JP7039465B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
X方向=本発明における「第2方向」
Y方向=本発明における「第3方向」
Z方向=本発明における「第1方向」
図1は、本発明を適用したアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータから拘束部材を外した状態の分解斜視図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1を第1方向(Z方向)および第2方向(X方向)に切断したときの説明図である。図4は、図1に示すアクチュエータ1を第1方向(Z方向)および第3方向(Y方向)に切断したときの説明図である。図5は、図1に示す第1端板28および第2端板29を外した状態のアクチュエータ1の分解斜視図である。
図6は、図1に示すアクチュエータ1に用いた磁気駆動回路を分解したときの分解斜視図である。図3、図4、図5および図6に示すように、第1磁気駆動回路6は、第1コイル61と、第1コイル61にZ方向の他方側Z2で対向する第1磁石622とを有している。第2磁気駆動回路7は、第2コイル71と、第2コイル71にZ方向の一方側Z1で対向する第2磁石721と、第2コイル71にZ方向の他方側Z2で対向する第2磁石722とを有している。第3磁気駆動回路8は、第3コイル81と、第3コイル81にZ方向の一方側Z1で対向する第3磁石821とを有している。
図7は、図6に示す第1磁気駆動回路6の分解斜視図である。図5、図6および図7に示すように、第1コイルホルダ65は、第1コイル61を内側に保持する第1枠部66(第1コイル保持部)と、第1枠部66の端部(4つの角)からZ方向の両側に向けて突出した複数の第1柱状部69とを備えており、第1柱状部69は、第1端板28と連結されている。第1コイルホルダ65は、樹脂製あるいは金属製である。本形態において、第1コイルホルダ65および第1端板28は樹脂製であり、第1柱状部69と第1端板28とは接着等により連結されている。
図8は、図6に示す第2磁気駆動回路7の分解斜視図である。図5、図6および図8に示すように、第2コイルホルダ75は、第2コイル71を内側に保持する第2枠部76(第2コイル保持部)と、第2枠部76の端部(4つの角)からZ方向の両側に突出した複数の第2柱状部79とを備えており、第2柱状部79は、Z方向の一方側Z1で隣り合う第1コイルホルダ65の第1柱状部69と連結されている。第2コイルホルダ75は、樹脂製あるいは金属製である。本形態において、第2コイルホルダ75は樹脂製であり、第1柱状部69と第2柱状部79は接着等により連結されている。
図9は、図6に示す第3磁気駆動回路8の分解斜視図である。図5、図6および図9に示すように、第3コイルホルダ85は、第3コイル81を内側に保持する第3枠部86(第3コイル保持部)と、第3枠部86の端部(4つの角)からZ方向の両側に突出した複数の第3柱状部89とを備えており、第3柱状部89は、Z方向の一方側Z1で隣り合う第2コイルホルダ75の第2柱状部79と連結されている。また、第3柱状部89は、第2端板29と連結されている。第3コイルホルダ85は、樹脂製あるいは金属製である。本形態において、第3コイルホルダ85は樹脂製であり、第2柱状部79と第3柱状部89とは接着等により連結されている。また、第2端板29は樹脂製であり、第3柱状部89と第2端板29とは接着等により連結されている。
このように構成したアクチュエータ1において、第1コイル61、第2コイル71、第3コイル81、第1コイルホルダ65、第2コイルホルダ75、第3コイルホルダ85、は、可動体3のX方向の中心を通ってY方向に延在する仮想線の中心とする線対称、かつ、Y方向の中心を通ってX方向に延在する仮想線の中心とする線対称に構成されている。また、第1磁石622、第2磁石721、722、第3磁石821、第1ヨーク64、第2ヨーク74、および第3ヨーク84は、可動体3のX方向の中心を通ってY方向に延在する仮想線の中心とする線対称、かつ、Y方向の中心を通ってX方向に延在する仮想線の中心とする線対称に構成されている。また、第2コイル71は、可動体3のZ方向の中心に配置され、第2磁石721、722は、第2コイル71を中心にZ方向で面対称に配置されている。また、第1磁石622、および第1ヨーク64は、第3磁石821および第3ヨーク84に対して、第2コイル71を中心にZ方向で面対称に配置されている。
再び図1および図2において、支持体2では、第1コイルホルダ65、第2コイルホルダ75、および第3コイルホルダ85がZ方向の一方側Z1から他方側Z2に順に重ねて配置されており、支持体2および本体部分10の外形は、第1端板28、第1コイルホルダ65、第2コイルホルダ75、第3コイルホルダ85、および第2端板29によって構成されている。
本形態のアクチュエータ1において、第1コイル61および第3コイル81に交流を印加する一方、第2コイル71への通電を停止すると、可動体3は、X方向に振動するため、アクチュエータ1における重心がX方向に変動する。このため、利用者は、X方向の振動を体感することができる。その際、第1コイル61および第3コイル81に印加する交流波形を調整して、可動体3がX方向の一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、X方向において方向性を有する振動を体感することができる。
本形態のアクチュエータ1では、可動体3が支持体2に対して過度に移動した際、強度の弱い個所が当接しないように、図3および図4に示すストッパ機構が設けられている。より具体的には、図4に示すように、第1磁石622に対してY方向の一方側Y1で所定の間隔を介して対向する位置には、第1コイルホルダ65の第1座部681が位置し、第1磁石622に対してY方向の他方側Y2で所定の間隔を介して対向する位置には、第1コイルホルダ65の第1座部682が位置している。また、第3磁石821に対してY方向の一方側Y1で所定の間隔を介して対向する位置には、第3コイルホルダ85の第3座部881が位置し、第3磁石821に対してY方向の他方側Y2で所定の間隔を介して対向する位置には、第3コイルホルダ85の第3座部882が位置している。本形態において、第1座部681、682のY方向で第1磁石622と対向する側端部が第1ストッパ部683、684として機能する。また、第3座部881、882のY方向で第3磁石821と対向する側端部が第3ストッパ部883、884として機能する。したがって、第2磁気駆動回路7によって可動体3をY方向に駆動した際の可動体3のY方向への可動範囲は、第1磁気駆動回路6の第1磁石622と第1コイルホルダ65の第1座部681、682(第1ストッパ部683、684)とによって構成されたストッパ機構、および第3磁気駆動回路8の第3磁石821と第3コイルホルダ85の第3座部881、882(第3ストッパ部883、884)とによって構成されたストッパ機構によって規制されている。
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、可動体3をX方向に振動させる第1磁気駆動回路6、可動体3をY方向に振動させる第2磁気駆動回路7、および可動体3をX方向に振動させる第3磁気駆動回路8が設けられているため、可動体3をX方向およびY方向に振動させることができる。したがって、使用者にX方向の振動、Y方向の振動、X方向の振動とY方向の振動とを組み合わせた振動を体感させることができる。また、第1磁気駆動回路6、第2磁気駆動回路7、および第3磁気駆動回路8がZ方向に重ねて配置されているため、アクチュエータ1をZ方向からみたときのサイズ(平面積)が小さい。それゆえ、本形態のアクチュエータ1は、手に持つコントローラ等の機器に搭載するのに適している。さらに、可動体3をY方向に振動させる第2磁気駆動回路7に対してZ方向の両側に、可動体3をX方向に振動させる第1磁気駆動回路6および第3磁気駆動回路8が設けられているため、可動体3をX方向に振動させた際、可動体3が傾く等の事態が発生しにくい。また、第2磁気駆動回路7の磁気的中心位置(駆動点)は、Z方向、X方向、およびY方向において可動体3の重心と一致する位置、またはほぼ一致する位置にある。また、第1磁気駆動回路6の磁気的中心位置(駆動点)と第3磁気駆動回路8の磁気的中心位置(駆動点)とを合成した磁気的中心位置は、Z方向、X方向、およびY方向において可動体3の重心と一致する位置、またはほぼ一致する位置にある。このため、可動体3をX方向およびY方向に振動させた際、可動体3が傾く等の事態が発生しにくい。
図10は、本発明を適用したアクチュエータ1に用いられる拘束部材90の変形例を示す説明図である。上記実施の形態では、金属製の板状部材を予め折り曲げた第1部材91および第2部材92によって拘束部材90を構成したが、本形態では、図10に示すように、帯状に延在する第1部材96および第2部材97によって拘束部材90が構成されている。
上記実施の形態では、第1磁気駆動回路6に1枚の第1磁石622を用い、第3磁気駆動回路8に1枚の第3磁石821を用いたが、第1磁気駆動回路6において第1コイル61のZ方向の両側に第1磁石を配置し、第3磁気駆動回路8において第3コイル81のZ方向の両側に第3磁石を配置してもよい。
Claims (7)
- 第1ホルダおよび前記第1ホルダに第1方向で重なる第2ホルダを備えた支持体と、
前記支持体に対して移動可能な可動体と、
前記第1ホルダに第1コイルおよび第1磁石の一方が保持され、前記可動体に他方が保持されて、前記可動体を前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第1磁気駆動回路と、
前記第2ホルダに第2コイルおよび第2磁石の一方が保持され、前記可動体に他方が保持されて、前記可動体を前記第1方向と直交し、前記第2方向と交差する第3方向に駆動する第2磁気駆動回路と、
前記第1ホルダおよび前記第2ホルダを前記第1方向の両側から締め付けて拘束する拘束部材と、
を有し、
前記拘束部材は、前記第1ホルダに前記第1方向の一方側から直接または他の部材を介して重なる第1部分と、前記第2ホルダに前記第1方向の他方側から直接または他の部材を介して重なる第2部分と、前記支持体の前記第2方向の一方側で前記第1部分および前記第2部分に接続された第3部分と、前記支持体の前記第2方向の他方側で前記第1部分および前記第2部分に接続された第4部分と、前記支持体の前記第3方向の一方側で前記第1部分および前記第2部分に接続された第5部分と、前記支持体の前記第3方向の他方側で前記第1部分および前記第2部分に接続された第6部分と、を備えていることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記拘束部材は、前記第1部分の前記第2方向の一方側の端部および前記第2方向の他方側の端部から前記第3部分および前記第4部分が前記第1方向の他方側に向けて折れ曲がった第1部材と、前記第2部分の前記第3方向の一方側の端部および前記第2方向の他方側の端部から前記第5部分および前記第6部分が前記第1方向の一方側に向けて折れ曲がった第2部材と、を有し、
前記第3部分および前記第4部分の前記第1方向の他方側の端部は各々、前記第2部分に連結され、
前記第5部分および前記第6部分の前記第1方向の一方側の端部は各々、前記第1部分に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。 - 前記第1部材および前記第2部材は各々、金属製の板状部材であって、
前記第3部分および前記第4部分の前記第1方向の他方側の端部は各々、前記第2部分に溶接により連結され、
前記第5部分および前記第6部分の前記第1方向の一方側の端部は各々、前記第1部分に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。 - 前記第1部材と前記第2部材とは、サイズおよび形状を含めて構成が同じような構成であることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
- 前記第1ホルダは、前記第1コイルまたは前記第1磁石を保持する第1保持部と、前記第1保持部の端部で前記第1方向に突出した複数の第1柱状部と、を備え、
前記第2ホルダは、前記第2コイルまたは前記第2磁石を保持する第2保持部と、前記第2保持部の端部で前記第1方向に突出した複数の第2柱状部と、を備え、
前記複数の第1柱状部と前記複数の第2柱状部とは各々、連結されていることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載のアクチュエータ。 - 前記支持体において前記第2ホルダに対して前記第1ホルダとは反対側に重ねて配置された第3ホルダと、
前記第3ホルダに第3コイルおよび第3磁石の一方が保持され、前記可動体に他方が保持されて、前記可動体を前記第2方向に駆動する第3磁気駆動回路と、
を有し、
前記拘束部材は、前記第1ホルダ、前記第2ホルダおよび前記第3ホルダを前記第1方向の両側から締め付けて拘束していることを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。 - 前記第1ホルダは、前記第1コイルを保持する第1コイルホルダであり、
前記第2ホルダは、前記第2コイルを保持する第2コイルホルダであることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
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