JP5893475B2 - 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維及びその不織布 - Google Patents
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Description
(2)ポリエステル樹脂(A)が、テレフタル酸成分、エチレングリコール成分及びネオペンチルグリコール成分のみからなることを特徴とする上記(1)記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
(3)上記(1)又は(2)記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維からなる不織布。
ウベローデ型粘度計を用い、フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、温度20℃で測定した。
セイコー電子工業社製示差走査熱量計SSC5200を用いて、10℃/分の昇温速度で測定した。
12錘にて24時間紡糸した際の、得られた糸条束1トン当たりの切れ糸数を用いて判定した。
○:1回/1トン未満
×:1回/1トン以上
JIS L 1015 正量繊度のA法により測定した。
JIS L 1015 引張強さ及び伸び率により測定した。
短繊維とする前の、スタッフィングボックスで機械捲縮をかけた糸条束から複合繊維をサンプリングし、JIS L 1015 けん縮数により測定した。
不織布を構成する前の原綿の状態の複合短繊維を、収縮しても緊張しないように十分に弛ませた状態で1本ずつオーブンの中にセットし、雰囲気温度170℃で15分間熱処理し、該処理後に発現するスパイラル捲縮の数を、JIS L 1015 けん縮数により測定した。本発明において必要とする潜在捲縮数は120個以上/25mmであることから、これを満たすものを合格とした。
カネボウ熱応力測定器KF−2型(カネボウエンジニアリング社製)を用い、試料として、短繊維とする前であって機械捲縮が付与されていない延伸熱処理後の糸条を用い、0.11cN/dtexの張力が掛かった状態で周長が10cmとなるように輪状にセットし、これを加熱昇温しながら温度に対応する応力を記録計に記録し、ピーク応力値を該糸条の繊度(上記複合短繊維繊度に、該糸条を構成する複合繊維数を乗じて算出した。)で除すことにより求めた。
JIS L 1085 単位面積当たりの質量に準じて、20cm×20cmの試料質量を測定し、1m2当たりの質量(g/m2)に換算して算出した。
得られた不織布の風合い(柔軟性、触感等)を5人のパネラーによる官能評価を行った。各々の試料で風合いが良好なもの(柔らかい、表面が滑らか)を10点満点として1〜10点の10段階で評価し5人の平均値で示した(7点以上を合格とした)。
ポリエステル樹脂(A)としてエチレンテレフタレート単位を主体としNPG9.5モル%を共重合した極限粘度0.72の共重合ポリエステル樹脂を用い、ポリエステル樹脂(B)として極限粘度0.64のPETを用いた。前記ポリエステル樹脂(A)及び前記ポリエステル樹脂(B)を、複合溶融紡糸装置によって、円形紡糸孔を1390個有する紡糸口金を用い、質量比率5/5のサイドバイサイド型として、紡糸温度290℃、引取速度1150m/分、吐出量1050g/分で複合紡糸し未延伸の糸条を得た。得られた糸条を集束して糸条束とし、延伸倍率3.0倍、延伸温度70℃、熱処理温度158℃で延伸熱処理を行い延伸熱処理後の糸条を得た。その後、該糸条をスタッフィングボックスにてニップ圧0.11MPa、スタッフィング圧0.09MPaとして機械捲縮を付与した後、切断して繊維長51mmの複合短繊維を得た。なお、上記収縮応力の測定は、前記機械捲縮を付与する前の延伸熱処理を施した糸条束からサンプリングした糸条を用いて行い、上記機械捲縮数の測定は、前記スタッフィングボックスで機械捲縮を付与した糸条束からサンプリングして行い、上記複合短繊維繊度、上記強伸度及び上記潜在捲縮数の測定及び評価は、前記複合短繊維からサンプリングしたものを用いて行った。
ポリエステル樹脂(A)の共重合量を変更し、樹脂特性を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして複合短繊維及び不織布を得た。
表1に示したように、ポリエステル樹脂(A)として極限粘度0.64のPETを用いた以外は、実施例1と同様にして複合短繊維及び不織布を得た。
ポリエステル樹脂(A)の共重合組成を変更し、樹脂特性を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして複合短繊維及び不織布を得た。
ポリエステル樹脂(A)の共重合量及び共重合組成を変更し、樹脂特性を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして複合短繊維及び不織布を得た。
ポリエステル樹脂(B)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして複合短繊維及び不織布を得た。
Claims (4)
- 多塩基酸成分としてテレフタル酸成分を含み、多価アルコール成分としてエチレングリコール成分及びネオペンチルグリコール成分を含むポリエステル樹脂(A)と、ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレート単位を主体とするポリエステルからなるポリエステル樹脂(B)からなる潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維であって、前記ポリエステル樹脂(A)が前記ネオペンチルグリコール成分を9.5〜22モル%含み、前記ポリエステル樹脂(A)の極限粘度が0.58〜0.80であり、前記ポリエステル樹脂(B)の極限粘度が0.44〜0.66であり、前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂(B)の極限粘度の差が0.08〜0.20であり、前記ポリエステル樹脂(A)のガラス転移点(Tg)が73〜77℃であって、かつ、潜在捲縮数が120個以上/25mmであることを特徴とする潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
- 下記方法により測定される収縮応力が0.096〜0.125cN/dtexである、請求項1に記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
前記収縮応力の測定方法:カネボウ熱応力測定器KF−2型(カネボウエンジニアリング社製)を用い、試料として、短繊維とする前であって機械捲縮が付与されていない延伸熱処理後の糸条を用い、0.11cN/dtexの張力が掛かった状態で周長が10cmとなるように輪状にセットし、これを加熱昇温しながら温度に対応する応力を記録計に記録し、ピーク応力値を該糸条の繊度(前記複合短繊維の繊度に、該糸条を構成する複合繊維数を乗じて算出する。)で除すことにより求める。 - ポリエステル樹脂(A)が、テレフタル酸成分、エチレングリコール成分及びネオペンチルグリコール成分のみからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維からなる不織布。
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JP2012080648A JP5893475B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維及びその不織布 |
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KR101543113B1 (ko) | 2013-12-17 | 2015-08-07 | 도레이케미칼 주식회사 | 신축성이 우수한 폴리에스테르 복합섬유, 그 제조방법 및 이를 이용한 복합가공사 |
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