JP2649829B2 - 写真感光材料処理機 - Google Patents

写真感光材料処理機

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JP2649829B2 JP23160188A JP23160188A JP2649829B2 JP 2649829 B2 JP2649829 B2 JP 2649829B2 JP 23160188 A JP23160188 A JP 23160188A JP 23160188 A JP23160188 A JP 23160188A JP 2649829 B2 JP2649829 B2 JP 2649829B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラーフィルムやカラーペーパー等のハロゲ
ン化銀写真感光材料(反射支持体のもの、透明支持体の
ものの両者を含む)の処理に使用される写真感光材料処
理機に関する。
[従来の技術] 従来、この種の写真感光材料処理機としては、例え
ば、下記第1および第2の従来例に係る浸漬処理方式の
処理機がある。
第1の従来例に係る処理機は、複数配列されていて数
リットル程度の容量を有する処理槽と、この処理槽に貯
留される処理液を加温するヒータと、搬送経路に設けら
れていれ写真感光材料を各処理槽に順次搬送し浸漬する
送りローラおよびガイドローラとを備えてなる。
第2の従来例に係る処理機においては、処理機本体は
上下に二分割された上下半体からなり、この上下半体は
その対向面に断面波形形状を有し、上半体の対向面と下
半体の対向面とで断面波形形状のスリット状搬送路が形
成されるとともに、このスリット状搬送路の断面波形形
状の各谷部に夫々スリット状処理液溜部が形成されてい
る。また、スリット状搬送路の終端側等には送りローラ
が設けられている。
このような第1および第2の従来例に係る処理機の処
理方法については、いずれも各処理槽または各スリット
状処理液溜部に現像液等の処理液を溜めておき、これら
処理液の中に写真感光材料を浸漬させながら搬送して順
次処理を行う。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記した第1の従来例に係る処理機の構成で
は、数リットル程度の容量を有する処理槽が複数配設さ
れているので、処理液量が増大して処理液管理が困難と
なり、しかも処理機が大型重量化し、コストが高くつい
てしまうという問題があった。
また、各処理槽の中にガイドローラを設けなければな
らず、機器メンテナンスが困難であるという問題があっ
た。
前記した第2の従来例に係る処理機の構成では、第1
の従来例に係る処理機に比して処理機の小型軽量化、コ
ストの低廉化、処理液量の減少化は改善されるものの、
構成上限界があり、とりわけ、写真感光材料がスリット
状処理液溜部内で引掛っていわゆるジャムを起こす虞れ
があり、且つ圧力かぶりが生じることもある。更に処理
液成分の蒸発によってスリット状処理液溜部の内壁に結
晶が発生したりすることさえある。
そこで、本発明は前記問題点に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、最少の処理液量で処理を
可能にするとともに、処理機の小型軽量化を図ることが
でき、かつ洗浄メンテナンスを容易にし、処理中のジャ
ムの防止や圧力かぶりの発生を抑制し、しかも処理液成
分の蒸発による結晶の発生をも防止できる写真感光材料
処理機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成する本発明の写真感光材料処理機は、
写真感光材料の搬送経路の途中にスポンジ状処理液供給
部材を配置し、このスポンジ状処理液供給部材に含浸す
る処理液をその表面に膜状ににじみ出させた状態で写真
感光材料の乳剤面に接触させて供給して処理する写真感
光材料処理機であって、前記スポンジ状処理液供給部材
を洗浄液で洗浄する洗浄装置を備えたことを特徴とし、
本発明の好ましい実施態様によれば、洗浄装置はスポ
ンジ状処理液供給部材に洗浄液を噴射あるいは滴下させ
て洗浄する機構を備えていること、洗浄装置はスポン
ジ状処理液供給部材に供給ノズルを有する供給パイプを
埋設し、この供給パイプに処理液と洗浄液との供給を切
換える切換弁を設けてなること、洗浄装置はスポンジ
状処理液供給部材を圧縮して使用済処理液を排出し、し
かる後に洗浄液を含浸させて膨潤させる機構を備えてい
ることを特徴とする。
[作用] 長時間にわたる処理液の不使用に際してスポンジ状処
理液供給部材を洗浄する場合、洗浄液供給ポンプにより
洗浄液をスポンジ状処理液供給部材に供給すると、スポ
ンジ状処理液供給部材に含まれている使用済処理液成分
は、洗浄液の洗浄作用により、洗浄液とともにスポンジ
状処理液供給部材外に排除される。
洗浄液をスポンジ状処理液供給部材に供給する前に、
スポンジ状処理液供給部材を圧縮して含浸処理液を排出
すれば、いっそう効果的にスポンジ状処理液供給部材を
洗浄することができる。その結果、処理液の蒸発に基づ
く結晶化が防止されるし、スポンジ状処理液供給部材の
採用によって処理液および廃液の液量がいっそう減少
し、洗浄メンテナンスが容易となるし、前記スリット処
理に基づくジャムの発生や圧力かぶりの発生の虞れもな
くなる。したがって、前記問題点を除去することができ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の第1の実施例にかかる写真感光材料
処理機を示す断面図である。
第1図において、符号1は処理機本体であり、この処
理機本体1は収納室2を有し、これにスポンジ状処理液
供給部材3が収納されている。このスポンジ状処理液供
給部材3は、これに含まれている処理液を膜状に上面に
にじみ出させた状態で写真感光材料4の乳剤面に接触さ
せて供給するための部材であり、例えば連続気泡を有す
る海面状のPVC発泡体等で形成されている。
収納室2の開口部5の周縁に沿って側溝6が設けら
れ、収納室2の開口部5からオーバーフローした処理液
を受けて排出できるようになっており、また、収納室2
の底部は凹凸形状に形成され、スポンジ状処理液供給部
材3との密着を阻止して処理液を良好に排出できるよう
になっている。処理機本体1に収納室2の開口部5を覆
う蓋体7が開閉自在に設けられ、収納室2の開口部5か
ら露出するスポンジ状処理液供給部材3と蓋体7とで搬
送経路8が形成されている。この搬送経路8中を送りロ
ーラ9およびガイドローラ10により写真感光材料4が搬
送され、この搬送中にスポンジ状処理液供給部材3に含
まれる処理液の供給を受けて現像処理できるようになっ
ている。
スポンジ状処理液供給部材3は処理液循環経路11の途
中に配置され、この処理液循環経路11はフィルタ付き処
理液タンク12を始端として順次処理液供給ポンプ13、収
納室2、スポンジ状処理液供給部材3、側溝6を経て元
のフィルタ付き処理液タンク12を終端とする経路からな
っている。
前記構成に加えて、本発明の実施例の要旨をなす洗浄
装置が設けられている。この洗浄装置はスポンジ状処理
液供給部材3に洗浄液を噴射あるいは滴下させてスポン
ジ状処理液供給部材3を洗浄できるようにしたものであ
る。
詳しくは、前記蓋体7は上下壁部15,16と側壁部17と
で内部に薄厚の中空部18が形成され、下壁部16に孔19が
縦横方向に夫々等ピッチで形成されてスポンジ状処理液
供給部材3に対向しており、側壁部17の一側に中空部18
と連通する洗浄液供給パイプ20が接続されている。
このような蓋体7は洗浄液循環経路21の途中に配置さ
れ、この洗浄液循環経路21はフィルタ付き洗浄液タンク
22を始端として順次洗浄液供給ポンプ23、蓋体7の中空
部18、蓋体7の孔19、スポンジ状処理液供給部材3、収
納室2または側溝6を経て元のフィルタ付き洗浄液タン
ク22を終端とする経路からなっている。
この洗浄液循環経路21が前記処理液循環経路11と一部
重視しているため、経路11,21を切換える電磁弁等の切
換弁24が適宜設けられている。
次に、前記構成の処理機の洗浄方法を説明する。写真
感光材料4の処理に際し、スポンジ状処理液供給部材3
に処理液供給ポンプ13を介して処理液を供給して含ませ
ると、含ませた処理液はスポンジ状処理液供給部材3の
上面に膜状ににじみ出した状態で、搬送中の写真感光材
料4の乳剤面に接触して交代的に供給され、供給された
処理液によって乳剤面が処理される。
尚、写真感光材料4の乳剤面における現像液の厚み
は、特に限定される訳ではないが、1コマサイズ8.2cm
×12cm、1コマ面積約100cm2のサービスサイズの写真感
光材料4を用い、発色現像主薬濃度10〜20g/の現像液
を用いた場合には、500μm以下が好ましく、より好ま
しくは300μm以下である。
また写真感光材料乳剤面における漂白定着液の厚み及
び水洗液の厚みも上記現像液の厚みと同様にしてもよい
し、異ならせてもよい。
しかし、長時間にわたって処理液を使用しないとき
は、スポンジ状処理液供給部材3に含まれる処理液は搬
送経路8からのエアによって酸化劣化する傾向にある。
そこで、長時間にわたる処理液の不使用に際してスポ
ンジ状処理液供給部材3を洗浄する場合、まず切換弁24
によって、経路を処理液循環経路11から洗浄液循環経路
21に切換える。
次いで、洗浄液供給ポンプ13でフィルタ付き洗浄液タ
ンク22から洗浄液をくみあげて蓋体7の中空部18に供給
すると、中空部18内の洗浄液は孔19から噴射あるいは滴
下し、スポンジ状処理液供給部材3に供給される。その
結果、スポンジ状処理液供給部材3に含まれている処理
液は洗浄液の洗浄作用により分離され、洗浄液とともに
収納室2の底部に向って滴下し、元のフィルタ付き洗浄
液タンク22に戻される。このフィルタ付き洗浄タンク22
では、使用済洗浄液はフィルタ25によって再使用可能に
濾過される。
このようにスポンジ状処理液供給部材3が洗浄される
と、処理液の酸化劣化が防止され、したがって、処理液
および廃液の液量がいっそう減少し、洗浄メンテナンス
が容易となる。
第2図は本発明の第2の実施例に係る写真感光材料処
理機を示す断面図である。
この第2の実施例は前記第1の実施例と略同様の構成
を有するが、スポンジ状処理液供給部材3に供給ノズル
30を有する供給パイプ31を水平方向に埋設し、この供給
パイプ31に処理液と洗浄液との供給を切換える切換弁32
を設けてなる洗浄装置を設けた点で特徴を有する。
詳しくは、ポンプ33に接続されるメーンサクションパ
イプ34から処理液サクションパイプ35と洗浄液サクショ
ンパイプ36とが分岐して前者がフィルタ付き処理液タン
ク12に、後者がフィルタ付き洗浄液タンク22に夫々接続
されている。また、側溝6および収納室2に夫々接続さ
れる排出パイプ37はメーン排出パイプ38に集合し、この
メーン排出パイプ38は、処理液排出パイプ39と洗浄液排
出パイプ40に分岐し、前者はフィルタ付き処理液タンク
12に、後者はフィルタ付き洗浄液タンク22に夫々接続さ
れている。
処理液および洗浄液のサクションパイプ35,36、排出
パイプ39,40には夫々切換弁32a,32b,41a,41bが設けられ
ている。
第2の実施例の洗浄方法については、前記第1の実施
例と略同様であるが、スポンジ状処理液供給部材3に供
給ノズル30を有する供給パイプ31が埋設されているの
で、洗浄液をスポンジ状処理液供給部材3に強制的に供
給でき、そのため、第1の実施例に比べてより効果的に
スポンジ状処理液供給部材3を洗浄することができる。
また、ポンプ33は1個で済み、部品点数が減少する。
第3図は本発明の第3の実施例に係る写真感光材料処
理機を示す断面図である。
この第3の実施例は前記第1の実施例と略同様の構成
を有するが、皿状の蓋体42を上下動可能に設け、収納室
2の側壁部17に供給パイプ43を接続してなる洗浄装置を
設けた点で特徴を有する。
この第3の実施例の洗浄方法については、前記第1の
実施例と略同様であるが、異なる点を説明すれば、第3
図に示す蓋体42を下動させて第4図に示すようにスポン
ジ状処理液供給部材3を圧縮して使用済の含浸処理液を
排出し、しかる後に供給パイプ43から洗浄液を供給して
スポンジ状処理液供給部材3に含ませて膨潤させる(第
5図参照)。このような圧縮膨潤を必要に応じて数回反
復する。これによりスポンジ状処理液供給部材3をより
いっそう効果的に洗浄することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
い。例えば、第1および第2の実施例では膨縮可能なス
ポンジ状処理液供給部材の場合について説明したが、こ
れに限らず、スポンジ状処理液供給部材として多孔質の
焼結素材、網状物等の非膨縮性体で形成した部材を使用
した場合に対して本発明を適用することもできる。ま
た、洗浄液循環経路に代えて、洗浄液供給経路および使
用剤洗浄液排出経路を設けることもできる。
以下、本発明を好ましく適用できる写真感光材料及び
処理時間について説明するが、本発明がこれによって限
定されることはない。
本発明によって処理される写真感光材料のハロゲン代
銀乳剤層に用いられるハロゲン化銀粒子は、例えば塩化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀が用いられるが、
本発明においては塩化銀を少なくとも80モル%、特に90
モル%含む、実質的に塩化銀であることが好ましく、臭
化物、沃化物は極く微量であることが好ましい。
とりわけ、塩化銀が95モル%以上の際に、本発明の目
的の効果を良好に奏し、更に迅速性という点で好ましく
用いられる。特に好ましくは塩化銀が98モル%以上であ
る。特別な場合には青感光層が臭化物30モル%含むハロ
ゲン化銀であって他の2層例えば、緑感光層と赤感光層
は塩化物99モル%程度であることも好ましい実施態様の
一つである。ハロゲン化銀は好ましくはコアシェル粒子
であり2重層構造を有しているものである。
本発明に好ましく用いられる前記塩化銀が少なくとも
80モル%、特に90モル%からなるハロゲン化銀粒子を含
有するハロゲン化銀乳剤層はカラーカプラーを含有す
る。これらカラーカプラーは発色現像主薬酸化生成物と
反応して非拡散性染料を形成する。カラーカプラーは有
利には非拡散性形態で感光性層中またはそれに密に隣接
して合体される。
かくして赤感光性層は例えばシアン部分カラー画像を
生成する非拡散性カラーカプラー、一般にフェノールま
たはα−ナフトール系カプラーを含有することができ
る。緑感光性層は例えばマゼンタ部分カラー画像を生成
する少なくとも一つの非拡散性カラーカプラー、通常5
−ピラゾロン系のカラーカプラー及びピラゾロトリアゾ
ール系カプラーを含むことができる。青感光性層は例え
ば黄部分カラー画像を生成する少なくとも一つの非拡散
性カラーカプラー、一般に閉鎖ケトメチレン基を有する
カラーカプラーを含むことができる。カラーカプラーは
例えば6−、4−または2−当量カプラーであることが
できる。
本発明においては、とりわけ2当量カプラーが好まし
い。
適当なカプラーは例えば次の刊行物に開示されてい
る:アグファの研究報告(Mitteilunglnausden Forschu
ngslaboratorien der Agfa)、レーフェルクーゼン/ミ
ュンヘン(Leverkusen/Munchen)、Vol.III.p.111(196
1)中ダブリュー・ベルツ(W.Pelz)による「カラーカ
プラー」(Farbkuppler);ケイ・ベンタカタラマン
(K.Venkataraman)、「ザ・ケミストリー・オブ・シン
セティック・ダイズ」(The Chemirsry of Synthetic D
yes)、Vol.4、341〜387、アカデミック・プレス(Acad
emic Press)、「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラ
フィック・プロセス」(The Theory of the Photograph
ic Process)、4版、353〜362頁;及びリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)No.17643、セ
クションVII。
本発明においては、とりわけ特開昭63−106655号明細
書、26頁に記載されるが如き一般式[M−1]で示され
るマゼンタカプラー(これらの具体的例示マゼタカプラ
ーとしては特開昭63−106655号明細書、29〜34頁記載の
No.1〜No.77が挙げられる。)、同じく34頁に記載され
ている一般式[C−I]又は[C−II]で示されるシア
ンカプラー(具体的例示シアンカプラーとしては、同明
細書、37〜42頁に記載の(C′−1)〜(C′−82)、
(C″−1)〜(C″−36)が挙げられる)、同じく20
頁に記載されている高速イエローカプラー(具体的例示
シアンカプラーとして、同明細書21〜26頁に記載の
(Y′−1)〜(Y′−39)が挙げられる)を本発明に
よって処理される写真感光材料に組合せて用いることが
本発明の目的の効果の点から好ましい。
本発明においては、本発明に好ましく用いられる高塩
化銀写真感光材料に含窒素復素環メルカプト化合物を組
合せて用いる際には、本発明の目的の効果を良好に奏す
るばかりでなく、発色現像液中に漂白定着液が混入した
際に生じる写真性能への影響を、極めて軽微なものにす
るという別なる効果を奏するため、本発明においてはよ
り好ましい態様として挙げることができる。
これら含窒素復素環メルカプト化合物の具体例として
は、特開昭63−106655号明細書、42〜45頁記載の(I′
−1)〜(I′−87)が挙げられる。
本発明に好ましく用いられる塩化銀含有率80モル%、
特に90モル%以上のハロゲン化銀乳剤は常法(例えば材
料の一定または加速送給による単一流入または二重流
入)によって調整されうる。pAgを調整しつつ二重流入
法による調整方法が特に好ましい;リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、セクションI及びII参照。
ハロゲン化銀乳剤は化学的に増感することができる。
アリルイソチオシアネート、アリルチオ尿素もしくはチ
オサルフェートの如き硫黄含有化合物が特に好ましい。
還元剤もまた化学的増感剤として用いることができ、そ
れらは例えばベルギー特許493,464号及び同568,687号記
載の如き錫化合物、及び例えばベルギー特許547,323号
によるジエチレントリアミンの如きポリアミンまたはア
ミノメチルスルフィン酸誘導体である。金、白金、パラ
ジウム、イリジウム、ルテニウムまたロジウムの如き貴
金属及び貴金属化合物もまた適当な増感剤である。この
化学的増感法はツァイトシュリフト・フェア・ビッセン
シャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo.)4
6、65〜72(1951)のアール・コスロフスキー(R.Kosio
vsky)の論文に記載されている;また上記リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、セクションIIIも参照。
ハロゲン化銀乳剤は光学的に公知の方法、例えばニュ
ートロシアニン、塩基性もしくは酸性カルボシアニン、
ローダシアニン、ヘミシアニンの如き普通のポリメチン
染料、スチリル染料、オキソノール及び類似物を用い
て、増感することができる:エフ・エム・ハマー(F.M.
Hamer)の「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド
・コンパウンズ」(The Cyanine Dyes and related Com
pounds)(1964)ウルマンズ・ヘミィ(Ullmanns Enzyk
lpadie der technischen Chemie)4版、18巻、431頁及
びその次、及び上記リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643、セクションIV参照。
ハロゲン化銀乳剤には常用のかぶり防止剤及び安定剤
を用いることができる。アザインデンは特に適当な安定
剤であり、テトラー及びペンターアザインデンが好まし
く、特にヒドロキシル基またはアミノ基で置換されてい
るものが好ましい。この種の化合物は例えばビア(Bir
r)の論文、ツァイトシュリフト・フェア・ビッセンシ
ャフトリッヘ・フォトグラフィ(Z.Wiss.Photo)47、19
52、p.2〜58、及び上記リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643、セクションIVに示されている。
写真感光材料の成分は通常の公知方法によって含有さ
せることができる;例えば米国特許2,322,027号、同2,5
33,514号、同3,689,271号、同3,764,336号及び同3,765,
897号参照。写真感光材料の成分、例えばカプラー及びU
V吸収剤はまた荷電されたラテックスの形で含有させる
こともできる;独国特許出願公開2,541,274号及び欧州
特許出願14,921号参照。成分はまたポリマーとして写真
感光材料中に固定することができる;例えば独国特許出
願公開2,044,992号、米国特許3,370,952及び同4,080,21
1号参照。
本発明によって処理される写真感光材料の支持体とし
て通常の支持体を用いることができ、それは例えばセル
ロースエステル例えばセルロースアセテートの支持体及
びポリエステルの支持体である。本発明においては紙の
支持体が特に適当であり、そしてこれらは例えばポリオ
レフィン、特にポリエチレンまたはポリプロピレンで被
覆することができる;これに関して上記リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643、セクションV VI参照。
通常の親水性フィルム形成剤を写真感光材料の層のた
めの保護コロイドまたは結合剤として用いることがで
き、それらは例えばプロテイン特にゼラチン、アルギン
酸またはそのエステル、アミドもしくは塩の如き誘導
体、カルボキシメチルセルロース及びセルロースサルフ
ェートの如きセルロース誘導体、澱粉もしくはその誘導
体または親水性合成結合剤である;また上記リサーチ・
ディスクロージャー17643、セクションIXに示されてい
る結合剤も参照できる。
支持体上に設ける写真感光材料の層は普通の方法、例
えばエポキサイド複素環エチレンイミンまたはアクリロ
イル型硬膜剤を用いて硬化することができる。更に、写
真構成層は独国特許出願公開2,218,009号に従う方法に
よって硬化して高温操作に適するカラー写真感光材料を
つくることができる。また上記の層はジアジン、トリア
ジンまたは1,2−ジヒドロキノリン系の硬化剤またはビ
ニルスルホン型の硬化剤で硬化することもできる。その
他の適当な硬化剤は独国特許出願公開2,439,551号、同
2,225,230号及び同2,317,672号及び上記リサーチ・ディ
スクロージャー17643、セクションXIに開示されてい
る。
また、本発明における最も好ましい処理工程は、発色
現像工程、漂白定着工程及び水洗ないし安定工程の全処
理工程(乾燥工程を除く)の処理時間が90秒以内である
ことが好ましく、特に好ましくは6秒〜75秒の範囲であ
り、より好ましくは9秒〜60秒の範囲であり、最も好ま
しくは15秒〜50秒の範囲である。
本発明において、発色現像工程の処理時間は35秒以内
であることが好ましく、より好ましくは3秒〜30秒の範
囲であり、更に好ましくは5秒〜25秒の範囲であり、最
も好ましくは7秒〜20秒の範囲である。
また、本発明においては、前記処理工程の中の漂白定
着工程の処理時間は10〜50%であることが好ましいが、
本発明の目的の効果の点から、20〜40%の範囲がより好
ましく用いられる。
尚、上記において、全処理工程の時間とは、写真感光
材料が発色現像液に触れてから乾燥工程に入る直前まで
の時間を言う。発色現像処理時間とは、写真感光材料が
発色現像液に触れてから同じ個所が漂白定着液に触れる
までの時間を言い、漂白定着処理時間とは写真感光材料
が漂白定着液に触れてから同じ個所が水洗ないし安定液
に触れるまでの時間を言い、また安定処理時間とは写真
感光材料が水洗ないし安定液に触れてから同じ個所が乾
燥工程に入る直前までを言い、即ちこれらの合計が全処
理工程の時間となる。
[発明の効果] 本発明によれば、写真感光材料の搬送経路の途中にス
ポンジ状処理液供給部材を配置し、このスポンジ状処理
液供給部材に含浸する処理液をその表面に膜状ににじみ
出させた状態で写真感光材料の乳剤面に接触させて供給
して処理する写真感光材料処理機であるため、処理中の
写真感光材料のジャムトラブルや圧力かぶりの発生がな
いのは勿論のこと、洗浄液でスポンジ状処理液供給部材
を洗浄する洗浄装置を備えた構成としたので、処理液蒸
発に基づく結晶の析出防止が図れると共に、処理液およ
び廃液の液量がいっそう減少し、洗浄メンテナンスが容
易となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係る写真感光材料処理
機を示す断面図、第2図は本発明の第2の実施例に係る
写真感光材料処理機を示す断面図、第3図は本発明の第
3の実施例に係る写真感光材料処理機を示す断面図、第
4図及び第5図は第3の実施例の洗浄方法を示す説明図
である。 2:収納室 3:スポンジ状処理液供給部材 4:写真感光材料 7:蓋体 8:搬送経路 18:中空部 19:孔 20:洗浄液供給パイプ 21:洗浄液循環経路 22:フィルタ付き洗浄液タンク 23:洗浄液供給ポンプ 24:切換弁 25:フィルタ
フロントページの続き (72)発明者 丸山 則治 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 池田 俊明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−279254(JP,A) 実公 昭46−26386(JP,Y1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真感光材料の搬送経路の途中にスポンジ
    状処理液供給部材を配置し、このスポンジ状処理液供給
    部材に含浸する処理液をその表面に膜状ににじみ出させ
    た状態で写真感光材料の乳剤面に接触させて供給して処
    理する写真感光材料処理機であって、前記スポンジ状処
    理液供給部材を洗浄液で洗浄する洗浄装置を備えたこと
    を特徴とする写真感光材料処理機。
  2. 【請求項2】洗浄装置はスポンジ状処理液供給部材に洗
    浄液を噴射あるいは滴下させて洗浄する機構を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の写真感光材料処理
    機。
  3. 【請求項3】洗浄装置はスポンジ状処理液供給部材に供
    給ノズルを有する供給パイプを埋設し、この供給パイプ
    に処理液と洗浄液との供給を切換える切換弁を設けてな
    ることを特徴とする請求項1記載の写真感光材料処理
    機。
  4. 【請求項4】洗浄装置はスポンジ状処理液供給部材を圧
    縮して含浸処理液を排出し、しかる後に洗浄液を含ませ
    て膨潤させる機構を備えていることを特徴とする請求項
    1記載の写真感光材料処理機。
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