JP3454470B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3454470B2
JP3454470B2 JP08827599A JP8827599A JP3454470B2 JP 3454470 B2 JP3454470 B2 JP 3454470B2 JP 08827599 A JP08827599 A JP 08827599A JP 8827599 A JP8827599 A JP 8827599A JP 3454470 B2 JP3454470 B2 JP 3454470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内に搭載され
る電気接続箱に関し、特に、ワイヤハーネスの相互接続
にかかる一方及び他方のコネクタのコネクタ接続部分を
電気接続箱に取り込ませることで、それらコネクタの非
防水化を可能とする電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車等の車両は、搭載される各
種電気機器への配線を行うにあたり、その電気回路を保
護するための多数のヒューズを抜き差し可能に構成した
ボックスを車両内の適宜スペースに配置するようになっ
ている。そのボックスは、使用目的にもよるが、バッテ
リから直接配線されたりすることから、電源ブロックと
呼ばれたり、また、ヒューズが装着されることから、ヒ
ューズボックスやヒューズブロックとも呼ばれ、さらに
は、リレーやバスバー等を備える場合もあることから、
リレーボックス若しくはジャンクションブロック、又
は、これらを総称して電気接続箱とも呼ばれている。
【0003】ところで、車両内には上記電気接続箱の他
に、数多くのワイヤハーネスが所狭しと配索されてい
る。そのワイヤハーネスの幹線から分岐された分岐線の
端末には、各種のコネクタが設けられており、対応する
各種電気機器等のコネクタとコネクタ接続されている。
コネクタ接続されることにより形成されるコネクタ接続
部分は、ワイヤハーネスと共に被水可能な位置に配置さ
れることもあり、そのような位置に配置されるコネクタ
には、予め防水構造が施されてリーク等の不具合を生じ
させないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防水構造を施
したコネクタ(防水コネクタ)は、一般的な非防水タイ
プのコネクタに比べて当然に構成部材が多くなることか
ら、組み付けの面やコストの面に影響がでてしまうこと
になる。
【0005】また、コネクタ自身に防水構造を施すこと
で、コネクタ相互の嵌合荷重が格段に大きくなってしま
うことから、コネクタ接続にも影響を来してしまうこと
になる。
【0006】さらにまた、ワイヤハーネス相互の接続に
かかるコネクタ接続部分は、車両内の各所に点在するこ
とから、そのコネクタ接続の際の作業が煩雑であり、作
業スペースも確保しなければならないことになる。
【0007】そこで、本願発明者は電気接続箱に着目
し、図17に示される如く、電気接続箱を構成する本体
部1の側面にレール(不図示)を形成してワイヤハーネ
ス2及び3のコネクタ4、5及び6をスライド固定させ
るとともに、そのコネクタ4、5及び6にワイヤハーネ
ス7及び8のコネクタ9、10及び11をコネクタ接続
させることを考えついた。
【0008】そして、アンダーカバー12を装着すると
ともに、グロメット13〜15を介してワイヤハーネス
2及び3とワイヤハーネス7及び8とをアンダーカバー
12の外部に導出すれば、コネクタ4、5及び6と、コ
ネクタ9、10及び11がアンダーカバー12内に収納
されることになるから、コネクタ自身に防水構造を施す
必要性がなくなり、また、コネクタ接続部分を電気接続
箱に集中させ、その電気接続箱を介してスルーさせる
と、作業性の向上や作業スペースの確保ができると考え
た。
【0009】また、本願発明者は以上のことに止まら
ず、より良いものへと更に探求することを忘れなかっ
た。すると、幾つかの改善すべき点が見いだされ、それ
ら改善点を解決することが必要であると判断した。
【0010】即ち、上記改善点は次のようなことであっ
た。本体部1とアンダーカバー12とが予め装着された
状態では、コネクタ4、5及び6をスライド固定するこ
とが容易ではなく、また逆に、本体部1にコネクタ4、
5及び6を固定してからアンダーカバー12を装着する
と、下方(図を正規にみた場合の下を指す)に垂れ下が
ったワイヤハーネス2及び3の取り回しや、本体部1の
下部から導出されたワイヤハーネス(不図示)の取り回
しが非常に困難になり、作業性に影響を来してしまうこ
とになる。そして、ワイヤハーネス7及び8の取り回し
の際に、そのワイヤハーネス7及び8が本体部1の電気
部品挿着面上に被ってしまうと、電気接続箱自体のメン
テナンス性に影響を来してしまうことになる。
【0011】一方、ワイヤハーネス2及び3が垂れ下が
っていると、仮にグロメット13等からの水の浸入があ
った場合、毛細管現象を起こしやすく、コネクタ接続部
分や本体部1等に影響を来してしまうことになる。
【0012】他方、コネクタ接続部分が本体部1の側面
に配置されることから、電気接続箱近傍の部材や機器等
に対して無駄なスペースをつくりかねないことになる。
【0013】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、コネクタ接続部分を取り込むことで防水コネク
タにおける防水構造を廃止し、非防水化を可能とした電
気接続箱を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の本発明の電気接続箱は、本体
部を備えて車両内に搭載される電気接続箱において、前
記車両内に複数配索されるとともに端末にコネクタを有
するワイヤハーネスの相互接続にかかる、一方及び他方
のコネクタのコネクタ接続部分を水密に収納するコネク
タボックスを、前記本体部に着脱自在に装着し、前記一
方及び他方の前記コネクタは、LIFレバーの操作によ
り嵌合が促されるLIFコネクタであって、該LIFコ
ネクタの不完全嵌合時に、前記LIFレバーを前記本体
部に当接させるように構成したことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の本発明の電気接続箱は、請
求項1に記載の電気接続箱において、前記コネクタボッ
クスは、前記ワイヤハーネスに対する挿通用のスリット
を有し、該スリットに前記ワイヤハーネス挿通後の開口
部分を閉鎖するハーネスプロテクタを装着したことを特
徴としている。
【0016】請求項3記載の本発明の電気接続箱は、請
求項2に記載の電気接続箱において、前記スリット及び
前記ハーネスプロテクタに、前記ワイヤハーネスの外周
に密着する鍔部を形成したことを特徴としている。
【0017】請求項4記載の本発明の電気接続箱は、請
求項1ないし請求項3いずれか記載の電気接続箱におい
て、前記一方及び他方の前記コネクタのうち、いずれか
のコネクタハウジングを前記コネクタボックスに固定す
るように構成したことを特徴としている。
【0018】
【0019】請求項記載の本発明の電気接続箱は、
求項1ないし請求項4いずれか記載の電気接続箱におい
て、前記LIFレバーの操作前となる初期状態の配置
を、前記LIFレバーの操作軸及び前記本体部に対する
当接部の間の方向と、前記本体部及び前記コネクタボッ
クスの装着にかかる方向とが略平行となるように配置し
たことを特徴としている。
【0020】
【0021】
【0022】請求項1に記載された本発明によれば、コ
ネクタ接続部分が本体部に着脱自在に装着されるコネク
タボックス内に水密に収納されることから、一方及び他
方のコネクタに対していずれにも防水構造を施す必要は
ない。これにより、部品点数の削減と組み付け性の向上
に寄与することができる。また、コネクタ接続部分が電
気接続箱に集中することから、コネクタ接続にかかる作
業性も良好である。さらには、コネクタボックスが本体
部に対して着脱自在であることから、予めコネクタボッ
クス内にコネクタ接続部分を収納したものを本体部とは
別の工程で製造することができ、例えば納品先で本体部
とコネクタボックスとを装着することも可能である。従
って、コネクタ接続部分を取り込むことで防水コネクタ
における防水構造を廃止し、非防水化を可能とした電気
接続箱を提供することができる。また、小さな力でコネ
クタ接続がなし得られるのは勿論のこと、コネクタ接続
部分の不完全嵌合の検出と防止を可能にする。従って、
作業性と信頼性の向上を図ることができる。
【0023】請求項2に記載された本発明によれば、コ
ネクタ接続部分に対する防水に関し、グロメットにワイ
ヤハーネスを挿通させるような煩雑な作業を行う必要は
ない。従って、上述の他に、作業性の向上を図ることが
できる。
【0024】請求項3に記載された本発明によれば、ワ
イヤハーネスの振れが抑えられるのは勿論のこと、ワイ
ヤハーネスに対して密着する面積が広がり、コネクタボ
ックスの防水機能が向上する。従って、コネクタボック
スに対する信頼性の向上を図ることができる。
【0025】請求項4に記載された本発明によれば、コ
ネクタ接続が容易になるのは勿論のこと、コネクタボッ
クス内でのコネクタ接続部分の安定性が向上する。コネ
クタ接続部分が安定すれば、例えば車両走行中の振動等
で異音の発生や摩滅が生じることはない。従って、作業
性と信頼性の向上を図ることができる。
【0026】
【0027】請求項に記載された本発明によれば、L
IFレバーの初期状態における配置の不完全嵌合時に
は、本体部とコネクタボックスの装着を行おうとして
も、LIFレバーがその配置によって回動できず、その
結果、コネクタ接続部分の不完全嵌合の検出を確実にす
ることが可能になる。従って、信頼性を更に高めること
ができる。
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の電気接続箱の一
実施の形態を示す分解斜視図である。
【0031】図1において、引用符号21は自動車等の
車両に搭載される電気接続箱を示しており、その電気接
続箱21は、本体部22とカバー23とスルー回路部2
4とを備えて構成されている。
【0032】本体部22は、リレーブロックアッシー2
5とロアカバー26とから成り、スルー回路部24は、
コネクタボックス27とボディハーネス28とエンジン
ハーネス29とフロントランプハーネス30と備えて構
成されている(各ハーネス28〜30は特許請求の範囲
に記載したワイヤハーネスに相当)。
【0033】上記の各構成部材について、電気接続箱2
1の組み付け手順に沿って説明すると、先ず、図2は、
上記リレーブロックアッシー25の斜視図を示してい
る。そのリレーブロックアッシー25は、合成樹脂材に
より矩形枠状に射出成形されており、上面には各種電気
部品を多数挿着することができるようにキャビティ25
a、25b等が多数形成され、側面には複数のカバー嵌
合部25cが形成されている。
【0034】このような構成のリレーブロックアッシー
25に対する組み付けとしては、下方側から図示しない
各種端子を挿入し、また、その下方側となるリレーブロ
ックアッシー25の裏面において、テープ巻きされたボ
ディハーネス31をバンドクリップ(不図示)等で固定
する組み付け作業が行われている。
【0035】次に、図3を参照すると、その図3には上
記本体部22の斜視図が示されている。即ち、リレーブ
ロックアッシー25を組み付けた後、本体部22に対す
る前工程が行われることになる。本体部22は、リレー
ブロックアッシー25に上記ロアカバー26を装着する
組み付け作業により形成されている。
【0036】ロアカバー26の構成について説明する
と、そのロアカバー26には、リレーブロックアッシー
25の複数のカバー嵌合部25c(図2参照)と嵌合す
るリレーブロック嵌合部(不図示)が複数形成されてい
る。また、ロアカバー26には、上記カバー23(図1
参照)に対する複数の嵌合部26aと、上記スルー回路
部24(図1参照)のコネクタボックス27(図1参
照)に対する複数の嵌合部26bとが形成されている。
引用符号26c、26cは、ケーブル挿着用の凹部であ
って、その凹部26c、26cには、それぞれケーブル
保持部26d、26dが形成されている。さらにまた、
ロアカバー26には、複数の取り付け部26eが形成さ
れている。
【0037】上記構成において、リレーブロックアッシ
ー25のカバー嵌合部25c(図2参照)と、ロアカバ
ー26の図示しないリレーブロック嵌合部との嵌合によ
り、リレーブロックアッシー25とロアカバー26との
結合がなされるようになっている。
【0038】次に、図4を参照すると、その図4には上
記ボディハーネス28の斜視図が示されている。ボディ
ハーネス28は、上述の本体部22(図1参照)に対す
る組み付け作業とは別工程で製造されている。また、ボ
ディハーネス28の製造後は、図示しないチェッカーに
かけられ導通状態の検査が行われている。
【0039】ボディハーネス28の構成について説明す
ると、そのボディハーネス28は、その端末にLIF
(Low Insertion Force の略記。以下に記す「LIF」
も同様)コネクタ32〜34とコネクタ35、36とを
有しており、それぞれのコネクタ32〜36から導出さ
れて束ねられた多数の電線28aには、テープ巻きが施
されている。LIFコネクタ32〜34には、そのコネ
クタハウジング37〜39の両側を介してLIFレバー
40〜42が装着されている。
【0040】上記構成において、LIFレバー40〜4
2をそれぞれ操作することでコネクタ接続が小さな力で
なし得られるようになっている。尚、LIFレバー40
等については、後に詳細に説明する。
【0041】引用符号43はハーネスプロテクタを示し
ている。ハーネスプロテクタ43には、ボディハーネス
28のテープ巻き部分に密着する鍔部43aが形成され
ている。鍔部43aは断面視略円弧状に形成されてい
る。
【0042】次に、図5を参照すると、その図5は上記
コネクタボックス27の底面にボディハーネス28のL
IFコネクタ32〜34とコネクタ35、36とをその
底面の中心軸に沿って横一列に固定した状態の斜視図を
示している。
【0043】即ち、次の組み付け作業としては、スルー
回路部24(図1参照)に対する前工程が行われること
になる。そして、本形態においては、図示しないチェッ
カーにかけられて導通状態のダブルチェックが行われ
る。また、図5に示される状態で納品されるようになっ
ている。
【0044】コネクタボックス27の構成について説明
すると、そのコネクタボックス27の側壁には、三つの
スリット44〜46が形成されている。三つのスリット
44〜46には、それぞれ鍔部45a(スリット45の
鍔部のみ図示、他も同様)が形成されている。その鍔部
45aは、上記ハーネスプロテクタ43の鍔部43aと
同様に断面視略円弧状に形成されている。
【0045】また、コネクタボックス27の側壁には、
ロアカバー26の複数の嵌合部26b(図3参照)に対
応するロアカバー嵌合部27aと、開口を有する取り付
け部27bとが形成されている。
【0046】上記構成において、スリット44にボディ
ハーネス28のテープ巻き部分が挿通され、その挿通後
の開口部分にハーネスプロテクタ43が装着されると、
その開口部分が閉鎖されるようになっている。ハーネス
プロテクタ43の鍔部43aとスリット44の鍔部(不
図示)とが密着し、また、ハーネスプロテクタ43によ
り閉鎖されることから、スリット44の部分は外部に対
して水密となっている。
【0047】次に、図6を参照すると、その図6には本
体部22とカバー23の斜視図が示されている。即ち、
前工程となる組み付けがなされた本体部22にカバー2
3を装着するようになっている。そして、本形態におい
ては、本体部22にカバー23を装着した状態で納品さ
れている(図7参照)。
【0048】カバー23の構成について説明すると、そ
のカバー23は、浅底の蓋状に形成されており、カバー
23の周縁部には、嵌合部26aに対応する嵌合部23
a、23bが形成されている。
【0049】上記構成において、図7に示される如く、
カバー23を本体部22に嵌合させて納品することによ
り、流通時におけるゴミ等の付着を防止することができ
るようになっている。
【0050】次に、図8を参照すると、その図8(a)
にはエンジンハーネス29の斜視図が示されている。ま
た、図8(b)にはフロントランプハーネス30の斜視
図が示されている。エンジンハーネス29及びフロント
ランプハーネス30は、上述の組み付け作業とは別工程
で製造されている。また、これらの製造後は、図示しな
いチェッカーにかけられ導通状態の検査が行われてい
る。尚、エンジンハーネス29及びフロントランプハー
ネス30は、本形態においてそれぞれ図8(a)及び
(b)に示される単体状態で納品されている。
【0051】図8(a)において、エンジンハーネス2
9の構成について説明すると、そのエンジンハーネス2
9は、端末にLIFコネクタ47、48とコネクタ4
9、50とを有しており、それぞれのコネクタ47〜5
0から導出されて束ねられた多数の電線29aには、テ
ープ巻きが施されている。LIFコネクタ47、48に
は、そのコネクタハウジング51、52の両側にLIF
レバー40、41(図4参照)により駆動される突起5
3、53及び54、54(共に一方のみ図示)が形成さ
れている。
【0052】コネクタハウジング51、52には、LI
Fレバー40、41(図4参照)と嵌合するロック部5
1a、52aが形成されている。
【0053】引用符号55はハーネスプロテクタを示し
ている。ハーネスプロテクタ55には、エンジンハーネ
ス29のテープ巻き部分に密着する鍔部55aが形成さ
れている。鍔部55aは断面視略円弧状に形成されてい
る。
【0054】図8(b)において、フロントランプハー
ネス30の構成について説明すると、そのフロントラン
プハーネス30は、端末にLIFコネクタ56を有して
おり、LIFコネクタ56から導出されて束ねられた多
数の電線30aには、テープ巻きが施されている。LI
Fコネクタ56には、そのコネクタハウジング57の両
側にLIFレバー42(図4参照)により駆動される突
起58、58(一方のみ図示)が形成されている。
【0055】コネクタハウジング57には、LIFレバ
ー42(図4参照)と嵌合するロック部57aが形成さ
れている。
【0056】引用符号59はハーネスプロテクタを示し
ている。ハーネスプロテクタ59には、フロントランプ
ハーネス30のテープ巻き部分に密着する鍔部59aが
形成されている。鍔部59aは断面視略円弧状に形成さ
れている。
【0057】次に、納品先での組み付け作業について説
明する。図9において、引用符号60は車両内のパネル
を示しており、電気接続箱21(図1参照)の搭載位置
には、取り付け足ブラケット61が設けられている。取
り付け足ブラケット61には、ロアカバー26の取り付
け部26e(図3参照)に対する断面コ字状のロアカバ
ー用ブラケット61aと、コネクタボックス27の取り
付け部27bに対する短冊片状のコネクタボックス用ブ
ラケット61bとが形成されている。また、コネクタボ
ックス用ブラケット61bには、取り付け部27bの開
口内に設けられた図示しない係止突起に対する窓61c
が形成されている。
【0058】先ず納品先では、コネクタボックス用ブラ
ケット61bに、LIFコネクタ32〜34とコネクタ
35、36とを固定したコネクタボックス27を矢線方
向に取り付ける作業が行われる。そして、取り付け部2
7bの図示しない係止突起と窓61cとが嵌合すると、
図10に示される如く、パネル60上にコネクタボック
ス27が固定されることになる。
【0059】次に、図10に示される如く、エンジンハ
ーネス29を矢線方向に装着する。この時、コネクタボ
ックス27のスリット45にエンジンハーネス29のテ
ープ巻き部分が挿通され、その後ハーネスプロテクタ5
5によりスリット45の開口部分が閉鎖される(図11
参照)。また、エンジンハーネス29のコネクタ49、
50は、コネクタ35、36とコネクタ接続される(完
全嵌合し、特許請求の範囲に記載したコネクタ接続部分
を形成する)。LIFコネクタ47、48は、LIFレ
バー40、41の操作によりLIFコネクタ32、33
とコネクタ接続され完全嵌合する(不図示、特許請求の
範囲に記載したコネクタ接続部分を形成する)。
【0060】次に、図11に示される如く、フロントラ
ンプハーネス30を矢線方向に装着する。コネクタボッ
クス27のスリット46にフロントランプハーネス30
のテープ巻き部分が挿通され、その後ハーネスプロテク
タ59によりスリット46の開口部分が閉鎖される。ま
た、フロントランプハーネス30のLIFコネクタ56
は、LIFレバー42の操作によりLIFコネクタ34
とコネクタ接続され完全嵌合する(不図示、特許請求の
範囲に記載したコネクタ接続部分を形成する)。
【0061】次に、図7の状態で納品された本体部22
及びカバー23を図12に示される如く分離する。そし
て、本体部22をロアカバー26の複数の取り付け部2
6eを介してロアカバー用ブラケット61aにネジ締め
固定する。また、キャビティ25a、25b等に複数の
ヒューズ62やリレー63を挿着する。
【0062】次に、図13に示される如く、所定位置に
バッテリ64を搭載し、そのバッテリ64からのケーブ
ル65、66をリレーブロックアッシー25の所定位置
にネジ締め固定するとともに、再びカバー23を装着し
て電気接続箱21に対する一連の組み付け作業を完了す
る。
【0063】また、以上のことから、ボディハーネス2
8、エンジンハーネス29及びフロントランプハーネス
30等のワイヤハーネスの配索方法としては、これらの
上記コネクタ接続部分を電気接続箱21内に取り込むよ
うな配索方法を採用していることになる。
【0064】尚、LIFコネクタ32及びLIFコネク
タ47を一例に挙げて、不完全嵌合時のこれら作用を説
明する。
【0065】図14において、先ず、LIFコネクタ3
2をコネクタボックス27の底面に設けられたガイドレ
ール27cにスライド固定する。次に、LIFコネクタ
47をLIFコネクタ32にあわせてセットする。この
時、コネクタハウジング37内にコネクタハウジング5
1が半分以上挿入される状態となる。そして、LIFレ
バー40に形成されたカム溝67の入り口には、突起5
3が位置するようになる。図14中ではLIFレバー4
0は操作前となる初期状態に配置されている。
【0066】この状態において、LIFレバー40の操
作軸68及び本体部22に対する当接部40aの間の方
向と、本体部22及びコネクタボックス27の装着にか
かる方向とが略平行となるように配置されていることか
ら、本体部22とコネクタボックス27との装着の際
に、LIFレバー40の当接部40aが本体部22に設
けられた当接部69に当接すると、LIFレバー40の
回動が規制されることになり、不完全嵌合を確実に検知
することができるようになる。
【0067】一方、不完全嵌合の状態ではあるが、上述
とは異なり、LIFレバー40が若干回動操作されてい
た場合には、図15に示される如く、本体部22とコネ
クタボックス27との装着の際に、LIFレバー40が
本体部22の当接部69に押されてコネクタ接続が促さ
れるようになる。そして、本体部22とコネクタボック
ス27との装着が完了すると、LIFコネクタ32とL
IFコネクタ47とのコネクタ接続が進んで完全嵌合状
態となる。
【0068】尚、図16は上記図14及び図15の要部
を一つの図に拡大してまとめたものである。図16に示
される如く、LIFレバー40を矢線A方向に操作する
と、LIFコネクタ47が矢線B方向に駆動され、LI
Fコネクタ32との嵌合が促進されるようになってい
る。
【0069】LIFレバー40の当接部40aには、突
起70が形成されており、その突起70は、LIFコネ
クタ32とLIFコネクタ47との完全嵌合状態におい
て、LIFコネクタ47のロック部51aに嵌合するよ
うになっている。嵌合を解除する際には、ロック部51
aを撓ませると、LIFレバー40がロック部51aか
ら離脱するようになっている(バネ部材71の付勢力が
作用する)。
【0070】以上、図1ないし図16までを参照しなが
ら説明してきたように、コネクタ接続部分を水密に収納
するコネクタボックス27を、本体部22に着脱自在に
装着するようになっていることから、例えばLIFコネ
クタ32及びLIFコネクタ47に防水構造を施す必要
はなく、部品点数の削減と組み付け性の向上を図ること
ができる。また、コネクタ接続部分が電気接続箱21に
集中することから、コネクタ接続にかかる作業性も良好
である。従って、コネクタ接続部分を取り込むことで防
水コネクタにおける防水構造を廃止し、非防水化を可能
とした電気接続箱を提供することができる。また、ワイ
ヤハーネスの配索方法としても同様の効果を奏すること
になる。
【0071】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、電気接続箱は、本体部を備えて車
両内に搭載されるもので、車両内に複数配索されるとと
もに端末にコネクタを有するワイヤハーネスの相互接続
にかかる、一方及び他方のコネクタのコネクタ接続部分
を水密に収納するコネクタボックスを、本体部に着脱自
在に装着するようになっている。このように、コネクタ
接続部分が本体部に着脱自在に装着されるコネクタボッ
クス内に水密に収納されることから、一方及び他方のコ
ネクタに対していずれにも防水構造を施す必要はない。
これにより、部品点数の削減と組み付け性の向上に寄与
することができる。また、コネクタ接続部分が電気接続
箱に集中することから、コネクタ接続にかかる作業性も
良好である。さらには、コネクタボックスが本体部に対
して着脱自在であることから、予めコネクタボックス内
にコネクタ接続部分を収納したものを本体部とは別の工
程で製造することができ、例えば納品先で本体部とコネ
クタボックスとを装着することも可能である。従って、
コネクタ接続部分を取り込むことで防水コネクタにおけ
る防水構造を廃止し、非防水化を可能とした電気接続箱
を提供することができるという効果を奏する。一方及び
他方のコネクタは、LIFレバーの操作により嵌合が促
されるLIFコネクタであって、そのLIFコネクタの
不完全嵌合時に、LIFレバーを本体部に当接させるよ
うに構成していることから、小さな力でコネクタ接続が
なし得られるのは勿論のこと、コネクタ接続部分の不完
全嵌合の検出と防止を可能にする。従って、作業性と信
頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0073】請求項2に記載された本発明によれば、コ
ネクタボックスは、ワイヤハーネスに対する挿通用のス
リットを有しており、そのスリットにワイヤハーネス挿
通後の開口部分を閉鎖するハーネスプロテクタを装着し
ていることから、コネクタ接続部分に対する防水に関
し、グロメットにワイヤハーネスを挿通させるような煩
雑な作業を行う必要はない。従って、上述の他に、作業
性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0074】請求項3に記載された本発明によれば、ス
リット及びハーネスプロテクタに、ワイヤハーネスの外
周に密着する鍔部を形成していることから、ワイヤハー
ネスの振れが抑えられるのは勿論のこと、ワイヤハーネ
スに対して密着する面積が広がり、コネクタボックスの
防水機能が向上する。従って、コネクタボックスに対す
る信頼性の向上を図ることができるという効果を奏す
る。
【0075】請求項4に記載された本発明によれば、一
方及び他方のコネクタのうち、いずれかのコネクタハウ
ジングをコネクタボックスに固定するように構成してい
ることから、コネクタ接続が容易になるのは勿論のこ
と、コネクタボックス内でのコネクタ接続部分の安定性
が向上する。コネクタ接続部分が安定すれば、例えば車
両走行中の振動等で異音の発生や摩滅が生じることはな
い。従って、作業性と信頼性の向上を図ることができる
という効果を奏する。
【0076】
【0077】請求項に記載された本発明によれば、L
IFレバーの操作前となる初期状態の配置を、LIFレ
バーの操作軸及び本体部に対する当接部の間の方向と、
本体部及びコネクタボックスの装着にかかる方向とが略
平行となるように配置していることから、LIFレバー
の初期状態における配置の不完全嵌合時には、本体部と
コネクタボックスの装着を行おうとしても、LIFレバ
ーがその配置によって回動できず、その結果、コネクタ
接続部分の不完全嵌合の検出を確実にすることが可能に
なる。従って、信頼性を更に高めることができるという
効果を奏する。
【0078】
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気接続箱の一実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図2】リレーブロックアッシーの斜視図である。
【図3】本体部の前工程時の斜視図である。
【図4】ボディハーネスの斜視図である。
【図5】コネクタボックスの底面にボディハーネスのL
IFコネクタとコネクタとをその底面の中心軸に沿って
横一列に固定した状態の斜視図である。
【図6】本体部とカバーの分解斜視図である。
【図7】カバー23を本体部22に嵌合させた納品時の
斜視図である。
【図8】図8(a)はエンジンハーネスの斜視図であ
る。また、図8(b)はフロントランプハーネスの斜視
図である。
【図9】コネクタボックス用ブラケットにLIFコネク
タとコネクタとを固定したコネクタボックスを取り付け
る際の斜視図である。
【図10】図9の状態からエンジンハーネスを装着する
際の分解斜視図である。
【図11】図10の状態からフロントランプハーネスを
装着する際の分解斜視図である。
【図12】図11の状態から先ず嵌合状態の本体部及び
カバーを分離し、本体部をロアカバー用ブラケットにネ
ジ締め固定する際の分解斜視図である。
【図13】図12の状態から一連の組み付け作業が完了
する直前となる状態の分解斜視図である。
【図14】不完全嵌合時の作用を説明するためのLIF
コネクタの要部拡大図である。
【図15】不完全嵌合時の状態から完全嵌合がなされる
状態を説明するためのLIFコネクタの要部拡大図であ
る。
【図16】図14及び図15の要部を一つの図に拡大し
てまとめたもので、完全嵌合がなされる状態を説明する
ためのLIFコネクタの要部拡大図である。
【図17】本願発明者が発明の検討の際に用いた電気接
続箱の分解斜視図である。
【符号の説明】
21 電気接続箱 22 本体部 23 カバー 24 スルー回路部 25 リレーブロックアッシー 26 ロアカバー 27 コネクタボックス 28 ボディハーネス(ワイヤハー
ネス) 29 エンジンハーネス(ワイヤハ
ーネス) 30 フロントランプハーネス(ワ
イヤハーネス) 32〜34 LIFコネクタ 35、36 コネクタ 37〜39 コネクタハウジング 40〜42 LIFレバー 40a 当接部 43、55、59 ハーネスプロテクタ 43a、55a、59a 鍔部 44〜46 スリット 45a 鍔部 47、48 LIFコネクタ 49、50 コネクタ 51、52 コネクタハウジング 51a、52a ロック部 53、54 突起 56 LIFコネクタ 57 コネクタハウジング 58 突起 60 パネル 61 取り付け足ブラケット 62 ヒューズ 63 リレー 64 バッテリ 65、66 ケーブル 67 カム溝 68 操作軸 69 当接部 70 突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部を備えて車両内に搭載される電気
    接続箱において、 前記車両内に複数配索されるとともに端末にコネクタを
    有するワイヤハーネスの相互接続にかかる、一方及び他
    方のコネクタのコネクタ接続部分を水密に収納するコネ
    クタボックスを、前記本体部に着脱自在に装着し、 前記一方及び他方の前記コネクタは、LIFレバーの操
    作により嵌合が促されるLIFコネクタであって、該L
    IFコネクタの不完全嵌合時に、前記LIFレバーを前
    記本体部に当接させるように構成した ことを特徴とする
    電気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記コネクタボックスは、前記ワイヤハーネスに対する
    挿通用のスリットを有し、該スリットに前記ワイヤハー
    ネス挿通後の開口部分を閉鎖するハーネスプロテクタを
    装着したことを特徴とする電気接続箱。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電気接続箱において、 前記スリット及び前記ハーネスプロテクタに、前記ワイ
    ヤハーネスの外周に密着する鍔部を形成したことを特徴
    とする電気接続箱。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    電気接続箱において、 前記一方及び他方の前記コネクタのうち、いずれかのコ
    ネクタハウジングを前記コネクタボックスに固定するよ
    うに構成したことを特徴とする電気接続箱。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    電気接続箱において、 前記LIFレバーの操作前となる初期状態の配置を、前
    記LIFレバーの操作軸及び前記本体部に対する当接部
    の間の方向と、前記本体部及び前記コネクタボックスの
    装着にかかる方向とが略平行となるように配置したこと
    を特徴とする電気接続箱。
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