JPH01114847A - 写真用自動現像装置 - Google Patents

写真用自動現像装置

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JPH01114847A
JPH01114847A JP27259987A JP27259987A JPH01114847A JP H01114847 A JPH01114847 A JP H01114847A JP 27259987 A JP27259987 A JP 27259987A JP 27259987 A JP27259987 A JP 27259987A JP H01114847 A JPH01114847 A JP H01114847A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀感光材料を現像処理するための
現像装置、特に細幅スリット型の処理槽を有する現像処
理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
細巾スリットの間に現像液を入れこの中に感光材料を挿
入して現像する方法が種々知られている。
例えば特公昭43−1549に記載の現像機によれば現
像液量を少なくでき、かつ温度調節が容易であると説明
されているが、処理する感光材料にキズをつけないこと
が必要であると述べられている。
また特開昭62−67543では、このようなスリット
内に感光材料を通す場合、特に腰の弱い感光材料ではう
まく搬送できず、感光材料の通る方向から処理液を流し
込むことが開示されている。
更に特開昭62−89052には、細巾スリットの間隔
を狭くして細巾スリットの間に感光材料を通すことが開
示されている。このように細巾スリットの間の処理液中
に感光材料を通すことは種々知られているが、通過しや
すさ、感光材料にキズをつけずに処理すること及び処理
ムラの発生防止のすべてを達成することがむずかしく、
実用化されていないのが現状である。
一方、特開昭61−77851には、スリットの一面が
円筒になっており、この円筒に感光材料を密着させ、円
筒の回転によって感光材料を搬送してスリット中に感光
材料を通す方法が記載されている。この方法によれば、
感光材料の通過性は向上し処理キズは発生しないものの
処理ムラが発生しやすいという問題がある。また、この
処理方法によれば通常の樹脂塗装のペーパー(例RCペ
ーパー;WPペーパー)支持体やマット化剤の入ったフ
ィルム支持体を問題なく細巾スリット間を通過させるこ
とができるが、平滑性をあげた樹脂塗装ペーパーや、マ
ット化剤の入っていない平滑なフィルム支持体を通過さ
せる場合、特にゆっくりした搬送スピードで通過させる
時に感光材料が処理槽の途中でつっかかるという欠点が
あった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は細巾スリットの間に写真処理液が満さ
れた狭い通路に感光材料を、確実に通過させることがで
き、処理キズ、処理ムラの発生しない現像装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、処理槽として細幅のスリット状処理槽を用い
、かつ処理槽壁面に柔軟な突出部材を設けると上記問題
点を効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたの
である。
すなわち、本発明は、写真処理液が充填された処理槽の
感光材料の通過部分の断面が実質的に間隙0.3〜50
[Il[Dのスリット状であり、かつ該処理槽の内部に
向って突出するように柔軟な部材を該処理槽の壁面に設
けた処理槽を少なくとも一槽有することを特徴とする写
真用自動現像装置を提供する。
本発明の現像装置に設けられるスリット状の処理槽は、
感光材料が通過する処理槽内の通路の断面(幅)が0.
3〜5Qmm、好ましくは1〜3Qmmのものであり、
感光材料搬送用のローラー以外の部分の少なくとも一部
がスリット状になっているものである。また搬送ローラ
ーとローラとの間のスリット状処理槽の長さは5cm以
上、好ましくはlQcm以上のものがよい。
本発明では、上記スリット状処理槽の内部に向って突出
するように柔軟な部材を処理槽の壁面に設けることを特
徴とする。ここで、柔軟な部材としてはナイロン、ポリ
エステル、ポリエチレン、三酢酸セルロー9スなど耐薬
品性でしかも柔軟性を有する糸状物質を用いることがで
き、例えば毛並の高いジュータンのようなもの、マジッ
クテープに使われるメス面又はオス面、植毛した耐薬品
性物などのようにクツション性を有する形態で形成する
ことができる。
より、具体的には、写真処理液に接するスリット状処理
槽の内面に凸部を、例えば凸部の高さが処理槽の通路の
幅の2/3以下、好ましくは1/2以下、より好ましく
は1/10〜1/3となるように設ける。高さの絶対値
としては0.1〜1.5cmが好ましい。
この突出部である凸部をつくる方法としては、機械的に
凹部を作る方法、凹凸面を有する耐薬品性シートを貼り
つける方法、さらには溶剤に溶かした耐薬品性マットを
吹きつけて作る方法などにより形成することができる。
この場合凸部の形状としては円柱状、楕円状のものが好
ましい。また、柔軟な凸状面は、例えば0.01mm〜
1mmの直径を有する耐薬品性の繊維をループ状やハケ
状にして作ることもできる。ここで、ループ状としては
円柱状か楕円状がよい。ハケ状のものとしては′!7m
維を植毛したものでもよい。
これらは処理槽の内壁面に接着剤で接着させることがで
きる。
上記突出部は、処理槽の内壁上の少なくとも一部に設け
ることができるが、とくに処理槽のカーブしている部分
に設けるのが好ましく、さらに全内壁に設けるのが好ま
しい。
本発明の現像装置は上記構成を基本とするが、通常の自
動現像機に備えられる温度調節機、ローラー、補充口、
オーバーフローロ等ヲ備えることができる。尚、本発明
では、上記スリット状の処理槽を用い、該処理槽の開口
度Kが次の式を満足するように設計するのがよい。
log K≦−1,8X 10−5V−1,5(式中、
Sは処理槽中の写真処理液が空気と接触する部分の面積
(cm2)であり、■は充填されている写真処理液の容
積(cm3)であり、Kは開口度(cnr’)である。
尚、KはS/Vである。)このようにすると処理液の安
定化が図れるからである。より好ましくは log K≦−1,8X 10−5V−2,5である。
一方、感光材料の現像装置としての実用的な観点からは log K≧−1,8X 10−’V−4であることが
好ましい。
また、処理容積Vとしては、装置のコンパクト性からは V≦10〔j’l が好ましく、一方、写真感光材料の処理能力等からは V;≧0.01  〔f:lであることが好ましい。
本発明では、現像装置の上記スリット状の処理槽内に写
真処理液が充填されて使用される。ここで写真処理液と
しては、ハロゲン化銀感光材料の現像処理工程で用いる
処理液、例えば現像液、漂白液、漂白定着液、定着液、
リンス液、安定液、水洗水などがあげられる。また、現
像液としては、黒白現像液、発色現像液(反転カラー現
像液も含む)があげられる。市場で人手可能なものとし
ては、雑誌rREsEARcfl DISCLO3UR
εJ Item No、17643XIK−にX[項(
1978年12月第2ぎ項ないし第30項)、書籍「最
新写真処方便覧(写真工業別冊)」笹井明著(写真工業
出版社、昭和58年刊)に記載されている処理液である
本発明では上記写真処理液を上記現像装置に任意の方法
で補充することができるが、感光材料の人口付近より導
入すると一層の迅速化が図れるので好ましい。
本発明の現像装置を用いてハロゲン化銀感光材料を処理
する態様としては、感光材料が通過するスピードと写真
処理液の補充液の液流スピードとのマツチングをずらす
ため、■補充を間欠補充で行う、■補充部分に混合手段
を設ける、■補充される位置より下流側に細かいスリッ
ト部を設けて補充液、タンク液の混合を確実に行う、■
補充液の液流スピードを感光材料の処理スピードの17
2〜l/100に、より好ましくは115〜1 /10
0にするか、又は2〜100倍、好ましくは5〜100
倍と液流スピードを速める。上記■〜■のうちの少な(
とも1つ又はこれらを組合わせることが好ましい。
なお、本発明の現像装置で現像処理できる感光材料とし
ては、例えば、カラーペーパー、カラー撮影用ネガフィ
ルム、カラー反転フィルム、カラー反転(直接ポジ)ペ
ーパー等のカラー感光材料、黒白ネガフィルム、医療用
感光材料、印刷用感光材料、マイクロフィルム等の黒白
感光材料を挙げることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
実施例 1 第1実施例の現像槽2は、第1図に断面図を示すように
、現像槽くし形上蓋6を吊下げた蓋8を現像ハウジング
4の上方開口部に配置してなる。
蓋8の上面中央部には把手10が設けられている。
上蓋6は、断面が矩形の複数の塩化ビニル製の上蓋材1
2をほぼ垂直に配置し、これらの上下端部の結合部に感
光材料送りリール16が配置されている。
現像ハウジング4の内部には、上蓋材12と組合って処
理路15を有するスリット状処理槽17を成形する槽壁
材14が配置されている。従って、上蓋材12と槽壁材
14とは、波型に連続する処理路15を形成し、その上
方及び下方の折曲がり部に感光材料送りリール16がそ
れぞれ配置されることになる。本発明では第1図のA部
の拡大図を第2図に示すように槽壁材14と上蓋材12
の内壁である液に接する側には柔軟な部材4oが処運漕
17の内部に突出するように設けられている。
ここで、部材40はナイロンからなる長さ5mmの半楕
円形ループのメス型マジックテープのものであり、上蓋
材12の処理路15(処理槽17)側の壁面19上に接
着剤により貼付しである。また、処理路の内径は3Qm
mである。なお、第1図においては、感光材料送りリー
ル16が上方に2個、下方に3個設けられているが、最
も簡単な装置としては、下方に只−個の感光材料送りリ
ール16を配置し、この両側に各1本の処理路15を設
けて構成される。さらに、所望により処理路15の中間
部に感光材料送りリールを設けてもよい。
処理路15のスリット状の出口部にはオーバーフロー孔
22が設けられ、処理路15内の現像液面しはオーバー
フロー孔22より高くなることはない。また、処理路1
50入口部及び出口部の上方には感光材料供給リール2
4及び感光材料取出しリール26が配置されている。
処理路15には、さらにその人口部の液面レベルLの側
壁、及び下方の3つのリールのうちの中央のものを配置
した位置の側壁にそれぞれ補充口(A)30及び補充口
(B)31を設ける。
上記構成において、処理路15内に現像液が入れられ、
現像液を一定温度に保つために現像ハウジング4内に温
水を入れる。そして、感光材料Sが感光材料供給リール
24を介して処理路15に供給され、複数の感光材料送
りリール16により搬送されながら現像処理され、感光
材料取出しリール26によって取出される。
上記現像槽における現像液の容量は約3.2βであり、
また現像液の空気に接する表面積が40m2あるから、 である。この現像槽に下記の発色現像液母液を入れ、1
週間に2日間の割合で温調し、未処理未補充で2遇間経
過後の液組成は第1表の通りである。
〔発色現像液〕
母液  補充液 炭酸カリウム       30g   36g亜硫酸
ナトリウム      2.0g   3gヒドロキシ
アミン硫酸塩2.2g   3g臭化カリウム    
    1.2g   Ogジエチレントリアミン五酢
酸 2.0g   2g水酸化ナトリウム      
3.4g   6g水を加えて1βに仕上げ、水酸化ナ
トリウムにて母液、補充液をそれぞれpH10,05、
pfllo、55に調整した。
第1表 本組成分析から明らかなように、該現像液は、未処理未
補充でも液劣化は実用上無視でき、2週間経過後も十分
な写真特性を有する現像をなすことができた。
更に、次の実験を行った。樹脂塗膜のついた紙支持体上
に黄色カプラー乳化分数物を含んだ塩臭化銀乳剤(塩化
銀30モル%)、マゼンタカプラー乳化分散物を含んだ
塩臭化銀乳剤(塩化銀60モル%)、シアンカプラー乳
化分散物を含んだ塩臭化銀乳剤(塩化銀60モル%)及
び紫外線吸収剤を含んだゼラチン層を塗布してカラーペ
ーパーを作成した。
このカラーペーパーに用いた各カプラー乳化物はそれぞ
れのカプラーをジブチルフタレートとトリクレジルフォ
スフェート混合物に溶解し、ソルビタンモノラウレート
、ロート油およびドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを
分散乳化剤として、セラチン溶液中にO/W型に分散さ
せたものである。
カプラーとしては1− (2’、4’、6’  トリク
ロロフェニル)−3−[,3’ −(2’ 、4’ −
ジ−t−アミルフェノキシアセタミド)ベンズアミドヨ
ー5−ピラゾロン、2− (2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシアセタミド)−4,6−ジクロロ−5メチルフ
エノール、α−(2−メチルベンゾイル)−アセト−(
2′−クロロ−5′−ドデロキシ力ルボニル)アニライ
ドの3種類を使用した。また紫外線吸収剤としては特公
昭45−9586号公報に記載のものを使用した。更に
、乳剤中には2.4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,
3,5−)リアジンナトリウム塩を添加した。
上述の如きカラーペーパーを、露光、現像処理済みカラ
ーネガ像を通してカラープリンター(富士フィルム製8
C−6910)にて露光後、第1図に示すカラー現像槽
にて現像した。カラーペーパー処理スピードは1.5m
/分(33℃、3.5分)であった。この場合、補充液
を補充口(A>30、又は補充口(B)31から補充し
、ランニング2ラウンド(タンク液量3.21なので補
充量の合計が6.4βとなるまで)まで処理した。補充
量はカラーペーパー1m2当り340mfであった。
補充口(B)31から補充した場合は、新液よりやや低
感度(グリーン′色の濃度1.0付近で△D″、0.0
2)で落着いた。一方補充口(A)30から補充した場
合は、新液より高感(グリーン濃度1.0付近でΔD!
=i0.06)で落着いた。更に、補充口(A)30か
ら補充液を補充した時、カラーペーパー1m2当り25
0mfで補充して2ラウンドまでランニングした。写真
性は新液よりやや低感度(グリーン色の濃度1.0付近
で△D=0.02〜0.03)で落着いた。すなわち、
補充液を感光材料の入口部側から補充すると現像液の補
充量を約25%減少させることができた。
なお、補充液は補充ポンプ(図示せず)により感光材料
0.01m2毎に1回ずつ間欠補充した。
広い面債のグレ一部分くD″=、0.7 )を沢山処理
したが処理ムラ、現像ムラが全く出なかった。また、処
理中カラーペーパーの移送はスムーズであり、途中温調
しつつ1ケ月間で現像処理を停止し、その後再開しても
移送上のトラブルは全くなかった。
ところが、コントロールとして部材40のない第1図に
示す処理機で同様な処理を行ったところ、初期のうちは
スムーズに移送できたが途中温調しつつ約1ケ月間現像
処理をしなかったところ感光材料をうまく移送できなか
った。
実施例 2 本実施例では、実施例1の乳剤層を各層共1.5倍づつ
厚塗りにして三酢酸セルロース上に塗布したカラーペー
パーを用い、第1図に示す現像槽を用いて処理を行った
。この場合、処理スピードを実施例100.8倍にして
(即ち処理時間を25%伸ばして)処理した。更に補充
量も1.5倍にして実施例1と同様に(但しグレ一部分
の透過濃度D−0,68)多量のカラーペーパーを処理
したが、処理ムラ現像ムラが全く発生しなかった。
一方クッション40を取り除いて同様の処理を行ったと
ころ、処理を一時中断した後、再開すると感光材料面と
槽壁材14又は上蓋材12とが接着して処理搬送が止ま
ってしまった。
即ちフィルム処理をする場合には柔軟な微小クツション
40をスリット状の処理槽17に設ける必要があること
がわかった。
実施例 3 本実施例では、第3図に示す現像槽300を用いた。現
像槽300は、上方に感光材料搬入ローラ対302.3
04、及び感光材料搬出ローラ対306.308が設け
られ、これらが感光材料Sを現像槽300に搬入・搬出
する。現像槽300内には、中間部にローラ310.3
12.314からなる中間ローラ群316、また底部に
はローラ318.320.322からなる、底部ローラ
群324が配置される。これらのローラは第3図に示す
矢印の方向に回転して感光材料Sを適宜搬送する。
現像pi300には、また、感光材料搬入及び搬出ロー
ラ対302.304.306.308と中間ローラ群3
16の間、及び中間ローラ群316と底部ローラ群32
4との間に感光材料Sの処理路326の幅を約31TI
mとするための複数の詰め物Tが取付けられる。そして
、詰めyATによって形成された処理路326の上部す
なわち感光材料搬入ローラ対302.304の下方の槽
側壁に補充口340が設けられ、また処理路326の感
光材料搬出ローラ対306.308の下方の槽側壁にオ
ーバーフロー孔342が設けられる。
現像槽300には、さらに、搬入ローラ対302.30
4と搬出ローラ対306.308との間に第1感光材料
ガイド部材350が配置され、底部ローラ群324のロ
ーラ320の下方に第2感光材料ガイド部材352が配
置される。第1感光材料ガイド部材350の下方には、
搬入ローラ対302、304及び第1ガイド部材350
によって案内された感光材料Sを処理路326に導き、
また処理路326から送られた感光材料Sを搬出ローラ
対306.308及び第1ガイド部材350へ導くため
のガイドローラ354が配置される。
本発明で用いる現像槽300には、第3図C部の拡大図
を第4図に示すように処理路326の内部に突出するよ
うに柔軟部材360が設けられている。この部材は、長
さ5 a+mのテトロン製のものであり、接着剤で処理
路326の内側に接着固定されている。またスリット状
処理槽の開口度には0.0039であり、処理路の幅は
2.5+n+nであった。
スリット状処理槽に微小クツション360を設けない時
には、カラーペーパーの移送上のトラブルが発生したが
、クツション360を設けた本発明の現像槽を用いると
搬送トラブルは全く発生しなかった。
実施例 4 第5図に、本発明の現像装置で用いる現像槽300の断
面図を示す。尚、第3図及び第4図に示したのと共通の
部材には共通の符号を付してその説明を省略する。この
現像槽では、処理路326を形成する詰め物が、はぼU
字形のU逸話め物380と、厚板状の2枚の厚板詰め物
382からなる。、U逸話め物382の底部は第3図の
第2感光材料ガイド部材352のガイド機能も有するよ
うに形成される。尚、開口度には0.0043である。
この現像槽は、構成部品点数が少なく、また処理液の収
容容量が少ない利点を有する。
実施例 5 第6図に、実施例1で用いた現像槽をより具体化した現
像装置400を示す。現像装置400は、恒温槽402
の中に現像槽404及び漂白定着槽406を配置し、恒
温槽402の側方における下部に機械室408、そして
上部に安定浴槽410を設け、さらに恒温槽402の上
方に乾燥部412を配置してなる。一方、現像装置40
0内には適宜複数のローラRが配置され、感光材料Sを
、現像槽404、漂白定着槽406、安定浴槽410、
そして乾燥部4121こ連続的に順次搬送するように構
成される。
現像槽404及び漂白定着槽406は、処理路420が
恒温槽402と蓋部材422によってU字形に形成され
、それぞれのU字形の処理路420の上流側上方部に処
理液注入口424.426が形成され、一方下流側上方
部にオーバーフロー孔428.430が設けられる。ま
た第6図の0部の拡大図を第7図に示すように処理路4
20内には長さ3mmのポリエチレン製の柔軟な部材3
60が突出して形成されている。ここで、現像液、漂白
定着液の充填量はそれぞれ300+y+1.300mf
であり、現像液の開口度には0.0039となっており
、その処理路420の幅は3.3+y+mである。
案内浴槽410は、感光材料Sの搬出部付近に槽側群4
29との間に細い処理路431を形成するブレードプレ
ート432が配置される。この処理路431にはリンス
液注水口434が形成され、一方安定浴槽410のブレ
ードプレート432によって形成される処理路431以
外の部分にオーバーフロー孔436が形成される。横側
壁429とブレードプレート432にはリンス液撹拌用
の突起435が設けられる。従って、安定浴槽410に
おいては、現像槽404及び漂白槽420とは逆にいわ
ゆる向流処理がなされることになる。
乾燥部412には、感光材料Sの人口付近に送風口44
0が設けられ、この上方に排気孔442が設けられる。
従って、感光材料Sは送風口440と排気孔442の間
で垂直搬送されている間に空気乾燥がなされる。続いて
、感光材料Sが水平に搬送されるようにローラRが配置
され、この水平搬送路の下方にヒーター450が配置さ
れる。従って、感光材料Sは水平搬送されている間熱乾
燥がなされ、その後現像の全処理が終了した感光材料S
が装置外に搬出される。
この実施例に示す現像装置を用いると、カラーフィルム
の移送はスムーズであり、処理ムラがなく、カラーフィ
ルムへの傷つきもなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、カラーペーパーはもとよりカラーネガ
フィルム等の感光材料の現像をスムーズに、色むらもな
く、かつ感光材料の溝つきもない状態で現像できる。特
に、例えば1ケ月以上、更に2ケ月以上の長期間にわた
り感光材料をスムーズに通過させて処理できる。また、
1週間以上、更に1ケ月以上現像装置を停止した後にお
いても感光材料をスムーズに処理できる。
従って、本発明の現像装置は自動現像機として幅広く使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図及び第5図は本発明で用いる現像槽の断
面図、第6図は本発明の現像装置の断面図を示し、第2
図は第1図A部の拡大断面図、第4図は第3図B部の拡
大断面図、第7図は第6図C部の拡大断面図を示す。 S・・・・・・感光材料、 2.300.404・・・・・・現像槽、4・・・・・
・現像ハウジング、 6・・・・・・上蓋、訃・・・・
・蓋、       14・・・・・・槽壁材、15.
326.420・・・・・・処理路、17・・・・・・
スリット状処理槽、 22・・・・・・オーバーフロー孔、 30・・・・・・補充口(A)、  31・・・・・・
補充口(B)−40,360・・・・・・柔軟な部材。 第5図 第6図 手続補正書 1゜26 平成元年  月  日 1、事件の表示   昭和62年特許願第272599
号2、発明の名称    写真用自動現像装置3、補正
をする者 事件との関係  出願人 名 称  (520)富士写真フィルム株式会社4、代
理人 5、補正命令の日付  自   発 6、補正の対象    明細書の発明の詳細な説明の欄
明細書第24頁11行と12行との間に次の文章を挿入
する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)写真処理液が充填された処理槽の感光材料の通過
    部分の断面が実質的に間隙0.3〜50mmのスリット
    状であり、かつ該処理槽の内部に向って突出するように
    柔軟な部材を該処理槽の壁面に設けた処理槽を少なくと
    も一槽有することを特徴とする写真用自動現像装置。
  2. (2)写真処理液が充填されたスリット状の処理槽の開
    口度Kが、次の一般式: logK≦−1.8×10^−^5V−1.5(式中、
    Sは処理槽中の写真処理液が空気と接触する部分の面積
    (cm^2)であり、Vは充填されている写真処理液の
    容積(cm^3)であり、Kは開口度(cm^−^1)
    である。尚、KはS/Vである。)を満足するように構
    成されている特許請求の範囲第1項記載の現像装置。
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