JP3127635U - スリットチューブ - Google Patents

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悦郎 渡邊
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東方電材株式会社
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Abstract

【課題】コード(電線束)の結束・保護を目的とするスリットチューブにおいて、製造しやすく、破断しにくく、コードを挿入しやすくする。
【解決手段】スリットチューブ1は、平板状のシートを円筒状に丸めて両端(切割部4)を重ねた構造を備えた本体2を有している。本体2には、その軸方向に沿って所定の間隔で複数のスリット3が、本体2の周方向に対して斜めに傾斜する形で互いに平行に形成されている。各スリット3の長さは、本体2の半周以上となっている。これにより、コード挿入容易性を向上させるべくスリット3を長くしても、スリット3を広げたときに応力が集中せずに分散する。したがって、スリットチューブ1の破断を伴うことなくコード5を容易に挿入することができる。その結果、スリットチューブ1は、破断しにくく、コードを挿入しやすい。
【選択図】図1

Description

本考案は、コード(電線束)の結束・保護を目的とするスリットチューブに関するものである。
従来、この種のスリットチューブは、合成樹脂製の円筒チューブから構成され、円筒状の本体には軸方向にわたる切割部が設けられ、切割部から離間する本体の周方向には中央スリットが軸方向に交差して複数設けられている。そして、切割部の各端面には軸方向に沿って側縁スリットがそれぞれ複数設けられている(例えば、特許文献1〜2参照)。
コード類の挿入に際しては、引き込みクランプのシリンダにコードを保持した状態で、ケーシング案内ヘッドを切割部に押し当てて円筒の内部に挿入し、クランプホルダを把持して切割部に沿ってケーシング案内ヘッドを軸方向に推し進めてゆくと、切割部の側縁スリットがケーシング案内ヘッドの傾斜面に当接して開かれ、シリンダ内のコードがシリンダの傾きに伴って円筒内部に挿入されてゆく。
特開2002−44827号公報 特開2004−329000号公報
しかしながら、スリットチューブにコードを挿入するときは、コードを切割部に押し当てるので、コードが切割部の側縁スリットに1個づつ引っかかるために、軸方向に沿ってコードをスリットチューブの内部に挿入することができないものであった。スリットチューブにコードを挿入するとき、引き込みクランプのような専用治具が必要となり、面倒である。
又、コードを曲げて使用する必要があるときには、スリットがチューブの軸方向に直交しているために、曲げ易いものの、軸方向の強度を取りにくく、所望の曲げ角度に設定して維持しておくことが困難であった。しかも、スリットの両端部に応力が集中するために、曲げ設定を何回か繰り返すことで、容易に破断する恐れがあった。
本考案は、こうした問題点を考慮してなされたもので、専用工具を不要してコードを挿入し、所望の曲げ角度を設定できるようにしたスリットチューブを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するため、本考案に係るスリットチューブは、次のような手段を採用する。
すなわち、請求項1に記載の考案は、円筒状の本体に軸方向にわたる切割部を有するとともに周方向のスリットが形成された合成樹脂製のスリットチューブにおいて、前記切割部は上記本体の切割端面を軸方向にわたる平滑端面に形成し、平滑端面から一定幅の円弧片が周方向で内外に重ね合わされるとともに軸方向にわたって重ね合わされ、各円弧片は弾性力により重ね合わせが維持されつつ押込力によって開口可能な押込ロック部として構成され、押込ロック部から離間する前記本体には周方向に対して斜めに前記スリットが複数設けられていることを特徴とする。
そして、請求項1に記載の考案では、円弧片の重ね合わせにコードが押し当てられると、円弧片が内外に離間して押込ロック部が解除され、チューブ内にコードが挿入される。また、スリットの両端の位置が軸方向にずれているためにスリットの両端部に応力が集中しない。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のスリットチューブにおいて、前記押込ロック部は重ね合わせを弾性力に抗する押込力によって解除されて開口し、開口部位から軸方向にわたって内外の平滑端面に沿って重ね合わせを解除可能であることを特徴とする。
そして、請求項2に記載の考案では、押込ロック部が解除されると、内外に離間する平滑端面がガイドとして機能し、順次重ね合わせを離間して軸方向での挿入が可能となる。
請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載のスリットチューブにおいて、前記各円弧片は前記本体の1/5〜半周にわたってスリットが設けられていないことを特徴とする。
そして、請求項3に記載の考案では、スリットのない円弧片が重ね合わせられて押込ロック部が形成されているので、弾性力があるロック構造となり、重ね合わせ部分での本体強度が確保される。特に、チューブ曲げした内側での強度が発生する。
請求項4に記載の考案は、請求項1〜3のいずれかに記載のスリットチューブにおいて、前記スリットの周方向の長さは、前記本体の半周〜3/4となっていることを特徴とする。
そして、請求項4に記載の考案では、コードの曲げ形状に合わせてスリットチューブを自在に曲げることができ、スリットチューブの使い勝手が向上する。
請求項1に係る考案によれば、円弧片の重ね合わせにコードが押し当てられると、円弧片が内外に離間して押込ロック部が解除され、離間部位にコードの一部を挿入できるうえに、この離間部位を足がかりとして順次コードを押込んでゆくことができ、専用工具を不要にすることができる。また、スリットの両端の位置が軸方向にずれているため、コードを挿入した状態でも曲げ易さが得られるうえに、スリットの両端部への応力を分散することができる。
また、請求項2に係る考案によれば、押込ロック部が解除されると、内外に離間した各平滑端面を押込ガイドとして機能させることができ、順次軸方向にわたる離間を誘発してチューブ内にコードを挿入することができ、挿入後には円弧片が内外から弾性復帰した重ね合わせを維持してゆくことができる。
また、請求項3に係る考案によれば、スリットのない円弧片が重ね合わせて弾性力のある押込ロック部を形成することができるうえに、弾性力があるロック構造となり、重ね合わせ部分での本体強度が確保される。しかも、、チューブ曲げした内側での強度を確保することができる。
さらに、請求項4に係る考案によれば、コードの曲げ形状に合わせてスリットチューブを自在に曲げることができ、スリットチューブの使い勝手を向上させることができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案に係るスリットチューブの一実施形態を示す斜視図、図2は同端面図、図3は同展開図、図4は押込み状態を示す斜視図である。
スリットチューブ1は、図1に示すように、弾力性を有する合成樹脂を素材として略円筒状の本体2を有して長手方向に伸ばされ、好ましくは、透過性のある素材で形成されている。上記本体2には、軸方向にわたって周面を切割してなる端面が平滑端面4,5に形成され、平滑端面4,5から一定幅の円弧片6,7が周方向で内外に重ね合わされるとともに軸方向にわたって重ね合わされる。
前記平滑端面4,5は、軸方向に沿った略直線状に形成され、チューブ肉厚tを有して軸方向に沿う自由端として構成されている。平滑端面4,5から一定幅の円弧片6,7はスリットを設けない肉厚構造として弾性力により重ね合わせする。各円弧片6,7は、図3では本体2の周方向の約40%弱に構成され、チューブ全体の強度が保持されているが、最大では本体の1/5〜半周にわたってスリットを設けない肉厚構造として実現可能である。その結果、各円弧片6,7は弾性力により重ね合わせが維持されつつ押込力によって開口可能な押込ロック部3として構成される。
また、前記押込ロック部3から離間する本体2には、周方向に対して斜めにスリット8が設けられ、このスリット8が一定間隔で軸方向に複数配置されている。上記スリット8は、図3では約60%強であるが、最大は本体2の半周〜3/4程度まで設定することができる。さらに、上記スリット8は、図3に示すように斜めに僅かに蛇行して形成するが、斜め直線状に設けることも可能である。なお、スリット8は内外に貫通して形成するが、図示しないが、外周側のみの切り込みとして内周側には切り残しを設けて曲げ具合に応じて切断誘発する構造も設計可能である。
次に、スリットチューブ1の製造について説明する。
図5に示すように、スリットチューブ製造設備11は、上下に配置されるガイドローラ12,13と、これらガイドローラ12,13を回転自在に支持する支持台14と、後方(図5左方)に配置されるチューブ載置台15と、前方(図5右方)の上方に配置されるスリット形成用カッター17と、下方で右方に配置される切割用カッター18とから構成されている。
前記スリット形成用カッター17は、斜め刃先がチューブ軸方向に交差して配置され、刃先の基部側が枢着されて回転自在に取付され、斜め切り込みが可能になっている。また、前記切割用カッター18は、斜め刃先がチューブ軸方向に沿って配置され、チューブ移動に伴って切割可能に配置されている。
まず、スリット3が形成されていない円筒状の本体2をチューブ載置台15上に用意する。
次に、ガイドローラ12,13を一定の速度で回転させるとともに、スリット形成用カッター17を一定の速度で回転させる。すると、スリット形成用カッター17は交差方向から刃先を本体2に入れるので、送り速度に応じて斜め方向へ切り込みを入れることとなり、スリット8が複数形成されることとなる。
次いで、本体2は、切割用カッター20側へ一定の速度で送り出されるので、切割用カッター18によって切断される。その結果、本体2には、軸方向の切割された平滑端面4,5が形成され、樹脂弾性によって丸まることによって円弧片6,7が重ね合わせられることとなる。その結果、押込ロック部3が形成される。
そして、スリットチューブ1にコードを挿入するときには、複数コードCを押込ロック部3に押し当て、弾性力に抗してコードCを押込みすると、外側の円弧片6よりも内側の円弧片7が内側へ曲げられ、円弧片6,7が離間して押込み可能な空間が形成される。この空間にコードCを押し込むと、コードCによって曲げられた状態の押込み可能な空間が維持される。これに続いて、コードCを押込みするが、外側の円弧片6の円滑端面4と内側の円弧片7の円滑端面5とが略直線状の案内ガイド面として機能するので、ガイドにそって円弧片6,7の重ね合わせが離間され、軸方向にわたる押込み挿入が行われることとなる。押込み終了後には、コードCが内部に収まるので、円弧片6,7が弾性復帰して重ね合わせられて押込ロック部3が再度構築されることとなる。
このとき、スリット8は、本体2の周方向に対して斜めに設けられているので、両端の位置が軸方向にずれることになるために、曲線部分に使用するときでも、スリット8の両端部に応力が集中せずに分散する。したがって、スリットチューブ1の破断を伴うことなくコードCを所望の曲げ位置に設定可能となる。
また、スリット8の長さは、本体2の半周以上となっているので、スリット8の開度が大きくなり、スリットチューブ1の湾曲性が向上する。
なお、上述の実施形態においては、円筒状に切割部を設けたものを前提として説明したが、平板状のシートを円筒状に丸めて両端を重ねた構造を備えた本体2についても実施可能である。
本考案に係るスリットチューブの一実施形態を示す斜視図である。 本考案に係るスリットチューブの一実施例を示す端面図である。 本考案に係るスリットチューブの一実施例を示す同展開図である。 本考案に係るスリットチューブの一実施例に係る押し込み状態を示す斜視図である。 本考案に係るスリットチューブのスリットチューブ製造設備の一実施例を示す説明図である。
符号の説明
1……スリットチューブ
2……本体
3……押込ロック部
4、5……平滑端面
6,7……円弧片
8……スリット
11……スリットチューブ製造設備
12、13……送りローラ
14……支持台
15……チューブ載置台
17……スリット形成用カッター
18……切割形成用カッター

Claims (4)

  1. 円筒状の本体に軸方向にわたる切割部を有するとともに周方向のスリットが形成された合成樹脂製のスリットチューブにおいて、
    前記切割部は上記本体の切割端面を軸方向にわたる平滑端面に形成し、平滑端面から一定幅の円弧片が周方向で内外に重ね合わされるとともに軸方向にわたって重ね合わされ、各円弧片は弾性力により重ね合わせが維持されつつ押込力によって開口可能な押込ロック部として構成され、押込ロック部から離間する前記本体には周方向に対して斜めに前記スリットが複数設けられていることを特徴とするスリットチューブ。
  2. 請求項1に記載のスリットチューブにおいて、
    前記押込ロック部は重ね合わせを弾性力に抗する押込力によって解除されて開口し、開口部位から軸方向にわたって内外の平滑端面に沿って重ね合わせを解除可能であることを特徴とするスリットチューブ。
  3. 請求項1または2に記載のスリットチューブにおいて、
    前記各円弧片は前記本体の1/5〜半周にわたってスリットが設けられていないことを特徴とするスリットチューブ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のスリットチューブにおいて、
    前記スリットの周方向の長さは、前記本体の半周〜3/4となっていることを特徴とするスリットチューブ。
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