JP2013176205A - ワイヤーハーネス - Google Patents

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高弘 村田
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広行 宮下
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Abstract

【課題】コネクタの配設箇所付近でスペースを圧迫することを抑制しつつ、ワイヤーハーネス本体部のうちコネクタに近い部分を十分に保護することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネス本体部12と、経路規制部材30と、ワイヤーハーネス本体部12に含まれる少なくとも1本の電線に接続されたコネクタ50とを備える。経路規制部材30は、ワイヤーハーネス本体部12に沿って配設される経路規制本体部30Aと、経路規制本体部30Aの端部からコネクタ50に向けて延出する保護端部40とを含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、ワイヤーハーネスの経路規制を行うと共にコネクタへの接続部分を保護する技術に関する。
特許文献1は、電線を可撓性チューブによって覆うことで、電線を保護する技術を開示している。
特許文献2は、コネクタハウジングに、リヤカバーを取付ける技術を開示している。リヤカバーは、コネクタ本体から引出される電線の引出方向を規制すると共に電線を覆って保護可能に構成されている。
特開2001−339822号公報 特開平11−219755号公報
しかしながら、特許文献1では、保護チューブとコネクタとの間に隙間が生じてしまう。このため、ワイヤーハーネスのうちコネクタに近い部分で外傷等に対する保護が不十分となる恐れがある。
特許文献2では、リヤカバーをコネクタハウジングに取付けているため、コネクタの配設箇所周りに、リヤカバーを配設するスペースを確保する必要がある。
そこで、本発明は、コネクタの配設箇所付近でスペースを圧迫することを抑制しつつ、ワイヤーハーネス本体部のうちコネクタに近い部分を十分に保護することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、少なくとも1本の電線を含むワイヤーハーネス本体部と、前記ワイヤーハーネス本体部の少なくとも一部の経路規制を行う経路規制部材と、前記ワイヤーハーネス本体部に含まれる少なくとも1本の電線の端部に接続されたコネクタとを備え、前記経路規制部材が、前記ワイヤーハーネス本体部に沿って配設される経路規制本体部と、前記経路規制本体部の端部から前記コネクタに向けて延出する保護端部とを含む。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保護端部は、前記コネクタの基端部に重なるように延出している。
第3の態様は、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保護端部は、前記コネクタの外側を覆うように延出している。
第4の態様は、第3の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保護端部のうち前記コネクタを向く面に、前記コネクタの外周部に接触可能な突起部が形成されている。
第5の態様は、第3又は第4の態様に係るワイヤーハーネスであって、長手方向に沿ってスリットが形成され、前記ワイヤーハーネス本体部の少なくとも一部を覆うコルゲートチューブをさらに備え、前記経路規制本体部は、前記スリット内に配設される連結部と、前記連結部の一方の縁部に配設され、前記スリットの両側の端縁部の外側部分を覆う外側突起部と、前記連結部の他方の縁部に配設され、前記スリットの両側の端縁部の内側部分を覆う内側突起部とを含み、前記保護端部は、前記外側突起部の端部に延設されている。
第6の態様は、第3〜第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保護端部は、前記コネクタに接続される少なくとも1本の電線の外径よりも大きい幅に形成されている。
第7の態様は、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記保護端部は、前記コネクタキャビティ内に挿入されるように延出している。
第8の態様は、第1〜第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記コネクタは、車両のグリル内側に組込まれる部品に接続され、前記保護端部は、前記コネクタに接続される少なくとも1本の電線に対して前記車両の前方側に設けられている。
第1の態様に係るワイヤーハーネスによると、保護端部によってワイヤーハーネス本体部のうちコネクタに近い部分を十分に保護することができる。また、保護端部は、経路規制本体部の端部から延出するように形成されているため、コネクタの外部にその取付構造を形成する必要はなく、従って、コネクタの配設箇所付近でスペースを圧迫することを抑制することができる。
第2の態様によると、ワイヤーハーネスのうちコネクタに近い部分をより十分に保護することができる。
第3の態様によると、保護端部をコネクタの外側に配設すればよいため、ワイヤーハーネス本体部に対する経路規制部材の組付作業が容易である。
第4の態様によると、保護端部とコネクタとを挟むように持つと、突起部がコネクタに接触してそれらの位置関係が一定に保たれる。このため、コネクタと当該コネクタに接続された電線との間に過大な負荷が加わることを抑制した状態で、当該コネクタの接続作業を容易に行える。
第5の態様によると、両側突起部より延出された保護端部によって、コネクタの外周を広く覆うことができる。
第6の態様によると、コネクタに接続される電線をより十分に保護できる。
第7の態様によると、保護端部は、コネクタに接続される電線近くで当該電線をより確実に保護できる。
第8の態様によると、コネクタが、車両のグリル内側に組込まれる部品に接続される場合、車両前方より異物等が飛来し易い。そこで、前記保護端部は、前記コネクタに接続される少なくとも1本の電線に対して前記車両の前方側に設けられていると、車両前方より飛来した異物から電線を十分に保護できる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略斜視図である。 図1のII−II線概略断面図である。 ワイヤーハーネスの端部の概略斜視図である。 ワイヤーハーネスの端部の概略側面図である。 ワイヤーハーネスの配設例を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの配設例を示す説明図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 図7のVIII−VIII線概略断面図である。 経路規制部材の端部を示す概略斜視図である。 保護端部をコネクタに装着した状態を示す説明図である。 保護端部をコネクタに装着した状態を示す説明図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す概略斜視図であり、図2は図1のII−II線概略断面図であり、図3はワイヤーハーネス10の端部の概略斜視図であり、図4はワイヤーハーネス10の端部の概略側面図である。
このワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス本体部12と、コルゲートチューブ20と、経路規制部材30と、コネクタ50とを備える。
ワイヤーハーネス本体部12は、複数の電線が結束された構成とされている。ワイヤーハーネス本体部12は、複数の電線が配設対象となる車両への配線形態に応じて分岐しつつ結束された構成であってもよいし、分岐していなくてもよい。また、ワイヤーハーネス本体部12は、単一の電線によって構成されていてもよい。また、ワイヤーハーネス本体部12には、他の光ケーブル等が結束されていてもよい。
ワイヤーハーネス本体部12を車両等に配設する際、ワイヤーハーネス本体部12は所定の配設形態に沿って配設される。この際、ワイヤーハーネス本体部12は、これが周辺部分に干渉すること等を抑制するため、所定の配設形態に沿うような形状に維持されることがある。この実施の形態においては、ワイヤーハーネス本体部12に、コルゲートチューブ20及び経路規制部材30を装着することによって、ワイヤーハーネス本体部12が所定経路に沿った形状に維持されると共に、周囲に存在する物体との接触により破損等しないように保護される。なお、ワイヤーハーネス本体部12のうち、どの部分にコルゲートチューブ20及び経路規制部材30を装着するかは、例えば、ワイヤーハーネス本体部12の配索形態、ワイヤーハーネス本体部12が配索される場所の環境等に応じて、決定される。
ここでは、コルゲートチューブ20及び経路規制部材30は、ワイヤーハーネス本体部12の少なくとも1つの端部を含む部分に装着される。
コルゲートチューブ20は、長手方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成された筒状部材であり(図4参照)、樹脂等で形成されている。コルゲートチューブ20は、環状凸部と環状凹部との間の段部等で、容易に弾性変形するため、それ自体では、全体として、曲げ変形容易な性質を有している。
コルゲートチューブ20の一側部には、コルゲートチューブ20の長手方向に沿って、スリット24が形成されている。コルゲートチューブ20を、このスリット24で割開くようにして、ワイヤーハーネス本体部12をコルゲートチューブ20内に容易に配設できるようになっている。
経路規制部材30は、長手方向に沿って一定形状を維持するように金型成型された長尺部材であり、P.P.(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されている。換言すれば、経路規制部材30は、金型成型時点で、一定形状に形成されている。もっとも、経路規制部材30は、外力によって曲げ可能で、かつ、曲げられた後、所定形状に維持できる構成、例えば、ゴム等の弾性材料内に針金等の塑性変形可能な線材を配設した構成等であってもよい。この経路規制部材30がワイヤーハーネス本体部12に装着されることで、当該ワイヤーハーネス本体部12が所定の形状に維持される。
コネクタ50は、上記ワイヤーハーネス本体部12に含まれる少なくとも1本の電線13の端部に接続されている。ここでは、ワイヤーハーネス本体部12の端部に1本の電線13が延出しており、当該電線13にコネクタ50が接続されている。コネクタに接続される電線は複数であってもよい。
経路規制部材30は、経路規制本体部30Aと、保護端部40とを備える。
経路規制本体部30Aは、ワイヤーハーネス本体部12に沿って配設され、当該ワイヤーハーネス本体部12の経路規制を行う部分である。より具体的には、経路規制本体部30Aは、直線状又は少なくとも一部が曲げられた形状に形成されている。ここでは、経路規制本体部30Aは、ワイヤーハーネス本体部12のうち装着対象となる部分が配設される配設経路に応じた曲げ形状に設定されている。図1に示す例では、経路規制本体部30Aの長手方向の中間部がなだらかなS字を描くように曲っており、経路規制本体部30Aの両端部が直線状に形成されている。経路規制本体部30Aのうち曲げた形状に形成される部分は、その全体であっても一部であってもよい。
上記経路規制本体部30Aは、コルゲートチューブ20のスリット24に装着される。すなわち、経路規制本体部30Aは、コルゲートチューブ20のうちスリット24の両側の端縁部を収容可能な一対の凹溝部36gが形成された部分を有している。換言すれば、経路規制本体部30Aは、スリット24内に配設される連結部31と、連結部31の一方の縁部に配設され、スリット24の両側の端縁部の外側部分を覆う外側突起部32と、連結部31の他方の縁部に配設され、スリット24の両側の端縁部の内側部分を覆う内側突起部33とを備える。外側突起部32及び内側突起部33は、連結部31の両側に突出している。経路規制本体部30Aの長手方向に対して直交する面における、経路規制本体部30Aの断面形状は略H字状を呈している。連結部31の両側には、外側突起部32と内側突起部33とで挟まれる一対の凹溝部36gが形成されている。
凹溝部36gの幅寸法は、コルゲートチューブ20の厚み寸法(より具体的には、コルゲートチューブ20の径方向において環状凸部の最外周部分と環状凹部の最内周部分との差)と略同じかそれよりも大きい(僅かに大きい)程度の寸法に設定されている。凹溝部36gの深さ寸法は、コルゲートチューブ20の端縁部をその径方向に位置決めした状態で収容できる程度であればよく、特に限定はない。
また、外側突起部32は、その両側縁部に向けて徐々に薄くなる形状に形成されると共に、その外周部がコルゲートチューブ20の外周形状に沿って外側に凸となるように湾曲する弧状形状に形成されている。
上記経路規制本体部30Aは、次のようにしてスリット24に装着される。すなわち、連結部31の一端部を、スリット24の一端側内に挿入する。そして、経路規制本体部30Aをスリット24の中間部に向けて押込んでいく。すると、連結部31がスリット24内に配設された状態で、外側突起部32がスリット24に沿ってコルゲートチューブ20の外周側に配設されると共に、内側突起部33がスリット24に沿ってコルゲートチューブ20の内周側に配設され、経路規制本体部30Aがコルゲートチューブ20のスリット24に装着されることとなる。なお、スリット24の中間部を割開いて、スリット24内に経路規制本体部30Aを配設してもよい。
ワイヤーハーネス本体部12をコルゲートチューブ20で覆うと共にこのコルゲートチューブ20のスリット24に経路規制部材30の経路規制本体部30Aを取付けた状態で、コルゲートチューブ20及び経路規制本体部30Aに粘着テープ等が巻回されることで、コルゲートチューブ20と経路規制本体部30Aとの一体化状態が維持される。また、コルゲートチューブ20と当該コルゲートチューブ20の端部から延出するワイヤーハーネス本体部12(特に、コネクタ50の反対側に延出する部分)とに粘着テープ等を巻回することで、ワイヤーハーネス本体部12に対するコルゲートチューブ20の位置決めが図られる。
保護端部40は、経路規制本体部30Aの端部からコネクタ50に向けて延出するように形成されている。ここでは、保護端部40は、コネクタ50の外側を覆いつつ、当該コネクタ50の基端部(電線13が接続される側の端部)と重なるように延出している。
より具体的には、保護端部40は、外側突起部32の端部からコネクタ50に向けて延出されている。ここでは、外側突起部32の端部に肉厚部分32aが設けられ、この肉厚部分32aの端部の外周部から保護端部40が延出している。
保護端部40は、横方向断面が弧状である板部材に形成されている。保護端部は、その他、半円筒状又は円筒状、平板状、横断面L字状の部材であってもよい。電線13をなるべく十分に保護するためには、保護端部は電線13周りのなるべく多くの部分を覆っていることが好ましい。また、コネクタ50を相手側のコネクタに接続する作業性を考慮すると、保護端部40の一側方が開口していることが好ましい。両者を両立させるためには、保護端部40は、横方向断面が弧状である板部材(半円筒形状を含む)に形成されていることが好ましい。
保護端部40の長さ寸法は、上記経路規制本体部30Aがワイヤーハーネス本体部12に固定されるべき予定位置を基準にして、当該経路規制本体部30Aの端部とコネクタ50との間の距離よりも大きく設定されている。これにより、経路規制本体部30Aがワイヤーハーネス本体部12に対して所定位置に固定された状態で、保護端部40の先端部がコネクタ50の少なくとも一部に被さるようになっている。
また、保護端部40の幅寸法は、特に限定されないが、コネクタ50に接続される少なくとも1本の電線13の外径よりも大きい幅に形成されていることが好ましい。すなわち、コネクタ50に接続される電線13が1本である場合には、保護端部40の幅は当該電線13の外径よりも大きいことが好ましく、コネクタ50に接続される電線13が複数である場合には、保護端部40の幅は複数の電線13の結束形態の外周に接する円の外径よりも大きいことが好ましい。
なお、保護端部40は、必ずしも直線状に延出している必要はなく、途中で曲っていてもよい。
また、上記保護端部40のうちコネクタ50を向く面に、突起部42が形成されている。突起部42の高さ寸法は、コルゲートチューブ20の端部から電線13が真っ直ぐ延出した状態で、コネクタ50の外周部に接触可能な程度に設定されていることが好ましい(図4参照)。これにより、保護端部40とコネクタ50とを重ねるようにして手で挟み持った状態で、コネクタ50が保護端部40側に大きく偏って配設されることが抑制され、電線13に対して無理な力が作用し難くなる。
上記ワイヤーハーネス10の使用形態例について説明する。
上記ワイヤーハーネス10は、例えば、図5及び図6に示すように、車両60のグリル62の内側に組込まれる部品64への配線材として用いられる。そのような部品64としては、例えば、警笛を発するためのホーン部品64が想定される。
この場合、ワイヤーハーネス10の上記コネクタ50は、当該ホーン部品64のコネクタ65にコネクタ接続される。また、ワイヤーハーネス10のコルゲートチューブ20及び経路規制本体部30Aの装着部分は、クランプ部品等で車体に取付固定される。これにより、ワイヤーハーネス10自体は、車両に対して一定位置及び一定姿勢で取付固定される。
上記コネクタ50がコネクタ65に接続された状態で、保護端部40は、コネクタ50に接続される電線13に対して車両前方側に設けられていることが好ましい。これにより、車両前方からの飛来物に対して、電線13を有効に保護できる。
以上のように構成されたワイヤーハーネス10によると、保護端部40がコネクタ50に向けて延出しているため、当該保護端部40によってワイヤーハーネス本体部12のうちコネクタ50に近い部分を十分に保護できる。また、保護端部40は、経路規制本体部30Aの端部から延出するように形成されているため、コネクタ50の外部にその取付構造を形成する必要はなく、保護端部40の設置スペースを小さくできる。このため、コネクタ50の配設箇所付近のスペースを圧迫することを抑制できる。
また、保護端部40はコネクタ50と重なっているため、コネクタ50に接続された電線13をより十分に保護できる。
また、保護端部40は、コネクタ50の外側に配設されるため、ワイヤーハーネス本体部12を覆うコルゲートチューブ20に経路規制部材30を装着する際に、コネクタ50に対する保護端部40の装着作業等を不要とすることができる。これにより、ワイヤーハーネス本体部12に対する経路規制部材30の組付作業が容易となる。
また、保護端部40のうちコネクタ50に対向する部分に突起部42が形成されているため、保護端部40とコネクタ50とを重ねて挟むように持つと(図6の矢符P参照)、突起部42がコネクタ50に接触して、それらの位置関係が一定に保たれる。特に、コネクタ50は、保護端部40の内周部から離れた位置に保たれる。これにより、コネクタ50と当該コネクタ50に接続された電線13との間に過大な負荷が加わることを抑制しつつ、保護端部40とコネクタ50とを持って、コネクタ50をコネクタ65に接続する作業を容易に行える。
また、保護端部40は、外側突起部32の端部より延出しているため、電線13から離れた位置の保護端部40によって電線13及びコネクタ50の外周を広く覆うことができる。
また、保護端部40は、コネクタ50に接続される電線13の外径よりも幅広に形成されているため、所定方向からの外傷に対して電線13を有効に保護できる。
また、コネクタ50がグリル62の内側に組込まれる部品64に接続される場合を想定すると、そのコネクタ50に接続される電線13は、車両前方からの飛来物によって外傷を受ける可能性が高いと考えられる。そこで、保護端部40を、電線13に対して車両前方側に設けると、車両前方からの飛来物が保護端部40に当接して、電線13に対して当り難くなる。このため、飛来物による電線13の外傷を有効に抑制できる。
さらに、保護端部40は経路規制本体部30Aを介してワイヤーハーネス本体部12に固定されているため、保護端部を途中で曲げる等して、コネクタ50からの保護端部40及び電線13の延在方向を任意に設定できるという利点もある。勿論、ワイヤーハーネス本体部12自体については、経路規制本体部30Aの形状を適宜設定することで、任意の経路形状に設定できる。
なお、本実施形態では、コルゲートチューブ20のスリット24に装着される経路規制部材30の端部に保護端部40を設けた例で説明したが、次に説明する実施形態のように、ワイヤーハーネス本体部12に直接装着される経路規制部材の端部に、上記と同様の保護端部が設けられていてもよい。つまり、ワイヤーハーネス本体部112に対して経路規制を行うべく所定位置に取付けられる経路規制部材に、本保護端部を設けることができる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るワイヤーハーネス110について説明する。
図7は第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を示す概略平面図であり、図8は図7のVIII−VIII線概略断面図であり、図9は経路規制部材130の端部を示す概略斜視図であり、図10及び図11は、保護端部140をコネクタ150に装着した状態を示す説明図である。
ワイヤーハーネス110は、ワイヤーハーネス本体部112と、経路規制部材130と、コネクタ150とを備える。
ワイヤーハーネス本体部112は、上記第1実施形態と同様に、少なくとも1本の電線により構成される配線材である。ここでは、ワイヤーハーネス本体部112は、途中で分岐する形状に示されており、3つの端部を含んでいる。
コネクタ150は、上記ワイヤーハーネス本体部112に含まれる少なくとも1本の電線113の端部に接続されている。ここでは、ワイヤーハーネス本体部112の3つの端部のそれぞれに1本の電線113が延出しており、当該電線113にコネクタ150が接続されている。以下では、そのうちの1つの端部に着目して説明する。なお、コネクタに接続される電線は複数であってもよい。
経路規制部材130は、長手方向に沿って一定形状を維持するように金型成型された長尺部材であり、P.P.(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されている。換言すれば、経路規制部材130は、金型成型時点で、一定形状に形成されている。もっとも、経路規制部材130は、外力によって曲げ可能で、かつ、曲げられた後、所定形状に維持できる構成、例えば、ゴム等の弾性材料内に針金等の塑性変形可能な線材を配設した構成等であってもよい。この経路規制部材130がワイヤーハーネス本体部112に装着されることで、当該ワイヤーハーネス本体部112が所定の形状に維持される。
この経路規制部材130は、ワイヤーハーネス本体部112の少なくとも一部の経路を規制する部材であり、経路規制本体部130Aと、保護端部140とを備える。
経路規制本体部130Aは、ワイヤーハーネス本体部112の少なくとも1つの端部近傍を含む部分又は全体に装着され、その装着箇所においてワイヤーハーネス本体部112の経路規制を行う。ここでは、経路規制本体部130Aは、ワイヤーハーネス本体部112の分岐形態に応じた分岐形状に形成され、当該ワイヤーハーネス本体部112のほぼ全体の経路規制を行う。
また、経路規制本体部130Aは、ワイヤーハーネス本体部112の一部を収容可能な形状、ここでは、経路規制部材130の延在方向に対して略直交する面において、断面円弧状に形成されている。そして、ワイヤーハーネス本体部112を経路規制本体部130A内に部分的に収容するようにしつつ当該経路規制本体部130Aに沿って配設し、この状態で、ワイヤーハーネス本体部112及び経路規制本体部130Aに粘着テープT等を巻回すると、ワイヤーハーネス本体部112と経路規制本体部130Aとが相互に位置決めされた状態で一体化される。
保護端部140は、上記経路規制本体部130Aの端部からコネクタ150に向けて延出するように形成されている。ここでは、保護端部140は、コネクタ150と重なり、かつ、そのキャビティ153に挿入可能なように延出している。
ここで、コネクタ150の一構成例について説明しておく。コネクタ150は、単芯タイプのものであり、コネクタハウジング部152と、ロック用弾性片154とを備えている。
コネクタハウジング部152は、内部にキャビティ153が形成された筺状に形成されている。キャビティ153は、コネクタハウジング部152の一端部(基端部)及び他端部(先端部)に向けて開口している。キャビティ153の基端部側開口は、その先端部側開口よりも大きい。また、キャビティ153は、電線113の端部に圧着等により固定された端子114を収容可能な大きさ及び形状に形成されている。そして、端子114をキャビティ153の基端側開口よりキャビティ153内に挿入すると、キャビティ153内に形成されたランス部が端子114に係止して、当該端子114がキャビティ153内の一定位置に収容保持される。
ロック用弾性片154は、上記コネクタハウジング部152の外周りに設けられた弾性片であり、係止突起154aを有している。係止突起154aを相手側コネクタの被係止部に係止させることで、本コネクタ150が相手側のコネクタに接続された状態が維持される。
上記キャビティ153の基端側開口は、端子114の基端部(具体的には電線113への圧着部)よりも大きく、端子114の外周とキャビティ153の内周との間には隙間が設けられる。一例を挙げると、キャビティ153の基端部開口の長寸方向の幅が8mm程度、短寸方向の幅が5mm程度であり、端子114の圧着部の幅が5mm程度、厚みが2mm程度であり、この場合、キャビティ153の基端開口と端子114の圧着部との間に1〜3mm程度の隙間が存在し得る。
保護端部140は、上記キャビティ153内であって、キャビティ153内と端子114との間の隙間に挿入可能に形成されている。
すなわち、保護端部140は、経路規制本体部130Aの端部より外方に延出している。ここでは、経路規制本体部130Aの端部の幅方向一側部よりの位置から外方に延出している。保護端部140は、経路規制本体部の幅方向全体又は幅方向中間部から延出していてもよい。
また、保護端部140の長さ寸法は、上記経路規制本体部130Aがワイヤーハーネス本体部112に固定されるべき予定位置を基準にして、当該経路規制本体部130Aの端部とコネクタ150との間の距離よりも大きく設定されている。これにより、経路規制本体部130Aがワイヤーハーネス本体部112に対して所定位置に固定された状態で、保護端部140の先端部がコネクタ150の少なくとも一部に被さり、上記キャビティ153内に挿入されるようになっている。
また、保護端部140は、上記キャビティ153内に挿入可能な形状、ここでは、横断面L字状に形成されている。その一方向の長さ(例えば、図11の横方向の長さ)は、キャビティ153内の一方向(例えば、短尺方向)の長さと同じ又は小さく、また、他方向の長さ(例えば、図11の縦方向の長さ)は、キャビティ153内の他方向(例えば、短尺方向)の長さと同じ又は小さく設定されている。また、保護端部140の厚み寸法は、上記キャビティ153と端子114との隙間(上記例では1〜3mm程度)よりも小さく設定されている。そして、保護端部140のL字形状の一方側の片部分をキャビティ153内の一側面に沿って配設すると共に、他一方側の片部分をキャビティ153内の他の側面に沿って配設した状態で、保護端部140がキャビティ153内の前記隙間に挿入される。この状態では、コネクタ150から延出する電線が、保護端部140によって2方向から保護される。
なお、保護端部140は、上記のように横断面L字状であることは必須ではない。保護端部は、平板形状、横断面円弧形状、円筒形状等であってもよい。端子114のコネクタ150への挿入作業性等を考慮すると、保護端部の外周の少なくとも一部が開口していることが好ましい。また、電線113をより確実に保護するためには、保護端部は電線113の外周のなるべく多くの部分を覆っていることが好ましい。これらの点からすると、保護端部は、横断面L字状又は横断面円弧形状であることが好ましい。保護端部を横断面形状に形成する場合、上記経路規制本体部130Aと同様の曲率半径形状であってもよいし、上記経路規制本体部130Aとは異なる曲率半径形状であってもよい。また、保護端部のうちキャビティ153内に挿入される予定部分と、当該予定部分と経路規制本体部との間で、横断面形状が異なっていてもよい。また、上記保護端部140をキャビティ153内に挿入する際、事前にキャビティ153内にグリス等が注入されていてもよい。
また、保護端部140は、必ずしも直線状に延出している必要はなく、途中で曲っていてもよい。
本実施形態によると、保護端部140がコネクタ150に向けて延出しているため、当該保護端部140によってワイヤーハーネス本体部112のうちコネクタ150に近い部分を十分に保護できる。また、保護端部140は、経路規制本体部130Aの端部から延出するように形成されているため、コネクタ150の外部にその取付構造を形成する必要はなく、保護端部140の設置スペースを小さくできる。このため、コネクタ150の配設箇所付近のスペースを圧迫することを抑制できる。
また、保護端部140はコネクタ150と重なり、キャビティ153内に挿入され、電線113近くに沿って配設されるため、当該電線113をより確実に保護できる。
また、保護端部140は、電線113から位置ずれし難いという点からも電線113を有効に保護できる。
また、上記第1実施形態と同様に、コネクタ150がグリルの内側に組込まれる部品に接続される場合を想定すると、保護端部140は、電線113に対して車両前方側に設けられていることが好ましい。これにより、車両前方からの飛来物による電線113の外傷を有効に抑制できる。
さらに、保護端部140は経路規制本体部130Aを介してワイヤーハーネス本体部112に固定されているため、保護端部を途中で曲げる等して、コネクタ150からの保護端部140及び電線113の延在方向を任意に設定できるという利点もある。勿論、ワイヤーハーネス本体部112自体については、経路規制本体部130Aの形状を適宜設定することで、任意の経路形状に設定できる。
なお、本実施形態では、ワイヤーハーネス本体部112に直接的に装着される経路規制本体部130Aの端部に保護端部140を設けた例で説明したが、第1実施形態で説明したように、コルゲートチューブのスリットに装着される経路規制部材の端部に、上記と同様の保護端部が設けられていてもよい。つまり、ワイヤーハーネス本体部112に対して経路規制を行うべく所定位置に取付けられる各種経路規制部材に、本保護端部を設けることができる。
{変形例}
なお、上記各実施形態及び変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110 ワイヤーハーネス
12、112 ワイヤーハーネス本体部
13、113 電線
20 コルゲートチューブ
24 スリット
30、130 経路規制部材
30A、130A 経路規制本体部
31 連結部
32 外側突起部
33 内側突起部
36g 凹溝部
40、140 保護端部
42 突起部
50、150 コネクタ
62 グリル
64 ホーン部品
114 端子
153 キャビティ

Claims (8)

  1. 少なくとも1本の電線を含むワイヤーハーネス本体部と、
    前記ワイヤーハーネス本体部の少なくとも一部の経路規制を行う経路規制部材と、
    前記ワイヤーハーネス本体部に含まれる少なくとも1本の電線の端部に接続されたコネクタと、
    を備え、
    前記経路規制部材が、前記ワイヤーハーネス本体部に沿って配設される経路規制本体部と、前記経路規制本体部の端部から前記コネクタに向けて延出する保護端部と、を含む、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保護端部は、前記コネクタの基端部に重なるように延出している、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項2記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保護端部は、前記コネクタの外側を覆うように延出している、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項3記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保護端部のうち前記コネクタを向く面に、前記コネクタの外周部に接触可能な突起部が形成されている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のワイヤーハーネスであって、
    長手方向に沿ってスリットが形成され、前記ワイヤーハーネス本体部の少なくとも一部を覆うコルゲートチューブをさらに備え、
    前記経路規制本体部は、前記スリット内に配設される連結部と、前記連結部の一方の縁部に配設され、前記スリットの両側の端縁部の外側部分を覆う外側突起部と、前記連結部の他方の縁部に配設され、前記スリットの両側の端縁部の内側部分を覆う内側突起部とを含み、
    前記保護端部は、前記外側突起部の端部に延設されている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保護端部は、前記コネクタに接続される少なくとも1本の電線の外径よりも大きい幅に形成されている、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項2記載のワイヤーハーネスであって、
    前記保護端部は、前記コネクタキャビティ内に挿入されるように延出している、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のワイヤーハーネスであって、
    前記コネクタは、車両のグリル内側に組込まれる部品に接続され、
    前記保護端部は、前記コネクタに接続される少なくとも1本の電線に対して前記車両の前方側に設けられている、ワイヤーハーネス。
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DE102022126731A1 (de) 2021-10-18 2023-04-20 Yazaki Corporation Verbinder mit Kappe und Herstellungsverfahren für den Verbinder mit Kappe

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