108486688A (zh) * | 2018-03-27 | 2018-09-04 | 天津工业大学 | 一种沥青碳纤维制备工艺中快速不熔化的方法 |
-
1988
- 1988-02-05 JP JP63023890A patent/JP2535582B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108486688A (zh) * | 2018-03-27 | 2018-09-04 | 天津工业大学 | 一种沥青碳纤维制备工艺中快速不熔化的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535582B2 (ja) | 1996-09-18 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |