JP6448925B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに係り、特にコネクタハウジングに収容される端子に接続された電線を保持するための電線保持部材を備えたコネクタに関する。
従来から、自動車には多くの電子機器が搭載されており、これらの電子機器には電力や電気信号等を伝えるためのワイヤーハーネスが接続されている。このワイヤーハーネスは、複数の電線と、これらの電線の端末に取り付けられたコネクタとを有している。コネクタは、各電線の端末に接続される端子と、これらの端子の収容部が形成されたハウジングとを有している。
図10に示すように、この種のコネクタは、ハウジング80の背面側のハウジング端面81に、端子収容部82の開口端83が形成される。端子84の長手方向には、板状部材85が形成され、この板状部材85に電線86の端末が圧着される。電線86が接続された端子84は、開口端83から端子収容部82に挿入され、端子収容部82のランス87によって抜け止めがなされ、板状部材85の背面が端子収容部82の内壁面88と接して収容される。それぞれの開口端83から引き出された電線86は、所定の方向に折り曲げられ、粘着テープ等の結束具89により1本の電線束90に束ねられる。
電線束90は、ハウジング80のハウジング端面81側に位置されてハウジング80の側面部91から端子収容部82とほぼ直交する方向に張り出して形成された電線保持部材92に配索される。電線保持部材92に配索された電線束90は、図示しない結束具により電線保持部材92に巻き付けられて固定される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−349023号公報
ところで、この種のコネクタは、コネクタを小型化するために、電線保持部材の配索面とハウジング端面との距離が小さく設定されている。このため、コネクタの開口端から抜き出された電線は、配索時に大きく湾曲される。この湾曲により電線に発生する応力は、電線と端子との接続部分に外力として作用する。
図10の端子収容部82の場合、端子84を長手方向で支持する内壁面88が電線保持部材92と反対側(図10の右側)に設けられている。このため、例えば、電線86が点線で示すように大きく湾曲されると、端子84は、電線86に発生する応力によって端子収容部82の内側、つまり、電線保持部材92側へ押し付けられる。このため、端子84に傾きやガタつきが生じるおそれがある。
また、このように端子84が電線86に押し付けられると、端子84に圧着された電線86に板状部材85から引き離す方向の外力が作用する。このため、電線86の一部に過剰な負荷(応力)が集中し、電線86を痛めるおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、端子を安定に保持するとともに、電線に負荷が集中するのを抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のコネクタは、電線がそれぞれ接続された複数の端子をそれぞれ収容する複数の端子収容部が並べて形成されたハウジングを有し、端子は、電線が一端に圧着接続される圧着部を有する板状部と、該板状部の他端に相手端子が接触される接点部とを有して形成され、ハウジングは、複数の前記電線がそれぞれ引き出される複数の前記端子収容部の開口位置のハウジング側面に、端子の板状部の延在方向と交差する方向に張り出して複数の電線を結束して保持する電線保持部材が形成され、端子収容部は、それぞれ電線保持部材側に位置された内壁面を有し、該内壁面に端子の板状部の電線の背面側が接して配置され、端子を挟んで内壁面の反対側の壁面に支持され、端子に係合して抜け止めする弾性を有するランスを有してなり、端子に接続された電線は、端子収容部の開口から端子の板状部の延在方向に沿って引き出され、電線保持部材の方向に折り曲げて配索されていることを特徴とする。
これによれば、折り曲げられた電線による外力が端子に作用し、端子が電線保持部材側に押し付けられたとしても、端子の電線保持部材側には、板状部材と接する内壁面が設けられるから、端子を内壁面によって安定に保持することができる。また、このように折り曲げられた電線による外力が端子に作用したとしても、端子に圧着された電線には、板状部材を押し付ける方向の外力が作用するに過ぎないから、電線に負荷が集中するのを抑制することができる。
ここで、電線保持部材は、その長手方向に電線が配索された状態で、円筒状のコルゲートチューブが被せられ、コルゲートチューブの内周面は、環状の山部と環状の谷部とが軸方向に交互に形成されてなり、電線保持部材は、長手方向と直交する断面が半円弧状に形成され、その先端部には幅方向の両側縁から突出する係止突起が設けられ、係止突起は、コルゲートチューブの谷部と係合可能に形成されてなるものとする。
これによれば、コルゲートチューブの内周面の谷部に係止突起を係合させることで、電線保持部材にコルゲートチューブを係止させることができる。したがって、コルゲートチューブを電線保持部材に固定する作業(コルゲートチューブの外周面にテープを巻き付ける作業)において、コルゲートチューブの位置ずれや、コルゲートチューブが電線保持部材から脱落するのを防ぐことができる。また、電線保持部材は、断面が半円弧状に形成され、コルゲートチューブの内周面と周方向で当接されるから、コルゲートチューブの外周面にテープを巻き付ける作業を効率よく行うことができる。
また、この場合において、係止突起は、ハウジングと反対側の側面に、係止突起の突出する先端側を窄ませる斜面部が形成されてなるものとする。
これによれば、電線保持部材がコルゲートチューブに挿入される際に、係止突起の斜面部をコルゲートチューブの内周面と接触させることができるから、コルゲートチューブの装着性を高めるとともに、係止突起がコルゲートチューブの内周面と強く接することによるコルゲートチューブの損傷を防ぐことができる。
また、ハウジング端面の周縁には、段部が突出して設けられ、この段部は、開口端よりも下方に位置されたとき、この段部の上方に位置する側面に第1の傾斜面が形成され、第1の傾斜面は、この傾斜面の一端に向かって下方に傾斜してなるものとする。
これによれば、結露等でハウジング端面に水滴が付着した場合、ハウジング端面に沿って段部に流下した水滴は、第1の傾斜面に沿って流れ落ち、一端から排水される。これにより、ハウジング端面に水滴が溜まるのを抑制することができるから、開口端からハウジングに水滴が侵入するのを防止し、端子間のショートを防ぐことができる。
また、電線保持部材は、ハウジング端面から立ち上げられる基端部と、この基端部から端子収容部と交差する方向に延出する配索部とを有して形成され、配索部を水平方向に向けたとき、基端部の上方に位置する側面に第2の傾斜面が形成され、第2の傾斜面は、この傾斜面の一端に向かって下方に傾斜してなるものとする。
これによれば、第1の傾斜面と同様、ハウジング端面に付着した水滴を第2の傾斜面に沿って排水することができるから、端子間のショートを防ぐことができる。
本発明によれば、端子をより安定に保持するとともに、電線に負荷が集中するのを抑制することができる。
本発明が適用されるコネクタと相手側コネクタとの嵌合前の外観斜視図である。 本発明が適用されるコネクタの背面斜視図である。 本発明が適用されるコネクタに端子を収容した状態を示す断面図である。 電線束を折り曲げて電線保持部材に配索する動作を説明する図である。 電線保持部材に電線束が固定された状態を示す図である。 電線保持部材にコルゲートチューブを装着した状態を示す断面図である。 電線保持部材にコルゲートチューブを装着する動作を説明する図である。 ハウジング端面の背面斜視図である。 ハウジング端面の水の流れを説明する図である。 従来のコネクタの断面図である。
図1は本発明が適用されたコネクタ11と相手側コネクタ12との嵌合前の状態を表した斜視図である。図1の矢印Xは、コネクタの嵌合方向、及び、前後方向(紙面の手前側を前方とする)を示し、矢印Yは、コネクタの幅方向(左右方向)を示し、矢印Zは、コネクタの高さ方向を示す。これらの定義は、他の図面においても適用する。なお、図1では、コネクタ11のみ組付前の分解斜視図として表し、相手側コネクタ12は組付後の状態を表している。
コネクタ11(以下、雌コネクタ11という。)は、樹脂製の雌ハウジング13と、電線14が接続された雌端子15と、CPA16(嵌合保証ロック)とを有している。雌ハウジング13は、直方体状をなして前方に開口する有底の箱型に形成され、4枚のコネクタ側壁17a〜17dと、これらの後方の端面と連なる平板状のハウジング端面18とを有している。コネクタ側壁17a〜17dの内側には、ハウジング端面18から前方に向かって延出するとともに角筒状に形成された雌サブコネクタ19が上下左右の複数個所に設けられる。雌サブコネクタ19には、それぞれ電線14が接続された雌端子15を収容する複数の雌端子収容部20が前後方向に形成され、ハウジング端面18の後方から雌端子15が挿入されるようになっている。なお、本実施形態の雌サブコネクタ19は、雌ハウジング13と一体形成されているが、別体として形成して雌ハウジング13に組付可能になっていてもよい。
相手側コネクタ12(以下、雄コネクタ12という。)は、樹脂製の雄ハウジング21と、電線22が接続された雄端子(図示せず)とを有している。雄ハウジング21は、直方体状をなして後方に開口する有底の箱型に形成される。雄コネクタ12の内部には、雌サブコネクタ19と対応する位置に図示しない雄サブコネクタが設けられる。雄サブコネクタには、それぞれ電線22が接続された雄端子を収容する複数の雄端子収容部23が前後方向に形成され、前方から雄端子が挿入されるようになっている。
雄コネクタ12と雌コネクタ11との嵌合時において、雌ハウジング13は、雄ハウジング12の内側に嵌入され、図示しない雄端子がそれぞれ対応する雌端子15と電気的に接続されるようになっている。本実施形態では、雌コネクタ11が雄コネクタ12の正規の位置まで嵌入されると、両コネクタにCPA16が装着可能となる。CPA16は、雌ハウジング13の後方から雌ハウジング13の上部の第1係合部24に挿入され、雄ハウジング21の上部の第2係合部25と係合される。雌コネクタ11と雄コネクタ12は、CPA16が装着されることで、互いに正規の嵌合状態であることが保障される。
図2に雌コネクタ11を背面(後方)からみた外観を示す。ハウジング端面18には、雌端子収容部20の出入り口となる複数の開口端26が形成され、雌端子15と接続された電線14が各開口端26から引き出される。ハウジング端面18の周縁には、段差部27と指あて部28,29とがそれぞれ突出して形成される。段差部27は、断面が台形状に形成され、ハウジング端面18の上部に設けられる。段差部27には、複数の開口端26が形成される。指あて部28,29は、ハウジング端面18の左右の側縁部に沿って設けられ、それぞれ雌ハウジング13の側面部30から張り出して形成される。
また、雌コネクタ11には、後述するように、束ねた電線14を保持するための電線保持部材31が設けられる。電線保持部材31は、ハウジング端面18側に位置され、側面部30から雌端子収容部20と交差する方向に張り出して形成され、詳しくは、ハウジング端面18及び側面部30と連ねられ、ハウジング端面18から斜め後方に立ち上がる基端部32と、基端部32から雌端子収容部20とほぼ直交する方向に延出する配索部33とを有して形成される。配索部33には、電線14を配索する配索面34が形成される。
図3に雌コネクタ11の雌端子収容部20に雌端子15が収容された状態を示す。雌端子15は、長手方向に延在して電線14の端末部が載置される板状部材35と、電線14の被覆部を包み込むように圧着する第1圧着部36と、電線14の端末から露出された導体37を包み込むように圧着する第2圧着部38と、相手端子(雄端子)と接触する接点部39とを有して形成される。第1圧着部36と第2圧着部38は、それぞれ板状部材35の幅方向の両側縁より延出する一対の圧着片より形成される。接点部39は、板状部材35の長手方向の先端部に設けられ、板状部材35の幅方向の両側縁より延出する一対の接点片を折り曲げて先端同士を重ね合わせることで、角筒状に形成される。接点部39の内側は、雄端子が挿入される空間が形成され、挿入された雄端子をバネ機構により押圧することで、端子間の電気的な接続が可能になっている。
雌端子収容部20は、雌サブコネクタ19の内側に形成され、前後方向の両端が開口する直方体状の空間となっている。雌端子収容部20には、雌端子15が正規の位置まで挿入されたときに、雌端子15の先端が当接してそれ以上の挿入を規制する、図示しない位置規制壁が設けられる。また、雌端子収容部20には、この空間内に延出され、挿入された雌端子15の接点部39と係合し、雌端子15が雌端子収容部20から抜け出すのを防ぐためのランス40が形成される。
このようにして形成される雌端子収容部20に雌端子15を挿入する場合、雌端子15は、板状部材35の電線14が載置される面(第1圧着部36、第2圧着部37及び接点部39が位置される側の面)が、雌端子収容部20のランス40を延出させる面41と対向するように挿入する。雌端子15は、雌端子15の挿入経路に延出するランス40を押し付け、弾性変形させながら挿入され、接点部39がランス40を乗り越えたところで、弾性復帰したランス40が接点部39の後端と係合される。これにより、雌端子15は、前後方向の位置が規制されるとともに、板状部材35の背面(電線14が載置される面の裏側の面)が雌端子収容部20の内壁面42と接する状態となる。
本実施形態において、各雌端子収容部20の内壁面42は、いずれも電線保持部材31側(図3の矢印)に位置される。言い換えると、各雌端子収容部20に収容された雌端子15は、板状部材35に対して、電線保持部材31と反対側に電線14が配置される。例えば、図2の例で説明すると、各雌端子収容部20は、いずれも上方に面41が形成され、下方に内壁面42が形成される。
次に、図4、5を参照して電線14を電線保持部材31に配索して固定する手順を説明する。図4に示すように、各開口端26から抜き出された複数の電線14は、電線保持部材31が位置付けられる下方に折り曲げられる。これらの電線14は、図4(a)に示すように、粘着テープ等の結束具43で巻かれて固定され、1本の電線束44に束ねられる。続いて、図4(b)に示すように、電線束44は、ハウジング端面18から下方に延出する電線保持部材31の配索面34に配索される。配索面34に配索された電線束44は、図5に示すように、粘着テープ等の結束具45により電線保持部材31に巻き付けられて固定される。これにより、図5の各矢印方向に電線14の引っ張り応力が発生したとしても、電線保持部材31が弾性変形することで、電線14にかかる張力が緩和され、雌端子15との圧着部分にかかる応力を弱めることができる。
一方、雌端子収容部20に収容された雌端子15は、板状部材35が長手方向に亘り電線保持部材31側に設けられた雌端子収容部20の内壁面42と接する状態で保持される。そのため、例えば、図5の点線で示すように、電線14が大きく湾曲したときの外力、つまり、雌端子15を電線保持部材31側に押し付ける外力が雌端子15に作用したとしても、板状部材35の背面側に位置する内壁面42が電線保持部材31側に設けられるから、雌端子15にかかる外力を内壁面42で吸収することができる。
このように、本実施形態では、雌端子15に電線14の外力が作用する場合、雌端子15を内壁面42に押し付けて保持することができるから、雌端子15の傾きやガタつきの発生を抑制し、雌端子15を安定して保持することができる。また、こうした電線14の折り曲げによる外力が、電線14の圧着部分(電線14と第1圧着部36との圧着部分、及び、導体37と第2圧着部38との圧着部分)に作用したとしても、これらの電線14は、板状部材35から離れる方向ではなく、板状部材35を押し付ける方向に外力を受けるから、電線14の一部に負荷が集中するのを抑制することができる。したがって、雄端子と雌端子15との安定した接触状態を維持することができるから、コネクタの電気的な信頼性を高めることができる。
また、図5に示すように、本実施形態の雌コネクタ11は、電線保持部材31が側面部30から斜めに立ち上がる基端部32を有しているから、電線保持部材31の配索面34をハウジング端面18の開口端26から所望の距離だけ離した位置に設けることが容易になる。本実施形態では、例えば、電線14の折り曲げにより雌端子15にかかる外力が設定以下となるように、ハウジング端面18と電線保持部材31の配索面34との前後方向の距離L1、及び、電線保持部材31に最も近い位置の開口端26の内壁面42と電線保持部材31の配索部33の基部46(基端部32と配索部33との境界)との上下方向の距離L2のうち少なくとも一方を設定する。
これによれば、電線14の過剰な湾曲を防ぎ、電線14の折り曲げにより雌端子15にかかる外力を設定以下とすることができるから、雌端子15を雌端子収容部20でより安定に保持するができ、かつ、電線14にかかる負荷の集中を抑制することができる。
次に、上記コネクタ11の電線保持部材31の構成について詳述する。図2に拡大して示すように、電線保持部材31は、配索部33の長手方向と直交する断面が半円弧状に形成され、その長手方向の先端部には、幅方向の両側縁からそれぞれ突出する係止突起47が設けられる。係止突起47は、配索部33と半円弧状に連なって形成される。電線保持部材31には、長手方向に配索された電線束44とともに後述する樹脂製のコルゲートチューブが被せられる。
図6にコルゲートチューブ48が装着された電線保持部材31の断面を示す。コルゲートチューブ48は、円筒状に形成され、電線束44の配索自由度を確保しつつ外力等から電線束44を保護するものである。コルゲートチューブ48は、円筒状の両端の間に亘り、図示しないスリットを有して蛇腹状に形成され、自由に撓み変形が可能になっている。コルゲートチューブ48の全長は、電線保持部材31の配索部33の長手方向の寸法よりも長く設定されている。コルゲートチューブ48の内周面は、その内側に突出する環状の山部49と、外側に突出する環状の谷部50とが軸方向に交互に連続して形成される。
電線保持部材31の係止突起47は、図6に拡大して示すように、コルゲートチューブ48が被せられたときに、コルゲートチューブ48の谷部50と係合可能に形成される。また、各係止突起47には、雌ハウジング13と反対側に位置する側面(下方の側面)に、係止突起47の突出する先端側を窄ませる面取り状の斜面部51が形成される。なお、斜面部51は、各係止突起47において、雌ハウジング13側の側面(上方の側面)には設けられていない。
次に、コルゲートチューブ48の取り付け手順を説明する。図7(a)に示すように、電線保持部材31の配索面34に電線束44を載置した状態で、コルゲートチューブ48のスリットを強制的に押し開き、開いたスリットより電線束44をコルゲートチューブ48に挿入する。続いて、コルゲートチューブ48を電線保持部材31側に移動させ、電線保持部材31と電線束44にコルゲートチューブ48を被せる。こうして電線保持部材31を長手方向に亘って包囲したコルゲートチューブ48は、内周面の谷部50に係止突起47が係合されることで、電線保持部材31と噛み合わされる(図6)。続いて、図7(b)に示すように、コルゲートチューブ48の外周面を粘着テープ等の結束具52で巻き付ける。これにより、コルゲートチューブ48は、電線保持部材31と電線束44とを収容した状態で電線保持部材31に固定される。
本実施形態によれば、係止突起47をコルゲートチューブ48の内周面の谷部50に係合させて、コルゲートチューブ48を保持することができるから、コルゲートチューブ48に結束具52を巻き付ける際に、コルゲートチューブ48が電線保持部材31から脱落するのを防ぐことができ、コルゲートチューブ48に結束具52を巻き付ける際の作業効率を高めることができる。また、電線保持部材31は、断面半円弧状に形成され、コルゲートチューブ48の内周面と周方向で接触させることができるから、コルゲートチューブ48の脱落をより効果的に抑制することができ、しかも、結束具52を巻き付け易くして作業効率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、係止突起47の下方の側面に斜面部51が形成されているから、電線保持部材31をコルゲートチューブ48に挿入する際には、斜面部51がコルゲートチューブ48の内周面と滑らかに接触する。これにより、コルゲートチューブ48の装着性を高めるとともにコルゲートチューブ48の損傷を防ぐことができる。なお、係止突起47の上方の側面には、傾斜部51が形成されていないため、コルゲートチューブ48が、電線保持部材31から容易に抜け出すことがない。
次に、上記コネクタ11のハウジング端面18の構成について詳述する。図8に示すように、ハウジング端面18の周縁には、平坦面に形成された複数の開口端26aを取り囲むように、複数の段部、つまり、段差部27と、指あて部28,29とが突出して設けられる。これらの段部は、従来からハウジング端面18に設けられており、段差部27は、雌端子15の全長に応じて設けられた板状の突起であり、指あて部28,29は、雌コネクタ11を着脱する際に雌コネクタ11を把持する突起である。これらの段部は、ハウジング端面18とともに雌ハウジング13と一体形成されている。
段差部27は、断面がほぼ台形状に突出して形成され、複数の開口端26bが形成される。図8において、段差部27の内向きの側面(複数の開口端26aを向いた側面)には、鉛直方向に対して鋭角の設定角度で傾斜する傾斜面53が形成される。傾斜面53は、段差部27が複数の開口端26aよりも下方に位置されたとき、段差部27の上方に位置する側面の両端に亘って設けられ、一端に向かって下方に傾斜して形成される。
指あて部28は、断面が細長のほぼ三角状に突出して形成され、複数の開口端26aよりも下方に位置している。指あて部28の上方に位置する側面(複数の開口端26aを向いた側面)には、その両端に向かって下方に傾斜する2つの傾斜面54,55が形成される。
また、指当て部29は、断面が細長のほぼ三角状に突出して形成され、複数の開口端26aよりも上方に位置している。指あて部28の下方に位置する側面(複数の開口端26aを向いた側面)には、その両端に向かって上方に傾斜する2つの傾斜面56,57が形成される。
これらの段部は、いずれも複数の開口端26aの下方に位置されたとき、段部の上方に位置する側面に、その両端の少なくとも一方に向かって傾斜する傾斜面(第1の傾斜面)を有している。また、ハウジング端面18は、これらの段部に囲まれた面が平坦になっている。このため、結露等でハウジング端面18に水滴が付着した場合、水滴は自重によりハウジング端面18に沿って流れ落ちる。そして、下方に位置する段部の傾斜面に流れ落ちた水滴は、段部の傾斜面に沿って一端側より排水される。これによれば、ハウジング端面18に付着した水を自然と取り除くことができ、ハウジング端面18に水が溜まるのを防ぐことができるから、開口端26より水が侵入することによる、雌端子15同士のショートを確実に防ぐことができる。
また、上記の段部とともに、あるいは、段部に代えて、以下の構造を採用することもできる。図8に示すように、電線保持部材31は、配索部33の長手方向を水平方向に向けたとき、ハウジング端面18から立ち上がる基端部32の上方に位置する側面に傾斜面58(第2の傾斜面)が形成される。傾斜面58は、その一端に向かって下方に傾斜して形成される。なお、電線保持部材31には、基端部32の下方に位置する側面にも同様の傾斜面58が形成される。
これによれば、例えば、電線保持部材31を水平方向に向けて配置したときに、ハウジング端面18に付着した水滴は、自重により傾斜面58に流れ落ち、傾斜面58に沿って一端側より排水される。このように構成しても、上記の段部と同様、ハウジング端面18に水が溜まるのを防ぐことができるから、雌端子15同士のショートを防ぐことができる。
図9に上記の各傾斜面53〜58が形成されたハウジング端面18の水の流れを示す。図の(a)と(b)は、互いに180℃回転させた関係にあり、矢印は水の流れ方向を示す。このようにハウジング端面18を上下方向で反転させて配置しても、ハウジング端面18を流れ落ちた水は、各傾斜面53〜58に沿って流れ、ハウジング端面18の外側(側面部30等)に排水される。
なお、図9に示すように、段差部27には、傾斜面53に加えて、傾斜面53の両端とそれぞれ連なる側面に、水平方向に対して鋭角の傾斜面59,60を形成してもよい。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記の実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記の実施形態の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、本発明に含まれることは勿論である。
例えば、上述した実施形態においては、本発明を雌コネクタ11に適用する例を説明したが、同様の構成を雄コネクタ12に適用してもよい。
11 コネクタ(雌コネクタ)
12 相手側コネクタ(雄コネクタ)
13 雌ハウジング
14 電線
15 雌端子
18 ハウジング端面
26 開口端
27 段差部
28,29 指あて部
30 側面部
31 電線保持部材
32 基端部
33 配索部
35 板状部材
39 接点部
42 内壁面
44 電線束
47 係止突起
48 コルゲートチューブ
49 山部
50 谷部
51 斜面部
53〜58 傾斜面

Claims (5)

  1. 電線がそれぞれ接続された複数の端子をそれぞれ収容する複数の端子収容部が並べて形成されたハウジングを有し、
    前記端子は、前記電線が一端に圧着接続される圧着部を有する板状部と、該板状部の他端に相手端子が接触される接点部とを有して形成され、
    前記ハウジングは、複数の前記電線がそれぞれ引き出される複数の前記端子収容部の開口位置のハウジング側面に、前記端子の前記板状部の延在方向と交差する方向に張り出して複数の前記電線を結束して保持する電線保持部材が形成され、
    前記端子収容部は、それぞれ前記電線保持部材側に位置された内壁面を有し、該内壁面に前記端子の前記板状部の前記電線の背面側が接して配置され、前記端子を挟んで前記内壁面の反対側の壁面に支持され、前記端子に係合して抜け止めする弾性を有するランスを有してなり、
    前記端子に接続された前記電線は、前記端子収容部の開口から前記端子の前記板状部の延在方向に沿って引き出され、前記電線保持部材の方向に折り曲げて配索されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記電線保持部材は、長手方向に前記電線が配索された状態で、円筒状のコルゲートチューブが被せられ、前記コルゲートチューブの内周面は、環状の山部と環状の谷部とが軸方向に交互に形成されてなり、
    前記電線保持部材は、長手方向と直交する断面が半円弧状に形成され、その先端部には幅方向の両側縁から突出する係止突起が設けられ、
    前記係止突起は、前記コルゲートチューブの前記谷部と係合可能に形成されてなる請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記係止突起は、前記ハウジングと反対側の側面に、該係止突起の突出する先端側を窄ませる斜面部が形成されてなる請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記電線が引き出される開口端の周縁に段部が突出して設けられ、
    前記段部は、前記開口端よりも下方に位置されたときは、該段部の上方に位置する段部側面に第1の傾斜面が形成され、該第1の傾斜面は、該傾斜面の一端に向かって下方に傾斜してなる請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記電線保持部材は、前記ハウジングの前記電線が引き出される開口端が形成された面から立ち上げられる基端部と、該基端部から前記端子の前記板状部の延在方向と交差する方向に延出する配索部とを有して形成され、
    前記配索部を水平方向に向けたとき、前記基端部の上方に位置する前記ハウジングの側面に第2の傾斜面が形成され、該第2の傾斜面は、該傾斜面の一端に向かって下方に傾斜してなる請求項1乃至4のいずれかに記載のコネクタ。
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