JP7236618B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
<第1実施形態>
1.ワイヤハーネス1の構成
ワイヤハーネス1の構成を、図1~図4に基づき説明する。ワイヤハーネス1は、例えば、自動車や鉄道車両等の車両等に使用される。図1に示すように、ワイヤハーネス1は、ケーブル3と、保持部材5と、グロメット部6と、を備える。
図1に示すように、保持部材5は、屈曲部3Aの全てと、直線部3Bの一部と、直線部3Cの一部とを覆っている。保持部材5が存在することにより、ケーブル3に対し外力を加えなくても、屈曲部3Aは一定の形状を維持する。
保持部材5の材料として、例えば、外部シース11の材料と同様の材料が挙げられる。保持部材5の材料は、外部シース11の材料と同じであることが好ましい。保持部材5の材料が外部シース11の材料と同じである場合、保持部材5と外部シース11とを溶着することが容易になる。
図1に示すように、保持部材5のうち、屈曲部3Aを覆う部分は、屈曲部3Aの形状に沿って湾曲している。直線部3Cの中心を通り、直線部3Cの軸方向に平行な仮想直線Xを想定する。また、直線部3Bの中心を通り、直線部3Bの軸方向に平行な仮想直線Yを想定する。仮想直線Xと仮想直線Yとの交点をOとする。交点Oから、端部5B側の保持部材5の端面までの距離をxとする。交点Oから、端部5A側の保持部材5の端面までの距離をyとする。
距離xと距離yとは、例えば、同程度である。距離yは、距離xより小さいことが好ましい。その理由を以下で説明する。保持部材5のうち、交点Oよりも端部5Aの側にある部分は、固定部材45によって保持部材5が後述する固定対象53に固定される位置から遠く、振動し易い部分である。距離yが小さい場合、保持部材5のうち、交点Oよりも端部5Aの側にある部分が小さくなる。そのことにより、保持部材5の振動を抑制できる。その結果、保持部材5の損傷を抑制し、保持部材5の寿命を延ばすことができる。 図1に示すように、グロメット部6は、保持部材5の外周側に設けられている。なお、外周側とは、保持部材5が覆うケーブル3の径方向に沿って、ケーブル3の中心軸から離れた側である。内周側とは、外周側とは反対の側である。グロメット部6は、保持部材5と一体の部材であってもよいし、保持部材5とは別体の部材であってもよい。長手方向Lにおけるグロメット部6の位置は、端部5Bの側の位置である。
第1突出部47と、第2突出部49と、溝37とは、それぞれ、保持部材5の全周にわたって形成されている。図4に示すように、長手方向Lから見て、外周端35の形状と、溝37の底38の形状とは、それぞれ、楕円形である。なお、外周端35の形状と、底38の形状とは、長円であってもよい。
(1A)ワイヤハーネス1は、保持部材5を備えることにより、屈曲部3Aの形状を保持することができる。そのため、ワイヤハーネス1を用いれば、配索の作業が容易になる。
(1D)保持部材5のうち、長手方向Lにおける両方の端部5A、5Bが、外部シース11に溶着されている。そのため、水分が、外部から、保持部材5と外部シース11との隙間を通り、図1に示す外部シース11の端部11Aに至ることを抑制できる。その結果、水分が、端部11Aの側から、外部シース11と撚合電線7との間に進入することを抑制できる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、直線部3B、3Cの一方又は両方において外部シース11及びテープ9を除去し、次に、外部シース11及びテープ9が除去された部分の撚合電線7の外周側に樹脂チューブを挿入することができる。樹脂チューブの材料として、例えば、外部シース11の材料と同様の材料が挙げられる。直線部3B、3Cが外部シース11を備えず、代わりに樹脂チューブを備える場合、保持部材5は樹脂チューブを覆う。
(2)第1実施形態において、保持部材5に覆われている直線部3B、3Cの一方又は両方は、屈曲部3Aと同様に、テープ9及び外部シース11を備えていなくてもよい。また、屈曲部3Aの一部又は全部は、テープ9及び外部シース11を備えていてもよい。また、屈曲部3Aの一部又は全部は、樹脂チューブを備えていてもよい。
(4)第1実施形態において、ケーブル3は、テープ9の代わりに不織布の層を備えていてもよい。
(6)第1実施形態において、ワイヤハーネス1は、車両以外の用途を有していてもよい。
(9)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
Claims (3)
- 複数の電線、及び前記複数の電線を被覆する絶縁性被覆を含み、屈曲部を有するケーブルと、
前記ケーブルのうち、前記屈曲部を含む範囲を覆い、前記屈曲部の形状を保持する保持部材と、
前記保持部材の外周側に設けられ、前記保持部材の固定対象に設けられた固定孔の縁部を差し込み可能なグロメット部と、
を備え、
前記保持部材のうち、前記グロメット部が設けられた部分の内周側に前記絶縁性被覆が存在し、前記屈曲部は、前記絶縁性被覆を備えていないワイヤハーネス。 - 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
前記ケーブルは、さらに、第1直線部と、第2直線部と、を有し、
前記屈曲部は、前記ケーブルの長手方向において、前記第1直線部と前記第2直線部との間に配置されており、
前記第1直線部及び前記第2直線部は、前記絶縁性被覆を備えているとともに、前記複数の電線と前記絶縁性被覆との間に前記複数の電線の外周を被覆するテープを備えているものの、前記屈曲部は、前記テープを備えておらず、
前記グロメット部は、前記第2直線部の外周側に設けられ、前記保持部材のうち、前記グロメット部が設けられた部分の内周側に前記テープが存在するワイヤハーネス。 - 請求項1又は2に記載のワイヤハーネスであって、
前記保持部材のうち、前記ケーブルの長手方向における両端部が、前記絶縁性被覆に溶着されているワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
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JP2019138881A JP7236618B2 (ja) | 2019-07-29 | 2019-07-29 | ワイヤハーネス |
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JP2021023052A JP2021023052A (ja) | 2021-02-18 |
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Family Applications (1)
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2000057858A (ja) | 1998-08-06 | 2000-02-25 | Kurabe Ind Co Ltd | ブッシング付電源コード |
JP2013128352A (ja) | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネスの配索構造、および、ワイヤーハーネス |
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2019
- 2019-07-29 JP JP2019138881A patent/JP7236618B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JP2013128352A (ja) | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネスの配索構造、および、ワイヤーハーネス |
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JP2021023052A (ja) | 2021-02-18 |
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