JP2016152080A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】止水性、静電遮蔽性及び配索性に富むワイヤハーネスを提供すること。【解決手段】被覆電線13とアース用裸電線14と外皮15とを有するシールド電線11と、シールド電線11を被覆するシールド電線用保護キャップ12と、を有し、シールド電線用保護キャップ12は、シールド電線11の外皮15に密着する筒部21と、接続端子17を通過させ被覆電線を通した状態で止水するように閉弁する複数の接続端子通過用弁部27を有する板部22と、筒部21に取り付けられた静電遮蔽膜23と、を備え、接続端子通過用弁部27が、接続端子17を挿通して被覆電線13を挟んだ状態に閉弁し、筒部21が、外面19と内面20を逆転されて、外皮端部位置24が筒部21内の中程に位置するように、シールド電線11を被覆し、静電遮蔽膜23がアース用裸電線14と密着している。【選択図】図1

Description

本発明は、導線露出部を止水するワイヤハーネスに関する。
従来、被覆電線の導線露出部の被覆・止水には、内面にホットメルト接着剤が塗布された止水用熱収縮性チューブが用いられている(特許文献1,2参照)。
内面層がホットメルト接着剤で形成されたワイヤハーネスについては、特許文献1の段落[0003]において、従来技術としての説明がある。すなわち、特許文献1の段落[0003]には、内面にホットメルト接着剤が塗布された直管状の熱収縮性チューブを電線のスプライス部に被せて加熱させることにより、熱収縮性チューブが縮径するとともに、ホットメルト接着剤が溶けて隙間へ流動してから固化し、導体部分を絶縁状態とするとともに、防水性を実現することが開示されている。
特許文献1の段落[0003]に開示された内面にホットメルト接着剤が塗布された止水用熱収縮性チューブについては、図12に示すように、ワイヤハーネス100は、車体フレームに沿って設けられた幹線101を車体フレームより設けられた3本のガイド棒102の間に通している。
そして、ワイヤハーネス100は、幹線101から分岐する枝線103を、一定長さだけ幹線101に沿わせてから、一本のガイド棒102を巻いて幹線101から離れる方向に取り出し、幹線101から、例えば150mm離れたところで、枝線103を構成している電線群に圧着した端子と、コネクタ104とが接続するように配索される。この場合、熱収縮性チューブ105の長さ中央部が一本のガイド棒102に接触し、幹線101に対して45度の傾きの直線状となる。
特許文献2に開示された技術において、図13に示すように、ワイヤハーネス150は、複数本のコア線151とドレン線152とを内包し、このドレン線152とコア線151を金属箔からなるシールド層153および外皮154で順次被覆し、シールド層153にドレン線152を接触させて導通している。
また、先端から150mm程度の外皮154およびシールド層153を切断剥離してドレン線152とコア線151とを引き出し、各コア線151およびドレン線152に接続したコア線151の端末にコネクタに挿入係止されるコネクタ接続用端子155を圧着接続している。
さらに、ワイヤハーネス150には、皮剥ぎ端156を跨ぐようにしてキャップ157を被せており、皮剥ぎ端156から引き出したドレン線152、コア線151の絶縁被覆より露出させた導体158およびドレン線152と導体158の接続部分をキャップ157に充填した止水剤159内に埋設している。また、ドレン線152の素線間にも止水剤159を浸透させて充填している。
特開2014−120292号公報、段落番号0003 特開2008−305634号公報
しかしながら、図12に示した技術では、熱収縮性チューブ105は、枝線分岐部側の端部が幹線101から離れるとともに、枝線分岐部と反対側の端部がガイド棒102のところで幹線101から直角に引いた線に対して大きく離れることになるから、シールド線である電線群の各電線に圧着した端子と、ガイド棒102のところで幹線101から直角に離れる方向に設置されるコネクタとの差し込み接続が難しくなる。
さらに、枝線103を構成している電線群がシールド線である場合には、皮剥ぎして裸電線に防水チューブを被せ、熱収縮性チューブ105内の長さ中央部に防水チューブの端部を位置させて、熱収縮性チューブ105を加熱収縮させる。この場合、チューブ内面のホットメルト層が溶融され、溶融したホットメルトが防水チューブの端部の周囲にも流動するが、裸電線に対して止水を行う量としては少なすぎるという問題がある。そのため、配索のための寸法量が不足するので配索性に改良の余地を有する。
一方、特許文献2に開示された技術では、止水性は良好ではあるが、止水剤159の固化に多くの時間を要する。つまりは、止水剤159が固化するまでの間に、コア線151をワイヤハーネス150の軸線に沿う状態で保持しなければならないので、多くの作業時間を必要として作業効率が低い。
また、止水剤159が封入されたキャップ157の内側がシールドされていないために、静電遮蔽性ができていない。さらに、止水剤159が固化した後には、曲がり難いために、配索がし難いばかりか、比較的大きな外形を有するキャップ157をピン等に掛止することができないので、コア線151の露出長が大きくなって配索性が良好ではない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、止水性、静電遮蔽性及び配索性に富むワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、複数の被覆電線と1本のアース用裸電線とこれら電線を被覆する外皮とを有し、前記外皮について一端から所定長さまでを皮剥ぎされ、前記外皮の皮剥ぎにより露出した前記各被覆電線の端部に接続端子が付設され、かつ前記外皮の皮剥ぎにより露出した前記アース用裸電線を前記外皮に沿って折り返したシールド電線と、前記外皮の端部位置が保護空間の中程に位置するように、前記シールド電線の前記皮剥ぎされた部分と前記皮剥ぎされていない部分とを被覆するシールド電線用保護キャップと、を有し、前記シールド電線用保護キャップは、高分子材料よりなる成形体であり、内面と外面とを逆転できる可撓性を有し、かつ逆転した後の外面が前記シールド電線の前記外皮の外面に密着して被さる大きさを有する筒部と、前記筒部の一端を閉じていて、複数の前記接続端子の各端面で押圧されることにより開弁して前記接続端子を別々に通過させかつ前記各接続端子に繋がっている前記皮剥ぎされた部分の前記被覆電線を通した状態で止水するように閉弁する複数の接続端子通過用弁部を有する板部と、前記筒部の外面に導電性の薄膜または編組線膜が固着されてなり、かつ前記筒部と一体的に内面と外面とを逆転できる可撓性を有する静電遮蔽膜と、を備え、前記接続端子通過用弁部が、外方から前記接続端子を挿通して前記被覆電線を挟んだ状態に閉弁し、前記筒部が、内面と外面を逆転されて、前記外皮の端部位置が前記筒部内の中程に位置するように、前記シールド電線の前記皮剥ぎされた部分と前記皮剥ぎされていない部分とを被覆し、静電遮蔽膜が前記アース用裸電線と密着している構成である。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、シールド電線用保護キャップにおいて板部の接続端子通過用弁部が、外方から接続端子を挿通して被覆電線を挟んだ状態に閉弁し、筒部が、内面と外面とを逆転されて、外皮端部位置が筒部内の中程に位置するように、シールド電線の皮剥ぎされた部分と皮剥ぎされていない部分とを被覆する。
これにより、高い止水性を付与することができる。また、シールド電線用保護キャップにおいてアース用裸電線と密着している静電遮蔽膜が被覆電線を覆っているために、確実な静電遮蔽性を付与することができる。また、被覆電線を覆っているシールド電線用保護キャップが内面と外面とを逆転できる可撓性を有するために曲がりやすくなっており、例えば、車体フレームのガイド棒等に容易に通すことができるので、高い配索性を付与することができる。
本発明に係るワイヤハーネスにあって、前記板部は、逆転する前における外面側に前記各接続端子通過用弁部に対応して前記各接続端子の先端部を突き当てて位置決めする凹部が形成され、前記凹部が形成されることにより、前記凹部の正面部が薄肉で可撓性を有し、かつ正面部に前記接続端子通過用弁部が設けられている構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、板部の凹部が、逆転する前における外面側に各接続端子通過用弁部に対応して各接続端子の先端部を突き当てて位置決めし、凹部が形成される。従って、ワイヤハーネスは、各接続端子を絶縁可能に位置決めして組付けることができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、前記筒部の前記板部と反対側の端部が、端面に向かって漸次に縮径した形状であることが好ましい。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、筒部の板部と反対側の端部が、端面に向かって漸次に縮径した形状であるために、外皮に対して強固に被着させることができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、前記筒部の、静電遮蔽膜と前記アース用裸電線と密着している部分を、外側からテープ巻きにより締め付けるテープ巻き締付部を有する構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、テープ巻き締付部によって筒部における静電遮蔽膜とアース用裸電線と密着している部分が外側からテープ巻きにより締め付けられるために、静電遮蔽膜とアース用裸電線との電気的な密着度を高めることができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、前記シールド電線の前記外皮に前記筒部の前記シールド電線用保護キャップと反対側の端部を外側からテープ巻きにより固定するテープ巻き固定部を有する構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、テープ巻き固定部によって、シールド電線の外皮において筒部のシールド電線用保護キャップと反対側の端部が外側からテープ巻きにより固定されるために、外皮とシールド電線用保護キャップとの止水性を更に強化できる。
本発明によれば、止水性、静電遮蔽性及び配索性に富むワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの一部破断平面図である。 本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの断面図である。 図3(a)は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着前の要部断面図、図3(b)は、図3(a)におけるA−A線正面図である。 本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着途中の要部断面図である。 図5(a)は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着後の要部断面図、図5(b)は、図5(a)におけるB−B線正面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第1段階を説明する平面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第2段階を説明する一部破断平面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第3段階を説明する一部破断平面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第4段階を説明する一部破断平面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第5段階を説明する一部破断平面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの使用状態を説明する一部破断平面図である。 従来のワイヤハーネスの一例を説明する平面図である。 従来のワイヤハーネスの他例を説明する平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの一部破断平面図である。
図1に示すように、ワイヤハーネス10は、シールド電線11と、シールド電線用保護キャップ12と、を有している。
シールド電線11は、複数(例えば、2本)の被覆電線13と、1本のアース用裸電線14と、これら電線13,14を被覆する導電性網線(図示しない)と、外皮15とを有する。
シールド電線11は、外皮15について一端から所定長さまでの長さ寸法L1(例えば、100cm)に皮剥ぎされた皮剥ぎ部16を有する。シールド電線11は、外皮15の皮剥ぎ部16により露出した各被覆電線13の端部に接続端子17が付設され、かつ外皮15の皮剥ぎ部16において露出したアース用裸電線14を外皮15に沿って折り返し部18において折り返している。
図2に示すように、成形時の形態のシールド電線用保護キャップ12は、筒部21と、筒部21の一端を閉じている板部22と、筒部21の成形時の形態の外面19に形成される静電遮蔽膜23と、を有する。シールド電線用保護キャップ12は、高分子材料、例えば、シリコン、あるいはゲルよりなる成形体であり、内面19と外面20とを折り返すことにより逆転できる可撓性を有する。図2に示す外面19と内面20は、図2に示すように、シールド電線用保護キャップ12をシールド電線11に被せた後は、外面20と内面19となる。
図1に示す取付形態のシールド電線用保護キャップ12は、外皮15の外皮端部位置24が保護空間の中程に位置するように、シールド電線11の皮剥ぎされた皮剥ぎ部16と皮剥ぎされていない非皮剥ぎ部25とを被覆する。
図2に示す成形時の形態のシールド電線用保護キャップ12の筒部21は、外面19が、図8〜図10に示すように、シールド電線11の外皮15に被されて逆転した後には、図1に示すように、内面19となって、シールド電線11の外皮15の外面26に密着して被さる大きさを有する。
板部22は、筒部21の一端を閉じていて、複数の接続端子17の各端面で押圧されることにより開弁して接続端子17を別々に通過させかつ各接続端子17に繋がっている皮剥ぎ部16の被覆電線13を通した状態で止水するように閉弁する複数の接続端子通過用弁部27を有する。
ワイヤハーネス10は、シールド電線用保護キャップ12の筒部21の、静電遮蔽膜23とアース用裸電線14と密着している部分を、外側からテープ巻きにより締め付けるテープ巻き締付部28を有する。
ワイヤハーネス10は、シールド電線11の外皮15に筒部21のシールド電線用保護キャップ12と反対側の端部を外側からテープ巻きにより固定するテープ巻き固定部29を有する。
ワイヤハーネス10は、板部22の接続端子通過用弁部27が、外方から接続端子17を挿通して被覆電線13を挟んだ状態に閉弁し、筒部21が、内面と外面とを逆転されて、外皮端部位置24が筒部21内の中程に位置するように、シールド電線11の外皮剥ぎされた皮剥ぎ部16と非皮剥ぎ部25とを被覆し、静電遮蔽膜23がアース用裸電線14と密着している。
図2は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの断面図である。
図2に示すように、シールド電線用保護キャップ12は、逆転前であって、筒部21がシールド電線11の外径寸法よりもわずかに小さい内径寸法を有し、筒部21の板部22と反対側の端部31が、端面に向かって漸次に縮径した形状である。
板部22は、逆転する前における外面側に各接続端子通過用弁部27に対応して各接続端子17の先端部32を突き当てて位置決めする凹部33が形成される。板部22は、凹部33が形成されることにより、凹部33の正面部30が薄肉で可撓性を有し、かつ正面部30に接続端子通過用弁部27が設けられる。
静電遮蔽膜23は、筒部21の外面に導電性の薄膜または編組線膜が固着されてなり、かつ筒部21と一体的に内面と外面とを逆転できる可撓性を有する。
図3(a)は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着前の要部断面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A線正面図である。
図3(a),図3(b)に示すように、シールド電線用保護キャップ12において、板部22の凹部33の各接続端子通過用弁部27は、被覆電線13の装着前に、閉弁されている。
図4は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着途中の要部断面図である。
図4に示すように、シールド電線用保護キャップ12において、板部22の凹部33の各接続端子通過用弁部27は、被覆電線13に有する各接続端子17が挿入されてきた際に大きく開弁される。
図5(a)は、本発明の実施の形態に係るシールド電線用保護キャップの被覆電線装着後の要部断面図、図5(b)は、図5(a)のB−B線正面図である。
図5(a),図5(b)に示すように、シールド電線用保護キャップ12において、板部22の凹部33の各接続端子通過用弁部27は、被覆電線13に有する各接続端子17が挿入された後に各被覆電線13が挿入されてきた際に、閉弁状態となって被覆電線13の外径寸法に応じて弾性変形して各被覆電線13を弾性的に圧着する。これにより、シールド電線用保護キャップ12は、各被覆電線13に対して止水性を保持する。
次に、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程について、図6〜図10および図1を参照して説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第1段階を説明する平面図である。
図6に示すように、ワイヤハーネス10の組立工程の第1段階では、シールド電線用保護キャップ12の筒部21が内外面を逆転する前の形態(成形時の形態)であって、シールド電線用保護キャップ12の凹部33に向けて接続端子17を先にしたシールド電線11が進行されていく。このとき、アース用裸電線14は、外皮15の軸線方向に延出している被覆電線13に沿うように折り返されている。
図7は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第2段階を説明する一部破断平面図である。
図7に示すように、ワイヤハーネス10の組立工程の第2段階では、シールド電線用保護キャップ12の凹部33に有する接続端子通過用弁部27に被覆電線13の接続端子17が挿入されていく。このとき、アース用裸電線14は、外皮15の軸線方向に延出している被覆電線13に沿うように配置されており、図3(a),(b)及び図4に示したように、被覆電線13に有する各接続端子17が挿入されてきた際に大きく開弁される。
図8は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第3段階を説明する一部破断平面図である。
図8に示すように、ワイヤハーネス10の組立工程の第3段階では、シールド電線用保護キャップ12の端部31をシールド電線11の外皮15に被せるように、シールド電線用保護キャップ12の板部22を、図中のY方向に移動させてシールド電線11の外皮端部位置24に近接させる。そして、シールド電線用保護キャップ12の筒部21をシールド電線11の外皮15を包み込むように外面20が外側に配置されるように折り返し部34を介して端部31をシールド電線11の外皮15に被せていく。
これにより、アース用裸電線14が折り返し部18において折り返されることにより、シールド電線11の外皮15の外側で静電遮蔽膜23に電気的に接続される。このとき、シールド電線用保護キャップ12の板部22は、シールド電線11の外皮端部位置24に近接する位置A1にある。
図9は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第4段階を説明する一部破断平面図である。
図9に示すように、ワイヤハーネス10の組立工程の第4段階では、シールド電線用保護キャップ12の板部22がシールド電線11の外皮端部位置24に近接する位置A1にある状態において、シールド電線用保護キャップ12の筒部21をシールド電線11の外皮15を包み込むように外面20が外側に配置されるように、シールド電線用保護キャップ12の筒部21の2/3が外皮15に被される位置まで、折り返し部35を介して端部31をシールド電線11の外皮15に被せていく。
図10は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの組立工程における第5段階を説明する一部破断平面図である。
図10に示すように、ワイヤハーネス10の組立工程の第5段階では、シールド電線用保護キャップ12の筒部21の2/3が外皮15に被される位置にある状態から、シールド電線用保護キャップ12の板部22を図中の−Y方向に移動させる。これにより、シールド電線用保護キャップ12の板部22は、シールド電線11の外皮端部位置24から、例えば30mmだけ離れた位置A2に配置される。
そして、図1に示すように、筒部21の端部31まで外皮15の外側に被着させ、シールド電線用保護キャップ12の筒部21の、静電遮蔽膜23とアース用裸電線14と密着している部分に対して外側からテープ巻きが施工されることにより、テープ巻き締付部28が形成される。
そして、図1を参照して、シールド電線11の外皮15に筒部21のシールド電線用保護キャップ12と反対側の外皮端部位置24に対して外側からテープ巻きが施工されることにより、テープ巻き固定部29が形成される。これにより、図1に示したワイヤハーネス10が組み立てられる。
図11は、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスの使用状態を説明する一部破断平面図である。
図11に示すように、ワイヤハーネス10は、幹線1から引き出されて使用される。ワイヤハーネス10は、シールド電線用保護キャップ12が、例えば60mmの長さ寸法を有し、板部22からコネクタ2までが、例えば70mmの長さ寸法を有し、板部22からシールド電線11の外皮端部位置24までが、例えば30mmの長さ寸法を有する。
ワイヤハーネス10は、不図示の車体フレームに沿って設けられた幹線1の分岐部3から車体フレームより設けられた4本のガイド棒4のうちの一方側の2本の間に通される。ここで、ガイド棒4からコネクタ2までが、100mmの長さ寸法を有する場合、幹線1の分岐部3から分岐する枝線5を包み込んでいるシールド電線用保護キャップ12が可撓性を有するために、接続端子17をコネクタ2に挿入接続しやすいものとなる。
本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、シールド電線用保護キャップ12において板部22の接続端子通過用弁部27が、外方から接続端子17を挿通して被覆電線13を挟んだ状態に閉弁し、筒部21が、内面と外面とを逆転されて、外皮端部位置24が筒部21内の中程に位置するように、シールド電線11の皮剥ぎ部16と非皮剥ぎ部25とを被覆する。
これにより、高い止水性を付与することができる。また、シールド電線用保護キャップ12においてアース用裸電線14と密着している静電遮蔽膜23が被覆電線13を覆っているために、確実な静電遮蔽性を付与することができる。
また、被覆電線13を覆っているシールド電線用保護キャップ12が内面と外面とを逆転できる可撓性を有するために曲がりやすくなっており、例えば、車体フレームのガイド棒4等に容易に通すことができるので、高い配索性を付与することができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、板部22の凹部33が、逆転する前における外面19側に各接続端子通過用弁部27に対応して各接続端子17の先端部を突き当てて位置決めする。従って、ワイヤハーネス10は、各接続端子17を絶縁可能に位置決めして組付けることができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、筒部21の板部22と反対側の端部が、端面に向かって漸次に縮径した形状であるために、外皮15に対して強固に被着させることができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、テープ巻き締付部28によって筒部21における静電遮蔽膜23とアース用裸電線14と密着している部分が外側からテープ巻きにより締め付けられるために、静電遮蔽膜23とアース用裸電線14との電気的な密着度、すなわち導通特性を高めることができる。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、テープ巻き固定部29によって、シールド電線11の外皮15において筒部21のシールド電線用保護キャップ12と反対側の端部が外側からテープ巻きにより固定されるために、外皮15とシールド電線用保護キャップ12との止水性を更に強化できる。
以上説明したように、本発明によれば、ワイヤハーネス10は、止水性、静電遮蔽性及び配索性に富む。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
以上説明したように、本発明のワイヤハーネスによれば、止水性、静電遮蔽性及び配索性に富むという効果を有し、車両に配索されるワイヤハーネス全般に有用である。
10 ワイヤハーネス
11 シールド電線
12 シールド電線用保護キャップ
13 被覆電線
14 アース用裸電線
15 外皮
17 接続端子
19 外面
20 内面
21 筒部
22 板部
23 静電遮蔽膜
24 外皮端部位置
27 接続端子通過用弁部
28 テープ巻き締付部
29 テープ巻き固定部
30 正面部
33 凹部

Claims (5)

  1. 複数の被覆電線と1本のアース用裸電線とこれら電線を被覆する外皮とを有し、前記外皮について一端から所定長さまでを皮剥ぎされ、前記外皮の皮剥ぎにより露出した前記各被覆電線の端部に接続端子が付設され、かつ前記外皮の皮剥ぎにより露出した前記アース用裸電線を前記外皮に沿って折り返したシールド電線と、
    前記外皮の端部位置が保護空間の中程に位置するように、前記シールド電線の前記皮剥ぎされた部分と前記皮剥ぎされていない部分とを被覆するシールド電線用保護キャップと、を有し、
    前記シールド電線用保護キャップは、
    高分子材料よりなる成形体であり、
    内面と外面とを逆転できる可撓性を有し、かつ逆転した後の外面が前記シールド電線の前記外皮の外面に密着して被さる大きさを有する筒部と、
    前記筒部の一端を閉じていて、複数の前記接続端子の各端面で押圧されることにより開弁して前記接続端子を別々に通過させかつ前記各接続端子に繋がっている前記皮剥ぎされた部分の前記被覆電線を通した状態で止水するように閉弁する複数の接続端子通過用弁部を有する板部と、
    前記筒部の外面に導電性の薄膜または編組線膜が固着されてなり、かつ前記筒部と一体的に内面と外面とを逆転できる可撓性を有する静電遮蔽膜と、を備え、
    前記接続端子通過用弁部が、外方から前記接続端子を挿通して前記被覆電線を挟んだ状態に閉弁し、前記筒部が、内面と外面を逆転されて、前記外皮の端部位置が前記筒部内の中程に位置するように、前記シールド電線の前記皮剥ぎされた部分と前記皮剥ぎされていない部分とを被覆し、静電遮蔽膜が前記アース用裸電線と密着していることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記板部は、逆転する前における外面側に前記各接続端子通過用弁部に対応して前記各接続端子の先端部を突き当てて位置決めする凹部が形成され、前記凹部が形成されることにより、前記凹部の正面部が薄肉で可撓性を有し、かつ正面部に前記接続端子通過用弁部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記筒部の前記板部と反対側の端部が、端面に向かって漸次に縮径した形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記筒部の、静電遮蔽膜と前記アース用裸電線と密着している部分を、外側からテープ巻きにより締め付けるテープ巻き締付部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記シールド電線の前記外皮に前記筒部の前記シールド電線用保護キャップと反対側の端部を外側からテープ巻きにより固定するテープ巻き固定部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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KR20220132173A (ko) * 2021-03-23 2022-09-30 주식회사 아이디스 자동 접지 케이블
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