JP7236617B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
<第1実施形態>
1.ワイヤハーネス1の構成
ワイヤハーネス1の構成を、図1~図4に基づき説明する。ワイヤハーネス1は、例えば、自動車や鉄道車両等の車両等に使用される。図1に示すように、ワイヤハーネス1は、ケーブル3と、保持部材5と、固定部材45と、を備える。
図1に示すように、保持部材5は、屈曲部3Aの全てと、直線部3Bの一部と、直線部3Cの一部とを覆っている。保持部材5が存在することにより、ケーブル3に対し外力を加えなくても、屈曲部3Aは一定の形状を維持する。
保持部材5の材料として、例えば、外部シース11の材料と同様の材料が挙げられる。保持部材5の材料は、外部シース11の材料と同じであることが好ましい。保持部材5の材料が外部シース11の材料と同じである場合、保持部材5と外部シース11とを溶着することが容易になる。
保持部材5は、例えば、以下の方法で製造できる。保持部材5の形状に対応する金型の中にケーブル3を設置する。このとき、ケーブル3の形状は、ワイヤハーネス1の完成品における形状とする。次に、保持部材5の材料である液状の樹脂を金型に流し込み、保持部材5を形成する。この製造方法を用いることにより、保持部材5と外部シース11とを容易に溶着することができる。
図1に示すように、保持部材5のうち、屈曲部3Aを覆う部分は、屈曲部3Aの形状に沿って湾曲している。直線部3Cの中心を通り、直線部3Cの軸方向に平行な仮想直線Xを想定する。また、直線部3Bの中心を通り、直線部3Bの軸方向に平行な仮想直線Yを想定する。仮想直線Xと仮想直線Yとの交点をOとする。交点Oから、端部5B側の保持部材5の端面までの距離をxとする。交点Oから、端部5A側の保持部材5の端面までの距離をyとする。
距離xと距離yとは、例えば、同程度である。距離yは、距離xより小さいことが好ましい。その理由を以下で説明する。保持部材5のうち、交点Oよりも端部5Aの側にある部分は、固定部材45によって保持部材5が後述する固定対象53に固定される位置から遠く、振動し易い部分である。距離yが小さい場合、保持部材5のうち、交点Oよりも端部5Aの側にある部分が小さくなる。そのことにより、保持部材5の振動を抑制できる。その結果、保持部材5の損傷を抑制し、保持部材5の寿命を延ばすことができる。
(1A)ワイヤハーネス1は、保持部材5を備えることにより、屈曲部3Aの形状を保持することができる。そのため、ワイヤハーネス1を用いれば、配索の作業が容易になる。
(1D)保持部材5のうち、長手方向Lにおける両方の端部5A、5Bが、外部シース11に溶着されている。そのため、水分が、外部から、保持部材5と外部シース11との隙間を通り、図1に示す外部シース11の端部11Aに至ることを抑制できる。その結果、水分が、端部11Aの側から、外部シース11と撚合電線7との間に進入することを抑制できる。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)~(1D)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、直線部3B、3Cの一方又は両方において外部シース11及びテープ9を除去し、次に、外部シース11及びテープ9が除去された部分の撚合電線7の外周側に樹脂チューブを挿入することができる。樹脂チューブの材料として、例えば、外部シース11の材料と同様の材料が挙げられる。直線部3B、3Cが外部シース11を備えず、代わりに樹脂チューブを備える場合、保持部材5は樹脂チューブを覆う。
(2)第1~第2実施形態において、保持部材5に覆われている直線部3B、3Cの一方又は両方は、屈曲部3Aと同様に、テープ9及び外部シース11を備えていなくてもよい。また、屈曲部3Aの一部又は全部は、テープ9及び外部シース11を備えていてもよい。また、屈曲部3Aの一部又は全部は、樹脂チューブを備えていてもよい。
(4)第1~第2実施形態において、ケーブル3は、テープ9の代わりに不織布の層を備えていてもよい。
(6)第1~第2実施形態において、ワイヤハーネス1は、車両以外の用途を有していてもよい。
(9)第1実施形態における固定部材45、及び第2実施形態における固定部材57の材料は、金属以外の材料であってもよい。金属以外の材料として、例えば、樹脂、ゴム、セラミック等が挙げられる。
Claims (4)
- 複数の電線、及び前記複数の電線を被覆する絶縁性被覆を含み、屈曲部、第1直線部、及び第2直線部を有するケーブルと、
前記ケーブルのうち、前記屈曲部を含む範囲を覆い、前記屈曲部の形状を保持する保持部材と、
前記保持部材の外周側に設けられ、前記保持部材を固定対象に固定する固定部材と、
を備え、
前記屈曲部は、前記ケーブルの長手方向において、前記第1直線部と前記第2直線部との間に配置されており、
前記第1直線部及び前記第2直線部は、前記絶縁性被覆を有するとともに、前記複数の電線と前記絶縁性被覆との間に前記複数の電線の外周を被覆するテープを有しているものの、前記屈曲部は、前記絶縁性被覆及び前記テープを有しておらず、
前記固定部材は、前記第2直線部の外周側に設けられ、前記保持部材のうち、前記固定部材が設けられた部分の内周側に前記絶縁性被覆及び前記テープが存在するワイヤハーネス。 - 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
前記固定部材は、
前記保持部材を外周側から把持する把持部と、
前記固定対象に固定される固定部と、
を備えるワイヤハーネス。 - 請求項1又は2に記載のワイヤハーネスであって、
前記保持部材の少なくとも一部が、前記絶縁性被覆に溶着されているワイヤハーネス。 - 請求項3に記載のワイヤハーネスであって、
前記保持部材のうち、前記ケーブルの長手方向における両端部が、前記絶縁性被覆に溶着されているワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
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JP2019138880A JP7236617B2 (ja) | 2019-07-29 | 2019-07-29 | ワイヤハーネス |
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JP2019138880A JP7236617B2 (ja) | 2019-07-29 | 2019-07-29 | ワイヤハーネス |
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JP2021023051A JP2021023051A (ja) | 2021-02-18 |
JP7236617B2 true JP7236617B2 (ja) | 2023-03-10 |
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ID=74573426
Family Applications (1)
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Citations (3)
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JP2017098143A (ja) | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 住友電装株式会社 | 導電路 |
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Patent Citations (3)
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