JPH10221832A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH10221832A
JPH10221832A JP9021395A JP2139597A JPH10221832A JP H10221832 A JPH10221832 A JP H10221832A JP 9021395 A JP9021395 A JP 9021395A JP 2139597 A JP2139597 A JP 2139597A JP H10221832 A JPH10221832 A JP H10221832A
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halide photographic
developing
processing liquid
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茂枝子 萩原
Yutaka Ueda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感材の処理量が少なく、処理液の補充量が少
なくても、処理の迅速性を損ねることなく、処理安定性
が高く、メンテナンス性に優れているハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機を提供することを目的とする。 【解決手段】 ハロゲン化銀写真感光材料に処理液を供
給して、前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理するハロ
ゲン化銀写真感光材料用自動現像機において、処理工程
における処理液供給時間が、前記処理工程の処理工程時
間の70パーセント以下であり、前記処理工程で、前記
ハロゲン化銀写真感光材料に前記処理液を供給する際の
前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面温度が50℃以
上、80℃以下になるように、前記ハロゲン化銀写真感
光材料にを加熱する加熱手段を有する処理工程を有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料(以下、「感材」と略称する場合がある)を処
理液により処理するハロゲン化銀写真感光材料用自動現
像機(以下、「自現機」と略称する場合がある)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】写真処理は、写真専門店の店頭で受付を
行い、その後ラボと呼ばれる現像所に未現像フィルムや
カラーネガ等が集配され、現像処理が行われる、という
方法が従来は一般的であった。
【0003】しかし、近年、自現機の小型化に伴い、小
型化された自現機により店頭で現像処理までを行ってし
まう、いわゆるミニラボ店が増えつつある。最近では、
このようなミニラボ店が、写真専門店以外のスーパーマ
ーケット等にも進出し、更にラボの分散化、小型化など
の傾向に拍車がかかっている。
【0004】当該自現機は、発色現像、漂白、漂白定
着、定着、安定、水洗等の各処理工程で、処理液により
感材を処理する装置である。そして、当該自現機におい
ては、新たな処理液の補充は感材の処理量に応じて行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような分散化の状
況下では、自現機における1日当たりの感材の処理量が
少なくなる傾向にある。自現機は、感材の処理量に応じ
て処理液の更新を行うので、感材の処理量が少なくなる
と、処理液の更新率が低くなり、処理液が長い間、自現
機内の処理液槽に留まることになるので、処理液が濃縮
したり、劣化しやすくなる。そして、処理液が劣化する
と、充分な処理能がなくなり、例えば、現像後の感材の
最高濃度が低下するなどの影響が出る。また、劣化によ
る現像液等の活性度の変化は常に一定ではないため、常
に一定の現像性を得ることがが困難である。
【0006】更には、処理液の劣化により発生するター
ルや、処理後の濃縮による析出等による自現機の汚れ、
カビや微生物等の発生が起こりやすくなる等の問題もあ
る。
【0007】特に近年では、環境に対する負荷を低減さ
せるために、更に低廃液化、低補充化の方向に進んでお
り、前述の問題が更に深刻化しつつある。
【0008】廃液量及び補充量の量を増加させずに、処
理液の更新率を高める方法としては、処理液槽の容積を
小さくすることが考えられる。しかし、処理液の更新率
を高めるために、処理液槽の容積を小さくすると、搬送
経路が短縮されてしまう。通常では、1つの処理工程に
おける処理工程時間中において、感材を処理液にできる
だけ長く浸漬させるのが、迅速性の観点からも、処理安
定性の観点からも良いとされている。したがって、短縮
された搬送経路で、浸漬時間を減らさないためには、搬
送速度を遅くしなければならず、その為に自現機の処理
能力が低下してしまうという問題がある。
【0009】この問題を解決するために、例えば特開平
2−129635号公報等に記載されるような、処理液
槽をスリット状にし、処理液槽の液量の低減を図る方法
が提案されている。
【0010】しかしながら、これらの方法によっても処
理液槽中の処理液量の低減には限界があり、上記更新率
の低下による処理液の劣化を完全に解決するには至って
ない。
【0011】本発明は、これらの状況を鑑みて成された
ものである。
【0012】本発明の第1の目的は、感材の処理量が低
処理量であっても、処理液が劣化することなく、常に安
定に処理できる自現機を提供することである。
【0013】本発明の第2の目的は、感材の処理量が低
処理量であっても、また処理液の補充量が低補充量であ
っても、タールや析出等の汚れが生じることなく、さら
には、メンテナンス性に優れた自現機を提供することで
ある。
【0014】本発明の第3の目的は、低廃液量を達成
し、環境負荷の低減を可能とする自現機を提供すること
である。
【0015】また、本発明の第4の目的は、迅速処理性
に優れ、且つ迅速処理性の維持を可能とする自現機を提
供することである。
【0016】これ以外の目的は、以下の文中で自ずから
明らかとなろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0018】〔請求項1〕『ハロゲン化銀写真感光材料
に処理液を供給する処理液供給手段を有するハロゲン化
銀写真感光材料用自動現像機において、少なくとも1つ
の処理工程において前記処理液供給手段によって前記ハ
ロゲン化銀写真感光材料に前記処理液を供給する処理液
供給時間が、当該処理工程の処理工程時間の70パーセ
ント以下であり、当該処理工程で、前記処理液供給手段
によって前記ハロゲン化銀写真感光材料に前記処理液を
供給する際の前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面温度
が40℃以上、90℃以下になるように、前記ハロゲン
化銀写真感光材料を加熱する加熱手段を有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 通常では、1つの処理工程における処理工程時間中にお
いて、感材を処理液にできるだけ長く浸漬させるのが、
迅速性の観点からも、処理安定性の観点からも良いとさ
れている。
【0019】その一方で、ある処理工程において、処理
効率が低下しないように搬送速度を遅くせず、感材を処
理液にできるだけ長く浸漬させるためには、処理液に浸
漬する搬送経路を長くする必要があり、その分、処理液
槽の容積も大きくなってしまう。それに伴い、処理液の
更新率も低くなり、低処理量の場合の処理液の劣化が大
きなものとなる。
【0020】本請求項にかかる発明では、自現機が、処
理液供給時間が当該処理工程の処理工程時間の70パー
セント以下である処理工程を有することにより、処理効
率を低下させずに処理液量を低減させ、処理液の更新率
を向上させ、処理液の劣化を防止し、処理安定性を得る
ことが可能となる。
【0021】また、本請求項に係る発明により、感材へ
の処理液供給時における感材の温度を40℃以上、90
℃以下に昇温させておくことで、処理液量の低減によ
り、処理液を感材に供給する時間である処理液供給時間
を短くしても、処理効率を低下させずに、迅速性及び、
処理安定性を保つことが可能となる。
【0022】したがって、本請求項に係る発明により、
感材の処理において、処理の迅速性及び、処理安定性を
保ちつつ、処理液の更新率を向上させ、処理液の劣化を
防止することが可能となる。
【0023】また、処理液槽を小容量とすることが可能
となり、自現機の小型化も可能となる。
【0024】〔請求項2〕『当該処理工程の前記処理液
供給時間が、当該処理工程の処理工程時間の30パーセ
ント以下であることを特徴とする請求項1に記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、感材の処理において、処理
の迅速性及び、処理安定性を保ちつつ、より一層、処理
液の更新率を向上させ、より処理液の劣化を防止するこ
とが可能となる。
【0025】〔請求項3〕『当該処理工程が、発色現像
処理工程、又は現像処理工程であることを特徴とする請
求項1又は2に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機。』 処理安定性は発色現像処理工程、現像処理工程において
特に重要であり、処理液の劣化が最も激しいのも発色現
像処理工程、現像処理工程である。
【0026】本請求項に係る発明により、上述のような
特質を持つ現像処理工程における感材の処理において、
処理の迅速性及び、処理安定性を保ちつつ、処理液の更
新率を向上させ、処理液の劣化を防止することが可能と
なる。
【0027】〔請求項4〕『当該処理工程の少なくとも
1つが、少なくとも2種類の処理液を前記ハロゲン化銀
写真感光材料に供給する処理工程であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、反応性の強い処理液を用い
ることが可能となるため、迅速性を向上させることが可
能となり、しかも、反応性の強い液体を別々に保存でき
るので保存性も向上し、処理安定性も向上する。
【0028】〔請求項5〕『前記少なくとも2種類の処
理液は、発色現像主薬を有する処理液と、アルカリ剤を
有する処理液であることを特徴とする請求項4に記載の
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 発色現像主薬を有する処理液は、酸性下の方が保存性が
よいが、その一方で、アルカリ性下の方が反応性がよ
い。また、発色現像処理工程はアルカリ性下で行うこと
が好ましい。
【0029】本請求項に係る発明により、発色現像処理
工程をアルカリ性下で行うことができ、迅速性を向上さ
せることが可能となる。しかも、発色現像主薬を有する
処理液を酸性下で保存できるので、保存性も向上し、処
理安定性も向上する。
【0030】〔請求項6〕『前記処理液供給手段は、前
記処理液供給時間内に、前記ハロゲン化銀写真感光材料
に供給する処理液の供給量が、前記ハロゲン化銀写真感
光材料1m2当たり5ml以上、100ml以下である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、適正な量の処理液を感材に
供給することにより、処理安定性を得ることができ、使
用する処理液の量の低減を図ることも可能となる。
【0031】〔請求項7〕『前記処理工程時間が20秒
以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、迅速性を損ねることをなく
し、処理効率の低下を防止することが可能となる。
【0032】〔請求項8〕『当該処理工程における前記
ハロゲン化銀写真感光材料の搬送速度が5mm/秒以
上、500mm/秒以下であることを特徴とする請求項
1〜7のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、迅速性を損ねることをなく
し、処理効率の低下を防止することが可能となる。
【0033】〔請求項9〕『前記処理液供給手段が、処
理液槽中の前記処理液に前記ハロゲン化銀写真感光材料
を浸漬させることにより、前記ハロゲン化銀写真感光材
料に前記処理液を供給するものであることを特徴とする
請求項1〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、現像ムラ等がなく、安定し
た処理を行うことが可能となる。
【0034】〔請求項10〕『前記処理液槽中の前記処
理液に前記ハロゲン化銀写真感光材料のある地点が浸漬
している時間が、5秒以下であることを特徴とする請求
項9に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機。』 本請求項に係る発明により、迅速性を損ねることをなく
し、処理効率の低下を防止することが可能となる。
【0035】〔請求項11〕『前記処理液供給手段が、
処理液槽中の前記処理液に、処理液供給媒体を接触させ
ることにより、前記処理液を前記処理液供給媒体に保持
させ、前記処理液を保持した前記処理液供給媒体を、前
記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させることにより、
前記ハロゲン化銀写真感光材料に前記処理液を供給する
ものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか
1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機。』 本請求項に係る発明により、現像槽に溜めておく処理液
が少量で済むため、処理液の劣化をより一層防止するこ
とが可能となり、安定した処理を行うことが可能とな
る。
【0036】〔請求項12〕『前記処理液供給媒体が、
回転しながら処理液を前記ハロゲン化銀写真感光材料に
供給する処理液供給ローラーであることを特徴とする請
求項11に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機。』 本請求項に係る発明により、現像槽に溜めておく処理液
が少量で済むため、処理液の劣化をより一層防止するこ
とが可能となり、安定した処理を行うことが可能とな
る。
【0037】〔請求項13〕『前記ハロゲン化銀写真感
光材料の搬送方向に対して略直角方向の前記ハロゲン化
銀写真感光材料の長さをD(cm)とし、当該処理工程
における前記ハロゲン化銀写真感光材料の搬送速度をR
(cm/秒)としたときに、前記処理液槽中の前記処理
液の液量が、0.3×D×R(ml)以上、50×D×
R(ml)以下であることを特徴とする請求項9〜12
のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自
動現像機。』 本請求項に係る発明により、処理液槽に溜めておく処理
液を適正な量とすることができるため、処理を行うのに
充分な処理液を供給しつつ、余分な処理液を溜めておく
ことを防止することにより、処理液の更新率を向上さ
せ、処理液の劣化をより一層防止することが可能とな
り、安定した処理を行うことが可能となる。
【0038】〔請求項14〕『前記ハロゲン化銀写真感
光材料の搬送方向に対して略直角方向の前記ハロゲン化
銀写真感光材料の長さをD(cm)とし、当該処理工程
における前記ハロゲン化銀写真感光材料の搬送速度をR
(cm/秒)としたときに、前記処理液槽の容量が、
0.3×D×R(ml)以上、50×D×R(ml)以
下であることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1
項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』 本請求項に係る発明により、処理液槽の大きさを小さな
ものとすることが可能となるので、自現機の小型化を図
ることが可能となる。
【0039】〔用語の説明〕本発明でいう、「ハロゲン
化銀写真感光材料用自動現像機」もしくは「自現機」と
は、ハロゲン化銀写真感光材料に処理液を供給して、前
記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する機械であり、露
光装置と一体型のプリンタープロセッサー等の他の装置
と一体のものでも、現像装置のみのプロセッサーでもよ
い。
【0040】本発明でいう、「処理工程時間」とは、感
材の先端が当該処理工程に用いる処理液に接触してか
ら、当該感材の先端が次の処理工程に用いる処理液に接
触するまでの時間をいう。処理工程としては、現像処理
工程、発色現像処理工程、漂白処理工程、定着処理工
程、漂白定着処理工程、安定化処理工程、水洗処理工程
等が挙げられる。
【0041】本発明でいう、「処理液供給時間」とは、
感材の乳剤面表面のある地点に、その処理工程における
処理液を供給している時間のことをいう。例えば、処理
液供給手段が浸漬型である場合は、感材のある地点にお
ける浸漬時間(例えば感材の先端が液に漬かってから、
感材の先端が液から出るまで)を指し、媒体接触型の場
合は、感材のある地点におけるローラーやスポンジの接
触時間を指し、非接触型の場合は、感材のある地点にお
けるスプレーやシャワーの噴霧時間等を指す。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0043】まず、本発明の共通事項について説明した
後、それぞれの実施形態について説明する。
【0044】(共通事項)本発明における、感材への処
理液の供給手段としては、第1の態様として、処理液槽
中の処理液に感材を浸漬させる浸漬型、第2の態様とし
て、処理液供給ローラー、スポンジ、フェルト等の処理
液を保持した液供給媒体に感材を接触させて液の供給を
行う媒体接触型、第3の態様として、スプレー方式、シ
ャワー方式、スプレー方式、インクジェット方式、カー
テン塗布方式等により気相を介して、感材に処理液を供
給する非接触型、そして第4の態様として、供給する液
体の表面張力を利用して液体を供給し、感材の乳剤面の
みに液体を接触させる接触型が挙げられる。いずれの場
合においても、本発明の効果が発揮されるが、好ましく
は、浸漬型、又は媒体接触型により処理液の供給を行う
ことが好ましい。
【0045】処理液供給時間の処理工程時間に対する比
率は、70パーセント以下である。尚、より好ましく
は、30パーセント以下であり、さらに好ましくは15
パーセント以下である。
【0046】また、本発明の効果は、迅速処理によって
より効果的に発現され、1処理工程当たりの時間は20
秒以下であることが好ましく、より好ましくは15秒以
下であり、さらに好ましくは10秒以下である。
【0047】また、迅速性の点から、処理液供給時間は
5秒以下であることが好ましく、より好ましくは3秒以
下であり、さらに好ましくは2秒以下である。特に、処
理液供給手段が、浸漬型、又は処理液供給ローラーによ
る媒体接触型の場合に、効果が大きい。
【0048】また、処理効率を低下させないために、搬
送速度は5mm/秒以上が好ましく、より好ましくは1
0mm/秒以上である。また、処理安定性の点から、搬
送速度は500mm/秒以下が好ましく、より好ましく
は200mm/秒以下であり、さらに好ましくは100
mm/秒以下である。
【0049】感材に処理液を供給する際、すなわち、工
程の初めに感材が処理液に接触する際の感材の表面温度
は、50℃以上、80℃以下である。尚、処理液接触前
に感材を加熱しておくようにすることが好ましい。
【0050】また、処理液劣化を防止する点から、浸漬
型の場合の処理液槽中の処理液量、及び処理液槽中の前
記処理液に接触させた処理液供給ローラーを、感材に接
触させることにより処理液を供給する、処理液供給ロー
ラーを用いた媒体接触型の場合の処理液槽中の処理液量
は、感材の幅(搬送方向と直角方向の感材の長さ)をD
(cm)とし、当該処理工程における感材の搬送速度を
R(cm/秒)としたときに、処理液量が、50×D×
R(ml)以下であることが好ましく、より好ましくは
10×D×R(ml)以下であり、さらに好ましくは5
×D×R(ml)以下である。また、処理安定性の点か
ら、処理液量が、0.3×D×R(ml)以上であるこ
とが好ましく、0.5×D×R(ml)以上であること
がより好ましい。また、装置の小型化の点から、処理液
の液量だけでなく、処理液槽の容量を前述の範囲とする
ことがより好ましい。
【0051】また、感材を加熱する加熱手段としては、
熱ローラー、熱ドラム又は熱ベルト等の感材と接触して
伝導により加熱する伝導加熱手段や、ドライヤー等の対
流により加熱する対流加熱手段や、赤外線や高周波の電
磁波などの放射により加熱する放射加熱手段等が挙げら
れる。
【0052】また、加熱手段が加熱する場所に感材が存
在するときに、前記加熱手段が加熱するように制御する
加熱制御手段を有することが、不要な加熱を防止でき好
ましい。これは、感材を所定の搬送速度で搬送する搬送
手段と、加熱手段が加熱する場所よりも前記搬送手段の
搬送方向上流側の所定位置の前記感材の存在を検出する
感材検出手段とを有し、前記感材検出手段の検出に基づ
き、前記加熱制御手段が制御することにより達成でき
る。この場合の制御は、前記感材検出手段が前記所定位
置の感材の存在を検出してから、非存在を検出した後所
定時間経過後まで、前記加熱手段が所定の加熱をするよ
うに制御することが好ましい。
【0053】また、処理液供給後もできるだけ感光材料
の温度を下げずに保つ手段を有することが好ましく、次
工程の液に接触するまで40℃以上に保つことが好まし
い。
【0054】また、感材の温度をできるだけ高温に保つ
ために、感光材料に接触させる液量は少量であることが
好ましく、特に使用する分のみを感材の乳剤面に供給す
ることが好ましく、従って処理液供給手段は、浸漬型よ
りも媒体接触型の方が好ましい。
【0055】本発明を発色現像処理工程、もしくは現像
処理工程に適用する場合、均一なぬれ性を得、均一に処
理液を供給する点から、現像液の表面張力は15dyn
e/cm以上、45dyne/cm以下が好ましい。よ
り好ましくは20dyne/cm以上、35dyne/
cm以下である。表面張力を調整するためには、特開平
7−92634号公報で開示されているフッ素系活性剤
や、特開平4−299340号公報で開示されているエ
チレンオキサイド系やグリシドール系のノニオンタイプ
やシリコン系等の活性剤を含有させることが好ましい。
【0056】また、ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面
にそれぞれの供給手段から供給される現像液量は、本発
明の目的とする効果を得る点から、感材1m2当たり5
ml以上が望ましく、10ml以上、であることがより
好ましい。また、感材1m2当たり、100ml以下が
望ましいが、60ml以下であることがより好ましく、
30ml以下であることがさらに好ましい。
【0057】また、本発明において、現像液は、発色現
像主薬もしくは現像主薬を含む液と、アルカリを含む液
に分け、別々に供給することが、高いpHで処理を行え
る点から好ましい。
【0058】現像液として液を2種類用いる場合の、現
像開始液とは、発色現像主薬もしくは現像主薬を含有す
る処理液であり、界面活性剤、発色現像主薬の可溶化
剤、保恒剤などが含まれる水溶液である。現像進行液と
はアルカリを主成分とする処理液であり、界面活性剤、
発色現像主薬の可溶化剤、保恒剤、キレート剤等が含ま
れる水溶液である。
【0059】現像開始液はpHが7以下で、現像進行液
はpHが8以上の液が用いられるが、好ましくは現像開
始液はpHが4以下で、現像進行液はpHが10以上で
ある。
【0060】また、現像開始液に用いられる発色現像主
薬は、パラフェニレンジアミン系化合物が好ましく、パ
ラフェニレンジアミン系化合物としては、水溶性基を有
する化合物が好ましい。水溶性基を有するパラフェニレ
ンジアミン系化合物としては、パラフェニレンジアミン
系化合物のアミノ基に又はベンゼン核上に少なくとも1
つの水溶性基を有するものが挙げられる。本発明に好ま
しく用いられるパラフェニレンジアミン系化合物の具体
的例示化合物としては、特開平4−86741号第7〜
9頁に記載されている(C−1)〜(C−16)、同3
−246543号第6〜10頁に記載されている(1)
〜(26)等が挙げられる。上記発色現像主薬は通常、
塩酸塩、硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の形で用
いられる。
【0061】また、発色現像主薬の可溶化剤は、トリエ
タノールアミン、ポリエチレングリコール類、特願平7
−10769号に記載されているパラトルエンスルホン
酸等が挙げられる。また、添加量は、1リットル当たり
1g以上、100g以下で用いられ、好ましくは5g以
上、80g以下、より好ましくは10g以上、50g以
下である。また、保恒剤としては、亜硫酸ナトリウム、
特開平8−29924号に記載されているヒドロキシル
アミン類等が挙げられる。
【0062】また、現像開始液に用いられる現像主薬
は、フェニドン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−
1−フェニル−3−ピラゾリドン、メトール、アスコル
ビン酸、ハイドロキノン等が好ましい。
【0063】また、現像進行液に用いられるアルカリ剤
は、7.0gを純水1リットルに溶解したときのpHが
8.0以上のアルカリ性を呈する化合物である。好まし
い具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重
炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、燐酸三ナトリウム、
燐酸三カリウム、燐酸二ナトリウム、燐酸二カリウム、
ほう酸ナトリウム、ほう酸カリウム、四ほう酸ナトリウ
ム(ほう砂)、四ほう酸カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属化合
物などが挙げられる。この中でも、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムが好ま
しい。
【0064】また、発色現像主薬を含む液と、アルカリ
を含む液の2液を供給して処理する2液処理の場合に
は、各々の液の供給量は感材1m2当たり2ml以上で
あることが好ましく、より好ましくは5ml以上であ
る。また、感材1m2当たり90ml以下であることが
好ましく、より好ましくは、40ml以下であり、さら
に好ましくは30ml以下である。
【0065】現像進行液が感材面に供給される時間は、
本発明の目的とする効果を得る点から、現像開始液の供
給後5秒以内が好ましいが、0.1秒以上、2秒以内が
より好ましい。
【0066】ハロゲン化銀写真感光材料への発色現像処
理液の供給は、廃液量減少を可能とすることから、感材
への露光量に比例させることが好ましい。
【0067】また、処理の迅速性、安定性の観点からは
処理液は濃厚であることが好ましい。本発明では、非常
に液更新率が高いため、特に処理液供給手段が媒体接触
型や、非接触型の場合は、処理液の必要な量のみを感材
の乳剤面に供給するため、濃厚液を用いても、発色現像
主薬の劣化や、タール化、蒸発による結晶析出、汚れな
どが問題になることが非常に少ない。
【0068】具体的には、現像液の場合、発色現像主薬
の添加量は、本発明の目的とする効果を得る点から、1
リットル当たり10g以上が好ましく、20g以上がよ
り好ましい。
【0069】また、本発明に適用される感材は、カラー
ネガ、カラーリバーサルフィルム、カラーペーパー、X
レイフィルム、印刷用フィルム、ダイレクトポジフィル
ムいずれであってもよいが、より好ましく本発明の効果
を得ることができるものは、カラーペーパー、Xレイフ
ィルムであり、最も好ましくはカラーペーパーである。
【0070】また、感材は、ウェブ状のものを用いても
よいし、ウェブ状のものを所定の大きさにカットした後
用いるようにしてもよいし、シート状のものを用いても
よい。ウェブ状のものを所定の大きさにカットした後用
いるか、シート状のものを用いることが、異常発生時に
感材のロスが少なく好ましい。特に、ウェブ状のカラー
ペーパーを所定の大きさにカットした後用いる場合、露
光前に感材をカットし、カットペーパーに対して露光、
現像処理を行うことが好ましい。
【0071】また、本発明に適用できる感材は、塩化銀
乳剤を含有する感材、又は臭化銀乳剤を含有する感材の
いずれも使用することができるが、塩化銀乳剤を主体と
する感材を用いることが、より効果的に本発明の効果を
得ることができ好ましい。
【0072】(実施形態)続いて、以下に本発明に関す
る実施の形態の例、及び実施例を示すが、本発明はこれ
らに限定されない。また、以下の実施形態、及び実施例
は、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の
意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0073】(実施形態1)図1は、本発明を発色現像
処理部に適用した、カラーペーパー(印画紙)の露光、
及び現像処理を行う自現機の全体概略図である。
【0074】図1を用いて当該自現機の説明を行う。
【0075】まず、コニカ(株)製QA−A6カラーペ
ーパー(ウェブ状のカラーペーパー)pを常法により
B、G、Rの分解ウェッジ露光し、コニカ(株)製ケミ
カル(プロセスCPK−2−20用ケミカル)を用いて
処理を行う。この結果からB、G、R露光量とY、M、
C発色濃度の関係(特性曲線)を求めた。次に、前記カ
ラーペーパーpをCPK−2−20プロセスで処理した
通常グレーウェッジ現像済試料画像を読み取って、画像
処理装置(図示せず)により解析濃度に変換し、この解
析濃度をカラーペーパーpの露光量に変換し、露光装置
200により当該カラーペーパーpに露光を与える。感
材であるカラーペーパーpが矢印方向へ搬送されると、
LEDアレイを有した赤色光源プリントヘッド210
R、真空蛍光管アレイを有した緑色光源プリントヘッド
210G、及び青色光源プリントヘッド210Bが、露
光制御部220によって画像処理装置からの画像の露光
量データに応じて露光制御されて、カラーペーパーpの
所定位置に各色毎に露光する。
【0076】当該露光装置200のペーパー搬送下流側
には、発色現像処理部2が設けられている。当該発色現
像処理部2については後述する。露光装置200と発色
現像処理部2の下流には、漂白定着槽410、第1の安
定化槽420A、第2の安定化槽420B、第3の安定
化槽420Cから成る処理液槽と、乾燥部430が設置
されている。
【0077】カラーペーパーpは露光装置200におい
て露光された後、発色現像処理部2において、発色現像
処理を受け、漂白定着槽410で漂白定着処理を受け、
第1の安定化槽420A、第2の安定化槽420B、第
3の安定化槽420Cで安定化処理を受け、そして、乾
燥部430で乾燥されることにより、写真プリントとな
る。
【0078】補充カートリッジ及び補充装置440Aに
よって、漂白定着槽410に漂白補充液(B)を補充す
る。また、補充カートリッジ及び補充装置440Bによ
って、漂白定着槽410に定着補充液(F)を補充す
る。また、補充カートリッジ及び補充装置450によっ
て、第3の安定化槽420Cに安定補充剤を補充する。
そして、補充水供給手段460によって、漂白定着槽4
10及び第3の安定化槽420Cに補充水(W)を供給
する。
【0079】図2は、本発明にかかる、発色現像処理工
程を行う発色現像処理部2の実施形態の1例を示す概略
図である。尚、本実施形態は、処理液供給手段として浸
漬型の2つの現像槽を用いる態様である。
【0080】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上80℃以下になるように熱ローラー4によ
って搬送されながら加熱されて、現像開始槽5へと送ら
れる。
【0081】現像開始槽5には、現像開始液として、発
色現像主薬を含む処理液が入っている。そして、カラー
ペーパーpは搬送ローラー7、8に導かれ、現像開始槽
5において現像開始液に浸漬される。そして、カラーペ
ーパーpは搬送ローラー17を介して、現像開始槽5か
ら現像進行槽6へと送られる。
【0082】また、現像開始槽5への現像開始液の供給
は、現像開始補充液カートリッジ11に貯溜されている
現像開始補充液をポンプ12によって現像開始槽5の補
充口13に送ることにより行う。
【0083】現像進行槽6には、現像進行液として、ア
ルカリ剤を含む処理液が入っている。そして、カラーペ
ーパーpは搬送ローラー9、10に導かれ、現像進行槽
6において現像進行液に浸漬され、発色現像処理が行わ
れる。そして、カラーペーパーpは搬送ローラー18を
介して、ガイド19に導かれ、現像進行槽6から熱板2
1へと送られる。
【0084】また、現像進行槽6への現像進行液の供給
は、現像進行補充液カートリッジ14に貯溜されている
現像進行補充液をポンプ15によって現像進行槽6の補
充口16に送ることにより行う。
【0085】現像進行槽6から搬送ローラー18を介し
て、送られてきたカラーペーパーpは、搬送ローラー2
0により、熱板21間を搬送される。熱板21は、カラ
ーペーパーpを上下で挟む2枚の板であり、当該板を加
熱もしくは、板自体が発熱することにより、カラーペー
パーpを搬送しながら加熱する。熱板21へ送られたカ
ラーペーパーp表面には、現像開始槽5、及び現像進行
槽6で浸漬された現像開始液、及び現像進行液がまだ残
っているため、熱板21間を搬送ローラー20により搬
送されている間も、発色現像処理が引き続き行われてい
る。
【0086】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0087】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0088】尚、本実施形態においては現像開始槽5
と、現像進行槽6とが水平方向に並べて配置されている
が、現像開始槽と現像進行槽との配置はこれに限られ
ず、現像開始槽と現像進行槽とを略垂直方向に配置する
ようにしてもよい。
【0089】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0090】カラーペーパーpの先端が、現像開始槽5
に入っている現像開始液に接触した点を処理工程開始点
(A点)とし、現像開始槽5から出る点をB点とする。
そして、カラーペーパーpの先端が、現像進行槽6に入
っている現像進行液に接触した点をC点とし、現像進行
槽6から出る点をD点とする。そして、次工程である漂
白定着処理工程を行う、漂白定着槽410の漂白定着液
にカラーペーパーpの先端が接触した点を処理工程終了
点(E点)とする。
【0091】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0092】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間と、C点か
らD点に搬送されるまでにかかる時間の合計の時間(T
dev)をいう。
【0093】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0094】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0095】(実施形態2)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図3を用いて説明する。
【0096】図3は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として媒体接触型の2つ
のスポンジローラーを用いる態様である。
【0097】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0098】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液供給ロー
ラー22へと送られる。
【0099】現像開始液供給ローラー22には、供給ロ
ーラー23、及び現像開始液を溜めておく液溜部24が
隣接して設けられている。液溜部24に貯溜されている
現像開始液が供給ローラー23を介して、現像開始液供
給ローラー22に供給される。現像開始液供給ローラー
22は、カラーペーパーpの幅手方向の長さと同じ、も
しくはそれより少し長いスポンジローラーであり、供給
ローラー23によって現像開始液供給ローラー22に供
給された現像開始液は現像開始液供給ローラー22表面
のスポンジに保持される。尚、現像開始液は、発色現像
主薬を含む処理液である。
【0100】そして、搬送されてきたカラーペーパーp
は現像開始液供給ローラー22によって、現像開始液を
表面に塗布される形で供給される。そして、カラーペー
パーpは搬送ローラー50を介して、現像開始液供給ロ
ーラー22から現像進行液供給ローラー26へと搬送さ
れる。
【0101】また、現像開始液の更新は、現像開始補充
液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液を
ポンプ12によって補充口13から液溜部24に供給す
ることにより行う。
【0102】現像進行液供給ローラー26には、現像開
始液供給ローラー22と同様に、供給ローラー27及び
現像進行液を溜めておく液溜部28が隣接して設けられ
ている。液溜部28に貯溜されている現像進行液が供給
ローラー27を介して、現像進行液供給ローラー26に
供給される。現像進行液供給ローラー26も、スポンジ
ローラーであり、供給ローラー27によって現像進行液
供給ローラー26に供給された現像進行液は現像進行液
供給ローラー26表面のスポンジに保持される。尚、現
像進行液は、アルカリ剤を含む処理液である。
【0103】そして、搬送されてきたカラーペーパーp
は現像進行液供給ローラー26によって、現像進行液を
表面に塗布される形で供給され、発色現像処理が行われ
る。そして、カラーペーパーpは搬送ローラー51を介
して、現像進行液供給ローラー26から熱板21へと送
られる。
【0104】また、現像進行液の更新は、現像進行補充
液カートリッジ14に貯溜されている現像進行補充液を
ポンプ15によって補充口16から液溜部28に供給す
ることにより行う。
【0105】現像進行液供給ローラー26から、搬送さ
れてきたカラーペーパーpは、搬送ローラー20によ
り、熱板21間を搬送される。熱板21は、カラーペー
パーpを上下で挟む2枚の板であり、当該板を加熱もし
くは、板自体が発熱することにより、カラーペーパーp
を搬送しながら加熱する。熱板21へ送られたカラーペ
ーパーp表面には、現像開始液供給ローラー22、及び
現像進行液供給ローラー26で供給された現像開始液、
及び現像進行液がまだ残っているため、熱板21間を搬
送ローラー20により搬送されている間も、発色現像処
理が引き続き行われている。
【0106】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0107】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0108】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0109】カラーペーパーpの先端が、現像開始液供
給ローラー22に接触した点を処理工程開始点(A点)
とし、現像開始液供給ローラー22と離れる点をB点と
する。そして、カラーペーパーpの先端が、現像進行液
供給ローラー26に接触した点をC点とし、現像進行液
供給ローラー26と離れる点をD点とする。そして、次
工程である漂白定着処理工程を行う、漂白定着槽410
の漂白定着液にカラーペーパーpの先端が接触した点を
処理工程終了点(E点)とする。
【0110】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0111】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間と、C点か
らD点に搬送されるまでにかかる時間の合計の時間(T
dev)をいう。
【0112】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0113】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0114】(実施形態3)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図4を用いて説明する。
【0115】図4は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として非接触型の2つの
シャワーパイプを用いる態様である。
【0116】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0117】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液供給シャ
ワーパイプ29と送られる。
【0118】現像開始液供給シャワーパイプ29は、カ
ラーペーパーpの幅手方向に設置されており、カラーペ
ーパーpの幅より少し長めのパイプである。当該パイプ
にはパイプ全体に渡り多数の穴があいており、そこから
現像開始液が供給される。
【0119】現像開始液は、発色現像主薬を含む処理液
である。搬送されてきたカラーペーパーpは搬送されな
がら現像開始液供給シャワーパイプ29によって、現像
開始液を表面に幅手方向全体に散布される形で供給され
る。そして、現像開始液を供給された後、カラーペーパ
ーpは現像開始液供給シャワーパイプ29から現像進行
液供給シャワーパイプ30へと搬送される。
【0120】また、現像開始液の補充は、現像開始補充
液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液を
ポンプ12によって現像開始液供給シャワーパイプ29
に供給することにより行う。
【0121】現像進行液供給シャワーパイプ30も、現
像開始液供給シャワーパイプ29と同様の構成であり、
カラーペーパーpに現像進行液を供給する。
【0122】現像進行液は、アルカリ剤を含む処理液で
ある。そして、現像進行液供給シャワーパイプ30は、
搬送されてきたカラーペーパーpに現像進行液を表面に
幅手方向全体に散布する形で供給し、発色現像処理を行
う。そして、現像進行液を供給された後、カラーペーパ
ーpは、搬送ローラー52を介して現像進行液供給シャ
ワーパイプ30から熱板21へと送られる。
【0123】また、現像進行液の補充は、現像進行補充
液カートリッジ14に貯溜されている現像進行補充液を
ポンプ15によって現像進行液供給シャワーパイプ30
に供給することにより行う。
【0124】現像進行液供給シャワーパイプ30から、
搬送されてきたカラーペーパーpは、搬送ローラー20
により、熱板21間を搬送される。熱板21は、カラー
ペーパーpを上下で挟む2枚の板であり、当該板を加熱
もしくは、板自体が発熱することにより、カラーペーパ
ーpを搬送しながら加熱する。熱板21へ送られたカラ
ーペーパーp表面には、現像開始液供給シャワーパイプ
29、及び現像進行液供給シャワーパイプ30で供給さ
れた現像開始液、及び現像進行液がまだ残っているた
め、熱板21間を搬送ローラー20により搬送されてい
る間も、発色現像処理が引き続き行われている。
【0125】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0126】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0127】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0128】カラーペーパーpの先端が、現像開始液供
給シャワーパイプ29によって散布されている現像開始
液に接触した点を処理工程開始点(A点)とし、散布さ
れている現像開始液から離れる点をB点とする。そし
て、カラーペーパーpの先端が、現像進行液供給シャワ
ーパイプ30によって散布されている現像進行液に接触
した点をC点とし、散布されている現像進行液から離れ
る点をD点とする。そして、次工程である漂白定着処理
工程を行う、漂白定着槽410の漂白定着液にカラーペ
ーパーpの先端が接触した点を処理工程終了点(E点)
とする。
【0129】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0130】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間と、C点か
らD点に搬送されるまでにかかる時間の合計の時間(T
dev)をいう。
【0131】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0132】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0133】(実施形態4)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図5を用いて説明する。
【0134】図5は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として媒体接触型のスポ
ンジローラーと、浸漬型の現像槽を用いる態様である。
【0135】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0136】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液供給ロー
ラー22へと送られる。
【0137】現像開始液供給ローラー22には、供給ロ
ーラー23、及び現像開始液を溜めておく液溜部24が
隣接して設けられている。液溜部24に貯溜されている
現像開始液が供給ローラー23を介して、現像開始液供
給ローラー22に供給される。現像開始液供給ローラー
22は、スポンジローラーであり、供給ローラー23に
よって現像開始液供給ローラー22に供給された現像開
始液は現像開始液供給ローラー22表面のスポンジに保
持される。尚、現像開始液は、発色現像主薬を含む処理
液である。
【0138】そして、搬送されてきたカラーペーパーp
は現像開始液供給ローラー22によって、現像開始液を
表面に塗布される形で供給される。そして、カラーペー
パーpは搬送ローラー50、25を介して、現像開始液
供給ローラー22から現像進行槽6へと搬送される。
【0139】また、現像開始液の更新は、現像開始補充
液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液を
ポンプ12によって補充口13から液溜部24に供給す
ることにより行う。
【0140】現像進行槽6には、現像進行液として、ア
ルカリ剤を含む処理液が入っている。そして、カラーペ
ーパーpは搬送ローラー9、10に導かれ、現像進行槽
6において現像進行液に浸漬され、発色現像処理が行わ
れる。そして、カラーペーパーpは搬送ローラー18を
介して、ガイド19に導かれ、現像進行槽6から熱板2
1へと送られる。
【0141】また、現像進行槽6への現像進行液の供給
は、現像進行補充液カートリッジ14に貯溜されている
現像進行補充液をポンプ15によって現像進行槽6の補
充口16に送ることにより行う。
【0142】現像進行槽6から搬送ローラー18を介し
て、送られてきたカラーペーパーpは、搬送ローラー2
0により、熱板21間を搬送される。熱板21は、カラ
ーペーパーpを上下で挟む2枚の板であり、当該板を加
熱もしくは、板自体が発熱することにより、カラーペー
パーpを搬送しながら加熱する。熱板21へ送られたカ
ラーペーパーp表面には、現像開始液供給ローラー2
2、及び現像進行槽6で供給された現像開始液、及び現
像進行液がまだ残っているため、熱板21間を搬送ロー
ラー20により搬送されている間も、発色現像処理が引
き続き行われている。
【0143】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0144】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0145】尚、現像開始液を浸漬型の現像槽によって
供給し、現像進行液をスポンジローラーによって供給す
るようにしてもよい。
【0146】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0147】カラーペーパーpの先端が、現像開始液供
給ローラー22に接触した点を処理工程開始点(A点)
とし、現像開始液供給ローラー22と離れる点をB点と
する。そして、カラーペーパーpの先端が、現像進行槽
6に入っている現像進行液に接触した点をC点とし、現
像進行槽6から出る点をD点とする。そして、次工程で
ある漂白定着処理工程を行う、漂白定着槽410の漂白
定着液にカラーペーパーpの先端が接触した点を処理工
程終了点(E点)とする。
【0148】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0149】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間と、C点か
らD点に搬送されるまでにかかる時間の合計の時間(T
dev)をいう。
【0150】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0151】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0152】(実施形態5)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図6を用いて説明する。
【0153】図6は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として非接触型のインク
ジェットプリンタと同様のインクジェットヘッドを用い
て、気相を介して処理液をカラーペーパーに供給する態
様である。
【0154】現像開始液を供給する現像開始液供給イン
クジェットヘッド31、及び、現像進行液を供給する現
像進行液供給インクジェットヘッド32、共に、ピエゾ
電気素子等の電気機械変換手段により処理液室内の容積
を変化させて処理液供給口であるオリフィスから液滴を
噴射させる方式のものでも、加熱素子により処理液室内
に気泡を発生膨張させて処理液圧を高めてオリフィスか
ら液滴を噴射させる方式のものでもよい。
【0155】また、現像開始液供給インクジェットヘッ
ド31、及び、現像進行液供給インクジェットヘッド3
2共に、一般的なインクジェットヘッドのようにカラー
ペーパーの幅手方向に移動しながら処理液を供給し、カ
ラーペーパーがインクジェットヘッドの移動方向と直角
に移動しながら処理液を供給する方式でもよく、また、
カラーペーパーの幅サイズに棒状(線状)になってお
り、インクジェットヘッドは移動せずに固定位置で処理
液を供給し、カラーペーパーがインクジェットヘッドの
幅手方向と直角に移動しながら処理液を供給する方式で
もよい。
【0156】また、インクジェットヘッドのオリフィス
は線状配列でも、面状配列でも、点状配列でもよい。
【0157】また、インクジェットヘッドを固定し、カ
ラーペーパーを移動させる方式でもよく、面状のインク
ジェットヘッドを用い、搬送されてきたカラーペーパー
を一旦停止し、1度に面状に処理液を供給するようにし
てもよい。
【0158】インクジェットヘッドが、カラーペーパー
に処理液を液滴として供給する回数は、1秒あたりに1
回以上、1×106回以下が好ましく、特に10回以
上、1×105回以下が好ましい。
【0159】また、インクジェットヘッドの処理液供給
口であるオリフィスの形状は、四角、円形、楕円形等ど
のような形状でもよい。そして、各々のオリフィスの面
積は、処理液が若干乾燥した位で詰まらないようにする
等のために、1×10-112以上が好ましく、特に1×
10-82以上が好ましい。また、カラーペーパーに均
一に処理液を供給するために、1×10-62以下が好
ましく、特に1×10-82以下が好ましい。また、オ
リフィス同士の間隔は、最近接供給口との縁間距離の平
均で、供給口の強度の点などから、5×10-62以上
が好ましく、また、カラーペーパーに充分に処理液を供
給するために1×10-32以下が好ましい。
【0160】また、オリフィスとカラーペーパー乳剤面
との距離は、50μm以上、10mm以下が好ましく、
特に1mm以上、5mm以下が好ましい。
【0161】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0162】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液供給イン
クジェットヘッド31へと送られる。
【0163】そして、搬送されてきたカラーペーパーp
は現像開始液供給インクジェットヘッド31によって、
気相を介して現像開始液を表面に供給される。そして、
カラーペーパーpは、現像開始液供給インクジェットヘ
ッド31から現像進行液供給インクジェットヘッド32
へと搬送される。
【0164】また、現像開始液の補充は、現像開始補充
液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液を
ポンプ12によって現像開始液供給インクジェットヘッ
ド31に供給することにより行う。
【0165】また、カラーペーパーpの搬送路を介し
て、現像開始液供給インクジェットヘッド31と対向す
る位置に受液手段35が設けられている。受液手段35
により、カラーペーパーpの外に供給されてしまった現
像開始液や、余分に供給されてしまった現像開始液を受
ける。また、カラーペーパーpが搬送されていないとき
も、定期的に現像液を受液手段25に噴出することによ
り、現像開始液供給インクジェットヘッド31のオリフ
ィスにおける処理液の乾燥による目詰まりを防ぐように
してもよい。
【0166】そして、現像開始液供給インクジェットヘ
ッド31から搬送されてきたカラーペーパーpは、現像
進行液供給インクジェットヘッド32によって現像進行
液を供給され、発色現像処理が行われる。そして、カラ
ーペーパーpは搬送ローラー52を介して、現像進行液
供給インクジェットヘッド32から熱板21へと送られ
る。現像進行液は、アルカリ剤を含む処理液である。
【0167】また、現像進行液の補充は、現像進行補充
液カートリッジ14に貯溜されている現像進行補充液を
ポンプ15によって現像進行液供給インクジェットヘッ
ド32に供給することにより行う。
【0168】また、カラーペーパーpの搬送路を介し
て、現像進行液供給インクジェットヘッド32と対向す
る位置にも受液手段36が設けられている。
【0169】現像進行液供給インクジェットヘッド32
から搬送ローラー52を介して、送られてきたカラーペ
ーパーpは、搬送ローラー20により、熱板21間を搬
送される。熱板21は、カラーペーパーpを上下で挟む
2枚の板であり、当該板を加熱もしくは、板自体が発熱
することにより、カラーペーパーpを搬送しながら加熱
する。熱板21へ送られたカラーペーパーp表面には、
現像開始液供給インクジェットヘッド31、及び現像進
行液供給インクジェットヘッド32で供給された現像開
始液、及び現像進行液がまだ残っているため、熱板21
間を搬送ローラー20により搬送されている間も、発色
現像処理が引き続き行われている。
【0170】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0171】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0172】また、カラーペーパーpへの露光量を記憶
しておき、画像処理装置においてカラーペーパーpへの
露光量を発色現像供給量に変換させる信号を出し、この
信号に合わせて、現像開始液供給インクジェットヘッド
31、及び現像進行液供給インクジェットヘッド32に
おける処理液の供給量を変化させるようにしてもよい。
【0173】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0174】カラーペーパーpの先端が、現像開始液供
給インクジェットヘッド31によって現像開始液を供給
された点を処理工程開始点(A点)とし、現像開始液の
供給が終了した点をB点とする。そして、カラーペーパ
ーpの先端が、現像進行液供給インクジェットヘッド3
2によって現像開始液を供給された点をC点とし、現像
開始液の供給が終了した点をD点とする。そして、次工
程である漂白定着処理工程を行う、漂白定着槽410の
漂白定着液にカラーペーパーpの先端が接触した点を処
理工程終了点(E点)とする。
【0175】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0176】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点までにかかる時間と、C点からD点までに
かかる時間の合計の時間(Tdev)をいう。
【0177】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0178】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0179】(実施形態6)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図7を用いて説明する。
【0180】図7は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として媒体接触型の2つ
の塗布装置を用いて処理液をカラーペーパーに供給する
態様である。
【0181】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0182】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液塗布装置
37へと送られる。
【0183】現像開始液塗布装置37は先端部がスポン
ジ、もしくはフェルト状物質などの、可塑性の液を保持
できる材料で形成されており、当該先端部に現像開始液
が供給され、先端部は現像開始液を保持する。そして、
当該保持した現像開始液を搬送されてきたカラーペーパ
ーpに先端部を接触させて塗布することにより、カラー
ペーパーpの乳剤面に現像開始液を供給する。
【0184】搬送されてきたカラーペーパーpは現像開
始液塗布装置37によって、現像開始液を供給され、続
いて現像進行液塗布装置38へと搬送される。
【0185】また、現像開始液の補充は、現像開始補充
液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液を
ポンプ12によって現像開始液塗布装置37に供給する
ことにより行う。
【0186】また、ポンプ12、15が作動していない
ときは、処理液の表面張力によって先端部に処理液が保
持されており、漏ることはない。
【0187】また、カラーペーパーpの搬送路を介し
て、現像開始液塗布装置37と対向する位置に受液手段
39が設けられている。受液手段39により、カラーペ
ーパーpの外に供給されてしまった現像開始液や、余分
に供給されてしまった現像開始液を受ける。また、カラ
ーペーパーpが搬送されていないときも、定期的に現像
液を受液手段39に供給することにより、現像開始液塗
布装置37の乾燥を防ぐようにしてもよい。
【0188】そして、現像開始液塗布装置37から搬送
されてきたカラーペーパーpは、現像進行液塗布装置3
8によって現像進行液を供給され、発色現像処理が行わ
れる。そして、カラーペーパーpは搬送ローラー52を
介して、現像進行液塗布装置38から熱板21へと送ら
れる。現像進行液は、アルカリ剤を含む処理液である。
【0189】また、現像進行液の補充は、現像進行補充
液カートリッジ14に貯溜されている現像進行補充液を
ポンプ15によって現像進行液塗布装置38に供給する
ことにより行う。
【0190】また、カラーペーパーpの搬送路を介し
て、現像進行液塗布装置38と対向する位置にも受液手
段40が設けられている。
【0191】現像進行液塗布装置38から搬送ローラー
52を介して、送られてきたカラーペーパーpは、搬送
ローラー20により、熱板21間を搬送される。熱板2
1は、カラーペーパーpを上下で挟む2枚の板であり、
当該板を加熱もしくは、板自体が発熱することにより、
カラーペーパーpを搬送しながら加熱する。熱板21へ
送られたカラーペーパーp表面には、現像開始液塗布装
置37、及び現像進行液塗布装置38で供給された現像
開始液、及び現像進行液がまだ残っているため、熱板2
1間を搬送ローラー20により搬送されている間も、発
色現像処理が引き続き行われている。
【0192】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0193】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0194】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0195】カラーペーパーpの先端が、現像開始液塗
布装置37に接触した点を処理工程開始点(A点)と
し、現像開始液塗布装置37と離れる点をB点とする。
そして、カラーペーパーpの先端が、現像進行液塗布装
置38に接触した点をC点とし、現像進行液塗布装置3
8と離れる点をD点とする。そして、次工程である漂白
定着処理工程を行う、漂白定着槽410の漂白定着液に
カラーペーパーpの先端が接触した点を処理工程終了点
(E点)とする。
【0196】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0197】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間と、C点か
らD点に搬送されるまでにかかる時間の合計の時間(T
dev)をいう。
【0198】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0199】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0200】(実施形態7)次に、本発明に係る自現機
の実施形態の他の例を図8を用いて説明する。
【0201】図8は、発色現像処理工程を行う発色現像
処理部2の実施形態の他の例を示す概略図である。尚、
本実施形態は、処理液供給手段として浸漬型の現像槽を
1つのみ用いて、現像開始液と現像進行液を混合させた
処理液をカラーペーパーに供給する態様である。
【0202】自現機の発色現像処理部2以外の部分は全
て実施態様1と同様である。
【0203】カラーペーパーpは、搬送ローラー1を介
して、露光装置200から発色現像処理部2へと送られ
てくる。そして、カラーペーパーpは、加熱手段である
熱ローラー4に圧着され、カラーペーパーpの表面温度
が50℃以上、80℃以下になるように熱ローラー4に
よって搬送されながら加熱されて、現像開始液供給ロー
ラー22へと送られる。
【0204】現像槽41には、発色現像主薬を含む処理
液である現像開始液と、アルカリ剤を含む処理液である
現像進行液を混合した現像液が入っている。現像開始補
充液カートリッジ11に貯溜されている現像開始補充液
をポンプ12によって混合槽44に送り、現像進行補充
液カートリッジ13に貯溜されている現像進行補充液を
ポンプ14によって混合槽44に送ることにより、混合
槽44で現像開始液と、現像進行液とを混合し現像液と
する。そして、混合槽44の現像液を、ポンプ45によ
り、補充口46から現像槽41に供給する。
【0205】そして、カラーペーパーpは搬送ローラー
42、43に導かれ、現像槽41において現像液に浸漬
され、発色現像処理が行われる。そして、カラーペーパ
ーpは搬送ローラー18を介して、ガイド19に導か
れ、現像槽41から熱板21へと送られる。
【0206】現像槽41から搬送ローラー18を介し
て、送られてきたカラーペーパーpは、搬送ローラー2
0により、熱板21間を搬送される。熱板21は、カラ
ーペーパーpを上下で挟む2枚の板であり、当該板を加
熱もしくは、板自体が発熱することにより、カラーペー
パーpを搬送しながら加熱する。熱板21へ送られたカ
ラーペーパーp表面には、現像槽41で浸漬された現像
液がまだ残っているため、熱板21間を搬送ローラー2
0により搬送されている間も、発色現像処理が引き続き
行われている。
【0207】尚、カラーペーパーpは熱板21により、
50℃から80℃に加熱されることが、処理迅速性の点
から好ましい。
【0208】そして、熱板21を通過したカラーペーパ
ーpは、搬送ローラー3を介して、発色現像処理部2か
ら、漂白定着槽410へと送られる。
【0209】ここで、処理工程時間と、処理液供給時間
について説明する。
【0210】カラーペーパーpの先端が、現像槽41に
入っている現像液に接触した点を処理工程開始点(A
点)とし、現像槽41から出る点をB点とする。そし
て、次工程である漂白定着処理工程を行う、漂白定着槽
410の漂白定着液にカラーペーパーpの先端が接触し
た点を処理工程終了点(E点)とする。
【0211】そして、本実施形態の発色現像処理工程に
おける処理工程時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からE点に搬送されるまでにかかる時間(Ttot
をいう。
【0212】また、本実施形態の発色現像処理工程にお
ける処理液供給時間とは、カラーペーパーpの先端が、
A点からB点に搬送されるまでにかかる時間(Tdev
をいう。
【0213】そして、0<Tdev/Ttot≦0.7であ
り、好ましくは0<Tdev/Ttot≦0.3である。
【0214】本実施形態において、Ttotは10秒であ
る。
【0215】
【実施例】
(実験結果1)実施形態1において、Ttotを一定に
し、Tdevを変化させて実験を行った。その条件及び、
実験結果を以下に示す。
【0216】〔処理液処方(1リットル当たり)〕 <現像開始液> 水 700ml 亜硫酸ナトリウム 0.4g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g p−トルエンスルホン酸 20.0g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホンアミド) エチル)アニリン硫酸塩(CD−3) 40.0g 水を加えて1lとする。
【0217】水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH2.
0に調整する。
【0218】 <現像進行液> 水 600ml ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g 炭酸カリウム 80.0g p−トルエンスルホン酸 20.0g 水を加えて1lとする。
【0219】水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH1
3.0に調整する。
【0220】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件
で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0221】図2における搬送ローラー7及び搬送ロー
ラー9の直径を変化させ、第1現像槽及び第2現像槽の
液量を変化させることによりTdevを変化させ、実験を
行った。尚、Ttotは10秒である。
【0222】尚、熱ローラーによって、カラーペーパー
を60℃に加熱して処理を行った。
【0223】処理は1日あたり30cm幅のカラーペー
パー1m2を処理した。液供給量は、現像開始液、現像
進行液共に、カラーペーパー1m2当たり25mlとし
た。
【0224】20日間処理を行った後、コニカ(株)製
のカラーペーパーQA−A6のコントロールストリップ
スを処理し、ブルーの最高濃度DmaX(B)を測定し
た。
【0225】また、第1現像槽及び第2現像槽の液界面
に析出があるか否かを調べた。
【0226】その結果を表1に示す。
【0227】
【表1】
【0228】この結果により、本発明の自現機は、処理
液の更新率が高いため、現像処理安定性が高く、しかも
液界面の析出もなく、メンテナンス性に優れていること
もわかる。
【0229】(実験結果2)次に、実施形態2におい
て、実験を行った。その条件及び、実験結果を以下に示
す。
【0230】処理液処方は、先の実験結果1と同様であ
る。
【0231】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件
で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0232】処理は1日あたり30cm幅のカラーペー
パー1m2を処理した。液供給量は、現像開始液、現像
進行液共に、カラーペーパー1m2当たり25mlとし
た。尚、Ttotは10秒で、Tdevは1秒としたので、T
dev/Ttot=0.1である。
【0233】尚、熱ローラーによって、カラーペーパー
を60℃に加熱して処理を行った。
【0234】20日間処理を行った後、コニカ(株)製
のカラーペーパーQA−A6のコントロールストリップ
スを処理し、ブルーの最高濃度DmaX(B)を測定し
た。
【0235】その結果、本発明の自現機は、D
maX(B)=2.25であり、現像処理安定性が高いこ
とがわかる。また、液溜部における液界面の析出もな
く、メンテナンス性に優れていることも分かる。
【0236】(実験結果3)実施形態1において、熱ロ
ーラーによってカラーペーパーを加熱する温度を変化さ
せて実験を行った。その条件及び、実験結果を以下に示
す。
【0237】処理液処方は、先の実験結果1と同様であ
る。
【0238】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件
で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0239】処理は30cm幅のカラーペーパー1m2
を処理した。液供給量は、現像開始液、現像進行液共
に、カラーペーパー1m2当たり25mlとした。
【0240】また、現像槽の液量は1.1リットルであ
る。
【0241】処理後、ブルーの最高濃度DmaX (B)を測
定した。
【0242】尚、Ttotは10秒で、Tdevは1秒とした
ので、Tdev/Ttot=0.1である。
【0243】その結果を表2に示す。
【0244】
【表2】
【0245】この結果により、本発明の自現機は、迅速
処理が可能であり、現像処理安定性も高いことがわか
る。
【0246】(実験結果4)実施形態2において、熱ロ
ーラーによってカラーペーパーを加熱する温度を変化さ
せて実験を行った。その条件及び、実験結果を以下に示
す。
【0247】処理液処方は、先の実験結果1と同様であ
る。
【0248】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件
で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0249】処理は30cm幅のカラーペーパー1m2
を処理した。液供給量は、現像開始液、現像進行液共
に、カラーペーパー1m2当たり25mlとした。
【0250】処理後、ブルーの最高濃度DmaX(B)を
測定した。
【0251】尚、Ttotは10秒で、Tdevは1秒とした
ので、Tdev/Ttot=0.1である。
【0252】その結果を表3に示す。
【0253】
【表3】
【0254】この結果により、本発明の自現機は、迅速
処理が可能であり、現像処理安定性も高いことがわか
る。
【0255】(実験結果5)現像槽が2槽であり、カラ
ーペーパーに現像開始液と、現像進行液とを別々に供給
する実施形態1と、現像槽が1槽であり、カラーペーパ
ーに現像開始液と、現像進行液とを混合してから供給す
る実施形態8とを比較して実験を行った。その条件及
び、実験結果を以下に示す。
【0256】処理液処方は、先の実験結果1と同様であ
る。
【0257】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件
で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0258】Tdev/Ttot=0.1と一定にし、Tdev
及びTtotを変化させ、実験を行った。
【0259】処理は1日あたり30cm幅のカラーペー
パー1m2を処理した。液供給量は、現像開始液、現像
進行液共に、カラーペーパー1m2当たり25mlとし
た。
【0260】尚、熱ローラーによって、カラーペーパー
を60℃に加熱して処理を行った。
【0261】また、各現像槽の液量は、1槽型、2槽型
共に1.1リットルである。
【0262】20日間処理を行った後、コニカ(株)製
のカラーペーパーQA−A6のコントロールストリップ
スを処理し、ブルーの最高濃度DmaX(B)を測定し
た。
【0263】その結果を表4に示す。
【0264】
【表4】
【0265】この結果により、本発明の自現機は、実施
形態1においても、実施形態8においても、迅速性及び
現像処理安定性が高いことがわかる。また、現像槽が1
層のものよりは、2層のもののほうが若干、現像処理安
定性が高いことがわかる。
【0266】
【発明の効果】本発明により、処理の迅速性を損ねるこ
となく、処理量が少なく、処理液の補充量が少なくて
も、処理安定性が高く、メンテナンス性に優れているハ
ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機を提供することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の全体概略図。
【図2】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の1例を示す構成概
略図。
【図3】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【図4】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【図5】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【図6】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【図7】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【図8】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の発色現像処理部の実施形態の他の例を示す構成
概略図。
【符号の説明】
1 搬送ローラー 2 発色現像処理部 3 搬送ローラー 4 熱ローラー 5 現像開始槽 6 現像進行槽 21 熱板 22 現像開始液供給ローラー 26 現像進行液供給ローラー 29 現像開始液供給シャワーパイプ 30 現像進行液供給シャワーパイプ 31 現像開始液供給インクジェットヘッド 32 現像進行液供給インクジェットヘッド 35 受液手段 36 受液手段 37 現像開始液塗布装置 38 現像進行液塗布装置 200 露光装置 410 漂白定着槽 430 乾燥部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料に処理液を供
    給する処理液供給手段を有するハロゲン化銀写真感光材
    料用自動現像機において、少なくとも1つの処理工程に
    おいて前記処理液供給手段によって前記ハロゲン化銀写
    真感光材料に前記処理液を供給する処理液供給時間が、
    当該処理工程の処理工程時間の70パーセント以下であ
    り、当該処理工程で、前記処理液供給手段によって前記
    ハロゲン化銀写真感光材料に前記処理液を供給する際の
    前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面温度が40℃以
    上、90℃以下になるように、前記ハロゲン化銀写真感
    光材料を加熱する加熱手段を有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  2. 【請求項2】 当該処理工程の前記処理液供給時間が、
    当該処理工程の処理工程時間の30パーセント以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】 当該処理工程が、発色現像処理工程、又
    は現像処理工程であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】 当該処理工程の少なくとも1つが、少な
    くとも2種類の処理液を前記ハロゲン化銀写真感光材料
    に供給する処理工程であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用
    自動現像機。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも2種類の処理液は、発色
    現像主薬を有する処理液と、アルカリ剤を有する処理液
    であることを特徴とする請求項4に記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用自動現像機。
  6. 【請求項6】 前記処理液供給手段は、前記処理液供給
    時間内に、前記ハロゲン化銀写真感光材料に供給する処
    理液の供給量が、前記ハロゲン化銀写真感光材料1m2
    当たり5ml以上、100ml以下であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用自動現像機。
  7. 【請求項7】 前記処理工程時間が20秒以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  8. 【請求項8】 当該処理工程における前記ハロゲン化銀
    写真感光材料の搬送速度が5mm/秒以上、500mm
    /秒以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  9. 【請求項9】 前記処理液供給手段が、処理液槽中の前
    記処理液に前記ハロゲン化銀写真感光材料を浸漬させる
    ことにより、前記ハロゲン化銀写真感光材料に前記処理
    液を供給するものであることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自
    動現像機。
  10. 【請求項10】 前記処理液槽中の前記処理液に前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料のある地点が浸漬している時間
    が、5秒以下であることを特徴とする請求項9に記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  11. 【請求項11】 前記処理液供給手段が、処理液槽中の
    前記処理液に、処理液供給媒体を接触させることによ
    り、前記処理液を前記処理液供給媒体に保持させ、前記
    処理液を保持した前記処理液供給媒体を、前記ハロゲン
    化銀写真感光材料に接触させることにより、前記ハロゲ
    ン化銀写真感光材料に前記処理液を供給するものである
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  12. 【請求項12】 前記処理液供給媒体が、回転しながら
    処理液を前記ハロゲン化銀写真感光材料に供給する処理
    液供給ローラーであることを特徴とする請求項11に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  13. 【請求項13】 前記ハロゲン化銀写真感光材料の搬送
    方向に対して略直角方向の前記ハロゲン化銀写真感光材
    料の長さをD(cm)とし、当該処理工程における前記
    ハロゲン化銀写真感光材料の搬送速度をR(cm/秒)
    としたときに、前記処理液槽中の前記処理液の液量が、
    0.3×D×R(ml)以上、50×D×R(ml)以
    下であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1
    項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  14. 【請求項14】 前記ハロゲン化銀写真感光材料の搬送
    方向に対して略直角方向の前記ハロゲン化銀写真感光材
    料の長さをD(cm)とし、当該処理工程における前記
    ハロゲン化銀写真感光材料の搬送速度をR(cm/秒)
    としたときに、前記処理液槽の容量が、0.3×D×R
    (ml)以上、50×D×R(ml)以下であることを
    特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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