JP2883360B2 - 感光材料の処理方法 - Google Patents

感光材料の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、感光材料の処理方法に関する。
<従来の技術> ハロゲン化銀感光材料(以下、感光材料という。)
は、露光後、現像、脱銀、水洗、安定化等の工程により
処理される。現像には現像液、脱銀処理には漂白液、漂
白定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン交換
水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。各処
理液は通常30〜40゜に温度調節され、感光材料はこれら
の処理液中に浸漬され処理される。
このような処理は、通常、自動現像機等によって行わ
れており、感光材料は上記処理液を収納した処理槽間を
順次搬送されて処理される。
そして、このような処理に際しても、近年、環境保
全、資源節減が要望されてきており、特に水洗水の節減
が課題となっている。
水洗水を節減する方法としては、古くから、水洗槽を
複数用い、順次清浄な方向に感光材料を搬送させて水洗
する、いわゆる各段向流方式(段数2〜9)が知られて
いる。
このような多段向流方式において、水洗水を補充する
場合は、最後段の水洗槽から水洗水を補充し、隣接する
水洗槽間で後段の水洗槽のオーバーフローを前段の水洗
槽に順次流入させることになる。
<発明が解決しようとする課題> 上記のように、多段向流方式は、水洗水を節減するも
のとして代表的に挙げられるが、この方式のみならず、
一般に水洗処理においては水洗水の使用量を減少させた
“節水水洗”が望まれている。
この節水水洗は、一般に、感光材料1m2当りの水洗水
の補充量が400ml以下(0であるため水洗水も含む)の
ものであり、また感光材料1m2当りの水洗水量としては1
0〜400ml程度のものである。
このように水洗水の使用量を少ないものとした節水水
洗では、水洗の前工程である定着あるいは漂白定着工程
に用いた処理液中の定着剤(チオ硫酸塩等)などの薬剤
を感光材料の乳剤層から十分に洗い流すことができない
という問題が生じやすくなる。
このようなことから、処理後の感光材料の膜物性が十
分でなかったり、画像の変退色等が起こりやすくなる。
本発明は、水洗水の使用量を節減させた節水水洗にお
いても膜物性および写真性が十分に得られる感光材料の
処理方法を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は下記の構成
(1)を有する。
(1)ハロゲン化銀感光材料を水洗処理後乾燥する工程
を含む感光材料の処理方法において、 水洗槽と乾燥室との間に水塗布ローラを設け、 水洗を節水水洗とし、 水洗処理後、乾燥工程に至る直前に、前記ハロゲン化
銀感光材料の乳剤面に前記水塗布ローラにより10〜120m
l/m2の水を付与してそのまま乾燥することを特徴とする
感光材料の処理方法。
<作用> 本発明は、ハロゲン化銀感光材料(以下、感光材料と
いう。)は、その処理工程に従って、現像等の所定の処
理がなされた後、水洗処理されて乾燥される。
このとき、水洗処理後であって乾燥直前の工程におい
て、感光材料の乳剤面に水を塗布しているため、乳剤層
中に残存する水洗工程の前工程に使用された定着液ある
いは漂白定着液等の処理液中の定着剤等の薬剤が乳剤層
中から除去される。
このようなことから、水洗処理をいわゆる“節水水
洗”とした場合においても、膜物性および写真性が十分
となる。
<具体的構成> 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
第1図には、本発明の感光材料の処理方法を実施する
ための感光材料処理装置(以下、装置と略す。)の一構
成例が示されている。
第1図に示す装置は、ハロゲン化銀感光材料(以下、
感光材料という。)として、カラーペーパーPに、発色
現像→漂白定着→水洗→乾燥の工程を施すものである。
図示の装置は、発色現像液110を収納した発色現像槽1
1、漂白定着液120を収納した漂白定着槽12および水洗水
Wをそれぞれ収納した水洗槽13、14を有し、水洗槽14の
後流には、水洗処理後のカラーペーパーPを乾燥する乾
燥室17が設置される。
また、水洗槽14の後流であって乾燥室17の前方には乾
燥直前のカラーペーパーPの乳剤面に水を塗布する水付
与部16が設置されている。
この水塗布部16は、1組のローラ対16A、16Bを有し、
カラーペーパーPが搬送される際その乳剤面が接するこ
とになるローラ16Aを、第2図に示すような構成の水塗
布ローラとする。
なお、図示例ではカラーペーパーPの乳剤面を上側と
して搬入している。
ただし、まれにカラーペーパーPの乳剤面を下側とし
て搬入する場合は、ローラ16Bを第2図に示す構成の水
塗布ローラとすればよい。
第2図に示すように、このようなローラ16Aは、内部
が中空のローラ本体161を有し、ローラ本体161には、そ
の外周面と内部を貫通し、ローラ本体161内部から外周
面に水がしみ出すように小穴1611が多数設けられてい
る。小穴1611の大きさは径0.1〜2mm程度、空孔率は2,50
0〜250,000個/m2程度とすればよい。
ローラ本体の材質は上記の構造が可能であれば、特に
制限はなく、アルミニウム等の金属、樹脂、ゴム等のい
ずれであってもよい。
また、ポンプ169が設置されており、このポンプ169に
よって容器163内に収納された水Wを汲み上げ、ローラ
本体161内部に吸入されるようにする。また、このポン
プ169は押圧によりローラ周面に水をしみ出させるもの
でもある。
また、ローラ本体161内部には、スポンジ等の多孔質
材で形成された吸収部164を設け、水Wの吸入を容易と
することが好ましい。
また、カラーペーパーPの乳剤面への水のしみ出しを
容易にし、かつカラーペーパーPの乳剤面上への水の均
一な供給を可能とし、しかも水の供給量も最小限とする
ことができるように、ローラ本体161にもスポンジ等の
多孔質材で形成された被包部162を図示のように設け、
ローラ本体161外周面を多孔質材で被包することが好ま
しい。
この場合カラーペーパーPの乳剤面に水Wを接触させ
るが、ローラ16A周面にしみ出す水量はカラーペーパー
P単位面積当り10〜120ml/m2、好ましくは20〜80ml/m2
程度とすればよい。
また、ポンプ160はカラーペーパーP先端部がローラ1
6Aに搬送され、ローラ16Aと接触し始めたときに被包部1
62に水Wが含まれているように作動する構成とすればよ
い。
一方、ローラ16Aと対をなすローラ16Bは、ローラ16A
と同期して回転し、カラーペーパーPを搬送するような
構成であれば、その構造において特に制限はない。
また、このローラ16Aはその軸165が側板167、168に回
転可能に嵌入されており、軸165につけたスプロケット1
66で他のローラ16B(第2図で図示せず)と連動して駆
動するようにすればよい。
また、第2図において水Wのしみ出しは小穴1611を設
けることによって行う構成としたが、これに制限される
ものではなく、その他、ステンレスの円筒状金網、剛性
のある発泡ポリエチレンの円筒、素焼の円筒等に柔軟性
多孔性部材を被覆したものなども使用できる。
本発明において、水塗布ローラ対はニップローラ対で
あることが好ましく、ニップローラとすることにより、
カラーペーパーPの乳剤層に含有される定着剤等の薬剤
を含有する液の水による置換効率が良化する。
なお、この場合のニップ圧は50〜500g重程度とすれば
よい。
第1図において、水洗は、水洗槽を2槽並設した2段
向流方式を採用して行っており、この場合1槽当りのタ
ンク容量は3〜100程度、補充量はカラーペーパーP1m
2当たり300〜400mlとし、いわゆる“節水水洗”を行っ
ている。
本発明でいう“節水水洗”とは、水洗に使用する水洗
水量を少なくして行うものであり、一般に感光材料1m2
当たりの水洗に要する水洗水量が10〜400ml、好ましく
は20〜100mlのものであり、補充量が400ml/m2以下、好
ましくは10〜400ml/m2のものである。
その他、第1図に示す装置には、適宜、各処理液の補
充槽等が設置される。
なお、第1図における水塗布ローラ対16A、16Bは、水
洗槽14から乾燥室17へカラーペーパーPを搬送するクロ
スオーバーを兼ねる形で設置してもよい。
上記構成において、カラーペーパーPは、発色現像槽
11、漂白定着槽12および水洗槽13、14を順次搬送されて
処理される。
そして、水洗槽14を搬出されて、乾燥室17に至る直前
に、水洗槽15の後流であって乾燥室17の前方に設置され
た水塗布ローラ対16A、16BによってカラーペーパーPの
乳剤面に水Wが塗布され、その後乾燥室17に搬送されて
乾燥される。
この場合、カラーペーパーPの乳剤面に塗布される水
の量は、カラーペーパーP1m2当たり、前述のように、10
〜120ml、好ましくは20〜80mlであり、このように水を
塗布することにより、水洗後の乳剤槽中になお残存する
定着剤等の薬剤を含有する液が水によって置換されて除
去されることとなる。
また、上記のように水塗布ローラ対16A、16Bを用いて
水を塗布しているため、シャワー等によって水を供給す
る場合と比べて、定着剤等を含有する液を少量の水によ
って置換することが可能となり、このように無駄のない
水の塗布ができ、その後の乾燥工程に何の支障もきたさ
ない。
その上、定着剤等を含有する液が乳剤層中から完全に
近い形で取り除かれるため、乾燥温度の制御等を厳密に
しなくても十分な乾燥が行うことができる。
上記のように、乳剤層から定着剤等を含有する液を洗
い流して乾燥しているため、乾燥後においてレチキュレ
ーションの発生等がなく膜物性が十分である。また、画
像の変退色等もなく写真性が良好である。
なお、本発明において用いられる漂白定着液は、定着
剤の含有量が0.1〜3モル、好ましくは0.4〜1.5モルの
ものであり、定着剤としてはチオ硫酸アンモニウム等の
チオ硫酸塩を用いることが好ましい。
このような定着剤の含有量は、漂白定着液に限らず、
定着液においても同様とすればよく、水洗工程の前工程
の処理に用いられる定着剤を含む処理液の定着剤の含有
量を上記範囲としたときに、特に本発明は有効となる。
また、水塗布に用いられる水は、特に制限はなく、水
道水、イオン交換水等のいずれを用いてもよいが、特に
イオン交換水を用いることが好ましい。
イオン交換水を用いることにより、乳剤層中に残る定
着剤等が効果的に置換されやすくなり、乾燥工程の直前
の処理に用いられるものであるため、乾燥室の熱が拡散
してローラが乾燥しやすくなるが、このときローラ外周
面に析出物が発生しにくくなるという利点が得られる。
さらに、必要に応じて、塗布される水には、後述の水
洗水に添加される種々の添加剤を含有させてもよい。
また、第1図におけるようなカラーペーパーに代表さ
れるプリント用感光材料の場合は、水の代わりにホルマ
リン等の画像安定機能を有する化合物を添加した水溶
液、いわゆる安定液を塗布してもよい。
この場合は、ローラ対による安定液の塗布が可能とな
り、必要量の安定液を無駄なく塗布する上からも好まし
い。また、このようにすることによって、新たに安定浴
を設置する必要がなく、処理浴数を減らすことができる
のみならず、これに加えて乾燥工程の直前の処理に適用
されるローラであるため、このローラも加温された状態
にあり、より少ない薬剤の使用量でも効果的に反応させ
ることができ、薬剤使用量を減少させることにより、か
つ反応の促進により膜物性良化の効果が得られる。さら
には、安定液の使用量を減少させることができ、廃液量
を減少させることができる。
また、このようにローラ対を用いて水あるいは安定液
を塗布することにより、新たに水洗槽あるいは安定槽を
加えて処理する場合に比べて同等あるいはそれ以上の効
果を得ることができる。また処理時間を短縮することが
できる。
なお、図示例では、水塗布ローラ対を1組用いる構成
したが、必要に応じて数組(2〜6組)用いてもよい。
また、図示例では、水洗槽を2槽用いる構成とした
が、これに限定されるものではなく、水洗槽の数は適宜
変更することが可能であり、また安定液を収納した安定
槽と組合せることもできる。
ただし、安定槽を最終槽とする構成においては、水塗
布ローラによって塗布される水は、前記した安定液であ
ることが好ましい。
さらに、本出願人による特願平01−27034号に記載の
処理室が狭幅の通路で連結された処理槽を適用して水洗
処理を行うことができ、この場合は著しく水洗水量を減
少させることができるが、このような水洗槽を用い、水
洗水量を100ml/m2以下としたとき、本発明は特にその効
果が発揮される。
第1図では、水塗布部に第2図に示すような水塗布ロ
ーラから構成される水塗布ローラ対を適用する態様とし
たが、このような水塗布ローラに限定されるわけでもな
く、水を塗布する水塗布ローラを適用してもよい。
このような水塗布ローラは、公知のいずれであっても
よく、例えば、水をしみ込ませたローラを用いて水を塗
布するもの、アングルドローラ、ニップタイプローラ、
キスコートローラ等が挙げられる[SPSE Hand Book(19
73)“Processing Metheds"John Wiley&Sons;S.L.Hers
h,F.Smith,Phot.Sci&Eng.,5(1)48−54(1961)“Ra
pid Processing:Present Sate of the Art"; “Rapid Access Methods in the United States; J.E.Bates Imege Technology,14(5),10−17(1972)
“A Review of Processing Methods"]。
このような水塗布ローラのなかで、一例を挙げれば、
第3図に示すようなものであってもよい。
第3図に示す水塗布ローラは、その表面にタンク内の
水を付着して持ち出し、カラーペーパーPの乳剤面との
間にビードを形成し、これにより乳剤面に水を塗布する
ものである。
第3図に示すように、水塗布ローラ52はその回転軸54
が装置の機台(図示せず)に軸支されている。また、こ
の回転軸54には軸継手を介してモータ(共に図示省略)
が連結されており、水塗布ローラ52はこのモータの駆動
力で矢印C方向に回転されるようになっている。
水塗布ローラ52は水Wが満たされるタンク55へ一部が
浸漬されており、水塗布ローラ52の回転時にその周面で
水Wを持ち出すようになっている。
水塗布ローラ52で持ち出された水Wは、カラーペーパ
ーPとの間でビードWbが形成されるようになっており、
この状態で、ガイドプレート51A,51Bによって案内され
て搬送されてきたカラーペーパーPの乳剤面に、カラー
ペーパーPの搬送に応じて、塗布水を供給するようにな
っている。
この場合、カラーペーパーPの搬送スピードは5〜25
mm/s程度とされる。
また、タンク55内に水Wを供給する容器53が配置され
ており、必要に応じて、容器53からタク55内へ水Wを供
給できるようにポンプ59が設置されている。
さらに、タンク55には収納される水Wの余剰分を排出
するオーバーフロー口551が設置されている。
なお、このような水塗布ローラを用いる場合は、カラ
ーペーパーPの乳剤面側が水塗布ローラに接するように
カラーペーパーPを搬送する必要があり、このようにす
るには、発色現像槽に搬入するときの面を予め規制する
が、適宜ローラ等を設置し、これにより乳剤面の方向を
上記方向となるように制御してもよい。
塗布される水の量等については、前記の水付与ローラ
対の場合と同様とする。
図示例では、感光材料としてカラーペーパーPを用い
るものとしたが、カラーペーパーに限定されるわけでは
なく、種々のカラーおよび黒白感光材料を用いることが
できる。
このようなものとしては、カラーペーパーのほかに、
カラーネガフィルム、カラー反転フィルム、カラーポジ
フィルム、カラー反転印画紙、製版用写真感光材料、X
線写真感光材料、黒白ネガフィルム、黒白印画紙、マイ
クロ用感光材料等が挙げられる。
そして、図示例では、発色現像→漂白定着→水洗→乾
燥の処理工程とし、これに合わせて処理槽を組合せてい
るが、感光材料の種類等に応じて種々のものとすること
ができる。
このような処理工程としては、上記のほか、例えば、
以下のものが挙げられる。
黒白現像→定着→水洗→乾燥 発色現像→漂白→定着→水洗→乾燥 発色現像→漂白→漂白定着→水洗→乾燥 黒白現像→水洗→反転処理(カブらせ露光またはカブら
せ浴処理)→発色現像→漂白→定着→水洗→乾燥 黒白現像→水洗→発色現像→漂白定着→水洗→乾燥。
さらには、各処理工程に中間水洗を設けた処理方法で
あってもよい。
その他、必要に応じて前硬膜浴、中和浴等の諸工程が
組合わされる。
また、1浴現像(漂白)定着処理を行うものであって
もよい。
なお、上記工程における水洗処理は、いわゆる安定化
処理のみとした処理および安定化処理と組合わせた処理
を含む概念とする。
本発明において現像処理に用いる黒白現像液には、ジ
ヒドロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3−
ピラゾリドン類(例えば1−フェニル−3−ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えばN−メチル−p−ア
ミノフェノール)等の公知の現像主薬を単独あるいは組
合わせて用いることができる。
発色現像液は、一般に、発色現像主薬を含むアルカリ
性水溶液から構成される。
発色現像主薬は公知の一般芳香族アミン現像剤、例え
ばフェニレンジアミン類(例えば4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒド
ロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホン
アミドエチルアニリン、4−アミノ−3−メチル−N−
エチル−N−β−メトキシエチルアニリン等)を用いる
ことができる。
現像液はそのほかアルカリ金属の短酸塩、ホウ酸塩も
しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、現像抑制剤ないしカ
ブリ防止剤等を含むことができる。
また必要に応じて、硬水軟化剤、保恒剤、有機溶剤、
現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、かぶら
せ剤、補助現像薬、粘性塗布剤、ポリカルボン酸系キレ
ート剤、酸化防止剤、アルカリ剤、溶解助剤、界面活性
剤、消泡剤等を含んでいてもよい。
本発明において使用される定着液ないし漂白定着液に
は、定着剤が含有される。
定着剤としてはチオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナト
リウム(ハイポ)、チオ硫酸アンモニウムナトリウム、
チオ硫酸カリウムのようなチオ硫酸塩、ハロゲン化アン
モニウム、チオ尿素、チオエーテル等が挙げられ、前述
のように、チオ硫酸塩を用いることが好ましい。
そして、漂白定着液である場合は、これらの定着剤に
加えて、漂白剤を含み、具体的にはポリカルボン酸の鉄
塩、赤血塩、ブロメート化合物、コバルトヘキサミン等
が挙げられる。これらのうちフェリシアン化カリ、エチ
レンジアミン四酢酸鉄(III)ナトリウムおよびエチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウムは特に有用で
ある。
定着液ないし漂白定着液には、定着剤の他に、通常、
亜硫酸ナトリウム等の保恒剤、酸剤、緩衝剤、硬膜剤な
どの定着助剤を含有させることができる。
また、漂白ないし漂白定着液には、米国特許第3,042,
520号、同第3,241,966号、特公昭45−8506号、特公昭45
−8636号などに記載の漂白促進剤、特開昭53−65732号
に記載のチオール化合物の他、種々の添加剤を加えるこ
ともできる。
水洗工程に用いられる水洗水は、水道水、イオン交換
水等のいずれであってもよく、必要に応じて公知の添加
剤を含有させることができる。
例えば、無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機リ
ン酸等のキレート剤、各種バクテリアや藻の増殖を防止
する殺菌剤、防ばい剤、マグネシウム塩、アルミニウム
塩等の硬膜剤、乾燥負荷、ムラを防止するための界面活
性剤などを用いることができる。または、L.E.West,“W
ater Quality Criteria"Phot.Sci.and Eng.,vol.9 Nc.6
P344−359(1965)等に記載の化合物を用いることもで
きる。さらには、特開昭58−13243号公報に開示された
写真用乳剤に使用される各種硬膜剤を加える方が好まし
い場合もある。
安定化工程に用いる安定液としては、色素画像を安定
化する処理液が用いられる。例えば、pH3〜6の緩衝能
を有する液、アルデヒド(例えば、ホルマリン)を含有
した液などを用いることができる。安定液には、必要に
応じて蛍光増白剤、キレート剤、殺菌剤、防ばい剤、硬
膜剤、界面活性剤等を用いることができる。
本発明の感光材料の処理方法は、いずれの感光材料処
理装置にも適用でき、このようなものとしては、例え
ば、湿式の複写機、自動現像機、プリンタープロセッ
サ、ビデオプリンタープロセッサ、写真プリント作成コ
インマシーン、検版用カラーペーパー処理機等が挙げら
れる。
<実施例> 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 富士写真フイルム(株)製のカラーペーパーフジカラ
ーペーパータイプ01Pを、第1図に示す装置を用いて下
記の処理工程に従って処理した。
なお、処理液は以下のものを用いた。
発色現像液 富士写真フイルム(株)製のカラーペーパー処理剤cp
−20を用いた。
漂白定着液 母液 補充液 チオ硫酸アンモニウム 70ml 100ml (70%) メタ重亜硫酸ナトリウム 13.3g 16g 無水亜硫酸ナトリウム 2.7g − エチレンジアミン四酢酸 第二鉄アンモニウム塩 45g 65g 水を加えて 1 1 pH 5.9±0.2 6.5±0.2 水洗水 イオン交換水を用いた。
また、前記工程における水塗布は、第2図に示す水塗
布ローラを用いて行い、塗布する水の量はカラーペーパ
ー1m2当たり、60mlとし、水にはイオン交換水を使用し
た。
このような処理を処理Aとする。
処理Aにおいて、第2図に示すような水塗布ローラの
かわりに第3図に示すような塗布ローラを適用した装置
を使用して行うほかは同様に処理した。
水の塗布量は90ml/m2とした。
これを処理Bとする。
さらに、処理Aにおいて、水塗布部を設置しない装置
を用いて処理するほかは同様に処理した。
これを処理Cとする。
このような処理A、B、Cについて、レチキュレーシ
ョンの発生等を調べた。
処理A、Bでは、レチキュレーションの発生がなく膜
物性が良好であり、画像の変退色も全くなかった。これ
に対し、処理Cではレチキュレーションが発生した。
実施例2 実施例1の処理A、Bにおいて、ローラにより水のか
わりに安定液を供給する方式とするほかは同様に処理し
た。
なお、上記において、安定液としては、2,4−ジクロ
ロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩
の10%水溶液を用いた。
このような処理においても、実施例1と同等の効果が
得られるほか、安定浴を用いて処理する場合と同等ない
しそれ以上の効果が得られた。
この処理では乾燥温度を90℃まで上昇させ30分間乾燥
させてもレチキュレーションの発生もなかった。
これは、従来のような安定浴を用いた方式では得られ
ない効果であり、乾燥工程直前での安定液の塗布が膜物
性の良化に有効に作用するためと考えられる。
また、このことより、安定浴を新たに設置する必要が
なくなるほか、安定液の使用量を減少させることがで
き、同時に廃液量も減少させることができる。さらに
は、安定浴を新たに設置する場合に比べて処理時間も短
縮することができる。
<発明の効果> 本発明によれば、いわゆる節水水洗においても膜物性
および写真性が十分なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における感光材料処理装置の構成例を
示す概略構成断面図である。 第2図は、第1図に適用される水塗布ローラを示す概略
構成断面図である。 第3図は、本発明において適用される水塗布ローラを示
す概略構成断面図である。 符号の説明 11……発色現像槽 12……漂白定着槽 13、14……水洗槽 16……水塗布部 16A、16B……水塗布ローラ対 17……乾燥室 52……水塗布ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−257162(JP,A) 特開 昭56−67851(JP,A) 特開 昭58−18630(JP,A) 特開 昭56−146135(JP,A) 特開 昭63−216050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 11/16 G03D 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀感光材料を水洗処理後乾燥す
    る工程を含む感光材料の処理方法において、 水洗槽と乾燥室との間に水塗布ローラを設け、 水洗を節水水洗とし、 水洗処理後、乾燥工程に至る直前に、前記ハロゲン化銀
    感光材料の乳剤面に前記水塗布ローラにより10〜120ml/
    m2の水を付与してそのまま乾燥することを特徴とする感
    光材料の処理方法。
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