JP5569115B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、電線束からなる幹線から分岐した支線とその支線に設けられたコネクタとを備えたワイヤハーネスに関する。
自動車に搭載されるワイヤハーネスは、各種の電装部品に電力又は信号を供給する電線束からなる幹線と、その幹線から分岐した1つ又は複数の電線からなる支線とを有している。支線は、電力又は信号の供給先である電装部品の位置に対応した位置に設けられ、その支線には、電装部品に対して接続されるコネクタが設けられる。以下、支線に設けられたコネクタのことを支線用コネクタと称する。
また、車載用のワイヤハーネスは、その幹線の部分に、自動車のボディなどの支持体に固定する作業を容易にするため、支持体に設けられた取付穴の縁部に固定される固定具が取り付けられる。例えば、固定具は、幹線の複数の箇所において、幹線に巻き付けられた結束用のベルトに連結されている。この場合、固定具は、ベルトと一体に形成されたベルト付きの固定具が採用される場合と、別体のベルトが挿通されるベルト通し孔が形成された固定具が採用される場合とがある。
また、車載用のワイヤハーネスにおける支線用コネクタには、標準の電装部品に接続される標準部品用コネクタと、オプションの電装部品に接続されるオプション部品用コネクタとが含まれる。オプション部品用コネクタは、例えば、フォグランプ、車幅灯又はカーナビゲーション装置などのオプションの電装部品に接続される。
オプション部品用コネクタは、未使用の場合、即ち、対応するオプションの電装部品が車両に装備されていない場合、周囲の部材との接触による異音の発生を防止するための処置が施される必要がある。例えば、従来のハーネスにおいて、未使用のオプション部品用コネクタは、それに繋がる支線の部分がスリットテープなどの粘着テープによって幹線に巻き付けられることにより、幹線に保持される。これにより、異音の発生が防止される、さらに、オプション部品用コネクタにおける電流が流れる部分である端子部が、周囲の金属部材に接触することによる漏電も防止される。また、異音発生の防止のために、ウレタン製のシート部材などの緩衝部材が、オプション部品用コネクタの周囲に取り付けられる場合もある。
また、特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、ワイヤハーネスにおけるオプション部品用コネクタの保持構造の例が示されている。その保持構造は、オプション部品用コネクタの側面に設けられた係止爪などの被支持部と、ワイヤハーネスの幹線に取り付けられた固定具もしくはその固定具に連結されたベルトに設けられた支持部とを備え、被支持部は、支持部に対して着脱可能である。この保持構造により、幹線とオプション部品用コネクタに繋がる支線とにテープを巻き付ける煩雑な作業が不要となる。
特開平11−18255号公報 特開平11−27836号公報 特開2001−251739号公報
ところで、車載用のワイヤハーネスは、エンジンルームのように、降雨もしくは路面から跳ね上げられる水などに起因する水分、又は路面から舞い上がる砂塵などの異物が浸入しやすい場所に敷設される場合がある。そのような場所に敷設されるワイヤハーネスにおいては、コネクタの端子部に水及び異物が侵入することを防ぐために、防水及び防塵の構造を有するコネクタが採用される。防水及び防塵の構造を有するコネクタは、相手側のコネクタと接続されることにより、端子部が外部に露出しないように端子部を密封する構造を備える。
しかしながら、従来のワイヤハーネスにおけるオプション部品用コネクタの保持構造は、相手側のコネクタと接続されない未使用のオプション部品用コネクタの端子部に水及び異物が侵入するこを防ぐことができないという問題点があった。
本発明は、ワイヤハーネスにおいて、簡易な作業により、幹線から分岐した支線に設けられたコネクタを幹線に保持させることができ、さらに、支線に設けられた未使用のコネクタの端子部への水及び異物の侵入を防止できることを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、以下に示す各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、電線束からなる幹線である。
(2)第2の構成要素は、幹線に巻き付けられたベルトである。
(3)第3の構成要素は、ベルトと連結され支持体に固定される固定具である。
(4)第4の構成要素は、幹線から分岐した電線からなる支線である。
(5)第5の構成要素は、支線に設けられたコネクタ(支線用コネクタ)である。支線用コネクタは、この支線用コネクタの外装を形成する筐体部と、その筐体部の外側の面に架設された留め部と、筐体部の内部で端子部を保持する端子ガイド部とを有する。この端子ガイド部は、筐体部の内側の面との間に端子部から遮断された隙間を隔てて形成されている。
(6)第6の構成要素は、ベルトに支持され、支線用コネクタが嵌合されることにより支線用コネクタの端子部を密封しつつ支線用コネクタを保持するキャップ部材である。このキャップ部材は、支線用コネクタの端子ガイド部が嵌合される嵌合穴が形成された本体部と、その本体部の外側に設けられ支線用コネクタの留め部と係合して支線用コネクタを保持する係合部と、を有する。そして、支線用コネクタの端子ガイド部が嵌合穴に嵌め込まれることにより、キャップ部材の本体部がその側壁部分によって支線用コネクタの隙間を密閉しつつ支線用コネクタの端子ガイド部の前面を覆うとともに、係合部が留め部と係合する。係合部は、本体部における支線用コネクタの隙間に挿入されない部分から留め部へ延びて形成されている。
本発明に係るワイヤハーネスにおいて、キャップ部材は、上記本体部と、その本体部に連結され、ベルトが挿通される貫通孔が形成されたベルト支持部と、を有する部材であることが考えられる。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、支線用コネクタにおける、端子部へ接続される電線を挿入するための孔と電線との間に、シールド材が充填されていることも考えられる。

本発明によれば、支線用コネクタを、幹線に巻かれたベルトに支持されるキャップ部材に嵌め込むというごく簡易な作業により、支線用コネクタを幹線に保持させることができる。その結果、未使用の支線用コネクタが周囲の部材と接触することに起因する異音の発生及び漏電が防止される。さらに、本発明によれば、支線用コネクタにおいて電流が流れる端子部は、キャップ部材によって密封されるため、未使用の支線用コネクタの端子部への水及び異物の侵入を防止できる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の主要部の側面図である。 支持体に固定されたワイヤハーネス1の主要部の側面図である。 ワイヤハーネス1が備えるベルト付きの固定具の斜視図である。 ワイヤハーネス1が備える支線用コネクタの斜視図である。 ワイヤハーネス1が備えるキャップ部材の斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する性格を有するものではない。
以下、図1から図5を参照しつつ、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。なお、図1及び図2は、ワイヤハーネス1における特徴的な主要部のみを示す図である。従って、ワイヤハーネス1は、図1及び図2に示されない構成要素として、従来の一般的なワイヤハーネスが備えるコネクタ又はプロテクタなどの他の構成要素も備える。また、図1及び図2において、破線は隠れ線である。
図1及び図2に示されるように、ワイヤハーネス1は、幹線9、支線8、支線用コネクタ10、固定具20、ベルト30及びキャップ部材40を備える。
幹線9は、各種の電装部品に電力又は信号を供給する複数の電線7が結束された電線束である。また、支線8は、幹線9から分岐した1本又は複数本の電線7である。支線8は、電力又は信号の供給先である電装部品の位置に対応した位置に設けられる。なお、図1及び図2においては、支線8は、幹線9から分岐された3本の電線7の束であるが、支線8に含まれる電線7の本数は、接続先となる電装部品に応じて定まる。
ベルト30は、固定具20と連結されており、幹線9に巻き付けられている。ベルト30が幹線9に巻き付けられて締め付けられることにより、固定具20が幹線9における所望の位置に固定される。
ベルト30と連結された固定具20は、自動車のボディなどの支持体6に固定される部分である。本実施形態における固定具20は、ベルト30と一体に成型された部材である。即ち、固定具20は、ベルト付きの固定具である。この固定具20は、例えば、ポリプロピレン(PP)又はポリアミド(PA)などの熱可塑性樹脂からなる一体成型部材である。
図3は、固定具20の斜視図である。図3に示されるように、固定具20は、支持体6に形成された取付孔6Aに挿入される挿入部21と、取付孔6Aに挿入されない皿状のフランジ部22と、フランジ部22に繋がる連結部23と、連結部23に繋がるベルト支持部24及びベルト係止部25と、ベルト30とを備える。
ベルト30は、2つの端部の一方は固定端であり、他方は自由端である。また、ベルト30は、その一方の面に、長手方向において複数配列された溝31が形成されている。
挿入部21は、フランジ部22の一方の面に立設された2つの支柱部211と、2つの支柱部211に対して架設された梁部212と、梁部212の両側に張り出して設けられた2つの係止部213とを備える。2つの係止部213は、可撓性を有し、梁部212の両側に張り出した幅が、取付孔6Aの幅よりも大きな幅で形成されている。
また、フランジ部22は、取付孔6Aを塞ぐように、取付孔6Aの面積よりも大きな面積で形成されている。例えば、フランジ部22は、楕円形状の取付孔6Aよりも一回り大きな楕円形状の面を有する皿状に形成されている。
挿入部21が取付孔6Aに挿入される際に、2つの係止部213は、取付孔6Aの縁部(支持体6)に接して押圧され、梁部212の両側に張り出す幅が、取付孔6Aの幅まで収縮する。挿入部21が取付孔6Aの内側へさらに押し込められると、2つの係止部213の形状は、取付孔6Aの縁部の裏側において、取付孔6Aの幅よりも大きな幅になるまで復帰する。その結果、2つの係止部213各々の外側に形成された爪部213Aが、取付孔6Aの縁部の裏側に引っ掛かり、爪部213Aとフランジ部22とが、取付孔6Aの縁部を表裏両側から挟み込む。その結果、固定具20が支持体6に固定される。
連結部23は、フランジ部23とベルト支持部24とを連結する部分であり、2つの連結部23の間にベルト係止部25が設けられている。ベルト支持部24は、ベルト30の一端である固定端が固定された部分である。また、ベルト支持部24は、2つの連結部23に対して架設されており、ベルト30が自由端側から挿入されるベルト挿通孔24Aを形成している。
ベルト係止部25は、ベルト挿通孔24Aの周囲の壁の一部を形成する部分である。また、このベルト係止部25は、その一端がフランジ部23に固定された型持ち梁状の部分であり、その可撓性により、ベルト挿通孔24Aの高さ方向において揺動可能である。ベルト挿通孔24Aの高さ方向は、ベルト挿通孔24Aに挿通されたベルト30の厚み方向に相当する。
ベルト係止部25におけるベルト挿通孔24A側の面には、ベルト30の溝31に嵌り込む突起部25Aが設けられている。ベルト30がベルト挿通孔24Aに挿通されることにより、ベルト係止部25の弾性力によってベルト30の溝31内に押圧された突起部25Aが、幹線9に巻かれたベルト30を幹線9の周面に密着する状態で保持する。即ち、ベルト係止部25は、幹線9の周囲に巻かれたベルト30の輪の大きさを保持する機能を有する。なお、突起部25Aは、ベルト30がベルト挿通孔24Aに挿通される方向に移動したときにのみ溝31から外れやすくなるように傾斜して突設されている。
続いて、支線用コネクタ10について説明する。支線用コネクタ10は、防塵機能及び防水機能を備えるコネクタである。図4(a)は、支線用コネクタ10の正面側の斜視図であり、図4(b)は、支線用コネクタ10の背面側の斜視図である。この支線用コネクタ10は、例えば、ポリプロピレン(PP)又はポリアミド(PA)などの熱可塑性樹脂からなる部材である。
支線用コネクタ10は、支線8の先端に接続されている。また、支線8を構成する各電線7は、支線用コネクタ10の内部に設けられた金属の端子部12Bに対して電気的に接続されている。端子部12Bは、支線用コネクタ10の内部に設けられた端子ガイド部12に保持されている。この支線用コネクタ10は、信号又は電力の供給先である不図示の電装部品に設けられた相手側のコネクタに対して着脱可能に接続される。
図4(a)に示されるように、端子部12Bを保持する端子ガイド部12は、支線用コネクタ10の外装を形成する筐体部11の内部に設けられ、筐体部11の内側の面と端子ガイド部12との間に隙間11Aが形成されている。また、この隙間11Aと端子ガイド部12との間は、ゴム部材又は樹脂部材などの部材により遮断されており、隙間11Aは端子部12Bまでは通じていない。
また、図1及び図4(a)に示されるように、端子部12Bを保持する端子ガイド部12には、相手側のコネクタの端子部を支線用コネクタ10の端子部12Bへ案内する経路となるガイド孔12Aが形成されている。
支線用コネクタ10が、不図示の電装部品に設けられた相手側のコネクタに接続されることにより、相手側のコネクタの外装を形成する筐体部が隙間11Aに挿入されるとともに、相手側のコネクタの端子部が端子ガイド部12のガイド孔12Aに挿入される。そして、端子部12Bは、ガイド孔12Aに挿入された相手側のコネクタの端子部と電気的に接続される。
また、図4(b)に示されるように、支線用コネクタ10は、その背面の部分に端子部12Bへ接続される電線7の端部が挿入される電線導入部14が形成されている。また、電線導入部14に形成された電線7を挿入するための孔と電線7との隙間には、防塵及び防水のためのシールド材15が充填されている。
従って、支線用コネクタ10において、ガイド孔12Aのみが、外部から端子部12Bに通じる経路を形成している。そして、支線用コネクタ10は、相手側のコネクタと接続されることにより、ガイド孔12Aが相手側のコネクタによって密閉され、端子部12Bは筐体部11の内部に密封される。これにより、端子部12Bへの水及び粉塵の浸入が防がれる。
また、図1及び図4に示されるように、支線用コネクタ10は、筐体部11の外側の面の部分に架設された留め部13を備えている。留め部13は、相手側のコネクタに設けられた係合部が挿入される留め孔13Aを形成し、この留め孔13Aに相手側のコネクタの係合部が挿入されることにより、留め部13は相手側の係合部と係合する。留め部13と相手側の係合部とが係合することにより、支線用コネクタ10は、相手側のコネクタに固定される。
続いて、キャップ部材40について説明する。図5(a)は、キャップ部材40の正面側の斜視図であり、図5(b)は、キャップ部材40の背面側の斜視図である。キャップ部材40は、支線用コネクタ10が嵌合されることによって支線用コネクタ10の端子部12Bを密封する部材である。このキャップ部材40は、固定具20に連結されたベルト30に支持される。キャップ部材40は、例えば、ポリプロピレン(PP)又はポリアミド(PA)などの熱可塑性樹脂からなる部材である。
図1及び図5に示されるように、キャップ部材40は、本体部41とベルト支持部42と係合部43とを有している。ベルト支持部42は、本体部41の背面の部分に連結され、固定具20におけるベルト30が挿通される貫通孔42Aが形成された部分である。貫通孔42Aに通されたベルト30が幹線9に巻き付けられることにより、キャップ部材40は、ベルト30によって幹線9に保持される。
キャップ部材40の本体部41は、支線用コネクタ10において端子部12Bを保持する部分である端子ガイド部12が嵌合される嵌合穴41Aが形成された部分である。嵌合穴41Aの断面形状は、支線用コネクタ10の端子ガイド部12の外側の面の断面形状と同じ形状で形成されている。また、本体部41の外側の面の断面形状は、支線用コネクタ10の筐体部11の内側の面の断面形状と同じ形状で形成されている。
図2に示されるように、支線用コネクタ10の端子ガイド部12が嵌合穴41Aに嵌め込まれると、キャップ部材40は、その側壁部分によって支線用コネクタ10の隙間11Aを密閉しつつ、支線用コネクタ10の端子ガイド部12の前面を覆う。従って、キャップ部材40は、その嵌合穴41Aに支線用コネクタ10の端子ガイド部12が嵌め込まれることにより、端子部12Bを支線用コネクタ10の筐体部11の内部に密封するとともに、支線用コネクタ10を保持する。
キャップ部材40は、本体部41の側壁部分と支線用コネクタ10の筐体部11との摩擦抵抗により、支線用コネクタ10が当該キャップ部材40から外れないように保持する。しかしながら、ワイヤハーネス1の振動が激しい場合、及びワイヤハーネス1に外部から強い力が加わった場合などにおいても、支線用コネクタ10がキャップ部材40から外れることを確実に防止できることが望ましい。
キャップ部材40において、係合部43は、支線用コネクタ10がキャップ部材40から外れることを防止するために、本体部41の外側に設けられた部分である。キャップ部材40の嵌合穴41Aに支線用コネクタ10の端子ガイド部12が嵌め込まれることにより、係合部43は留め孔13Aに挿入して貫通し、係合部43の先端に形成された爪部43Aが留め部13と係合する。この係合により、ワイヤハーネス1に振動又は強い力が加わった場合でも、支線用コネクタ10はキャップ部材40に保持される。なお、係合部43が設けられないことも考えられる。
以上に示したワイヤハーネス1においては、支線用コネクタ10を、幹線9に巻かれたベルト30に支持されるキャップ部材40に嵌め込むというごく簡易な作業により、支線用コネクタ10を幹線9に保持させることができる。その結果、未使用の支線用コネクタ10が周囲の部材と接触することに起因する異音の発生及び漏電が防止される。
さらに、ワイヤハーネス1においては、支線用コネクタ10において電流が流れる端子部12Bは、キャップ部材40によって外部から遮断された状態で密封される。そのため、未使用の支線用コネクタ10の端子部12Bへの水及び異物の侵入が防がれる。しかも、ワイヤハーネスが通常備える固定具20及びベルト30が、支線用コネクタ10を幹線9に保持する機構の一部として兼用される。そのため、ワイヤハーネス1の製造の工数及びコストの増大は小さく抑えられる。
また、キャップ部材40は、ベルト30が通される貫通孔42Aが形成されたベルト支持部42によってベルト30に支持される。そのため、幹線9の周方向におけるキャップ部材40の支持位置を任意に調整することができる。
以上に示したワイヤハーネス1において、キャップ部材40の嵌合穴41Aは、支線用コネクタ10における端子部12Bを保持する端子ガイド部12が隙間無く嵌め込まれる穴である。しかしながら、キャップ部材40の嵌合穴41Aは、支線用コネクタ10の筐体部11が隙間無く嵌め込まれる穴であってもよい。そのような嵌合穴41Aが形成されたキャップ部材40が採用された場合でも、支線用コネクタ10は幹線9に保持され、支線用コネクタ10の端子部12Bは密封される。
また、ワイヤハーネス1において、固定具20は、ベルト30と一体に形成されたベルト付きの固定具であるが、固定具20とベルト30とが個別の部材であることも考えられる。例えば、固定具20は、前述した挿入部21、フランジ部22、連結部23及びベルト支持部24を備える。一方、幹線9の周囲に巻かれたベルト30の輪の大きさを保持する機能を有するベルト係止部25に相当する機構は、ベルト30と一体に形成される。
また、前述した実施形態では、キャップ部材40は、ベルト30が通される貫通孔42Aが形成されたベルト支持部42によってベルト30に支持されるが、キャップ部材40が、ベルト30に対して固着されていることも考えられる。例えば、ベルト30が固定具20と別体である場合、キャップ部材40がベルト30に固着されていても、幹線9の周りにベルト30を回転させることにより、幹線9の周方向におけるキャップ部材40の支持位置を任意に調整することができる。
1 ワイヤハーネス
2 固定具
6 支持体
6A 取付孔
7 電線
8 支線
9 幹線
10 支線用コネクタ
11 筐体部
11A 隙間
12 端子ガイド部
12A ガイド孔
12B 端子部
13 留め部
13A 留め孔
14 電線導入部
15 シールド材
20 固定具
21 挿入部
22 フランジ部
23 連結部
23 フランジ部
24 ベルト支持部
24A ベルト挿通孔
25 ベルト係止部
25A 突起部
30 ベルト
31 溝
40 キャップ部材
41 本体部
41A 嵌合穴
42 ベルト支持部
42A 貫通孔
43 係合部
43A 爪部
211 支柱部
212 梁部
213 係止部
213A 爪部

Claims (3)

  1. 電線束からなる幹線と、
    前記幹線に巻き付けられたベルトと、
    前記ベルトと連結され支持体に固定される固定具と、
    前記幹線から分岐した電線からなる支線と、
    前記支線に設けられた支線用コネクタと、
    前記ベルトに支持され、前記支線用コネクタが嵌合されることにより前記支線用コネクタの端子部を密封しつつ前記支線用コネクタを保持するキャップ部材と、を備え、
    前記支線用コネクタは、
    前記支線用コネクタの外装を形成する筐体部と、
    前記筐体部の外側の面に架設された留め部と、
    前記筐体部の内部で前記端子部を保持し、前記端子部から遮断され前記筐体部との間に隙間を隔てて形成された端子ガイド部と、を有し、
    前記キャップ部材は、
    前記支線用コネクタの前記端子ガイド部が嵌合される嵌合穴が形成された本体部と、
    前記本体部の外側に設けられ前記支線用コネクタの前記留め部と係合して前記支線用コネクタを保持する係合部と、を有し、
    前記支線用コネクタの前記端子ガイド部が前記キャップ部材の前記嵌合穴に嵌め込まれることにより、前記キャップ部材の前記本体部がその側壁部分によって前記支線用コネクタの前記隙間を密閉しつつ前記支線用コネクタの前記端子ガイド部の前面を覆うとともに、前記本体部における前記支線用コネクタの前記隙間に挿入されない部分から前記留め部へ延びて形成された前記係合部が前記留め部と係合することを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記キャップ部材は、
    前記本体部と、
    記本体部に連結され、前記ベルトが挿通される貫通孔が形成されたベルト支持部と、を有する部材である請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記支線用コネクタにおける、前記端子部へ接続される電線を挿入するための孔と前記電線との間に、シールド材が充填されている、請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
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