JP2022055846A - ワイヤハーネス及びテープ部材 - Google Patents

ワイヤハーネス及びテープ部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2022055846A
JP2022055846A JP2020163516A JP2020163516A JP2022055846A JP 2022055846 A JP2022055846 A JP 2022055846A JP 2020163516 A JP2020163516 A JP 2020163516A JP 2020163516 A JP2020163516 A JP 2020163516A JP 2022055846 A JP2022055846 A JP 2022055846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape member
adhesive portion
electric wire
wound
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020163516A
Other languages
English (en)
Inventor
一成 佐倉
Kazunari Sakura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2020163516A priority Critical patent/JP2022055846A/ja
Publication of JP2022055846A publication Critical patent/JP2022055846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】柔軟性を向上できるワイヤハーネス及びテープ部材を提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線20と、電線20に巻き回されたテープ部材50とを有する。テープ部材50は、テープ部材50の幅方向の一部が重なるように、電線20の外周に螺旋状に巻き回されている。テープ部材50は、第1面51Aと第2面51Bとを有する基材51と、基材51の第1面51Aの幅方向の中央部に設けられた粘着部52と、基材51の第1面51Aの幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた非粘着部53と、基材51の前記第1面51Aの幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた非粘着部54とを有する。【選択図】図3

Description

本開示は、ワイヤハーネス及びテープ部材に関するものである。
従来、自動車等の車両の内部に配索されるワイヤハーネスとしては、複数の電線を結束して電線束にしたものが広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。この種のワイヤハーネスでは、電線束の外周にテープ部材を巻くことによって、複数の電線を一体に結束して固定している。
特開2018-37304号公報
ところで、従来のワイヤハーネスでは、テープ部材で結束された部分の剛性が高くなり、曲げにくくなる。このため、例えば電気機器の周辺等の柔軟性が要求される箇所では、ワイヤハーネスを配索しにくいという問題がある。
本開示の目的は、柔軟性を向上できるワイヤハーネス及びテープ部材を提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線に巻き回されたテープ部材と、を有し、前記テープ部材は、前記テープ部材の幅方向の一部が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されており、前記テープ部材は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部とを有する。
本開示のテープ部材は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部と、を有する。
本開示のワイヤハーネス及びテープ部材によれば、柔軟性を向上できるという効果を奏する。
図1は、車両を示す概略構成図である。 図2は、第1実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図3は、第1実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図4は、第1実施形態のテープ部材を示す概略斜視図である。 図5は、第1実施形態のテープ部材を示す概略横断面図である。 図6は、第1実施形態のテープ部材の巻き方を示す概略斜視図である。 図7は、第2実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図8は、第2実施形態のテープ部材の巻き方を示す概略斜視図である。 図9は、変更例のテープ部材を示す概略平面図である。 図10は、変更例のテープ部材を示す概略平面図である。 図11は、変更例のテープ部材を示す概略斜視図である。 図12は、変更例のテープ部材を示す概略平面図である。 図13は、変更例のテープ部材を示す概略平面図である。 図14は、変更例のテープ部材を示す概略平面図である。 図15は、変更例のテープ部材を示す概略横断面図である。 図16は、変更例のテープ部材を示す概略横断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線に巻き回されるテープ部材と、を有し、前記テープ部材は、前記テープ部材の幅方向の一部が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されており、前記テープ部材は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部とを有する。
この構成によれば、基材の第1面の幅方向において、粘着部と第1非粘着部と第2粘着部とが設けられており、粘着部が幅方向の一部のみに設けられている。このため、テープ部材の幅方向の一部が重なるようにテープ部材を巻き回す場合に、基材の第1面全面に粘着部を有する場合に比べて、先に巻かれたテープ部材の粘着部と後に巻かれたテープ部材の粘着部とが電線の径方向において重なる領域を小さくできる。このため、基材の第1面全面に粘着部を有する場合に比べて、電線の径方向において接着部分が2重になる領域を小さくできる。これにより、テープ部材の巻き付けに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを抑制できるため、ワイヤハーネスの柔軟性を向上させることができる。この結果、例えば電気機器の周辺等の柔軟性が要求される箇所であっても、ワイヤハーネスを好適に配索することができる。
[2]前記テープ部材は、前記電線の外周に先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記電線の外周に後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重ならないように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられていることが好ましい。この構成によれば、先に巻かれたテープ部材と後に巻かれたテープ部材とが接着することを好適に抑制できる。また、先に巻かれたテープ部材の粘着部と後に巻かれたテープ部材の粘着部とが電線の径方向において重なることを好適に抑制できる。これにより、テープ部材の巻き付けに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを好適に抑制できる。
[3]前記テープ部材は、螺旋状に巻く際の進行方向において、前記先に巻かれた前記テープ部材における前記粘着部と、前記後に巻かれた前記テープ部材における前記粘着部とが離れて設けられるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられていることが好ましい。この構成によれば、テープ部材の粘着部が進行方向において所定の間隔を空けて螺旋状に巻き付けられる。このため、テープ部材の進行方向において隙間無く粘着部が設けられる場合に比べて、ワイヤハーネスの柔軟性を向上させることができる。
[4]前記テープ部材は、螺旋状に巻く際の進行方向の始端に前記第1非粘着部が配置されており、前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材の幅方向のうち前記第2非粘着部の形成された部分に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記第1非粘着部が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられていることが好ましい。この構成によれば、テープ部材の進行方向において、先に巻かれたテープ部材の粘着部と後に巻かれたテープ部材の粘着部との間に、先に巻かれたテープ部材の第2非粘着部及び後に巻かれたテープ部材の第1非粘着部が介在される。これにより、テープ部材の粘着部を進行方向において所定の間隔を空けて螺旋状に巻き付けることができる。このため、テープ部材の進行方向において隙間無く粘着部が設けられる場合に比べて、ワイヤハーネスの柔軟性を向上させることができる。
[5]前記テープ部材は、前記電線の外周に先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記電線の外周に後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重なるように、前記電線の外周に巻き回されていることが好ましい。この構成によれば、テープ部材が螺旋状に巻き回された場合に、先に巻かれたテープ部材に対して、後に巻かれたテープ部材の粘着部を重ねることができる。これにより、後に巻かれたテープ部材の粘着部によって、先に巻かれたテープ部材の幅方向の一部と後に巻かれたテープ部材の幅方向の一部とが接着され、電線の外周を包囲する筒体が形成される。このテープ部材により形成された筒体によって電線を保護することができる。このため、電線の外周に対してテープ部材を螺旋状に巻き回すことによって、電線の外周を保護する筒状の外装部材を形成することができる。この結果、例えばスリットを有するコルゲートチューブを電線の外周に装着した後に、そのコルゲートチューブの外周にテープを巻き付ける場合に比べて、作業工程を減らすことができ、組立作業性を向上させることができる。また、粘着部が基材の第1面の幅方向の一部のみに設けられている。このため、電線の外周にテープ部材を螺旋状に巻き回した場合に、基材の第1面全面に粘着部を有する場合に比べて、テープ部材が電線の外周に接着する領域を小さくできる。これにより、テープ部材の巻き回しに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを抑制できる。
[6]前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部の全体が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されていることが好ましい。この構成によれば、後に巻かれたテープ部材の粘着部の全体が先に巻かれたテープ部材に重ねられる。このため、後に巻かれたテープ部材の粘着部は、先に巻かれたテープ部材のみに接着され、電線の外周面には接着されない。したがって、外装部材の長さ方向の中間部では、テープ部材が電線の外周面に接着されない。これにより、テープ部材の巻き回しに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを好適に抑制できる。
[7]前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材の幅方向のうち前記粘着部の形成された部分に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重ならないように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されていることが好ましい。この構成によれば、先に巻かれたテープ部材の粘着部と後に巻かれたテープ部材の粘着部とが電線の径方向において重なることを好適に抑制できる。このため、電線の径方向において、接着部分が2重になることを抑制できる。これにより、テープ部材の巻き回しに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを抑制できる。
[8]前記基材の前記第2面は、前記粘着部の形成領域を示すマークを有していることが好ましい。この構成によれば、粘着部の形成された第1面とは反対側の基材の第2面に形成されたマークを視認することにより、基材の第2面側から粘着部の形成領域を認識することができる。このため、基材の第1面を電線の外周面に向けた状態でテープ部材を電線の外周面に巻き回す際に、表面側に位置する基材の第2面のマークを視認することにより、テープ部材の重なり幅を好適に調整することができる。例えば、先に巻かれたテープ部材の幅方向のうち粘着部の形成された部分に対して、後に巻かれるテープ部材の粘着部が重ならないように、テープ部材の重なり幅を好適に調整することができる。
[9]前記粘着部は、第1粘着部であり、前記テープ部材は、前記第1非粘着部の幅方向の中間部に設けられた第2粘着部を有していることが好ましい。この構成によれば、例えば先に巻かれたテープ部材に対して、後に巻かれたテープ部材の第1非粘着部を重ねた場合に、その第1非粘着部の一部に設けられた第2粘着部を、先に巻かれたテープ部材に接着させることができる。これにより、後に巻かれたテープ部材の第1非粘着部がめくれ上がることを抑制できる。
[10]本開示のテープ部材は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部と、を有する。
この構成によれば、基材の第1面の幅方向において、粘着部と第1非粘着部と第2非粘着部が設けられており、粘着部が幅方向の一部のみに設けられている。このため、例えばテープ部材の幅方向の一部が重なるようにテープ部材を電線等に巻き回す場合に、基材の第1面全面に粘着部を有する場合に比べて、先に巻かれたテープ部材の粘着部と後に巻かれたテープ部材の粘着部とが電線の径方向において重なる領域を小さくできる。これにより、テープ部材の巻き付けに起因してワイヤハーネスの剛性が高くなることを抑制できるため、ワイヤハーネスの柔軟性を向上させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネス及びテープ部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(車両1の構成)
図1に示すように、車両1は、複数の電気機器2,3と、複数の電気機器2,3を電気的に接続するワイヤハーネス10とを有している。電気機器2,3としては、例えば、バッテリ、インバータ、モータ、エアーコンディショナー装置、ウィンカー装置、エアバッグ装置等を挙げることができる。
(ワイヤハーネス10の構成)
図2に示すように、ワイヤハーネス10は、複数の電線20を有する電線束30と、複数の電線20を束ねる結束部40とを有している。電線束30(各電線20)は、長尺状に形成されている。電線束30は、例えば、ワイヤハーネス10の配索経路に応じて、二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。なお、電線束30は、例えば、ワイヤハーネス10の長手方向の途中で分岐していてもよい。
(電線20の構成)
各電線20は、例えば、導体よりなる芯線21と、芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有する被覆電線である。芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。また、芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。柱状導体としては、例えば、単芯線やバスバなどを挙げることができる。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
絶縁被覆22は、例えば、芯線21の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆22の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。絶縁被覆22の材料としては、1種の材料を単独で、又は2種以上の材料を適宜組み合わせて用いることができる。
(結束部40の構成)
結束部40は、例えば、複数の電線20を1つに束ねるように設けられている。結束部40は、例えば、電線束30(各電線20)の長手方向の一部に設けられている。結束部40は、例えば、電線束30の外周を覆うように設けられている。結束部40は、例えば、電線束30の外周を周方向全周にわたって覆うように設けられている。
図2及び図3に示すように、結束部40は、例えば、1本のテープ部材50が電線束30に巻き回されて形成されている。テープ部材50は、例えば、電線束30の長手方向に沿って電線束30の外周に螺旋状に巻き付けられている。テープ部材50は、電線束30に対して周方向全周にわたって複数回巻き付けられている。
(テープ部材50の構成)
次に、電線束30の外周に巻き付けられる前のテープ部材50について説明する。
図4及び図5に示すように、テープ部材50は、基材51を有している。基材51は、第1面51Aと第2面51Bとを有している。基材51は、長尺の帯状に形成されている。基材51は、基材51の長さ方向と直交する幅方向(図5の左右方向)に延びる幅D1を有している。基材51の幅D1は、例えば、25mm~100mm程度とすることができる。基材51は、基材51の長さ方向及び幅方向の双方に直交する厚み方向に延びる所定の厚みを有している。基材51の厚みは、例えば、0.1mm~0.3mm程度とすることができる。基材51の材料としては、例えば、樹脂材料や紙を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂又はポリ塩化ビニルなどを用いることができる。
テープ部材50は、基材51の第1面51Aの幅方向の中央部に設けられた粘着部52と、基材51の第1面51Aの幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた非粘着部53と、基材51の第1面51Aの幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた非粘着部54とを有している。
(粘着部52の構成)
粘着部52は、基材51の幅方向において、非粘着部53と非粘着部54との間に設けられている。粘着部52は、例えば、基材51の幅方向の中心に設けられている。粘着部52は、基材51の幅方向に延びる幅D2を有している。粘着部52の幅D2は、テープ部材50の幅D1よりも短い。粘着部52の幅D2は、例えば、基材51の幅D1の20%~80%程度の幅を有している。本実施形態の粘着部52の幅D2は、基材51の幅D1の1/3の幅を有している。粘着部52は、例えば、基材51の長さ方向に沿って延びるように形成されている。粘着部52は、例えば、基材51の長さ方向に沿って連続して延びている。粘着部52は、所定の厚みを有している。粘着部52の厚みは、例えば、0.01mm~0.1mm程度とすることができる。粘着部52は、基材51の第1面51Aに接着されている。粘着部52は、例えば、基材51の第1面51Aに粘着剤が塗布されて形成されている。粘着部52としては、例えば、アクリル樹脂系粘着剤やブチルゴム系粘着剤などを用いることができる。
(非粘着部53,54の構成)
図5に示すように、非粘着部53,54は、基材51の第1面51Aの幅方向両端部にそれぞれ設けられている。非粘着部53,54は、基材51の幅方向において、粘着部52を両側から挟むように設けられている。本実施形態では、非粘着部53が第1面51Aの幅方向の第1端部(図中左端部)に設けられており、非粘着部54が第1面51Aの幅方向の第2端部(図中右端部)に設けられている。非粘着部53は、基材51の幅方向に延びる幅D3を有している。非粘着部53は、例えば、第1面51Aの幅方向の第1端部から粘着部52まで延びる幅D3を有している。非粘着部53の幅D3は、例えば、基材51の幅D1の10%~40%程度の幅を有している。本実施形態の非粘着部53の幅D3は、基材51の幅D1の1/3の幅を有している。非粘着部54は、基材51の幅方向に延びる幅D4を有している。非粘着部54は、例えば、第1面51Aの幅方向の第2端部から粘着部52まで延びる幅D4を有している。非粘着部54の幅D4は、例えば、基材51の幅D1の10%~40%程度の幅を有している。本実施形態の非粘着部54の幅D4は、基材51の幅D1の1/3の幅を有している。すなわち、本実施形態のテープ部材50では、粘着部52と非粘着部53と非粘着部54とが互いに等しい幅D2,D3,D4を有している。非粘着部53,54は、例えば、基材51の長さ方向に沿って延びるように形成されている。非粘着部53,54は、例えば、基材51の長さ方向に沿って連続して延びている。
非粘着部53,54は、例えば、基材51の第1面51Aに粘着部52を形成せずに、基材51の第1面51Aを粘着部52から露出させることで形成されている。本実施形態のテープ部材50では、基材51を例えば押出成形工程で形成した後、その基材51の第1面51Aに対して塗布ローラで粘着剤を塗布する際に、第1面51Aのうち粘着部52が形成される部分のみに粘着剤を塗布することにより、第1面51Aに粘着部52及び非粘着部53,54が形成されている。
図4に示すように、テープ部材50は、例えば、円筒状をなす芯部材60の外周に対して、粘着部52の形成された第1面51Aが内側を向くように幾重にも巻き回されて構成されている。これにより、テープ部材50は、芯部材60の外周面に沿って渦巻状(コイル状)の構造体に形成されている。このとき、粘着部52は、例えば、芯部材60の外周に巻回された後にその形状を維持可能であり、且つ、電線束30(図2参照)に巻き付ける際に、基材51を内側の基材51から剥離させて巻き出し可能な粘着力を有している。
図6に示すように、電線束30の外周面にテープ部材50を巻き付ける際には、渦巻状の構造体からテープ部材50が引き出され、その引き出されたテープ部材50が電線束30の外周面に螺旋状に巻き付けられる。テープ部材50は、電線束30の外周面に対して、電線束30の長手方向に沿う進行方向P1(図中矢印参照)に沿って螺旋状に巻き付けられる。すなわち、テープ部材50は、電線束30の外周面に対して、進行方向P1の始端側(図中左側)から進行方向P1の終端側(図中右側)に向かって進むように螺旋状に巻き付けられる。このとき、テープ部材50は、粘着部52の形成された第1面51Aを電線束30の外周面に向けた状態、つまり第1面51Aを電線束30の径方向内側に向けた状態で、電線束30の外周面に対して巻き付けられる。テープ部材50は、複数の電線20をそれら複数の電線20が互いに接近する方向に締め付けるように巻き付けられる。ここで、テープ部材50は、テープ部材50の幅方向の一部が重なるように、複数の電線20の外周に螺旋状に巻き付けられている。すなわち、テープ部材50は、オーバーラップ巻きの構造を有している。ここで、オーバーラップ巻きの構造とは、テープ部材50の幅方向における所定部分同士が重なるようにテープ部材50を螺旋状に巻き回した構造である。以下に、テープ部材50のオーバーラップ巻きの構造について詳述する。
図3に示すように、本実施形態のテープ部材50は、電線束30の外周に先に巻かれたテープ部材50の第2面51Bの幅方向の約1/3に対して、後に巻かれるテープ部材50の幅方向の約1/3を重ねて巻き付けられる。ここで、テープ部材50は、基材51の第1面51Aを電線束30の外周面に向けつつ、非粘着部53がテープ部材50を螺旋状に巻く際の進行方向P1の始端側(図中左側)に位置し、非粘着部54が進行方向P1の終端側(図中右側)に位置するようにした状態で、電線束30の外周面に巻き付けられる。詳述すると、巻き始め部分のテープ部材50、つまり電線束30の外周面に最初に巻き付けられる一巻き目のテープ部材50は、そのテープ部材50の幅方向において、非粘着部53が進行方向P1の始端(図中左端)に位置するように、電線束30の外周面に巻き付けられている。換言すると、一巻き目のテープ部材50は、そのテープ部材50の幅方向において、非粘着部54が進行方向P1の終端側(図中右側)に位置するようにした状態で、電線束30の外周面に巻き付けられている。このとき、一巻き目のテープ部材50のうち粘着部52を有する部分のみが電線束30の外周面に接着されており、非粘着部53,54を有する部分は電線束30の外周面に接着されていない。ここで、本実施形態の粘着部52は、テープ部材50の幅方向の1/3の幅D2を有している。このため、電線束30の外周面に巻き付けられる1巻き分のテープ部材50において、その幅方向のうちの1/3の幅のみが電線束30の外周面に接着されている。
巻き始め部分のテープ部材50に続いて巻き付けられるテープ部材50、つまり二巻き目のテープ部材50は、幅方向のうち進行方向P1の始端側(図中左側)の約1/3の幅を、一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち進行方向P1の終端側(図中右側)の約1/3の幅に重ねて巻き付けられている。すなわち、テープ部材50は、二巻き目のテープ部材50における非粘着部53が一巻き目のテープ部材50における非粘着部54に対応する第2面51Bに重なるように巻き付けられている。換言すると、二巻き目のテープ部材50における非粘着部53は、一巻き目のテープ部材50における非粘着部54と電線束30の径方向において重なっている。このとき、二巻き目のテープ部材50における非粘着部54は、一巻き目のテープ部材50の第2面51Bに接着されていない。また、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、例えば、一巻き目のテープ部材50に重ならないように、且つ、電線束30の外周面に直接接着されるように巻き付けられている。このため、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、電線束30の外周面のみに接着されており、一巻き目のテープ部材50には接着されていない。すなわち、二巻き目のテープ部材50は、一巻き目のテープ部材50に接着されていない。換言すると、一巻き目のテープ部材50と二巻き目のテープ部材50とがオーバーラップした部分において、それら一巻き目と二巻き目のテープ部材50同士が接着していない。これにより、テープ部材50をオーバーラップ巻きした場合であっても、オーバーラップさせた部分同士が接着されないため、テープ部材50の巻き付けに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを抑制できる。ここで、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、例えば、進行方向P1(電線束30の長手方向)において、一巻き目のテープ部材50における粘着部52と離れて形成されている。例えば、進行方向P1において、一巻き目のテープ部材50の粘着部52と二巻き目のテープ部材50の粘着部52との間には、一巻き目のテープ部材50の非粘着部54と二巻き目のテープ部材50の非粘着部53とが重なった部分が介在される。
本実施形態の二巻き目のテープ部材50は、先に巻かれた一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分の第2面51Bに対して、二巻き目の非粘着部53が重なるように、且つ、二巻き目の粘着部52が重ならないように、巻き付けられている。なお、三巻き目以降のテープ部材50も同様に、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分に対して、後に巻かれる非粘着部53が重なるように、且つ、後に巻かれる粘着部52が重ならないように、巻き付けられている。
巻き終わり部分のテープ部材50は、例えば、基材51の幅方向の中央部に位置する粘着部52が電線束30の外周面に接着するように巻き付けられている。このとき、進行方向P1の終端(図中右端)に位置する非粘着部54は、電線束30の外周面に接着されていない。
以上説明したテープ部材50が巻き付けられた部分では、テープ部材50によって電線束30の外周面が周方向全周にわたって被覆されているため、電線束30の外周面がテープ部材50から露出されていない。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)ワイヤハーネス10は、電線20と、電線20に巻き回されたテープ部材50とを有する。テープ部材50は、テープ部材50の幅方向の一部が重なるように、電線20の外周に螺旋状に巻き回されている。テープ部材50は、第1面51Aと第2面51Bとを有する基材51と、基材51の第1面51Aの幅方向の中央部に設けられた粘着部52と、基材51の第1面51Aの幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた非粘着部53と、基材51の第1面51Aの幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた非粘着部54とを有する。
この構成によれば、基材51の第1面51Aの幅方向において、粘着部52と非粘着部53と非粘着部54とが設けられており、粘着部52が幅方向の一部のみに設けられている。このため、テープ部材50の幅方向の一部が重なるようにテープ部材50を巻き回す場合に、基材51の第1面51A全面に粘着部52を有する場合に比べて、先に巻かれたテープ部材50の粘着部52と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52とが電線20の径方向において重なる領域を小さくできる。このため、基材51の第1面51A全面に粘着部52を有する場合に比べて、電線20の径方向において接着部分が2重になる領域を小さくできる。これにより、テープ部材50の巻き付けに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを抑制できるため、ワイヤハーネス10の柔軟性を向上させることができる。この結果、例えば電気機器2,3の周辺等の柔軟性が要求される箇所であっても、ワイヤハーネス10を好適に配索することができる。
(2)また、粘着部52が基材51の幅方向の一部のみに設けられるため、基材51の第1面51A全面に粘着部52を有する場合に比べて、テープ部材50の重量を軽くでき、テープ部材50の材料費を低減できる。これにより、ワイヤハーネス10の重量を軽くでき、ワイヤハーネス10の製造コストを低減できる。
(3)テープ部材50は、電線20の外周に先に巻かれたテープ部材50に対して、電線20の外周に後に巻かれたテープ部材50の粘着部52が重ならないように、電線20の外周に螺旋状に巻き付けられている。この構成によれば、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50とが接着することを好適に抑制できる。また、先に巻かれたテープ部材50の粘着部52と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52とが電線20の径方向において重なることを好適に抑制できる。これにより、テープ部材50の巻き付けに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを好適に抑制できる。
(4)テープ部材50は、螺旋状に巻く際の進行方向P1において、先に巻かれたテープ部材50における粘着部52と、後に巻かれたテープ部材50における粘着部52とが離れて設けられるように、電線20の外周に螺旋状に巻き付けられている。この構成によれば、テープ部材50の粘着部52が進行方向P1において所定の間隔を空けて螺旋状に巻き付けられる。このため、テープ部材50の進行方向P1において隙間無く粘着部52が設けられる場合に比べて、ワイヤハーネス10の柔軟性を向上させることができる。
(5)テープ部材50は、進行方向P1の始端に非粘着部53が配置されている。テープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分に対して、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53が重なるように、電線20の外周に螺旋状に巻き付けられている。この構成によれば、テープ部材50の進行方向において、先に巻かれたテープ部材50の粘着部52と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52との間に、先に巻かれたテープ部材50の非粘着部54と後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53とが重なった部分が介在される。これにより、テープ部材50の粘着部52を進行方向P1において所定の間隔を空けて螺旋状に巻き付けることができる。このため、テープ部材50の進行方向P1において隙間無く粘着部52が設けられる場合に比べて、ワイヤハーネス10の柔軟性を向上させることができる。
(6)テープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53が重なるように、電線20の外周に螺旋状に巻き付けられている。この構成によれば、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53との重なり部分において、テープ部材50同士が接着しない状態でテープ部材50を2枚重ねにできる。これにより、ワイヤハーネス10の剛性が高くなることを抑制しつつも、2枚重ねになったテープ部材50によって電線20を保護することができる。例えば、2枚重ねのテープ部材50により、電線20に他の部材が接触することを抑制できるため、他の部材との擦れ合い等によって電線20が摩耗することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、ワイヤハーネスの第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態との相違点について主に説明し、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付して、説明の一部又は全部を割愛する場合がある。
(ワイヤハーネス10の構成)
図7に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、複数の電線20を有する電線束30と、電線束30の外周を包囲する外装部材41とを有している。
(外装部材41の構成)
外装部材41は、例えば、電線束30の外周を周方向全周にわたって包囲するように形成されている。外装部材41は、例えば、電線束30を他部材、飛翔物や水滴から保護する。外装部材41は、例えば、電線束30(各電線20)の長手方向の少なくとも一部に設けられている。外装部材41は、例えば、電線束30の外周を周方向全周にわたって覆うように設けられている。
図7及び図8に示すように、外装部材41は、例えば、1本のテープ部材50が螺旋状に巻き回されて形成されている。テープ部材50は、例えば、電線束30の長手方向に沿って電線束30の外周に螺旋状に巻き回されている。テープ部材50は、テープ部材50の幅方向の一部が重なるように、電線束30の外周に螺旋状に巻き回されている。
図8に示すように、電線束30の外周面にテープ部材50を巻き回す際には、渦巻状の構造体からテープ部材50が引き出され、その引き出されたテープ部材50が電線束30の外周に螺旋状に巻き回される。テープ部材50は、電線束30の外周面に対して、電線束30の長手方向に沿う進行方向P1(図中矢印参照)に沿って螺旋状に巻き回される。すなわち、テープ部材50は、電線束30の外周面に対して、進行方向P1の始端側(図中左側)から進行方向P1の終端側(図中右側)に向かって進むように螺旋状に巻き回される。ここで、テープ部材50は、オーバーラップ巻きの構造を有している。以下に、テープ部材50のオーバーラップ巻きの構造について詳述する。
図7に示すように、本実施形態のテープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50における第2面51Bの幅方向の約2/3の幅に対して、後に巻かれるテープ部材50の幅方向の約2/3の幅を重ねて巻き回される。ここで、テープ部材50は、基材51の第1面51Aを電線束30の外周面に向けつつ、非粘着部53を進行方向P1の始端側(図中左側)に配置し、非粘着部54を進行方向P1の終端側(図中右側)に配置した状態で、電線束30の外周に巻き回される。詳述すると、一巻き目のテープ部材50は、そのテープ部材50の幅方向において非粘着部53を進行方向P1の始端(図中左端)に配置した状態で、電線束30の外周面に巻き付けられている。このとき、一巻き目のテープ部材50のうち粘着部52を有する部分のみが電線束30の外周面に接着されており、非粘着部53,54を有する部分は電線束30の外周面に接着されていない。ここで、本実施形態の粘着部52は、テープ部材50の幅方向の1/3の幅D2を有している。このため、電線束30の外周面に巻き付けられる一巻き目のテープ部材50において、その幅方向のうちの1/3の幅のみが電線束30の外周面に接着されている。
二巻き目のテープ部材50は、幅方向のうち進行方向P1の始端側(図中左側)の約2/3の幅を、一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち進行方向P1の終端側(図中右側)の約2/3の幅に重ねて巻き回されている。すなわち、テープ部材50は、二巻き目のテープ部材50における非粘着部53及び粘着部52が、一巻き目のテープ部材50における粘着部52及び非粘着部54に対応する第2面51Bにそれぞれ重なるように巻き回されている。換言すると、二巻き目のテープ部材50の非粘着部53が一巻き目のテープ部材50の粘着部52と電線束30の径方向において重なっており、二巻き目のテープ部材50における粘着部52が一巻き目のテープ部材50の非粘着部54と電線束30の径方向において重なっている。
また、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、例えば、電線束30の外周面に直接接触しないように巻き回されている。すなわち、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、一巻き目のテープ部材50のみと重なっている。換言すると、テープ部材50は、一巻き目のテープ部材50に対して、二巻き目のテープ部材50における粘着部52の全体が重なるように、電線束30の外周に螺旋状に巻き回されている。
また、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、例えば、一巻き目のテープ部材50における粘着部52と電線束30の径方向において重ならないように巻き回されている。換言すると、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54のみと電線束30の径方向において重なっている。すなわち、二巻き目のテープ部材50における粘着部52は、一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分の第2面51Bのみに接着されている。
一方、二巻き目のテープ部材50における非粘着部54は、電線束30の外周面に対して巻き回されている。二巻き目のテープ部材50の非粘着部54は、例えば、一巻き目のテープ部材50に重ならないように巻き回されている。換言すると、二巻き目のテープ部材50の非粘着部54は、一巻き目のテープ部材50から露出された電線束30の外周面のみを被覆するように巻き回されている。但し、二巻き目のテープ部材50の非粘着部54は、電線束30の外周面に接着されていない。
本実施形態の二巻き目のテープ部材50は、先に巻かれた一巻き目のテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分の第2面51Bに対して、二巻き目の粘着部52の全体が重なるように巻き付けられている。このため、二巻き目のテープ部材50は、一巻き目のテープ部材50の第2面51Bのみと接着されており、電線束30の外周面に接着されていない。
三巻き目のテープ部材50も同様に、先に巻かれた二巻き目のテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分の第2面51Bに対して、三巻き目の粘着部52の全体が重なるように巻き付けられている。このため、三巻き目のテープ部材50は、二巻き目のテープ部材50の第2面51Bのみと接着されており、電線束30の外周面に接着されていない。このとき、三巻き目のテープ部材50における非粘着部53は、二巻き目のテープ部材50の粘着部52及び一巻き目のテープ部材50の非粘着部54と電線束30の径方向において重なるように巻き回されている。すなわち、三巻き目のテープ部材50の非粘着部53が配置された部分では、一巻き目のテープ部材50と二巻き目のテープ部材50と三巻き目のテープ部材50とが重なっており、テープ部材50が三枚重ねになっている。換言すると、二巻き目以降のテープ部材50における粘着部52が配置された部分では、テープ部材50が三枚重ねになっている。
なお、四巻き目以降のテープ部材50も同様に、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち非粘着部54の形成された部分の第2面51Bに対して、後に巻かれる粘着部52の全体が重なるように巻き付けられている。このため、四巻き目以降のテープ部材50は、二巻き目のテープ部材50と同様に、先に巻かれたテープ部材50の第2面51Bのみと接着されており、電線束30の外周面に接着されていない。
巻き終わり部分のテープ部材50は、例えば、粘着部52の一部が電線束30の外周面に接着されるように巻き付けられている。例えば、巻き終わり部分のテープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50に対して巻き終わり部分の粘着部52の一部が重なるように、且つ、電線束30の外周面に対して巻き終わり部分の粘着部52の残りの部分が接着されるように、巻き付けられている。これにより、巻き終わり部分のテープ部材50を電線束30に接着させることができ、外装部材41を電線束30に固定することができる。なお、テープ部材50の巻き終わり部分、つまり外装部材41の長さ方向の端部を電線束30の外周面に固定する固定部材を設けるようにしてもよい。同様に、テープ部材50の巻き始め部分、つまり外装部材41の長さ方向の端部を電線束30の外周面に固定する固定部材を設けるようにしてもよい。固定部材としては、例えば、テープ部材50とは別のテープ部材や結束バンドなどを挙げることができる。
以上説明したテープ部材50により形成された外装部材41は、電線束30の外周面を周方向全周にわたって被覆している。但し、本実施形態の外装部材41の長さ方向の中間部では、テープ部材50が電線束30に外周面に接着されていない。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)、(2)の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏することができる。
(7)テープ部材50は、電線20の外周に先に巻かれたテープ部材50に対して、電線20の外周に後に巻かれたテープ部材50の粘着部52が重なるように、電線20の外周に巻き回されている。この構成によれば、テープ部材50が螺旋状に巻き回された場合に、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52を好適に重ねることができる。これにより、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52によって、先に巻かれたテープ部材50の幅方向の一部と後に巻かれたテープ部材50の幅方向の一部とが接着され、電線20の外周を包囲する筒体が形成される。このテープ部材50により形成された筒体によって電線20を保護することができる。このため、電線20の外周に対してテープ部材50を螺旋状に巻き回すことによって、電線20の外周を保護する筒状の外装部材41を形成することができる。この結果、例えばスリットを有するコルゲートチューブを電線20の外周に装着した後に、そのコルゲートチューブの外周にテープを巻き付ける場合に比べて、作業工程を減らすことができ、組立作業性を向上させることができる。
(8)また、粘着部52が基材51の第1面51Aの幅方向の一部のみに設けられている。このため、電線20の外周にテープ部材50を螺旋状に巻き回した場合に、基材51の第1面51A全面に粘着部52を有する場合に比べて、テープ部材50が電線20の外周に接着する領域を小さくできる。これにより、テープ部材50の巻き回しに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを抑制できる。
(9)後に巻かれたテープ部材50の粘着部52により、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50とが接着される。このため、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52との重なり部分において、テープ部材50同士が接着した状態でテープ部材50を2枚重ねにできる。これら2枚重ねになったテープ部材50によって電線20を好適に保護することができる。例えば、2枚重ねのテープ部材50により、電線20に他の部材が接触することを抑制できるため、他の部材との擦れ合い等によって電線20が摩耗することを抑制できる。
(10)さらに、テープ部材50の基材51の厚みを調整することにより、外装部材41における電線20の保護性能を調整することができる。
(11)テープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の全体が重なるように、電線20の外周に螺旋状に巻き回されている。この構成によれば、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の全体が先に巻かれたテープ部材50に重ねられる。このため、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52は、先に巻かれたテープ部材50のみに接着され、電線20の外周面には接着されない。したがって、外装部材41の長さ方向の中間部では、テープ部材50が電線20の外周面に接着されない。これにより、テープ部材50の巻き回しに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを好適に抑制できる。
(12)テープ部材50は、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち粘着部52の形成された部分に対して、後に巻かれるテープ部材50の粘着部52が重ならないように、電線20の外周に螺旋状に巻き回されている。この構成によれば、先に巻かれたテープ部材50の粘着部52と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52とが電線20の径方向において重なることを好適に抑制できる。このため、電線20の径方向において、接着部分が2重に形成されることを抑制できる。これにより、テープ部材50の巻き回しに起因してワイヤハーネス10の剛性が高くなることを好適に抑制できる。
(13)ワイヤハーネス10では、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50とが重なる重なり幅を調整することにより、テープ部材50を第1実施形態の結束部40又は第2実施形態の外装部材41として使い分けることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記各実施形態では、粘着部52の幅D2と非粘着部53の幅D3と非粘着部54の幅D4とを互いに同じ長さに設定したが、これに限定されない。例えば、幅D2,D3,D4を互いに異なる長さに設定してもよい。例えば、幅D3と幅D4を同じ長さに設定し、それら幅D3,D4と幅D2とを異なる長さに設定してもよい。
・例えば図9に示すように、粘着部52の幅D2を、非粘着部53,54の幅D3,D4の各々よりも長く形成してもよい。また、粘着部52の幅D2を、非粘着部53の幅D3と非粘着部54の幅D4とを合算した幅よりも長く形成してもよい。例えば、粘着部52の幅D2を基材51の幅D1の80%程度の長さに設定し、非粘着部53,54の幅D3,D4をそれぞれ基材51の幅D1の10%程度の長さに設定してもよい。
この構成では、基材51の第1面51Aの幅方向における粘着部52の割合が大きくなり、基材51の第1面51Aの幅方向における非粘着部53,54の割合が小さくなる。本変更例のテープ部材50により上記第1実施形態の結束部40を形成した場合には、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれるテープ部材50の非粘着部53が重なる幅を小さくできる。すなわち、先に巻かれたテープ部材50に対して接着されていない状態で重なるテープ部材50の幅を小さくすることができる。これにより、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53がめくれ上がることを抑制できる。また、本変更例のテープ部材50により上記第2実施形態の外装部材41を形成した場合には、先に巻かれたテープ部材50に対して、後から巻かれたテープ部材50の粘着部52が重なる幅を大きくできる。このため、後から巻かれたテープ部材50の粘着部52によってテープ部材50同士が接着されて2枚重ねになった部分を大きくでき、その2枚重ねになったテープ部材50によって電線束30の外周が保護される領域を大きくすることができる。この結果、外装部材41による保護性能を向上させることができる。
・例えば図10に示すように、粘着部52の幅D2を、非粘着部53,54の幅D3,D4の各々よりも短く形成してもよい。例えば、粘着部52の幅D2を基材51の幅D1の20%程度の長さに設定し、非粘着部53,54の幅D3,D4をそれぞれ基材51の幅D1の40%程度の長さに設定してもよい。
この構成では、基材51の第1面51Aの幅方向における非粘着部53,54の割合が大きくなり、基材51の第1面51Aの幅方向における粘着部52の割合が小さくなる。このため、テープ部材50の所定長さ当たりの粘着部52の量を減らすことができる。これにより、テープ部材50の重量を軽くすることができ、テープ部材50の材料費を低減できる。ひいては、ワイヤハーネス10の重量を軽くすることができ、ワイヤハーネス10の製造コストを低減できる。
・上記第1実施形態では、テープ部材50を、重なり部分においてテープ部材50同士が接着しないように螺旋状に巻き付けるようにした。すなわち、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52が重ならないように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き付けるようにした。しかし、これに限定されない。例えば、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の一部が重なるように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き付けるようにしてもよい。この場合には、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の一部が先に巻かれたテープ部材50の第2面51Bに接着されるとともに、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の残りの部分が電線束30の外周面に接着される。
・上記第2実施形態では、先に巻かれたテープ部材50の粘着部52と後に巻かれたテープ部材50の粘着部52とが電線束30の径方向において重ならないように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き回すようにした。しかし、これに限定されない。例えば、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち粘着部52の形成された部分に対して、後に巻かれたテープ部材50の粘着部52の一部が重なるように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き回すようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部54が重ならないように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き回すようにした。しかし、これに限定されない。例えば、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部54の一部が重なるように、テープ部材50を電線束30の外周に螺旋状に巻き回すようにしてもよい。この場合には、先に巻かれたテープ部材50と後に巻かれたテープ部材50との重なり幅を大きくできるため、外装部材41による保護性能を向上させることができる。
・例えば図11に示すように、基材51の第2面51Bに、基材51の第1面51Aに形成された粘着部52の形成領域を示すマーク70を形成するようにしてもよい。マーク70は、例えば、粘着部52の幅を示すように形成されている。マーク70は、例えば、粘着部52と非粘着部53との境界を示す境界線71と、粘着部52と非粘着部54との境界を示す境界線72とを有している。境界線71,72は、基材51の長さ方向に沿って延びている。マーク70は、例えば、境界線71と境界線72との間において、基材51の幅方向に沿って延びる補助線73を有している。マーク70は、例えば、基材51の色と異なる色に形成されている。
この構成によれば、基材51の第2面51Bに形成されたマーク70を視認することにより、基材51の第2面51B側から粘着部52の形成領域を認識することができる。このため、基材51の第1面51Aを電線束30の外周面に向けた状態でテープ部材50を電線束30の外周面に巻き回す際に、表面側に位置する基材51の第2面51Bのマーク70を視認することにより、テープ部材50の重なり幅を好適に調整することができる。例えば、マーク70を視認しながらテープ部材50を巻き回すことにより、先に巻かれたテープ部材50の幅方向のうち粘着部52の形成された部分に対して、後に巻かれるテープ部材50の粘着部52が重ならないように、テープ部材50の重なり幅を好適に調整することができる。
・例えば図12に示すように、非粘着部53の幅方向の一部に、粘着部52(第1粘着部)とは別の粘着部55(第2粘着部)を設けるようにしてもよい。粘着部55は、非粘着部53の幅方向の中間部に設けられている。粘着部55は、例えば、非粘着部53の幅方向の中央部に設けられている。粘着部55は、基材51の第1面51Aに設けられている。粘着部55は、例えば、基材51の第1面51Aに接着されている。粘着部55は、例えば、基材51の第1面51Aに粘着剤が塗布されて形成されている。粘着部55としては、例えば、アクリル樹脂系粘着剤やブチルゴム系粘着剤などを用いることができる。
粘着部55の幅は、例えば、粘着部52の幅よりも短い。粘着部55は、例えば、基材51の長さ方向に沿って延びるように形成されている。粘着部55は、例えば、基材51の長さ方向に沿って連続して延びている。
この構成によれば、先に巻かれたテープ部材50に対して、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53を重ねた場合に、その非粘着部53の一部に設けられた粘着部55を、先に巻かれたテープ部材50に接着させることができる。これにより、後に巻かれたテープ部材50の非粘着部53がめくれ上がることを抑制できる。
・図12に示した変更例では、粘着部55を、基材51の長さ方向に沿って連続して延びるように形成したが、これに限定されない。
例えば図13に示すように、粘着部55を、基材51の長さ方向において所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。すなわち、粘着部55を、基材51の長さ方向に沿って断続的に延びるように設けてもよい。本変更例の粘着部55は、複数の部分粘着部55Aを有している。複数の部分粘着部55Aは、基材51の長さ方向において互いに離れて設けられている。複数の部分粘着部55Aは、例えば、基材51の長さ方向に沿って一列に並んで設けられている。各部分粘着部55Aの平面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、各部分粘着部55Aの平面形状は、円形状、楕円形状又は多角形状に形成することができる。本変更例の各部分粘着部55Aの平面形状は、円形状に形成されている。
・図12及び図13に示した粘着部55を、非粘着部54の幅方向の一部に設けるようにしてもよい。また、粘着部55を、非粘着部53,54の両方に設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、粘着部52を、基材51の長さ方向に沿って連続して延びるように形成したが、これに限定されない。
例えば図14に示すように、粘着部52を、基材51の長さ方向において所定の間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。すなわち、粘着部52を、基材51の長さ方向に沿って断続的に延びるように設けてもよい。本変更例の粘着部52は、複数の部分粘着部52Aを有している。複数の部分粘着部52Aは、基材51の長さ方向において互いに離れて設けられている。複数の部分粘着部52Aは、例えば、基材51の長さ方向に沿って一列に並んで設けられている。各部分粘着部52Aの平面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、各部分粘着部52Aの平面形状は、円形状、楕円形状又は多角形状に形成することができる。本変更例の各部分粘着部52Aの平面形状は、矩形状に形成されている。
・上記各実施形態では、基材51の第1面51Aに粘着部52を設けるようにしたが、これに限定されない。
例えば図15に示すように、基材51の第1面51Aに、第2面51Bに向かって凹む凹部51Xを形成し、その凹部51Xの底面に粘着部52を設けるようにしてもよい。このとき、粘着部52の第1面(図中下面)が基材51の第1面51Aと面一になるように、凹部51X内に粘着部52を設けるようにしてもよい。この構成によれば、基材51の第1面51Aと粘着部52との段差を無くすことができる。
・上記各実施形態では、基材51の第1面51Aの幅方向の一部に粘着部52を形成せずに、基材51の第1面51Aを粘着部52から露出させることにより、非粘着部53,54を形成するようにした。しかし、非粘着部53,54の構造はこれに限定されない。
例えば図16に示すように、基材51の第1面51Aに、所定の厚みを有する非粘着部56を形成するようにしてもよい。非粘着部56の材料としては、例えば、樹脂材料や紙を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂又はポリ塩化ビニルなどを用いることができる。非粘着部56の厚みは、例えば、粘着部52と同じ厚みに形成されている。例えば、非粘着部56の第1面(図中下面)は、粘着部52の第1面(図中下面)と面一になるように形成されている。
・上記各実施形態において、電線束30を構成する電線20の数は特に限定されない。
・上記各実施形態では、電線束30の外周面にテープ部材50を巻き回すようにしたが、これに限定されない。例えば、1本の電線20の外周面にテープ部材50を巻き回すようにしてもよい。
・上記各実施形態では、テープ部材50を、電線20の外周面のみに巻き付けるようにしたが、これに限定されない。例えば、テープ部材50を、電線20を内部に収容する保護管の外周面と電線20の外周面とに巻き回すようにしてもよい。例えば、テープ部材50の進行方向P1の始端を、保護管の外周面に巻き回すようにしてもよい。なお、保護管としては、例えば、金属製又は樹脂製のパイプや、樹脂製のプロテクタ、樹脂等からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバーなどを用いることができる。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2,3 電気機器
10 ワイヤハーネス
20 電線
21 芯線
22 絶縁被覆
30 電線束
40 結束部
41 外装部材
50 テープ部材
51 基材
51A 第1面
51B 第2面
51X 凹部
52 粘着部(第1粘着部)
52A 部分粘着部
53 非粘着部(第1非粘着部)
54 非粘着部(第2非粘着部)
55 粘着部(第2粘着部)
55A 部分粘着部
56 非粘着部
60 芯部材
70 マーク
71,72 境界線
73 補助線
D1,D2,D3,D4 幅
P1 進行方向

Claims (10)

  1. 電線と、
    前記電線に巻き回されたテープ部材と、を有し、
    前記テープ部材は、前記テープ部材の幅方向の一部が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されており、
    前記テープ部材は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部とを有するワイヤハーネス。
  2. 前記テープ部材は、前記電線の外周に先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記電線の外周に後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重ならないように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられている請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記テープ部材は、螺旋状に巻く際の進行方向において、前記先に巻かれた前記テープ部材における前記粘着部と、前記後に巻かれた前記テープ部材における前記粘着部とが離れて設けられるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられている請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記テープ部材は、螺旋状に巻く際の進行方向の始端に前記第1非粘着部が配置されており、
    前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材の幅方向のうち前記第2非粘着部の形成された部分に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記第1非粘着部が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き付けられている請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記テープ部材は、前記電線の外周に先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記電線の外周に後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重なるように、前記電線の外周に巻き回されている請求項1に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部の全体が重なるように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されている請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記テープ部材は、前記先に巻かれた前記テープ部材の幅方向のうち前記粘着部の形成された部分に対して、前記後に巻かれた前記テープ部材の前記粘着部が重ならないように、前記電線の外周に螺旋状に巻き回されている請求項5又は請求項6に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記基材の前記第2面は、前記粘着部の形成領域を示すマークを有している請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記粘着部は、第1粘着部であり、
    前記テープ部材は、前記第1非粘着部の幅方向の中間部に設けられた第2粘着部を有している請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する基材と、
    前記基材の前記第1面の幅方向の中央部に設けられた粘着部と、
    前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち一方の端部に設けられた第1非粘着部と、
    前記基材の前記第1面の幅方向両端部のうち他方の端部に設けられた第2非粘着部と、を有するテープ部材。
JP2020163516A 2020-09-29 2020-09-29 ワイヤハーネス及びテープ部材 Pending JP2022055846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163516A JP2022055846A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 ワイヤハーネス及びテープ部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163516A JP2022055846A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 ワイヤハーネス及びテープ部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022055846A true JP2022055846A (ja) 2022-04-08

Family

ID=80998521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020163516A Pending JP2022055846A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 ワイヤハーネス及びテープ部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022055846A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5434748B2 (ja) 車両用導電路
EP2711937B1 (en) Shielding wire
US7105746B2 (en) Wire harness and method for manufacturing the same
WO2015049980A1 (ja) シールドパイプ
JP5061749B2 (ja) スプライス部の止水方法および該スプライス部を有する自動車用ワイヤハーネスの配索構造
JP2007288898A (ja) ワイヤハーネス分岐部の保護構造
JP2022055846A (ja) ワイヤハーネス及びテープ部材
JP2010126648A (ja) ワイヤハーネス結束用テープ
JP2022055845A (ja) ワイヤハーネス及びテープ部材
WO2016098735A1 (ja) 電線群保護テープおよびワイヤハーネス
JP2017108486A (ja) ワイヤハーネスの長さ調整構造
WO2022114090A1 (ja) ワイヤハーネス
CN112653038B (zh) 用于线束的保护构件,和线束的分支结构
WO2022070605A1 (ja) ワイヤハーネス
JP2007049784A (ja) 自動車用ワイヤハーネスの配索構造
WO2021010145A1 (ja) ワイヤーハーネス
JP2015116099A (ja) ワイヤーハーネス
WO2021010131A1 (ja) ワイヤーハーネス
JP7395829B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
WO2021010146A1 (ja) ワイヤーハーネス
WO2023181908A1 (ja) ワイヤハーネス
JP7459925B2 (ja) 配線部材
WO2021132020A1 (ja) 配索部材及びワイヤハーネス
JP2022028360A (ja) ワイヤハーネス
JP2022123750A (ja) ワイヤハーネス