JP5626046B2 - 電線保護具およびワイヤハーネス - Google Patents
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Description
<1.ワイヤハーネス>
図1を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るワイヤハーネス100について説明する。図1は、ワイヤハーネス100の斜視図である。
電線9は、導線が絶縁被覆によって覆われたケーブルであり、例えば、丸ケーブル又はフラットケーブルなどである。電線9の端部には、通常、コネクタ(図示省略)等が設けられる。電線9は、その分岐部に電線保護具1が取り付けられることにより、分岐部周辺が周囲に存在する物体との接触によって破損することが防止される。なお、電線9と電線保護具1との間には、電線9の周囲を覆う編組線などのシールド部材が設けられてもよい。
電線保護具1は、電線9の分岐部において電線9の周囲を覆う、分岐した筒体を形成する用具である。電線保護具1は、分岐した筒体を半分に分割した形状の分割部材11で電線9を挟み込んで形成される。ここで、一対の分割部材11は、同形状の部材である。
上述したとおり、分割部材11には、分岐部111の個数と同数個の爪部2と、爪部2と同数個の爪受部3とが形成される。ここで、複数個の爪部2と複数個の爪受部3とを、分割部材11においてどのように配置するかは、定められた配置ルールにしたがって決定される。この配置ルールについて、図3を参照しながら説明する。図3は、連結用部材の配置ルールを説明するための図である。
ワイヤハーネス100の製造方法について、図4を参照しながら説明する。図4は、ワイヤハーネス100の製造方法を説明するための図である。
上記の実施の形態においては、一方の分割部材11を、特定線対称軸を軸にして裏返して他方の分割部材11と突き合わすと、一方の分割部材11に形成された複数の爪部2のそれぞれと、他方の分割部材11に形成された複数の爪受部3のそれぞれとが対向することになり、この状態で対向する爪部2と爪受部3とを嵌め合わすことによって分岐した筒体を形成することができる。この構成によると、同形状の分割部材11を2個組み合わせることによって、分岐した電線保護具1を形成することができる。すなわち、電線9の分岐部において、電線9の周囲を覆う電線保護具1を、同形状の部材の組み合わせから形成することができる。
本発明の第2の実施形態に係るワイヤハーネス100a、および、ワイヤハーネス100aが備える電線保護具1aについて、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、ワイヤハーネス100aの斜視図である。図6は、ワイヤハーネス100aにおける固定用テープ90が巻かれた部分を拡大して示す図である。また、図7は、ワイヤハーネス100aを図6の矢印A方向から見た断面図である。ただし、図5〜図7において、図1から図4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。また、以下において、上述したワイヤハーネス100と同じ部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ワイヤハーネス100aが備える電線保護具1aは、一対の分割部材11aを備える。分割部材11aが備える各分岐部111aの筒面には、窓部4が形成される。窓部4は、電線保護具1a内に挿通された電線9の一部を露出させるための機能部である。窓部4は、その長さ(分岐部111aの延在方向に沿う長さ)が、少なくとも固定用テープ90の幅より大きく形成される。また、窓部4は、その幅(分岐部111aの周方向に沿う長さ)が、例えば分岐部111aの幅(周方向に沿う長さ)の例えば3分の2以上とされることが好ましい。なお、図の例では、窓部4は矩形状とされているが、必ずしも矩形状でなくともよく、例えば楕円形状等であってもよい。
ワイヤハーネス100aの製造方法について説明する。ワイヤハーネス100aを製造する場合、作業者は、一対の分割部材11aの間に電線9を挟み込んで、一対の分割部材11aを互いに連結して筒状とする。この工程の詳細は、第1の実施の形態において説明した通りである。上述したとおり、分割部材11aの各分岐部111aには窓部4が形成されている。したがって、一対の分割部材11aが電線9の上下側から組み合わされて形成される電線保護具1aにおいては、各分岐部に、上下に対向する一対の窓部4が形成されることになり、この一対の窓部4から電線9の上側と下側とが露出することになる。
保護部材付電線1aに対して電線9が固定されていない場合、保護部材付電線1aのいずれか分岐部から電線9が過剰に引っ張り出されてしまい、電線保護具1aの分岐中心Qと電線9の分岐中心とがずれてしまう可能性がある。このような事態が生じると、電線9を定められた寸法で車両内等に配索することができず、問題となる。この実施の形態に係る電線保護具1aにおいては、窓部4の内部に沿わせるようにして電線保護具1aに固定用テープ90を巻き付けることによって電線9を電線保護具1aに対して固定することができるので、上記の問題は生じない。
本発明の第3の実施形態に係るワイヤハーネス100b、および、ワイヤハーネス100bが備える電線保護具1bについて、図8〜図10を参照しながら説明する。図8は、ワイヤハーネス100bの斜視図である。図9は、分割部材11bにおける分岐部111bの先端付近を拡大して示す図である。図10は、ワイヤハーネス100bにおける固定用テープ90が巻かれた部分を拡大して示す図である。ただし、図8〜図10において、図1から図4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。また、以下において、上述したワイヤハーネス100と同じ部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ワイヤハーネス100bが備える電線保護具1bは、一対の分割部材11bを備える。分割部材11bが備える各分岐部111bの先端には、その先端位置からさらに先に向かって延設されたベロ状の突起部5が形成される。突起部5は、例えば、各分岐部111bの先端に板状部材を着設することにより形成される。なお、半円筒状の分岐部111bの先端に板状部材を着設するにあたっては、例えば図9に示されるように、分岐部111bの先端における溝の底部にリブ51を形成し、リブ51の側面に板状部材の側端面を着設すればよい。
ワイヤハーネス100bの製造方法について説明する。ワイヤハーネス100bを製造する場合、作業者は、一対の分割部材11bの間に電線9を挟み込んで、一対の分割部材11bを互いに連結して筒状とする。この工程の詳細は、第1の実施の形態において説明した通りである。上述したとおり、分割部材11bの各分岐部111bの先端には突起部5が形成されている。したがって、一対の分割部材11bが電線9の上下側から組み合わされて形成される電線保護具1bにおいては、各分岐部の先端(すなわち、電線9の出口)に、上下に対向する一対の突起部5が形成されることになる。
この実施の形態に係る電線保護具1bにおいては、電線保護具1bの筒内部から延びる電線9と、筒端部に形成された突起部5とをテープ巻き等することによって、電線9を電線保護具1bに対して固定することができる。したがって、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上述したとおり、上記の各実施の形態に係る電線保護具1,1a,1bが備える分岐の個数は4個に限られるものではない。分割部材11,11a,11bがn個の分岐部111,111a,111bを備える場合、2n個の端部位置Pにn個の爪部2とn個の爪受部3とをどのように配置するかは、上記に説明したルールに従って決定される。
第2の実施の形態に係るワイヤハーネス100aにおいては、その備える電線保護具1aを形成する分割部材11aにおいて、各分岐部111aの筒面に窓部4が形成されていた。ここで、窓部4に代えて、各分岐部111eの筒面の両側縁に切り欠き部6を形成する構成としてもよい。
第3の実施の形態に係るワイヤハーネス100bにおいては、その備える電線保護具1bを形成する分割部材11bにおいて、各分岐部111bの先端に突起部5が形成されていた。ここで、突起部5を分割部材11bに着設する態様は、上記に説明したリブ51を設ける構成に限らない。例えば、図14に示されるように、電線保護具1fを形成する各分割部材11fの各分岐部111fに、その延在方向に沿う平坦部53を形成し、平坦部53の側面に板状部材の側端面を着設する構成としてもよい。
第3の実施の形態に係るワイヤハーネス100bにおいては、その備える電線保護具1bを形成する分割部材11bにおいて、各分岐部111bの先端に板状部材を着設することにより突起部5が形成されていたが、突起部5を形成する態様はこれに限らない。例えば、図15〜図17に示されるように、分岐部の先端の一部を切り欠くことによって突起部を形成してもよい。
第3の実施の形態に係るワイヤハーネス100bにおいては、その備える電線保護具1bを形成する分割部材11bにおいて、ベロ状の突起部5を形成していたが、突起部5は必ずしもベロ状でなくてもよい。例えば、分割部材の分岐部に巻き付け用の余長部を形成してもよい。
1,1a〜1j 電線保護具
11,11a〜11j 分割部材
4 窓部
5,7 突起部
6 切り欠き部
8 余長部
9 電線
Claims (5)
- 電線の分岐部において前記電線の周囲を覆う電線保護具であって、
互いに組み合わされることによって分岐した筒体を形成する、一対の分割部材、
を備え、
前記分割部材が、
複数の半筒形状の分岐部と、
複数の雄部と、
複数の雌部と、
を備え、
前記分割部材の線対称軸の少なくとも1つについて、当該線対称軸に対して対称な一対の位置の全てにおいて、対とされている一方の位置に前記雄部が、他方の位置に前記雌部が形成され、
前記分割部材が、
前記分岐部の両側縁に形成された切り欠き部、
を備える、電線保護具。 - 請求項1に記載の電線保護具であって、
前記分割部材の線対称軸のうち、当該線対称軸に対して対称な一対の位置の全てにおいて、対とされている一方の位置に前記雄部が、他方の位置に前記雌部が形成されるような線対称軸を特定線対称軸とした場合に、
前記分割部材の全ての線対称軸が、前記特定線対称軸となっている電線保護具。 - 電線の分岐部において前記電線の周囲を覆う電線保護具であって、
互いに組み合わされることによって分岐した筒体を形成する、一対の分割部材、
を備え、
前記分割部材が、
複数の半筒形状の分岐部と、
前記複数の分岐部のそれぞれの一方の側縁に形成された雄部、および、他方の側縁に形成された雌部と、
を備え、
前記複数の分岐部のそれぞれが、分岐中心からみて同形状とされる電線保護具。 - 分岐した電線と、前記電線の分岐部において前記電線の周囲を覆う電線保護具とを備えるワイヤハーネスであって、
前記電線保護具が、
互いに組み合わされることによって分岐した筒体を形成する、一対の分割部材、
を備え、
前記分割部材が、
複数の半筒形状の分岐部と、
複数の雄部と、
複数の雌部と、
を備え、
前記分割部材の線対称軸の少なくとも1つについて、当該線対称軸に対して対称な一対の位置の全てにおいて、対とされている一方の位置に前記雄部が、他方の位置に前記雌部が形成され、
前記分割部材が、
前記分岐部の両側縁に形成された切り欠き部、
を備える、ワイヤハーネス。 - 分岐した電線と、前記電線の分岐部において前記電線の周囲を覆う電線保護具とを備えるワイヤハーネスであって、
前記電線保護具が、
互いに組み合わされることによって分岐した筒体を形成する、一対の分割部材、
を備え、
前記分割部材が、
複数の半筒形状の分岐部と、
前記複数の分岐部のそれぞれの一方の側縁に形成された雄部、および、他方の側縁に形成された雌部と、
を備え、
前記複数の分岐部のそれぞれが、分岐中心からみて同形状とされるワイヤハーネス。
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JP2011056217A JP5626046B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | 電線保護具およびワイヤハーネス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011056217A JP5626046B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | 電線保護具およびワイヤハーネス |
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