JP7459925B2 - 配線部材 - Google Patents

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Description

本開示は、配線部材及び保持部材に関する。
特許文献1は、分岐形状に形成されたプロテクタによってワイヤーハーネスにおける分岐部分の形状を保持する技術を開示している。特許文献1に記載された技術では、プロテクタに電線を収めることによって、簡易に分岐形状が保持される。
特開2015-146670号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたプロテクタは、通常、剛性の高い部材であるため、プロテクタが配置されるスペースが大きくなる恐れがある。
そこで、簡易に分岐形状が保持されつつ、配線部材が配置されるスペースの確保を容易とすることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、分岐位置からそれぞれ異なる向きに延びる3つ以上の電線部と、弾性部材であり、前記3つ以上の電線部の基端部を覆う保持部材と、を備え、前記保持部材はそれぞれの基端部においてつながった3つ以上の筒状部を含み、前記3つ以上の筒状部のうち1つ又は隣り合う2つの筒状部は全長にわたるスリットが片側に形成されたベース筒状部であり、残りの筒状部は全長にわたるスリットが両側に形成された分割筒状部であり、前記保持部材は固定部材を介して閉じられている、配線部材である。
本開示によれば、簡易に分岐形状が保持されつつ、配線部材が配置されるスペースの確保が容易となる。
図1は実施形態1にかかる配線部材を示す概略斜視図である。 図2は実施形態1にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図3は実施形態1にかかる配線部材を示す概略縦断面図である。 図4は電線が保持部材に収容される様子を説明する説明図である。 図5は筒状部が小さくされる様子を説明する説明図である。 図6は筒状部が小さくされる様子を説明する説明図である。 図7は実施形態2にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図8は実施形態3にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図9は実施形態4にかかる配線部材を示す概略平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)分岐位置からそれぞれ異なる向きに延びる3つ以上の電線部と、弾性部材であり、前記3つ以上の電線部の基端部を覆う保持部材と、を備え、前記保持部材はそれぞれの基端部においてつながった3つ以上の筒状部を含み、前記3つ以上の筒状部のうち1つ又は隣り合う2つの筒状部は全長にわたるスリットが片側に形成されたベース筒状部であり、残りの筒状部は全長にわたるスリットが両側に形成された分割筒状部であり、前記保持部材は固定部材を介して閉じられている、配線部材である。保持部材はベース筒状部と分割筒状部とを含むため、筒状部の端部開口から電線部を挿入する作業が不要となり、筒状部に簡易に電線部が収容される。また固定部材が設けられることによって、分岐形状が保持される。これにより、分岐形状が簡易に保持される。そして保持部材は弾性部材であるため、保持部材が小さくなったり変形したりできる。これにより、配線部材が配置されるスペースの確保が容易となる。
(2)(1)に記載の配線部材において、前記3つ以上の電線部のうち少なくとも1つの電線部に設けられた保護部材をさらに備えていてもよい。これにより、電線部が保護部材によって保護される。
(3)(2)に記載の配線部材において、前記保護部材は筒状に成形された部材であってもよい。これにより、筒状の保護部材に電線部が収容されることによって、電線部のうち保護部材の長さに応じた部分が覆われる。
(4)(2)又は(3)に記載の配線部材において、前記保護部材の一端部が前記筒状部に覆われていてもよい。これにより、保護部材が取付けられた電線部が露出することが抑制される。
(5)(2)又は(3)に記載の配線部材において、前記保護部材の一端部が前記筒状部を覆っていてもよい。これにより、保護部材が取付けられた電線部が露出することが抑制される。
(6)(2)又は(3)に記載の配線部材において、前記保護部材の一端部が前記電線部の長手方向に沿って前記筒状部の外側に設けられていてもよい。これにより、保護部材と筒状部とが重なることが抑制され、筒状部の端部において配線部材が太くなることが抑制される。
(7)(1)から(6)のいずれか1つに記載の配線部材において、前記固定部材は粘着テープであり、前記粘着テープは、前記スリットを全体にわたって塞いでいてもよい。これにより、スリットから保持部材の内部に異物が侵入することが抑制される。
(8)(1)から(7)のいずれか1つに記載の配線部材において、前記3つ以上の電線部のうち1つの電線部は幹線であり、残りの電線部は前記幹線から分岐する枝線であり、前記幹線は前記複数の電線と前記複数の電線を覆うシースとを含むケーブルであり、前記シースの端部が前記筒状部に覆われていてもよい。これにより、幹線における複数の電線はシースによって保護される。
(9)(8)に記載の配線部材において、前記3つ以上の電線部は3つの電線部であり、2つの前記枝線が収容される2つの筒状部が前記ベース筒状部であってもよい。これにより、幹線の先端から2個の枝線に分かれる部分がベース筒状部に突き当てられることができる。
(10)(9)に記載の配線部材において、2つの前記ベース筒状部のなす角が、前記幹線が収容される前記分割筒状部と2つの前記ベース筒状部それぞれとがなす角以下であってもよい。これにより、2個の枝線間の角度が小さくなる。
(11)(1)から(10)のいずれか1つに記載の配線部材において、前記3つ以上の筒状部がすべて同じ太さであってもよい。これにより、保持部材の汎用性が増す。
(12)(1)から(11)のいずれか1つに記載の配線部材において、前記保持部材は前記複数の電線に取付けられる前の状態で前記3つ以上の電線部を収容するために前記ベース筒状部を起点に開閉が可能であり、前記固定部材は前記保持部材を閉じた姿勢に保持していてもよい。これにより、電線収容及び分岐形状の保持が容易となる。
(13)また、本開示の保持部材は、弾性材料による成形品であり、それぞれの基端部においてつながった3つ以上の筒状部を備え、前記3つ以上の筒状部のうち1つ又は隣り合う2つの筒状部は全長にわたるスリットが片側に形成されたベース筒状部であり、残りの筒状部は全長にわたるスリットが両側に形成された分割筒状部であり、前記ベース筒状部を起点に開閉が可能である、保持部材である。保持部材はベース筒状部を起点に開閉可能であるため、筒状部に電線を挿入する作業が不要となり、筒状部に簡易に電線部が収容される。また筒状部に電線が収容されると共に固定部材が設けられることによって、分岐形状が保持される。これにより、分岐形状が簡易に保持される。そして保持部材は弾性材料による成形品であるため、保持部材が小さくなったり変形したりできる。これにより、配線部材が配置されるスペースの確保が容易となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材及び保持部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係る配線部材について説明する。図1は実施形態1にかかる配線部材10を示す概略斜視図である。図2は実施形態1にかかる配線部材10を示す概略平面図である。図3は実施形態1にかかる配線部材10を示す概略縦断面図である。図4は電線11、12、13、14が保持部材30に収容される様子を説明する説明図である。図5は筒状部32が小さくされる様子を説明する説明図である。図6は筒状部31が小さくされる様子を説明する説明図である。
配線部材10は例えば車両において電気機器同士を接続する配線として用いられる。配線部材10は車両における足回り用の配線部材10であるものとして説明される。配線部材10は車体側機器と車輪側機器とを接続する。配線部材10は車両において他の箇所に適用されてもよい。配線部材10は、複数の電線11、12、13、14と保持部材30と固定部材40とを備える。ここでは電線は4本含まれる。電線の数は2本又は3本であってもよいし、5本以上であってもよい。複数の電線11、12、13、14は分岐している。保持部材30は分岐位置において複数の電線11、12、13、14を覆う。保持部材30は固定部材40を介して閉じられる。固定部材40は保持部材30を複数の電線11、12、13、14に固定する。保持部材30及び固定部材40によって電線11、12、13、14の分岐形状が保持されている。
複数の電線は、n個の電線部を含む。n個の電線部は複数の電線のうち分岐位置から相互に異なる向きに延びる部分である。nは3以上の整数である。以下ではn=3であるものとして説明される。つまり複数の電線11、12、13、14は、3個の電線部21、22、23を含む。以下の各説明は矛盾のない限り、n≧4以上の場合にも適用される。
すべての電線は、n個の電線部のうち1つの電線部から他の(n-1)個の電線部に延びるように分岐している。具体的には、電線11、12は電線部21から電線部23に延び、電線13、14は電線部21から電線部22に延びる。電線部22から電線部23に延びる電線はない。電線部21は幹線21であり、電線部22、23は枝線22、23である。3個の電線部21、22、23は1個の幹線21と幹線21から分岐する2個の枝線22、23である。もっとも、すべての電線がn個の電線部のうち1つの電線部から他の(n-1)個の電線部に延びるように分岐していることは必須の構成ではない。複数の電線は電線部22から電線部23に延びる電線を含んでいてもよい。
4本の電線11、12、13、14はそれぞれ被覆電線である。被覆電線は芯線と芯線を覆う被覆層とを含む。芯線は1本又は複数本の素線を含む。素線は、銅、銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金などの導体によって形成される。被覆層は樹脂などの絶縁材料によって形成される。被覆層は絶縁材料が芯線の周囲に押出成形されたり、塗布された後に焼き付けられたりして形成される。4本の電線11、12、13、14それぞれは1つの導電路をなす単芯電線である。
2本の電線13、14の周囲にはシース15が設けられている。当該2本の電線13、14は分岐位置を含む区間においてケーブル17の状態となっている。幹線21において1本のケーブル17と残りの2本の電線11、12との周囲にシース16が設けられている。幹線21において複数の電線11、12、13、14はケーブル18の状態となっている。ケーブル18は複数の電線11、12、13、14(ここでは電線11、12及びケーブル17)とこれらを覆うシース16とを含む。シース15、16は例えば樹脂を材料として形成される。なおシース15、16のいずれか一方又は両方が省略されていてもよい。
2本の電線11、12と1本のケーブル17とが分岐位置において分岐している。2本の電線11、12とケーブル17とはシース16の端部から延出してすぐの位置で分岐している。従って、シース16の端部が分岐位置に位置しているととらえることができる。シース16の端部が保持部材30に覆われている。
足回り用の配線部材10において、電線11、12はEPB(Electric Parking Brake)に用いられる。電線11、12は電源線である。電線11、12の端部は例えばコネクタ19を介してEPBに接続される。ケーブル17はABS(Antilock Braking System)用センサに用いられる。ケーブル17の電線13、14は信号線である。電線13、14の端部は例えばセンサヘッド20等に組み込まれる。もちろん各電線11、12、13、14の用途、接続先及び接続構造等はこれに限られず、適宜設定可能である。
保持部材30は弾性部材である。保持部材30は弾性材料(エラストマー)による成形品である。弾性材料は熱可塑性エラストマーであってもよいし、熱硬化性エラストマーであってもよい。熱硬化性エラストマーは天然ゴムであってもよいし、ウレタンゴム又はシリコーンゴムなど合成ゴムであってもよい。保持部材30はn個(ここではn=3)の筒状部31、32、33を含む。n個の筒状部31、32、33はそれぞれの基端部においてつながっている。n個の筒状部31、32、33それぞれにはn個の電線部21、22、23の基端部が収容されている。筒状部31、32、33の横断面形状は円形状であってもよいし、四角形などの角形状であってもよい。n個の筒状部31、32、33のうち1個又は隣り合う2個はベース筒状部であり、残りの(n-2)個又は(n-1)個は分割筒状部である。ここでは筒状部31が分割筒状部であり、筒状部32、33がベース筒状部である。
分割筒状部は全長にわたるスリットSが両側に形成された筒状部である。図2において筒状部31のうち線Lを挟んで紙面左側部分及び右側部分それぞれに全長にわたるスリットSが形成されている。分割筒状部である筒状部31は2つのスリットSによって2つの部分に完全に分離される。
ベース筒状部は、全長にわたるスリットSが片側に形成された筒状部である。図2において筒状部32のうち線Lを挟んで紙面左側部分及び右側部分のうち左側部分に全長にわたるスリットSが形成されている。図2において筒状部33のうち線Lを挟んで紙面上側部分及び下側部分のうち上側部分のみに全長にわたるスリットSが形成されている。ベース筒状部においてスリットSによって分離した両端部分が他側部においてつながっている。ベース筒状部においてスリットSによって分離した両端部分をつなぐ連結部分が存在する。筒状部32、33では長手方向に沿った全体が連結部分とされている。筒状部32、33は連結部分を含むことによって、スリットSが設けられていても2つの部材に完全に分離されることが抑制される。そしてベース筒状部である筒状部32、33を含むことによってスリットSが設けられた保持部材30が2つの部材に完全に分離されることが抑制される。ベース筒状部においてスリットSが設けない部分は少なくともつながっていればよい。すなわち、連結部分の一部にスリットが入っていてもよい。
筒状部31、32、33のうち隣り合う2つの筒状部において同じ側部に形成されたスリットSはつながっている。具体的には筒状部31、32において図2の紙面左側部分に形成されるスリットS同士がつながっている。また筒状部31において図2の紙面右側部分に形成されるスリットSと筒状部33において図2の紙面上側部分に形成されるスリットSとがつながっている。なお図3は保持部材30がスリットSを通る面に沿って切断された図である。
スリットSは直線状に形成される。スリットSは例えば波状など直線状以外の形状に形成されていてもよい。直線状のスリットSは軸方向に平行である。直線状のスリットSは軸方向からわずかに傾いていてもよい。
ここでは筒状部31に電線部21(幹線21)が収容され、筒状部32に電線部22(枝線22)が収容され、筒状部33に電線部23(枝線23)が収容されている。シース16の端部は筒状部31に覆われている。
保持部材30は電線11、12、13、14に取付けられる前の状態で、図4に示すように、ベース筒状部である筒状部32、33を起点に開閉可能である。より詳細には、筒状部32、33のうちスリットSに対向する部分がヒンジの役割を果たし、保持部材30がスリットSから割開かれる。
上述のようにここでは2つの枝線22、23が収容される2つの筒状部32、33がベース筒状部である。これにより、図4に示すように、電線11、12、13、14が保持部材30に収容される際、枝線22、23の間の部分(シース16の端部)を筒状部32、33に突き当てることが可能となる。これにより、電線11、12、13、14と保持部材30とが簡易に位置決めされる。
保持部材30はY字状に形成されている。つまり隣り合う筒状部はすべて相互に交差する方向に延びている。ここでは筒状部32、33が直交する方向に延びる。ここでは隣り合う筒状部のなす角がすべて180度より小さい。もっとも保持部材において筒状部の延びる方向はこれに限られない。例えば保持部材はT字状などに形成されていてもよい。つまり3つの筒状部のうち2つの筒状部が直線状につながっていてもよい。また例えば隣り合う筒状部のなす角が180度より大きいものがあってもよい。また例えば隣り合う筒状部のなす角がすべて同じであってもよい。また例えば隣り合う筒状部のなす角がすべて異なっていてもよい。
筒状部32、33のなす角は、筒状部31、32のなす角、及び筒状部31、33のなす角以下である。これにより、枝線22、23のなす角が小さく抑えられる。ここでは筒状部32、33のなす角が90度である。筒状部31、32のなす角及び筒状部31、33のなす角が135度である。
筒状部31、32、33の元の太さ(内径及び外径)はすべて同じである。ここで筒状部31、32、33の元の太さとは、図5及び図6の仮想線に示されるように、スリットSによって隔てられた両側部分が接するときの太さである。スリットSが後から形成される場合、筒状部31、32、33の元の太さとはスリットSが形成される前の筒状部31、32、33の太さととらえることもできる。筒状部31、32、33の元の太さは特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。例えば筒状部31、32、33の元の内径は電線部21、22、23のうち最も太いものの外径と同じかそれ以上の大きさとされていてもよい。また例えば筒状部31、32、33の元の内径は電線部21、22、23のうち最も細いものの外径と同じかそれ以下の大きさとされていてもよい。また例えば筒状部31、32、33の元の内径は電線部21、22、23のうち最も太いものの外径と最も細いものの外径との中間の大きさとされていてもよい。なお筒状部31、32、33の元の太さがすべて同じである必要はなく、一部の筒状部31、32、33の太さが異なっていてもよい。
筒状部31、32、33はすべて同じ長さである。筒状部31、32、33の長さは特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。例えば筒状部31、32、33の長さ寸法は、筒状部31、32、33の外径よりも大きくてもよい。なお筒状部31、32、33の長さがすべて同じである必要はなく、一部の筒状部31、32、33の長さが異なっていてもよい。
保持部材30は半筒部分34、35、36に着目して、以下のように構成されているととらえることができる。ここで半筒部分34、35、36とは保持部材30において隣同士の筒状部31、32、33それぞれの半筒領域を含む部分である。図1及び図2に示される線Lは半筒部分34、35、36を区画する。線Lは分岐位置の中心から各筒状部31、32、33の端部に向けて延びる。図1及び図2に示されるように、n個の筒状部31、32、33を含む保持部材30には、n個の半筒部分34、35、36が含まれる。なお半筒部分34、35、36との名称は保持部材30における一部分を指すための便宜上の名称である。保持部材30は、半筒部分34、35、36において切り離されているわけではなく、半筒部分34、35、36同士は周方向につながっている。
保持部材30におけるn個の半筒部分34、35、36のうち1個は第1半筒部分であり、残りの(n-1)個は第2半筒部分である。第1半筒部分は、自身の属する2個の筒状部のうち一方の筒状部における開口部と他方の筒状部における開口部との間の少なくとも一部において電線部を囲む方向につながる半筒部分である。第2半筒部分は、自身の属する2個の筒状部のうち一方の筒状部における開口部から他方の筒状部における開口部まで全体にわたってスリットSが形成される半筒部分である。第2半筒部分はスリットSによって2つに完全に分離される。第1半筒部分は2つに完全に分離されることはない。ここでは半筒部分34が第1半筒部分であり、半筒部分35、36が第2半筒部分である。
半筒部分34は筒状部32のうち図2の紙面右側半分と筒状部33のうち図2の紙面下側半分とを含む。半筒部分34は、2個の筒状部32、33のうち一方の筒状部32における開口部と他方の筒状部33における開口部との間の少なくとも一部において電線部22、23を囲む方向につながっている。
半筒部分35は筒状部31、32のうち図2の紙面左側半分を含む。半筒部分35において2個の筒状部31、32のうち一方の筒状部31における開口部から他方の筒状部32における開口部まで全体にわたってスリットSが形成される。
半筒部分36は筒状部31のうち図2の紙面右側半分と筒状部33のうち図2の紙面上側半分とを含む。半筒部分36において2個の筒状部31、33のうち一方の筒状部31における開口部から他方の筒状部33における開口部まで全体にわたってスリットSが形成される。
保持部材30は複数の電線11、12、13、14に取付けられる前の状態で半筒部分34の周りに開閉可能である。保持部材30の開閉時に主として半筒部分34がヒンジとして機能する。
固定部材40は保持部材30を閉じた姿勢に保持する。固定部材40が設けられることによって保持部材30がベース筒状部である筒状部32、33を起点に(半筒部分34の周りに)開閉することが抑制される。ここでは固定部材40は粘着テープ41、42、43である。
粘着テープ41は、筒状部31と筒状部31の開口部から延出する電線部21との周囲に巻かれている。同様に粘着テープ42は、筒状部32と筒状部32の開口部から延出する電線部22との周囲に巻かれている。粘着テープ43は、筒状部33と筒状部33の開口部から延出する電線部23との周囲に巻かれている。
固定部材40は筒状部31、32、33を締め付けていてもよい。かかる固定部材40は粘着テープ又は結束バンドなどの結束部材であってもよい。結束部材は筒状部31、32、33の周囲に巻かれる。結束部材は電線部21、22、23に巻圧がかかるように筒状部31、32、33を締め付けていてもよい。
筒状部31、32、33のいずれか又はすべてにおいて、元の内径が収容する電線部の外径よりも大きい場合もあり得る。この場合、筒状部31、32、33は小さくされた状態(縮径された状態)となっていてもよい。固定部材40は筒状部31、32、33を縮径状態に維持していてもよい。筒状部31、32、33が縮径した状態では、筒状部31、32、33の周方向に沿った一部が径方向に重なる。例えば、図5に示すように、ベース筒状部である筒状部32において1つのスリットSによって分離した部分が周方向に沿った両端部とされる。この両端部が径方向に重なっていてもよい。また例えば、図6に示すように、分割筒状部である筒状部31は2つのスリットSによって2つの部分に分離している。この2つの部分が両端部においてそれぞれ径方向に重なっていてもよい。
また筒状部31、32、33のいずれか又はすべてにおいて、元の内径が収容する電線部の外径よりも小さい場合もあり得る。この場合、筒状部31、32、33は電線部21、22、23が収容されることによって大きくされた状態(拡径された状態)となる。筒状部31、32、33が拡径した状態では、筒状部31、32、33の周方向に沿った両端部が周方向に沿って離れており、その間から電線部21、22、23が露出していてもよい。
また筒状部31、32、33のいずれか又はすべてにおいて、元の内径が収容する電線部の外径と同じ場合もあり得る。この場合、筒状部31、32、33の一部が径方向に重なったり、電線部21、22、23がスリットSから露出したりしにくい。
配線部材10は保護部材50をさらに備える。保護部材50はn個の電線部21、22、23のうち少なくとも1つの電線部に設けられる。ここでは保護部材50は電線部23に設けられている。保護部材50はシース15、16とは別の部材である。
ここでは保護部材50は筒状に成形された部材である。筒状の保護部材50の横断面形状は円形状であってもよいし、四角形などの角形状であってもよい。筒状の保護部材50は中間部において曲げ可能なものであると良い。かかる保護部材50は例えばゴムチューブ又はコルゲートチューブであってもよい。
ゴムチューブは保持部材30と同様に弾性材料によって成形された筒状の部材である。ゴムチューブをなす弾性材料は保持部材30をなす弾性材料と同一の材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。ゴムチューブは同じ外径が連続する筒状であっても、材料の特性によって中間部において曲げ可能である。
コルゲートチューブはポリプロピレン又はポリアミドなどの弾性材料よりも硬質な樹脂材料によって形成される。コルゲートチューブは大径筒部と小径筒部とが軸方向に沿って交互に連続する形状に形成される。コルゲートチューブは主として形状の特性によって中間部において曲げ可能である。
筒状に成形された保護部材50には側部に全長にわたるスリットが形成されていてもよい。この場合、スリットから割開かれた保護部材50に電線11、12が収容される。また保護部材50には全長にわたるスリットSが形成されていなくてもよい。この場合、電線11、12が保護部材50の一端部の開口から挿入される。
保護部材50の一端部が筒状部33に覆われている。保護部材50が筒状部33に収められる場合、保護部材50の太さがその筒状部33に収められる電線部23の太さとされる。粘着テープ43は筒状部33と保護部材50との周囲に巻かれている。
保護部材50の長さ寸法は特に限定されるものではない。例えば保護部材50は電線部21、22、23の端部まで設けられていてもよい。
<実施形態1の効果等>
以上のように構成された保持部材30及びそれを備える配線部材10によると、保持部材30はベース筒状部である筒状部32、33及び分割筒状部である筒状部31を含む。保持部材30は、複数の電線11、12、13、14に取付けられる前の状態でベース筒状部である筒状部32、33を起点に開閉可能である。このため、筒状部31、32、33の端部開口から電線部21、22、23を挿入する作業が不要となり、筒状部31、32、33に簡易に電線部21、22、23が収容される。また筒状部31、32、33に電線部21、22、23が収容されると共に固定部材40が設けられることによって、分岐形状が保持される。これにより、分岐形状が簡易に保持される。電線11、12、13、14に粘着テープが直接巻かれて分岐形状がテープ巻のみで保持される場合と比べた場合、分岐形状が簡易に保持される。そして保持部材30は弾性部材であるため、保持部材30が小さくなったり変形したりできる。これにより、配線部材10が配置されるスペースの確保が容易となる。
また配線部材10は保護部材50をさらに備えるため、電線部23が保護部材50によって保護される。保護部材50は筒状に成形された部材であるため、筒状の保護部材50に電線部23が収容されることによって、保護部材50の長さに応じた部分が保護される。保護部材50の一端部が筒状部33に覆われているため、保護部材50が取付けられた電線部23が保持部材30から延出する部分において露出することが抑制される。
またシース16の端部が筒状部31に覆われているため、幹線21における複数の電線11、12、13、14はシース16によって保護される。
また2つの枝線22、23が収容される2つの筒状部32、33がベース筒状部であるため、幹線21の先端から2つの枝線22、23に分かれる部分(シース16の端部)が筒状部32、33に突き当てられることができる。これにより、保持部材30と複数の電線11、12、13、14との位置決めが容易となる。また筒状部32、33のなす角が、筒状部31、32のなす角及び筒状部31、33のなす角以下であるため、2つの枝線22、23間の角度が小さくなる。
また3つの筒状部31、32、33がすべて同じ太さであるため、保持部材30の汎用性が増す。
[実施形態2]
実施形態2に係る配線部材について説明する。図7は実施形態2にかかる配線部材110を示す概略平面図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。以下の各実施形態の説明においても同様である。
配線部材110において、筒状部33と保護部材150との重なり方が配線部材10における筒状部33と保護部材50との重なり方とは異なる。保護部材150の一端部が筒状部33を覆っている。このような配線部材110によっても上記配線部材10と同様の効果を得ることができる。また配線部材110によると、筒状部33を小さくすることができる。
図7に示す例では、保護部材150のうち筒状部33を覆う部分は長手方向に沿って筒状部33と離れた部分と比べて部分的に拡径された状態となっている。保護部材150は例えば弾性材料によって形成されたり、軸方向に沿って全長にわたるスリットが形成されたりして拡径可能とされる。保護部材150のうち長手方向に沿って筒状部33と離れた部分の外径は筒状部33と同じかそれよりも小径であってもよい。もっとも、保護部材150は全長にわたって筒状部33よりも大径であってもよい。この場合、保護部材150のうち筒状部33を覆う部分は部分的に拡径されていなくてもよい。
[実施形態3]
実施形態3に係る配線部材について説明する。図8は実施形態3にかかる配線部材210を示す概略平面図である。
配線部材210において、保護部材250の一端部の位置が配線部材10、110における保護部材50、150の一端部の位置とは異なる。保護部材250の一端部は電線部23の長手方向に沿って筒状部33の外側に設けられている。このような配線部材210によっても保護部材と筒状部33とが重なること以外の効果については、上記配線部材10、110と同様の効果を得ることができる。また配線部材210によると、保護部材250と筒状部33とが径方向に重なることが抑制される。これにより筒状部33の端部において配線部材210が太くなることが抑制される。また保護部材250と保持部材30との取付け順が考慮される必要がなくなり、製造条件が緩和される。
保護部材250の太さは筒状部33の太さと同じであってもよいし、いずれか一方が他方よりも太くてもよい。
なお図8に示す例では、保護部材250が筒状部33と離れて設けられている。この場合、間の電線11、12が露出しないように粘着テープ43が巻かれてもよい。電線部23の長手方向に沿った保護部材250と筒状部33との間隔は特に限定されるものではない。例えば、電線部23の長手方向に沿った保護部材250と筒状部33との間隔は粘着テープ43の幅寸法と同じかそれ以下であってもよい。これにより保護部材250と筒状部33との間の電線部23に粘着テープ43が巻かれる際、粘着テープ43が一つの位置に巻かれるだけで電線部23の露出が抑制される。電線部23の長手方向に沿って保護部材250が筒状部33と接していてもよい。
[実施形態4]
実施形態4に係る配線部材について説明する。図9は実施形態4にかかる配線部材310を示す概略平面図である。
配線部材310において固定部材340としての粘着テープ44、45の貼られ方が配線部材10、110、210における粘着テープ41、42、43の貼られ方とは異なる。粘着テープ44、45は、スリットSを全体にわたって塞いでいる。これにより、スリットSから保持部材30の内部に異物が侵入することが抑制される。
図9に示す例では、各粘着テープ44、45は直前に巻かれた部分と一部が重なるようにらせん状に巻かれている。各粘着テープ44、45において重なる領域は特に限定されるものではなく、幅方向に沿った半分であってもよいし、3分の1又は3分の2であってもよい。なお、粘着テープのうち幅方向半分が重なる巻き方はハーフラップ巻きなどとも呼ばれる。もっともスリットSを塞ぐ粘着テープ44、45はらせん状に巻かれていなくてもよい。粘着テープは例えば長手方向がスリットSに沿うように保持部材30のうちスリットSを含む領域に貼られていてもよい。
粘着テープ44、45がらせん状に巻かれてスリットSを全体にわたって塞ぐ場合、図9に示すように、分岐位置においてスリットSのある角部(筒状部31、32の連結部分及び筒状部31、33の連結部分)には粘着テープ44がたすき掛け状に巻かれるとよい。分岐位置においてスリットSのない角部(筒状部32、33の連結部分)には粘着テープ44、45が巻かれていてもよいし、巻かれていなくてもよい。
筒状部32の周囲に巻かれた粘着テープ44と筒状部33の周囲に巻かれた粘着テープ45とは1つながりではなく、切り離されている。筒状部31の周囲に巻かれた粘着テープは、筒状部32の周囲に巻かれた粘着テープ44と筒状部33の周囲に巻かれた粘着テープ45とのうちいずれか一方(ここでは筒状部32の周囲に巻かれた粘着テープ44)と1つながりである。つまり、筒状部31と筒状部32との周囲に一つながりの粘着テープ44がらせん状に巻かれている。この粘着テープ44は筒状部31の開口部側から巻き始められてもよいし、筒状部32の開口部側から巻き始められていてもよい。筒状部33の周囲には、筒状部31と筒状部32との周囲に巻かれた粘着テープ44とは別の粘着テープ45が巻かれている。この粘着テープ45は筒状部33の開口部側から巻き始められていてもよいし、分岐位置側から巻き始められていてもよい。
[変形例]
図2における筒状部32の右側部分及び筒状部33の下側部分、つまり半筒部分34にはスリットSが全く形成されていないものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。半筒部分34には部分的にスリットが形成されていてもよい。例えば筒状部32の右側部分及び筒状部33の下側部分のうちいずれか一方に全長にわたってスリットが形成されていてもよい。この場合、このスリットが形成された筒状部はベース筒状部ではなく、分割筒状部とされる。また例えば、筒状部32の右側部分及び筒状部33の下側部分の一方又は両方に中間スリットが形成されていてもよい。中間スリットはスリットの一端部が筒状部の長手方向中間部に位置するスリットである。かかる中間スリットの他端部は、筒状部の開口部に位置してもよいし、筒状部の分岐位置側端部に位置してもよいし、長手方向中間部に位置してもよい。半筒部分34に部分的にスリットが形成されていると半筒部分34周りに保持部材30が開きやすくなる。
また筒状部31、32、33は平面的に分岐していたが、筒状部31、32、33は立体的に分岐していてもよい。筒状部が平面的に分岐しているとは、2つの筒状部が軸と平行な平面上に載置された際、残りの筒状部も同一平面上に載置されることを言う。筒状部が立体的に分岐しているとは、2つの筒状部が軸と平行な平面上に載置された際、残りの筒状部の少なくとも1つが同一平面上に載置されないことを言う。
また2つの枝線22、23の収容される2つの筒状部32、33がベース筒状部であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。2つの枝線22、23の収容される2つの筒状部32、33の少なくとも1つが分割筒状部であってもよい。例えば、保持部材30において枝線22、23のいずれか一方が筒状部31に収容され、枝線22、23のいずれか他方が筒状部32、33のいずれかに収容されてもよい。
また2つの枝線22、23の収容される筒状部32、33のなす角は、筒状部31、32のなす角、及び筒状部31、33のなす角以下であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。2つの枝線22、23の収容される2つの筒状部のなす角は、他の筒状部のなす角より大きくてもよい。例えば、保持部材30において筒状部31、32に枝線22、23が収容されてもよい。
また固定部材40が粘着テープ又は結束部材であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。固定部材は例えば接着剤などであってもよい。かかる接着剤は例えば筒状部31、32、33のいずれか又はすべての内部に設けられて、筒状部31、32、33と電線部21、22、23とに接着する。
また配線部材10、110、210、310は保護部材50、150、250を備えるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。保護部材50、150、250は省略されてもよい。
また保護部材50、150、250が筒状に成形された部材であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば保護部材は、保護シートなどが電線部に巻かれて形成されたものであってもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10、110、210、310 配線部材
11、12、13、14 電線
15、16 シース
17、18 ケーブル
19 コネクタ
20 センサヘッド
21 電線部(幹線)
22、23 電線部(枝線)
30 保持部材
31 筒状部(分割筒状部)
32、33 筒状部(ベース筒状部)
34 半筒部分(第1半筒部分)
35、36 半筒部分(第2半筒部分)
40、340 固定部材
41、42、43、44、45 粘着テープ
50、150、250 保護部材
S スリット

Claims (13)

  1. 分岐位置からそれぞれ異なる向きに延びる3つ以上の電線部と、
    弾性部材であり、前記3つ以上の電線部の基端部を覆う保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材はそれぞれの基端部においてつながった3つ以上の筒状部を含み、
    前記3つ以上の筒状部のうち1つ又は隣り合う2つの筒状部は全長にわたるスリットが片側に形成されたベース筒状部であり、残りの筒状部は全長にわたるスリットが両側に形成された分割筒状部であり、
    前記保持部材は固定部材を介して閉じられており、
    前記3つ以上の筒状部のうちの少なくとも1つの筒状部は、前記スリットによって分離された部分同士が径方向に重なることによって小さくされている、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記3つ以上の電線部のうち少なくとも1つの電線部に設けられた保護部材をさらに備える、配線部材。
  3. 請求項2に記載の配線部材であって、
    前記保護部材は筒状に成形された部材である、配線部材。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の配線部材であって、
    前記保護部材の一端部が前記筒状部に覆われている、配線部材。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の配線部材であって、
    前記保護部材の一端部が前記筒状部を覆っている、配線部材。
  6. 請求項2又は請求項3に記載の配線部材であって、
    前記保護部材の一端部が前記電線部の長手方向に沿って前記筒状部の外側に設けられている、配線部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記固定部材は粘着テープであり、
    前記粘着テープは、前記スリットを全体にわたって塞いでいる、配線部材。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記3つ以上の電線部のうち1つの電線部は幹線であり、残りの電線部は前記幹線から分岐する枝線であり、
    前記幹線は複数の電線と前記複数の電線を覆うシースとを含むケーブルであり、
    前記シースの端部が前記筒状部に覆われている、配線部材。
  9. 請求項8に記載の配線部材であって、
    前記3つ以上の電線部は3つの電線部であり、
    2つの前記枝線が収容される2つの筒状部が前記ベース筒状部である、配線部材。
  10. 請求項9に記載の配線部材であって、
    2つの前記ベース筒状部のなす角が、前記幹線が収容される前記分割筒状部と2つの前記ベース筒状部それぞれとがなす角以下である、配線部材。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記3つ以上の筒状部がすべて同じ太さである、配線部材。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は複数の電線に取付けられる前の状態で前記3つ以上の電線部を収容するために前記ベース筒状部を起点に開閉が可能であり、
    前記固定部材は前記保持部材を閉じた姿勢に保持する、配線部材。
  13. 請求項7に記載の配線部材であって、
    前記粘着テープは、先に巻かれた部分に対して後に巻かれた部分の一部が重なるように、らせん状に巻かれている、配線部材。
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