JP7431085B2 - アクチュエータおよびダンパーユニット - Google Patents
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Description
記第2ダンパー部材のそれぞれは、筒状のゲル状部材と、前記ゲル状部材の内周部に接続される第1部材と、前記第1部材の外周側を囲んでおり前記ゲル状部材の外周部に接続される第2部材と、を備え、前記第1部材と前記第2部材の一方は、前記可動体に接続され、前記第1部材と前記第2部材の他方は、前記固定体に接続され、前記第1ダンパー部材と前記第2ダンパー部材は、前記ゲル状部材の軸線方向と前記可動体の振動方向とが一致しており、前記ゲル状部材は、第1端面、および、前記第1端面とは逆方向を向く第2端面を備え、前記第1端面と前記第2端面は、断面形状が異なり、前記第1ダンパー部材は、前記第1端面が前記振動方向の一方側を向いており、前記第2端面が前記振動方向の他方側を向いており、前記第2ダンパー部材は、前記第2端面が前記振動方向の一方側を向いており、前記第1端面が前記振動方向の他方側を向いていることを特徴とする。
面側の端部よりも突出していることが好ましい。このようにすると、ダンパー部材(第1ダンパー部材および第2ダンパー部材)は、第1部材と第2部材の端部の位置が揃っていない側が一目でわかる。従って、ダンパー部材の裏表が一目でわかり、ゲル状部材の裏表が一目でわかる。従って、アクチュエータ1を組み立てる際に、同一のダンパー部材10の表裏を逆向きにして組み立てる作業を容易に、且つ、間違いなく行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の断面図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1を軸線方向の一方側L1から見た分解斜視図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1を軸線方向の他方側L2から見た分解斜視図である。アクチュエータ1は、固定体2および可動体3と、固定体2と可動体3とを接続するダンパー部材10と、可動体3を固定体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6とを備える。磁気駆動機
構6は、可動体3に配置される磁石61と、固定体2に配置されるコイル62とを備えており、固定体2に対して可動体3を軸線L方向に相対移動させる。
可動体3は、軸線L方向の一方側L1の端部、および軸線L方向の他方側L2の端部の各位置において、ダンパー部材10を介して固定体2に接続される。以下、軸線L方向の一方側L1に配置されるダンパー部材10を第1ダンパー部材10Aとし、軸線L方向の他方側L2に配置されるダンパー部材10を第2ダンパー部材10Bとする。
5の端面および第2部材12の端面と同一面上に位置しており、平坦面である。一方、ゲル状部材14の第2端面142は、充填されたゲル材料Gの表面(液面)であるため、表面張力によって凹面になっている。
固定体2は、筒状のケース20と、ケース20の軸線L方向の一方側L1の開口を塞ぐ第1蓋部材21と、ケース20の軸線L方向の他方側L2の開口を塞ぐ第2蓋部材22と、ケース20の内側で第1蓋部材21と第2蓋部材22との間に配置されるコイルホルダ4を備える。本形態では、ケース20、第1蓋部材21、第2蓋部材22、およびコイルホルダ4は樹脂製である。
可動体3は、固定体2の径方向の中心において軸線L方向に延びるシャフト31と、シャフト31の軸線L方向の略中央に固定される磁石61と、磁石61にL1側で重なる第1ヨーク32と、磁石61にL2側で重なる第2ヨーク33を備える。
れる。第1磁性板34は、磁石61のL2側の面に接着等の方法で固定される端板部341と、端板部341の外縁からL1側に延在する円筒状の側板部342とを備える。側板部342は、コイルホルダ4の胴部42の外周側に配置される。第2磁性板35は、第1磁性板34の端板部341よりわずかに小さな円板状である。第2磁性板35は、第1磁性板34の端板部341にL1側で積層され、端板部341に溶接されている。第2磁性板35は、磁石61のL2側の面に接着等の方法で固定される。
図4は、ダンパー部材10の製造方法の説明図である。ダンパー部材10の製造に用いる製造用治具90は、円形凹部91と、円形凹部91の底面中央から突出するピン92を備える。ダンパー部材10の製造方法は、製造用治具90に対して第1部材11および第2部材12を組み付ける第1工程と、第1部材11と第2部材12の隙間Sにゲル材料を充填する第2工程と、ゲル材料を加熱硬化させる第3工程と、製造用治具90からダンパー部材10を取り外す第4工程と、を含む。
造用治具90の第1部材11が当接する面および第2部材12が当接する面に突き出しピンを配置するための貫通孔(図示せず)を設けておき、突き出しピンを用いてダンパー部材10を製造用治具90から取り外す。完成したダンパー部材10は、円形凹部91の底面94に接していた第1端面141が平坦面であり、液面であった第2端面142は凹面になっている。また、第1部材11の小径部16(すなわち、第1部材11の第2端面142側の端部)は、第2部材12の第2端面142側の端部よりも突出している。
アクチュエータ1は、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3を軸線L方向に駆動する駆動力を発生させる。コイル62への通電を切ると、可動体3は、ゲル状部材14の復帰力によって原点位置へ戻る。従って、コイル62への通電を断続的に行うことにより、可動体3は、軸線L方向で振動する。
以上のように、本形態に係るアクチュエータ1は、可動体3と固定体2を接続する第1ダンパー部材10Aおよび第2ダンパー部材10Bは、それぞれ、筒状のゲル状部材14を備えており、可動体3が振動する際、ゲル状部材14は、軸線方向にせん断変形するように組み立てられている。
部材10Aおよび第2ダンパー部材10Bの特性の違いが相殺される。従って、各ダンパー部材が単体では第1部材11と第2部材12が相対移動する方向の違いによる特性差があっても、アクチュエータ1全体としては、可動体3が移動する方向の違いによる特性差を低減もしくは解消することができる。
図5は、第1ダンパー部材10Aと第2ダンパー部材10Bの配置を示す説明図である。図5(a)は上記形態の配置を示しており、図5(b)は変形例の配置を示している。図1、図5(a)に示すように、上記形態では、ゲル状部材14の第2端面142同士を対向させるように第1ダンパー部材10Aと第2ダンパー部材10Bを配置しているが、図5(b)に示すように、上記形態とは逆の向きに配置してもよい。
図6は、本発明の実施形態に係るダンパーユニット110の説明図である。図6に示すダンパーユニット110は、2個のダンパー部材10を備える。各ダンパー部材10は、上記形態と同一の構成であり、軸線L方向で逆向きに配置される。従って、ダンパーユニット110は、全体として、軸線L方向に対して垂直な面を基準として対称な形状になっている。
Claims (5)
- 第1ダンパー部材および第2ダンパー部材を備えたダンパーユニットであって、
前記第1ダンパー部材と前記第2ダンパー部材のそれぞれは、
筒状のゲル状部材と、前記ゲル状部材の内周部に接続される第1部材と、前記第1部材の外周側を囲んでおり前記ゲル状部材の外周部に接続される第2部材と、を備え、
前記第1ダンパー部材と前記第2ダンパー部材は、前記ゲル状部材の軸線方向に並んでおり、
前記ゲル状部材は、第1端面、および、前記第1端面とは逆方向を向く第2端面を備え、前記第1端面と前記第2端面は、断面形状が異なり、
前記第1ダンパー部材は、前記第1端面が前記軸線方向の一方側を向いており、前記第2端面が前記軸線方向の他方側を向いており、
前記第2ダンパー部材は、前記第2端面が前記軸線方向の一方側を向いており、前記第1端面が前記軸線方向の他方側を向いていることを特徴とするダンパーユニット。 - 前記第1端面と前記第2端面の一方は、平坦面であり、
前記第1端面と前記第2端面の他方は、凹面であることを特徴とする請求項1に記載のダンパーユニット。 - 前記第1部材の前記第2端面側の端部は、前記第2部材の前記第2端面側の端部よりも突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のダンパーユニット。
- 前記ゲル状部材は、円筒形状であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のダンパーユニット。
- 可動体および固定体と、
前記可動体を前記固定体に対して振動させる駆動機構と、
請求項1から4の何れか一項に記載のダンパーユニットと、を有するアクチュエータであって、
前記ダンパーユニットは、
前記可動体の振動方向と前記軸線方向とが一致しており、前記可動体の振動方向の一端側および他端側の2箇所に配置されて、前記2箇所において前記可動体と前記固定体とを
接続することを特徴とするアクチュエータ。
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