JP4875666B2 - 屋外型電力ケーブル端末および防水処理方法 - Google Patents
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Description
また、シリコーンゴムの優れた撥水性および撥水性の復元能力の高さが広く知られるようになってからは、高電圧ケーブル用気中終端部の外皮用材料としてシリコーンゴムが採用されるようになってきている。
また、ゴム製の差し込み端末100の振動や繰り返し曲げ等により、金属テープやアルミコルゲートの端部の移動により、絶縁テープ104が損傷して、防水が保てなくなる問題も生じることがあった。
特許文献1と特許文献2の電力ケーブル端末では、特に防水性能については考慮されていない。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、端末と電力ケーブルの防食層との間のズレを吸収して防水を保つことができる屋外型電力ケーブル端末および防水処理方法を提供することを目的とする。
前記差し込み端末の第2入口端の側に前記電力ケーブルの防食層の端部までを覆う防水用のシリコーンゴム製の収縮チューブが装着され、前記収縮チューブの一端部から前記電力ケーブルの防食層に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープが巻き付けられ、前記収縮チューブの他端部から前記差し込み端末に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープが巻き付けられていることを特徴とする。
図1は、本発明の屋外型電力ケーブル端末の好ましい実施形態が配置されている電力ケーブル終端接続部を示す正面図であり、図2は、図1に示す電力ケーブル終端接続部のA−A’線における断面図である。
図2に示すように、電力ケーブル2は、ケーブル導体12と、絶縁被覆13と、絶縁被覆13の外部を覆っている防食層18を有する。
図3は、図1に示す電力ケーブルの終端接続部の領域Rを拡大して示す軸方向の断面図である。
図3に示すように、電界制御要素20の他端部22は、延長部分7の端部9の第2入口端11BからL1方向に出ており、電界制御要素20の他端部22の内側には、ケーブル外部半導電層23が配置されている。このケーブル外部半導電層23の外周面には、外部半導電テープ層24が配置されている。
図3と図4に示すように、絶縁テープ40が、チューブ30の一端部31と差し込み端末3の延長部分7に渡って配置されている。この絶縁テープ40は、例えばシリコーン系の粘着層を有する粘着テープであり、従来使用されている絶縁テープよりもシリコーンゴムに対して強い接着力を得ることができる。絶縁テープ40とチューブ30の一端部31の間には、パテテープ41が配置されている。パテテープ41を、チューブ30の一端部31と差し込み端末3の延長部分7に渡って巻き付けてある。これにより、外部から水がチューブ30の一端部31と差し込み端末3の延長部分7の間に浸入するのを防止することができる。さらに、そのパテテープ41の上にパテテープ41を覆い隠すようにして絶縁テープ40が、巻き付けられているので、外部から水がチューブ30の一端部31と差し込み端末3の延長部分7の間に浸入するのをさらに確実に防止することができる。
図5(A)は、電力ケーブル2が段剥ぎ処理された状態を示しており、図5(B)は、電力ケーブル2のケーブル導体に対して導体軸部が固定された状態を示している。
図5(A)に示すように、電力ケーブル2が段剥ぎ処理されることにより、ケーブル絶縁被覆13、ケーブル外部半導電層23、外部半導電テープ層24、アルミニウム被覆25が露出され、しかもケーブル絶縁被覆13の端部からケーブル導体12が所定の長さ分露出されている。そして、図5(B)に示すように、ケーブル導体12には導体軸部15が取り付けられる。
図6に示すように、差し込み端末3が電力ケーブル2の段剥ぎされた部分である図5に示す電力ケーブル2のケーブル絶縁被覆13と、ケーブル外部半導電層23に挿入される。これにより、導体軸部15が差し込み端末3の第1入口端11からL2方向に沿って突出され、電界制御要素20の一端部22とケーブル外部半導電層23が、差し込み端末3の第2入口端12からL1方向に沿って突出される。
図7に示すチューブ30は、予め電力ケーブル2の防食層18に通して保持されており、このチューブ30をL2方向に沿って移動することにより、図3に示すように、チューブ30が差し込み端末3の延長部分7の中間位置から防食層18の端部29に渡って被せられる。すなわち、チューブ30の一端部31が差し込み端末3の延長部分7の中間位置に位置され、チューブ30の他端部32が防食層18の端部29に位置され、チューブ30は、延長部分7の一部分と、電界制御要素20の一端部22と、ケーブル外部半導電層23と、外部半導電テープ層24と、アルミニウム被覆25と、防食層18の端部29を覆う。
また、チューブには、成形時にチューブの長手方向に沿ってできたスジが付いている場合があり、このスジとテープとの間に生じた微小な隙間を通って水分が浸入する場合がある。この水分の浸入を防止するために、チューブの端部にはパテテープを巻き付け、そのパテテープの上からパテテープを覆い隠すように、粘着テープのような絶縁テープ40を巻き付けることにより、確実に防水処理をすることができる。
チューブの端部にパテテープを巻き付け、チューブの端部と電力ケーブルの端末とに跨ってパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープが巻き付けられている。これにより、チューブの端部と電力ケーブルの端末との間の防水をさらに確保できる。
2 電力ケーブル
3 差し込み端末
4 ひだ付部
7 延長部分
9 延長部分の端部
11 第1入口端
11B 第2入口端
13 ケーブル絶縁被覆
15 導体軸部
18 防食層
20 電界制御要素
23 ケーブル外部半導電層
24 外部半導電テープ層
29 防食層の端部
30 チューブ
40 絶縁テープ
41 パテテープ
Claims (2)
- 弾性体のひだを有するシリコーンゴム製の差し込み端末に、段剥ぎ処理された電力ケーブルの端部が差し込まれてなる屋外型の電力ケーブル端末であって、
前記差し込み端末は、電力ケーブルの導体軸部と当接する第1入口端と、前記段剥ぎ処理された電力ケーブルの外部半導電層の部分と当接する第2入口端とを有し、
前記差し込み端末の第2入口端の側に前記電力ケーブルの防食層の端部までを覆う防水用のシリコーンゴム製の収縮チューブが装着され、
前記収縮チューブの一端部から前記電力ケーブルの防食層に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープが巻き付けられ、
前記収縮チューブの他端部から前記差し込み端末に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープが巻き付けられていることを特徴とする屋外型電力ケーブル端末。 - 弾性体のひだを有するシリコーンゴム製の差し込み端末に、段剥ぎ処理された電力ケーブルの端部が差し込まれてなる屋外型電力ケーブル端末の防水処理方法であって、
前記差し込み端末の第1入口端に当接するように前記電力ケーブルの導体軸部を通すとともに、前記差し込み端末の第2入口端に当接するように前記段剥ぎした電力ケーブルの外部半導電層の部分を通し、
前記差し込み端末の第2入口端の側に前記電力ケーブルの防食層の端部までを覆う防水用のシリコーンゴム製の収縮チューブを装着し、
前記収縮チューブの一端部から前記電力ケーブルの防食層に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープを巻き付け、
前記収縮チューブの他端部から前記差し込み端末に跨って、パテテープを巻き付け、更にこのパテテープを覆うように、シリコーン系の粘着層を有する絶縁テープを巻き付けることを特徴とする屋外型電力ケーブル端末の防水処理方法。
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