JP7252744B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、各種振動を発生させるアクチュエータに関するものである。
磁気駆動機構によって振動を発生させる機器として、第1方向で対向するコイルおよび磁石を備えた磁気駆動機構により、可動体を支持体に対して第1方向に対して交差する第2方向に振動させるアクチュエータが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のアクチュエータにおいて、ケースには配線基板が配置されており、磁気駆動機構を構成するコイルの端部は配線基板に接続されており、外部から配線基板を介してコイルに給電が行われる。コイルへの給電は、たとえば、リード線を用いる場合があり、リード線の一端が回路基板のハンダ付け部にハンダ付けされて電気的に接続され、その他端は外部電源に接続されることで給電される。これにより、コイルには、そのハンダ付け部に接続されて引き出されるリード線を介して、駆動電流が供給されることになる。
特開2016-127789号公報
上記したアクチュエータの場合、リード線があばれたり、リード線の端部が断線しないように、リード線が外部からの引張り力に耐え得るようにするため、リード線を束ねる結束バンドなどの部品が必要となり、それだけ部品点数及び組付工数がかさむ不具合がある。また、アクチュエータが使用される用途や搭載される機器等によりリード線の太さが異なる場合があり、アクチュエータをリード線の太さごとにそれに適した構造に加工成形する必要がある。そのため、アクチュエータ形状の共通化を行い、部品の種類を減少させて、製造工程及び組立工程を簡略化することが望まれている。
そこで、本発明の課題は、結束バンドのような特殊な部品を用いなくとも外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにし、またリード線の太さなどの仕様が異なる場合に、アクチュエータを共通化して部品の種類を減らすことが可能なアクチュエータを提供する。
上記課題を解決するために、本発明のアクチュエータは、支持体と、可動体と、可動体と支持体とに接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、コイルおよびコイルに第1方向で対向する磁石を備え、可動体を支持体に対して第1方向に対して交差する方向に相対移動させる磁気駆動機構と、を有し、支持体は、その外側面には、コイルを構成するコイル線の一端部が電気的に接続された第1ランド、およびコイル線の他端部が電気的に接続された第2ランドが形成された配線基板が固定され、配線基板は、この配線基板に給電するリード線の端末を電気的に接続するリード線接続部を第1ランドおよび第2ランドに有し、外側面は、リード線接続部が形成された近傍に、リード線接続部に接続されたリード線が挿入される溝と、溝に挿入されたリード線を溝から浮き出ないように覆うリード線押さえ部とが形成され
溝が、第1リード線が挿入される第1リード線用溝と、第2リード線が挿入される第2リード線用溝とから構成され、リード線押さえ部が、第1リード線を第1リード線用溝に保持させる第1リード線押さえ部と、第2リード線を第2リード線用溝に保持させる第2リード線押さえ部とから構成され、第1リード線用溝および第2リード線用溝が、それぞれ、第1外径の第1リード線または第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝と、第1外径より小さな第2外径の第1リード線または第2リード線が挿入される第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝とから構成され、第1リード線押さえ部および第2リード線押さえ部が、それぞれ、第1外径の第1リード線または第2リード線を第1幅溝に保持させる第1押さえ部と、第2外径の第1リード線または第2リード線を第2幅溝に保持させる第2押さえ部とから構成され、
第1幅溝および第2幅溝が異なる深さに形成され、第1押さえ部および第2押さえ部が、第1幅溝および第2幅溝を形成する対向する壁面に異なる高さで第1幅溝および第2幅溝を一部覆って形成されることを特徴とする。
本発明のアクチュエータでは、コイル線の端部が電気的に接続され、支持体の外側面に固定された配線基板にはリード線接続部が形成されており、このリード線接続部が配置された近傍の外側面には、リード線接続部に電気的に接続されるリード線を挿入して保持する溝と、リード線押さえ部を形成している。このため、結束バンドのような特殊な部品を用いなくとも、リード線の端部が引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明では、第1リード線および第2リード線がそれぞれ別個に第1リード線用溝および第2リード線用溝に挿入され、第1リード線押さえ部および第2リード線押さえ部によってそれぞれ別個に各溝に保持される。したがって、第1リード線および第2リード線の支持体からの引き出し部分は各溝に保持され、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部には、支持体の振動などの影響を受けにくくなる。このため、リード線の端部が引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明において、第1リード線および第2リード線に異なる線径のものが用いられる場合、線径の大きな第1外径の第1リード線および第2リード線は、第1リード線用溝および第2リード線用溝の第1幅を有する第1幅溝にそれぞれ挿入され、線径の小さな第2外径の第1リード線および第2リード線は、第1リード線用溝および第2リード線用溝の第2幅を有する第2幅溝にそれぞれ挿入される。そして、第1幅溝に挿入される線径の大きな第1リード線および第2リード線は、第1押さえ部によって第1幅溝にそれぞれ保持され、第2幅溝に挿入される線径の小さな第1リード線および第2リード線は、第2押さえ部によって第2幅溝にそれぞれ保持されている。このため、リード線の太さなどの仕様が異なる場合でも、アクチュエータを共通化して部品の種類を減らすことが可能になる。
本発明では、異なる溝幅を有する第1幅溝および第2幅溝、並びに、これら各溝を一部覆う第1押さえ部および第2押さえ部を形成することで、挿入されたリード線が抜けにくくなる。
本発明において、第2押さえ部が、第1押さえ部より低く第1幅溝よりも高い高さで壁面に形成され、第2幅溝に対向する面と反対側の面に、第1リード線または第2リード線を第1幅溝に導く傾斜が形成されることが好ましい。
本発明では、線径の大きな第1外径の第1リード線または第2リード線は、第2押さえ部に形成された傾斜に案内されて、第1幅溝に導きやすい。また、線径の小さな第2外径の第1リード線または第2リード線は、第2押さえ部に形成された傾斜に案内されて、第1幅溝を経由して第2幅溝に導きやすい。このため、線径の異なる第1リード線または第2リード線を各溝に容易に挿入できて、各リード線の取付性が向上する。
また、本発明のアクチュエータは、支持体と、可動体と、可動体と支持体とに接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、コイルおよびコイルに第1方向で対向する磁石を備え、可動体を支持体に対して第1方向に対して交差する方向に相対移動させる磁気駆動機構と、を有し、支持体は、その外側面には、コイルを構成するコイル線の一端部が電気的に接続された第1ランド、およびコイル線の他端部が電気的に接続された第2ランドが形成された配線基板が固定され、配線基板は、この配線基板に給電するリード線の端末を電気的に接続するリード線接続部を第1ランドおよび第2ランドに有し、外側面は、リード線接続部が形成された近傍に、リード線接続部に接続されたリード線が挿入される溝と、溝に挿入されたリード線を溝から浮き出ないように覆うリード線押さえ部とが形成され、
溝が、第1リード線および第2リード線を第1方向に対して交差する第2方向に引き出す第1溝と、第1溝を経由した第1リード線および第2リード線を第2方向に交差する方向に屈曲させる第1溝に連通する第2溝と、第2溝を経由した第1リード線および第2リード線を再度第2方向に導く第2溝に連通する第3溝とを備えることを特徴とする。
本発明では、第1リード線および第2リード線は、第1溝によって第2方向に引き出された後、第2溝によって第2方向に交差する方向に屈曲させられ、第3溝によって再度第2方向に導かれる。したがって、第1リード線および第2リード線は、支持体の外面に形成された溝内に屈曲部が形成されて、支持体の外部へ引き出される。このため、第1リード線および第2リード線が引っ張られても、この引っ張り力が屈曲部によって緩衝されて、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部に引っ張り力が伝わりにくくなっている。よって、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部は、引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明において、リード線押さえ部が、第2溝を一部覆う第1押さえ部と、第3溝を覆う第2押さえ部とから構成されることが好ましい。
本発明では、第1リード線および第2リード線は、第1押さえ部によって第2溝に保持され、第2押さえ部によって第3溝に保持され、支持体の外面に形成される各溝からリード線が抜けにくくなる。
本発明において、第3溝の溝幅が第1リード線および第2リード線の外径よりも小さいことが好ましい。
本発明では、第1リード線および第2リード線は第3溝に圧入されながら保持され、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力は、第1リード線および第2リード線の屈曲部によって緩衝されると共に、第1リード線および第2リード線の第3溝への圧入により第3溝にしっかりと保持されることでこの引っ張り力に対抗する。このため、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部に引っ張り力の影響を受けにくくなる。
本発明において、第3溝を形成する対向する壁面に、第1リード線および第2リード線の引き出し方向に交互に突起が形成されることが好ましい。
本発明では、第3溝の対向する壁面に交互に形成される突起により、第1リード線および第2リード線は第3溝において蛇行しながら引き出される。したがって、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力は、第1リード線および第2リード線の屈曲部によって緩衝されると共に、第1リード線および第2リード線の蛇行により引っ張り力が伝わりにくくなっている。このため、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部は、引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明において、第3溝が、第1外径の第1リード線および第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝と、第1外径より小さな第2外径の第1リード線および第2リード線が挿入される第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝とから構成されることが好ましい。
本発明では、第1リード線および第2リード線に異なる線径のものが用いられる場合、線径の大きな第1外径の第1リード線および第2リード線は、第3溝の第1幅を有する第1幅溝に挿入され、線径の小さな第2外径の第1リード線および第2リード線は、第3溝の第2幅を有する第2幅溝にそれぞれ挿入されて、リード線押さえ部によって各溝に保持される。このため、線径の異なる第1リード線および第2リード線が使用される場合においても、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部は、引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明において、第2幅溝が、第1方向に立つ立ち壁を起点に第1幅溝から第1方向および第2方向に対して交差する第3方向に分岐して、立ち壁を介して第2方向に第1幅溝と並んで形成されることが好ましい。
本発明では、異なる溝幅を有する第1幅溝および第2幅溝を第3溝に簡単な構造で実現できる。
本発明において、配線基板に形成される第1ランドおよび第2ランドの第1方向および第2方向に対して交差する第3方向における高さと、第1リード線および第2リード線の第3方向における支持体からの引き出し高さとが異なる高さに設定されることが好ましい。
本発明では、第1リード線および第2リード線の引出部分の高さが、配線基板に形成される第1ランドおよび第2ランドの形成高さと異なる。したがって、この高さの相違により、外部からの引張り力が第1ランドおよび第2ランドに伝わり難くなる。このため、外部から第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力が、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部に与える影響が低減される。よって、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランドおよび第2ランドとの各接続部は、引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
以上のように、本発明のアクチュエータでは、コイル線の端部が電気的に接続され、支持体の外側面に固定された配線基板にはリード線接続部が形成されており、このリード線接続部が配置された近傍の外側面には、リード線接続部に電気的に接続されるリード線を挿入して保持する溝と、リード線押さえ部を形成している。このため、結束バンドのような特殊な部品を用いなくとも、リード線の端部が引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本発明の実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 図1に示すアクチュエータのXZ断面図である。 図1に示す配線基板およびネジを外した状態の斜視図である。 図1に示すアクチュエータを分解して第1方向の他方側からみたときの分解斜視図である。 図2に示す磁気駆動機構を分解して第1方向の他方側からみたときの分解斜視図である。 図5に示すホルダに保持される部品を分解して第1方向の一方側からみた分解斜視図である。 図1に示すアクチュエータを構成する支持体の第1側面と第3側面とが交差する角の部分を一部拡大して示す一部拡大斜視図である。 図1に示すアクチュエータを構成する支持体の第1側面と第3側面とが交差する角の部分を第3側面から見た一部拡大斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 図9に示すアクチュエータのXZ断面図である。 図9に示すアクチュエータの第2カバー部材および配線基板を外した状態の斜視図である。 図10に示す磁気駆動機構を分解して第1方向の他方側からみたときの分解斜視図である。 図10に示す磁気駆動機構を分解して第1方向の一方側からみたときの分解斜視図である。 図9に示すアクチュエータを構成する支持体の第1側面と第3側面とが交差する角の部分を一部拡大して示す一部拡大斜視図である。 図9に示すアクチュエータを構成する支持体の第1側面と第3側面とが交差する角の部分を第3側面側から角度を付けて見上げた一部拡大斜視図である。 図9に示すアクチュエータを構成する支持体の第1側面と第3側面とが交差する角の部分を第1方向の一方側から見た一部拡大底面図ある。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、互いに交差する3つの方向を各々、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yとして説明する。また、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yは、互いに直交する方向である。また、第2方向Xの一方側にX1を付し、第2方向Xの他方側にX2を付し、第3方向Yの一方側にY1を付し、第3方向Yの他方側にY2を付し、第1方向Zの一方側にZ1を付し、第1方向Zの他方側にZ2を付して説明する。
また、本発明を適用したアクチュエータ1は、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6を有しており、磁気駆動機構6は、コイル7と磁石8とを有している。かかる磁気駆動機構6では、コイル7が支持体2(一方側部材)の側に設けられ、磁石8が可動体3(他方側部材)の側に設けられた態様、および磁石8が支持体2(他方側部材)の側に設けられ、コイル7が可動体3(一方側部材)の側に設けられた態様を採用することができる。以下の説明では、コイル7が支持体2の側に設けられ、磁石8が可動体3の側に設けられた態様を中心に説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1のXZ断面図である。図3は、図1に示す配線基板15およびネジ18を外した状態の斜視図である。
図1および図2に示すように、本形態のアクチュエータ1は、全体として、第2方向Xの寸法が第3方向Yの寸法より大きい直方体形状を有している。また、図2に示すように、支持体2と、支持体2に移動可能に支持された可動体3と、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動機構6とを有しており、磁気駆動機構6は、可動体3を第2方向Xに振動させる。
図1、図2および図3に示すように、支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側に、図2に示す可動体3および磁気駆動機構6が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有しており、第1カバー部材16および第2カバー部材17は、四角形の平面形状を有している。第1カバー部材16と第2カバー部材17との間には、四角形の平面形状を有するホルダ60が配置されており、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17は、端部160、600、170が第1方向Zで重なっている。従って、カバー11の外面側110は、第1カバー部材16の端部160、ホルダ60の端部600、および第2カバー部材17の端部170によって構成されている。
(第1カバー部材16の構成)
図4は、図1に示すアクチュエータ1を分解して第1方向Zの他方側Z2からみたときの分解斜視図である。図2および図4に示すように、第1カバー部材16には、第1方向Zの他方側Z2に向かって開口する四角形の凹部165が形成されている。また、凹部165の底部には、第2方向Xで並ぶ2つの凹部166、167が形成されている。凹部165の対角位置には貫通穴16aが形成されている。すなわち、凹部165において、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの一方側Y1および他方側Y2に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの一方側Y1および他方側Y2に位置する角部分に貫通穴16aが形成されている。また、凹部166、167の第3方向Yの両端部には貫通穴16bが形成されている。
第1カバー部材16において、凹部165は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部161と、第2方向Xの他方側X2に位置する第2壁部162と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部163と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部164とによって囲まれている。第1方向Zからみたとき、第1壁部161および第2壁部162の幅(第2方向Xの寸法)は、第3壁部163および第4壁部164の幅(第3方向Yの寸法)より広い。第3壁部163の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部168が形成されている。
第3壁部163には、第2方向Xに沿って第1方向Zの他方側Z2に突出した複数の凸板部163aが所定の間隔に形成されている。また、第1壁部161および第2壁部162には、外縁から第1方向Zの他方側Z2に突出した凸板部161a、162aが第3方向Yの中央に形成されている。
第3壁部163および第4壁部164の第2方向Xの両端には、第1方向Zの一方側Z1に向けて開口した位置決め用の穴16cが形成されている。また、第1カバー部材16の、一方の対角位置には貫通穴16eが形成され、他方の対角位置には貫通穴16fが形成されている。すなわち、第1カバー部材16において、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分に貫通穴16eが形成され、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分に貫通穴16fが形成されている。また、貫通穴16fの近傍には、第1方向Zにおいて第2カバー部材17に達する高さの円柱状ボス16gが突出部として設けられている。
(第2カバー部材17の構成)
図2に示すように、第2カバー部材17は、以下に説明するように、第1カバー部材16に対して第1方向Zで略対称に形成されている。まず、第2カバー部材17には、第1方向Zの一方側Z1に向かって開口する四角形の凹部175が形成されている。また、凹部175の底部には、第2方向Xで並ぶ2つの凹部176、177が形成されている。第2カバー部材17において、凹部175は、第2方向Xの一方側X1に位置する第1壁部171と、第2方向Xの他方側X2に位置するに第2壁部172と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3壁部173と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4壁部174とによって囲まれている。第1方向Zからみたとき、第1壁部171および第2壁部172の幅(第2方向Xの寸法)は、第3壁部173および第4壁部174の幅(第3方向Yの寸法)より広い。第3壁部173の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部178が形成されている。
第3壁部173および第4壁部174の第2方向Xの両端には、第1方向Zの一方側Z1に向けて開口した位置決め用の穴17cが形成されている。また、第2カバー部材17の一方の対角位置には貫通穴17eが形成され、他方の対角位置には貫通穴17fが形成されている。すなわち、第2カバー部材17において、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分に貫通穴17eが形成され、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分に貫通穴17fが形成されている。
また、第2カバー部材17の貫通穴17fの近傍には、取付穴17gが形成されている。取付穴17gは、第2カバー部材17がホルダ60を介して第1カバー部材16に取り付けられると、第1カバー部材16に形成された円柱状ボス16gの各先端部の周囲を囲む。本形態では、円柱状ボス16gは、各先端部の周囲と一対の取付穴17gの内周との間に所定の隙間を有する。
(磁気駆動機構6の構成)
図5は、図2に示す磁気駆動機構6の分解斜視図である。図6は、図5に示すホルダ60に保持される部品を分解して第1方向Zの一方側Z1からみた分解斜視図である。図2、および図5、図6に示すように、磁気駆動機構6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。本形態において、コイル7は、第2方向Xで並列するように配置された2つのコイル71、72からなり、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルである。コイル7はホルダ60と取付板68との間に保持されており、支持体2の側に設けられている。
(ホルダ60の構成)
図2、および図5、図6に示すように、ホルダ60は、2つのコイル保持穴66、67が第2方向Xで並列するように形成されており、コイル保持穴66、67の各々にコイル7が配置されている。コイル保持穴66、67は貫通穴であり、第3方向Yの両端部には、コイル保持穴66、67の第1方向Zの他方側Z2の端部に受け部661、671が形成されている。従って、コイル保持穴66、67に第1方向Zの一方側Z1からコイル7を装着すると、コイル7の短辺702(無効部分)が受け部661、671によって第1方向Zの他方側Z2で支持された状態となる。
ホルダ60は、コイル保持穴66、67が形成されている部分に対して、第2方向Xの一方側X1、第2方向Xの他方側X2、第3方向Yの一方側Y1、および第3方向Yの他方側Y2に、第1壁部61、第2壁部62、第3壁部63、および第4壁部64を備えている。第1方向Zからみたとき、第1壁部61および第2壁部62の幅(第2方向Xの寸法)は、第3壁部63および第4壁部64の幅(第3方向Yの寸法)より広い。
ホルダ60には、コイル保持穴66と第1壁部61との間に第1開口部601が形成され、コイル保持穴67と第2壁部62との間に第2開口部602が形成されている。第1開口部601、および第2開口部602はホルダ60を第1方向Zで貫通している。
第1壁部61には、第1方向Zの一方側Z1に凹部611が形成され、第1方向Zの他方側Z2に凹部612が形成されている。凹部611、612は、第1壁部61の第3方向Yの中央に形成されている。第2壁部62には、第1方向Zの一方側Z1に凹部621が形成され、第1方向Zの他方側Z2に凹部622が形成されている。凹部621、622は、第2壁部62の第3方向Yの中央に形成されている。第3壁部63の外面側には、第1方向Zの一方側Z1に複数の凹部631が第3方向Yの他方側Y2に窪んで第2方向Xに沿って形成されている。また、第3壁部63には、第1方向Zの他方側Z2に突出する凸部632が第2方向Xに沿って延在している。
第3壁部63および第4壁部64の第2方向Xの両端には、第1方向Zの一方側Z1に突出した位置決め用の凸部60cと、第1方向Zの他方側Z2に突出した位置決め用の凸部60dとが形成されている。また、図6に示すように、コイル保持穴66、67の第1方向Zの一方側Z1の周囲には、取付板68よりも一回り大きな面積で、取付板68の厚さ分窪んだ凹部69が形成されている。この凹部69の底面四隅には、位置決め突起691が第1方向Zの一方側Z1に突出して形成されている。位置決め突起691どうし間の形成ピッチは、取付板68の四隅に設けられた穴681どうしの形成ピッチと同じになっており、取付板68は、各穴681に各突起691が挿入されて凹部69に嵌められて固定される。この状態で、コイル7は、接着剤等によって取付板68に接着されることで、ホルダ60に固定される。
ホルダ60の一方の対角位置には通穴60eが形成され、他方の対角位置には貫通穴60fが形成されている。すなわち、ホルダ60において、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分に貫通穴60eが形成され、第2方向Xの一方側X1かつ第3方向Yの一方側Y1に位置する角部分、および第2方向Xの他方側X2かつ第3方向Yの他方側Y2に位置する角部分に貫通穴60fが形成されている。
また、第3壁部63および第4壁部64の、第2方向Xの軸線Cを挟む他方の対角位置における、貫通穴60fの軸線C寄りには、一対の貫通穴60gが形成されている。貫通穴60gは、第1カバー部材16に形成された一対の突出部16gを遊びを持って貫通させる直径を有する。
第3壁部63の外面には、第2方向Xに沿って延在する凹部630が形成されており、凹部630の底面には、第3方向Yの一方側Y1に突出した位置決め用の凸部636が第2方向Xに沿って3個並んで台形状に形成されている。また、第3壁部63には、コイル保持穴66、67から第3壁部63の外面(凹部630の底面)まで延在するガイド溝637が4本形成されている。
(支持体2の構成)
本形態では、第1カバー部材16の上にホルダ60を第1方向Zに重ね、さらに、ホルダ60の上に第2カバー部材17を第1方向Zに重ねた状態で、第2カバー部材17の貫通穴17e、ホルダ60の貫通穴60e、および第2カバー部材17の貫通穴17eにネジ18を止め、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17を第1方向Zで締結する。その結果、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17は、第2方向Xの軸線Cを跨ぐ一方の対角位置において、第1方向Z間が締結部材であるネジ18によって締め付けられ、支持体2が形成される。
その際、第1カバー部材16に形成された円柱状ボス16gは、ホルダ60の貫通穴60gを貫通して、先端部がホルダ60から突出し、第2カバー部材17がホルダ60に重ねられることで、先端部の周囲が第2カバー部材17に形成された取付穴17gの内周に囲まれる。第1カバー部材16の凸板部163aがホルダ60の凹部631に嵌り、第1カバー部材16の凸板部161a、162aがホルダ60の凹部611、621に嵌る。また、第1カバー部材16の穴16cにホルダ60の凸部60cが嵌る。また、第2カバー部材17の凹部179にホルダ60の凸部632が嵌り、第2カバー部材17の凸板部171aがホルダ60の凹部612に嵌る。また、第2カバー部材17の穴17cにホルダ60の凸部60dが嵌る。このようにして、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17は互いに位置決めされた状態で連結される。また、ガイド溝637は、ホルダ60と第1カバー部材16との間で穴638として開口する。
なお、第1カバー部材17の貫通穴16f、ホルダ60の貫通穴60f、および第2カバー部材17の貫通穴17fは、アクチュエータ1を各種機器に搭載する際、機器のフレームに対して止める図示しないネジが止められる。本形態では、ネジ18および図示しないネジを止めた際、ネジ18および図示しないネジの頭は、第2カバー部材17から第1方向Zの他方側Z2に突出しない。
(コイル7の端部の処理)
このように構成したアクチュエータ1においては、図1および図2に示すように、支持体2に用いたカバー11は、外面側110に、第2方向Xの一方側X1に位置する第1側面111と、第2方向Xの他方側X2に位置するに第2側面112と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3側面113と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4側面114とを有している。ここで、第3側面113および第4側面114の第2方向Xの長さは、第1側面111および第2側面112の第3方向Yの長さより長い。本形態では、第3側面113には、コイル7を構成するコイル線の巻き始めの第1端部706、および巻き終わりの第2端部707が各々電気的に接続された配線基板15が固定されている。
本形態では、ホルダ60にガイド溝637が形成されているため、ホルダ60のコイル保持穴66、67に固定する際、巻き始めの第1端部706、および巻き終わりの第2端部707をガイド溝637を通して外側に引き出しておき、その後、第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17を第1方向Zに重ねて連結する。その結果、第1端部706、および第2端部707は穴638から引き出された状態となる。
第1カバー部材16、ホルダ60および第2カバー部材17を第1方向Zに重ねて連結した後、凹部168、630、178に配線基板15を固定することができる。その際、ホルダ60の凸部636を配線基板15の位置決め用の穴155に嵌めることで、配線基板15の位置決めを行い、その後、接着剤等によって配線基板15を固定する。それゆえ、配線基板15を介して外部からコイル7を駆動することができる。ここで、配線基板15には、穴638を開放状態とする切り欠き150が形成されているので、穴638から引き出された第1端部706および第2端部707を切り欠き150を通して配線基板15のランド151の各々まで延在させ、ランド151にハンダ付する。その結果、2つのコイル7は、直列に電気的に接続される。なお、2つのコイル7は、並列に電気的に接続してもよい。
本形態では、配線基板15は、その第2方向Xの一方側X1には、リード線の端末を電気的に接続するリード線接続部としてのランド151a、151bが形成されている。本実施形態では、直列接続された2つのコイル7の一方の端部は一方のランド151a、他方の端部は他方のランド151bに、配線基板15に形成された図示しない配線パターンによって電気的に接続されている。一方のランド151aは図示しない第1リード線の端部がハンダ付けされ、他方のランド151bは図示しない第2リード線の端部がハンダ付けされる。第1リード線および第2リード線は、径が同じリード線であり、これら第1リード線および第2リード線は、外部電源を給電する給電用リード線(以下、「リード線」という。)である。直列接続された2つのコイル7には、これら第1リード線および第2リード線を介して駆動電流が供給され、磁気駆動機構6を駆動する磁束を発生する。
配線基板15は、その第2方向Xの一方側X1の端部には、半円状切り欠き152a、152bが形成されている。これら半円状切り欠け152a、152bは、ランド151a、151bに接続される第1リード線および第2リード線の引き出し時にそれらの被覆部が当接する。
(配線の処理)
図7は、支持体2の第1側面111と第3側面113とが交差する角の部分を一部拡大して示す一部拡大斜視図である。図8は、この角部分を第3側面113から見た一部拡大斜視図である。本形態では、アクチュエータ1は、外径が異なる2つのリード線、たとえば、AWG28、AWG32の2種類のリード線を使用することが可能になっている。なお、AWG28は、外径がAWG32よりも大きい外径である。本形態では、上述したように、配線基板15は、第2方向Xの一方側X1にランド151a、ランド151bが形成されており、これらランド151a、151bが形成された近傍に、支持体2の第3外側面113側に、リード線を挿入して案内する複数の溝が形成されている。この溝は、ホルダ60(支持体2)の第3外側面113側に溝の一方の開口が形成され、ホルダ60(支持体2)の第1外側面111側に、溝の他方の開口が形成されている。
支持体2の外面には、第1ランド151aに接続されて第1ランド151aから引き出される第1リード線、および第2ランド151bに接続されて第2ランド151bから引き出される第2リード線が挿入される溝115と、溝115に挿入された第1リード線および第2リード線を溝115に保持させるリード線押さえ部116とが形成されている。
本形態では、溝115は、第1リード線が挿入される、第2方向に延在して第3方向の他方側Y2に窪む第1リード線用溝115aと、第2リード線が挿入される、第2方向に第1リード線用溝115aと平行に延在して第3方向の他方側Y2に窪む第2リード線用溝115bとから構成される。リード線押さえ部116は、第1リード線を第1リード線用溝115aに保持させる第1リード線押さえ部116aと、第2リード線を第2リード線用溝115bに保持させる第2リード線押さえ部116bとから構成される。また、第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bは、それぞれ、第1外径の第1リード線または第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝115cと、第1外径より小さな第2外径の第1リード線または第2リード線が挿入される第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝115dとから構成される。また、本形態では、溝115、第1リード線用溝115a、第2リード線用溝115b、第1幅溝115cおよび第2幅溝115は、挿入される溝の外径とほぼ同じ幅の溝が形成されている。すなわち、各溝にリード線を挿入する際、溝の面から抵抗を受けながら挿入するようになっている。これにより、リード線がある程度の外力がかかってもすぐには抜けないようになっている。なお、リード線が、溝115、第1リード線用溝115a、第2リード線用溝115b、第1幅溝115cおよび第2幅溝115に挟持するようにし、リード線を押圧しながら保持するようにしてもよい。
第1リード線押さえ部116aは、第1外径の第1リード線を第1幅溝115cに保持させる、第1リード線用溝115aを形成する対向する壁面の第1方向Zの他方側Z2に突出した第1押さえ部116cと、第2外径の第1リード線を第2幅溝115dに保持させる、第1リード線用溝115aを形成する対向する壁面の第1方向Zの一方側Z1に突出した第2押さえ部116dとから構成される。また、第2リード線押さえ部116bは、第1外径の第2リード線を第1幅溝115cに保持させる、第2リード線用溝115bを形成する対向する壁面の第1方向Zの一方側Z1に突出した第1押さえ部116cと、第2外径の第2リード線を第2幅溝115dに保持させる、第2リード線用溝115bを形成する対向する壁面の第1方向Zの他方側Z2に突出した第2押さえ部116dとから構成される。
第1幅溝115cおよび第2幅溝115dは第3方向Yにおける異なる深さに形成され、隣接して1つの第1リード線用溝115aまたは第2リード線用溝115bとして形成される。第1押さえ部116cおよび第2押さえ部116dは、1つの第1リード線用溝115aまたは第2リード線用溝115bを形成する対向する壁面に、第3方向Yにおける異なる高さで第1幅溝115cおよび第2幅溝115dを第3方向Yに一部覆って形成される。本形態では、第2押さえ部116dは、第1押さえ部116cより低くつまり第3方向Yの他方側Y2に寄り、第1幅溝115cよりも高いつまり第3方向Yの一方側Y1に寄る高さで、第1リード線用溝115aまたは第2リード線用溝115bを形成する壁面に形成される。また、第2押さえ部116dは、第2幅溝115dに対向する面と反対側の面に、第1リード線用溝115aまたは第2リード線用溝115bに挿入される第1リード線または第2リード線を第1幅溝115cに導く傾斜116eが形成される。
このように、第1リード線用溝115aおよび第1幅溝115cには、溝115を介してランド151aに接続されてランド151aから引き出される第1リード線が挿入される。また、第2リード線用溝115bおよび第2幅溝115dには、溝115を介してランド151bに接続されてランド151bから引き出される第2リード線が挿入される。さらに、溝115には、リード線押さえ部116が形成されており、リード線に外部からの力、たとえば、引き抜こうとする力がリード線に加わっても、リード線押さえ部116でリード線を押さえ付けるようにして保持するので、それより先のリード線自体に張力等が作用しないようにし、(リード線接続部としての)ランド151a、151bに無用な力が作用せず、断線したり、接触不良を生じたりすることが抑制することが可能になる。
(可動体3の構成)
図2、および図4~図6に示すように、可動体3は、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1で対向する第1板部860を備えた第1ヨーク86と、コイル7に対して第1方向Zの他方側Z2で対向する第2板部870を備えた第2ヨーク87とを有しており、磁石8は、第1ヨーク86の第1板部860のコイル7と対向する面、および第2ヨーク87の第2板部870のコイル7と対向する面の少なくとも一方に保持されてコイル7に第1方向Zで対向している。
本形態では、磁石8として、第1ヨーク86の第1板部860のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された第1磁石81と、第2ヨーク87の第2板部870のコイル7と対向する面に接着等の方法で固定された第2磁石82とが設けられている。この状態で、第1磁石81は、コイル7の長辺701に第1方向Zの一方側Z1で対向し、第2磁石82は、コイル7の長辺701に第1方向Zの他方側Z2で対向している。第1磁石81および第2磁石82は各々、厚さ方向(第1方向Z)で分極着磁されており、第1磁石81においてコイル7に対向する面と、第2磁石82においてコイル7と対向する面は異なる極に着磁されている。本形態では、第1磁石81および第2磁石82は各々、2つのコイル7(コイル71、72)の計4つの長辺701に対向する2つの磁石からなる。
本形態において、第1ヨーク86は、第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在して第2ヨーク87と連結された第1連結板部861と、第1磁石81に対して第1連結板部861とは反対側で第1板部860から第1方向Zの他方側Z2に向けて第2ヨーク87と重なる位置まで延在して第2ヨーク87と連結された第2連結板部862とを備えている。第1連結板部861および第2連結板部862は各々、第1板部860において第2方向Xの互いに反対側に位置する端部から第1方向Zの他方側Z2に向けて折れ曲がっている。このため、第1連結板部861は、コイル7に対して第2方向Xの一方側X1を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在し、第2連結板部862は、コイル7に対して第2方向Xの他方側X2を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在している。その際、第1連結板部861は、コイル7に対して第2方向Xの一方側X1でホルダ60の第1開口部601を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在し、第2連結板部862は、コイル7に対して第2方向Xの他方側X2でホルダ60の第2開口部602を通って第1方向Zの他方側Z2に向けて延在している。
本形態では、第1連結板部861および第2連結板部862は、溶接により第2ヨーク87の端部と連結されている。より具体的には、第1連結板部861の第1方向Zの他方側Z2の端部861aは、第2ヨーク87の第2板部870の第1側面871に重なって第1連結板部861と第2ヨーク87の第1側面871とが溶接されている。同様に、第2連結板部862の第1方向Zの他方側Z2の端部は、第2ヨーク87の第2板部870の第2側面872に重なって第2連結板部862と第2ヨーク87の第2側面872とが溶接されている。
第1連結板部861の端部861a、および第1側面871のうちの一方には、他方に形成された凹部に嵌って溶接された凸部が形成され、第2連結板部862の端部862a、および第2側面872のうちの一方には、他方に形成された凹部に嵌って溶接された凸部が形成されている。本形態では、第2板部870に形成された凸部873が第1連結板部861の端部861aに形成された凹部863に嵌って溶接され、第2板部870に形成された凸部874が第2連結板部862の端部862aに形成された凹部864に嵌って溶接されている。
(ストッパの構成)
図2に示すように、本形態では、可動体3に用いた第1ヨーク86の第1連結板部861に対して第2方向Xの一方側X1には、第1カバー部材16の第1壁部161、ホルダ60の第1壁部61、および第2カバー部材17の第1壁部171の内面が、連続した平面(第1被当接部118)を構成した状態で対向している。したがって、第1連結板部861は、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動した際に第1被当接部118と当接して可動体3の第2方向Xの一方側X1への可動範囲を規制する第1ストッパを構成している。
同様に、第2連結板部862に対して第2方向Xの他方側X2には、第1カバー部材16の第2壁部162、ホルダ60の第2壁部62、および第2カバー部材17の第2壁部172の内面が、平面(第2被当接部119)を構成した状態で対向している。したがって、第2連結板部862は、可動体3が第2方向Xの他方側X2に移動した際に第2被当接部119と当接して可動体3の第2方向Xの他方側X2への可動範囲を規制する第2ストッパを構成している。
(接続体90および粘弾性部材9の構成)
図2および図4に示すように、支持体2および可動体3に対して、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体90が設けられている。本形態において、接続体90は、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所に設けられた粘弾性部材9であり、第1方向Z、第2方向X、および第3方向Y方向に弾性的に変形可能である。粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、ゲル状部材、プラスチック、ゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材9として、各種ゲル状部材を用いることができる。また、粘弾性部材9として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。
本形態において、接続体90として粘弾性部材9のみが支持体2および可動体3の双方に接続されている。本形態において、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク86と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第2ヨーク87と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。より具体的には、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の凹部166、167の底部との間に2つ配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の凹部176、177の底部との間に2つ配置されている。
ここで、第1粘弾性部材91は、第1ヨーク86の第1板部860と第1カバー部材16の凹部166、167の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第2ヨーク87の第2板部870と第2カバー部材17の凹部176、177の底部との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。第1粘弾性部材91は、支持体2と接する面(第1カバー部材16の凹部166、167の底部)に接着され、可動体3と接する面(第1ヨーク86)と接着されている。第2粘弾性部材92は、支持体2と接する面(第2カバー部材17の凹部176、177の底部)に接着され、可動体3と接する面(第2ヨーク87)と接着されている。
本形態において、粘弾性部材9(第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92)は、針入度が10度から110度であるシリコーン系ゲルである。針入度とは、JIS-K-2207やJIS-K-2220で規定されており、この値が小さい程、硬いことを意味する。粘弾性部材9は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。例えば、粘弾性部材9は、その厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。これに対して、厚さ方向(軸方向)に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。一方、本形態のように、粘弾性部材9が厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する場合、いずれの方向に動いても、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘弾性部材9では、運動方向によるバネ力が一定となる。それ故、本形態のように、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上することができるので、微妙なニュアンスをもった振動を実現することができる。
(基本動作)
本形態のアクチュエータ1において、第1リード線および第2リード線を介してコイル7に交流を印加すると、可動体3は、第2方向Xに振動するため、アクチュエータ1における重心が第2方向Xに変動する。このため、利用者は、第2方向Xの振動を体感することができる。その際、コイル7に印加する交流波形を調整して、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1では、コイル7の端部が電気的に接続され、支持体としてのホルダ60の外側面110に固定された配線基板15にはリード線接続部としての第1ランド151a、第2ランド151bが形成されており、これら第1ランド151a、第2ランド151bが配置された近傍であり、配線基板15が固定された第3外側面113に隣接する第1外側面111には、第1ランド151a、第2ランド151bに電気的に接続される第1リード線および第2リード線を挿入して保持する溝115と、リード線押さえ部116などを形成している。このため、結束バンドのような特殊な部品を用いなくとも、第1リード線および第2リード線の端部が引っ張られてこれら第1リード線および第2リード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しこれら第1リード線および第2リード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本形態のアクチュエータ1によれば、第1ランド151aに接続されて第1ランド151aから引き出される第1リード線、および第2ランド151bに接続されて第2ランド151bから引き出される第2リード線は、支持体2の外面に形成される溝115に挿入されて、リード線押さえ部116によって溝115に保持される。したがって、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に振動を生じさせても、第1リード線および第2リード線の、リード線押さえ部116によって溝115に保持される部分がその振動によって遊動し、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部には、その振動によって応力が集中して及びにくくなる。このため、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に振動を生じさせても、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に断線などが生じにくくなり、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1によれば、第1リード線および第2リード線がそれぞれ別個に第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bに挿入され、第1リード線押さえ部116aおよび第2リード線押さえ部116bによってそれぞれ別個に第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bに保持される。したがって、第1リード線および第2リード線の支持体2からの引き出し部分は第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bに保持され、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部には、支持体2の振動によって応力が集中して及びにくくなる。このため、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に断線などが生じにくくなり、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1によれば、第1リード線および第2リード線に異なる線径のものが用いられる場合、線径の大きな第1外径の第1リード線および第2リード線は、第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bの第1幅を有する第1幅溝115cにそれぞれ挿入され、線径の小さな第2外径の第1リード線および第2リード線は、第1リード線用溝115aおよび第2リード線用溝115bの第2幅を有する第2幅溝115dにそれぞれ挿入される。そして、第1幅溝115cに挿入される線径の大きな第1リード線および第2リード線は、第1押さえ部116cによって第1幅溝115cにそれぞれ保持され、第2幅溝115dに挿入される線径の小さな第1リード線および第2リード線は、第2押さえ部116dによって第2幅溝115dにそれぞれ保持される。このため、線径の異なる第1リード線および第2リード線が使用される場合においても、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部には、支持体2の振動によって応力が集中して及びにくくなり、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に断線などが生じにくくなり、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1によれば、異なる溝幅を有する第1幅溝115cおよび第2幅溝115d、並びに、これら第1幅溝115cおよび第2幅溝115dを一部覆う第1押さえ部116cおよび第2押さえ部116dを形成することで、挿入された第1リード線および第2リード線が抜けにくくなる。
また、本形態のアクチュエータ1によれば、線径の大きな第1外径の第1リード線または第2リード線は、第2押さえ部116dに形成された傾斜116eに案内されて、第1幅溝115cに導きやすい。また、線径の小さな第2外径の第1リード線または第2リード線は、第2押さえ部116dに形成された傾斜116eに案内されて、第1幅溝115cを経由して第2幅溝115dに導きやすい。このため、線径の異なる第1リード線および第2リード線を第1幅溝115cおよび第2幅溝115dに容易に挿入できて、各リード線の取付性が向上する。
また、本形態のアクチュエータ1によれば、線径の大きな第1外径の第1リード線または第2リード線は第1幅溝115cから引き出され、線径の小さな第2外径の第1リード線または第2リード線は第2幅溝115dから引き出される。したがって、配線基板15に形成される第1ランド151aおよび第2ランド151bの第3方向Yにおける高さと、第1リード線および第2リード線の第3方向Yにおける支持体2からの引き出し高さとが異なる高さに設定される。このような構成によれば、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力により遊動する第1リード線および第2リード線の引出部分の高さが、配線基板15に形成される第1ランド151aおよび第2ランド151bの形成高さと異なる。したがって、この高さの相違により、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に生じる振動や、第1リード線および第2リード線の引出部分の揺れ動きが第1ランド151aおよび第2ランド151bに伝わり難くなる。このため、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に生じる振動や、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力が、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に与える影響が低減される。よって、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部は、支持体2の振動に起因して断線がより生じなくなると共に、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力に起因してより切断したり剥がれたりしにくくなる。
(他の実施形態)本発明に係わるアクチュエータ1Aに関する他の実施形態を図 から図 に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同等の部材は同様の符号で示し、その詳細な説明は省略する。また。アクチュエータ1Aの基本動作は上述した実施例と同様であるので説明を省略する。
(全体構成)
図9は、本発明の他の実施形態に係るアクチュエータ1Aの斜視図である。図10は、図9に示すアクチュエータ1のXZ断面図である。図11は、図9に示す第2カバー部材17および配線基板15を外した状態の斜視図である。
本形態では、第1カバー部材16、ホルダ60Aおよび第2カバー部材17は、第2方向Xの軸線C(図9参照)を跨ぐ他方の対角位置において、円柱状ボス16gの先端部周囲が取付穴17gの内周に囲まれると共に、第1カバー部材16および第2カバー部材17間にスナップフィット方式の固定部材が設けられることで、相互が固定される。
スナップフィット方式の固定部材は、第1カバー部材16および第2カバー部材17の一方の両側面に設けられる突起部16hと、第1カバー部材16および第2カバー部材17の他方の両側面に設けられるフック部17hとから構成される。本形態では、突起部16hは、第1カバー部材16の第2方向Xの一方側X1および他方側X2の両端の側面に、第3方向Yに延在して互いに離反する方向に突出して一対設けられている。フック部17hは、第2カバー部材17の第2方向Xの一方側X1および他方側X2の両端の側面に、第1方向Zの一方側Z1にUの字状に突出して一対設けられている。フック部17hは突起部16hに係合する係合部を構成し、突起部16hに係合することで、フック部17hが有する弾性により第1カバー部材16および第2カバー部材17間に第1方向Zにおいて互いに近付かせる力を作用させる。
上記実施形態ではカバー11の外面側110は平面であったが、図9、図10および図11に示すように、本形態では、突起部16hが設けられる第1カバー部材16の外面側には、フック部17hの外周囲が嵌まる凹部16iが形成されている。また、フック部17hのUの字状部内周には突起部16hが嵌まる切り欠き17iが矩形状に形成されている。
第4壁部174には、第1方向Zの他方側Z2に向かって窪んだ凹部174bが第2方向Xに沿って形成されている。また、第1壁部171および第2壁部172には前述したフック部17hが第3方向Yの中央に形成されている。
(磁気駆動機構6の構成)
図12は、図10に示す磁気駆動機構6の第1方向Zの他方側Z2からみた分解斜視図である。図10および図12に示すように、磁気駆動機構6は、コイル7と、コイル7に対して第1方向Zで対向する磁石8とを有している。本形態において、コイル7は、第2方向Xで並列するように配置された2つのコイル71、72からなり、コイル7は、第3方向Yに長辺701(有効部分)が延在する長円形状の空芯コイルである。コイル7はコイル保持枠708に保持されてホルダ60Aに固定されており、支持体2の側に設けられている。
コイル保持枠708には、2つのコイル保持穴708a、708bが第2方向Xで並列するように形成されており、コイル保持穴708a、708bの各々にコイル7が配置されている。コイル保持穴708a、708bは貫通穴であり、第3方向Yの両端部には、コイル保持穴708a、708bの第1方向Zの他方側Z2の端部に受け部709、710が形成されている。従って、コイル保持穴708a、708bに第1方向Zの一方側Z1からコイル7を装着すると、コイル7の短辺702(無効部分)が受け部709、710によって第1方向Zの他方側Z2で支持された状態となる。
(ホルダ60Aの構成)
図10および図12に示すように、ホルダ60Aは、板状であり、ホルダ60Aの第1方向Zの一方側Z1の面には、コイル7(コイル71、72)が空芯部を第1方向Zに向けて、第1方向Zの他方側Z2の面が接着剤などにより固定されている。ホルダ60Aは非磁性材料からなる。また、ホルダ60Aは金属板からなる。本形態において、ホルダ60Aは非磁性のステンレンス板からなる。ホルダ60Aの厚さは、例えば、0.1mmである。
本形態において、ホルダ60Aは、板状であるため、第3方向Yの一方側Y1の辺が第1方向Zの一方側Z1に曲げられて、補強用の第1曲げ部603が形成されている。より具体的には、ホルダ60Aの第3方向Yの両側の端部は、第1方向Zの他方側Zに折れ曲がった状態で第2方向Xに延在する補強用の第1曲げ部603を構成している。したがって、ホルダ60Aは、第2方向Xに沿う方向では第1方向Zに曲がりにくい。
ホルダ60Aは、コイル保持枠708を第2方向Xにおいて挟む位置に、第1方向Zの他方側Z2に曲げ起こされた板状の度当たり部としての第2曲げ部604が形成されている。第2曲げ部604の第1方向Zの一方側Z1の端部は、コイル7より第1方向Zの一方側Z1に位置する。第1曲げ部603の第3方向Yの一方側Y1の側面には、長方形状をしたテープ605が貼られる。一対の第2曲げ部604に挟まれたホルダ60Aの面には、第3方向Yの両端に第2方向Xに沿って3個ずつ取付穴606があけられている。また、コイル保持枠708のホルダ60Aに対向する面には、第3方向Yの両端に第2方向Xに沿って3個ずつ突起711が設けられている。コイル保持枠708は、これら突起711がホルダ60Aの取付穴606に挿入されて、保持したコイル7と共にホルダ60Aに取り付けられる。
ホルダ60Aには、第2方向Xの一方側X1の第2曲げ部604に隣接して第1開口部601が形成され、第2方向Xの他方側X2の第2曲げ部604に隣接して第2開口部602が形成されている。第1開口部601および第2開口部602はホルダ60Aを第1方向Zで貫通している。すなわち、第2曲げ部604は、ホルダ60Aを切り起こした部分であるため、ホルダ60Aには、2つの第2曲げ部604を切り起こした痕が第1開口部601および第2開口部602として形成されている。本形態において、これら第1開口部601および第2開口部602は、2つのコイル7が配置されている領域を第2方向Xの両側で挟む位置に設けられており、第1開口部601および第2開口部602は、コイル7を保持するコイル保持枠708に近接する位置にある。したがって、第1開口部601および第2開口部602は、そのコイル保持枠708側の縁で第1方向Zの一方側Z1に屈曲している。第1開口部601および第2開口部602は、第2曲げ部604より大きなサイズで開口しており、後述する2つのヨークの連結に利用される。
ホルダ60Aの四隅には貫通穴60fが形成されている。ホルダ60Aの、第2方向Xの軸線Cを挟む他方の対角位置における、貫通穴60fの軸線C寄りには、一対の貫通穴60gが形成されている。貫通穴60gは、第1カバー部材16に形成された一対の突出部16gを貫通させる直径を有する。
(支持体2の構成)
本形態では、第1カバー部材16の上にホルダ60Aを第1方向Zに重ね、さらに、ホルダ60の上に第2カバー部材17を第1方向Zに重ねることで、フック部17hがその弾性により突起部16hを乗り越えて、フック部17hの切り欠き17iに突起部16hが嵌まり、フック部17hが突起部16hに係合する。その結果、支持体2が形成される。
その際、フック部17hが有する弾性により、第1カバー部材16および第2カバー部材17間には互いを近付かせる力が作用する。したがって、この力により、支持体2を構成する各部品がガタつきなく組み付く。また、第1カバー部材16に形成された円柱状ボス16gがホルダ60Aの貫通穴60gを貫通して、先端部がホルダ60Aから突出し、先端部の周囲が第2カバー部材17に形成された取付穴17gの内周に囲まれる。第1カバー部材16と第2カバー部材17との間に隙間が生じると、一対の円柱状ボス16gの各先端部の周囲と一対の取付穴17gの内周との間に傾きが生じ、一対の円柱状ボス16gの各先端部の周囲が一対の取付穴17gの内周に当接する。このように、支持体2の他方の対角位置において、一対の円柱状ボス16gの先端部の周囲が一対の取付穴17gに当接することで、支持体2の他方の対角位置における第1カバー部材16および第2カバー部材17間の動きが抑止されて、第1カバー部材16および第2カバー部材17間の固定強度が確保される。
また、フック部17hが突起部16hに係合する際、第1カバー部材16の凸板部164aが第2カバー部材17の凹部174bに嵌る。
(コイル7の端部の処理)
このように構成したアクチュエータ1Aにおいては、図9および図10に示すように、支持体2に用いたカバー11は、外面側110に、第2方向Xの一方側X1に位置する第1側面111と、第2方向Xの他方側X2に位置するに第2側面112と、第3方向Yの一方側Y1に位置する第3側面113と、第3方向Yの他方側Y2に位置する第4側面114とを有している。ここで、第3側面113および第4側面114の第2方向Xの長さは、第1側面111および第2側面112の第3方向Yの長さより長い。本形態では、第3側面113には、コイル7を構成するコイル線の巻き始めの第1端部706、および巻き終わりの第2端部707が各々電気的に接続された配線基板15が固定されている。
本形態では、第1カバー部材16に切り欠き163bが形成されているため、コイル保持枠708のコイル保持穴708a、708bにコイル7を固定する際、巻き始めの第1端部706、および巻き終わりの第2端部707を切り欠き163bを通して外側に引き出しておき、その後、第1カバー部材16、ホルダ60Aおよび第2カバー部材17を第1方向Zに重ねて連結する。その結果、第1端部706、および第2端部707は穴638から引き出された状態となる。
第1カバー部材16、ホルダ60Aおよび第2カバー部材17を第1方向Zに重ねて連結した後、凹部168、178に配線基板15を固定することができる。その際、配線基板15の切り欠き150を第1カバー部材16の切り欠き163bに合わせることで、配線基板15の位置決めを行い、その後、接着剤等によって配線基板15を固定する。それゆえ、配線基板15を介して外部からコイル7を駆動することができる。ここで、配線基板15には、穴638を開放状態とする切り欠き150が形成されているので、穴638から引き出された第1端部706および第2端部707を切り欠き150を通して配線基板15のランド151の各々まで延在させ、ランド151にハンダ付する。その結果、2つのコイル7は、直列に電気的に接続される。なお、2つのコイル7は、並列に電気的に接続してもよい。
配線基板15の第2方向Xの一方側X1には、リード線接続部としてのランド151a、151bが形成されている。直列接続された2つのコイル7の一方の端部は一方のランド151a、他方の端部は他方のランド151bに電気的に接続されている。一方のランド151aは図示しない第1リード線の端部がハンダ付けされ、他方のランド151bは図示しない第2リード線の端部がハンダ付けされる。直列接続された2つのコイル7には、これら第1リード線および第2リード線を介して駆動電流が供給され、磁気駆動機構6を駆動する磁束を発生する。配線基板15の第2方向Xの一方側X1の端部には、ランド151a、151bに接続される第1リード線および第2リード線の引き出し時にそれらの被覆部が当接させられる半円状切り欠き152a、152bが形成されている。
(配線の処理)
図14はこの角部分を一部拡大して示す一部拡大斜視図、図15はこの角部分を第3側面113側から角度を付けて見上げた一部拡大斜視図、図16はこの角部分を第1方向Zの一方側Z1から見た一部拡大底面図ある。支持体2の外面には、第1ランド151aに接続されて第1ランド151aから引き出される第1リード線、および第2ランド151bに接続されて第2ランド151bから引き出される第2リード線が挿入される溝115と、溝115に挿入された第1リード線および第2リード線を溝115に保持させるリード線押さえ部116とが形成されている。
本形態では、溝115は、第1リード線および第2リード線を第2方向Xの一方側X1に引き出す第1溝115Aと、第1溝115Aを経由した第1リード線および第2リード線を第2方向Xに交差する第1方向Zの一方側Z1に屈曲させる、第1溝115Aに連通する第2溝115Bと、第2溝115Bを経由した第1リード線および第2リード線を再度第2方向Xの一方側X1に導く第2溝115Bに連通する第3溝115Cとを備える。また、リード線押さえ部116は、第2溝115Bを一部覆う第1押さえ部116Aと、第3溝115Cを覆う第2押さえ部116Bとから構成される。
第1溝115Aは、配線基板15の半円状切り欠き152a、152bから第3方向Yの他方側Y2に落ち込んで第2方向Xに延在して形成されており、第3方向Yの一方側Y1に押さえ部が無く、支持体2の外面に露出している。第2溝115Bは、半円状切り欠き152a、152bから落ち込んだ第1溝115Aと隣接して一体の空間を形成し、第1押さえ部116Aと第2押さえ部116Bとの間における第1方向Zに延在する空間によって形成される。第3溝115Cは、第3方向Yの一方側Y1が第2押さえ部116Bによって塞がれ、第1方向Zの他方側Z2が支持体2の内壁面201に囲まれ、第1方向Zの一方側Z1が支持体2の外面である底面に露出した空間によって形成され、隣接する第2溝115Bと一体の空間を形成する。
本形態では、第3溝115Cは、第1外径の第1リード線および第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝115Dと、第1外径より小さな第2外径の第1リード線および第2リード線が挿入される第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝115Eとから構成される。第2幅溝115Eは、第1方向Zに立つ立ち壁202を起点に第1幅溝115Dから第3方向Yの他方側Y2に分岐して、立ち壁202を介して第2方向Xに第1幅溝115Dと並んで形成されている。第1幅溝115Dの溝幅は、太い第1外径の第1リード線および第2リード線の外径よりも僅かに小さく、第2幅溝115Eの溝幅は、細い第2外径の第1リード線および第2リード線の外径よりも僅かに小さく設定されている。また、第1幅溝115Dを形成する対向する壁面には、第1外径の第1リード線および第2リード線の引き出し方向に交互に突起203が形成されている。なお、図示していないが、第2幅溝115Eを形成する対向する壁面にも、第2外径の第1リード線および第2リード線の引き出し方向に交互に突起203と同様な突起を形成するように構成してもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1Aでは、コイル7の端部が電気的に接続され、支持体としてのホルダ60Aの外側面110に固定された配線基板15にはリード線接続部としての第1ランド151a、第2ランド151bが形成されており、これら第1ランド151a、第2ランド151bが配置された近傍であり、配線基板15が固定された第3外側面113に隣接する第1外側面111には、第1ランド151a、第2ランド151bに電気的に接続される第1リード線および第2リード線を挿入して保持する溝115と、リード線押さえ部116などを形成している。このため、結束バンドのような特殊な部品を用いなくとも、第1リード線および第2リード線の端部が引っ張られてこれら第1リード線および第2リード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しこれら第1リード線および第2リード線を耐え得るようにすることが可能になる。
本形態のアクチュエータ1Aによれば、第1ランド151aに接続されて第1ランド151aから引き出される第1リード線、および第2ランド151bに接続されて第2ランド151bから引き出される第2リード線は、支持体2の外面に形成される溝115に挿入されて、リード線押さえ部116によって溝115に保持される。したがって、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に振動を生じさせても、第1リード線および第2リード線の、リード線押さえ部116によって溝115に保持される部分がその振動によって遊動し、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部には、その振動によって応力が集中して及びにくくなる。このため、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に振動を生じさせても、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に断線などが生じにくくなり、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第1リード線および第2リード線は、第1溝115Aによって第2方向Xの一方側X2に引き出された後、第2溝115Bによって第2方向Xに交差する第1方向Zの一方側Z1に屈曲させられ、第3溝115Cによって再度第2方向Xの一方側X2に導かれる。したがって、第1リード線および第2リード線は、支持体2の外面に形成された溝115内に屈曲部が形成されて、支持体2の外部へ引き出される。このため、第1リード線および第2リード線が引っ張られても、この引っ張り力が屈曲部によって緩衝されて、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に引っ張り力が伝わりにくくなっている。よって、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部は、支持体2の振動などに起因して引っ張られて第1リード線および第2リード線が断線するなど、外部からの引張り力に対し第1リード線および第2リード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第1リード線および第2リード線は、第1押さえ部116Aによって第2溝115Bに保持され、第2押さえ部116Bによって第3溝115Cに保持されている。このため、第1リード線および第2リード線は、支持体2の外面に形成される第1溝115A、第2溝115Bおよび第3溝115Cから抜けにくくなる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第3溝115Cの溝幅が第1リード線および第2リード線の外径よりも小さく形成されている。したがって、第1リード線および第2リード線は第3溝115Cに圧入されながら保持され、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力は、第1リード線および第2リード線の屈曲部によって緩衝されると共に、第1リード線および第2リード線の第3溝115Cへの圧入により第3溝115Cにしっかりと保持されることでこの引っ張り力に対抗する。このため、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に引っ張り力の影響を受けにくくなる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第3溝115Cを構成する第1幅溝115Dの対向する壁面に交互に形成される突起203により、第1リード線および第2リード線は第1幅溝115Dにおいて蛇行しながら引き出される。したがって、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力は、第1リード線および第2リード線の屈曲部によって緩衝されると共に、第1リード線および第2リード線の蛇行により引っ張り力が伝わりにくくなっている。このため、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部は、引っ張られてリード線が断線するなど、外部からの引張り力に対しリード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第1リード線および第2リード線に異なる線径のものが用いられる場合、線径の大きな第1外径の第1リード線および第2リード線は、第3溝115Cの第1幅を有する第1幅溝115Dに挿入され、線径の小さな第2外径の第1リード線および第2リード線は、第3溝115Cの第2幅を有する第2幅溝115Eにそれぞれ挿入されて、リード線押さえ部116Bおよび立ち壁202によって第1幅溝115Dおよび第2幅溝115Eに保持される。このため、線径の異なる第1リード線および第2リード線が使用される場合においても、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部は、支持体2の振動などに起因して、第1リード線および第2リード線が断線するなど、外部からの引張り力に対し第1リード線および第2リード線を耐え得るようにすることが可能になる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、第2幅溝115Eが、第1方向Zに立つ立ち壁202を起点に第1幅溝115Dから第3方向Yの他方側Y2に分岐して、立ち壁202を介して第2方向Xに第1幅溝115Dと並んで形成されるため、異なる溝幅を有する第1幅溝115Dおよび第2幅溝115Eを第3溝115Cに簡単な構造で実現できる。
また、本形態のアクチュエータ1Aによれば、線径の大きな第1外径の第1リード線または第2リード線は第1幅溝115Dから引き出され、線径の小さな第2外径の第1リード線または第2リード線は第2幅溝115Eから引き出される。したがって、配線基板15に形成される第1ランド151aおよび第2ランド151bの第3方向Yにおける高さと、第1リード線および第2リード線の第3方向Yにおける支持体2からの引き出し高さとが異なる高さに設定される。このような構成によれば、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力により遊動する第1リード線および第2リード線の引出部分の高さが、配線基板15に形成される第1ランド151aおよび第2ランド151bの形成高さと異なる。したがって、この高さの相違により、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に生じる振動や、第1リード線および第2リード線の引出部分の揺れ動きが第1ランド151aおよび第2ランド151bに伝わり難くなる。このため、可動体3が支持体2に対して相対移動して支持体2に生じる振動や、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力が、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部に与える影響が低減される。よって、第1リード線および第2リード線の各端部の第1ランド151aおよび第2ランド151bとの各接続部は、支持体2の振動に起因して断線がより生じなくなると共に、第1リード線および第2リード線に加わる引っ張り力に起因してより切断したり剥がれたりしにくくなる。
(実施形態および他の実施形態の変形例)
上記実施形態および他の実施形態では、2つの磁石8(第1磁石81および第2磁石82)を有していたが、例えば、コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1のみに磁石8が配置され、第1方向Zの他方側Z2に第2ヨーク87のみが存在する態様の場合に本発明を適用してもよい。
上記実施形態および他の実施形態では、粘弾性部材9としてシリコーン系ゲル等のゲル状部材を用いたが、ゴム等を粘弾性部材として用いてもよい。また、上記実施形態および他の実施形態では、接続体90として粘弾性部材9を用いたが、バネ等の弾性部材を用いてもよい。
上記実施形態および他の実施形態では、コイル7およびホルダ60が支持体2に設けられ、磁石8およびヨークが可動体3に設けられていたが、コイル7およびホルダ60が可動体3に設けられ、磁石8およびヨークが支持体2に設けられている場合に本発明を適用してもよい。また、上記実施形態および他の実施形態では、可動体3を第2方向Xのみに駆動するアクチュエータ1に本発明を適用したが、可動体3を第2方向Xおよび第3方向Yに駆動するアクチュエータ1に本発明を適用してもよい。
1、1A…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、6…磁気駆動機構、7、71、72…コイル、8…磁石、9…粘弾性部材(接続体)、10…位置決めピン、11…カバー、15…配線基板、16…第1カバー部材、16a、16b、16e、16f、17e、17f、60e、60f、60g…貫通穴、16c、17c、155、638、681…穴、16g…円柱状ボス(突出部)、16h…突起部、16i、69…凹部、17…第2カバー部材、17g…取付穴、17h…フック部(係合部)、18、19…ネジ、60、60A…ホルダ、60c、60d、636、873、874…凸部、61、161、171…第1壁部、62、162、172…第2壁部、63、163、173…第3壁部、64、164、174…第4壁部、66、67…コイル保持穴、68…取付板、81…第1磁石、82…第2磁石、86…第1ヨーク、87…第2ヨーク、90…接続体、91…第1粘弾性部材、92…第2粘弾性部材、110…外面側、111…第1側面、112…第2側面、113…第3側面、114…第4側面、115…溝、115a…第1リード線用溝、115b…第2リード線用溝、115c、115D…第1幅溝、115d、115E…第2幅溝、116…リード線押さえ部、115A…第1溝、115B…第2溝、115C…第3溝、…116a…第1リード線押さえ部、116b…第1リード線押さえ部、116c、116A…第1押さえ部、116d、116B…第2押さえ部、116e…傾斜、118…第1被当接部、119…第2被当接部、201…内壁面、202…立ち壁、203…突起、601…第1開口部、602…第2開口部、637…ガイド溝、661、671…受け部、701…長辺、702…短辺、706…第1端部、707…第2端部、860…第1板部、861…第1連結板部、862…第2連結板部、870…第2板部、X…第2方向、Y…第3方向、Z…第1方向

Claims (9)

  1. 支持体と、
    可動体と、
    前記可動体と前記支持体とに接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、
    コイルおよび前記コイルに第1方向で対向する磁石を備え、前記可動体を前記支持体に対して前記第1方向に対して交差する方向に相対移動させる磁気駆動機構と、
    を有し、
    前記支持体は、その外側面には、前記コイルを構成するコイル線の一端部が電気的に接続された第1ランド、および前記コイル線の他端部が電気的に接続された第2ランドが形成された配線基板が固定され、
    前記配線基板は、この配線基板に給電するリード線の端末を電気的に接続するリード線接続部を前記第1ランドおよび前記第2ランドに有し、
    前記外側面は、前記リード線接続部が形成された近傍に、前記リード線接続部に接続されたリード線が挿入される溝と、前記溝に挿入された前記リード線を前記溝から浮き出ないように覆うリード線押さえ部とが形成され
    前記溝は、第1リード線が挿入される第1リード線用溝と、第2リード線が挿入される第2リード線用溝とから構成され、
    前記リード線押さえ部は、前記第1リード線を前記第1リード線用溝に保持する第1リード線押さえ部と、前記第2リード線を前記第2リード線用溝に保持する第2リード線押さえ部とから構成され、
    前記第1リード線用溝および前記第2リード線用溝は、それぞれ、第1外径の前記第1リード線または前記第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝と、前記第1外径より小さな第2外径の前記第1リード線または前記第2リード線が挿入される前記第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝とから構成され、
    前記第1リード線押さえ部および前記第2リード線押さえ部は、それぞれ、前記第1外径の前記第1リード線または前記第2リード線を前記第1幅溝に保持する第1押さえ部と、前記第2外径の前記第1リード線または前記第2リード線を前記第2幅溝に保持する第2押さえ部とから構成され、
    前記第1幅溝および前記第2幅溝は異なる深さに形成され、前記第1押さえ部および前記第2押さえ部は、前記第1幅溝および前記第2幅溝を形成する対向する壁面に異なる高さで前記第1幅溝および前記第2幅溝を一部覆って形成されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記第2押さえ部は、前記第1押さえ部より低く前記第1幅溝よりも高い高さで前記壁面に形成され、前記第2幅溝に対向する面と反対側の面に、前記第1リード線または前記第2リード線を前記第1幅溝に導く傾斜が形成されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 支持体と、
    可動体と、
    前記可動体と前記支持体とに接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、
    コイルおよび前記コイルに第1方向で対向する磁石を備え、前記可動体を前記支持体に対して前記第1方向に対して交差する方向に相対移動させる磁気駆動機構と、
    を有し、
    前記支持体は、その外側面には、前記コイルを構成するコイル線の一端部が電気的に接続された第1ランド、および前記コイル線の他端部が電気的に接続された第2ランドが形成された配線基板が固定され、
    前記配線基板は、この配線基板に給電するリード線の端末を電気的に接続するリード線接続部を前記第1ランドおよび前記第2ランドに有し、
    前記外側面は、前記リード線接続部が形成された近傍に、前記リード線接続部に接続されたリード線が挿入される溝と、前記溝に挿入された前記リード線を前記溝から浮き出ないように覆うリード線押さえ部とが形成され、
    前記溝は、第1リード線および第2リード線を前記第1方向に対して交差する第2方向に引き出す第1溝と、前記第1溝を経由した前記第1リード線および前記第2リード線を前記第2方向に交差する方向に屈曲させる前記第1溝に連通する第2溝と、前記第2溝を経由した前記第1リード線および前記第2リード線を再度前記第2方向に導く前記第2溝に連通する第3溝とを備えることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 前記リード線押さえ部は、前記第2溝を一部覆う第1押さえ部と、前記第3溝を覆う第2押さえ部とから構成されることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第3溝の溝幅は前記第1リード線および前記第2リード線の外径よりも小さいことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第3溝を形成する対向する壁面に、前記第1リード線および前記第2リード線の引き出し方向に交互に突起が形成されることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記第3溝は、第1外径の前記第1リード線および前記第2リード線が挿入される第1幅を有する第1幅溝と、前記第1外径より小さな第2外径の前記第1リード線および前記第2リード線が挿入される前記第1幅より小さな第2幅を有する第2幅溝とから構成されることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記第2幅溝は、前記第1方向に立つ立ち壁を起点に前記第1幅溝から前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向に分岐して、前記立ち壁を介して前記第2方向に前記第1幅溝と並んで形成されることを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記配線基板に形成される前記第1ランドおよび前記第2ランドの前記第1方向および前記第1方向に交差する第2方向に対して交差する第3方向における高さと、前記第1リード線および前記第2リード線の前記第3方向における前記支持体からの引き出し高さとが異なる高さに設定されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
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