JP2013255312A - ワイヤハーネス分岐部の保護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスに外装するコルゲートチューブで分岐部を保護する。
【解決手段】ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて2〜4本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ2〜4つの円弧状の分割片に分け、前記第1、第2コルゲートチューブの一部の分割片は前記支線側に屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの分割片で前記支線の両側外周を囲む一方、該第1、第2コルゲートチューブの残りの分割片は前記幹線連続側で分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねている。
【選択図】図2

Description

本発明はワイヤハーネス分岐部の保護構造に関し、特に、コルゲートチューブで外装保護するワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する部分を保護する構造に関する。
自動車に配索するワイヤハーネスの電線群を集束保護するために樹脂成形品からなるコルゲートチューブで外装している場合が多い。該コルゲートチューブで外装したワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する場合、図11に示すように、コルゲートチューブ100に丸穴状の開口100aを分岐位置に設け、該開口100aよりワイヤハーネスの幹線W/H−1から分岐する支線W/H−2を外部に引き出していることが多い。
しかし、前記構成とすると、コルゲートチューブの開口のバリやエッジがあると、支線に損傷を与える恐れがあると共に、支線の分岐位置が保護されない問題もある。よって、本出願人は、特開2007−288972号公報で、図12に示すように、ワイヤハーネスの幹線W/H−1から支線W/H−2が分岐する位置にT形状筒部からなる分岐保護材110を取り付け、該分岐保護材110に開口100aを設けたコルゲートチューブ100を外装している。コルゲートチューブ100を外装した後に支線側にもコルゲートチューブ120を被せ、最後に分岐部に粘着テープTを股掛けして固着している。
特開2007−288972号公報
図12に示す構成とすると、別部品の分岐保護材110を必要とし、部品点数が増加すると共に分岐保護材110をワイヤハーネスに取り付けるための作業工数が増加し、コストアップとなる問題がある。
また、分岐保護材110はT字型の成型品であるため、幹線に対して支線の角度が90度の場合しか適用できない。車両レイアウトの都合で支線の角度は90度以外の鈍角や鋭角とされる場合があり、その都度、対応した角度の分岐保護材を成形すると、コストアップになる問題がある。
さらに、分岐する支線を挟む幹線の両側の外径が相違する場合が多くなるが、幹線に連続して1つのコルゲートチューブを外装すると、小径側となる幹線サイズとコルゲートチューブとの間に大きな隙間が発生し、異音が発生したり、配索スペースが大きくなる等の問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、コルゲートチューブで外装するワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する位置で、別部材の分岐保護材を必要とせず、かつ、幹線に対する支線の角度を任意に調節でき、しかも、支線を挟む両側の幹線サイズが相違しても、各サイズに応じてコルゲートチューブで外装できるようにして異音発生等を防ぐことを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて2〜4本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ2〜4つの円弧状の分割片に分け、
前記第1、第2コルゲートチューブの一部の分割片は前記支線側に屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの分割片で前記支線の両側外周を囲む一方、
該第1、第2コルゲートチューブの残りの分割片は前記幹線連続側で分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねていることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の保護構造を提供している。
前記第1、第2コルゲートチューブにそれぞれ設ける2〜4本のスリットは、該第1、第2コルゲートチューブが軸線方向全長に1本のスリットを備えたスリット付きコルゲートチューブである場合、全長スリットを1本の前記スリットとし、新たに1〜3本の追加スリットを設けている。
なお、第1、第2コルゲートチューブが軸線方向全長にスリットを設けていない「スリット無しコルゲートチューブ」であれば、第1、第2コルゲートチューブにそれぞれ2〜4本のスリットを長さ方向の一端から所要寸法で切断して形成している。
前記ワイヤハーネスの幹線から1つの支線が分岐するT状分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した前記第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて2本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ2つの円弧状の分割片に分け、
前記第1、第2コルゲートチューブの一方の分割片は前記支線側に屈曲させ、この屈曲させた両側の分割片で前記支線を外装する一方、
該第1、第2コルゲートチューブの他方の分割片は前記支線の分岐側と反対側の幹線連続側で分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねている。
即ち、幹線から1本の支線が分岐したT字分岐の場合は、分岐位置を挟む両側の幹線にそれぞれ外装する第1、第2コルゲートチューブにスリットを設け、それぞれ2個の分割片を設けている。
第1、第2コルゲートチューブの分割片のうちの一方で1本の支線を両側から挟んで外嵌するため、支線の分岐側根元をコルゲートチューブで保護することができる。かつ、幹線に対する支線の分岐角度に応じて分割片の曲げ角度を調節すればよいため、支線の分岐角度に対応できる。
また、第1、第2コルゲートチューブの分割片のうちの他方は、屈曲せずに真っすぐに延ばし、支線分岐側と反対側の幹線連続側に被せる。其の際、第1、第2コルゲートチューブの分割片は重なった状態となる。第1、第2コルゲートチューブのサイズが大小相違する場合は小径側のコルゲートチューブの外周面に大径側のコルゲートチューブを重ねることが好ましいが、同径のコルゲートチューブの場合も含め、分割片は半円弧状であるため、内外位置は限定されない。
前記ワイヤハーネスの幹線から2つの支線が分岐する十字分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて4本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ4つの円弧状の分割片に分け、
前記第1、第2コルゲートチューブの略直径方向に対向する2つの分割片は互いに反対方向に屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの各両側の分割片で2本の前記支線を外装する一方、
該第1、第2コルゲートチューブの略直径方向に対向する残りの2つの分割片は前記支線が分岐せずに幹線が連続している対向する外周面に分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねている。
即ち、幹線から略直交方向に2本の支線が分岐した十字分岐の場合、分岐位置を挟む両側の幹線にそれぞれ外装する第1、第2コルゲートチューブにスリットを設け、それぞれ4個の分割片を設けている。
第1、第2コルゲートチューブの各4個の分割片のうちの2個の分割片を逆方向に折り曲げると、幹線と直交方向に分岐する一対の支線を挟むように外装できる。よって、十字分岐の一対の支線の根元側を幹線に外装する第1、第2コルゲートチューブで保護することができる。かつ、幹線に対する支線の分岐角度に応じて分割片の曲げ角度を調節すればよいため、支線の分岐角度に対応できる。
また、残りの各2個の分割片を連続した幹線に沿って分岐位置を越えて真っすぐに延在させ、分岐位置の部分では第1、第2コルゲートチューブの分割片を重ねるため、幹線の保護も図ることができる。
ワイヤハーネスの幹線から3本の支線が分岐するY字分岐位置では、幹線に外装する第1コルゲートチューブと、分岐する3本の支線のうちの1本の支線に外装する第2コルゲートチューブとに、分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて3本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ3つの円弧状の分割片に分け、
前記第1、第2コルゲートチューブの2つの分割片は支線に沿ってそれぞれ屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの各両側の分割片で2本の前記支線を外装する一方、
該第1、第2コルゲートチューブの残りの1つの分割片を重ねあわせている。
第1、第2コルゲートチューブに前記分割片を形成するための前記スリットの軸線方向の寸法(L)は、支線の保護が不要な場合は支線断面の直径寸法(d)と略同等寸法(L=d)とし、支線の保護が必要な場合は支線断面の直径寸法(d)に保護が必要な寸法(e)を合算した寸法(L=d+e)としている。
前記分割片を形成するためのスリットの寸法(L)は、具体的には、40〜50mmが好ましく、該分割片を屈曲させて支線の外周面に添わせる寸法は30〜40mm、分岐位置を越えて幹線に添わせて重ね合わせる分割片の寸法は40〜50mmとすることが好ましい。
また、周方向で隣接するスリット間の断面寸法は支線の直径以上の寸法としている。
前記第1、第2コルゲートチューブの分割片を支線の外周に添わせて挟むように外装して粘着テープを巻き付け、また、第1、第2コルゲートチューブの分割片を重ね合わせた領域も粘着テープを巻き付けている。
これにより、第1、第2コルゲートチューブをワイヤハーネスの分岐位置に固着することができる。
本発明のワイヤハーネス分岐部をコルゲートチューブで保護する保護構造では、コルゲートチューブとして分岐位置まで外装する第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブを用い、これら第1、第2コルゲートチューブに分岐側先端よりスリットを入れて分割片を設け、該分割片の1つを支線の外周部に両側に外方よりかぶせると共に、他の分割片は幹線側の外周面で重ねてかぶせ、この状態で粘着テープを巻き付け、分岐位置の幹線および支線を分割片で外装している。このように、他の保護材を用いることなく、コルゲートチューブの分岐側先端からスリットを加えるだけでワイヤハーネスの分岐部を簡単かつ確実にコルゲートチューブで保護することができる。
本発明の第1実施形態のT字分岐部に用いるコルゲートチューブを示し、(A)は正面側から見た斜視図、(B)はスリットの寸法を示す正面図、(C)は開口端側から見た斜視図である。 (A)〜(E)は前記コルゲートチューブを用いてワイヤハーネスの分岐部を保護する工程を示す図面である。 (A)〜(C)は分割片形成用のスリットの寸法を示す図面である。 (A)(B)は分岐部に外装した第1、第2コルゲートチューブに粘着テープを巻き付けた状態を示す図面である。 (A)(B)は支線が幹線に対して左右に傾斜する場合の図面である。 第2実施形態の十字分岐部に用いるコルゲートチューブを示す斜視図である。 (A)は前記十字分岐部に第1、第2コルゲートチューブを外装する状態を示す図面、(B)は(A)のB−B線断面図である。 前記十字分岐部に外装した第1、第2コルゲートチューブに粘着テープを巻き付けた状態を示す斜視図である。 第3実施形態のY字分岐部に用いるコルゲートチューブを示す斜視図である。 前記Y字分岐部に外装したコルゲートチューブに粘着テープを巻き付けた状態を示す斜視図である。 従来例を示す正面図である。 他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
第1実施形態は、図2(A)に示すように、ワイヤハーネス1の幹線2から1本の支線3が分岐しているT字分岐部の保護構造である。幹線2には分岐位置Pを挟んだ両側の幹線2Aと2Bにコルゲートチューブを外装する必要があり、支線3はコルゲートチューブで外装する必要はなく、テープ巻き、丸樹脂チューブの外装でよい。
前記幹線2は分岐位置Pを挟む一方側の幹線2Aの電線群の一部を分岐位置Pで屈曲して支線3として分岐しており、よって、分岐位置Pを挟む他方側の幹線2Bの外径は幹線2Aの外径より小さくなっている。よって、一方側の幹線2Aにはφ22の第1コルゲートチューブ5が対応するサイズであるため該第1コルゲートチューブ5を外装し、他方側の幹線2Bにはφ15の第2コルゲートチューブ6が対応するサイズであるため該第2コルゲートチューブ6を外装する。
図1に示す前記第1、第2コルゲートチューブ5、6は環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けて屈曲可能としており、第1、第2コルゲートチューブ5、6とも軸線方向に沿って全長に1本のスリット4を設けたスリット付きコルゲートチューブを用いている。該スリット4を開いてワイヤハーネス1の幹線2を軸直角方向からの横入れ可能としている。
第1コルゲートチューブ5の長さは、その一端5aが前記分岐位置Pから図2(D)に示すように所要寸法L1(本実施形態では20mm)を延長した長さとし、該一端5aから1本の追加スリット8を軸線方向に切り込んで形成している。該追加スリット8の長さLは前記寸法L1の略2倍としている(本実施形態では40mm)。
図3(A)に示すように、追加スリット8は全長のスリット4と周方向に所要寸法sあけており、該寸法sは、支線3の断面直径dと同等としている。よって、支線3が細い場合にはスリット4と8間の寸法sが小さくなる。
追加スリット8を設けて、予め形成されている全長のスリット4とで、第1コルゲートチューブ5の一端5aから2本のスリットを切り込んでいるため、第1コルゲートチューブ5の一端側では、先端から寸法Lの区間は円環部分が2本のスリットで2つの分割片9Aと9Bに別れるようにしている。分割された一方の分割片9Aは寸法sの小さい円弧の小分割片となり、分割片9Bは大きな円弧の大分割片となる。
第2コルゲートチューブ6は第1コルゲートチューブ5と同様とし、該第2コルゲートチューブ6の一端6aが分岐位置Pを挟んで第1コルゲートチューブ5の一端5aと対向するものとし、一端6aから追加スリット10を切り込んでいる。該追加スリット10の軸線方向の長さは第1コルゲートチューブ5の追加スリット8と同等とし、全長のスリット4から周方向に同等の寸法sをあけて形成している。
このように、第2コルゲートチューブ6に追加スリット10を設け、予め形成されている全長のスリット4とで、第2コルゲートチューブ6の一端6aから2本のスリットを切り込んでいるため、第2コルゲートチューブ6の一端6a側では、先端から寸法Lの区間は円環部分が2本のスリットで2つの分割片11Aと11Bに別れるようにしている。分割された一方の分割片11Aは寸法sの小さい円弧片の小分割片となり、分割片11Bは大きな円弧片の大分割片となる。
前記のように、ワイヤハーネス1の分岐位置Pを挟む幹線2A、2Bにそれぞれ外装するサイズの相違する第1、第2コルゲートチューブ5、6に、それぞれ各1本の追加スリット8、10を設け、分岐位置側の先端から各2つの分割片9Aと9B、11Aと11Bとを設けている。
ワイヤハーネス1への第1、第2コルゲートチューブ5、6の取り付けは、図2(A)に示すワイヤハーネス1のT字分岐に、まず、図2(B)に示すように、小径の第2コルゲートチューブ6を分岐位置Pを挟む他方側の幹線2Bに、一端6aを分岐位置P側として外装する。該外装時に、小さい分割片11Aは支線3の突出側の図中上側に位置させ、大きい分割片11Bは分岐位置Pを越えて幹線2Aの下外周面に添わせて延在させる。
前記上側とした分割片11Aが支線3と接する位置から上向きに屈曲させ、支線3の図中右側外周面に添わせる。この支線3に添わせる分割片11Aの長さは約30mmとなる。
ついで、図2(C)に示すように、大径の第1コルゲートチューブ5を分岐位置Pを挟む一方側の幹線2Aに、一端5aを分岐位置P側として外装する。前記第2コルゲートチューブ6と同様に、小さい分割片9Aは支線3の突出側の図中上側に位置させ、大きい分割片9Bは下側とする。
図2(D)に示すように、第1コルゲートチューブ5の一端5aが分岐位置Pに近づくと、分岐位置Pを越えて幹線2Aに延在させている第2コルゲートチューブ6の分割片11Bの下側に重ね、かつ、分岐位置Pを越えて幹線2B側へと延在させる。第1、第2コルゲートチューブ5、6の分割片9Bと11Bとは、これら分割片の長さL(40mm)の距離でラップすることになる。
前記上側とした分割片9Aが支線3と接する位置から上向きに屈曲させ、支線3の図中左側外周面に添わせる。これにより、支線3は分岐位置Pの根元の右側は分割片11Aで覆われ、左側は分割片9Aで覆われ、左右の分割片11Aと9Aとで支線3の全周が覆われることになる。
ついで、図2(E)に示すように、支線3を挟む分割片9Aと11Aとを粘着テープ14を巻き付けて固着する。また、分岐位置Pを挟む幹線2A、2Bに重ねて外装した分割片9B、11B及びその軸線方向の両側に粘着テープ14を巻き付けて第1、第2コルゲートチューブ5、6を固着する。
前記構成とすると、幹線2から支線3が分岐する位置で、幹線2および支線の根元部を第1、第2コルゲートチューブ5、6で確実に外装でき、幹線2及び支線3の電線を外部に露出させず、電線保護を図れるとともに見栄え向上を図ることもできる。
また、分岐位置Pを挟む両側の幹線2Aと2Bとに外径差が生じているが、サイズが相違する第1、第2コルゲートチューブ5、6を外装するため、大きなコルゲートチューブ内に外径の小さい幹線が収容されることはなく、その結果、ガタつき及び異音発生を防止することができる。
かつ、第1、第2コルゲートチューブ5、6は分割片9B、11Bを重ねているため図4(A)に示すように粘着テープ14での巻き付け時に段差が殆どなくスムーズに巻き付けることができる。さらに、小径となる幹線2Bを小径の第2コルゲートチューブ6で外装するため、第2コルゲートチューブ6の開口端と幹線2Bの外周との間の隙間を減少でき、図4(B)に示すように、第2コルゲートチューブ6の端縁から幹線2Bの外周に巻き付ける粘着テープ14の巻回数を減少できる。かつ、第2コルゲートチューブ6を小径とするため、狭い配索スペースにコルゲートチューブが大きいために配索できなくなる問題を解消することもできる。
さらに、支線3は第1、第2コルゲートチューブ5、6の先端側の分割片9A、11Aを屈曲して外装しているだけであるため、図5(A)(B)に示すように、支線3の突出角度に容易に対応させることができる。
分岐位置Pからの第1、第2コルゲートチューブ5、6の分割片9A、11Aを支線3に添わせる寸法は、支線3を第1、第2コルゲートチューブ5、6により保護する寸法を長くするか否かで区別している。
前記実施形態では図3(B)に示すように、支線3の保護は主として根元だけとし、コルゲートチューブによる保護領域を比較的短くしている。よって、第1、第2コルゲートチューブ5、6に設けるスリット8、10の長さLは、前記のように、支線3の直径dと略同等としている。
一方、第1、第2コルゲートチューブ5、6による支線3の保護領域を長くする場合には、図3(C)に示すように、第1、第2コルゲートチューブ5、6に設けるスリット8、10の長さLは、支線3の保護が必要な部分の長さeを加えた寸法(L=d+e)としている。
図6乃至図8に第2実施形態を示す。
第2実施形態は、図7に示すように、ワイヤハーネス1の幹線2から2本の支線30、31が直交方向に分岐している十字分岐部の保護構造である。前記第1実施形態と同様に、幹線2には分岐位置Pを挟んだ両側の幹線2Aと2Bに、図6に示す第1、第2コルゲートチューブ5、6を外装し、分岐する支線30と31にはコルゲートチューブを外装していない。
第1、第2コルゲートチューブ5、6には分岐位置P側の一端5a、6aからそれぞれ周方向に間隔をあけて3本のスリット33A〜33C、34A〜34Cを所要寸法Lだけ切り込んで形成し、予め設けられている全長のスリット4を合わせて、第1、第2コルゲートチューブ5、6にはそれぞれ4本のスリットを設けている。これら4本のスリットにより、第1、第2コルゲートチューブ5、6には一端5a、6a側に4つの分割片35A〜35D、36A〜36Dを設けている。
各4つの分割片を設けた第1、第2コルゲートチューブ5、6は、前記第1実施形態と同様な手順でワイヤハーネス1の幹線2A、2Bに外装している。
即ち、図7に示すように、第2コルゲートチューブ6の分割片36Aは屈折して支線30に添わせ、分割片36Cは逆方向に屈折して支線31に添わせ、分割片36Bと36Dは幹線2Bの両側外面に添わせて幹線2Aへと延在させている。
ついで、第1コルゲートチューブ5の分割片35Aは屈折して支線30の他方側に添わせ、分割片35Cは逆方向に屈折して支線31の他方側に添わせ、分割片35Bと35Dは幹線2Aの両側外面に添わせ、幹線2Bの分割片36B、36Dに重ねて幹線2Bへと延在させている。
ついで、支線30を挟む分割片35Aと36Aに粘着テープを巻き付けて固着し、同様に支線31を挟む分割片35Cと36Cに粘着テープを巻き付けて固着する。かつ、幹線2A、2B側で重ねた分割片35Bと36B、35Dと36Dを巻き込みながら粘着テープ14を巻き付けている。
前記のように、第1、第2コルゲートチューブ5、6の分岐位置側にスリットを設けて4つの分割片を形成することにより、十字分岐部における幹線および支線の電線群を第1、第2コルゲートチューブ5、6で確実に保護することができる。
図9および図10に第3実施形態を示す。
第3実施形態は、図10に示すように、ワイヤハーネス1の幹線2の分岐位置Pから3本の支線40、41、42を分岐させたY字部分の保護構造であり、3本の支線の内の1本の支線40を分岐位置Pで一方側の幹線2Aと区別する他方側の幹線と見なしている。 一方側の幹線2Aに外装する長尺で大径の第1コルゲートチューブ50と、前記他方側の幹線と見なす支線40に外装する短尺で小径の第2コルゲートチューブ51を用いている。
前記第1、第2コルゲートチューブ50、51は全長のスリット4を備えたスリット付きコルゲートチューブであり、第1コルゲートチューブ50には、一端から追加の2本のスリット55、56を所定寸法Lで形成し、3つの分割片57、58、59を設けている。
第2コルゲートチューブ51にも、一端から追加の2本のスリット60、61を所定寸法Lで形成し、3つの分割片62、63、64を設けている。なお、第2コルゲートチューブ51は短尺であるため、軸線方向全長のスリットを設けていないスリットなしコルゲートチューブとし、3本のスリットを設けてもよい。
前記第1コルゲートチューブ50は大きなサイズであるため、分割片57〜59は第2コルゲートチューブ51の分割片62〜64よりも周方向の幅が大きい。
よって、第2コルゲートチューブ51の分割片63、64で支線41、42を覆う幅が小さい場合でも、第1コルゲートチューブ50の分割片58、59で支線41、42を覆う幅が大きいため、支線41、42の全周を分割片63と58、64と59で囲むことができ、この状態で粘着テープを巻き付けて固着している。分割片62と57とは重ね合わせて支線40と共に粘着テープを巻き付けて固着している。
前記のように、ワイヤハーネスのT字分岐、十字分岐、Y字分岐のいずれの場合でも分岐位置を挟む幹線にそれぞれ外装する第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側にスリットを設けて分割片を形成し、該分割片を支線に添わせて屈折することで、分岐部を別部材を用いることなく外装保護できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、例えば、分岐位置Pを挟む両側の幹線の外径が略同径であれば、これら両側の幹線に外装する第1、第2コルゲートチューブは同径のコルゲートチューブとしている。
また、第1、第2コルゲートチューブとして全長に設けるスリットが無い「スリット無しコルゲートチューブ」を用いる場合には、分岐位置から寸法Lで切り込んで設けるスリットの数は、T字分岐では2本、Y字分岐では3本、十字分岐では4本となる。
1 ワイヤハーネス
2(2A、2B) 幹線
3 支線
4 全長のスリット
5 第1コルゲートチューブ
6 第2コルゲートチューブ
8、10 追加のスリット
9A、9B、11A、11B 分割片
14 粘着テープ
P 分岐位置
L 追加のスリットの長さ

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐する分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
    前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて2〜4本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ2〜4つの円弧状の分割片に分け、
    前記第1、第2コルゲートチューブの一部の分割片は前記支線側に屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの分割片で前記支線の両側外周を囲む一方、
    該第1、第2コルゲートチューブの残りの分割片は前記幹線連続側で分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねていることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の保護構造。
  2. 前記第1、第2コルゲートチューブにそれぞれ設ける2〜4本のスリットは、該第1、第2コルゲートチューブが軸線方向全長に1本のスリットを備えたスリット付きコルゲートチューブである場合、全長スリットを1本の前記スリットとし、新たに1〜3本の追加スリットを設けている請求項1に記載のワイヤハーネス分岐部の保護構造。
  3. 前記支線の両側面に添わせる第1、第2コルゲートチューブの分割片に粘着テープを巻き付けて固着すると共に、前記分岐位置を挟む第1、第2コルゲートチューブの重ね合わせた分割片に粘着テープを巻き付けて固着している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス分岐部の保護構造。
  4. 前記ワイヤハーネスの幹線から1つの支線が分岐するT状分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した前記第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
    前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて2本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ2つの円弧状の分割片に分け、
    前記第1、第2コルゲートチューブの一方の分割片は前記支線側に屈曲させ、この屈曲させた両側の分割片で前記支線を外装する一方、
    該第1、第2コルゲートチューブの他方の分割片は前記支線の分岐側と反対側の幹線連続側で分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス分岐部の保護構造。
  5. 前記ワイヤハーネスの幹線から2つの支線が分岐する十字分岐位置を挟む両側幹線を、それぞれ幹線サイズに対応した第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブで外装し、
    前記第1、第2コルゲートチューブには分岐位置側先端から軸線方向に所要寸法延在するスリットを周方向に間隔をあけて4本設け、該第1、第2コルゲートチューブの分岐位置側をそれぞれ4つの円弧状の分割片に分け、
    前記第1、第2コルゲートチューブの略直径方向に対向する2つの分割片は互いに反対方向に屈曲させ、この屈曲させた第1、第2コルゲートチューブの各両側の分割片で2本の前記支線を外装する一方、
    該第1、第2コルゲートチューブの略直径方向に対向する残りの2つの分割片は前記支線が分岐せずに幹線が連続している対向する外周面に分岐位置を越えて延在させて外装すると共に、前記第1コルゲートチューブの分割片に第2コルゲートチューブの分割片を重ねている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス分岐部の保護構造。
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