JP2767433B2 - 写真感光材料の処理方法及びその装置 - Google Patents

写真感光材料の処理方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ロール状ないしシート状のハロゲン化銀写
真感光材料(反射支持体を有するもの、及び透明支持体
を有するものの両者を含む。以下、写真感光材料と称す
る)の処理方法及びその装置に関し、更に詳しくは、少
量の処理液で現像処理することができ、廃液の量が少な
い写真感光材料の処理方法及びその装置に関する。
[従来の技術] 従来、写真感光材料の現像処理を行うには、浸漬法、
噴霧ないし吹き付け法等々各種の方法があるが、一般的
には、横に並べた各処理槽に処理液を溜めておき、この
処理液の中に写真感光材料を浸漬させ複数のガイドロー
ラを介しカーブさせながら搬送して順次処理する浸漬処
理法によって行われている。
[発明が解決しようとする課題] かかる浸漬処理においては、近年の処理液の少量化、
短時間処理及び設置スペースの狭小化という要請から、
ミニラボシステムの開発が進んでいる。
しかし、かかる改良されたミニラボシステムにおいて
も、写真感光材料搬送や廃液の取扱い等において課題が
残されている。即ち、ミニラボシステムに採用される小
型現像機は、発色現像槽、漂白定着槽(又は漂白槽・定
着槽)及び水洗ないし水洗代替安定化槽を少なくとも有
し、これらの槽が、横に並べられ、各槽中及び槽間には
写真感光材料搬送用ローラが多数設けられている。
処理液は各槽に貯められ、処理量に応じて補給される
が、ある程度使用すると疲労が限界に達し処理液の交換
を要する。このため廃液が発生することは避けられず、
この廃液の処理が問題となる。このため少量液処理が望
まれている。
また処理液(特に発色現像液)は、迅速処理するに
は、適正な処理温度まで加熱されねばならず処理液全体
を加熱しなければならないので、処理開始時のウォーミ
ングアップに時間がかかるという問題がある。
さらに、小型化されたと言っても槽を横に並べると、
最低限3槽分と付属機器分のスペースが必要となり、更
なる小型化が望まれている。なお槽を積み上げることも
考えられるが、メンテナンス上問題となり現実的でな
い。
さらにまた、少量処理においては、処理液の均一拡散
が重要な課題であり、このため簡易な均一拡散が可能な
技術の開発が望まれている。
そこで、本発明は処理液及び廃液の少量化を可能に
し、処理開始時のウォーミングアップをほとんど要せ
ず、メンテナンスフリー下でコンパクト化を可能にし、
かつ簡易な均一拡散が可能な写真感光材料の処理方法及
びその装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本願発明に係る写真感光材料の処理方法は、走行する
被処理写真感光材料に対向して、上下開口を有し四つの
側壁に囲まれた方形状の処理液供給管本体を設けると共
に、その上方に、流量調整可能なバルブを介して該処理
液供給機本体に処理液を供給する処理液タンクを配置
し、該供給管本体の下方開口に有する被処理写真感光材
料の搬送方向に直角のスリット状吐出口から該吐出口の
前方側壁の下端に連続して、被処理写真感光材料の乳剤
面に平行かつ近接して配置される舌片を介して処理液を
供給し該舌片により被処理写真感光材料上の処理液を押
圧しつつ、間欠搬送される被処理写真感光材料の一定面
積づつを写真処理すること、を特徴とする。
また、本発明に係る写真感光材料の処理装置は、走行
する被処理写真感光材料に対向して、上下開口を有し四
つの側壁に囲まれた方形状の処理液供給管本体を設ける
と共に、その上方に、流量調整可能なバルブを介して該
処理液供給機本体に処理液を供給する処理液タンクを配
置し、該供給管本体の下方開口には被処理写真感光材料
の搬送方向に直角のスリット状吐出口を有し、該吐出口
の前方側壁には被処理写真感光材料の乳剤面に平行かつ
近接して舌片を配置し、更に、被処理写真感光材料を間
欠搬送する機構を設けたこと、を特徴とする。
[作用] 本発明においては、処理液供給管本体下方のスリット
状突出口から処理液が供給され、その処理液が乳剤面上
において上方から押圧されると、短時間のうちに乳剤全
面に広がり、均一な液供給が可能となる。
また写真感光材料搬送に対応して処理液が現像消費さ
れ排除されるので、新規処理液の少量供給でも十分現像
が可能となる。そして少量液処理であるがゆえに廃液が
ほとんど発生しない。
また処理液が被処理写真感光材料乳剤面上で押圧され
つつ処理されるので、従来の多槽を用いた処理と異なり
均一現像が可能な上に、装置のコンパクト化が可能とな
る。
[実施例] 以下、添付図面に基き本発明の処理方法に適した処理
装置の一例を説明する。
以下の説明はカラーペーパーについて行うが写真感光
材料と称する。尚、本発明はカラーだけでなくモノクロ
写真感光材料にも適用できることは当然である。
第1図において、1は走行する被処理写真感光材料F
の乳剤面に対向して設けられた発色現像(CD)用の処理
液供給管本体である。この供給管本体1は上下に開口を
有し、四つの側壁に囲まれ方形状をなしている。上方開
口には蓋体3が設けられていてもよい。蓋体3を設けな
い場合には、本体1の上方は拡開させた所謂ロート状に
形成されることが好ましい。また下方開口には写真感光
材料Fの搬送方向に直角(略直角であればよい)のスリ
ット状吐出口4を有している。この吐出口4の先端は図
示のように搬送方向に曲がっていることが好ましいが、
限定される訳ではない。このスリット状吐出口4は、本
実施例では、一本の直線状に形成されるが二本以上の直
線状となるように形成されてもよく、二本以上の直線が
交叉するように形成されてもよい。
供給管本体1を構成する前方側壁5には、写真感光材
料Fに平行かつ近接して舌片6が設けられている。この
舌片6と写真感光材料乳剤面との間隙は、処理液の濃
度、写真感光材料の被処理面積の大きさ等により、適宜
決定されればよい。
舌片6は前方側壁5と一体的に形成されていてもよい
が、各々別体であるものを固定していてもよい。低コス
ト化を図る観点からは一体的に形成されることが好まし
い。舌片6の材質は特に限定されないが、舌片6と写真
感光材料乳剤面との間隙を維持できる強度を有するもの
が好ましい。液の流れを外部から観察でき、かつ軽量低
コスト化を図るためには、供給管本体1、前方側壁5、
舌片6は透明樹脂で形成することが好ましい。
7は発色現像液(CD)を貯留するためのCDタンクであ
る。該CDタンク7を供給管本体1より上方に設ければ、
ヘッド圧を利用して液供給できる。8はバルブである。
該バルブ8としては特に限定される訳ではないが、流量
調整可能なものを用いることが好ましく、例えばゲート
弁、ボール弁、ニードル弁等がある。該バルブの近傍に
は流量計(例えばロータメータ、差圧式流量計など)が
設けられていることが好ましい。上記のように流量計や
バルブを設ければ、処理液量を写真感光材料のコマ面積
に応じて変化させることができる。またコントロール弁
を用い、ヘッド圧の変化に対応して流量を変化するよう
にすれば自動化が図れる。
なおCD供給管本体への液供給手段は特に限定されず、
現像処理に応じて連続的に又は間欠的にヘッド圧によっ
て供給されればよい。
舌片6の面積をサービスサイズの写真感光材料Fの1
コマ(例えば1コマサイズ8.2cm×12cm、1コマ面積約1
00cm2)分にすれば、間欠連続処理に便利である。
9は写真感光材料現像台座である。該台座9には写真
感光材料を振動させて乳剤面における液撹拌を向上させ
るために振動装置が取付けられていてもよい。10はCD処
理液を加温するためのヒーターである。該ヒーターは舌
片6に取付けられていてもよい。11はスクイズ手段であ
り、例えばスクイズローラ、スクイズエア、ふき取り、
吸い取り等の手段を採用でき、本実施例ではスクイズエ
アを採用している。
12は漂白定着(BF)用の処理液供給管本体であり、13
は前方側壁12Aに設けられる舌片である。14はBFタン
ク、15はバルブである。
16は必要に応じて設けられる水洗代替安定化(ST)用
処理液供給管本体であり、17は舌片である。18はSTタン
ク、19はバルブである。
舌片13,17と乳剤面の間隙は前記CDにおける舌片6と
乳剤面の間隙と同じであってもよいし、異なってもよ
い。
以上の装置を用いて写真処理を行う方法について説明
する。写真感光材料Fとしては、限定される訳ではない
が、本実施例では上述した1コマサイズ8.2cm×12cm、
1コマ面積約100cm2のサービスサイズの写真感光材料を
用いる。この写真感光材料Fを現像台座9上を間欠走行
させる。この走行によってCD液供給用の舌片6の下部に
至る。
CD液供給用の舌片6の下面の間隙の大きさがサービス
サイズの写真感光材料Fの1コマ分を1回の処理で賄え
る大きさを有していれば、以下のようにして間欠連続処
理を行うことができる。即ち、舌片6の下部に写真感光
材料Fの所定のコマ部が至ったときに写真感光材料Fの
搬送を停止する。スリット状吐出口4を介してCD処理液
を供給する。数秒間でCD処理を完了し、写真感光材料F
を再び搬送する。写真感光材料Fは、スクイズ手段によ
ってスクイズされた後、BF液供給用舌片13の下部に至
る。先程CD処理されたコマ部がBF液供給用の舌片13の所
定位置に至る。スリット状吐出口を介してBF処理液が供
給されてBF処理される。BF処理後同様にして当該コマ部
は必要に応じてST処理される。
本発明において写真感光材料乳剤面におけるCD処理液
の厚みは、特に限定される訳ではないが、1コマサイズ
8.2cm×12cm、1コマ面積約100cm2のサービスサイズの
写真感光材料を用い、10g/の濃度のCD液を用いた場合
には、500μm以下が好ましく、より好ましくは300μm
以下である。また写真感光材料乳剤面におけるBF処理液
の厚み及びST処理液の厚みも上記CD処理液の厚みと同様
にしてもよいし、異ならせてもよい。
上記処理において、処理廃液は図示しない廃液槽に貯
留される。
以上の処理が完了したら、洗浄水による洗浄を行う。
洗浄廃液は図示しない廃液槽に貯留される。なお洗浄水
の供給ラインは処理液の供給ラインと同じであってもよ
いし別途に設けられる洗浄水供給ラインによってもよ
い。
以上、本発明の一実施例について説明したが、これら
に限定されず、以下の態様を含む。
(1)上記の実施例ではCD,BF,STの各処理液供給管本体
を設けて写真処理する方法について説明したが、CD用供
給管本体1のみで、CD処理→洗浄→BF処理→洗浄→ST処
理を行うことができる。
(2)また図示しないが、傾斜面を走行する写真感光材
料Fに対向して処理液供給管本体を設け、スリット状吐
出口から処理液を供給するようにしてもよい。傾斜面上
方に向ってCD→BF→STの各処理液供給管本体を配置すれ
ば、バックコンタミネーションの防止効果もある。
(3)さらに舌片6,13,17として液保持性を有するスポ
ンジ材を用いれば、スリット状吐出口から供給液をヘッ
ド圧で供給するのに、より効果的である。ここに用いら
れるスポンジ材としては、連続気泡を有する海綿状の物
体で、例えばPVC発泡体等が好ましく利用されるが、気
泡の大きさや固さ等を異にする各種のタイプのものが利
用可能である。さらには、スポンジと同等の働きをする
吸水性の樹脂や、いわゆるニューセラミックスと呼ばれ
る多孔質の焼結素材、金属の多孔版、網状物、織布、不
織布、金属焼結体等を利用する態様も包含される。
尚写真感光材料がダイレクトポジ(カラー)写真感光
材料であってCD液がかぶり剤を含有しないときは、CD処
理前にまたはCD処理中にかぶり露光手段が設けられる。
以下、本発明を好ましく適用できる写真感光材料及び
処理時間について説明するが、本発明がこれによって限
定されることはない。
本発明によって処理される写真感光材料のハロゲン化
銀乳剤層に用いられるハロゲン化銀粒子は、例えば塩化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀が用いられるが、
本発明においては塩化銀を少なくとも80モル%、特に90
モル%含む、実質的に塩化銀であることが好ましく、臭
化物、沃化物は極く微量であることが好ましい。
とりわけ、塩化銀が95モル%以上の際に、本発明の目
的の効果を良好に奏し、更に迅速性という点で好ましく
用いられる。特に好ましくは塩化銀が98モル%以上であ
る。特別な場合には青感光層が臭化物30モル%含むハロ
ゲン化銀であって他の2層例えば、緑感光層と赤感光層
は塩化物99モル%程度であることも好ましい実施態様の
一つである。ハロゲン化銀は好ましくはコアシェル粒子
であり2重層構造を有しているものである。
本発明に好ましく用いられる前記塩化銀が少なくとも
80モル%、特に90モル%からなるハロゲン化銀粒子を含
有するハロゲン化銀乳剤層はカラーカプラーを含有す
る。これらカラーカプラーは発色現像主薬酸化生成物と
反応して非拡散性染料を形成する。カラーカプラーは有
利には非拡散性形態で感光性層中またはそれに密に隣接
して合体される。
かくして赤感光性層は例えばシアン部分カラー画像を
生成する非拡散性カラーカプラー、一般にフェノールま
たはα−ナフトール系カプラーを含有することができ
る。緑感光性層は例えばマゼンタ部分カラー画像を生成
する少なくとも一つの非拡散性カラーカプラー、通常5
−ピラゾロン系のカラーカプラー及びピラゾロトリアゾ
ール系カプラーを含むことができる。青感光性層は例え
ば黄部分カラー画像を生成する少なくとも一つの非拡散
性カラーカプラー、一般に開鎖ケトメチレン基を有する
カラーカプラーを含むことができる。カラーカプラーは
例えば6−、4−または2−当量カプラーであることが
できる。
本発明においては、とりわけ2当量カプラーが好まし
い。
適当なカプラーは例えば次の刊行物に開示されてい
る:アグファの研究報告(Mitteilunglnausden Forschu
ngslaboratorien der Agfa)、レーフェルクーゼン/ミ
ュンヘン(Leverkusen/Munchen)、Vol.III.p.111(196
1)中ダブリュー・ベルツ(W.Pelz)による「カラーカ
プラー」(Farbkuppler);ケイ・ベンタカタラマン
(K.Venkataraman)、「ザ・ケミストリー・オブ・シン
セティック・ダイズ」(The Chemirsry of Synthetic D
yes)、Vol.4、341〜387、アカデミック・プレス(Acad
emic Press)、「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラ
フィック・プロセス」(The Theory of the Photograph
ic Process)、4版、353〜362頁;及びリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)No.17643、セ
クションVII。
本発明においては、とりわけ特開昭63−106655号明細
書、26頁に掲載されるが如き一般式[M−1]で示され
るマゼンタカプラー(これらの具体的例示マゼンタカプ
ラーとしては特開昭63−106655号明細書、29〜34頁記載
のNo.1〜No.77が挙げられる。)、同じく34頁に記載さ
れている一般式[C−I]又は[C−II]で示されるシ
アンカプラー(具体的例示シアンカプラーとしては、同
明細書、37〜42頁に記載の(C′−1)〜(C′−8
2)、(C″−1)〜(C″−36)が挙げられる)、同
じく20頁に記載されている高速イエローカプラー(具体
的例示シアンカプラーとして、同明細書21〜26頁に記載
の(Y′−1)〜(Y′−39)が挙げられる)を本発明
によって処理される写真感光材料に組合せて用いること
が本発明の目的の効果の点から好ましい。
本発明においては、本発明に好ましく用いられる高塩
化銀写真感光材料に含窒素復素環メルカプト化合物を組
合せて用いる際には、本発明の目的の効果を良好に奏す
るばかりでなく、発色現像液中に漂白定着液が混入した
際に生じる写真性能への影響を、極めて軽微なものにす
るという別なる効果を奏するため、本発明においてはよ
り好ましい態様として挙げることができる。
これら含窒素復素環メルカプト化合物の具体例として
は、特開昭63−106655号明細書、42〜45頁記載の(I′
−1)〜(I′−87)が挙げられる。
本発明に好ましく用いられる塩化銀含有率80モル%、
特に90モル%以上のハロゲン化銀乳剤は常法(例えば材
料の一定または加速送給による単一流入または二重流
入)によって調整されうる。pAgを調整しつつ二重流入
法による調整方法が特に好ましい;リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、セクションI及びII参照。
ハロゲン化銀乳剤は化学的に増感することができる。
アリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素もしくはチ
オサルフェートの如き硫黄含有化合物が特に好ましい。
還元剤もまた化学的増感剤として用いることができ、そ
れらは例えばベルギー特許493,464号及び同568,687号記
載の如き錫化合物、及び例えばベルギー特許547,323号
によるジエチレントリアミンの如きポリアミンまたはア
ミノメチルスルフィン酸誘導体である。金、白金、パラ
ジウム、イリジウム、ルテニウムまたロジウムの如き貴
金属及び貴金属化合物もまた適当な増感剤である。この
化学的増感法はツァイトシュリフト・フェア・ビッセン
シャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo.)4
6、65〜72(1951)のアール・コスロフスキー(R.Kosio
vsky)の論文に記載されている;また上記リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、セクションIIIも参照。
ハロゲン化銀乳剤は光学的に公知の方法、例えばニュ
ートロシアニン、塩基性もしくは酸性カルボシアニン、
ローダシアニン、ヘミシアニンの如き普通のポリメチン
染料、スチリル染料、オキソノール及び類似物を用い
て、増感することができる:エフ・エム・ハマー(F.M.
Hamer)の「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド
・コンパウンズ」(The Cyanine Dyes and related Com
pounds)(1964)ウルマンズ・ヘミィ(Ullmanns Enzyk
lpadie der technischen Chemie)4版、18巻、431頁及
びその次、及び上記リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643、セクションIV参照。
ハロゲン化銀乳剤には常用のかぶり防止剤及び安定剤
を用いることができる。アザインデンは特に適当な安定
剤であり、テトラー及びペンターアザインデンが好まし
く、特にヒドロキシル基またはアミノ基で置換されてい
るものが好ましい。この種の化合物は例えばビア(Bir
r)の論文、ツァイトシュリフト・フェア・ビッセンシ
ャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo)47、19
52、p.2〜58、及び上記リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643、セクションIVに示されている。
写真感光材料の成分は通常の公知方法によって含有さ
せることができる;例えば米国特許2,322,027号、同2,5
33,514号、同3,689,271号、同3,764,336号及び同3,765,
897号参照。写真感光材料の成分、例えばカプラー及びU
V吸収剤はまた荷電されたラテックスの形で含有させる
こともできる;独国特許出願公開2,541,274号及び欧州
特許出願14,921号参照。成分はまたポリマーとして写真
感光材料中に固定することができる;例えば独国特許出
願公開2,044,992号、米国特許3,370,952号及び同4,080,
211号参照。
本発明によって処理される写真感光材料の支持体とし
て通常の支持体を用いることができ、それは例えばセル
ロースエステル例えばセルロースアセテートの支持体及
びポリエステルの支持体である。本発明においては紙の
支持体が特に適当であり、そしてこれらは例えばポリオ
レフィン、特にポリエチレンまたはポリロピレンで被覆
することができる;これに関して上記リサーチ・ディス
クロージャーNo.17643、セクションV VI参照。
通常の親水性フィルム形成剤を写真感光材料の層のた
めの保護コロイドまたは結合剤として用いることがで
き、それらは例えばプロテイン特にゼラチン、アルギン
酸またはそのエステル、アミドもしくは塩の如き誘導
体、カルボキシメチルセルロース及びセルロースサルフ
ェートの如きセルロース誘導体、澱粉もしくはその誘導
体または親水性合成結合剤である;また上記リサーチ・
ディスクロージャー17643、セクションIXに示されてい
る結合剤も参照できる。
支持体上に設け写真感光材料の層は普通の方法、例え
ばエポキサイド、複素環エチレンイミンまたはアクリロ
イル型硬膜剤を用いて硬化することができる。更に、写
真構成層は独国特許出願公開2,218,009号に従う法によ
って硬化して高温操作に適するカラー写真感光材料をつ
くることができる。また上記の層はジアジン、トリアジ
ンまたは1,2−ジヒドロキノリン系の硬化剤またはビニ
ルスルホン型の硬化剤で硬化することもできる。その他
の適当な硬化剤は独国特許出願公開2,439,551号、同2,2
25,230号及び同2,317,672号及び上記リサーチ・ディス
クロージャー17643、セクションXIに開示されている。
また、本発明における最も好ましい処理工程は、発色
現像工程、漂白定着工程及び水洗ないし安定工程の全処
理工程(乾燥工程を除く)の処理時間が90秒以内である
ことが好ましく、特に好ましくは6秒〜75秒の範囲であ
り、より好ましくは9秒〜60秒の範囲であり、最も好ま
しくは15秒〜50秒の範囲である。
本発明において、発色現像工程の処理時間は35秒以内
であることが好ましく、より好ましくは3秒〜30秒の範
囲であり、更に好ましくは5秒〜25秒の範囲であり、最
も好ましくは7秒〜20秒の範囲である。
また、本発明においては、前記処理工程の中の漂白定
着工程の処理時間は10〜50%であることが好ましいが、
本発明の目的の効果の点から、20〜40%の範囲がより好
ましく用いられる。
尚、上記において、全処理工程の時間とは、写真感光
材料が発色現像液に触れてから乾燥工程に入る直前まで
の時間を言う。発色現像処理時間とは、写真感光材料が
発色現像液に触れてから同じ個所が漂白定着液に触れる
までの時間を言い、漂白定着処理時間とは写真感光材料
が漂白定着液に触れてから同じ個所が水洗ないし安定液
に触れるまでの時間を言い、また安定処理時間とは写真
感光材料が水洗ないし安定液に触れてから同じ個所が乾
燥工程に入る直前までを言い、即ちこれらの合計が全処
理工程の時間となる。
[発明の効果] 本発明によれば、処理液及び廃液の少量化を可能に
し、処理開始時のウォーミングアップを要せず、メンテ
ナンスフリー下でコンパクト化を可能にし、かつ処理液
の均一拡散が可能となる写真感光材料の処理方法及びそ
の装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略断面図である。 F:写真感光材料 1:CD液供給管本体 4:吐出口 5:前方側壁 6,13,17:舌片 11:スクイズ手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−208753(JP,A) 特公 昭40−1719(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する被処理写真感光材料に対向して、
    上下開口を有し四つの側壁に囲まれた方形状の処理液供
    給管本体を設けると共に、その上方に、流量調整可能な
    バルブを介して該処理液供給機本体に処理液を供給する
    処理液タンクを配置し、該供給管本体の下方開口に有す
    る被処理写真感光材料の搬送方向に直角のスリット状吐
    出口から該吐出口の前方側壁の下端に連続して、被処理
    写真感光材料の乳剤面に平行かつ近接して配置される舌
    片を介して処理液を供給し、該舌片により被処理写真感
    光材料上の処理液を押圧しつつ、間欠搬送される被処理
    写真感光材料の一定面積づつを写真処理することを特徴
    とする写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】走行する被処理写真感光材料に対向して、
    上下開口を有し四つの側壁に囲まれた方形状の処理液供
    給管本体を設けると共に、その上方に、流量調整可能な
    バルブを介して該処理液供給機本体に処理液を供給する
    処理液タンクを配置し、該供給管本体の下方開口には被
    処理写真感光材料の搬送方向に直角のスリット状吐出口
    を有し、該吐出口の前方側壁には被処理写真感光材料の
    乳剤面に平行かつ近接して舌片を配置し、更に、被処理
    写真感光材料を間欠搬送する機構を設けたことを特徴と
    する写真感光材料の処理装置。
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