JP2700477B2 - 写真感光材料の処理機 - Google Patents

写真感光材料の処理機

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JP2700477B2 JP63243031A JP24303188A JP2700477B2 JP 2700477 B2 JP2700477 B2 JP 2700477B2 JP 63243031 A JP63243031 A JP 63243031A JP 24303188 A JP24303188 A JP 24303188A JP 2700477 B2 JP2700477 B2 JP 2700477B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラーフィルムやカラーペーパ等のハロゲン
化銀写真感光材料(反射支持体のもの、透明支持体のも
のの両者を含む)の処理に使用される写真感光材料の処
理機に関する。
[従来の技術] 従来、この種の写真感光材料の処理機としては、例え
ば、下記第1および第2の従来例に係る浸漬処理方式の
処理機がある。
第1の従来例に係る処理機は、複数配設されていて数
リットル程度の容量を有する処理槽と、この処理槽に貯
留される処理液を加温するヒータと、搬送経路に設けら
れていて写真感光材料を各処理槽に順次搬送し浸漬する
送りローラおよびガイドローラとを備えてなる。
第2の従来例に係る処理機においては、処理機本体は
上下に二分割された上下半体からなり、この上下半体は
その対向面に断面波形形状を有し、上半体の対向面と下
半体の対向面とで断面波形形状のスリット状搬送路が形
成されるとともに、このスリット状搬送路の断面波形形
状の各谷部に夫々スリット状処理液溜部が形成されてい
る。また、スリット状搬送路の終端側等には送りローラ
が設けられている。
このような第1および第2の従来例に係る処理機を使
った処理方法については、いずれも各処理槽または各ス
リット状処理液溜部に現像液等の処理液を溜めておき、
これら処理液中に写真感光材料を浸漬させながら搬送し
て順次処理を行う。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記した第1の従来例に係る処理機の構成で
は、数リットル程度の容量を有する処理槽が複数配設さ
れているので、処理液量が増大して処理液管理が困難と
なり、しかも処理機が大型重量化し、コストが高くつい
てしまうという問題があった。
前記した第2の従来例に係る処理機の構成では、第1
の従来例に係る処理機に比して処理機の小型軽量化、コ
ストの低廉化、処理液量の減少化は改善されるものの、
構成上限界があり、とりわけ、写真感光材料がスリット
状処理液溜部内で引掛っていわゆるジャムを起こす虞れ
があり、且つ圧力かぶりが生じることもある。更に処理
液成分の蒸発によってスリット状処理液溜部の内壁に結
晶が発生したりすることさえある。
そこで、本発明は前記問題点に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、最少の処理液量で処理を
可能にするとともに、処理機の小型軽量化を図ることが
でき、かつ洗浄メンテナンスを容易にし、処理中のジャ
ムの防止や圧力かぶりの発生を抑制し、しかも処理液成
分の蒸発による結晶の発生をも防止できる写真感光材料
の処理機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明の写真感光材料の処理機
は、写真感光材料の乳剤面に処理液を供給し、供給し
た乳剤面上の処理液をスポンジ状保液部材との対接によ
り均一な薄層状態で拡げて写真処理する構成の処理装置
を1または2以上備えた写真感光材料処理機において、
処理装置は水平処理面を有する処理台座と、この処理台
座の水平処理面上に形成される搬送経路に沿って写真感
光材料を搬送する搬送手段と、前記搬送経路の入口部に
設けられていて写真感光材料の乳剤面に処理液を供給す
る処理液供給手段と、処理台座の水平処理面に対向して
移動可能に配置されて処理液供給済の写真感光材料を処
理台座の水平処理面に押付けてその乳剤面との対接によ
り乳剤面上の処理液を均一な薄層状態で拡げて処理する
スポンジ状保液部材とを備えていること、スポンジ状
保液部材は保液部材収納部にバイブレータを設け、この
バイブレータにより処理液供給済の写真感光材料の乳剤
面に対接させた状態で微振動を可能にし、あるいは保液
部材収納部の周期的な上下動により写真感光材料の乳剤
面に対して接離可能にしたこと、を各々特徴とする。
[作用] 写真感光材料の処理に際し、まず、乳剤面を上向きに
した状態で写真感光材料を連続搬送させるとともに処理
液供給ノズルから処理液を供給する。次いで、スポンジ
状保液部材で写真感光材料を処理台座の水平処理面に押
付けてその乳剤面にスポンジ状保液部材を対接させる。
その結果、乳剤面上の現像液は均一な薄層状態で拡がっ
て交代的に供給され、これにより写真感光材料は写真処
理される。しかる後、スポンジ状保液部材を洗浄液によ
り洗浄する。
このように処理液の蒸発による結晶化が防止され、洗
浄メンテナンスが容易となり、しかも、処理液および廃
液の液量が著しく減少し、スリット処理に基づくジャム
トラブルや圧力かぶりの発生のおそれもなくなる。した
がって前記問題点を除去することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の実施例に係る写真感光材料処理機を
示す断面図である。
この処理機は現像(一般に発色現像である)装置1、
漂白定着装置2および水洗(水洗代替安定であってもよ
い)装置3が写真感光材料4の搬送方向に沿って順次並
設されてなる。
現像装置1は処理台座5を有している。この処理台座
5は水平処理面6が形成され、この水平処理面6に沿っ
てヒータ7が埋設されている。また水平処理面6の周縁
に沿って測溝8が形成され、スポンジ状保液部材9の洗
浄に際し洗浄液を受けて廃液タンクに排出できるように
なっている。スポンジ状保液部材9は処理台座5に対向
して上下動可能に設けられる保液部材収納部10に収納さ
れ、その開口部11より突出し、処理台座5の水平処理面
6との間に写真感光材料4の搬送経路12が形成されるよ
うになっている。このようなスポンジ状保液部材9は保
液部材収納部10の下動により現像液供給済の写真感光材
料4を処理台座5の水平処理面6に押付けてその乳剤面
との対接により乳剤面上の処理液を均一な薄層状態を拡
げて処理する部材であり、例えば、連続気泡を有する海
面状のPVC発泡体等で形成されている。またこのスポン
ジ状保液部材9に洗浄液供給ノズル13を周方向および軸
方向に等ピッチで形成した洗浄液供給管14が水平方向に
埋設され、この洗浄液供給管14の基部が保液部材収納部
10の側壁に支持され、これに可撓性の洗浄液供給ホース
が介在して接続されている。
写真感光材料4の搬送経路12の入口部15側に一対の塗
布ローラ16が対接して設けられ、ローラ面に凹凸形状を
有している。この現像液供給ローラ16と送りローラ17と
の間に現像液供給ノズル18が設けられ、塗布ローラ16の
対接部に臨まされている。また写真感光材料4の搬送経
路12の出口部19側に一対のスクイズローラ19が対接して
設けられ、このスクイズローラ19の下方にスクイズ液溜
部20が設けられ、パイプを介して廃液タンクに接続され
てる。
また、前記漂白定着装置2および水洗装置3はヒータ
7を除き、現像装置1と同様の構成からなり、現像液供
給ノズルに相当する位置に漂白定着液供給ノズル21、水
洗液供給ノズル22が配設され、水洗装置3における写真
感光材料4の搬送経路12の後端に一対の送りローラ17が
対接して設けられている。
次に、前記構成の処理機の処理方法を説明する。
写真感光材料4の現像処理に際し、まず、乳剤面を上
向きにした状態で写真感光材料4を連続搬送させるとと
もに現像液供給ノズル18から現像液供給ローラ16の対接
部に現像液を供給する。写真感光材料4の搬送速度およ
び現像液の供給量はその乳剤面上の現像液等の厚みを考
慮して設定する。写真感光材料4の乳剤面における現像
液の厚みは、特に限定される訳ではないが、1コマサイ
ズ8.2cm×12cm、1コマ面積約100cm2のサービスサイズ
の写真感光材料4を用い、発色現像主薬濃度10〜20g/
の現像液を用いた場合には、500μm以下が好ましく、
より好ましくは300μm以下である。
また写真感光材料4の乳剤面における漂白定着液の厚
み及び水洗液の厚みも上記現像液の厚みと同様にしても
よいし、異ならせてもよい。
塗布ローラ16では、その凹凸形状のローラ面により写
真感光材料4の幅方向にわたって一様に現像液が塗布供
給される。
次いで、保液部材収納部10を下動させてスポンジ状保
液部材9が写真感光材料4を処理台座5の水平処理面6
に押付けてその乳剤面と対接する位置にセットする。そ
の結果、乳剤面上の現像液はスポンジ状保液部材9の対
接により均一な薄層状態で拡がって交代的に供給され、
これにより写真感光材料4は発色現像処理される。
写真感光材料4の乳剤面上の余分な現像液はスクイズ
ローラ19でスクイズされ、スクイズ液溜部20を経て廃液
タンクに排出される。
このように現像処理された写真感光材料4を漂白定着
装置2に搬送すると、漂白定着装置2では、前記現像装
置1と同様の処理工程を経て漂白定着処理がなされる。
また、この漂白定着処理済の写真感光材料4を水洗装置
3に搬送すると、水洗装置3では、前記現像装置1と同
様の処理工程を経て水洗処理がなされる。
このように最少の処理液量で写真感光材料4の処理を
可能にし、均一処理により処理むらをなくし、写真感光
材料4の乳剤面全体にわたって高品質の写真処理を行え
る。また、処理中における写真感光材料4のジャムトラ
ブルや圧力かぶりの発生をなくし、処理液の蒸発に基づ
く結晶の析出を防止することができる。
また、写真感光材料4の処理工程の終了後にスポンジ
状保液部材9を洗浄する場合、まず写真感光材料4をそ
の搬送経路12から取り外す。次いで、洗浄液供給管14に
洗浄液を送ると、洗浄液はその洗浄液供給ノズル13から
スポンジ状保液部材9に供給される。その結果、スポン
ジ状保液部材9に保液される現像液は洗浄液の洗浄作用
により分離され、洗浄液とともに側溝8を経て廃液タン
クに排出される。
このようにスポンジ状保液部材9が洗浄されると、現
像液の酸化劣化が防止され、したがって、処理液および
廃液の液量がいっそう減少し、洗浄メンテナンスが容易
となる。
第2図は本発明の第2の実施例に係る処理機を示す断
面図である。
この第2の実施例は前記第1の実施例と略同様の構成
を有するが、1個の処理装置26で写真感光材料4の発色
現像処理、漂白定着処理および水洗処理を行えるように
した点で特徴を有する。
詳しくは塗布ローラ27の対接部に臨ませて設けた処理
液供給ノズル28には現像液、漂白定着、水洗液の各供給
管が処理液供給経路切換可能に接続され、発色現像処理
に際し現像液を、漂白定着処理に際し漂白定着液を、水
洗処理に際し、水または安定液を供給できるようになっ
ている。
この第2の実施例の処理方法については、発色現像処
理は前記第1の実施例と同様の工程を経て行われる。漂
白定着処理に際しては、処理液供給経路の切換えにより
処理液供給ノズル28から漂白定着液を供給し、発色現像
処理と同様の工程を経て漂白定着処理を行う。また、水
洗処理に際しては、処理液供給経路の切換えにより処理
液供給ノズル28から水または安定液を供給し、発色現像
処理と同様の工程を経て水洗処理を行う。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
い。例えば、この第1および第2の実施例では、保液部
材収納部を下動させて写真感光材料の乳剤面と対接する
位置にセットする場合について説明したが、これに限ら
ず、保液部材収納部にバイブレータを設け、このバイブ
レータにより写真感光材料の乳剤面に対接させた状態で
微振動を可能にした実施態様、あるいは保液部材収納部
をその周期的な上下動により写真感光材料の乳剤面に対
して接離可能に設けた実施態様も本発明に包含される。
また、現像装置等の写真感光材料の搬送経路の出口部に
エアースクイズ等のスクイズ手段を設けて乳剤面上の余
分な処理液をスクイズすることもできる。さらに必要に
応じて水洗装置を不要にして無水洗した処理機あるいは
塗布ローラを不要にした処理機に対して本発明を適用す
ることもできる。
以下、本発明を好ましく適用できる写真感光材料及び
処理時間について説明するが、本発明がこれによって限
定されることはない。
本発明によって処理される写真感光材料のハロゲン化
銀乳剤層に用いられるハロゲン化銀粒子は、例えば塩化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀が用いられるが、
本発明においては塩化銀を少なくとも80モル%、特に90
モル%を含む、実質的に塩化銀であることが好ましく、
臭化物、沃化物は極く微量であることが好ましい。
とりわけ、塩化銀が95モル%以上の際に、本発明の目
的の効果を良好に奏し、更に迅速性という点で好ましく
用いられる。特に好ましくは塩化銀が98モル%以上であ
る。特別な場合には青感光層が臭化物30モル%含むハロ
ゲン化銀であって他の2層例えば、緑感光層と赤感光層
は塩化物99モル%程度であることも好ましい実施態様の
一つである。ハロゲン化銀は好ましくはコアシェル粒子
であり2重層構造を有しているものである。
本発明に好ましく用いられる前記塩化銀が少なくとも
80モル%、特に90モル%からなるハロゲン化銀粒子を含
有するハロゲン化銀乳剤層はカラーカプラーを含有す
る。これらカラーカプラーは発色現像主薬酸化生成物と
反応して非拡散性染料を形成する。カラーカプラーは有
利には非拡散性形態で感光性層中またはそれに密に隣接
して合体される。
かくして赤感光性層は例えばシアン部分カラー画像を
生成する非拡散性カラーカプラー、一般にフェノールま
たはα−ナフトール系カプラーを含有することができ
る。緑感光性層は例えばマゼンダ部分カラー画像を生成
する少なくとも一つの非拡散性カラーカプラー、通常5
−ピラゾロン系のカラーカプラー及びピラゾロトリアゾ
ール系カプラーを含むことができる。青感光性層は例え
ば黄部分カラー画像を生成する少なくとも一つの非拡散
性カラーカプラー、一般に開鎖ケトメチレン基を有する
カラーカプラーを含むことができる。カラーカプラーは
例えば6−、4−または2−当量カプラーであることが
できる。
本発明においては、とりわけ2当量カプラーが好まし
い。
適当なカプラーは例えば次の刊行物に開示されてい
る:アグファの研究報告(Mitteilunglnausden Forschu
ngslaboratorien der Agfa)、レーフェルクーゼン/ミ
ュンヘン(Leverkusen/Munchen)、Vol.III.p.111(196
1)中ダブリュー・ベルツ(W.Pelz)による「カラーカ
プラー」(Farbkuppler);ケイ・ベンタカタラマン
(K.Venkataraman)、「ザ・ケミストリー・オブ・シン
セティック・ダイズ」(The Chemirsry of Synthetic D
yes)、Vol.4、341〜387、アカデミック・プレス(Acad
emic Press)、「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラ
フィック・プロセス」(The Theory of the Photograph
ic Pocess)、4版、353〜362頁:及びリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)No.17643、セ
クションVII。
本発明においては、とりわけ特開昭63−106655号明細
書、26頁に記載されているが如き一般式[M−1]で示
されるマゼンタカプラー(これらの具体的例示マゼンタ
カプラーとしては特開昭63−106655号明細書、29〜34頁
記載のNo.1〜No.77が挙げられる。)、同じく34頁に記
載されている一般式[C−I]又は[C−II]で示され
るシアンカプラー(具体的例示シアンカプラーとして
は、同明細書、37〜42頁に記載の(C′−1)〜(C′
−82)、(C″−1)〜(C″−36)が挙げられる)、
同じく20頁に記載されている高速イエローカプラー(具
体的例示シアンカプラーとして、同明細書21〜26頁に記
載の(Y′−1)〜(Y′−39)が挙げられる)を本発
明によって処理される写真感光材料に組合せて用いるこ
とが本発明の目的の効果の点から好ましい。
本発明においては、本発明に好ましく用いられる高塩
化銀写真感光材料に含窒素複素環メルカプト化合物を組
合せて用いる際には、本発明の目的の効果を良好に奏す
るばかりでなく、発色現像液中に漂白定着液が混入した
際に生じる写真性能への影響を、極めて軽微なものにす
るという別なる効果を奏するため、本発明においてはよ
り好ましい態様として挙げることができる。
これら含窒素複素環メルカプト化合物の具体例として
は、特開昭63−106655号明細書、42〜45頁記載の(I′
−1)〜(I′−87)が挙げられる。
本発明に好ましく用いられる塩化銀含有率80モル%、
特に90モル%以上のハロゲン化銀乳剤は常法(例えば材
料の一定または加速送給による単一流入または二重流
入)によって調整されうる。pAgを調整しつつ二重流入
法による調整方法が特に好ましい;リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、セクションI及びII参照。
ハロゲン化銀乳剤は化学的に増感することができる。
アリルイソチオシアネート、アルリチオ尿素もしくはチ
オサルフェートの如き硫黄含有化合物がに好ましい。還
元剤もまた化学的増感剤として用いることができ、それ
らは例えばベルギー特許493,464号及び同568,687号記載
の如き錫化合物、及び例えばベルギー特許547,323号に
よるジエチレントリアミンの如きポリアミンまたはアミ
ノメチルスルフィン酸誘導体である。金、白金、パラジ
ウム、イリジウム、ルテニウムまたはロジウムの如き貴
金属及び貴金属化合物もまた適当な増感剤である。この
化学的増感剤はツァイトシュリフト・フェア・ビッセン
シャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo.)4
6、65〜72(1951)のアール・コスロフスキー(R.Kosio
vsky)の論文に記載されている;また上記リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、セクションIIIも参照。
ハロゲン化銀乳剤は光学的に公知の方法、例えばニュ
ートロシアニン、塩基性もしくは酸性カルボシアニン、
ローダシアニン、ヘミシアニンの如き普通のポリメチン
染料、スチリル染料、オキソノール及び類似物を用い
て、増感することができる:エフ・エム・ハマー(F.M.
Hamer)の「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド
・コンパウンズ」(The Cyanine Dyes and related Com
pounds)(1964)ウルマンズ・ヘミィ(Ullmanns Enzyk
lpadie der technischen Chemie)4版、18巻、431頁及
びその次、及び上記リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643、セクションIV参照。
ハロゲン化銀乳剤には常用のかぶり防止剤及び安定剤
を用いることができる。アザインデンは特に適当な安定
剤であり、テトラー及びペンターアザインデンが好まし
く、特にヒドロキシル基またはアミノ基で置換されてい
るものが好ましい。この種の化合物は例えばビア(Bir
r)の論文、ツァイトシュリフト・フェア・ビッセンシ
ャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo)47、19
52、p.2〜58、及び上記リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643、セクションIVに示されている。
写真感光材料の成分は通常の公知方法によって含有さ
れることができる;例えば米国特許2,322,027号、同2,5
33,514号、同3,689,271号、同3,764,336号及び同3,765,
897号参照。写真感光材料の成分、例えばカプラー及びU
V吸収剤または荷電されたラテックスの形で含有させる
こともできる;独国特許出願公開2,541,274号及び欧州
特許出願14,921号参照。成分はまたポリマーとして写真
感光材料中に固定することができる。例えば独国特許出
願公開2,044,992号、米国特許3,370,952号及び同4,080,
211号参照。
本発明によって処理される写真感光材料の支持体とし
て通常の支持体を用いることができ、それは例えばセル
ロースエステル例えばセルロースアセテートの支持体及
びポリエステルの支持体である。本発明においては紙の
支持体が特に適当であり、そしてこれらは例えばポリオ
レフィン、特にポリエチレンまたはポリプロピレンで被
覆することができる;これに関して上記リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643、セクションIV参照。
通常の親水性フィルム形成剤を写真感光材料の層のた
めの保護コロイドまたは結合剤として用いることがで
き、それらは例えばプロテイン特にゼラチン、アルギン
酸またはエステル、アミドもしくは塩の如き誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース及びセルロースサルフェート
の如きセルロース誘導体、澱粉もしくはその誘導体また
は親水性合成結合剤である;また上記リサーチ・ディス
クロージャーNo.17643、セクションIXに示されている結
合剤も参照できる。
支持体上に設ける写真感光材料の層は普通の方法、例
えばエポキシサイド、複素環エチレンイミンまたはアク
リロイル型硬膜剤を用いて硬化することができる。更
に、写真構成層は独国特許出願公開2,218,009号に従う
方法によって硬化して高温操作に適するカラー写真感光
材料をつくることができる。また上記の層はジアジン、
トリアジンまたは1,2−ジヒドロキノリン系の硬化剤ま
たはビニルスルホン型の硬化剤で硬化することもでき
る。その他の適当な硬化剤は独国特許出願公開2,439,55
1号、同2,225,230号及び同2,317,672号及び上記リサー
チ・ディスクロージャー17643、セクションXIに開示さ
れている。
また、本発明における最も好ましい処理工程は、発色
現像工程、漂白定着工程及び水洗ないし安定工程の全処
理工程(乾燥工程を除く)の処理時間が90秒以内である
ことが好ましく、特に好ましくは6秒〜75秒の範囲であ
り、より好ましくは9秒〜60秒の範囲であり、最も好ま
しくは15秒〜50秒の範囲である。
本発明において、発色現像工程の処理時間は35秒以内
であることが好ましく、より好ましくは3秒〜30秒の範
囲であり、更に好ましくは5秒〜25秒の範囲であり、最
も好ましくは7秒〜20秒の範囲である。
また、本発明においては、前記処理工程の中の漂白定
着工程の処理時間は10〜50%であることが好ましいが、
本発明の目的の効果の点から、20〜40%の範囲がより好
ましく用いられる。
尚、上記において、全処理工程の時間とは、写真感光
材料が発色現像液に触れてから乾燥工程に入る直前まで
の時間を言う。発色現像処理時間とは、写真感光材料が
発色現像液に触れてから同じ個所が漂白定着液に触れる
までの時間を言い、漂白定着処理時間とは写真感光材料
が漂白定着液に触れてから同じ個所が水洗ないし安定液
に触れるまでの時間を言い、また安定処理時間とは写真
感光材料が水洗ないし安定液に触れてから同じ個所が乾
燥工程に入る直前までを言い、即ちこれらの合計が全処
理工程の時間となる。
[発明の効果] 本発明によれば、写真感光材料の乳剤面に処理液を供
給し、供給した乳剤面上の処理液をスポンジ状保液部材
との対接により均一な薄層状態で拡げて写真処理する構
成としたので、最少の処理液量で処理を可能にするとと
もに処理機の小型軽量化を図り、洗浄メンテナンスを容
易にし、処理中のジャムトラブルや圧力かぶりの発生を
防止できる。また、処理液の蒸発に基づく結晶の析出を
防止することができる。さらに、均一処理により処理む
らをなくし、写真感光材料の乳剤面全体にわたって高品
質の写真処理を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係る写真感光材料処理
機を示す断面図、第2図は本発明の第2の実施例に係る
写真感光材料処理機を示す断面図である。 1:現像装置 2:漂白定着装置 3:水洗装置 4:写真感光材料 5:処理台座 6:水平処理面 9:スポンジ状保液部材 10:保液部材収納部 12:搬送経路 17:送りローラ 18:現像液供給ノズル 21:漂白定着液供給ノズル 22:水洗液供給ノズル
フロントページの続き (72)発明者 丸山 則治 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 池田 俊明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−279254(JP,A) 実開 昭63−198048(JP,U) 実公 昭46−26386(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真感光材料の乳剤面に処理液を供給し、
    供給した乳剤面上の処理液をスポンジ状保液部材との対
    接により均一な薄層状態で拡げて写真処理する構成の処
    理装置を1または2以上備えた写真感光材料処理機にお
    いて、処理装置は水平処理面を有する処理台座と、この
    処理台座の水平処理面上に形成される搬送経路に沿って
    写真感光材料を搬送する搬送手段と、前記搬送経路の入
    口部に設けられていて写真感光材料の乳剤面に処理液を
    供給する処理液供給手段と、処理台座の水平処理面に対
    向して移動可能に配置されていて処理液供給済の写真感
    光材料を処理台座の水平処理面に押付けてその乳剤面と
    の対接により乳剤面上の処理液を均一な薄層状態で拡げ
    て処理するスポンジ状保液部材とを備えていることを特
    徴とする写真感光材料処理機。
  2. 【請求項2】スポンジ状保液部材は保液部材収納部にバ
    イブレータを設け、このバイブレータにより処理液供給
    済の写真感光材料の乳剤面に対接させた状態で微振動を
    可能にし、あるいは保液部材収納部の周期的な上下動に
    より写真感光材料の乳剤面に対して接離可能にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の写真感光材料処理機。
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