JP2017216196A - コネクタの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】幹線へのコネクタの結束固定時において電線の破断等を効果的に防止することができる、新規なコネクタの固定構造を提供する。【解決手段】コネクタの固定構造10であって、高さ寸法よりも幅寸法が大きいコネクタ16において、電線14aの突出方向に突出する一対の突出壁部24が、コネクタ16の幅方向に延出しており、電線14aが一対の突出壁部24間に設けられた収容隙間26に配設されている一方、コネクタ16が、突出壁部24の延出方向が幹線12の延出方向となるように配向されて且つコネクタ16の前端面32が幹線12の表面に当接載置された状態で、結束部材30によって幹線12に対して結束固定されており、幹線12とコネクタ16の周囲に巻回される結束部材30が、突出壁部24の突出端面27に当接支持されている一方、電線14aが、結束部材30によって覆蓋されていない収容隙間26の開口部25bから外部に引き出されている。【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線の端末に設けられたコネクタを、幹線に対して載置して、結束部材により結束固定したコネクタの固定構造に関するものである。
従来から、車両に配索されるワイヤハーネスにおいて、ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線の端末に接続したジョイントコネクタや、かかる支線の端末に接続したオプション機器用のコネクタを設けることが行われている。このような支線の端末に設けられたジョイントコネクタや未使用時のオプションコネクタ等のコネクタは、幹線に載置した状態で、幹線とコネクタの周囲にビニールテープ等の帯状の結束部材を巻回することにより幹線に対して結束固定して保持することが行われている。
ところで、近年の車載電装品の増加により、コネクタの多極化も進んでおり、幹線に載置されて結束固定されるコネクタが高さ寸法に対して幅寸法が大きくされた幅広形状を有する場合が多い。それゆえ、このような幅広形状のコネクタを幹線に載置してビニールテープで結束固定すると、コネクタの幅方向両端部が幹線の軸直角方向の両側に大きくはみ出して載置されることが避けられず、幹線の外方にはみ出した幹線に支持されていないコネクタの両端部に結束部材の結束力が及ぼされると、その結果生じる回転モーメントによってコネクタが幹線に対して回転変位してしまい、コネクタを幹線に対して安定して結束固定することができないという問題が生じていた。
かかる問題に対して、例えば、特開2012−243475号公報(特許文献1)に示されるように、幹線に対して安定して保持固定できる固定部材を別途準備して予め幹線に対して固定しておき、かかる別体の固定部材に対してロック構造等の強固な固定構造を介してジョイントコネクタを固定させる構造が提案されている。
しかしながら、このようなコネクタの固定構造では、コネクタとは別体の固定部材が必要となり、部品点数や作業工数の増大を招き、コストアップが避けられなかった。また、幅広のコネクタの幅方向を幹線の延出方向に配向した状態でコネクタを幹線に載置させて、それらの周囲からビニールテープを巻回して結束固定することも考えられるが、コネクタから突出する電線とビニールテープの干渉が避けられず、結束固定時の結束力やテンションが電線に加えられて、電線の断線や破損が発生するおそれがあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、幅広形状のコネクタであっても、簡単な構造で幹線に対して安定した結束固定が可能となる、新規なコネクタの固定構造を提供することにある。
本発明の第1の態様は、ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線の端末に設けられたコネクタを、前記幹線に対して載置した状態で前記幹線と前記コネクタの周囲に帯状の結束部材を巻回することにより結束固定したコネクタの固定構造であって、前記コネクタが、高さ方向よりも幅方向の寸法が大きい形状を有しており、前記支線を構成する複数の電線が外部に突出する前記コネクタの後端面において、前記コネクタの前記高さ方向で対向する両側縁部から前記電線の突出方向に突出する一対の突出壁部が、前記高さ方向で相互に離隔しつつ、前記コネクタの前記幅方向に延出して突設されており、前記複数の電線が前記一対の突出壁部間に設けられた収容隙間に配設されている一方、前記コネクタが、前記一対の突出壁部の延出方向が前記幹線の延出方向となるように配向されて且つ前記コネクタの前端面が前記幹線の表面に当接載置された状態で、前記結束部材によって前記幹線に対して結束固定されており、前記幹線と前記コネクタの周囲に巻回される前記結束部材が、前記一対の突出壁部の突出端面に当接支持されている一方、前記複数の電線が、前記結束部材によって覆蓋されていない前記収容隙間の開口部から外部に引き出されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、支線の端末に設けられたコネクタの後端面において、コネクタの高さ方向に相互に離隔して対向配置されてコネクタの幅方向に延出する一対の突出壁部が突設されており、この一対の突出壁部が幹線の延出方向に平行となるようにコネクタを配向させ、且つコネクタの前端面が幹線の表面に当接載置された状態で、結束部材を介して、コネクタが幹線に対して結束固定されている。これにより、高さ方向よりも幅方向の寸法が大きい形状を有するコネクタであっても、幹線に載置した際に、コネクタの両端部が幹線の軸直角方向の両側に大きくはみ出して載置されることを回避することができ、幹線に対してコネクタの前端面をより広い当接面積をもって安定して当接載置させることができる。それゆえ、コネクタと幹線の周囲に帯状の結束部材を巻回して結束固定した際に、幹線の外方にはみ出して幹線に支持されていないコネクタの両端部に結束部材の結束力が及ぼされて、その結果生じる回転モーメントによってコネクタが幹線に対して回転変位してしまい、コネクタを幹線に対して安定して結束固定することができないといった不具合の発生を、簡単な構造で部品点数の増加を伴うことなく有利に防止することができる。
しかも、結束部材が、コネクタの後端面から突出する一対の突出壁部の突出端面に当接支持されていると共に、一対の突出壁部間の収容隙間に配設された複数の電線は、結束部材によって蓋覆されていない前記収容隙間の開口部から外部に引き出されている。それゆえ、結束部材の結束力がコネクタの後端面から突出する電線に及ぼされて電線の破断等の不具合が生じる問題も有利に回避されている。
なお、帯状の結束部材には、ビニールテープや面ファスナー等の帯状で巻回することにより幹線に載置したコネクタを幹線に結束固定できるものであれば、任意の結束部材が採用可能である。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係るコネクタの固定構造において、前記コネクタの前記幅方向の寸法が、前記高さ方向の寸法の2倍以上であるものである。
本態様によれば、より幅広形状のコネクタであっても、本発明構造を有することにより、幹線からのコネクタのはみ出しを防止して広い当接面積で幹線に対してコネクタが載置されることが確実に実現される。それゆえ、従来ではより幅広形状のコネクタにおいて問題となりやすかったコネクタの幹線に対する回転変位等を有利に防止できる。
本発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様に係るコネクタの固定構造において、前記一対の突出壁部が、前記後端面の幅方向全長に亘って延出して形成されているものである。
本態様によれば、結束部材をより広範囲に突出壁部の突出端面に当接させて結束力を及ぼすことができ、より安定したコネクタの幹線に対する結束固定を実現することができる。
本発明の第4の態様は、前記第1〜第3の何れかの態様に係るコネクタの固定構造において、前記一対の突出壁部が、同じ突出高さで前記後端面から突出しているものである。
本態様によれば、結束部材による結束力をコネクタの後面側から均等に及ぼすことができ、より安定したコネクタの幹線に対する結束固定が実現できる。
本発明に従うコネクタの固定構造によれば、幹線へのコネクタの固定に際して、コネクタが幹線に対して回転する不具合を防止しつつ、結束部材による電線への干渉が回避されて、電線の破断なども効果的に防止され得る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1,2には本発明の一実施形態としてのコネクタの固定構造10が示されている。このコネクタの固定構造10では、例えば自動車に配索されるワイヤハーネス11において、幹線12から分岐する支線14の端末に取り付けられているコネクタとしての支線側コネクタ16がジョイントコネクタ18に対して固定されることで、支線14を構成する複数の電線14aが相互にスプライス接続されるようになっている。なお、以下の説明において、コネクタの幅方向とは図2中の左右方向をいう一方、コネクタの高さ方向とは図2中の上下方向をいう。また、前方とは図3中の下方をいう一方、後方とは図3中の上方をいう。尤も、かかる幅方向、高さ方向、前後方向とは、自動車におけるそれぞれの方向と一致する必要はない。
より詳細には、幹線12は複数の電線の電線束から構成されており、全体として横断面が円形とされている。かかる幹線12は、図2中の左右方向に延びており、長さ方向における複数の箇所でビニールテープや結束バンドにより結束されている。
そして、この幹線12からは、上記ビニールテープや結束バンドによる結束を外れて、支線14が分岐して延び出している。この支線14は、複数の電線14aから構成されており、幹線12から分岐する複数の電線14aが、幹線12の分岐部分から末端までの長さ方向間でビニールテープや結束バンドにより相互に結束されることで構成されている。かかる支線14は幹線12と同方向に延びており、その末端は相互に結束されておらず、複数の電線14aの末端にはそれぞれ図示しないメス型の端子金具が電気的に接続されている。なお、かかるメス型の端子金具は従来公知のものが何れも採用され得る。
さらに、複数の電線14aの末端に接続される各メス型の端子金具は、それぞれ共通の支線側コネクタ16に収容配置されている。
この支線側コネクタ16は、合成樹脂製のハウジング20を含んで構成されており、横断面が、上方に開口する略コの字状とされている。すなわち、ハウジング20は、底壁22と、当該底壁22の後端面23における高さ方向両側縁部から所定の前後方向寸法をもって後方に突出する一対の突出壁部としての側壁24,24を備えている。これら一対の側壁24,24は、高さ方向において相互に対向しており、所定の離隔距離を有している。
なお、底壁22は、図2に示されるように平面視において略矩形状とされており、底壁22における幅方向寸法A(図2参照)が高さ方向寸法B(図2参照)より大きくされている。特に、本実施形態では、底壁22における幅方向寸法Aが、高さ方向寸法Bの2倍以上(A≧2×B)とされている。そして、かかる底壁22の幅方向が、幹線12の延びる方向と略等しくなるように、支線側コネクタ16が配されている。また、本実施形態では、側壁24,24は、底壁22の後端面23における幅方向略全長に亘って延びて形成されている。
そして、これら底壁22と一対の側壁24,24によって囲まれた領域により、後方開口部25aおよび一対の幅方向開口部25b,25bを有する凹溝26が形成されており、当該凹溝26により、支線14を構成する複数の電線14aが収容される収容隙間が形成されている。
さらに、底壁22における高さ方向中央部分、即ち、高さ方向両端の側壁24,24が設けられていない、凹溝26の底壁に相当する部分には、前後方向に貫通する複数の端子収容室(図示せず)が形成されている。かかる端子収容室には、後方から、複数の電線14aの末端に接続されたメス型の端子金具が挿入されて、端子収容室内に設けられたランスなどにより端子金具が抜止固定されている。
すなわち、幹線12から分岐して延び出す支線14(複数の電線14a)の末端が、凹溝26に対して幅方向一方の側の開口部25b(図2中の右側)から挿し入れられるとともに前方に湾曲させられて、端子金具を介して凹溝26の底壁部分に接続されている。換言すれば、複数の電線14aが、端子収容室の後方開口部(後端面23)から端子金具を介して後方に突出しており、かかる複数の電線14aが湾曲して凹溝26の幅方向一方の側の開口部25bから外方へ延出して、幹線12に沿って配索されている。
ここにおいて、一対の側壁24,24は、それぞれ略同じ突出寸法をもって後端面23から突出しており、これら側壁24,24の突出端面27,27は、複数の電線14aにおける湾曲部分の後端位置よりも後方側に設定されている。これにより、複数の電線14aの湾曲部分が凹溝26内に収容されるようになっている。
かかる支線側コネクタ16には、ジョイントコネクタ18が接続されるようになっている。このジョイントコネクタ18は、合成樹脂製のハウジング28と、当該ハウジング28内に埋設固着される図示しないバスバーを含んで構成されている。なお、ハウジング28は、図2に示される平面視において支線側コネクタ16の底壁22と略同形状とされており、即ち略矩形状とされて、長手方向が幹線12の延びる方向と略等しくされている。
ハウジング28内に埋設固着されるバスバーとしては何等限定されるものではなく、従来公知のものが採用され得るが、例えば板形状とされて、端部が分岐すると共に後方に屈曲してオス型の端子金具を構成するものとされる。かかるオス型の端子金具は、支線側コネクタ16における端子収容室(メス型の端子金具)と対応する位置に形成されており、ハウジング28の後端面から突出している。
以上の如き構造とされた支線側コネクタ16とジョイントコネクタ18とが前後方向で重ね合わされて、これらが幹線12に対して帯状の結束部材としてのビニールテープ30で固定されている。すなわち、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18が幹線12に対して載置された状態でビニールテープ30がこれらの周囲に巻回されることで、幹線12と両コネクタ16,18とが相互に結束固定されている。要するに、支線側コネクタ16の前端面32が、幹線12に対してジョイントコネクタ18を介して当接載置されている。なお、ジョイントコネクタ18は、支線側コネクタ16に連結された状態で幹線12に結束固定されるものであるから、ジョイントコネクタ18と支線側コネクタ16の結合体であるコネクタの前端面18a(図3参照)が直接幹線12の表面に当接載置されていることとなる。
そして、ジョイントコネクタ18の後端面から突出するオス型の端子金具が、支線側コネクタ16に設けられた端子収容室および当該端子収容室に収容配置されるメス型の端子金具に前方から挿入されて、オス型の端子金具とメス型の端子金具とが接触して導通している。これにより、複数の電線14aが相互にスプライス接続されるようになっている。
なお、支線側コネクタ16に巻回されるビニールテープ30は、側壁24,24の突出端面27,27に当接支持されてそれらの間に掛け渡されており、ビニールテープ30が凹溝26の内部に入り込まないようになっている。すなわち、ビニールテープ30により、凹溝26における後方開口部25aの一部または全部が覆蓋されている一方、幅方向両側の開口部25a,25bはビニールテープ30により覆蓋されることなく開放されており、複数の電線14aが、支線側コネクタ16の後端面23から幅方向一方の開口部25bを通じて外部へ引き出されている。
上記の如きコネクタの固定構造10では、支線側コネクタ16から延び出す複数の電線14aが、湾曲部分が凹溝26内に収容された状態で延び出している。また、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18を幹線12に固定するビニールテープ30は、凹溝26内に入り込むことなく、側壁24,24の突出端面27,27間において掛け渡されるように巻き付けられることから、ビニールテープ30による巻付固定時のビニールテープ30と電線14aとの干渉が防止され得る。それ故、ビニールテープ30による電線14aの締付け、およびそれに伴う電線14aの断線や破損などが回避され得る。
また、かかるコネクタの固定構造10では、従来構造の固定構造の如き別体の固定部材を必要とすることなく、電線14aの損傷を回避しつつ、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18をビニールテープ30により容易に固定することができる。
さらに、本実施形態では、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18が平面視において略矩形状とされており、これらの長手方向(幅方向)が幹線12の延出方向と略等しくされている。特に、支線側コネクタ16の幅方向寸法Aが、高さ方向寸法Bの2倍以上とされることで、幹線12とジョイントコネクタ18との幹線12の延出方向における接触面積が増大するだけでなく、幹線12の延出方向と直交する方向において、幹線12からの両コネクタ16,18の突出寸法が小さくされる。したがって、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18が幹線12の周方向で回転してしまうことが効果的に防止されて、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18が幹線12上で安定して固定され得る。
特に、本実施形態では、一対の側壁24,24が、底壁22の幅方向全長に亘って形成されていると共に、底壁22の後端面23からの突出寸法がそれぞれ略等しくされていることから、ビニールテープ30と側壁24,24における突出端面27,27との接触面積が十分に確保されるとともに、ビニールテープ30と突出端面27,27との間に隙間が発生することが効果的に防止され得る。それ故、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18が幹線12に対して一層効果的に固定され得る。
更にまた、一対の側壁24,24が底壁22の高さ方向両側縁部に位置していることから、凹溝26内に収容される電線14aの量を十分に確保することができる。それ故、側壁24,24を底壁22の高さ方向両側縁部に設けることで、支線側コネクタ16およびジョイントコネクタ18の小型化も促進され得る。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良などを加えた態様で実施可能である。
たとえば、前記実施形態では、複数の電線14aの各末端にメス型の端子金具が接続される一方、ジョイントコネクタ18にオス型の端子金具が設けられていたが、複数の電線の各末端にオス型の端子金具が接続される一方、ジョイントコネクタにメス型の端子金具が設けられてもよい。
更にまた、前記実施形態では、複数の電線14aが、支線側コネクタ16の後端面23から後方に突出するとともに凹溝26の内部で湾曲して幹線12の延出方向と同方向に延出していたが、かかる態様に限定されるものではない。すなわち、複数の電線は、支線側コネクタの後端面から、結束部材(ビニールテープ)を避けて突出壁部(側壁)の突出端面よりも後方に突出して、側壁の突出端面よりも後方で湾曲して幹線の延出方向と同方向に延出するようにしてもよい。すなわち、支線側コネクタとジョイントコネクタを幹線に結束部材で固定するに際して電線を噛み込まなければよく、電線を外部に引き出す収容隙間の開口部は、幅方向の開口部の他、後方に開口する開口部であってもよい。
また、結束部材は、前記実施形態の如きビニールテープ30の他、長さ方向両端部に面ファスナーなどの固定部を備える帯状の部材であってもよい。
なお、本発明に係るコネクタの固定構造に適用されるコネクタは、前記実施形態の如きジョイントコネクタ18に接続される支線側コネクタ16に限定されるものではなく、例えば未使用の車両機器に接続されるオプションコネクタであってもよい。すなわち、ジョイントコネクタ18は必須なものではなく、支線14の端末に設けられた未使用のオプションコネクタの前端面を直接幹線12の表面に当接載置して、例示の実施形態と同様に結束固定するようにしてもよい。尤も、かかるコネクタが端末に設けられるワイヤハーネスは、自動車用のワイヤハーネスに限定されるものではなく、自動車用以外のワイヤハーネスにも適用され得る。
10:コネクタの固定構造、12:幹線、14:支線、14a:電線、16:支線側コネクタ、18a,32:前端面、23:後端面、24:側壁(突出壁部)、25a:後方開口部、25b:幅方向開口部、26:凹溝(収容隙間)、27:突出端面、30:ビニールテープ(結束部材)
Claims (4)
- ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線の端末に設けられたコネクタを、前記幹線に対して載置した状態で前記幹線と前記コネクタの周囲に帯状の結束部材を巻回することにより結束固定したコネクタの固定構造であって、
前記コネクタが、高さ方向よりも幅方向の寸法が大きい形状を有しており、
前記支線を構成する複数の電線が外部に突出する前記コネクタの後端面において、前記コネクタの前記高さ方向で対向する両側縁部から前記電線の突出方向に突出する一対の突出壁部が、前記高さ方向で相互に離隔しつつ、前記コネクタの前記幅方向に延出して突設されており、前記複数の電線が前記一対の突出壁部間に設けられた収容隙間に配設されている一方、
前記コネクタが、前記一対の突出壁部の延出方向が前記幹線の延出方向となるように配向されて且つ前記コネクタの前端面が前記幹線の表面に当接載置された状態で、前記結束部材によって前記幹線に対して結束固定されており、
前記幹線と前記コネクタの周囲に巻回される前記結束部材が、前記一対の突出壁部の突出端面に当接支持されている一方、
前記複数の電線が、前記結束部材によって覆蓋されていない前記収容隙間の開口部から外部に引き出されている
ことを特徴とするコネクタの固定構造。 - 前記コネクタの前記幅方向の寸法が、前記高さ方向の寸法の2倍以上である請求項1に記載のコネクタの固定構造。
- 前記一対の突出壁部が、前記後端面の幅方向全長に亘って延出して形成されている請求項1又は2に記載のコネクタの固定構造。
- 前記一対の突出壁部が、同じ突出高さで前記後端面から突出している請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタの固定構造。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2020126827A (ja) * | 2019-02-04 | 2020-08-20 | 株式会社七星科学研究所 | コネクタ |
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- 2016-06-02 JP JP2016110644A patent/JP2017216196A/ja active Pending
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