JP7309351B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
前記凹部の縁は、前記第2方向に対して交差する方向に延在する部分を有し、前記凹部は、多角形あるいは円形の単位図形が複数、配置された幾何学模様を形成していることを特徴とする。
図1は、本発明の参考形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1のXZ断面図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1を分解して第1方向Zの一方側Z1からみたときの分解斜視図である。図4は、図1に示すアクチュエータ1を分解して第1方向Zの他方側Z2からみたときの分解斜視図である。
部164とによって囲まれた底板部165を有している。第1方向Zからみたとき、第1壁部161および第2壁部162の幅(第2方向Xの寸法)は、第3壁部163および第4壁部164の幅(第3方向Yの寸法)より広い。
図5は、図2に示す磁気駆動回路6の分解斜視図である。図2および図5に示すように、磁気駆動回路6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。コイル7は、第2方向Xで並列するように配置された第1コイル71および第2コイル72からなり、コイル7は、支持体2のうち、ホルダ60に保持されている。
図6は、図5に示すホルダ60およびコイル7等の説明図である。図7は、図6に示すホルダ60等の説明図である。図6および図7に示すように、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルであり、第3方向Yの一方側Y1にコイル線の端部705が引き出されている。
において、係合凸部69は3か所に形成されている。
本形態では、第1ケース部材16、ホルダ60および第2ケース部材17を第1方向Zに重ねた状態で、第2ケース部材17の貫通穴17e、ホルダ60の貫通穴60e、および第2ケース部材17の貫通穴17eにネジ18を止め、第1ケース部材16、ホルダ60および第2ケース部材17を第1方向Zで締結する。ネジ18を止めた際、ネジ18の頭は、第2ケース部材17から第1方向Zの他方側Z2に突出しない。
本形態では、ホルダ60の第3壁部63の外面に配線基板15が固定される。配線基板15には、引き出し部68と重なる部分に切り欠き158が形成されている。また、配線基板15には、係合凸部69と重なる部分に複数の係合穴159が形成されている。本形態では、係合凸部69の数に対応して、複数の係合穴159として3つの係合穴159が形成されており、3つの係合穴159のうち、中央の係合穴159は、切り欠き158と繋がった切り欠き状に形成されている。
図8は、図2に示す可動体3の説明図である。図5および図8に示すように、図2等に示す可動体3は、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する平板部860を備えた第1ヨーク86と、コイル7に対して第1方向Zの他方側Z2で対向する平板部87
0を備えた第2ヨーク87と、磁石8とを有している。磁石8は、第1ヨーク86の平板部860のコイル7と対向する面、および第2ヨーク87の平板部870のコイル7と対向する面の少なくとも一方に保持されてコイル7に第1方向Zで対向している。
70の第2側面872に重なって第2連結板部862と第2ヨーク87の第2側面872とが溶接されている。
第1ヨーク86は、第1ヨーク86の一部が、磁石8が固定された一方面から突出して第1磁石81および第2磁石82の第1ヨーク86の平板部860の面内方向における位置決めを行う位置決め凸部865を有している。本形態において、位置決め凸部865は、第1磁石81の第2磁石82側の位置を規定する第1凸部865aと、第2磁石82の第1磁石81側の位置を規定する第2凸部865bとを含んでいる。本形態において、第1凸部865aと第2凸部865bとは、第1磁石81と第2磁石82との間に設けられた共通の凸部865cからなる。凸部865c(第1凸部865aおよび第2凸部865b)は、第3方向Yで離間する2箇所に設けられている。
最も下方に位置する磁石8をスライドさせて、第1磁石81等として配置する際、位置決め凸部865とカートリッジとが干渉しにくい等、位置決め凸部865が邪魔にならない。
図2に示すように、本形態では、可動体3に用いた第1ヨーク86の第1連結板部861に対して第2方向Xの一方側X1には、第1ケース部材16の第1壁部161、ホルダ60の第1壁部61、および第2ケース部材17の第1壁部171の内面が、連続した平面を構成した状態で対向している。従って、第1連結板部861は、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動した際に可動体3の第2方向Xの一方側X1への可動範囲を規制する第1ストッパを構成している。
本形態のアクチュエータ1において、コイル7に交流を印加すると、可動体3は、第2方向Xに振動するため、アクチュエータ1における重心が第2方向Xに変動する。このため、利用者は、第2方向Xの振動を体感することができる。その際、コイル7に印加する交流波形を調整して、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。
図2、図4および図5に示すように、支持体2および可動体3に対して接続する接続体90が設けられている。接続体90は、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えている。本形態において、接続体90は、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に設けられた粘弾性部材9であり、第1方向Z、第2方向X、および第3方向Y方向に弾性的に変形可能である。粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、ゲル状部材、プラスチック、ゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材9として、各種ゲル状部材を用いることができる。粘弾性部材9として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。
に接続されている。本形態においては、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク86と支持体2の第1ケース部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第2ヨーク87と支持体2の第2ケース部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の平板部860と第1ケース部材16の凹部166、167の底部との間の各々に設けられ、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の平板部870と第2ケース部材17の凹部176、177の底部との間の各々に設けられている。
図9は、図3および図4に示す接続領域166a、167a、176a、177aを拡大して示す説明図である。図3に示す第1ケース部材16の凹部166、167のうち、第1粘弾性部材91が接続される接続領域166a、167aの複数個所には、図9に例示する凹部19が形成されている。また、図4に示す第2ケース部材17の凹部176、177のうち、第2粘弾性部材92が接続される接続領域176a、177aの複数個所にも、図9に例示する凹部19が形成されている。ここで、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zで圧縮された状態にある。このため、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、一部が凹部19の内側に位置する。本形態において、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、接着剤によって接続領域166a、167a、176a、177aによって固定されている。このため、凹部19の内側には接着剤の一部が位置する。
本形態では、第1ケース部材16の貫通穴16bから差し込んだ支持ピン(図示せず)によって第1ヨーク86を支持しながら、第1ケース部材16、第1ヨーク86、ホルダ60、および第2ヨーク87を第1方向Zに重ねるとき、貫通穴16aから差し込んだ位置決めピンを基準に第1ケース部材16の貫通穴16a、第1ヨーク86の切り欠き869、ホルダ60の切り欠き603、および第2ヨーク87の切り欠き879を重ねる。従って、第1ケース部材16、第1ヨーク86、ホルダ60、および第2ヨーク87を適正に重ねることができる。
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、接続体90は、支持体2と可動体3とが第1方向Zに対向する位置で支持体2および可動体3に接している。ここで、支持体2に用いた第1ケース部材16および第2ケース部材17において、接続体90が接続される接続領域166a、167a、176a、177aには凹部19が形成されており、凹部19の縁は、接続体90が第1方向Zと交差する方向に移動することを抑制する。
め、接続体90を接続領域166a、167a、176a、177aに接着剤を介して固定する際、接着剤が溝191を伝って広い範囲に拡がる。このため、接続体90の接着強度が高い。
図10は、本発明の実施形態1の説明図である。上記参考形態では、凹部19が第3方向Yに延在する溝191であったが、図10に示すように、凹部19が、多角形あるいは円形の単位図形が複数、配置された幾何学模様を形成している態様であってもよい。例えば、図10には、多角形の凹部19からなる単位図形が複数、配置された幾何学模様を構成している。より具体的には、図10には、凹部19が六角形の縁(各辺)に沿って延在する溝192である場合を例示してある。かかる態様によれば、凹部19の縁が複数方向に延在することになるので、接続体90が第1方向Zと交差する複数方向に移動することを効果的に抑制することができる。特に、溝192については、一部が第2方向Xと直交する第3方向Yに延在している態様とすれば、可動体3が第2方向Xに駆動される際、凹部19の縁は、接続体90が第2方向Xに移動することを効果的に抑制することができる。
図11は、本発明の実施形態2の説明図である。上記参考形態および実施形態1では、凹部19が溝191、192であったが、図11に示すように、凹部19が、多角形あるいは円形の単位図形が複数、配置された幾何学模様を形成している態様であってもよい。例えば、図11には、多角形の凹部19からなる単位図形が複数、配置された幾何学模様を構成している。図11には、凹部19が六角形の凹部193である態様を例示してある。かかる態様によれば、凹部19の縁が複数方向に延在することになるので、接続体90が第1方向Zと交差する複数方向に移動することを効果的に抑制することができる。特に、多角形については、一部の辺が第2方向Xと直交する第3方向Yに延在している態様とすれば、可動体3が第2方向Xに駆動される際、凹部19の縁は、接続体90が第2方向Xに移動することを効果的に抑制することができる。
上記参考形態において、溝191は直線的に延在していたが、複数個所で曲がりながら
延在して波形形状等を構成している態様や、溝191が螺旋状に延在している態様であってもよい。
Claims (7)
- 支持体と、
可動体と、
前記可動体および前記支持体に接続された粘弾性部材からなる接続体と、
磁気駆動回路と、
を備え、
前記磁気駆動回路は、前記支持体および前記可動体のうちの一方側部材に設けられたコイルと、前記支持体および前記可動体のうちの他方側部材に設けられて前記コイルに第1方向で対向する磁石と、を有し、前記可動体を前記支持体に対して前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動し、
前記可動体および前記支持体のうちの少なくとも一方は、前記接続体が接続される接続領域の複数個所に凹部が形成され、
前記接続体は、前記可動体と前記支持体とが前記第1方向に対向する位置で前記第1方向に圧縮された状態にあり、
前記凹部の縁は、前記第2方向に対して交差する方向に延在する部分を有し、
前記凹部は、多角形あるいは円形の単位図形が複数、配置された幾何学模様を形成していることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
前記接続体は、一部が前記凹部の内側に位置することを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または2に記載のアクチュエータにおいて、
前記接続体は、前記接続領域に接着剤を介して固定され、
前記接着剤の一部は、前記凹部の内側に位置することを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
前記凹部は各々、前記単位図形の縁に沿って延在する溝であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
前記単位図形は多角形であり、
前記幾何学模様では、隣り合う多角形同士において辺が共通であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項4に記載のアクチュエータにおいて、
前記溝は、前記接続領域の外側まで延在していることを特徴とするアクチュエータ。
- 請求項1から6までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
前記接続体は、ゲル状部材であることを特徴とするアクチュエータ。
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