JP6944287B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、各種振動を発生させるアクチュエータに関するものである。
磁気駆動機構によって振動を発生させる機器として、コイルおよび磁石を備えた磁気駆動回路によって可動体を支持体に対して軸線方向に振動させるアクチュエータが提案されている。また、この種のアクチュエータにおいて、可動体を適正に駆動するために、支持体と可動体を粘弾性部材で接続することが提案されている。例えば、特許文献1では、可動体が支持体(固定体)に対して軸線方向に移動可能に支持され、支持体と可動体との間にシリコーンゲル(ゲル状ダンパー部材)が挟まれている。シリコーンゲルなどの粘弾性部材を用いることにより、可動体を駆動した際の共振が抑制される。
特開2017−60207号公報
特許文献1のアクチュエータにおいて、磁気駆動回路は、同軸に配置される磁石とコイルを備えている。粘弾性部材は、支持体(固定体)の内周面と、可動体の外周面との間に挟まれており、可動体の中心軸線を囲むように配置されている。
一方、コイルおよび磁石を備えた磁気駆動回路によって振動を発生させるアクチュエータの構造として、扁平なコイルと平板状の磁石を第1方向に対向させ、第1方向と直交する第2方向に可動体を振動させる磁気駆動回路を用いるものが提案されている。そこで、この種のアクチュエータにおいても、粘弾性部材の特性を適正に利用して可動体を適正に駆動することが望ましい。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、支持体と可動体との間に粘弾性部材を適正に配置して可動体を適正に駆動することが可能なアクチュエータを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明を適用したアクチュエータは、支持体と、前記支持体に移動可能に支持された可動体と、コイルおよび前記コイルに第1方向で対向する磁石を備え、前記可動体を前記支持体に対して前記第1方向に交差する第2方向に相対移動させる磁気駆動回路と、前記支持体と前記可動体とが前記第1方向で対向する個所に配置された粘弾性部材と、を有し、前記粘弾性部材は、前記第1方向を厚み方向として配置され、前記可動体が前記支持体に対して前記第2方向に移動する際、せん断方向に変形し、前記支持体は、内側に前記可動体および前記磁気駆動回路を収容するカバーと、前記コイルを支持するホルダと、を備え、前記コイルは、前記ホルダを第1方向に貫通するコイル保持穴に配置され、前記可動体は、前記磁石を保持するヨークを備え、前記ヨークは、前記コイルに対して前記第1方向の一方側で対向する第1板部と、前記コイルに対して前記第1方向の他方側で対向する第2板部と、を備え、前記粘弾性部材は、前記第1板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所、および、前記第2板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所に配置されることを特徴とする。
本発明では、支持体と可動体とが第1方向で対向する個所に粘弾性部材が配置されており、磁気駆動回路は、可動体を第1方向に交差する第2方向に駆動する。また、粘弾性部材は、前記第1方向を厚み方向として配置され、可動体が支持体に対して第2方向に移動する際、粘弾性部材は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、可動体を振動させた際の共振を粘弾性部材によって抑制することができる。また、粘弾性部材のせん断方向の変形は、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘
弾性部材では、運動方向によるバネ力が一定となる。それゆえ、本発明では、可動体を第1方向に交差する方向に駆動する際、粘弾性部材のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができる。よって、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。
また、本発明では、粘弾性部材が可動体と支持体との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。従って、可動体の駆動方向と直交する方向では、粘弾性部材が大きく変形することを抑制できるので、可動体と支持体とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
本発明において、前記コイルは、前記第1方向を厚み方向とする扁平コイルであり、前記磁石は、前記第1方向を厚み方向とする平板状の磁石であり、前記粘弾性部材は、前記第1方向と直交する方向に延在する構成を採用することができる。このようにすると、磁気駆動回路および粘弾性部材が第1方向で薄型になるため、駆動方向(第2方向)と直交する方向(第1方向)の寸法を薄型化したアクチュエータを構成することができる。
本発明では、前記支持体は、内側に前記可動体および前記磁気駆動回路を収容するカバーと、前記コイルを支持するホルダと、を備え、前記コイルは、前記ホルダを第1方向に貫通するコイル保持穴に配置され、前記可動体は、前記磁石を保持するヨークを備え、前記ヨークは、前記コイルに対して前記第1方向の一方側で対向する第1板部と、前記コイルに対して前記第1方向の他方側で対向する第2板部と、を備え、前記粘弾性部材は、前記第1板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所、および、前記第2板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所に配置される。よって、可動体とカバーとの間に粘弾性部材を配置するための隙間を確保する必要がない。従って、アクチュエータの薄型化を図ることができる。また、カバーを取り付ける前の状態で粘弾性部材を取り付けることができるため、カバーを取り付ける前の状態でダンパー性能を含めた振動特性を検査することができる。
本発明において、前記粘弾性部材は、前記第1方向で圧縮された状態で配置されることが好ましい。このようにすると、粘弾性部材は、可動体の移動に確実に追従するので、可動体の共振を効果的に防止することができる。
本発明において、前記粘弾性部材は、ゲル状ダンパー部材である態様を採用することができる。ゲル状ダンパー部材を用いることにより、厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を持たせることができる。これに対して、厚さ方向(軸方向)に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を持たせることができる。一方、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する場合、いずれの方向に動いても、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持たせることができる。
本発明では、支持体と可動体とが第1方向で対向する個所に粘弾性部材が配置されており、磁気駆動回路は、可動体を第1方向に交差する第2方向に駆動する。また、粘弾性部材は、前記第1方向を厚み方向として前記第2方向に延在しており、可動体が支持体に対して第2方向に移動する際、粘弾性部材は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、可動体を振動させた際の共振を粘弾性部材によって抑制することができる。また、粘弾性部材のせん断方向の変形は、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘弾性部材では、運動方向によるバネ力が一定となる。それゆえ、本発明では、粘弾性部材のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスもって振動を実現することができる。また、前記支持体は、内側に前記可動体および前記磁気駆動回路を収容するカバーと、前記コイルを支持するホルダと、を備え、前記コイルは、前記ホルダを第1方向に貫通するコイル保持穴に配置され、前記可動体は、前記磁石を保持するヨークを備え、前記ヨークは、前記コイルに対して前記第1方向の一方側で対向する第1板部と、前記コイルに対して前記第1方向の他方側で対向する第2板部と、を備え、前記粘弾性部材は、前記第1板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所、および、前記第2板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所に配置される。よって、可動体とカバーとの間に粘弾性部材を配置するための隙間を確保する必要がない。従って、アクチュエータの薄型化を図ることができる。また、カバーを取り付ける前の状態で粘弾性部材を取り付けることができるため、カバーを取り付ける前の状態でダンパー性能を含めた振動特性を検査することができる。
参考形態1に係るアクチュエータの斜視図である。 参考形態1のアクチュエータのXZ断面図である。 参考形態1のアクチュエータの分解斜視図である。 参考形態1のアクチュエータの磁気駆動回路、ヨーク、およびホルダの分解斜視図である。 参考形態2に係るアクチュエータの斜視図である。 参考形態2のアクチュエータのXZ断面図である。 参考形態2のアクチュエータのカバーを取り外した分解斜視図である。 参考形態3に係るアクチュエータのXZ断面図である。 参考形態3のアクチュエータの分解斜視図である。 参考形態3のアクチュエータの磁気駆動回路、ヨーク、およびホルダの分解斜視図である。 参考形態4に係るアクチュエータの斜視図である。 参考形態4のアクチュエータのXZ断面図である。 参考形態4のアクチュエータの分解斜視図である。 参考形態4のアクチュエータの磁気駆動回路、ヨーク、およびホルダの分解斜視図である。 参考形態5に係るアクチュエータの斜視図である。 参考形態5のアクチュエータのXZ断面図である。 参考形態5のアクチュエータの分解斜視図である。 参考形態5のアクチュエータの磁気駆動回路、ヨーク、およびホルダの分解斜視図である。 参考形態5の磁気駆動回路およびヨークの斜視図である。
以下、図面を参照して、参考形態1〜5を説明する。なお、以下の説明において、互いに交差する3つの方向を各々、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yとして説明する。また、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yは、互いに直交する方向である。また、第2方向Xの一方側にX1を付し、第2方向Xの他方側にX2を付し、第3方向Yの一方側にY1を付し、第3方向Yの他方側にY2を付し、第1方向Zの一方側にZ1を付し、第1方向Zの他方側にZ2を付して説明する。
参考形態1〜5のアクチュエータは、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動回路6と、支持体2と可動体3とを接続する粘弾性部材9を有しており、磁気駆動回路6は、コイル7と磁石8とを有している。参考形態1〜5の基本的な構成は同等であるため、対応する部分には同一の符号を付して説明する。磁気駆動回路6は、可動体3を第2方向Xと第3方向Yの一方もしくは両方に駆動する態様を採用することができる。また、磁気駆動回路6は、コイル7が支持体2の側に設けられ、磁石8が可動体3の側に設けられた態様、および磁石8が支持体2の側に設けられ、コイル7が可動体3の側に設けられた態様を採用することができる。以下の説明では、コイル7が支持体2の側に設けられ、磁石8が可動体3の側に設けられた態様を中心に説明する。
参考形態1〜5のアクチュエータは、コイル7に交流を印加すると、可動体3は、第2方向Xに振動するため、アクチュエータにおける重心が第2方向Xに変動する。このため、利用者は、第2方向Xを体感することができる。また、その際、コイル7に印加する交流波形を調整して、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。また、参考形態5では、可動体3を第3方向Yに駆動することもでき、他の参考形態においても、可動体3を第3方向Yに駆動する態様を採用することができる。
参考形態1〜5において、粘弾性部材9は、シリコーンゲル等によって構成されたゲル状ダンパー部材である。ここで、粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、ゲル状部材、プラスチック、ゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材9として、各種ゲル状部材を用いることができる。また、粘弾性部材9として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。参考形態1〜5において、粘弾性部材9(第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92)は、針入度が10度から110度であるシリコーン系ゲルである。針入度とは、JIS−K−2207やJIS−K−2220で規定されており、この値が小さい程、硬いことを意味する。粘弾性部材9は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。例えば、粘弾性部材9は、その厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。これに対して、厚さ方向(軸方向)に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。一方、粘弾性部材9が厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する場合、いずれの方向に動いても、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘弾性部材9では、運動方向によるバネ力が一定となる。それ故、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上することができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。
参考形態1]
図1は、参考形態1に係るアクチュエータ1Aの斜視図である。図2は、参考形態1のアクチュエータ1AのXZ断面図である。図3は、参考形態1のアクチュエータ1Aの分解斜視図である。図1および図2に示すように、参考形態1のアクチュエータ1Aは、全体として、第2方向Xの寸法が第3方向Yの寸法より大きい直方体形状を有しており、磁気駆動回路6は、可動体3を第2方向Xに振動させる。
(支持体)
図1、図2および図3に示すように、参考形態1のアクチュエータ1Aにおいて、支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側に、図2に示す可動体3および磁気駆動回路6が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。第1カバー部材16、ホルダ60および第2カ
バー部材17は、四角形の平面形状を有しており、第1方向Zで重なっている。参考形態1では、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17を第1方向Zに重ねた状態で、一方の対角位置にネジ18を止め、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17をネジ18によって第1方向Zで締結する。その結果、支持体2が形成される。なお、支持体2の他方の対角位置には、アクチュエータ1Aを各種機器に搭載する際、機器のフレームに対して止めるネジ19が止められる。
第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17の第3方向Yの一方側の側面113には、第1カバー部材16の凹部160、ホルダ60の凹部635、第2カバー部材17の凹部170が形成されており、ここに配線基板15が固定される。その際、ホルダ60の凹部635に形成された凸部636を配線基板15の位置決め用の穴155に嵌めて、配線基板15の位置決めを行い、その後、接着剤等によって配線基板15を固定する。
図2、図3に示すように、第1カバー部材16には、第1方向Zの他方側Z2に向かって開口する四角形の凹部165が形成されている。また、凹部165の底部には、第2方向Xで並ぶ2つの凹部166、167が形成されている。図3に示すように、第1カバー部材16において、凹部165は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部161と、第2方向Xの他方側X2に位置する第2壁部162と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部163と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部164とによって囲まれている。第3壁部163の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部160が形成されている。第3壁部163および第4壁部164には、第2方向Xに沿って第1方向Zの他方側Z2に突出した複数の凸板部163a、164aが所定の間隔に形成されている。また、第1壁部161および第2壁部162には、外縁から第1方向Zの他方側Z2に突出した凸板部161a、162aが第3方向Yの中央に形成されている。
第2カバー部材17は、第1カバー部材16に対して第1方向Zで略対称に形成されている。図2に示すように、第2カバー部材17には、第1方向Zの一方側Z1に向かって開口する四角形の凹部175が形成されている。また、凹部175の底部には、第2方向
Xで並ぶ2つの凹部176、177が形成されている。図3に示すように、第2カバー部材17において、凹部175は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部171と、第2方向Xの他方側X2に位置するに第2壁部172と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部173と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部174とによって囲まれている。第3壁部173の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部170が形成されている。
第3壁部173には、第2方向Xに沿って第1方向Zの一方側Z1に突出した複数の凸板部173aが所定の間隔に形成されている。なお、図示を省略するが、第4壁部174にも同様の凸板部が形成されている。また、第1壁部171には、外縁から第1方向Zの一方側Z1に突出した凸板部171aが第3方向Yの中央に形成されている。なお、図示を庄着するが、第2壁部172にも同様の凸板部が形成されている。
(磁気駆動回路)
図4は、参考形態1のアクチュエータ1Aの磁気駆動回路6、ヨーク30、およびホルダ60の分解斜視図である。図2、図4に示すように、磁気駆動回路6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。コイル7は、第2方向Xで並列するように配置された2つのコイル71、72からなる。コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルであり、第1方向Zを厚み方向とする扁平コイルである。コイル7は、ホルダ60に保持されている。
(ホルダ)
図2、図4に示すように、ホルダ60は、2つのコイル保持穴66、67が第2方向Xで並列するように形成されており、コイル保持穴66、67にコイル7(コイル71、72)が配置されている。コイル保持穴66、67は貫通穴であり、第3方向Yの両端部には、コイル保持穴66、67の第1方向Zの一方側Z1の端部に受け部661、671が形成されている。従って、コイル保持穴66、67に第1方向Zの他方側Z2からコイル7を装着すると、コイル7の短辺702(無効部分)が受け部661、671によって第1方向Zの一方側Z1で支持される。この状態で、コイル7は接着剤等によってホルダ60に固定される。
ホルダ60は、コイル保持穴66、67が形成されている部分に対して、第2方向Xの一方側X1、第2方向Xの他方側X2、第3方向Yの一方側Y1、および第3方向Yの他方側Y2には、第1壁部610、第2壁部620、第3壁部630、および第4壁部640を備えている。コイル保持穴66と第1壁部610との間に第1開口部601が形成され、コイル保持穴67と第2壁部620との間に第2開口部602が形成されている。第1開口部601、および第2開口部602はホルダ60を第1方向Zで貫通している。
第1壁部610には、第1方向Zの一方側Z1に凹部611が形成され、第1方向Zの他方側Z2に凹部612が形成されている。第2壁部620には、第1方向Zの一方側Z1に凹部(図示省略)が形成され、第1方向Zの他方側Z2に凹部622が形成されている。第3壁部630の外面側には、第1方向Zの一方側Z1に複数の凹部631が第2方向Xに沿って形成され、第1方向Zの他方側Z2に複数の凹部632が第2方向Xに沿って形成されている。第4壁部640の外面側には、第1方向Zの一方側Z1に複数の凹部(図示省略)が第2方向Xに沿って形成され、第1方向Zの他方側Z2に複数の凹部642が第2方向Xに沿って形成されている。
第3壁部630の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部635が形成されており、凹部635の両端部には、第3方向Yの一方側Y1に突出した位置決め用の凸部636が形成されている。第3壁部630には、コイル保持穴66、67から第3壁部630の
外面(凹部635の底面)まで延在するガイド溝637が4本形成されている。
第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17を第1方向Zで締結して支持体2を構成する際、第1カバー部材16の凸板部163aがホルダ60の凹部631に嵌り、第1カバー部材16の凸板部164aがホルダ60の対応する凹部(図示省略)に嵌り、第1カバー部材16の凸板部161a、162aがホルダ60の凹部611、621に嵌る。また、第2カバー部材17の凸板部171a、173aがホルダ60の凹部612、632に嵌り、ホルダ60の凹部622、642に第2カバー部材17の対応する凸板部(図示省略)が嵌る。従って、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17は互いに位置決めされた状態で連結される。また、ガイド溝637は、ホルダ60と第2カバー部材17との間で穴638として開口する。
コイル7を構成する導線75の巻き始めの端部、および、巻き終りの端部は、ホルダ60と第2カバー部材17との間の穴638を通してカバー11の外側に引き出される。配線基板15には、穴638を開放状態とする切り欠き150が形成されているので、穴638から引き出された導線75を切り欠き150を通して配線基板15のランド151にハンダ付する。その結果、2つのコイル7は、直列に電気的に接続される。なお、2つのコイル7は、並列に電気的に接続してもよい。
(可動体)
図2、図4に示すように、可動体3は、磁石8と、磁石8を保持するヨーク30を備えている。ヨーク30は、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する第1板部860を備えた第1ヨーク86と、コイル7に対して第1方向Zの他方側Z2で対向する第2板部870を備えた第2ヨーク87とを有しており、磁石8は、第1ヨーク86の第1板部860のコイル7と対向する面、および第2ヨーク87の第2板部870のコイル7と対向する面に保持されてコイル7に第1方向Zで対向している。なお、第1板部860と第2板部870の少なくとも一方にのみ磁石8が保持される構成とすることもできる。
参考形態1では、磁石8として、第1ヨーク86の第1板部860のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石81と、第2ヨーク87の第2板部870のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石82とが設けられている。この状態で、磁石81は、コイル7の長辺701に第1方向Zの一方側Z1で対向し、磁石82は、コイル7の長辺701に第1方向Zの他方側Z2で対向している。磁石81および磁石82は各々、厚さ方向(第1方向Z)で分極着磁されており、磁石81においてコイル7に対向する面と、磁石82においてコイル7と対向する面は異なる極に着磁されている。本形態では、磁石81および磁石82は各々、2つのコイル7(コイル71、72)の計4つの長辺701の各々に対向する4つの磁石からなる。
参考形態1において、第1ヨーク86は、第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在して第2ヨーク87と連結された第1連結板部861と、磁石81に対して第1連結板部861とは反対側で第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在して第2ヨーク87と連結された第2連結板部862とを備えている。第1連結板部861および第2連結板部862は、溶接により第2ヨーク87の端部と連結されている。第1連結板部861は、コイル7に対して第2方向Xの一方側X1でホルダ60の第1開口部601を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在し、第2連結板部862は、コイル7に対して第2方向Xの他方側Z2でホルダ60の第2開口部602を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在している。
(ストッパ)
図2に示すように、可動体3に用いた第1ヨーク86の第1連結板部861に対して第2方向Xの一方側X1には、第1カバー部材16の第1壁部161、ホルダ60の第1壁部610、および第2カバー部材17の第1壁部171の内面が、連続した平面(第1被当接部118)を構成した状態で対向している。従って、第1連結板部861は、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動した際に第1被当接部118と当接して可動体3の第2方向Xの一方側X1への可動範囲を規制するストッパを構成している。
同様に、第2連結板部862に対して第2方向Xの他方側X2には、第1カバー部材16の第2壁部162、ホルダ60の第2壁部620、および第2カバー部材17の第2壁部172の内面が、連続した平面(第2被当接部119)を構成した状態で対向している。従って、第2連結板部862は、可動体3が第2方向Xの他方側X2に移動した際に第2被当接部119と当接して可動体3の第2方向Xの他方側X2への可動範囲を規制するストッパを構成している。
(粘弾性部材)
図2に示すように、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。参考形態1では、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク86と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第2ヨーク87と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の凹部166、167の底部との間に2つ配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の凹部176、177の底部との間に2つ配置されている。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zを厚み方向として配置され、第2方向Xおよび第3方向Yに延在する。ここで、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の凹部166、167の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の凹部176、177の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、支持体2と接する面で支持体2と接着され、可動体3と接する面で可動体3と接着されている。
図3に示すように、第1カバー部材16の凹部166、167は、凹部165の底面165aから一段凹んだ形状であるため、凹部165の底面165aは、第1粘弾性部材91が接続される凹部166、167の底面より第1方向Zの他方側Z2に突出した位置で第1ヨーク86の第1板部860と対向する。このため、凹部165の底面165aは、第1板部860と第1方向Zに衝突して第1粘弾性部材91の第1方向Zの潰れ量を規制する。同様に、第2カバー部材17の凹部176、177は、凹部175の底面175aから一段凹んだ形状であり、底面175aは、第2粘弾性部材92が接続される凹部176、177の底面より第1方向Zの一方側Z1に突出した位置で第2ヨーク87の第2板部870と対向する。従って、凹部175の底面175aは、第2板部870と第1方向Zに衝突して第2粘弾性部材92の第1方向Zの潰れ量を規制する。
参考形態1の主な効果)
以上説明したように、参考形態1のアクチュエータ1Aは、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に粘弾性部材9が配置されており、磁気駆動回路6は、可動体3を第1方向Zに交差する第2方向Xに駆動する。また、粘弾性部材9は、第1方向Zを厚み方向として可動体3と支持体2との間に配置されており、可動体3が支持体2に対して第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9はせん断方向に変形する。従って、可動体3が第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、可動体3を振動させた際の共振を粘弾性部材9によって抑制することができる。また、粘弾性部材9のせん断方向の変形は、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘弾性部材9では、運動方向によるバネ力が一定となる。それゆえ、参考形態1では、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。
また、粘弾性部材9は、可動体3と支持体2との間で第1方向Zに伸縮するように取り付けられ、粘弾性部材9が可動体3と支持体2との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。従って、可動体3の駆動方向と直交する方向では、粘弾性部材9が大きく変形することを抑制できるので、可動体3と支持体2とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
参考形態1では、コイル7として、第1方向Zを厚み方向とする扁平コイルを用いており、磁石8は、第1方向Zを厚み方向とする平板状の磁石である。従って、磁石8とコイル7は、第1方向Zを厚み方向とする扁平な磁気駆動回路6を構成するので、アクチュエータ1Aは、駆動方向(第2方向X)と直交する方向(第1方向)に薄型化されている。従って、1軸方向(第2方向)の振動を発生させる小型のアクチュエータ1Aを構成することができる。なお、参考形態1では、2つのコイル7を1段に配置しているが、コイル7を複数段に配置し、各コイル7を磁石8と対向させることにより、より大きな駆動力を確保することができる。
具体的には、参考形態1の可動体3は磁石8を保持するヨーク30を備えており、ヨーク30は、第2方向Xに延在する第1板部860を備え、支持体2は、第1板部860に第1方向Zで対向し第2方向Xに延在する第1カバー部材16を備え、第1粘弾性部材91は、第1板部860と第1カバー部材16と間に配置されている。また、ヨーク30は、第2方向Xに延在する第2板部870を備え、支持体2は、第2板部870に第1方向Zで対向し第2方向Xに延在する第2カバー部材17を備え、第2粘弾性部材92は、第2板部870と第2カバー部材17と間に配置されている。これにより、可動体が第2方向に振動する際、せん断方向に変形するように粘弾性部材9を配置することができる。
参考形態1の支持体2は、コイル7(コイル71、72)を保持するホルダ60を備えており、ヨーク30の第1板部860と第2板部870は、ホルダ60の第1方向Zの両側に配置されている。また、ヨーク30は、第1板部860の両端に第2板部870の側へ折れ曲がって第2板部870と溶接される第1連結板部861と第2連結板部862を備えている。従って、ヨーク30によって磁気効率を向上させることができ、アクチュエータ1Aの駆動力を確保することができる。また、ヨーク30の第1連結板部861と第2連結板部862は、支持体2と当接して可動体3の第2方向Xの移動範囲を規制するストッパを構成する。従って、アクチュエータ1Aの耐衝撃性を高めることができる。
なお、支持体2と可動体3との間に粘弾性部材9を配置する構成として、カバー11と可動体3との間でなく、ホルダ60と可動体3との間に粘弾性部材9を配置する実施形態を採用することもできる。例えば、ヨーク30の第1板部860とホルダ60とが対向する箇所、および、ヨーク30の第2板部870とホルダ60とが対向する箇所に粘弾性部材9を配置することもできる。この場合には、カバー11と可動体3との間に粘弾性部材9を配置する隙間を確保する必要がないので、アクチュエータの薄型化に有利である。また、ホルダ60と可動体3との間に粘弾性部材9を取り付けた場合には、カバー11を取り付ける前の状態で粘弾性部材9を取り付けることができるため、カバー11を取り付ける前の状態でダンパー性能を含めた振動特性を検査することができる。
参考形態1の支持体2は、第1カバー部材16、ホルダ60、および第2カバー部材17の3部材が、第1方向Zにネジ軸が延在するネジ18によって第1方向Zで締結されて
いる。このため、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所の間隔がばらつきやすいが、参考形態1では、粘弾性部材9は、支持体2と可動体3との間に第1方向Zで圧縮された状態で配置されている。従って、粘弾性部材9が可動体3の移動に確実に追従するので、可動体3の共振を効果的に防止することができる。また、ネジ18を締めて第1カバー部材16、ホルダ60、および第2カバー部材17を締結する際に粘弾性部材9を第1方向Zで圧縮することができる。
参考形態1の支持体2は、第1粘弾性部材91が接する部分は、第1カバー部材16の凹部165であり、第2粘弾性部材92が接する部分は、第2カバー部材17の凹部175である。従って、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の位置がずれにくく、位置決めも容易である。また、支持体2は、第1カバー部材16の凹部165の底面165aによって第1粘弾性部材91の第1方向Zの潰れ量を規制する。また、第2カバー部材17の凹部175の底面175aによって第2粘弾性部材92の第1方向Zの潰れ量を規制することができる。
参考形態2]
図5は、参考形態2に係るアクチュエータ1Bの斜視図である。図6は、参考形態2のアクチュエータ1BのXZ断面図である。図7は、参考形態2のアクチュエータ1Bのカバー11を取り外した分解斜視図である。図5に示すように、参考形態2のアクチュエータ1Bは、磁気駆動回路6によって可動体3を第2方向Xに振動させる。
(支持体)
図6に示すように、参考形態2のアクチュエータ1Bにおいて、支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11およびホルダ60の内側に、可動体3および磁気駆動回路6が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。図7に示すように、ホルダ60は、第1方向Zの両側で開口する矩形断面の筒部60Aと、筒部60Aの内側に配置されるコイル保持部60Bを備える。筒部60Aは、第1方向Zの一方側Z1に開口する第1開口部60Cと、第1方向Zの他方側Z2に開口する第2開口部60Dを備える。筒部60Aの第3方向Yの一方側Y1の側面には、配線基板15が取り付けられている。
第1カバー部材16はホルダ60に第1方向Zの一方側Z1から被せられている。第1カバー部材16は、筒部60Aに第1方向Zの一方側Z1から当接する第1端板部16Aと、第1端板部16Aの第2方向Xの両側および第3方向Yの両側の縁からそれぞれ第1方向Zの他方側に立ち上がる4枚の第1側板部16Bを備える。また、第2カバー部材17はホルダ60に第1方向Zの他方側Z2から被せられている。第2カバー部材17は、筒部60Aに第1方向Zの他方側Z2から当接する第2端板部17Aと、第2端板部17Aの第2方向Xの両側および第3方向Yの両側の縁からそれぞれ第1方向Zの一方側Z1に立ち上がる4枚の第2側板部17Bを備える。第1カバー部材16と第2カバー部材17は、4組の第1側板部16Bと第2側板部17Bのそれぞれが、少なくとも一部分が重ね合わされて接合されている。図1に示すように、第3方向Yの一方側Y1の側面を覆う第1側板部16Bと第2側板部17Bには、配線基板15の取付位置に矩形の開口部が形成されている。
コイル保持部60Bは、筒部60Aの第1方向Zの略中央で第3方向Yに延在しており
、コイル保持部60Bの第3方向Yの一端および他端は、筒部60Aの内面に接続されている。コイル保持部60Bには、コイル保持穴66が形成され、コイル保持穴66の第1方向Zの一方側Z1の端部に受け部661が形成されている。また、ホルダ60には、コイル保持部60Bの第2方向Xの一方側X1に第1開口部601が形成され、他方側X2に第2開口部602が形成されている。
(磁気駆動回路)
図6、図7に示すように、磁気駆動回路6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。参考形態1と同様に、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルであり、第1方向Zを厚み方向とする扁平コイルである。コイル7はホルダ60に保持されている。コイル7は、コイル保持穴66に第1方向Zの他方側Z2から装着され、コイル7の短辺702(無効部分)が受け部661によって第1方向Zの一方側Z1で支持される。この状態で、コイル7は、接着剤等によってコイル保持部60Bに固定されている。
(可動体)
図6、図7に示すように、可動体3は、磁石8と、磁石8を保持するヨーク30を備えている。ヨーク30は、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する第1板部860を備えた第1ヨーク86と、コイル7に対して第1方向Zの他方側Z2で対向する第2板部870を備えた第2ヨーク87とを有する。磁石8は、第1板部860のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石81と、第2板部870のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石82とが設けられ、磁石81および磁石82は、コイル7に第1方向Zで対向している。なお、磁石81、82の一方を省略することもできる。
第1ヨーク86と第2ヨーク87は、第1方向Zに対称に形成されている。第1ヨーク86は、第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在する第1連結板部861と、磁石81に対して第1連結板部861とは反対側で第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在する第2連結板部862とを備える。同様に、第2ヨーク87は第3連結板部871および第4連結板部872を備えており、第3連結板部871は、溶接により第1連結板部861と連結され、第4連結板部872は溶接により第2連結板部862と連結されている。第1連結板部861および第3連結板部871は、コイル7に対して第2方向Xの一方側X1でホルダ60の第1開口部601を通って第1方向Zに延在し、第2連結板部862および第4連結板部872は、コイル7に対して第2方向Xの他方側Z2でホルダ60の第2開口部602を通って第1方向Zに延在する。
(粘弾性部材)
図6に示すように、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。参考形態2において、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク86と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第2ヨーク87と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の第1端板部16Aとの間に1つ配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の第2端板部17Aとの間に1つ配置されている。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、参考形態1と同様に、厚み方向を第1方向Zとして配置され、第1方向Zと直交する方向に延在する。第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の第1端板部16Aとの間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の第2端板部17Aとの間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。
参考形態2の主な効果)
以上説明したように、参考形態2のアクチュエータ1Bは、参考形態1と同様に、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に粘弾性部材9が配置されており、磁気駆動回路6は、可動体3を第1方向Zと交差する第2方向Xに駆動する。また、粘弾性部材9は、第1方向Zを厚み方向として可動体3と支持体2との間に配置されており、可動体3が支持体2に対して第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9はせん断方向に変形する。従って、可動体3が第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9は、厚さ方向(軸方向)と交
差する方向(せん断方向)に変形する。従って、参考形態1と同様に、可動体3を振動させた際の共振を粘弾性部材9によって抑制することができる。また、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。更に、粘弾性部材9が可動体3と支持体2との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、粘弾性部材9が大きく変形することを抑制できるので、可動体3と支持体2とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
参考形態3]
図8は、参考形態3に係るアクチュエータ1CのXZ断面図である。図9は、参考形態3のアクチュエータ1Cの分解斜視図である。図10は、参考形態3のアクチュエータ1Cの磁気駆動回路6、ヨーク30、およびホルダ60の分解斜視図である。参考形態3のアクチュエータ1Cは、磁気駆動回路6によって可動体3を第2方向Xに振動させる。
(支持体)
図8、図9に示すように、参考形態3のアクチュエータ1Cにおいて、支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側に、可動体3および磁気駆動回路6が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。図9に示すように、ホルダ60は、矩形の底板部60Eと、底板部60Eの第1方向Zの他方側Z2で第3方向Yに延在するコイル保持部60Fと、コイル保持部60Fと底板部60Eとを接続する側板部60Gを備える。側板部60Gは、底板部60Eの第3方向Yの両側の端縁の略中央から第1方向Zの他方側Z2へ立ち上がり、コイル保持部60Fの第3方向Yの両端に接続されている。底板部60Eには、コイル保持部60Fと第1方向Zに見て重なる領域に開口部60Hが形成されている。開口部60Hは底板部60Eを第1方向Zに貫通する。図10に示すように、コイル保持部60Fには、コイル保持穴66が形成されている。なお、図示を省略しているが、コイル保持穴66の第1方向Zの一方側Z1の端部に受け部を形成することもできる。
第1カバー部材16は矩形の板状であり、ホルダ60の底板部60Eに第1方向Zの一方側Z1から当接する。第2カバー部材17はホルダ60に第1方向Zの他方側Z2から被せられている。第2カバー部材17は、矩形の端板部17Cと、端板部17Cの外周縁から第1方向Zの一方側Z1へ立ち上がる筒部17Dを備える。筒部17Dの第1方向Zの一方側Z1の先端の内側に、ホルダ60の底板部60Eと第1カバー部材16が嵌合する。
(磁気駆動回路)
図9に示すように、磁気駆動回路6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対
向する磁石8とを有している。図10に示すように、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルである。コイル7は、コイル保持穴66に第1方向Zの他方側Z2から装着され、接着剤等によってコイル保持部60Fに固定されている。
(可動体)
図9、図10に示すように、可動体3は、磁石8と、磁石8を保持するヨーク30を備えている。ヨーク30は、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する第1板部860を備えた第1ヨーク86と、コイル7に対して第1方向Zの他方側Z2で対向する第2板部870を備えた第2ヨーク87とを有する。磁石8は、第1ヨーク86の第1板部860のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石81と、第2ヨーク8
7の第2板部870のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された磁石82とが設けられ、磁石81および磁石82は、コイル7に第1方向Zで対向している。磁石8とヨーク30の構造は参考形態2と同様であるため、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。図8に示すように、参考形態3のヨーク30の第1連結板部861および第3連結板部871は、コイル7に対して第2方向Xの一方側X1で筒部17Dとコイル保持部60Fとの間を通って第1方向Zに延在し、第2連結板部862および第4連結板部872は、コイル7に対して第2方向Xの他方側Z2で筒部17Dとコイル保持部60Fとの間を通って第1方向Zに延在する。
(粘弾性部材)
図8に示すように、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。本形態において、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク86と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置されている。また、可動体3の第2ヨーク87と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、ホルダ60の開口部60Hに通され、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16との間に配置されている。また、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の端板部17Cとの間に配置されている。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、参考形態1、2と同様に、第1方向Zを厚み方向として、第1方向Zと直交する方向に平板状に延在する。なお、参考形態1、2の第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zから見て矩形であったが、参考形態3の第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は第1方向Zから見て円形である。また、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の端板部17Cとの間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。
参考形態3の主な効果)
以上説明したように、参考形態3のアクチュエータ1Cは、参考形態1、2と同様に、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に粘弾性部材9が配置されており、磁気駆動回路6は、可動体3を第1方向Zに交差する第2方向Xに駆動する。また、粘弾性部材9は、第1方向Zを厚み方向として可動体3と支持体2との間に配置されており、可動体3が支持体2に対して第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9はせん断方向に変形する。従って、粘弾性部材9は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、参考形態1、2と同様に、可動体3を振動させた際の共振を粘弾性部材9によって抑制することができる。また、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。更に、粘弾性部材9が可動体3と支持体2との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、粘弾性部材9が大きく変形することを抑制できるので、可動体3と支持体2とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
参考形態4]
図11は、参考形態4に係るアクチュエータ1Dの斜視図である。図12は、参考形態
4のアクチュエータ1DのXZ断面図である。図13は、参考形態4のアクチュエータ1Dの分解斜視図である。参考形態4のアクチュエータ1Dは、磁気駆動回路6によって可動体3を第2方向Xに振動させる。
(支持体)
図11、図12に示すように、参考形態4のアクチュエータ1Dにおいて、支持体2は、角筒状の筒状ケース4と、筒状ケース4の内側に保持されるカバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側に、可動体3および磁気駆動回路6が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。図13に示すように、筒状ケース4は第1ケース410と第2ケース420の2部材から構成され、筒状に接合されている。筒状ケース4には板バネ部430が形成され、第1カバー部材16と第2カバー部材17には、それぞれ、第1方向Zに見て板バネ部430と重なる位置に矩形の凹部が形成されている。支持体2の第2方向Xの一方側X1の側面には、配線基板15が取り付けられている。筒状ケース4を用いることにより、接着材を用いずにカバー11を組み立てることができ、ネジ止めも不要である。
図12、図13に示すように、第1カバー部材16には、第1方向Zの他方側Z2に向かって開口する凹部165が形成されている。第1カバー部材16において、凹部165は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部161と、第2方向Xの他方側X2に位置する第2壁部162と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部163と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部164とによって囲まれている。
第2カバー部材17は、第1カバー部材16に対して第1方向Zで略対称に形成されている。第2カバー部材17には、第1方向Zの一方側Z1に向かって開口する凹部175が形成されている。図12、図13に示すように、第2カバー部材17において、凹部175は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部171と、第2方向Xの他方側X2に位置する第2壁部172と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部173と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部174とによって囲まれている。
(磁気駆動回路)
図14は、参考形態4のアクチュエータ1Dの磁気駆動回路6、ヨーク30、およびホルダ60の分解斜視図である。磁気駆動回路6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。図12、図14に示すように、参考形態4において、コイル7は、第2方向Xで並列するように配置された2つのコイル71、72と、コイル71、72の第1方向Zの他方側Z2において第2方向Xで並列するように配置された2つのコイル73、74からなり、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルである。コイル7はホルダ60に保持されている。
(ホルダ)
図13、図14に示すように、ホルダ60は、第1ホルダ61と、第1ホルダ61に対して第1方向Zの他方側Z2から当接する第2ホルダ62を備える。第2ホルダ62は、第1ホルダ61に対して第1方向Zで略対称に形成されている。第1ホルダ61および第
2ホルダ62において、一方の対角位置および他方の対角位置には、貫通孔60cが形成されている。貫通孔60cは、第1ホルダ61と第2ホルダ62とが第1方向Zに当接する部位に設けられている。4箇所の貫通孔60cには、それぞれ、位置決めピン69が挿通される。位置決めピン69により、第1ホルダ61と第2ホルダ62が第1方向Zと直交する方向に位置決めされるとともに、第1ホルダ61と第2ホルダ62が結合される。
第1ホルダ61および第2ホルダ62には、2つのコイル保持穴66、67が第2方向Xで並列するように形成されており、コイル保持穴66、67にコイル7が配置されている。コイル保持穴66、67には受け部661、671が形成されている。コイル保持穴66、67にコイル7を装着すると、コイル7の短辺702(無効部分)が受け部661、671によって第1方向Zに支持される。この状態で、コイル7は接着剤等によって第1ホルダ61および第2ホルダ62に固定される。
第1ホルダ61および第2ホルダ62は、コイル保持穴66、67が形成されている部分に対して、第2方向Xの一方側X1、第2方向Xの他方側X2、第3方向Yの一方側Y1、および第3方向Yの他方側Y2には、第1壁部610、第2壁部620、第3壁部630、および第4壁部640を備えている。コイル保持穴66と第1壁部610との間に第1開口部601が形成され、コイル保持穴67と第2壁部620との間に第2開口部602が形成されている。第1開口部601、および第2開口部602はホルダ60を第1方向Zで貫通している。
第1ホルダ61および第2ホルダ62の第1壁部610には、端子ピン保持溝685が形成されている。端子ピン保持溝685は、第1壁部610の第3方向Yの両端に形成され、それぞれ1本ずつ端子ピン10を保持している。端子ピン保持溝685は、第1壁部610の内側と連通しており、第1壁部610の内側に配置されたコイル7から引き出された導線(図示省略)は、端子ピン保持溝685に引き込まれて端子ピン10に接続される。ホルダ60の第2方向Xの一方側X1の外面には、第1ホルダ61および第2ホルダ62の端子ピン保持溝685からそれぞれ、端子ピン10が2本ずつ突出している。これらの4本の端子ピン10は、配線基板15に形成された孔に挿入され、配線基板15の表面に形成されたランドに接続される。
(可動体)
図12、図14に示すように、可動体3は、磁性板からなるヨーク30と、ヨーク30に固定される磁石8を備える。ヨーク30は、第1板部311を備える第1ヨーク31と、第1板部311の第1方向Zの他方側Z2に配置される第2板部321を備える第2ヨーク32と、第2板部321の第1方向Zの他方側Z2に配置される第3板部331を備える第3ヨーク33とを有しており、第1板部311、第2板部321、第3板部331は第2方向Xに平行に延在する。図12に示すように、第2板部321は、第1ホルダ61に保持されるコイル71、72と第2ホルダ62に保持されるコイル73、74の間に配置される。磁石8は、コイル71、72と第1方向Zに対向する磁石81、82と、コイル73、74と第1方向Zに対向する磁石83、84を備える。磁石81、82は第1板部311のコイル7と対向する面に固定され、磁石83、84は第3板部331のコイル7と対向する面に固定されている。
コイル7は第1方向Zを厚さ方向とする扁平コイルである。磁石81、82および磁石83、84は、それぞれ、コイル7の長辺701と第1方向Zに対向する2本の長方形の磁石によって構成されている。磁石8は、第1方向Zを厚さ方向とし、第2方向Xおよび第3方向Yに延在する平板状に形成されている。磁石8は、厚さ方向(第1方向Z)で分極着磁されている。
第1ヨーク31は、第1板部311の第2方向Xの一方側X1の端部において第1板部311から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク32と重なる位置まで延在して第2ヨーク32と溶接等により連結された第1連結板部312と、第2方向Xの他方側X2の端部において第1板部311から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク32と重なる位置まで延在して溶接等により第2ヨーク32と連結された第2連結板部313を備える。第1連結板部312は、コイル71に対して第2方向Xの一方側X1を通る際、第1ホルダ61の第1開口部601を通る。また、第2連結板部313は、コイル72に対して第2方向Xの他方側Z2を通る際、第1ホルダ61の第2開口部602を通る。
第3ヨーク33は、第1ヨーク31に対して第1方向Zで略対称に形成されている。第3ヨーク33は、第3板部331の第2方向Xの一方側X1の端部において第3板部331から第1方向Zの一方側Z1に向けて第2ヨーク32と重なる位置まで延在して第2ヨーク32と溶接等により連結された第3連結板部332と、第2方向Xの他方側X2の端部において第3板部331から第1方向Zの一方側Z1に向けて第2ヨーク32と重なる位置まで延在して第2ヨーク32と溶接等により連結された第4連結板部333を備える。第3連結板部332は、コイル73に対して第2方向Xの一方側X1を通る際、第2ホルダ62の第1開口部601を通る。また、第4連結板部333は、コイル74に対して第2方向Xの他方側Z2を通る際、第2ホルダ62の第2開口部602を通る。
ヨーク30には、可動体3の重量を確保するための第1ウェイト41および第2ウェイト42が固定されている。第1ウェイト41は、ヨーク30の第1板部311と第2板部321の間に配置され、第2ウェイト42は、ヨーク30の第2板部321と第3板部331の間に配置されている。第1ウェイト41および第2ウェイト42は、ヨーク30の第2方向Xの中央に配置され、第1ウェイト41は、第2方向Xに並列する2つのコイル7(コイル71、72)と磁石8(磁石81、82)の間に配置されている。また、第2ウェイト42は、第2方向Xに並列する2つのコイル7(コイル73、74)と磁石8(磁石83、84)の間に配置されている。
第1ウェイト41および第2ウェイト42は、リベット43によってヨーク30に固定される。図14に示すように、第1ウェイト41および第2ウェイト42は、第3方向Yの幅が第2方向Xよりも長く、リベット43は、第3方向Yに離間した2箇所に配置されている。第1ウェイト41および第2ウェイト42と、ヨーク30の第1板部311、第2板部321、および第3板部331には、それぞれ、リベット43を通すための貫通孔が第1方向Zから見て重なる位置に形成されている。
図12、図14に示すように、第1ホルダ61および第2ホルダ62には、2つのコイル保持穴66、67の間にウェイト配置穴65が形成されている。第1ウェイト41は、第1ホルダ61のウェイト配置穴65に配置され、第2ウェイト42は、第2ホルダ62のウェイト配置穴65に配置される。ウェイト配置穴65は、第1ウェイト41および第2ウェイト42より一回り大きい。第1ウェイト41および第2ウェイト42は、可動体3が第2方向Xに大きく移動した際に、ウェイト配置穴65の内周面と衝突して可動体3の第2方向Xの可動範囲を規制するストッパを構成している。
また、第3ヨーク33の第3連結板部332および第4連結板部333は、第2ホルダ62の第1開口部601および第2開口部602の内周面と第2方向Xに対向する。従って、第3連結板部332および第4連結板部333は、可動体3が第2方向Xに大きく移動した際に、第1開口部601および第2開口部602の内周面と衝突して可動体3の第2方向Xの可動範囲を規制するストッパを構成する。また、第1ヨーク31の第1連結板部312および第2連結板部313と、第1ホルダ61の第1開口部601および第2開口部602の内周面との間においても、同様のストッパが構成されている。
(粘弾性部材)
図12に示すように、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。参考形態4では、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク31と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第3ヨーク33と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31の第1板部311と第1カバー部材16の凹部165の底部との間に2つ配置され、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33の第3板部331と第2カバー部材17の凹部175の底部との間に2つ配置されている。
第1カバー部材16の凹部165の第2方向Xの中央には、第3方向Yに延在するリブ168が形成されている。リブ168の第3方向Yの両端および中央の3箇所には、第1方向Zの他方側Z2に突出する第1凸部169が形成されている。第1粘弾性部材91は、リブ168の第2方向Xの両側の2箇所に配置されている。同様に、第2カバー部材17の凹部175の第2方向Xの中央には、第3方向Yに延在するリブ178が形成され、リブ178の第3方向Yの両端および中央の3箇所には、第1方向Zの他方側Z2に突出する第2凸部179が形成されている。第2粘弾性部材92は、リブ178の第2方向Xの両側の2箇所に配置されている。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zを厚み方向として配置され、第2方向Xおよび第3方向Yに平板状に延在する。また、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31の第1板部311と第1カバー部材16の凹部165の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33の第3板部331と第2カバー部材17の凹部175の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。第1カバー部材16に形成された第1凸部169、および、第2カバー部材17に形成された第2凸部179は、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の第1方向Zの潰れ量を規制するストッパとして機能する。
参考形態4の主な効果)
以上説明したように、参考形態4のアクチュエータ1Dは、参考形態1〜3と同様に、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に粘弾性部材9が配置されており、磁気駆動回路6は、可動体3を第1方向Zに交差する第2方向Xに駆動する。また、粘弾性部材9は、第1方向Zを厚み方向として可動体3と支持体2との間に配置されており、可動体3が支持体2に対して第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9はせん断方向に変形する。従って、可動体3が第2方向Xに移動する際、粘弾性部材9は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、参考形態1〜3と同様に、可動体3を振動させた際の共振を粘弾性部材9によって抑制することができる。また、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。更に、粘弾性部材9が可動体3と支持体2との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、粘弾性部材9が大きく変形することを抑制できるので、可動体3と支持体2とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
参考形態5]
図15は、参考形態5に係るアクチュエータ1Eの斜視図である。図16は、参考形態5のアクチュエータ1EのXZ断面図である。図17は、参考形態4のアクチュエータ1Eの分解斜視図である。参考形態5のアクチュエータ1Eは、磁気駆動回路6として、可動体3を第2方向Xに振動させる第1磁気駆動回路6Xと、可動体3を第3方向Yに振動させる第2磁気駆動回路6Yを備える。
(支持体)
図15、図16に示すように、参考形態5のアクチュエータ1Eにおいて、支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側にホルダ60および可動体3が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。第1カバー部材16と第2カバー部材17は、第1方向Zから見て矩形であり、4本のネジ18により固定される。第1カバー部材16の一方の対角位置および他方の対角位置には、第2カバー部材17に向けて突出するボス部12が形成されている。ボス部12は、第1方向Zの途中位置に形成された段面12aと、段面12aより第1方向ZのZ2へ突出する円筒部12bを備える。ネジ18は、第2カバー部材17の穴に挿入される円筒部12bにネジ止めされる。
第2カバー部材17には、第2方向Xの一方側X1の側面を第1方向Zの他方側Z2へ切り欠いた切り欠き13が形成されている。第1カバー部材16は、第2カバー部材17の切り欠き13と第1方向Zで対向する立ち上がり部14を備える。立ち上がり部14は、切り欠き13との間に配線基板15を配置するスリットを構成する。配線基板15には、コイル7への給電線等が接続される。
図18は、参考形態5のアクチュエータ1Eの磁気駆動回路6、ヨーク30、およびホルダ60の分解斜視図である。図17、図18に示すように、ホルダ60の四隅には、円形穴609が開口する。ホルダ60は、円形穴609にボス部12が挿入されて、段面12aに載った位置で保持される。ホルダ60は、第1ホルダ61と、第1ホルダ61に対して第1方向Zの他方側Z2から当接する第2ホルダ62を備える。第2ホルダ62は、第1ホルダ61に対して第1方向Zで略対称に形成されている。
第1ホルダ61および第2ホルダ62の4辺の中央には、内周側へ凹む凹部650が形成されている。第2方向Xで対向する2つの凹部650の内側に第1磁気駆動回路6Xのコイル71、72が保持される。また、第3方向Yで対向する2つの凹部650の内側に第2磁気駆動回路6Yのコイル73、74が保持される。コイル71、72は、有効辺となる長辺701が第3方向Yに延在する扁平な空芯コイルであり、コイル73、74は、有効辺となる長辺701が第2方向Xに延在する扁平な空芯コイルである。コイル71、72とコイル73、74は、第1ホルダ61および第2ホルダ62に形成した長円形のコイル保持穴66に保持される。また、第1ホルダ61および第2ホルダ62の中央には円形穴651が形成されている。
(可動体)
可動体3は、磁性板からなるヨーク30と、ヨーク30に固定される磁石8を備える。図16、図18に示すように、ヨーク30は、第1ヨーク31と、第1ヨーク31の第1方向Zの他方側Z2に配置される第2ヨーク32と、第2ヨーク32の第1方向Zの他方側Z2に配置される第3板部331を備える第3ヨーク33を備える。また。ヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を第1方向Zで位置決めして連結する連結部材34を備える。連結部材34は磁性材であり、溶接等により第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33と接合され、ヨーク30の一部を構成する。
図19は、参考形態5の磁気駆動回路6およびヨーク30の斜視図である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は第1方向Zに対して垂直な板状部材であり、第1方向Zから見たときに同一形状である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1方向Zから見たときに十字形である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、それぞれ、円形穴302が形成された中央部301と、中央部301から第2方向Xの一方側X1および他方側X2に突出する第1腕部310および第2腕部320と、中央部301から第3方向Yの一方側Y1および他方側Y2に突出する第3腕部330および第4腕部340を備える。
図16に示すように、第1ヨーク31は、第1ホルダ61と第1カバー部材16との間に配置されている。また、第2ヨーク32は、第1ホルダ61と第2ホルダ62との間に配置され、第3ヨーク33は、第2ホルダ62と第2カバー部材17との間に配置されている。磁石8は、第1ヨーク31において第1ホルダ61に保持されたコイル7と対向する面に固定された磁石8と、第2ヨーク32の両面(すなわち、第1ホルダ61に保持されたコイル7と対向する面、および、第2ホルダ62に保持されたコイル7と対向する面)に固定された磁石8と、第3ヨーク33において第2ホルダ62に保持されたコイル7と対向する面に固定された磁石8からなる。すなわち、参考形態5では、第1ホルダ61に保持されるコイル7の第1方向Zの両側、および、第2ホルダ62に保持されるコイル7の第1方向Zの両側にそれぞれ磁石8が配置されている。
磁石8は、第1磁気駆動回路6Xのコイル71、72と第1方向Zに対向する磁石81、82と、第2磁気駆動回路6Yのコイル73、74と第1方向Zに対向する磁石83、84からなる。磁石81は、各ヨークの第1腕部310に固定され、磁石82は、各ヨークの第2腕部320に固定され、磁石83は、各ヨークの第3腕部330に固定され、磁石84は、各ヨークの第4腕部340に固定されている。各磁石8は、厚さ方向で分極着磁されている。また、各コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1と他方側Z2で対向する2つの磁石8は、コイル7と対向する面が異なる極に着磁されている。
図19に示すように、ヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33および連結部材34を組み立てた組立体である。連結部材34は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第1腕部310の先端を連結する第1連結部材341と、第2腕部320の先端を連結する第2連結部材342と、第3腕部330の先端を連結する第3連結部材343と、第4腕部340の先端を連結する第4連結部材344を備える。各連結部材34は、第1方向Zの一方側Z1の端部に第1ヨーク31の端部が略直角に接合され、第1方向Zの他方側Z2の端部に第3ヨーク33が略直角に接合される。また、第1方向Zの中央部には、第2ヨーク32の端部が略直角に接合されている。
第1ヨーク31は、連結部材34の第1方向Zの一方側Z1の端面と同一面上に位置するように位置決めされ、第3ヨーク33は、連結部材34の第1方向Zの他方側Z2の端面と同一面上に位置するように位置決めされている。従って、ヨーク30の第1方向Zの高さは、連結部材34の第1方向Zの高さと一致する。図17などに示すように、ヨーク30を組み立ててホルダ60に対して組み付けると、連結部材34は、ホルダ60の凹部650と第2カバー部材17との隙間に配置される。従って、連結部材34は、可動体3が第2方向Xおよび第3方向Yに移動する際、凹部650の内面および第2カバー部材17の内面と衝突して可動体3の第2方向Xおよび第3方向Yの可動範囲を規制するストッパを構成する。
図16に示すように、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の中央部301には、第1方向Zに延在する軸部35が取り付けられている。軸部35は、第1ホルダ61および第2ホルダ62の中央に形成された円形穴651に通されている。軸部35は、第1ヨーク31と第2ヨーク32の間に配置される第1軸部351と、第1軸部351の第1方向Zの他方側Z2に接続され、第2ヨーク32と第3ヨーク33の間に配置される第2軸部352を備える。第1軸部351および第2軸部352の端部は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の中央部301に形成された円形穴302に嵌合している。
(粘弾性部材)
図16に示すように、参考形態5においても、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。参考形態5では、粘弾性部材9として、
可動体3の第1ヨーク31と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第3ヨーク33と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。参考形態5では、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340と第1カバー部材16とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。また、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340と第2カバー部材17とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zを厚み方向として配置され、第1方向Zと直交する第2方向Xおよび第3方向Yに延在する。また、第1方向Zから見た第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の形状は正方形であり、第2方向Xの寸法と第3方向Yの寸法が同一である。第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31と第1カバー部材16との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33と第2カバー部材17との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、支持体2と接する面、および、可動体3と接する面に接着されている。
参考形態5の主な効果)
以上説明したように、参考形態5のアクチュエータ1Eは、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に粘弾性部材9が配置されており、第1磁気駆動回路6Xは、可動体3を第1方向Zに交差する第2方向Xに駆動し、第2磁気駆動回路6Yは、可動体3を第1方向Zに交差する第3方向Yに駆動する。また、粘弾性部材9は、第1方向Zを厚み方向として可動体3と支持体2の間に配置され、可動体3が支持体2に対して第2方向Xおよび第3方向Yに移動する際、粘弾性部材9は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する。従って、参考形態1〜4と同様に、可動体3を振動させた際の共振を粘弾性部材9によって抑制することができる。また、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上させることができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。更に、粘弾性部材9が可動体3と支持体2との間で厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、粘弾性部材9が大きく変形することを抑制できるので、可動体3と支持体2とのギャップが大きく変化することを抑制できる。
1A、1B、1C、1D、1E…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、4…筒状ケース、6…磁気駆動回路、6X…第1磁気駆動回路、6Y…第2磁気駆動回路、7、71、72、73、74…コイル、8、81、82、83、84…磁石、9…粘弾性部材、10…端子ピン、11…カバー、12…ボス部、12a…段面、12b…円筒部、13…切り欠き、14…立ち上がり部、15…配線基板、16…第1カバー部材、16A…第1端板部、16B…第1側板部、17…第2カバー部材、17A…第2端板部、17B…第2側板部、17C…端板部、17D…筒部、18、19…ネジ、30…ヨーク、31…第1ヨーク、32…第2ヨーク、33…第3ヨーク、34…連結部材、35…軸部、41…第1ウェイト、42…第2ウェイト、43…リベット、60…ホルダ、60A…筒部、60B…コイル保持部、60C…第1開口部、60D…第2開口部、60E…底板部、60F…コイル保持部、60G…側板部、60H…開口部、60c…貫通孔、61…第1ホルダ、62…第2ホルダ、65…ウェイト配置穴、66、67…コイル保持穴、69…位置決
めピン、75…導線、86…第1ヨーク、87…第2ヨーク、91…第1粘弾性部材、92…第2粘弾性部材、113…カバーの側面、118…第1被当接部、119…第2被当接部、151…ランド、155…位置決め用の穴、160…凹部、161…第1壁部、161a…凸板部、162…第2壁部、162a…凸板部、163…第3壁部、163a…凸板部、164…第4壁部、164a…凸板部、165…凹部、165a…凹部の底面、166、167…凹部、168…リブ、169…第1凸部、170…凹部、171…第1壁部、171a…凸板部、172…第2壁部、173…第3壁部、173a…凸板部、174…第4壁部。175…凹部、175a…凹部の底面、176、177…凹部、178…リブ、179…第2凸部、301…中央部、302…円形穴、310…第1腕部、311…第1板部、312…第1連結板部、313…第2連結板部、320…第2腕部、321…第2板部、330…第3腕部、331…第3板部、332…第3連結板部、333…第4連結板部、340…第4腕部、341…第1連結部材、342…第2連結部材、343…第3連結部材、344…第4連結部材、351…第1軸部、352…第2軸部、410…第1ケース、420…第2ケース、430…板バネ部、601…第1開口部、602…第2開口部、609…円形穴、610…第1壁部、611、612…凹部、620…第2壁部、622…凹部、630…第3壁部、631、632…凹部、635…凹部、636…凸部、637…ガイド溝、638…穴、640…第4壁部、642…凹部、650…凹部、651…円形穴、661、671…受け部、685…端子ピン保持溝、701…長辺、702…短辺、860…第1板部、861…第1連結板部、862…第2連結板部、870…第2板部、871…第1連結板部、872…第2連結板部、Z…第1方向、X…第2方向、Y…第3方向

Claims (4)

  1. 支持体と、
    前記支持体に移動可能に支持された可動体と、
    コイルおよび前記コイルに第1方向で対向する磁石を備え、前記可動体を前記支持体に対して前記第1方向に交差する第2方向に相対移動させる磁気駆動回路と、
    前記支持体と前記可動体とが前記第1方向で対向する個所に配置された粘弾性部材と、を有し、
    前記粘弾性部材は、前記第1方向を厚み方向として配置され、前記可動体が前記支持体に対して前記第2方向に移動する際、せん断方向に変形し、
    前記支持体は、内側に前記可動体および前記磁気駆動回路を収容するカバーと、前記コイルを支持するホルダと、を備え、
    前記コイルは、前記ホルダを第1方向に貫通するコイル保持穴に配置され、
    前記可動体は、前記磁石を保持するヨークを備え、前記ヨークは、前記コイルに対して前記第1方向の一方側で対向する第1板部と、前記コイルに対して前記第1方向の他方側で対向する第2板部と、を備え、
    前記粘弾性部材は、前記第1板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所、および、前記第2板部と前記ホルダとが前記第1方向で対向する箇所に配置されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記コイルは、前記第1方向を厚み方向とする扁平コイルであり、
    前記磁石は、前記第1方向を厚み方向とする平板状の磁石であり、
    前記粘弾性部材は、前記第1方向と直交する方向に延在することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記粘弾性部材は、前記第1方向で圧縮された状態で配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記粘弾性部材は、ゲル状ダンパー部材であることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のアクチュエータ。
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