JP2005259608A - コネクタへの電線接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コネクタの端子収容室から引き出されたコネクタ首下領域で電線に屈曲が生じるのを防止する。
【解決手段】 防水コネクタの防水用ゴム栓を装着した電線が挿入されていない空きの端子収容室に、補強材の一端側に防水ゴム栓を取り付けて挿入固定し、該補強材は前記電線よりも曲げ応力が大きな剛性材より形成し、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束している。あるいはコネクタに補強材取付部を設け、該補強材取付部に補強材の一端を取り付け、他端を電線群と結束している。
【選択図】 図1
【解決手段】 防水コネクタの防水用ゴム栓を装着した電線が挿入されていない空きの端子収容室に、補強材の一端側に防水ゴム栓を取り付けて挿入固定し、該補強材は前記電線よりも曲げ応力が大きな剛性材より形成し、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束している。あるいはコネクタに補強材取付部を設け、該補強材取付部に補強材の一端を取り付け、他端を電線群と結束している。
【選択図】 図1
Description
本発明はコネクタへの電線接続構造に関し、特に、コネクタの電線挿入口から引き出される電線部分、所謂、コネクタ首下の電線領域で発生しがちな電線の屈曲や損傷発生を防止するものである。
自動車に配索されるワイヤハーネスにおいては、該ワイヤハーネスの電線群の端末にはコネクタが接続され、該コネクタが電気接続箱のコネクタ収容部に嵌合されたり、他の電線端末のコネクタと嵌合接続されている。
前記コネクタは通常複数の端子収容室を備え、複数本の電線端末の端子が挿入係止されて、コネクタから複数本の電線が引き出された状態となっている。近時は、コネクタの端子収容室の個数が増加する傾向にあり、10〜40個と多極化がすすんでいる。
前記コネクタは通常複数の端子収容室を備え、複数本の電線端末の端子が挿入係止されて、コネクタから複数本の電線が引き出された状態となっている。近時は、コネクタの端子収容室の個数が増加する傾向にあり、10〜40個と多極化がすすんでいる。
図11に示すように、コネクタ1に接続される電線w1、w2…は、コネクタ1に並設された複数の端子収容室1a、1b…に電線端末に接続した端子を挿入係止しているため、コネクタ1からは端子収容室の並設方向に広がった状態で引き出されることとなる。
これら電線w1、w2…は集束されてテープTを巻き付けて結束、保護されるが、コネクタ1の各端子収容室1a、1b…の電線挿入口1a−1、1b−1…からは前記したように広がった状態であるため、所要寸法Lだけ離れた位置で電線w1、w2…はテープTで結束される。よって、電線挿入口から前記寸法Lまでの領域(所謂コネクタ首下領域)では、電線w1、w2…がそれぞれ外部に露出した状態で結束、保護されていない。
これら電線w1、w2…は集束されてテープTを巻き付けて結束、保護されるが、コネクタ1の各端子収容室1a、1b…の電線挿入口1a−1、1b−1…からは前記したように広がった状態であるため、所要寸法Lだけ離れた位置で電線w1、w2…はテープTで結束される。よって、電線挿入口から前記寸法Lまでの領域(所謂コネクタ首下領域)では、電線w1、w2…がそれぞれ外部に露出した状態で結束、保護されていない。
前記ワイヤハーネスが浸水領域のエンジンルームに配索される場合は、図11に示すように、電線wの端末側に防水用のゴム栓2を取り付け、該ゴム栓2より端末に端子3を接続しておき、該端子3をコネクタ1の端子収容室1aに挿入係止すると共に、ゴム栓2を端子収容室1a内に押し込んで、端子収容室内への浸水を防止している。また、コネクタ1と接続した電線w1、w2…はテープ巻き結束すると共に樹脂製のコルゲートチューブ4で外装して、電線群への浸水を極力防止している。
前記防水仕様の場合においても、コルゲートチューブ4をコネクタ1の首した領域まで取り付けることはできないため、電線1、w2…は露出した状態となっている。
前記防水仕様の場合においても、コルゲートチューブ4をコネクタ1の首した領域まで取り付けることはできないため、電線1、w2…は露出した状態となっている。
前記図11および図12に示すいずれの場合においても、コネクタ1の電線挿入口に近接する領域(コネクタ首下領域)では電線w1、w2…はそれぞれ露出した状態のままであるため、図13に示すように、ワイヤハーネスの配索時等において曲げ応力が負荷されると、コネクタ1の電線挿入口1a−1の位置から電線w1、w2…に曲げが発生する。しかしながら、電線w1、w2…に曲げが発生すると、電線に端末に接続した端子がコネクタ1の端子収容室1aに係止固定されていることにより、電線に損傷や断線が発生しやすくなる問題がある。また、図12に示すゴム栓2を取り付けた防水コネクタではゴム栓2が位置ずれして止水性能が低下する問題がある。
前記問題に対して、従来、本出願人は、特開2000−280837号公報で、図14に示すように、コネクタ1に接続している電線群Wに被せているチューブ5内に樹脂棒6を通しておき、該樹脂棒6をコネクタ1のハウジング端面に突き当てて、コネクタ首下領域に曲がりが生じない構成としている。
しかしながら前記構成とすると、樹脂棒6を突き当てるためにコネクタハウンジに突き当て面を設けておく必要があり、その分だけ端子収容室の個数が減少すると共に、単に突き当てであるため、コネクタとの位置ずれが生じて樹脂棒6がコネクタハウジングから外れる恐れもあり、安定性を欠く問題がある。
また、コネクタが浸水領域に配置される防水コネクタの場合、電線と接続されない空きの端子収容室が発生すると、この空きの端子収容室への浸水を防止できない問題もある。
特開2000−280837号公報
また、コネクタが浸水領域に配置される防水コネクタの場合、電線と接続されない空きの端子収容室が発生すると、この空きの端子収容室への浸水を防止できない問題もある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、コネクタの首下領域で電線に屈曲を発生させないことを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、防水コネクタの防水用ゴム栓を装着した電線が挿入されていない空き端子収容室に、補強材の一端側に防水ゴム栓を取り付けて挿入固定し、該補強材は前記電線よりも曲げ応力が大きな剛性材より形成し、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束していることを特徴とするコネクタへの電線接続構造を提供している。
前記第1の発明は、防水コネクタに接続される電線に屈曲を発生させない構成としているもので、防水コネクタの空きの端子収容室内に、ゴム栓を取り付けた剛性材を挿入し、該剛性材に電線を結束材で結束している。
該構成とすると、防水コネクタの電線挿入口に近接するコネクタ首下領域では、曲げ荷重が負荷された時に補強材で曲げ荷重を受け止めて曲げ応力を分散できるため、電線へ負荷される曲げ荷重を軽減することができる。かつ、剛性材にゴム栓を取り付けていることで、剛性材は端子収容室内に押し込むだけで確実に位置決め保持させることができる。かつ、該空きの端子収容室もゴム栓で密閉されるため、空きの端子収容室内への浸水発生も防止できる。
該構成とすると、防水コネクタの電線挿入口に近接するコネクタ首下領域では、曲げ荷重が負荷された時に補強材で曲げ荷重を受け止めて曲げ応力を分散できるため、電線へ負荷される曲げ荷重を軽減することができる。かつ、剛性材にゴム栓を取り付けていることで、剛性材は端子収容室内に押し込むだけで確実に位置決め保持させることができる。かつ、該空きの端子収容室もゴム栓で密閉されるため、空きの端子収容室内への浸水発生も防止できる。
前記補強材は剛性を有する樹脂、例えば、PBT(ポリブチルテレフタレート)で成形した丸棒状の樹脂棒で形成し、電線より剛性を高めている。あるいは樹脂棒に代えて、コネクタに接続される電線よりも大径の剛性が大きな電線を用いてもよい。
前記補強材は、ゴム栓を取り付けている端子収容室側とは反対側の先端近傍で電線群とテープ等の結束材で結束しているため、端子収容室側で広がった状態の電線群を無理なく結束することができる。
前記補強材は、ゴム栓を取り付けている端子収容室側とは反対側の先端近傍で電線群とテープ等の結束材で結束しているため、端子収容室側で広がった状態の電線群を無理なく結束することができる。
本発明は、第2の発明として、コネクタに補強材取付部を設けると共に、該コネクタの端子収容室に挿入される電線よりも曲げ応力が大きな剛性材からなる補強材を設け、
前記補強材取付部は前記端子収容室と隔壁を隔てた外面側に位置すると共に端子収容室の電線挿入口側に補強材挿入口を備え、かつ、該補強材取付部の内面に係止部を設けている一方、前記補強材の一端に前記係止部と係止固定する被係止部を設け、
前記補強材を前記コネクタの補強材取付部に挿入固定した状態で、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束していることを特徴とするコネクタへの電線接続構造を提供している。
前記補強材取付部は前記端子収容室と隔壁を隔てた外面側に位置すると共に端子収容室の電線挿入口側に補強材挿入口を備え、かつ、該補強材取付部の内面に係止部を設けている一方、前記補強材の一端に前記係止部と係止固定する被係止部を設け、
前記補強材を前記コネクタの補強材取付部に挿入固定した状態で、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束していることを特徴とするコネクタへの電線接続構造を提供している。
前記第1の発明は防水コネクタにへの電線接続構造に関するものであるが、コネクタ首下領域で電線に曲げが発生しやすいことは防水コネクタに限らず、非防水コネクタにも発生する問題であるため、第2の発明は防水コネクタと共に非防水コネクタへの電線接続構造にも適用するものである。
防水コネクタも含めてコネクタに空き端子収容室がある場合とない場合とがあるため、空き端子収容室がないことを前提として、予めコネクタのハウジングに端子収容室とは別に補強材取付部を設け、該補強材取付部に電線より剛性を有する樹脂等からなる補強材を取り付けて、前記第1発明と同様に、該補強材に電線群を結束材で結束して、曲げ荷重を主として補強材で受けるようにして、電線へ負荷される曲げ荷重を低減している。
防水コネクタも含めてコネクタに空き端子収容室がある場合とない場合とがあるため、空き端子収容室がないことを前提として、予めコネクタのハウジングに端子収容室とは別に補強材取付部を設け、該補強材取付部に電線より剛性を有する樹脂等からなる補強材を取り付けて、前記第1発明と同様に、該補強材に電線群を結束材で結束して、曲げ荷重を主として補強材で受けるようにして、電線へ負荷される曲げ荷重を低減している。
前記補強材取付部と補強材との固定は、例えば、補強材の挿入側の外周に係止歯を設ける一方、補強材取付部の内壁に、前記係止歯と係止する被係止歯を突設しておくことにより、補強材を差し込むだけのワンタッチ操作で補強材を補強材取付部に挿入固定することができる。
前記第1の発明および第2の発明で用いる電線と補強材との結束材はテープとし、該電線と補強材とをテープ巻き固定している。あるいは、テープに代えて、バンドの一端にバンド係止部を設けた汎用されている結束バンドを用い、電線と補強材とをバンドで締結してもよい。
さらに、補強材と結束バンドとを一体成形したものを結束材としていもよい。即ち、補強材の端子収容室挿入側と反対の他端先端にバンド係止部を設けていると共に、該バンド係止部の一端より延在するバンド部を設け、該バンド部で前記電線に巻き付けた後に前記バンド係止部に通して締結する構成としている。該構成とすると、補強材と結束材とが別部材とならず、部品点数を低減出来ると共に作業効率を高めることができる。
さらに、補強材の端子収容室への挿入側と反対の他端側に、電線挟持部を一体成形しておき、該電線挟持部内に前記電線を挿入して電線を保持させても良い。
さらに、補強材と結束バンドとを一体成形したものを結束材としていもよい。即ち、補強材の端子収容室挿入側と反対の他端先端にバンド係止部を設けていると共に、該バンド係止部の一端より延在するバンド部を設け、該バンド部で前記電線に巻き付けた後に前記バンド係止部に通して締結する構成としている。該構成とすると、補強材と結束材とが別部材とならず、部品点数を低減出来ると共に作業効率を高めることができる。
さらに、補強材の端子収容室への挿入側と反対の他端側に、電線挟持部を一体成形しておき、該電線挟持部内に前記電線を挿入して電線を保持させても良い。
さらに、前記補強材に車体係止用のクランプを一体的に突設しておいてもよい。例えば、コネクタが電気接続箱のコネクタ収容部に取り付けるものでなく、ワイヤハーネスの幹線から分岐する支線端末に接続したジョイントコネクタの場合、該コネクタをワイヤハーネスの外周にテープ巻きして、あるいは車体側にクランプ止めする必要がある。
よって、該コネクタでは補強材に予めクランプを突設して形成しておくと、別部材のクランプを不要とすることができ、部品点数を低減出来ると共に作業効率を高めることができる。
よって、該コネクタでは補強材に予めクランプを突設して形成しておくと、別部材のクランプを不要とすることができ、部品点数を低減出来ると共に作業効率を高めることができる。
さらに、前記コネクタに接続される電線が、コネクタ接続部の近傍から屈曲されて上下左右方向のいずれかに配線される場合、補強材は電線配線方向と同様に屈曲させたL形状とし、前記コネクタへの接続方向より屈曲した端部側で前記電線と補強材とを前記結束材で結束する構成としていることが好ましい。
この場合、電線に負荷される曲げ荷重は、まず、屈曲側で発生するため、この屈曲側で補強材と電線群とを結束材で結束しておくと、コネクタの電線挿入口側へかかる曲げ負荷を、その手前側で補強材に分担させて電線が屈曲するのを防止することができる。
この場合、電線に負荷される曲げ荷重は、まず、屈曲側で発生するため、この屈曲側で補強材と電線群とを結束材で結束しておくと、コネクタの電線挿入口側へかかる曲げ負荷を、その手前側で補強材に分担させて電線が屈曲するのを防止することができる。
上述したように、本発明では、電線より曲げ応力が大きな剛性材からなる補強材を設け、該補強材をコネクタの空きの端子収容室あるいはコネクタに設けた補強材取付部に挿入固定して電線と同方向のコネクタ首下領域に突出させ、該補強材の他端側に前記コネクタに接続する電線と結束材で結束していることにより、電線群に作用する曲げ荷重を補強材により受け止めて曲げ応力を分散させ、電線群に発生する曲げ応力を低減させ、コネクタ首下領域での電線の屈曲、断線を防止することができる。
特に、コネクタが防水コネクタである場合、補強材の先端にゴム栓を取り付けてコネクタの空き端子収容室内に押し込み固定すると、補強材が端子収容室内でガタつきが発生するのを防止出来ると共に、曲げ負荷がかかった時に補強材に取り付けたゴム栓によっても曲げ荷重を若干吸収することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は第1実施形態を示す。第1実施形態は車両の浸水領域であるエンジンルーム内に配索されるワイヤハーネスの電線群Wの端末と防水用のコネクタ1との接続構造に関するものである。
図1乃至図3は第1実施形態を示す。第1実施形態は車両の浸水領域であるエンジンルーム内に配索されるワイヤハーネスの電線群Wの端末と防水用のコネクタ1との接続構造に関するものである。
電線群Wを構成する電線w1〜w4の各端末には端子3を圧着して取り付けていると共に、該端子圧着部に近接した位置にゴム栓2を取り付けている。該電線w1〜w4の端子3はコネクタ1の端子収容室1a内に夫々挿入係止すると、ゴム栓2が端子収容室1aの電線挿入口1a−1に押し込まれて、端子収容室1aへの浸水を防止する構成としている。
前記コネクタ1には電線端末の端子が挿入されない空きの端子収容室1bが1つ存在している。該空きの端子収容室1bに、補強材10を挿入している。
補強材10は剛性を有する樹脂で成形した略丸棒状で、其の一端側に先端に向けて小径化した円錐部10aを設け、該円錐部10aと接する部位にゴム栓2を取り付けている。該円錐部10aを空きの端子収容室1bに挿入すると、ゴム栓2は前記電線w1等のゴム栓2と同様に端子収容室1bの電線挿入口1b−1に押し込められ、補強材10はコネクタ1に固定されるようにしている。
なお、補強材10の円錐部10aにコネクタ1の端子収容室1a、1bの内面に設けられているランス(弾性係止片)が係止する係止溝を設けておき、端子と同様に端子収容室に係止固定する構成としてもよい。
補強材10は剛性を有する樹脂で成形した略丸棒状で、其の一端側に先端に向けて小径化した円錐部10aを設け、該円錐部10aと接する部位にゴム栓2を取り付けている。該円錐部10aを空きの端子収容室1bに挿入すると、ゴム栓2は前記電線w1等のゴム栓2と同様に端子収容室1bの電線挿入口1b−1に押し込められ、補強材10はコネクタ1に固定されるようにしている。
なお、補強材10の円錐部10aにコネクタ1の端子収容室1a、1bの内面に設けられているランス(弾性係止片)が係止する係止溝を設けておき、端子と同様に端子収容室に係止固定する構成としてもよい。
前記補強材10は、その一端をコネクタ1の端子収容室1bに挿入固定した状態で、他端10bは端子収容室1bの電線挿入口1b−1より所要寸法Lだけ外方に突出した位置にある。該他端10b側で、コネクタ1に接続した電線w1〜w4と補強材10とにテープTを巻き付けて結束している。さらに、前記テープTによる結束後に、電線群Wにコルゲートチューブ4を被せている。
前記構成とすると、図3に示すように、電線群Wに矢印方向の曲げ荷重が負荷されても、電線w1〜w4より曲げ応力が大きく剛性を有する補強材10により曲げ荷重を受け止めることができる。よって、屈曲応力を分散でき、各電線w1〜w4に発生する曲げ応力が低減される。さらに、該補強材10にもゴム栓2を取り付けてコネクタの端子収容室1bに押し込んで固定しているため、補強材10がコネクタの端子収容室内でガタつくのを防止できると共に、曲げ荷重が負荷された時にゴム栓2も若干撓むことで曲げ荷重を吸収させることができる。
よって、電線w1〜w4がコネクタの電線挿入口1a−1を起点として屈曲することを抑制でき、電線w1〜w4の損傷や断線の発生を防止できる。
よって、電線w1〜w4がコネクタの電線挿入口1a−1を起点として屈曲することを抑制でき、電線w1〜w4の損傷や断線の発生を防止できる。
図4は第1実施形態の変形例を示し、補強材10’として電線w1〜w4より大径で曲げ応力の大きな電線を用いている。
補強材10’として大径電線を用いた場合も樹脂棒の場合と略同様に曲げ荷重を受け止めて曲げ応力を分散させることができる。また、補強材10’を新たに設ける必要がないため、コスト的に有利となる。
補強材10’として大径電線を用いた場合も樹脂棒の場合と略同様に曲げ荷重を受け止めて曲げ応力を分散させることができる。また、補強材10’を新たに設ける必要がないため、コスト的に有利となる。
図5は第2実施形態を示し、コネクタ1に接続された電線群Wは下向きに屈曲して配索される場合である。この場合、樹脂成形品からなる補強材10は予めL形状に成形しており、下向きに屈曲させた下端側で電線群Wと結束バンド15を用いて締結している。
前記したように、第2実施形態では、結束材としてテープに代えて汎用の結束バンド15を用いている。該結束バンド15はバンド部15aの一端にバンド係止部15bを設けた樹脂成形品からなり、バンド部15aの他端をバンド係止部15bに設けたバンド挿通孔15b−1に挿通すると、その内部に突設している係止片15b−2をバンド部15aに形成されている歯部15a−1に係止することにより締結されるものである。
上記補強材10の水平方向上枠部の先端にゴム栓2が取り付けられ、コネクタ1の電線挿入口に押し込まれる構成は第1実施形態と同様である。
前記したように、第2実施形態では、結束材としてテープに代えて汎用の結束バンド15を用いている。該結束バンド15はバンド部15aの一端にバンド係止部15bを設けた樹脂成形品からなり、バンド部15aの他端をバンド係止部15bに設けたバンド挿通孔15b−1に挿通すると、その内部に突設している係止片15b−2をバンド部15aに形成されている歯部15a−1に係止することにより締結されるものである。
上記補強材10の水平方向上枠部の先端にゴム栓2が取り付けられ、コネクタ1の電線挿入口に押し込まれる構成は第1実施形態と同様である。
補強材10はL形状とされ、コネクタ1より離れると共に屈曲した下端側で電線群Wと結束バンド15で結束していることにより、電線群Wに下向きの引張力が負荷された場合、まず、補強材10の下端位置で引張力が受け止められる。その結果、コネクタ1に接続される電線群Wの水平部分にかかるの曲げ応力を低減することができる。
他の構成は第1実施形態と同様であり、補強材10の先端に取り付けたゴム栓2によっても曲げ荷重を吸収して電線群にかかる負荷を低減できる。
他の構成は第1実施形態と同様であり、補強材10の先端に取り付けたゴム栓2によっても曲げ荷重を吸収して電線群にかかる負荷を低減できる。
図6および図7は第3実施形態を示す。
第3実施形態は補強材を空きの端子収容室に取り付けるのではなく、コネクタ20のハウジング21に補強材取付部22を予め設けている。これにより空き端子収容室の有無に拘わらず補強材をコネクタに取り付けることができるようにしている。
なお、本実施形態のコネクタ20は非防水コネクタであるが、第1実施形態と同様に防水コネクタであっても良いことは言うまでもない。
第3実施形態は補強材を空きの端子収容室に取り付けるのではなく、コネクタ20のハウジング21に補強材取付部22を予め設けている。これにより空き端子収容室の有無に拘わらず補強材をコネクタに取り付けることができるようにしている。
なお、本実施形態のコネクタ20は非防水コネクタであるが、第1実施形態と同様に防水コネクタであっても良いことは言うまでもない。
補強材取付部22は並列された端子収容室23の下方に隔壁24を隔てて形成している。該補強材取付部22は端子収容室23と同一側に補強材挿入口22aを備えた凹部からなり、該凹部の内面に鋸歯状の被係止部22bを形成している。
該補強材取付部22に一端を挿入固定する補強材30は、剛性樹脂から形成したバネ板状とし、一端に矢尻状の挿入端30aを設けると共に、該挿入端30aに連続した幅方向の両端面に鋸歯状の係止部30bを設けている。
また、補強材30の他端側には下向きの湾曲部30cを設けている。該湾曲部30cには幅方向の両端より互いに近接方向に湾曲させた電線挟持部30dを一体成形で突設している。
該補強材取付部22に一端を挿入固定する補強材30は、剛性樹脂から形成したバネ板状とし、一端に矢尻状の挿入端30aを設けると共に、該挿入端30aに連続した幅方向の両端面に鋸歯状の係止部30bを設けている。
また、補強材30の他端側には下向きの湾曲部30cを設けている。該湾曲部30cには幅方向の両端より互いに近接方向に湾曲させた電線挟持部30dを一体成形で突設している。
前記補強材30はコネクタ20の補強材取付部22に挿入端30a側から挿入すると、係止部30bが被係止部22bと係止して強固に固定される。該補強材30の他端の湾曲部30cに突設された電線挟持部30d内に電線群Wを押しこんで電線群Wを補強材30で結束保持している。
前記した構成とした場合にも、第1、第2実施形態と同様に、電線群Wにかかる曲げ荷重を補強材30で受け止めて、電線群Wにかかる負荷を低減できる。
また、補強材30を空きの端子収容室ではなく、補強材取付部22に挿入固定する構成としているため、空き端子収容室の有無に拘わらずコネクタに取り付けることができる。
さらに、補強材30に電線挟持部を設けているため、別部材からなる結束具を用いる必要はない。
また、補強材30を空きの端子収容室ではなく、補強材取付部22に挿入固定する構成としているため、空き端子収容室の有無に拘わらずコネクタに取り付けることができる。
さらに、補強材30に電線挟持部を設けているため、別部材からなる結束具を用いる必要はない。
なお、前記補強材30には電線挟持部を設けているが、該電線挟持部を設けずに、第1実施形態と同様にテープ巻で補強材と電線群とを結束しても良いし、第2実施形態と同様に汎用の結束バンドを用いて結束していもよい。
図8(A)(B)は補強材の他の実施形態を示し、該補強材30’ではコネクタ挿入側と反対の他端部に結束バンド35を一体成形で設けている。該結束バンド35は第2実施形態で用いる結束バンド15と略同様な形状で、バンド係止部35aを補強材30’の下面に突設し、該バンド係止部35aの一端からバンド部35bを突設している。該バンド部35bは補強材30’の延在方向と直交方向に延在させている。
前記補強材30’は、図8(B)に示すように、電線群Wにバンド部35bに巻き付けた後にバンド係止部35bに挿入係止している。
前記補強材30’を用いると、第3実施形態と同様に別部材の結束具を用いる必要はなく、作業性を高めることができる。
前記補強材30’を用いると、第3実施形態と同様に別部材の結束具を用いる必要はなく、作業性を高めることができる。
図9および図10は第4実施形態を示し、補強材30”の挿入側先端には、幅方向両端に係止部30b”を設けた部位の中央に車体係止用のクランプ36を一体成形で下向きに突設している。該クランプ36は補強材30”から軸部36aを突設し、軸部36aの先端から折り返し状に形成した円錐形状の係止部36bを備えている。
一方、コネクタ20’の補強材取付部22’の底壁22d’にはクランプ36の軸部36aを挿通させる溝22e’を挿入口端から切り込んで形成している。
一方、コネクタ20’の補強材取付部22’の底壁22d’にはクランプ36の軸部36aを挿通させる溝22e’を挿入口端から切り込んで形成している。
上記補強材30”をコネクタ20’に挿入すると、クランプ36の軸部36aが溝22e’を通ってコネクタ20’の底面より下方に係止部36bが突出する。よって、コネクタ20’をクランプ36を介して車体パネル等に固定することができる。
他の構成及び作用は第3実施形態と同様であるため説明を省略する。
他の構成及び作用は第3実施形態と同様であるため説明を省略する。
本発明のコネクタへの電線接続構造は、自動車に配索されるワイヤハーネスの電線群の端末にコネクタを接続する場合に最も好適に用いることができるが、自動車以外の部位において、ワイヤハーネスを配索して端末にコネクタを接続している場合においても用いることができ、コネクタ首下での電線に発生しやすい断線や損傷を防止することができる。
1、20 コネクタ
1a 端子収容室
1a−1 電線挿入口
1b 空きの端子収容室
2 ゴム栓
10、10’、30 補強材
15 結束バンド
22 補強材取付部
30d 電線挟持部
35 結束バンド
36 クランプ
w1〜w2 電線
W 電線群
T テープ
1a 端子収容室
1a−1 電線挿入口
1b 空きの端子収容室
2 ゴム栓
10、10’、30 補強材
15 結束バンド
22 補強材取付部
30d 電線挟持部
35 結束バンド
36 クランプ
w1〜w2 電線
W 電線群
T テープ
Claims (7)
- 防水コネクタの防水用ゴム栓を装着した電線が挿入されていない空きの端子収容室に、補強材の一端側に防水ゴム栓を取り付けて挿入固定し、該補強材は前記電線よりも曲げ応力が大きな剛性材より形成し、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束していることを特徴とするコネクタへの電線接続構造。
- コネクタに補強材取付部を設けると共に、該コネクタの端子収容室に挿入される電線よりも曲げ応力が大きな剛性材からなる補強材を設け、
前記補強材取付部は前記端子収容室と隔壁を隔てた外面側に位置すると共に端子収容室の電線挿入口側に補強材挿入口を備え、かつ、該補強材取付部の内面に係止部を設けている一方、前記補強材の一端に前記係止部と係止固定する被係止部を設け、
前記補強材を前記コネクタの補強材取付部に挿入固定した状態で、前記端子収容室の電線挿入口に近接したコネクタ外方位置で、該コネクタに挿入される電線と前記補強材の他端側とを結束材で結束していることを特徴とするコネクタへの電線接続構造。 - 前記補強材は樹脂棒あるいは前記コネクタに接続される電線よりも大径の剛性力がある電線を用いる一方、
前記電線と補強材との結束材はテープとし、該電線と補強材とをテープ巻き固定し、あるいは、バンドの一端にバンド係止部を設けた結束バンドとし、前記電線と補強材とをバンドで締結している請求項1または請求項2に記載のコネクタへの電線接続構造。 - 前記補強材のコネクタ挿入側とは反対の他端側にバンド係止部を設けていると共に該バンド係止部の一端より延在するバンド部を設け、該バンド部で前記電線に巻き付けた後に前記バンド係止部に通して締結する構成としている請求項1または請求項2に記載のコネクタへの電線接続構造。
- 前記補強材は他端側に電線挟持部を備え、該電線挟持部内に前記電線を挿入して電線を保持している請求項1または請求項2に記載のコネクタへの電線接続構造。
- 前記補強材に車体係止用のクランプを一体的に突設している請求項4または請求項5に記載のコネクタへの電線接続構造。
- 前記コネクタに接続される電線は、コネクタ近傍から屈曲されて上下左右方向のいずれかに配線されるものであって、前記補強材は電線配線方向に屈曲させたL形状とし、前記コネクタへの接続方向より屈曲した端部側で前記電線と補強材とを前記結束材で結束している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のコネクタへの電線接続構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004071720A JP2005259608A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | コネクタへの電線接続構造 |
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JP2005259608A true JP2005259608A (ja) | 2005-09-22 |
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ID=35085106
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JP2004071720A Withdrawn JP2005259608A (ja) | 2004-03-12 | 2004-03-12 | コネクタへの電線接続構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005259608A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103390830A (zh) * | 2012-05-09 | 2013-11-13 | 住友电装株式会社 | 线束 |
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WO2017082022A1 (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-18 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
JP2021077529A (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 住友電装株式会社 | 端子付き電線 |
-
2004
- 2004-03-12 JP JP2004071720A patent/JP2005259608A/ja not_active Withdrawn
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