JP2767432B2 - 写真感光材料の処理機 - Google Patents

写真感光材料の処理機

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JP2767432B2 JP63231602A JP23160288A JP2767432B2 JP 2767432 B2 JP2767432 B2 JP 2767432B2 JP 63231602 A JP63231602 A JP 63231602A JP 23160288 A JP23160288 A JP 23160288A JP 2767432 B2 JP2767432 B2 JP 2767432B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラーフィルムやカラーペーパー等のハロゲ
ン化銀写真感光材料(反射支持体のもの、透明支持体の
ものの両者を含む)の処理に使用される写真感光材料の
処理機に関する。
[従来の技術] 従来、この種の写真感光材料の処理方法および処理機
しては、例えば、下記第1および第2の従来例に係る浸
漬処理方式の処理方法および処理機がある。
第1の従来例に係る処理機は、複数配設されていて数
リットル程度の容量を有する処理槽と、この処理槽に貯
留される処理液を加温するヒーターと、搬送経路に設け
られていて写真感光材料を各処理槽に順次搬送し浸漬す
る送りローラおよびガイドローラとを備えてなる。
第2の従来例に係る処理機においては、処理機本体は
上下に二分割された上下半体からなり、この上下半体は
その対向面に断面波形形状を有し、上半体の対向面と下
半体の対向面とで断面波形形状のスリット状搬送路が形
成されるとともに、このスリット状搬送路の断面波形形
状の各谷部に夫々スリット状処理液溜部が形成されてい
る。また、スリット状搬送路の終端側等には送りローラ
が設けられている。
このような第1または第2の従来例に係る処理機を使
った処理方法については、いずれも各処理槽または各ス
リット状処理液溜部に現像液等の処理液を溜めておき、
これら処理液の中に写真感光材料を浸漬させながら搬送
して順次処理を行う。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記した第1の従来例に係る処理機の構成で
は、数リットル程度の容量を有する処理槽が複数配設さ
れているので、処理液量が増大して処理液管理が困難と
なり、しかも処理機が大型重量化し、コストが高くつい
てしまうという問題があった。
また、各処理槽の中にガイドローラを設けなければな
らず、機器メンテナンスが困難であるという問題があっ
た。
上記した第2の従来例に係る処理機の構成では、第1
の従来例に係る処理機に比して処理機の小型軽量化、コ
ストの低廉化、処理液量の減少化は改善されるものの、
構成上限界があり、とりわけ写真感光材料がスリット状
処理液留部内で引掛っていわゆるジャムを起こす虞れが
あり、且つ圧力かぶりが生じることもある。更に処理液
成分の蒸発によってスリット状処理液溜部の内壁に結晶
が発生したりすることさえある。
ここで、本発明は前記問題点に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、最少の処理液量で処理を
可能にするとともに、処理機の小型軽量化を図ることが
でき、かつ洗浄メンテナンスを容易にし、処理中のジャ
ムの防止や圧力かぶりの発生を抑制し、しかも処理液成
分の蒸発による結晶の発生をも防止できる写真感光材料
の処理方法及び処理機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成する本発明の写真感光材料の処理機は
下記、〜の構成を有する。
処理装置は写真感光材料の搬送方向に行くにしたがっ
て漸次下向きに傾斜するテーパー処理面を有する処理台
座と、この処理台座のテーパー処理面上に形成される搬
送経路に沿って写真感光材料を搬送させる搬送手段と、
前記搬送経路の入口部に対向して設けられていて搬送中
の写真感光材料の乳剤面に処理液を供給する処理液供給
手段と、この処理液供給手段よりも前記搬送方向側に設
けられていて写真感光材料の乳剤面上を滴下する処理液
をエア吹付ノズルから吹付けられるエアで均一な薄層状
態で拡げつつ処理するエア吹付手段とから構成されてい
ること。エア吹付手段は写真感光材料の搬送方向と直
角の方向に延びるスリット状のエア吹付ノズルを前記搬
送方向に沿って等ピッチで形成し、このスリット状のエ
ア吹付ノズルを前記搬送方向と略逆向きで水平方向より
も上向きに指向させてなること。エア吹付手段は写真
感光材料の搬送方向およびこれと直角な方向に沿ってパ
イプ状の吹付ノズルを等ピッチで形成し、このパイプ状
のエア吹付ノズルを前記搬送方向に略逆向きで、水平方
向より上向に指向させてなること。処理装置は搬送経
路の出口部にスクイズ手段を備えていることを特徴とす
る。
[作用] 写真感光材料の処理に際し、まず、処理台座のテーパ
ー処理面上の搬送経路に沿って搬送される写真感光材料
の乳剤面に処理液を供給すると、処理液は写真感光材料
の乳剤面上を滴下する傾向にある。次いで、滴下する傾
向にある処理液にエア吹付ノズルからエアを吹付ける
と、処理液は写真感光材料の乳剤面上を均一な薄層状態
で拡がって乳剤面を処理する。
このような処理方法によれば、処理液の蒸発に基づく
結晶化が防止され、しかも、処理液および廃液の液量が
著しく減少し、スリット処理に基づくジャムトラブルや
圧力かぶりの発生のおそれもなくなる。したがって、前
記問題点を除去することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の実施例に係る写真感光材料処理機を
示す断面図、第2図は同処理機のエア吹付体の詳細を示
す斜視図である。
この処理機は現像(一般に、発色現像である)装置
1、漂白定着装置2、水洗(水洗代替安定であってもよ
い。本明細書において同じ)装置3が順次並列されてな
る。現像装置1は処理台座4を有している。この処理台
座4には写真感光材料5の搬送方向に行くにしたがって
漸次下向きに傾斜するテーパー処理面6が形成され、こ
のテーパー処理面6に沿ってヒータ7が埋設されてい
る。
処理台座4のテーパー処理面6と、エア吹付体8との
間に、写真感光材料5の搬送経路9が形成され、この搬
出経路9の入口部10に一対の送りローラ11が対接して設
けられ、搬送経路9の出口12に送りローラを兼ねたスク
イズローラ13とスクイズ液溜部14とが形成され、このス
クイズ液溜部14はパイプ15を介して廃液タンク16に接続
されている。
前記エア吹付体8は搬送経路9と同方向に延びる断面
矩形の中空部17を有し、この中空部17の一側にエアコン
プレッサからのエアパイプ18が接続され、搬送経路9に
対向する対向壁19には、搬送経路9と直角の方向に延び
るスリット状のエア吹付ノズル20が搬送経路9に沿って
等ピッチで形成されている。第2図に示すように、この
スリット状のエア吹付ノズル20は対向壁19にノズル口21
が形成され、ノズル口21の下部からリップ部22が略水平
に左向きに指向し、好ましくは水平方向よりも上向きで
指向した状態で形成されている。
また、搬送経路9の入口部10に対向して設けられる現
像液供給ノズル23は搬送方向と直角の方向に延びるノズ
ル口24を有し、写真感光材料5の幅方向の全域にわたっ
て一様に現像液が供給されるようになっている。
また、前記漂白定着装置2および水洗装置3はヒータ
7を除き現像装置1と同様の構成からなり、現像装置1
の搬送経路9と直線状に連なる搬送経路9a,9bを備え、
漂白定着液供給ノズル23aから漂白定着液が供給され、
水洗液供給ノズル23bから水または安定液が供給される
ようになっている。
尚、写真感光材料5の乳剤面における現像液の厚み
は、特に限定される訳ではないが、1コマサイズ8.2cm
×12cm、1コマ面積約100cm2のサービスサイズの写真感
光材料5を用い、発色現像主薬濃度10〜20g/の現像液
を用いた場合には、500μm以下が好ましく、より好ま
しくは300μm以下である。
また写真感光材料乳剤面における漂白定着液の厚み及
び水洗液の厚みも上記現像液の厚みと同様にしてもよい
し、異ならせてもよい。
次に、前記構成の処理機を用いて写真感光材料5の処
理方法を説明する。
写真感光材料5の処理に際し、まず送りローラ11およ
びスクイズローラ13を回転させて写真感光材料5を搬送
させるとともに各エア吹付体8の中空部17に圧縮エアを
供給する。次いで、現像液供給ノズル23から現像液を搬
送中の写真感光材料5の乳剤面に供給すると、供給した
現像液は斜め下向きに傾斜する写真感光材料5の乳剤面
状を滴下しようとする。滴下しようとする現像液に向っ
てエアが吹付けられるので、現像液は写真感光材料5の
乳剤面に押付けられ、均一な薄層状態で拡がる。その結
果、乳剤面全体にわって均一に現像処理がなされる。
写真感光材料5の乳剤面上の余分な現像液はスクイズ
ローラ13でスクイズされ、スクイズ液溜部14を経て廃液
タンク16に排出される。
このような現像処理の工程を終えると、漂白定着装置
2によって前記現像処理と同様の工程により、漂白定着
処理を行う。
また、この漂白定着処理の工程を終えると、水洗装置
3によって前記現像処理と同様の工程により、水洗処理
を行う。
このように最少の処理液量で写真感光材料5の処理を
可能にし、均一処理により処理むらをなくし、処理感光
材料5の乳剤面全体にわたって高品質の写真処理を行え
る。また、少量処理であるので、未使用の処理液は容器
中に保管でき、したがって、処理液が空気にさらされ
ず、空気酸化を防止し、保存安定性を維持することがで
きる。また、処理中の写真感光材料5のジャムトラブル
や圧力かぶりの発生をなくし、処理液の蒸発に基づく結
晶の析出を防止することができる。
第3図および第4図は本発明の第2の実施例を示す斜
視図である。この第2の実施例は前記第1の実施例と略
同様の構成を有するが、エア吹付体26のノズル形状を異
にする点で特徴を有する。
すなわち、エア吹付体26は第3図に示すように写真感
光材料5の搬送方向と直角の方向に延びるスリット状の
エア吹付ノズル27を写真感光材料5の搬送方向に沿って
等ピッチで形成し、このスリット状のエア吹付ノズル27
のノズル口28を上下のリップ部29で形成し、あるいは第
4図に示すように、写真感光材料5の搬送方向およびこ
れと直角の方向に沿ってパイプ状のエア吹付ノズル30を
等ピッチで形成したものである。前記スリット状あるい
はパイプ状のエア吹付ノズル27,30は写真感光材料5の
搬送方向と略逆向きで水平方向よりも上向きに指向する
ように形成されている。
この第2の実施例の処理方法については、前記第1の
実施例と略同様であるので、その説明を省略する。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
い。例えば、第1および第2の実施例では、水洗装置を
備えた処理機の場合について説明したが、これに限ら
ず、水洗装置の不要により無水洗処理を可能にした処理
機に対しても本発明を適用することができる。また、ス
クイズ手段として写真感光材料の乳剤面上の余分な処理
液を吹付エアによりスクイズするスクイズエア吹付ノズ
ルを設けることもできる。
以下、本発明を好ましく適用できる写真感光材料及び
処理時間について説明するが、本発明がこれによって限
定されることはない。
本発明によって処理される写真感光材料のハロゲン化
銀乳剤層に用いられるハロゲン化銀粒子は、例えば塩化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀が用いられるが、
本発明においては塩化銀を少なくとも80モル%、特に90
モル%含む、実質的に塩化銀であることが好ましく、臭
化物、沃化物は極く微量であることが好ましい。
とりわけ、塩化銀が95モル%以上の際に、本発明の目
的の効果を良好に奏し、更に迅速性という点で好ましく
用いられる。特に好ましくは塩化銀が98モル%以上であ
る。特別な場合には青感光層が臭化物30モル%含むハロ
ゲン化銀であって他の2層例えば、緑感光層と赤感光層
は塩化物99モル%程度であることも好ましい実施態様の
一つである。ハロゲン化銀は好ましくはコアシェル粒子
であり2重層構造を有しているものである。
本発明に好ましく用いられる前記塩化銀が少なくとも
80モル%、特に90モル%からなるハロゲン化銀粒子を含
有するハロゲン化銀乳剤層はカラーカプラーを含有す
る。これらカラーカプラーは発色現像主薬酸化生成物と
反応して非拡散性染料を形成する。カラーカプラーは有
利には非拡散性形態で感光性層中またはそれに密に隣接
して合体される。
かくして赤感光性層は例えばシアン部分カラー画像を
生成する非拡散性カラーカプラー、一般にフェノールま
たはα−ナフトール系カプラーを含有することができ
る。緑感光性層は例えばマゼンタ部分カラー画像を生成
する少なくとも一つの非拡散性カラーカプラー、通常5
−ピラゾロン系のカラーカプラー及びピラゾロトリアゾ
ール系カプラーを含むことができる。青感光性層は例え
ば黄部分カラー画像を生成する少なくとも一つの非拡散
性カラーカプラー、一般に開鎖ケトメチレン基を有する
カラーカプラーを含むことができる。カラーカプラーは
例えば6−、4−または2−当量カプラーであることが
できる。
本発明においては、とりわけ2当量カプラーが好まし
い。
適当なカプラーは例えば次の刊行物に開示されてい
る:アグファの研究報告(Mitteilunglnausden Forschu
ngslaboratorien der Agfa)、レーフェルクーゼン/ミ
ュンヘン(Leverkusen/Munchen)、Vol.III.p.111(196
1)中ダブリュー・ベルツ(W.Pelz)による「カラーカ
プラー」(Farbkuppler);ケイ・ベンタカタラマン
(K.Venkataraman)、「ザ・ケミストリー・オブ・シン
セティック・ダイズ」(The Chemirsry of Synthetic D
yes)、Vol.4、341〜387、アカデミック・プレス(Acad
emic Press)、「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラ
フィック・プロセス」(The Theory of the Photograph
ic Process)、4版、353〜362頁;及びリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)No.17643、セ
クションVII。
本発明においては、とりわけ特開昭63−106655号明細
書、26頁に掲載されるが如き一般式[M−1]で示され
るマゼンタカプラー(これらの具体的例示マゼンタカプ
ラーとしては特開昭63−106655号明細書、29〜34頁記載
のNo.1〜No.77が挙げられる。)、同じく34頁に記載さ
れている一般式[C−I]又は[C−II]で示されるシ
アンカプラー(具体的例示シアンカプラーとしては、同
明細書、37〜42頁に記載の(C′−1)〜(C′−8
2)、(C″−1)〜(C″−36)が挙げられる)、同
じく20頁に記載されている高速イエローカプラー(具体
的例示シアンカプラーとして、同明細書21〜26頁に記載
の(Y′−1)〜(Y′−39)が挙げられる)を本発明
によって処理される写真感光材料に組合せて用いること
が本発明の目的の効果の点から好ましい。
本発明においては、本発明に好ましく用いられる高塩
化銀写真感光材料に含窒素復素環メルカプト化合物を組
合せて用いる際には、本発明の目的の効果を良好に奏す
るばかりでなく、発色現像液中に漂白定着液が混入した
際に生じる写真性能への影響を、極めて軽微なものにす
るという別なる効果を奏するため、本発明においてはよ
り好ましい態様として挙げることができる。
これら含窒素復素環メルカプト化合物の具体例として
は、特開昭63−106655号明細書、42〜45頁記載の(I′
−1)〜(I′−87)が挙げられる。
本発明に好ましく用いられる塩化銀含有率80モル%、
特に90モル%以上のハロゲン化銀乳剤は常法(例えば材
料の一定または加速送給による単一流入または二重流
入)によって調整されうる。pAgを調整しつつ二重流入
法による調整方法が特に好ましい;リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、セクションI及びII参照。
ハロゲン化銀乳剤は化学的に増感することができる。
アリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素もしくはチ
オサルフェートの如き硫黄含有化合物が特に好ましい。
還元剤もまた化学的増感剤として用いることができ、そ
れらは例えばベルギー特許493,464号及び同568,687号記
載の如き錫化合物、及び例えばベルギー特許547,323号
によるジエチレントリアミンの如きポリアミンまたはア
ミノメチルスルフィン酸誘導体である。金、白金、パラ
ジウム、イリジウム、ルテニウムまたロジウムの如き貴
金属及び貴金属化合物もまた適当な増感剤である。この
化学的増感法はツァイトシュリフト・フェア・ビッセン
シャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo.)4
6、65〜72(1951)のアール・コスロフスキー(R.Kosio
vsky)の論文に記載されている;また上記リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、セクションIIIも参照。
ハロゲン化銀乳剤は光学的に公知の方法、例えばニュ
ートロシアニン、塩基性もしくは酸化カルボシアニン、
ローダシアニン、ヘミシアニンの如き普通のポリメチン
染料、スチリル染料、オキソノール及び類似物を用い
て、増感することができる:エフ・エム・ハマー(F.M.
Hamer)の「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド
・コンパウンズ」(The Cyanine Dyes and related Com
pounds)(1964)ウルマンズ・ヘミィ(Ullmanns Enzyk
lpadie der technischen Chemie)4版、18巻、431頁及
びその次、及び上記リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643、セクションIV参照。
ハロゲン化銀乳剤には常用のかぶり防止剤及び安定剤
を用いることができる。アザインデンは特に適当な安定
剤であり、テトラー及びペンターアザインデンが好まし
く、特にヒドロキシル基またはアミノ基で置換されてい
るものが好ましい。この種の化合物は例えばビア(Bir
r)の論文、ツァイトシュリフト・フェア・ビッセンシ
ャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo)47、19
52、p.2〜58、及び上記リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643、セクションIVに示されている。
写真感光材料の成分は通常の公知方法によって含有さ
せることができる;例えば米国特許2,322,027号、同2,5
33,514号、同3,689,271号、同3,764,336号及び同3,765,
897号参照。写真感光材料の成分、例えばカプラー及びU
V吸収剤はまた荷電されたラテックスの形で含有させる
こともできる;独国特許出願公開2,541,274号及び欧州
特許出願14,921号参照。成分はまたポリマーとして写真
感光材料中に固定することができる;例えば独国特許出
願公開2,044,992号、米国特許3,370,952号及び同4,080,
211号参照。
本発明によって処理される写真感光材料の支持体とし
て通常の支持体を用いることができ、それは例えばセル
ロースエステル及びセルロースアセテートの支持体及び
ポリエステルの支持体である。本発明においては紙の支
持体が特に適当であり、そしてこれらは例えばポリオレ
フィン、特にポリエチレンまたはポリロピレンで被覆す
ることができる;これに関して上記リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、セクションV VI参照。
通常の親水性フィルム形成剤を写真感光材料の層のた
めの保護コロイドまたは結合剤として用いることがで
き、それらは例えばプロテイン特にゼラチン、アルギン
酸またはそのエステル、アミドもしくは塩の如き誘導
体、カルボキシメチルセルロース及びセルロースサルフ
ェートの如きセルロース誘導体、澱粉もしくはその誘導
体または親水性合成結合剤である;また上記リサーチ・
ディスクロージャー17643、セクションIXに示されてい
る結合剤も参照できる。
支持体上に設ける写真感光材料の層は普通の方法、例
えばエポキサイド、複素環エチレンイミンまたはアクリ
ロイル型硬膜剤を用いて硬化することができる。更に、
写真構成層は独国特許出願公開2,218,009号に従う法に
よって硬化して高温操作に適するカラー写真感光材料を
つくることができる。また上記の層はジアジン、トリア
ジンまたは1,2−ジヒドロキノリン系の硬化剤またはビ
ニルスルホン型の硬化剤で硬化することもできる。その
他の適当な硬化剤は独国特許出願公開2,439,551号、同
2,225,230号及び同2,317,672号及び上記リサーチ・ディ
スクロージャー17643、セクションXIに開示されてい
る。
また、本発明における最も好ましい処理工程は、発色
現像工程、漂白定着工程及び水洗ないし安定工程の全処
理工程(乾燥工程を除く)の処理時間が90秒以内である
ことが好ましく、特に好ましくは6秒〜75秒の範囲であ
り、より好ましくは9秒〜60秒の範囲であり、最も好ま
しくは15秒〜50秒の範囲である。
本発明において、発色現像工程の処理時間は35秒以内
であることが好ましく、より好ましくは3秒〜30秒の範
囲であり、更に好ましくは5秒〜25秒の範囲であり、最
も好ましくは7秒〜20秒の範囲である。
また、本発明においては、前記処理工程の中の漂白定
着工程の処理時間は10〜50%であることが好ましいが、
本発明の目的の効果の点から、20〜40%の範囲がより好
ましく用いられる。
尚、上記において、全処理工程の時間とは、写真感光
材料が発色現像液に触れてから乾燥工程に入る直前まで
の時間を言う。発色現像処理時間とは、写真感光材料が
発色現像液に触れてから同じ個所が漂白定着液に触れる
までの時間を言い、漂白定着処理時間とは写真感光材料
が漂白定着液に触れてから同じ個所が水洗ないし安定液
に触れるまでの時間を言い、また安定処理時間とは写真
感光材料が水洗ないし安定液に触れてから同じ個所が乾
燥工程に入る直前までを言い、即ちこれらの合計が全処
理工程の時間となる。
[発明の効果] 本発明によれば、写真感光材料の乳剤面に処理液を供
給し、供給した乳剤面上の処理液を吹付エアにより均一
な薄層状態で拡げつつ処理する構成としたので、最少の
処理液量で処理を可能にするとともに処理機の小型軽量
化を図り、空気酸化を防止し、ジャムトラブルや圧力か
ぶりの発生を防止できる。また、処理液供給部材の不要
により、洗浄メンテナンスが容易となるばかりでなく、
処理液の蒸発に基づく結晶の析出を防止することができ
る。さらに、均一処理により処理むらをなくし、写真感
光材料の乳剤面全体にわって高品質の写真処理を行える
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係る写真感光材料処理
機を示す断面図、第2図は同処理機のエア吹付体を示す
斜視図、第3図および第4図は本発明の第2の実施例を
示す斜視図である。 1:現像装置 2:漂白定着装置 3:水洗装置 4:処理台座 5:写真感光材料 6:テーパー処理面 8:エア吹付体 9:搬送経路 11:送りローラ 13:スクイズローラ 20:エア吹付ノズル 23:現像液供給ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 則治 東京都日野市さくら町1丁目 コニカ株 式会社内 (72)発明者 池田 俊明 東京都日野市さくら町1丁目 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−196234(JP,A) 特公 昭50−36537(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真感光材料の搬送方向に行くにしたがっ
    て漸次下向きに傾斜するテーパー処理面を有する処理台
    座と、この処理台座のテーパー処理面上に形成される搬
    送経路に沿って写真感光材料を搬送させる搬送手段と、
    前記搬送経路の入口部に対向して設けられていて搬送中
    の写真感光材料の乳剤面に処理液を供給する処理液供給
    手段と、この処理液供給手段よりも前記搬送方向側に設
    けられていて写真感光材料の乳剤面上を滴下する処理液
    をエア吹付ノズルから吹付けられるエアで均一な薄層状
    態で拡げつつ処理するエア吹付手段とから構成されてい
    ることを特徴とする写真感光材料処理機。
  2. 【請求項2】エア吹付手段は写真感光材料の搬送方向と
    直角の方向に延びるスリット状のエア吹付ノズルを前記
    搬送方向に沿って等ピッチで形成し、このスリット状の
    エア吹付ノズルを前記搬送方向と略逆向きで水平方向よ
    りも上向きに指向させてなることを特徴とする請求項1
    記載の写真感光材料処理機。
  3. 【請求項3】エア吹付手段は写真感光材料の搬送方向お
    よびこれと直角の方向に沿ってパイプ状のエア吹付ノズ
    ルを等ピッチで形成し、このパイプ状のエア吹付ノズル
    を前記搬送方向に略逆向きで、水平方向より上向に指向
    させてなることを特徴とする請求項1記載の写真感光材
    料処理機。
  4. 【請求項4】処理装置は搬送経路の出口部にスクイズ手
    段を備えていることを特徴とする請求項1記載の写真感
    光材料処理機。
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