JP2014180147A - 固定部材およびワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】外径の異なる複数種類の電線群のいずれを採用しても、コルゲートチューブに対してその電線群を容易に固定することができる固定部材を提供する。
【解決手段】 固定部材1は取付部2と弾性部3とを備える。取付部2は、筒状の形状を有し電線群50が貫通されるコルゲートチューブ60に、外周側から取り付けられる。弾性部3は柔軟性を有し、取付部2に周方向で複数設けられるとともに、電線群50の長手方向に沿って取付部2から延在し、電線群50のうちコルゲートチューブ60に覆われない部分に対面する。
【選択図】図5
【解決手段】 固定部材1は取付部2と弾性部3とを備える。取付部2は、筒状の形状を有し電線群50が貫通されるコルゲートチューブ60に、外周側から取り付けられる。弾性部3は柔軟性を有し、取付部2に周方向で複数設けられるとともに、電線群50の長手方向に沿って取付部2から延在し、電線群50のうちコルゲートチューブ60に覆われない部分に対面する。
【選択図】図5
Description
本発明は固定部材およびワイヤハーネスに関する。
例えば自動車の内部には、電子回路同士を接続する電線群が配索される。この電線群の少なくとも一部分には、特許文献1に記載のように、保護部材としてコルゲートチューブが取り付けられる。コルゲートチューブは円筒状の形状を有し、その長手方向における両端が開口している。また例えばコルゲートチューブには長手方向で端から端まで伸びるスリットが形成されており、当該スリットを介して電線群がコルゲートチューブに挿入される。これにより、電線群はその長手方向においてコルゲートチューブに貫通する姿勢で配置される。
また電線群に対してコルゲートチューブを固定すべく、例えばコルゲートチューブの両端側で、コルゲートチューブおよび電線群に対して粘着テープが巻き付けられる。
なお本発明に関連する技術として特許文献2も記載されている。
外径の異なる複数種類の電線群に対して一つのコルゲートチューブを用いることを考える。例えばコルゲートチューブの外径に対して外径の小さい電線群を用いる場合、電線群とコルゲートチューブとの間には比較的に広い空隙が生じる。このような空隙は、電線群とコルゲートチューブとの両方に対して粘着テープを巻き付けることを困難にする。なぜなら、粘着テープの幅が当該間隙よりも狭ければ、粘着テープを1回巻き付けただけではテープがコルゲートチューブと電線群との両方に密着されないからである。
そこで本発明では、外径の異なる複数種類の電線群のいずれを採用しても、コルゲートチューブに対してその電線群を容易に固定することができる固定部材を提供することを目的とする。
本発明にかかる固定部材の第1の態様は、筒状の形状を有し電線群が貫通されるコルゲートチューブに、外周側から取り付けられる取付部と、柔軟性を有し、前記取付部に周方向で複数設けられるとともに、前記電線群の長手方向に沿って前記取付部から延在し、前記電線群のうち前記コルゲートチューブに覆われない部分に対面する弾性部とを備える。
本発明にかかる固定部材の第2の態様は、第1の態様にかかる固定部材であって、前記弾性部は、前記長手方向に沿って見て、前記電線群側を内周側として弧状に湾曲する形状を有する。
本発明にかかる固定部材の第3の態様は、第1または第2の態様にかかる固定部材であって、前記弾性部の周方向における幅は前記取付部から遠ざかるほど狭い。
本発明にかかる固定部材の第4の態様は、第1から第3のいずれか一つの態様にかかる固定部材であって、前記弾性部はゴムである。
本発明にかかるワイヤハーネスは、第1から第4のいずれか一つの態様にかかる固定部材と、前記コルゲートチューブと、前記コルゲートチューブを貫通する前記電線群と、外周側から前記弾性部に巻き付けられて、前記弾性部を前記電線群に密着させて前記弾性部と前記電線群とを固定する結束具とを備える。
本発明にかかる固定部材の第1の態様およびワイヤハーネスによれば、複数の弾性部が柔軟性を有するので、外周側から所定の結束具(例えば粘着テープ)を弾性部に巻き付けることで、これらが電線群に近づくように変形する。よって複数の弾性部は電線群に密着して、締結具の巻き付け力を電線群に伝達することができる。したがって、作業員は固定部材を介して電線群とコルゲートチューブとを容易に固定できる。
また複数の弾性部のいずれもが電線群に近づくように変形される。よって外径の小さい電線群が採用されても、当該電線群をコルゲートチューブの中心軸に近い位置で保持することができる。よって電線群とコルゲートチューブとの接触を抑制して磨耗を低減することができる。
本発明にかかる固定部材の第2の態様によれば、弾性部が弧状に湾曲するので電線群に沿いやすい。よって結束具の巻き付けが容易である。
本発明にかかる固定部材の第3の態様によれば、弾性部が径方向で重ならない位置で結束具を巻き付けることができ、以って作業性を向上できる。
本発明にかかる固定部材の第4の態様によれば、ゴムは曲げやすいので、コルゲートチューブの外径と電線群の外径との差が大きくても、電線群に密着しやすい。
第1の実施の形態.
<ワイヤハーネス>
図1はワイヤハーネスの一部の一例を示す概念的な図である。ワイヤハーネス40は電線群50とコルゲートチューブ60とを有する。電線群50は所定の方向に延在する複数の電線を束ねて形成される。この電線群50は例えば自動車の内部に配索される。
<ワイヤハーネス>
図1はワイヤハーネスの一部の一例を示す概念的な図である。ワイヤハーネス40は電線群50とコルゲートチューブ60とを有する。電線群50は所定の方向に延在する複数の電線を束ねて形成される。この電線群50は例えば自動車の内部に配索される。
例えば自動車の内部においては、電線群50の一部が他の部材に接触して磨耗する可能性がある。そこで、この電線群50の当該一部に対して保護部材としてのコルゲートチューブ60が取り付けられる。コルゲートチューブ60は筒状の形状を有し、その長手方向における両端が開口する。電線群50はその長手方向に沿ってコルゲートチューブ60を貫通した姿勢で配置される。例えばコルゲートチューブ60には長手方向に沿って端から端まで伸びるスリット63が形成されており、このスリット63を介して電線群50がコルゲートチューブ60に挿入される。また電線群50とコルゲートチューブ60とは後述のように互いに固定される。
これによりコルゲートチューブ60が電線群50の一部を外周側から覆うこととなる。したがって、電線群50の当該一部が外部と接触して磨耗することを抑制できる。換言すれば、コルゲートチューブ60が電線群50の当該一部を保護する。
またコルゲートチューブ60はその長手方向に沿って凹凸となる形状を有する。この凹凸形状は突部61と溝部62とで形成される。複数の突部61は長手方向に沿って並んで設けられる。突部61の各々は電線群50を囲む。図1の例示では、突部61は長手方向に見て略円形状を有する。
複数の溝部62はそれぞれ突部61の相互間に設けられて、突部61と一体に連結される。また溝部62は、突部61よりも電線群50に近い位置で電線群50を囲む。これにより、突部61と溝部62とが長手方向で凹凸形状を形成することとなる。また溝部62は長手方向に見て例えば略円形状を有する。
以下では、電線群50とコルゲートチューブ60とを固定するための固定部材について述べる。
<固定部材>
図2,3は第1の実施の形態にかかる固定部材1の概念的な構成の一例を示す斜視図である。固定部材1は取付部2と弾性部3とを備えている。
図2,3は第1の実施の形態にかかる固定部材1の概念的な構成の一例を示す斜視図である。固定部材1は取付部2と弾性部3とを備えている。
取付部2は外周側からコルゲートチューブ60に取り付けられる。例えば図2,3では取付部2は部材21,22を備えている。部材21,22は開閉可能に連結される。図2は部材21,22が開いた状態(開状態)であるときの固定部材1を示し、図3は部材21,22が閉じた状態(閉状態)であるときの固定部材1を示す。
図2の例示では部材21,22の内面はそれぞれ略C字形状を有しており、部材21,22はその略C字形状の両端で結合されて閉じられる(図3参照)。この結合により、部材21,22は柱状の中空部20を形成する。この中空部20には後に詳述するようにコルゲートチューブ50が貫通して配置されることになる。
また図2,3の例示では、部材21,22はその略C字形状の一端側で連結部201を介して互いに回転自在に連結される。連結部201を中心として部材21,22を相対的に回転させることにより、部材21,22の略C字形状の他端同士を離して開いたり(図2)、当該他端同士を結合させて閉じることができる(図3)。
この連結部201は例えば径方向(柱状の中空部20の軸Pについての径方向)の厚みが薄い薄肉部によって形成され、これにより部材21,22が相対的に回転可能となる。
また図2に例示するように、部材21には突部211が設けられる。突部211は部材21の内面に設けられ、閉状態において径方向内周側に向かって突出する。図2の例示では、2つの突部211が柱状の中空部20の軸方向に並んで設けられている。突部211はコルゲートチューブ60の溝部62に嵌るためのものであり、その個数は適宜に設定することができる。なおコルゲートチューブ60はその長手方向が軸方向に沿う姿勢で中空部20に配置されるので、以下では軸方向を長手方向とも呼ぶ。
また図2,3に例示するように部材22にも突部221が設けられている。突部221は部材22の内面に設けられ、閉状態において径方向内周側に向かって突出する。図2,3の例示では2つの突部221が長手方向に並んで設けられている。突部221もコルゲートチューブ60の溝部62に嵌るためのものであり、その個数は適宜に設定することができる。
部材21,22の他端同士を結合する結合機構としては、公知の任意の機構が設けられれば良い。一例として図2,3では、係止部212が部材21の当該他端側に設けられ、係止部222が部材22の当該他端側に設けられる。係止部212は閉状態において例えば係止部222の外周側に位置する。係止部212には径方向内周側に突出する爪部(不図示)が設けられており、一方で係止部222には径方向外周側に開口する凹部223(図2)が設けられている。当該爪部と凹部223とは閉状態において係止凹部222に嵌って引っかかる。これにより部材21および部材22の相対位置が互いに固定される。
なお係止爪部212に外力を印加して爪部を凹部223から取り外すことで、部材21と部材22との結合が解除されてもよい。このような構造によれば、取付部2を比較的容易にコルゲートチューブ60から取り外すことができる。
また図2,3の例示では、爪部が係止部212に設けられ、凹部223が係止部222に設けられているものの、逆でも良い。即ち、径方向外周側に突出する爪部が係止部222に設けられ、径方向内周側に開口する凹部が係止部212に設けられ、これらが引っかかることで部材21,22が固定されてもよい。
このような取付部2は次のようにしてコルゲートチューブ20に取り付けられる。即ち作業員は、まず部材21,22を開く。そして部材21,22の内面側にコルゲートチューブ60を配置する。次に部材21,22を閉じて、外周側からコルゲートチューブ20を挟む。その際、突部211,221の両方がコルゲートチューブ60の溝部62に嵌るように部材21,22が閉じられる。これにより、取付部2がコルゲートチューブ60に取り付けられる(位置決めされる)。
図4は、取付部2がコルゲートチューブ60に取り付けられた状態での、ワイヤハーネス40の概念的な構成の一例を示す。図4では長手方向に沿う断面におけるワイヤハーネス40が示される。
一対の弾性部材3は取付部2から長手方向に沿って同じ向きに延在し、閉状態において軸Pを介して互いに対面する(図2,4参照)。なお開状態においては一対の弾性部3は互いに対面する必要はない。図2,3の例示では一方の弾性部3が部材21から延在し、他方の弾性部3が部材22から延在している。よって部材21,22が開くことによって一対の弾性部3の相対位置が変化する。したがって閉状態では一対の弾性部3は必ずしも軸Pを介して互いに対面しない。
図2,3の例示では、一対の弾性部3の各々は板状の形状を有する。より詳細には弾性部3は例えば長手方向に沿って見て電線群50を内周側として弧状に湾曲した板状形状を有している。この技術的な意義については後に詳述する。
このような固定部材1は図4に示す姿勢でコルゲートチューブ60の端部に取り付けられる。より詳細には、一対の弾性部3が、電線群50のうちコルゲートチューブ60に覆われない部分と径方向で対面するように、取付部2をコルゲートチューブ60の端部の近傍に取り付ける。
また、これら一対の弾性部3は柔軟性を有する。より詳細には弾性部3は、少なくとも先端(取付部2とは反対側の端部)が電線群3に密着することができる程度の柔軟性を有する。例えば一対の弾性部3は弾性体(例えばゴムや樹脂など)によって形成され、柔軟性はその材質や形状(特に径方向の厚み)を調整することで達成できる。また例えば取付部2が係止構造(例えば係止爪部212と係止凹部222とからなる構造)を有する場合、小さい力で結合状態が解除されることを防止すべく、例えばプラスチック等の樹脂など、ある程度の硬度を有する材料で形成されるとよい。他方、弾性体3はこの取付部2よりも硬度の小さく、小さな力で変形される例えばゴムなどの材料で形成されるとよい。
このような一対の弾性部3に対して作業員は外周側から所定の結束具(粘着テープ、接着テープまたは結束バンドなど)を巻き付ける。図5は、結束具70を巻き付けた状態でのワイヤハーネス40を、図4と同じ断面で示している。図5に示すように、結束具70の巻き付けによって一対の弾性部3のいずれもが電線群50側へと変形する。これにより一対の弾性部3が取付部2から離れた位置で電線群50と密着し、結束具70は当該位置において一対の弾性部3と電線群50とを縛って固定することができる。なお取付部2はコルゲートチューブ60の外周側に位置するので、一対の弾性部3の根元側の部分(取付部2側の部分)は電源線50に密着しない。
以上のように、一対の弾性部3を利用して電線群50とコルゲートチューブ60とが互いに固定される。よって、電線群50とのコルゲートチューブ60との間隙の大きさによらずに、電線群50とコルゲートチューブ60とを固定できる。よって従来に比して作業性を向上できる。
また一対の弾性部3の両方が電線群50に近づくように変形するので、電線群50をコルゲートチューブ60の中心軸に近い位置で保持することができる。これにより電線群50とコルゲートチューブ60との接触を抑制することができ、電線群50の磨耗を抑制することができる。
なお上述の例では弾性部3は2つ設けられているが、3つ以上の弾性部3が例えば周方向に沿って略等間隔に設けられていてもよい。要するに、複数の弾性部3のうち一つの弾性部3が他の一つの弾性部3に対して次のように配置されていればよい。即ち当該一つの弾性部3が、他の一つの弾性部3を周方向における中心とした半周領域とは別の半周領域において設けられていればよい。このような構造であれば、これらの弾性部3が電線群50に対して略反対側から近づいて密着するので、電線群50をコルゲートチューブ60の中心軸に近い位置で保持できる。
また図2〜5に例示するように、弾性部3は先端(取付部2とは反対側の端部)において径方向外側に突出する凸部3aを有してもよい。これにより、たとえ結束具70が弾性部3に対して長手方向で移動したとしても、凸部3aがストッパとして機能するので、結束具70が弾性部3から抜けることを防止できる。
なお例えば結束具70が粘着テープであれば、一対の弾性部3の先端と電線群50との両方に跨って粘着テープを巻きつけても良い(不図示)。これにより、粘着力をも用いてこれらを固定することができる。なお、このように粘着テープを巻き付けるときにも固定部材1は好適である。なぜなら、弾性部3の当該端部は電線群50に密着するのでそれらの間の段差は小さくなり、粘着テープを弾性部3と電線群50との両方に巻き付けやすいからである。
また弾性部3の長手方向における長さはコルゲートチューブ60の径よりも長いことが望ましい。これにより、たとえ電線群50の外径(電線群50の外周側の輪郭についての径)が最も小さい場合であっても、弾性部3は電線群50側へと変形して電線群50に密着できる。換言すれば、外径が異なる複数種類の電線群50のいずれが用いられたとしても、弾性部3はその電線群50に密着するので、固定部材1を用いて容易にその電線群50とコルゲートチューブ60とを固定できる。よって作業性を悪化させずに、一つのコルゲートチューブ60に対して複数種類の電線群50を用いることができる。
また図2,3の例示では、長手方向に沿って見て弾性部3は電線群50を内周側として弧状に湾曲している。一方で、電線群50の外形(最も外周側の輪郭)は長手方向に沿って見て略円形に近い形状を採る。したがって、弾性部3がその変形前から電線群50の外形と相似の形状を有することとなり、弾性部3を電線群50に密着させやすい。
また弾性部3の材質として例えばゴムを採用すれば、比較的曲げやすいので、弾性部3を電線群50に密着させやすい。また当該ゴムは広く用いられているので製造コストが低く、しかもゴムは比較的高い摩擦係数を有するので、電線群50を固定しやすい。
また取付部2は必ずしも図2,3の構造に限らない。取付部2は要するに、弾性部3が存在する位置で、外周側からコルゲートチューブ60に取り付けられる任意の構造を有していれば良い。
また取付部2および弾性部3をいわゆる二色成形により一体的に形成してもよい。例えば所定の金型にプラスチックなどの樹脂を流し込んで取付部2を成形し、当該成形体に別の金型を取り付け、当該金型にゴムなどの樹脂を流し込んで弾性部3を成形してもよい。これによれば、取付部2と弾性部3との間の固定が容易である。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態にかかる固定部材1は、弾性部材3の形状という点で第1の実施の形態にかかる固定部材1と相違する。
第2の実施の形態にかかる固定部材1は、弾性部材3の形状という点で第1の実施の形態にかかる固定部材1と相違する。
図6は長手方向に垂直(即ち径方向)に沿って見たワイヤハーネス40の概念的な構成の一例を示す。図6では、弾性部3の周方向中心における法線が紙面に垂直となる姿勢でのワイヤハーネス40が示されており、また締結具70が巻き付けられる前の状態が示される。
図6に例示するように、弾性部3の周方向における幅は取付部2から遠ざかるにしたがって狭くなる。言い換えれば、弾性部3は先細り形状を有する。以下、第2の実施の形態にかかる固定部材1の技術的な意義について説明する。
ここでまず、弾性部3の周方向における幅が長手方向の位置によらず一定であり、比較的広い場合について説明する。このような弾性部3の幅に対して外径の小さい電線群50が採用された場合、結束具70の巻き付けにより、一対の弾性部3が比較的広い幅で電線群50に密着する。よって弾性部3の周方向における端部同士が重なり合う場合がある。図7は長手方向に垂直な断面において、弾性部3の端部同士が重なる様子を示している。かかる重なりは、一対の弾性部3の周方向の幅の和が電線群50の輪郭の外周長さよりも長いときに生じる。
しかしながら、このように弾性部3の幅の和が電線群50の外周長さよりも長い場合、作業によっては弾性部3の端部同士が重ならずに、当該端部同士が周方向に対面してぶつかり、そのまま径方向に広がってしまう場合がある。図8は図7と同じ断面において端部が径方向に広がる様子を示している。このような場合、締結部70の巻き付け力が適切に電線群50へと伝達されないので、巻き付けをやり直す必要がある。よって作業性が低下する。
一方で、第2の実施の形態では弾性部3の周方向における幅は取付部2から遠ざかるにしたがって狭くなる(図6)。よって、弾性部3は取付部2から遠い位置において比較的狭い幅で電線群50に密着することができる。そして、一対の弾性部3の周方向の幅の和が電線群50の輪郭の外周長さよりも短い位置が存在すれば、その位置において、弾性部3が重なること無く締結具7を巻き付けることができる。図9は図7と同じ断面において、弾性部3が周方向で離間する様子を示している。これによれば、締結部70が巻き付けられる位置において弾性部3がその端部においてぶつかることが無いので、上述のような作業のやり直しが生じない。
また第2の実施の形態では取付部2に近いほど弾性部3の周方向における幅は広い。これは以下の点で有利である。即ち図5も参照して、弾性部3は取付部2に近い領域では電線群50に密着せず、取付部2に近づくほど電線群50から遠ざかるように傾斜する。よって取付部2に近い領域では粘着テープなどを巻きにくい。第2の実施の形態では、取付部2に近いほど弾性部3の幅は広いので、取付部2側においては一対の弾性部3の周方向の隙間を小さくできる。例えば取付部2側において、一対の弾性部3が周方向で当接したり、或いは一対の弾性部3が径方向で重なるように、弾性部3の幅を設定すれば、当該隙間の発生を回避できる。したがって当該隙間を介して不要な物質(粉塵または水など)がコルゲートチューブ60に侵入することを抑制できる。この点は第1の実施の形態でも同様である。
1 固定部材
2 取付部
3 弾性部
50 電線群
60 コルゲートチューブ
70 結束具
2 取付部
3 弾性部
50 電線群
60 コルゲートチューブ
70 結束具
Claims (5)
- 筒状の形状を有し電線群が貫通されるコルゲートチューブに、外周側から取り付けられる取付部と、
柔軟性を有し、前記取付部に周方向で複数設けられるとともに、前記電線群の長手方向に沿って前記取付部から延在し、前記電線群のうち前記コルゲートチューブに覆われない部分に対面する弾性部と
を備える、固定部材。 - 前記弾性部は、前記長手方向に沿って見て、前記電線群側を内周側として弧状に湾曲する形状を有する、請求項1に記載の固定部材。
- 前記弾性部の周方向における幅は前記取付部から遠ざかるほど狭い、請求項1または2に記載の固定部材。
- 前記弾性部はゴムである、請求項1から3のいずれか一つに記載の固定部材。
- 請求項1から4のいずれか一つに記載の固定部材と、
前記コルゲートチューブと、
前記コルゲートチューブを貫通する前記電線群と、
外周側から前記弾性部に巻き付けられて、前記弾性部を前記電線群に密着させて前記弾性部と前記電線群とを固定する結束具と
を備える、ワイヤハーネス。
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