JP2648919B2 - 写真用自動現像装置 - Google Patents

写真用自動現像装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀感光材料を現像処理するため
の現像装置、特に細幅スリット型の処理槽を有する現像
処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
細巾スリットの間に現像液を入れこの中に感光材料を
挿入して現像する方法が種々知られている。例えば特公
昭43−1549に記載の現像機によれば現像液量を少なくで
き、かつ温度調節が容易であると説明されているが、処
理する感光材料にキズをつけないことが必要であると述
べられている。
また特開昭62−67543では、このようなスリット内に
感光材料を通す場合、特に腰の弱い感光材料ではうまく
搬送できず、感光材料の通る方向から処理液を流し込む
ことが開示されている。更に特開昭62−89052には、細
巾スリットの間隔を狭くして細巾スリットの間に感光材
料を通すことが開示されている。このように細巾スリッ
トの間の処理液中に感光材料を通すことは種々知られて
いるが、通過しやすさ、感光材料にキズをつけずに処理
すること及び処理ムラの発生防止のすべてを達成するこ
とがむずかしく、実用化されていないのが現状である。
一方、特開昭61−77851には、スリットの一面が円筒
になっており、この円筒に感光材料を密着させ、円筒の
回転によって感光材料を搬送してスリット中に感光材料
を通す方法が記載されている。この方法によれば、感光
材料の通過性は向上し処理キズは発生しないものの処理
ムラが発生しやすいという問題がある。また、この処理
方法によれば通常の樹脂塗装のペーパー(例RCペーパ
ー;WPペーパー)支持体やマット化剤の入ったフイルム
支持体を問題なく細巾スリット間を通過させることがで
きるが、平滑性をあげた樹脂塗装ペーパーや、マット化
剤の入っていない平滑なフイルム支持体を通過させる場
合、特にゆっくりした搬送スピードで通過させる時に感
光材料が処理槽の途中でつっかかるという欠点があっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は細巾スリットの間に写真処理液が満
された狭い通路に感光材料を、確実に通過させることが
でき、処理キズ、処理ムラの発生しない現像装置を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、処理槽として細幅のスリット状処理槽を用
い、かつ処理槽壁面に柔軟な突出部材を設けると上記問
題点を効率的に解決できるとの知見に基づいてなされた
のである。
すなわち、本発明は、処理されるべきハロゲン化銀感
光材料用のリール又はローラーからなる搬送手段、写真
処理液が充填された処理路の処理されるべき感光材料の
通過部分の断面が実質的に間隙0.3〜50mmであり、かつ
該感光材料が処理液に入る入口部分と出る出口部分が実
質的に間隙0.3〜50mmと同じ形態をした処理路を有し、
該処理路の内部に向かって突出するように柔軟な部材が
該処理路の壁面に設けられ、写真処理液が該処理路にの
み充填されており、該処理路のハロゲン化銀感光材料入
口付近に写真処理液の補充孔を有し、かつ処理路内に空
気を送り込む手段を有さないことを特徴とする写真用自
動現像装置を提供する。
本発明の現像装置に設けられるスリット状の処理槽
は、感光材料が通過する処理槽内の通路の断面(幅)が
0.3〜50mm、好ましくは1〜30mmのものであり、感光材
料搬送用のローラー以外の部分の少なくとも一部がスリ
ット状になっているものである。また搬送ローラーとロ
ーラとの間のスリット状処理槽のスリットの横方向の幅
は10cm以上である。
本発明では、上記スリット状処理槽の内部に向って突
出するように柔軟な部材を処理槽の壁面に設けることを
特徴とする。ここで、柔軟な部材としてはナイロン、ポ
リエステル、ポリエチレン、三酢酸セルロースなど耐薬
品性でしかも柔軟性を有する糸状物質を用いることがで
き、例えば毛並の高いジュータンのようなもの、マジッ
クテープに使われるメス面又はオス面、植毛した耐薬品
性物などのようにクッション性を有する形態で形成する
ことができる。
より、具体的には、写真処理液に接するスリット状処
理槽の内面に凸部を、例えば凸部の高さが処理槽の通路
の幅の2/3以下、好ましくは1/2以下、より好ましくは1/
10〜1/3となるように設ける。高さの絶対値としては0.1
〜1.5cmが好ましい。
この突出部である凸部をつくる方法としては、機械的
に凹部を作る方法、凹凸面を有する耐薬品性シートを貼
りつける方法、さらには溶剤に溶かした耐薬品性マット
を吹きつけて作る方法などにより形成することができ
る。
この場合凸部の形状としては円柱状、楕円状のものが
好ましい。また、柔軟な凸状面は、例えば0.01mm〜1mm
の直径を有する耐薬品性の繊維をループ状やハケ状にし
て作ることもできる。ここで、ループ状としては円柱状
か楕円状がよい。ハケ状のものとしては繊維を植毛した
ものでもよい。これらは処理槽の内壁面に接着剤で接着
させることができる。
上記突出部は、処理槽の内壁上の少なくとも一部に設
けることができるが、とくに処理槽のカーブしている部
分に設けるのが好ましく、さらに全内壁に設けるのが好
ましい。
本発明の現像装置は上記構成を基本とするが、通常の
自動現像機に備えられる温度調節機、ローラー、補充
口、オーバーフロー口等を備えることができる。尚、本
発明では、上記スリット状の処理槽を用い、該処理槽の
開口度Kが次の式を満足するように設計するのがよい。
logK≦−1.8×10-5V−1.5 (式中、Sは処理槽中の写真処理液が空気と接触する部
分の面積(cm2)であり、Vは充填されている写真処理
液の容積(cm3)であり、Kは開口度(cm-1)である。
尚、KはS/Vである。)このようにすると処理液の安定
化が図れるからである。より好ましくは logK≦−1.8×10-5V−2.5 である。
一方、感光材料の現像装置としての実用的な観点から
は logK≧−1.8×10-5V−4 であることが好ましい。
また、処理容積Vとしては、装置のコンパクト性から
は V≦10〔〕 が好ましく、一方、写真感光材料の処理能力等からは V≧0.01〔〕であることが好ましい。
本発明では、現像装置の上記スリット状の処理槽内に
写真処理液が充填されて使用される。ここで写真処理液
としては、ハロゲン化銀感光材料の現像処理工程で用い
る処理液、例えば現像液、漂白液、漂白定着液、定着
液、リンス液、安定液、水洗水などがあげられる。ま
た、現像液としては、黒白現像液、発色現像液(反転カ
ラー現像液も含む)があげられる。市場で入手可能なも
のとしては、雑誌「RESEARCH DISCLOSURE」1tem No.176
43XIX−XXI項(1978年12月第28項ないし第30項)、書籍
「最新写真処方便覧(写真工業別冊)」笹井明著(写真
工業出版社、昭和58年刊)に記載されている処理液であ
る。
本発明では上記写真処理液を上記現像装置に任意の方
法で補充することができるが、感光材料の入口付近より
導入すると一層の迅速化が図れるので好ましい。
本発明の現像装置を用いてハロゲン化銀感光材料を処
理する態様としては、感光材料が通過するスピードと写
真処理液の補充液の液流スピードとのマッチングをずら
すため、補充を間欠補充で行う、補充部分に混合手
段を設ける、補充される位置より下流側に細かいスリ
ット部を設けて補充液、タンク液の混合を確実に行う、
補充液の液流スピードを感光材料の処理スピードの1/
2〜1/100に、より好ましくは1/5〜1/100にするか、又は
2〜100倍、好ましくは5〜100倍と液流スピードを速め
る。上記〜のうちの少なくとも1つ又はこれらを組
合わせることが好ましい。
なお、本発明の現像装置で現像処理できる感光材料と
しては、例えば、カラーペーパー、カラー撮影用ネガフ
ィルム、カラー反転フィルム、カラー反転(直接ポジ)
ペーパー等のカラー感光材料、黒白ネガフィルム、医療
用感光材料、印刷用感光材料、マイクロフィルム等の黒
白感光材料を挙げることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
実施例 1 第1実施例の現像槽2は、第1図に断面図を示すよう
に、現像槽くし形上蓋6を吊下げた蓋8を現像ハウジン
グ4の上方開口部に配置してなる。蓋8の上面中央部に
は把手10が設けられている。上蓋6は、断面が矩形の複
数の塩化ビニル製の上蓋材12をほぼ垂直に配置し、これ
らの上下端部の結合部に感光材料送りリール16が配置さ
れている。
現像ハウジング4の内部には、上蓋材12と組合って処
理路15を有するスリット状処理槽17を成形する槽壁材14
が配置されている。従って、上蓋材12と槽壁材14とは、
波型に連続する処理路15を形成し、その上方及び下方の
折曲がり部に感光材料送りリール16がそれぞれ配置され
ることになる。本発明では第1図のA部の拡大図を第2
図に示すように槽壁材14と上蓋材12の内壁である液に接
する側には柔軟な部材40が処理槽17の内部に突出するよ
うに設けられている。ここで、部材40はナイロンからな
る長さ5mmの半楕円形ループのメス型マジックテープの
ものであり、上蓋材12の処理路15(処理槽17)側の壁面
19上に接着剤により貼付してある。また、処理路の内径
は30mmである。なお、第1図においては、感光材料送り
リール16が上方に2個、下方に3個設けられているが、
最も簡単な装置としては、下方に只一個の感光材料送り
リール16を配置し、この両側に各1本の処理路15を設け
て構成される。さらに、所望により処理路15の中間部に
感光材料送りリールを設けてもよい。
処理路15のスリット状の出口部にはオーバーフロー孔
22が設けられ、処理路15内の現像液面Lはオーバーフロ
ー孔22より高くなることはない。また、処理路15の入口
部及び出口部の上方には感光材料供給リール24及び感光
材料取出しリール26が配置されている。
処理路15には、さらにその入口部の液面レベルLの側
壁、及び下方の3つのリールのうちの中央のものを配置
した位置の側壁にそれぞれ補充口(A)30及び補充口
(B)31を設ける。
上記構成において、処理路15内に現像液が入れられ、
現像液を一定温度に保つために現像ハウジング4内に温
水を入れる。そして、感光材料Sが感光材料供給リール
24を介して処理路15に供給され、複数の感光材料送りリ
ール16により搬送されながら現像処理され、感光材料取
出しリール26によって取出される。
上記現像槽における現像液の容量は約3.2であり、
また現像液の空気に接する表面積が4cm2あるから、 である。この現像槽に下記の発色現像液母液を入れ、1
週間に2日間の割合で温調し、未処理未補充で2週間経
過後の液組成は第1表の通りである。
水を加えて1に仕上げ、水酸化ナトリウムにて母
液、補充液をそれぞれpH10.05、pH10.55に調整した。
本組成分析から明らかなように、該現像液は、未処理
未補充でも液劣化は実用上無視でき、2週間経過後も十
分な写真特性を有する現像をなすことができた。
更に、次の実験を行った。樹脂塗膜のついた紙支持体
上に黄色カプラー乳化分散物を含んだ塩臭化銀乳剤(塩
化銀30モル%)、マゼンタカプラー乳化分散物を含んだ
塩臭化銀乳剤(塩化銀60モル%)、シアンカプラー乳化
分散物を含んだ塩臭化銀乳剤(塩化銀60モル%)及び紫
外線吸収剤を含んだゼラチン層を塗布してカラーペーパ
ーを作成した。
このカラーペーパーに用いた各カプラー乳化物はそれ
ぞれのカプラーをジブチルフタレートとトリクレジルフ
オスフエート混合物に溶解し、ソルビタンモノラウレー
ト、ロート油およびドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
を分散乳化剤として、ゼラチン溶液中にO/W型に分散さ
せたものである。
カプラーとしては1−(2′,4′,6′トリクロロフェ
ニル)−3−〔3″−(2″,4″−ジ−t−アミルフエ
ノキシアセタミド)ベンズアミド〕−5−ピラゾロン、
2−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシアセタミド)−
4,6−ジクロロ−5メチルフエノール、α−(2−メチ
ルベンゾイル)−アセト−(2′−クロロ−5′−ドデ
ロキシカルボニル)アニライドの3種類を使用した。ま
た紫外線吸収剤としては特公昭45−9586号公報に記載の
ものを使用した。更に、乳剤中には2,4−ジクロロ−6
−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩を添加
した。
上述の如きカラーペーパーを、露光、現像処理済みカ
ラーネガ像を通してカラープリンター(富士フィルム製
8C−6910)にて露光後、第1図に示すカラー現像槽にて
現像した。カラーペーパー処理スピードは1.5m/分(33
℃、3.5分)であった。この場合、補充液を補充口
(A)30、又は補充口(B)31から補充し、ランニング
2ラウンド(タンク液量3.2なので補充量の合計が6.4
となるまで)まで処理した。補充量はカラーペーパー
1m2当り340mlであった。
補充口(B)31から補充した場合は、新液よりやや低
感度(グリーン色の濃度1.0付近でΔD≒0.02)で落着
いた。一方補充口(A)30から補充した場合は、新液よ
り高感(グリーン濃度1.0付近でΔD≒0.06)で落着い
た。更に、補充口(A)30から補充液を補充した時、カ
ラーペーパー1m2当り250mlで補充して2ラウンドまでラ
ンニングした。写真性は新液よりやや低感度(グリーン
色の濃度1.0付近でΔD≒0.02〜0.03)で落着いた。す
なわち、補充液を感光材料の入口部側から補充すると現
像液の補充量を約25%減少させることができた。
なお、補充液は補充ポンプ(図示せず)により感光材
料0.01m2毎に1回ずつ間欠補充した。広い面積のグレー
部分(D≒0.7)を沢山処理したが処理ムラ、現像ムラ
が全く出なかった。また、処理中カラーペーパーの移送
はスムーズであり、途中温調しつつ1ケ月間で現像処理
を停止し、その後再開しても移送上のトラブルは全くな
かった。ところが、コントロールとして部材40のない第
1図に示す処理機で同様な処理を行ったところ、初期の
うちはスムーズに移送できたが途中温調しつつ約1ケ月
間現像処理をしなかったところ感光材料をうまく移送で
きなかった。
実施例 2 本実施例では、実施例1の乳剤層を各層共1.5倍づつ
厚塗りにして三酢酸セルロース上に塗布したカラーペー
パーを用い、第1図に示す現像槽を用いて処理を行っ
た。この場合、処理スピードを実施例1の0.8倍にして
(即ち処理時間を25%伸ばして)処理した。更に補充量
も1.5倍にして実施例1と同様に(但しグレー部分の透
過濃度D≒0.68)多量のカラーペーパーを処理したが、
処理ムラ現像ムラが全く発生しなかった。
一方クッション40を取り除いて同様の処理を行ったと
ころ、処理を一時中断した後、再開すると感光材料面と
槽壁材14又は上蓋材12とが接着して処理搬送が止まって
しまった。
即ちフィルム処理をする場合には柔軟な微小クッショ
ン40をスリット状の処理槽17に設ける必要があることが
わかった。
実施例 3 本実施例では、第3図に示す現像槽300を用いた。現
像槽300は、上方に感光材料搬入ローラ対302、304、及
び感光材料搬出ローラ対306、308が設けられ、これらが
感光材料Sを現像槽300に搬入・搬出する。現像槽300内
には、中間部にローラ310、312、314からなる中間ロー
ラ群316、また底部にはローラ318、320、322からなる、
底部ローラ群324が配置される。これらのローラは第3
図に示す矢印の方向に回転して感光材料Sを適宜搬送す
る。
現像槽300には、また、感光材料搬入及び搬出ローラ
対302、304、306、308と中間ローラ群316の間、及び中
間ローラ群316と底部ローラ群324との間に感光材料Sの
処理路326の幅を約3mmとするための複数の詰め物Tが取
付けられる。そして、詰め物Tによって形成された処理
路326の上部すなわち感光材料搬入ローラ対302、304の
下方の槽側壁に補充口340が設けられ、また処理路326の
感光材料搬出ローラ対306、308の下方の槽側壁にオーバ
ーフロー孔342が設けられる。
現像槽300には、さらに、搬入ローラ対302、304と搬
出ローラ対306、308との間に第1感光材料ガイド部材35
0が配置され、底部ローラ群324のローラ320の下方に第
2感光材料ガイド部材352が配置される。第1感光材料
ガイド部材350の下方には、搬入ローラ対302、304及び
第1ガイド部材350によって案内された感光材料Sを処
理路326に導き、また処理路326から送られた感光材料S
を搬出ローラ対306、308及び第1ガイド部材350へ導く
ためのガイドローラ354が配置される。
本発明で用いる現像槽300には、第3図C部の拡大図
を第4図に示すように処理路326の内部に突出するよう
に柔軟部材360が設けられている。この部材は、長さ5mm
のテトロン製のものであり、接着剤で処理路326の内側
に接着固定されている。またスリット状処理槽の開口度
Kは0.0039であり、処理路の幅は2.5mmであった。
スリット状処理槽に微小クッション360を設けない時
には、カラーペーパーの移送上のトラブルが発生した
が、クッション360を設けた本発明の現像槽を用いると
搬送トラブルは全く発生しなかった。
実施例 4 第5図に、本発明の現像装置で用いる現像槽300の断
面図を示す。尚、第3図及び第4図に示したのと共通の
部材には共通の符号を付してその説明を省略する。この
現像槽では、処理路326を形成する詰め物が、ほぼU字
形のU形詰め物380と、厚板状の2枚の厚板詰め物382か
らなる。U形詰め物382の底部は第3図の第2感光材料
がガイド部材352のガイド機能も有するように形成され
る。尚、開口度Kは0.0043である。この現像槽は、構成
部品点数が少なく、また処理液の収容容量が少ない利点
を有する。
実施例 5 第6図に、実施例1で用いた現像槽をより具体化した
現像装置400を示す。現像装置400は、恒温槽402の中に
現像槽404及び漂白定着槽406を配置し、恒温槽402の側
方における下部に機械室408、そして上部に安定浴槽410
を設け、さらに恒温槽402の上方に乾燥部412を配置して
なる。一方、現像装置400内には適宜複数のローラRが
配置され、感光材料Sを、現像槽404、漂白定着槽406、
安定浴槽410、そして乾燥部412に連続的に順次搬送する
ように構成される。
現像槽404及び漂白定着槽406は、処理路420が恒温槽4
02と蓋部材422によってU字形に形成され、それぞれの
U字形の処理路420の上流側上方部に処理液注入口424、
426が形成され、一方下流側上方部にオーバーフロー孔4
28、430が設けられる。また第6図のC部の拡大図を第
7図に示すように処理路420内には長さ8mmのポリエチレ
ン製の柔軟な部材360が突出して形成されている。ここ
で、現像液、漂白定着液の充填量はそれぞれ300ml、300
mlであり、現像液の開口度Kは0.0039となっており、そ
の処理路420の幅は3.8mmである。
案内浴槽410は、感光材料Sの搬出部付近に槽側群429
との間に細い処理路431を形成するブレードプレート432
が配置される。この処理路431にはリンス液注水口434が
形成され、一方安定浴槽410のブレードプレート432によ
って形成される処理路431以外の部分にオーバーフロー
孔436が形成される。横側壁429とブレードプレート432
にはリンス液攪拌用の突起435が設けられる。従って、
安定浴槽410においては、現像槽404及び漂白槽420とは
逆にいわゆる向流処理がなされることになる。
乾燥部412には、感光材料Sの入口付近に送風口440が
設けられ、この上方に排気孔442が設けられる。従っ
て、感光材料Sは送風口440と排気孔442の間で垂直搬送
されている間に空気乾燥がなされる。続いて、感光材料
Sが水平に搬送されるようにローラRが配置され、この
水平搬送路の下方にヒーター450が配置される。従っ
て、感光材料Sは水平搬送されている間熱乾燥がなさ
れ、その後現像の全処理が終了した感光材料Sが装置外
に搬出される。
この実施例に示す現像装置を用いると、カラーフィル
ムの移送はスムーズであり、処理ムラがなく、カラーフ
ィルムへの傷つきもなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、カラーペーパーはもとよりカラーネ
ガフィルム等の感光材料の現像をスムーズに、色むらも
なく、かつ感光材料の傷つきもない状態で現像できる。
特に、例えば1ケ月以上、更に2ケ月以上の長期間にわ
たり感光材料をスムーズに通過させて処理できる。ま
た、1週間以上、更に1ケ月以上現像装置を停止した後
においても感光材料をスムーズに処理できる。
本発明により柔軟な部材を用いることによってスリッ
ト状処理槽内の処理液の撹拌をより効果的に行なうこと
ができるので好ましい。特にスリットの間隙が広い場合
により有効である。
従って、本発明の現像装置は自動現像機として幅広く
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図及び第5図は本発明で用いる現像槽の断
面図、第6図は本発明の現像装置の断面図を示し、第2
図は第1図A部の拡大断面図、第4図は第3図B部の拡
大断面図、第7図は第6図C部の拡大断面図を示す。 S……感光材料、 2、300、404……現像槽、 4……現像ハウジング、6……上蓋、 8……蓋、14……槽壁材、 15,326,420……処理路、 17……スリット状処理槽、 22……オーバーフロー孔、 30……補充口(A)、31……補充口(B)、 40,360……柔軟な部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理されるべきハロゲン化銀感光材料用の
    リール又はローラーからなる搬送手段、写真処理液が充
    填された処理路の処理されるべき感光材料の通過部分の
    断面が実質的に間隙0.3〜50mmであり、かつ該感光材料
    が処理液に入る入口部分と出る出口部分が実質的に間隙
    0.3〜50mmと同じ形態をした処理路を有し、該処理路の
    内部に向かって突出するように柔軟な部材が該処理路の
    壁面に設けられ、写真処理液が該処理路にのみ充填され
    ており、該処理路のハロゲン化銀感光材料入口付近に写
    真処理液の補充孔を有し、かつ処理路内に空気を送り込
    む手段を有さないことを特徴とする写真用自動現像装
    置。
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