JP7737643B2 - 潜在捲縮性能を有する複合繊維およびそれからなる不織布 - Google Patents
潜在捲縮性能を有する複合繊維およびそれからなる不織布Info
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Description
(1)ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)とがサイドバイサイドに配された複合繊維であり、
サイドバイサイドに複合された接合面においては、ポリエステル系エラストマー(A)がポリエステル(B)側に湾曲して膨らんで接合されてなり、
前記ポリエステル系エラストマー(A)は、ハードセグメントとソフトセグメントとから構成され、
ハードセグメントは、エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルであり、
該エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルは、エチレングリコール、テレフタル酸、イソフタル酸の3元共重合体であるか、エチレングリコール、ジエチレングリコール、テレフタル酸、イソフタル酸の4元共重合体のいずれかであり、
該エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルにおけるイソフタル酸の共重合割合は3~10モル%であり、
ポリエステル系エラストマー(A)の極限粘度は、ポリエステル(B)の極限粘度よりも高く、
無荷重下にて170℃×15分間熱処理した際の熱収縮率が30%以下であり、
無荷重下にて170℃×15分間熱処理を施すことによって発現する捲縮数と捲縮率が下式を満たす潜在捲縮性能を有する複合繊維。
捲縮数(個/25mm)/捲縮率(%)=1.3~0.7
(2)無荷重下にて170℃×15分間熱処理を施した繊維の25%伸張弾性率が30%以上である前記(1)記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維。
(3)ポリエステル系エラストマー(A)の極限粘度が0.80~1.05であり、ポリエステル(B)の極限粘度が0.60~0.75である前記(1)記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維。
(4)前記(1)記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維によって構成される不織布。
熱収縮率(%)=〔1-(N1/N0)〕×100
捲縮率(%)=〔1-(a/b)〕×100
A=捲縮数/捲縮率=1.3~0.7
(1)極限粘度([η])の測定
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、原料となる樹脂を溶媒に0.5質量%融解させ、常法に基づき温度20℃にて測定した相対粘度[ηr]の値を用いて、下記の換算式より算出した。
重水素化ヘキサフルオロイソプロパノールと重水素化クロロホルムとの容量比が1/20の混合溶媒に溶解させ、日本電子社製LA-400型NMR装置にて1H-NMRを測定し、得られたチャートの各成分のプロトンのピークの積分強度から、共重合成分の種類と含有量を求めた。
JIS L1015 8.5.1A法により測定した。
前記した方法にて測定した。
前記した方法により測定した。なお、測定する繊維の繊維長が25mmに満たない場合は、25mmに換算した個数として算出した。
得られたポリエステル複合繊維(44mm)を170℃×15分の条件で無荷重下の熱処理をした後、繊維の両端を接着剤で滑艶紙に1本ずつ貼り付け(空間距離20mm)、さらに両端を両面テープがついた紙を貼り付けて固定し、測定サンプルを作成した。得られた測定サンプルを用い、JIS L1015 8.10 B法に準じ、25%伸張時の弾性率を測定した。測定においては、つかみ間隔は20mmとし、引張速度20mm/分の条件でつかみ間隔の25%まで引き延ばし、1分間放置し、次いで、同じ速度で徐重し3分間放置後同じ速度で一定伸びまで引き伸ばした。記録した荷重-伸長曲線から残留伸びを測り、次の式によって伸長弾性率(%)を算出し、5回の平均値を求めた。
E=(L-L1)/L ×100
上式において、E:伸長弾性率(%)、L:25%伸長時の伸び(mm)、L1:残留伸び(mm)である。
JIS L1015 8.10 B法に準じ、50%伸長時の弾性率及びモジュラスを測定した。すなわち、幅2.5cm、試料長15cm(不織布のMD方向を試料長とした)の試料を作成し、つかみ間隔10cm、引張り速度10cm/分の条件でつかみ間隔の50%まで引き伸ばし、1分間放置する。次に、同じ速度で徐重し3分間放置後同じ速度で一定伸びまで引き伸ばす。記録した荷重-伸長曲線から残留伸びを測り、次の式によって伸長弾性率(%)を算出し、5回の平均値を求めた。
E=(L-L1)/L ×100
上式において、E:伸長弾性率(%)、L:50%伸長時の伸び(mm)、L1:残留伸び(mm)である。
また、不織布のモジュラスについては、上記方法で50%伸張させたときの応力(N)について、5回の平均値より算出した。
作製した不織布を10名のパネラーが触り、官能評価にて判定した。
○:不織布の地合いが均一で風合いが良好であり、手触りが良いと感じる人数が8~10名である。
△:不織布の地合いが均一で風合いが良好であり、手触りが良いと感じる人数が3~7名である。
×:不織布の地合いが均一で風合いが良好であり、手触りが良いと感じる人数が0~2名である。
ポリエステル系エラストマー(A)としては、ハードセグメントはエチレンテレフタレート単位にイソフタル酸(IPA)4.5モル%を共重合した共重合ポリエステル、ソフトセグメントは平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)として、ハードセグメント:ソフトセグメントの質量比が90:10でブロック共重合した極限粘度0.88のポリエステル系エラストマーを用いた。
ポリエステル系エラストマー(A)IPAの共重合量を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)IPAの共重合量を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)のハードセグメント:ソフトセグメントの質量比を80:20にしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)のハードセグメント:ソフトセグメントの質量比を95:5にしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)の質量比を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)の質量比を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例7の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)の極限粘度差を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例8の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)の極限粘度差を表1に示すものにしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例9の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル(A)としてエチレンテレフタレート単位にイソフタル酸(IPA)4.5mol%、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体(BAEO)6.0mol%を共重合した極限粘度0.88のポリエステルを用いた。
複合繊維の製造法および不織布の作成方法は、実施例1と同様にして、比較例1の複合繊維および不織布を得た。
ポリエステル系エラストマー(A)として、ハードセグメントはエチレンテレフタレート単位にイソフタル酸(IPA)4.5mol%、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体(BAEO)6.0mol%を共重合した共重合ポリエステルとし、ソフトセグメントは平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)として、ハードセグメント:ソフトセグメントの質量比が90:10でブロック共重合した極限粘度0.88のポリエステル系エラストマーを用いた。
製造法や不織布の作成方法は実施例1と同様にして、比較例2の複合繊維および不織布を得た。
実施例1で用いたものを同様のポリエステル系エラストマー(A)であって極限粘度が0.62のものを準備し、また、実施例1で用いたものと同様のポリエステル(B)であって極限粘度が0.88のものを準備したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3の複合繊維および不織布を得た。比較例3の複合繊維の横断面を確認したところ、ポリエステル(B)がポリエステル系エラストマー(A)側に湾曲して膨らんで接合されていた。
B:ポリエステル(B)
1:接合開始点
2:接合終了点
Claims (4)
- ポリエステル系エラストマー(A)とポリエステル(B)とがサイドバイサイドに配された複合繊維であり、
サイドバイサイドに複合された接合面においては、ポリエステル系エラストマー(A)がポリエステル(B)側に湾曲して膨らんで接合されてなり、
前記ポリエステル系エラストマー(A)は、ハードセグメントとソフトセグメントとから構成され、
ハードセグメントは、エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルであり、
該エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルは、エチレングリコール、テレフタル酸、イソフタル酸の3元共重合体であるか、エチレングリコール、ジエチレングリコール、テレフタル酸、イソフタル酸の4元共重合体のいずれかであり、
該エチレンテレフタレート系共重合ポリエステルにおけるイソフタル酸の共重合割合は3~10モル%であり、
ポリエステル系エラストマー(A)の極限粘度は、ポリエステル(B)の極限粘度よりも高く、
無荷重下にて170℃×15分間熱処理した際の熱収縮率が30%以下であり、
無荷重下にて170℃×15分間熱処理を施すことによって発現する捲縮数と捲縮率が下式を満たすことを特徴とする潜在捲縮性能を有する複合繊維。
捲縮数(個/25mm)/捲縮率(%)=1.3~0.7 - 無荷重下にて170℃×15分間熱処理を施した繊維の25%伸張弾性率が30%以上であることを特徴とする請求項1記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維。
- ポリエステル系エラストマー(A)の極限粘度が0.80~1.05であり、ポリエステル(B)の極限粘度が0.60~0.75であることを特徴とする請求項1または2記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維。
- 請求項1から3のいずれかに記載の潜在捲縮性能を有する複合繊維によって構成されることを特徴とする不織布。
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| JP2021043787A JP7737643B2 (ja) | 2021-03-17 | 2021-03-17 | 潜在捲縮性能を有する複合繊維およびそれからなる不織布 |
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| JP2022143330A JP2022143330A (ja) | 2022-10-03 |
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| JP2018048413A (ja) | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 日本エステル株式会社 | 潜在捲縮性複合繊維、捲縮性複合繊維、及び布帛 |
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