JP2022116950A - アクチュエータ - Google Patents

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Yuichi Takei
慎司 羽多野
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Abstract

【課題】カバーの内側に磁気駆動回路が収容されたアクチュエータにおいて、コイルから発生した熱の放熱性を高める。【解決手段】アクチュエータ1は、可動体6を支持体2に対して振動させる磁気駆動回路Mを備える。磁気駆動回路Mは、可動体6に配置される磁石7および支持体2に配置されるコイル5を備える。支持体2は、可動体6を収容する金属製のカバー3と、コイル5を保持する金属製のコイルホルダ4を備える。コイルホルダ4に設けられた一対のガイド部42、43は、カバー3の第1面3Aと第2面3Bに対して面で接触する。コイル5に通電したときに発生する熱は、コイル保持部41からガイド部42、43に伝達され、ガイド部42、43に面で接触するカバー3から外部に放熱される。従って、コイル5の温度上昇を抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、可動体を振動させるアクチュエータに関する。
特許文献1には、情報を振動によって報知するデバイスとして用いられるアクチュエータが開示される。特許文献1のアクチュエータは、角形のカバーを備える支持体と、カバーの内部で支持体に対して振動する可動体と、支持体と可動体とを接続する接続部材を備える。可動体は、永久磁石およびヨークを備えており、支持体は、カバーに固定されるコイルホルダと、コイルホルダに保持されるコイルを備える。永久磁石とコイルは、ヨークの内側において可動体の振動方向と直交する方向で対向する。
特開2020-203247号公報
特許文献1のアクチュエータでは、コイルへの通電量を多くすることで磁気駆動回路の駆動力を大きくすることができ、強い振動を得ることができる。しかしながら、通電量が増大するとコイルの発熱量が増大する。アクチュエータを駆動する際、コイルが耐熱温度を超えない範囲で通電する必要がある。コイルの温度上昇を抑制するためには、コイルの熱を外部へ逃がす必要があるが、特許文献1では、コイルホルダの第1側板部および第2側板部と、カバーとによって構成される密閉空間にコイルが配置されるため、コイルの熱が放熱されにくい。また、コイルに接する部材はコイルホルダのみであり、コイルホルダは樹脂製であって熱伝導性が低い。そのため、コイルホルダを介して多くの熱を逃がすことは難しい。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、カバーの内側に磁気駆動回路が収容されたアクチュエータにおいて、コイルから発生した熱の放熱性を高めることにある。
上記課題を解決するために、本発明のアクチュエータは、可動体および支持体と、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備え、前記可動体および前記支持体の双方に接続される接続部材と、前記可動体に配置される磁石および前記支持体に配置されるコイルを備える磁気駆動回路と、を有し、前記支持体は、前記可動体を囲む金属製のカバーと、前記カバーの内側に収容される金属製のコイルホルダを備え、前記カバーは、第1方向に延びる第1面と、前記第1面に前記第1方向と交差する第2方向で対向する第2面と、を備え、前記コイルホルダは、前記第1面と前記第2面の間に配置されるコイル保持部と、前記コイル保持部の前記第2方向の両側に配置される一対のガイド部と、を備え、前記一対のガイド部の一方は、前記第1面に面で接触し、前記一対のガイド部の他方は、前記第2面に面で接触することを特徴とする。
本発明によれば、磁気駆動回路のコイルを保持するコイルホルダが金属製であり、コイルホルダに設けられた一対のガイド部が金属製のカバーの第1面と第2面に対して面で接触する。従って、一対のガイド部は、支持体を組み立てるときはカバーに対するコイルホルダの挿入をガイドしてコイルホルダを位置決めすることができ、アクチュエータが完成したときは、熱伝導性の高い金属部品同士が面で接触することによって多くの熱を伝達で
きる熱伝達経路を構成する。従って、コイルの熱をカバー全体から放熱できるので、コイルから発生した熱の放熱性を高めることができ、コイルの温度上昇を抑制できる。
本発明において、前記コイルは、開口部の周りにコイル線が巻かれた空芯コイルであり、前記コイル保持部は、前記第1方向と交差し且つ前記第2方向と交差する第3方向に前記コイルが当接するコイル当接面と、前記コイル当接面から前記第3方向に突出する凸部と、を備え、前記コイルは、前記開口部に前記凸部が嵌まることによって前記コイル保持部に位置決めされ、前記凸部の外周面と、前記開口部の内周面とが接触することが好ましい。このようにすると、コイルの端面だけでなく、開口部の内周面もコイルホルダと直接接触するので、開口部の内周面からもコイルの熱を逃がすことができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本発明において、前記コイルホルダは、金属板からなり、前記コイル保持部は、前記第1方向および前記第2方向に沿って平板状に延びており、前記凸部は、プレス加工により形成され、前記一対のガイド部は、前記コイル保持部の前記第2方向の両端から前記第3方向に屈曲して前記第1方向に延びていることが好ましい。このようにすると、板金加工によってコイルホルダを製造できるので、コイルホルダを安価に製造できる。また、一対のガイド部は、第3方向に屈曲して第1方向に平板状に延びる形態となるので、カバーとコイルホルダとの接触面積を広くすることができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本発明において、前記コイルは、熱伝導接着剤によって前記コイルホルダに固定されることが好ましい。このようにすると、コイルとコイルホルダとの間に介在する接着剤によって熱伝導率が低下することを避けることができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本発明において、前記一対のガイド部を介して、前記コイルホルダが前記カバーに固定されることが好ましい。このようにすると、カバーに面で接した部分を固定すればよいので、容易に固定できる。また、ガイド部とは別に固定部を設ける必要がないので、部品形状を単純化できる。このとき、前記一対のガイド部は、熱伝導接着剤によって前記カバーに固定されることが好ましい。このようにすると、一対のガイド部とカバーとの間に介在する接着剤によって熱伝導率が低下することを避けることができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本発明において、前記カバーは、前記第1方向の一方側に配置される第1カバー部材および前記第1方向の他方側に配置される第2カバー部材を接合して構成され、前記第1カバー部材は、第1平板部と、前記第1平板部の縁から前記第2カバー部材に向かって延びる第1側板部と、備え、前記第2カバー部材は、前記第1平板部と第1方向で対向する第2平板部と、前記第2平板部の縁から前記第2カバー部材に向かって延びる第2側板部と、備え、前記第1面および前記第2面のそれぞれは、前記第1側板部と前記第2側板部によって構成される。このように、カバーが第1方向Yに2分割されており、分割された部品がいずれも一対のガイド部と接する面を備えていれば、コイルホルダ4に対して第1カバー部材および第2カバー部材を組み付けることによってカバーを組み立てることができる。
本発明によれば、磁気駆動回路のコイルを保持するコイルホルダが金属製であり、コイルホルダに設けられた一対のガイド部が金属製のカバーの第1面と第2面に対して面で接触する。従って、一対のガイド部は、支持体を組み立てるときはカバーに対するコイルホルダの挿入をガイドしてコイルホルダを位置決めすることができ、アクチュエータが完成
したときは、熱伝導性の高い金属部品同士が面で接触することによって多くの熱を伝達できる熱伝達経路を構成する。従って、コイルの熱をカバー全体から放熱できるので、コイルから発生した熱の放熱性を高めることができ、コイルの温度上昇を抑制できる。
本発明を適用したアクチュエータの外観斜視図である。 図1のアクチュエータの断面図(図1のA-A断面図)である。 図1のアクチュエータの断面図(図1のB-B断面図)である。 カバーを分解したアクチュエータの分解斜視図である。 カバーおよび可動体を分解したアクチュエータの分解斜視図である。 カバーの組立方法を示す説明図である。 第1櫛歯部と第2櫛歯部の溶接個所を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の説明において、第1方向Y、第2方向X、および第3方向Zは互いに交差する方向である。また、第2方向Xの一方側にX1を付し、第2方向Xの他方側にX2を付し、第1方向Yの一方側にY1を付し、第1方向Yの他方側にY2を付し、第3方向Zの一方側にZ1を付し、第3方向Zの他方側にZ2を付して説明する。本形態では、第3方向Z、第2方向Xおよび第1方向Yは、互いに直交する方向である。第2方向Xは、可動体6の振動方向である。
図1は、本発明を適用したアクチュエータ1の外観斜視図である。図2は図1のアクチュエータ1の断面図(図1のA-A断面図)である。図3は、図1のアクチュエータ1の断面図(図1のB-B断面図)である。図4は、カバー3を分解したアクチュエータ1の分解斜視図である。図5は、カバー3および可動体6を分解したアクチュエータ1の分解斜視図である。
(全体構成)
図1に示すように、アクチュエータ1は、第1方向Yに長手方向を向けた直方体形状である。アクチュエータ1は、アクチュエータ1の外形を規定するカバー3を備える支持体2と、カバー3の内部において支持体2に対して第2方向Xに移動可能に支持される可動体6を有する。支持体2は、カバー3、コイルホルダ4、およびコイル5を備える。可動体6は、磁石7およびヨーク8を備える。コイル5と磁石7は第3方向Zで対向しており、可動体6を第2方向Xに振動させる磁気駆動回路Mを構成している。可動体6は、可動体6および支持体2の双方に接続される接続部材9を介して支持体2に支持される。接続部材9は、後述するように、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備える。
アクチュエータ1は、可動体6が第2方向Xに振動することにより、アクチュエータ1や、アクチュエータ1を取り付けた機器等を利用する者の身体を通して利用者に情報を報知する。アクチュエータ1は、例えば、ゲーム機の操作部材、操作パネル、自動車のハンドルやいす等に組み込んで利用することができ、可動体6の第2方向Xの振動によって利用者に触覚を与える触覚デバイスとして使用することができる。アクチュエータ1を触覚デバイスとして使用する際、例えば、コイル5に印加する交流波形を調整して、可動体6が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体6が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。
(カバー)
図2、図3に示すように、アクチュエータ1の外形を規定するカバー3は、第1方向Yに2分割されている。カバー3は、第1方向Yの一方側Y1に位置する第1カバー部材3
1と、第1方向Yの他方側Y2に位置する第2カバー部材32を備える。第1カバー部材31および第2カバー部材32は、ステンレス鋼などの非磁性の金属からなる。
図2、図4に示すように、第1カバー部材31は、可動体6に第1方向Yの一方側Y1で対向する矩形の第1平板部33と、第1平板部33の外周縁から第1方向Yの他方側Y2へ延びる角筒状の第1側板部34を備える。第1平板部33の外周縁と第1側板部34とが繋がる角部は、R状に湾曲している。第1側板部34は、第2方向Xで対向する第1側板部第1面341および第1側板部第2面342と、第3方向Zで対向する第1側板部第3面343および第1側板部第4面344を備える。
第1側板部34の先端縁は、第1方向Yの他方側Y2へ延びる延出部11を備える。より詳細には、第1側板部34の先端縁は、複数の延出部11が一定間隔で並ぶ第1櫛歯部10を備える。本形態では、第1側板部第3面343および第1側板部第4面344の先端縁に第1櫛歯部10が設けられている。また、第1側板部第1面341および第1側板部第2面342には、延出部11が1箇所ずつ設けられている。第1側板部34の先端縁において、隣り合う延出部11の間は、第1方向Yの一方側Y1へ切り欠いた切欠き部12になっている。第1櫛歯部10には、延出部11と切欠き部12が交互に並んでいる。
各延出部11および各切欠き部12は、第1方向Yと直交する方向の幅が一定である。各延出部11の幅方向の両側の縁13、14は、切欠き部12の幅方向の内縁を構成しており、第1方向Yに平行に延びている。また、各延出部11の先端縁15、および、各切欠き部12の第1方向Yの一方側Y1の内縁16は、第1方向Yと直交する方向に直線状に延びている。
第2カバー部材32は、可動体6に第1方向Yの他方側Y2で対向する矩形の第2平板部35と、第2平板部35の外周縁から第1方向Yの一方側Y1へ延びる角筒状の第2側板部36を備える。第2平板部35の外周縁と第2側板部36とが繋がる角部は、R状に湾曲している。第2側板部36は、第2方向Xで対向する第2側板部第1面361および第2側板部第2面362と、第3方向Zで対向する第2側板部第3面363および第2側板部第4面364を備える。
第2側板部36の先端縁は、第1方向Yの一方側Y1へ延びる延出部21を備える。より詳細には、第2側板部36の先端縁は、複数の延出部21が一定間隔で並ぶ第2櫛歯部20を備える。本形態では、第2側板部第3面363および第2側板部第4面364の先端縁に第2櫛歯部20が設けられている。また、第2側板部第1面361および第2側板部第2面362には、延出部21が1箇所ずつ設けられている。第2側板部36の先端縁において、隣り合う延出部21の間は、第1方向Yの他方側Y2へ切り欠いた切欠き部22になっている。第2櫛歯部20には、延出部21と切欠き部22が交互に並んでいる。
各延出部21および各切欠き部22は、第1方向Yと直交する方向の幅が一定である。各延出部21の幅方向の両側の縁23、24は、切欠き部22の幅方向の内縁を構成しており、第1方向Yに平行に延びている。また、各延出部21の先端縁25、および、各切欠き部22の第1方向Yの他方側Y2の内縁26は、第1方向Yと直交する方向に直線状に延びている。
図1に示すように、カバー3は、第1カバー部材31に設けられた第1櫛歯部10と第2カバー部材32に設けられた第2櫛歯部20とが噛み合った状態で溶接により接合されている。すなわち、カバー3は、第1カバー部材31の延出部11が第2カバー部材32の切欠き部22に嵌まるとともに、第2カバー部材32の延出部21が第1カバー部材31の切欠き部12に嵌まった状態で溶接により接合されている。
図1に示すように、カバー3は、第2方向Xに対向する第1面3Aおよび第2面3Bを備える。第1面3Aおよび第2面3Bは、第1方向Yに平行に延びている。第1面3Aは、第1カバー部材31の第1側板部第1面341と、第2カバー部材32の第2側板部第1面361によって構成される。また、第2面3Bは、第1カバー部材31の第1側板部第2面342と、第2カバー部材32の第2側板部第2面362によって構成される。
(コイルホルダ)
図3に示すように、コイルホルダ4は、矩形のコイル保持部41と、コイル保持部41の第2方向Xの両側において第1方向Yに延びる一対のガイド部42、43を備える。ガイド部42は、平板状のコイル保持部41の第2方向Xの一方側X1の端縁から第3方向Zの一方側Z1へ屈曲し、YZ面に沿って延びる平板状の直線部44と、直線部44の第3方向Zの他方側Z2の縁から他方側Z2へ突出する突出部45を備える。突出部45は、コイル保持部41の第1方向Yの両側の2箇所に設けられている。
同様に、ガイド部43は、コイル保持部41の第2方向Xの他方側X2の端縁から第3方向Zの一方側Z1へ屈曲し、YZ面に沿って延びる平板状の直線部46と、直線部44の第3方向Zの他方側Z2の縁から他方側Z2へ突出する突出部47を備える。突出部47は、コイル保持部41の第1方向Yの両側の2箇所に設けられている。直線部44、46は、第1方向Yに平行に延びている。また、直線部44、46の第1方向Yの両端には、コイルホルダ4の幅方向(すなわち、第2方向Y)の内側へ湾曲する湾曲部48が設けられている。
コイル保持部41は、第3方向Zの一方側Z1に突出する凸部49を備える。コイル保持部41の一方側Z1の表面は、コイル5が当接するコイル当接面41aであり、凸部49は、コイル当接面41aから突出する。コイルホルダ4はステンレス鋼などの非磁性金属からなる板金部材であり、凸部49は、プレス加工により形成される。コイル5は、長円状の空芯コイルであり、長孔状の開口部50の周りにコイル線が巻かれている。凸部49は、第1方向Yに離間した2箇所に設けられている。図4に示すように、開口部50の第1方向Yの両端に凸部49が挿入されることにより、コイル5は、第1方向Yに平行に延びる2本の有効辺が第2方向Xに並ぶ状態に位置決めされる。凸部49は第3方向Zから見た形状が円形であり、開口部50の内周面に凸部49の外周面が接触している(図4、図5参照)。
図5に示すように、一対のガイド部42、43は、カバー3の第2方向Xの内面に当接しており、溶接あるいは接着剤によってカバー3に固定される。より詳細には、ガイド部42は、カバー3の第1面3Aに面で接触しており、溶接あるいは接着剤によって第1面3Aに固定される。また、ガイド部43は、カバー3の第2面3Bに面で接触しており、溶接あるいは接着剤によって第2面3Bに固定される。一対のガイド部42、43がカバー3に固定されることにより、コイルホルダ4を介してコイル5がカバー3に固定される。
本形態では、コイルホルダ4およびカバー3が金属製であるため、一対のガイド部42、43とカバー3の第1面3Aおよび第2面3Bとが面で接触した部分は、コイルホルダ4を介してコイル5の熱をカバー3に伝達する熱伝達経路となる。図4に示すように、コイル5は、熱伝導接着剤51によってコイル保持部41に固定される。熱伝導接着剤51は、例えば、銀ペーストなどの熱伝導性が高いペーストを混入した接着剤である。コイル5に通電したときに発生する熱は、熱伝導接着剤51を介してコイル保持部41に伝達され、コイル保持部41からガイド部42、43に伝達され、ガイド部42、43に面で接触するカバー3から外部に放熱される。
(プレート)
図4、図5に示すように、支持体2は、コイル5に対して第3方向Zの一方側Z1から重なるプレート40を備える。図3に示すように、プレート40は、矩形の金属板であり、非磁性材料からなる。プレート40は、熱伝導接着剤51によりコイル5に固定される。コイル5は、コイル保持部41とプレート40との間に挟まれている。従って、アクチュエータ1に落下などによる衝撃が加わって可動体6が大きく動いたとき、コイル5が磁石7に衝突して損傷することが防止される。
(可動体)
図3、図4、図5に示すように、本形態では、磁石7として、第1永久磁石71および第2永久磁石72を備える。第1永久磁石71は、コイル5に第3方向Zの一方側Z1で対向し、第2永久磁石72は、コイル5に第3方向Zの他方側Z2で対向する。第1永久磁石71および第2永久磁石72は各々、第2方向Xの一方側X1と第2方向Xの他方側X2とが異なる極に着磁されている。
ヨーク8は磁性金属からなり、磁石7を保持している。図4に示すように、ヨーク8は、第1ヨーク81および第2ヨーク82の2部材を組み立てて構成される。第1ヨーク81は、平板状の第1板部83を備える。第2ヨーク82は、第1板部83と第3方向Zで対向する第2板部84を備える。第1板部83および第2板部84は、第1方向Yを長手方向とする略長方形である。図4、図5に示すように、第1永久磁石71は、第1板部83の第3方向Zの他方側Z2の面に保持される。また、第2永久磁石72は、第2板部84の第3方向Zの一方側Z1の面に保持される。
ヨーク8は、第1板部83と第2板部84を第2方向Xで離間した2箇所で接続する一対の接続部85を備える。一対の接続部85は、コイル5および磁石7を挟んで第2方向Xで対向する。接続部85は第2方向Xに対して垂直な板部である。ここで、第1ヨーク81は、第1板部83の第1方向Yの両端から第3方向Zの他方側Z2へ折れ曲がり、他方側Z2へ突出する一対の第1ヨーク側櫛歯部86を備える。第2ヨーク82は、第2板部84の第1方向Yの両端から第3方向Zの一方側Z1へ折れ曲がり、一方側Z1へ突出する一対の第2ヨーク側櫛歯部87を備える。本形態では、接続部85は、第1ヨーク81に設けられた第1ヨーク側櫛歯部86と、第2ヨーク82に設けられた第2ヨーク側櫛歯部87とを噛み合わせて溶接することによって板状に接合される。
図5に示すように、ヨーク8および磁石7の第2方向Xの幅は、一対のガイド部42、43の第2方向Xの間隔よりも小さい。従って、可動体6は、第2方向Xに振動可能な状態で、一対のガイド部42、43の間に配置される。
(接続体)
可動体6は、可動体6と支持体2との間に配置される接続部材9によって第2方向Xに移動可能に支持される。本形態では、接続部材9は、可動体6の第1方向Yの一方側Y1に配置される第1接続部材91と、可動体6の第1方向Yの他方側Y2に配置される第2接続部材92を備える。第1接続部材91は、支持体2を構成するカバー3の第1平板部33とヨーク8の一方側Y1の接続部85とが第1方向Yで対向する部分を接続する。第2接続部材92は、カバー3の第2平板部35とヨーク8の他方側Y2の接続部85とが第1方向Yで対向する部分を接続する。
第1接続部材91および第2接続部材92は、第1方向Yの両面が各々、可動体6および支持体2に接着等の方法で接続される。また、第1接続部材91および第2接続部材92は、支持体2と可動体6との間で第1方向Yに圧縮された状態にある。すなわち、第1
接続部材91は、第1平板部33とヨーク8の一方側Y1の接続部85との間で第1方向Yに圧縮される。また、第2接続部材92は、第2平板部35とヨーク8の他方側Y2の接続部85との間で第1方向Yに圧縮される。
接続部材9は、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備える。本形態では、接続部材9は粘弾性部材である。例えば、接続部材9(粘弾性部材)は、シリコーンゲル等からなるゲル状部材である。本形態において、接続部材9は、針入度が10度から110度のシリコーンゲルからなる。針入度とは、JIS-K-2207やJIS-K-2220で規定されており、この値が小さいほど硬いことを意味する。また、粘弾性を備えた接続部材9として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。
接続部材9は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。例えば、接続部材9は、その厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分が大きい伸縮特性を備える一方、厚さ方向(軸方向)に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。また、接続部材9は、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する場合、いずれの方向に動いても、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。
本形態において、可動体6が第2方向Xに振動した際、接続部材9は、せん断方向に変形する。従って、接続部材9では、可動体6が第2方向Xに振動した際、せん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上することができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。
(アクチュエータの組立方法)
図6は、カバー3の組立方法を示す説明図である。図6(a)は、コイルホルダ4および可動体6の一方側Y1の部分が第1カバー部材31の内側に挿入された状態を示し、図6(b)は、コイルホルダ4および可動体6の他方側Y2の部分が第2カバー部材32に挿入されて第1櫛歯部10と第2櫛歯部20とが噛み合った状態を示す。
アクチュエータ1を組み立てる際には、まず、コイルホルダ4、コイル5、およびプレート40を組み立てた後、図2に示す状態に可動体6を組み立てる。コイルホルダ4、コイル5、およびプレート40を組み立てる際には、コイル5の開口部50に凸部49を嵌め込んでコイル当接面41aにコイル5を当接させた後、コイル5に第3方向Zの一方側Z1からプレート40を当接させる。図4に示すように、コイル保持面41aとコイル5の端面との間、および、コイル5の端面とプレート40との間には熱伝導接着剤51が塗布される。これにより、コイル保持部41にコイル5が固定される。また、プレート40は、コイル5を介してコイルホルダ4に固定される。なお、開口部50の内側に熱伝導接着剤51を充填してもよい。
しかる後に、第1ヨーク81に固定された第1永久磁石71をプレート40に第3方向Zの一方側Z1から対向させるとともに、第2ヨーク82に固定された第2永久磁石72をコイル保持部41に第3方向Zの他方側Z2から対向させる。そして、第1ヨーク側櫛歯部86と第2ヨーク側櫛歯部87とを噛み合わせて溶接することにより、ヨーク8を組み立てる。これにより、可動体6は、コイルホルダ4に対して第2方向Xで移動可能な状
態に組み立てられるとともに、磁石7およびコイル5によって磁気駆動回路Mが構成される。
次に、支持体2を組み立てて、接続部材9によって可動体6と支持体2とを接続する。接続部材9は、コイルホルダ4、第1カバー部材31、および第2カバー部材32を組み立てる前に、予め、カバー3に固定するか、あるいは、ヨーク8に固定しておく。本形態では、予め、第1平板部33に第1接続部材91を接合し、第2平板部35に第2接続部材92を接合しておく。そして、第1カバー部材31にコイルホルダ4を第1方向Yの他方側Y2から挿入する。可動体6は、コイルホルダ4と共に第1カバー部材31の内側へ挿入される。図6(a)に示すように、可動体6を第1接続部材91に当接するまで挿入し、接着剤等により第1接続部材91に可動体6を固定することにより、第1接続部材91によって可動体6と支持体2とが接続される。
図6(a)に示すように、コイルホルダ4を第1カバー部材31の内側に挿入する際、一対のガイド部42、43は、第1側板部第1面341および第1側板部第2面342に内側から接触するので、コイルホルダ4の第1カバー部材31への挿入がガイドされる。コイルホルダ4は、一対のガイド部42、43の一方側Y1の先端に設けられた湾曲部48が第1平板部33と第1側板部34とが繋がるR状の角部に突き当たるまで第1カバー部材31に挿入される。
続いて、第2カバー部材32を第1方向Yの他方側Y2から第1カバー部材31に接近させ、コイルホルダ4および可動体6を第2カバー部材32の内側に挿入して、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20を噛み合わせる。このとき、一対のガイド部42、43は、第2側板部第1面361および第2側板部第2面362に内側から接触するので、コイルホルダ4の第2カバー部材32への挿入がガイドされる。
第1櫛歯部10と第2櫛歯部20は、延出部11が切欠き部22にスライド可能に嵌まるとともに、延出部21が切欠き部12にスライド可能に嵌まるため、第1方向Yにスライド可能な状態で噛み合う。図6(b)に示すように、第2カバー部材32に固定された第2接続部材92が可動体6に接触するまで第2カバー部材32を一方側Y1にスライドさせ、接着剤等により第2接続部材92に可動体6を固定する。これにより、第2接続部材92によって可動体6と支持体2とが接続される。
次に、第1カバー部材31と第2カバー部材32とを溶接して本固定する前に、第1接続部材91と第2接続部材92を設計通りの圧縮状態とするように、第1平板部33と可動体6との間隔D1(図6(b)参照)、および、第2平板部35と可動体6との間隔D2(図6(b)参照)を調整する。本形態では、第1カバー部材31と第2カバー部材32は、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20が第1方向Yにスライド可能な状態で噛み合っているため、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20との噛み合い量を調整することが可能である。間隔D1、D2は、第1接続部材91から可動体6に加わるばね力と、第2接続部材92から可動体6に加わるばね力とが釣り合う状態となるように調整される。
例えば、第1カバー部材31と第2カバー部材32とを仮固定した状態で、コイル5に通電し、可動体6の振動特性を測定する。そして、設計通りの振動特性が得られるように第1櫛歯部10と第2櫛歯部20との噛み合い量を調整する。設計通りの振動特性が得られれば、間隔D1、D2が設計通りの寸法になっていると判断する。そして、設計通りの振動特性が得られたときの配置で、第1カバー部材31と第2カバー部材32とを溶接して本固定する。なお、可動体6の振動特性を測定する代わりに、接触変位計などを用いて間隔D1、D2を測定して、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20との噛み合い量を調整してもよい。
図7は、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20の溶接個所を示す説明図である。本形態では、設計通りの振動特性が得られるように第1カバー部材31と第2カバー部材32との相対位置を調整した結果、第1櫛歯部10と第2櫛歯部20は、延出部11の先端縁15と切欠き部22の内縁26との間、および、延出部21の先端縁25と切欠き部12の内縁16との間に、第1方向Yの隙間Sが形成されている。この隙間Sは、カバー3、ヨーク8、および接続部材9の寸法のばらつきに応じて変動する。
第1カバー部材31と第2カバー部材32は、延出部11の幅方向の縁13、14と、切欠き部22の幅方向の縁23、24とが接する箇所を溶接することによって接合される。図7の拡大図に示すように、カバー3には、延出部11の幅方向の縁13と切欠き部22の縁23とが接する箇所、および、延出部11の幅方向の縁14と切欠き部22の縁24とが接する箇所に溶接痕Wが形成される。
なお、本形態では、上記のように、延出部11の幅方向の縁13、14は、切欠き部12の幅方向の縁を構成しており、切欠き部22の幅方向の縁23、24は、延出部21の幅方向の縁を構成している。従って、第1カバー部材31と第2カバー部材32との溶接個所は、延出部21の幅方向の縁23、24と、切欠き部12の幅方向の縁13、14とが接する箇所である、と言い換えることができる。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のアクチュエータ1は、可動体6および支持体2と、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備え、可動体6および支持体2の双方に接続される接続部材9と、可動体6に配置される磁石7および支持体2に配置されるコイル5を備える磁気駆動回路Mと、を有する。支持体2は、可動体6を囲む金属製のカバー3と、カバー3の内側に収容される金属製のコイルホルダ4を備える。カバー3は、第1方向Yに延びる第1面3Aと、第1面3Aに第1方向Yと交差する第2方向Xで対向する第2面3Bと、を備える。コイルホルダ4は、第1面3Aと第2面3Bの間に配置されるコイル保持部41と、コイル保持部41の第2方向Xの両側に配置される一対のガイド部42、43と、を備える。一対のガイド部42、43の一方は、第1面3Aに面で接触し、一対のガイド部42、43の他方は、第2面3Bに面で接触する。
本形態によれば、磁気駆動回路Mのコイル5を保持するコイルホルダ4が金属製であり、コイルホルダ4に設けられた一対のガイド部42、43が金属製のカバー3の第1面3Aと第2面3Bに対して面で接触する。従って、一対のガイド部42、43は、支持体2を組み立てるときはカバー3に対するコイルホルダ4の挿入をガイドしてコイルホルダ4を位置決めすることができる。また、アクチュエータ1が完成したときは、熱伝導性の高い金属部品同士が面で接触することによって多くの熱を伝達できる熱伝達経路を構成する。従って、コイル5の熱をカバー3全体から放熱できるので、コイル5から発生した熱の放熱性を高めることができ、コイル5の温度上昇を抑制できる。これにより、多くの電流を流したときにコイル5が耐熱温度を超えるおそれを少なくすることができるので、多くの電流を流せるようになり、磁気駆動回路Mの駆動力を大きくすることができる。よって、強い振動を発生させることが可能なアクチュエータ1を得ることができる。また、熱による振動特性のばらつきを抑制できる。
本形態では、コイル5は、開口部50の周りにコイル線が巻かれた空芯コイルであり、コイル保持部41は、第1方向Yと交差し且つ第2方向Xと交差する第3方向Zにコイル5が当接するコイル当接面41aと、コイル当接面41aから第3方向Zの一方側Z1に突出する凸部49と、を備える。コイル5は、開口部50に凸部49が嵌まることによってコイル保持部41に位置決めされており、凸部49の外周面と、開口部50の内周面と
が接触する。このように、本形態では、コイル5の端面だけでなく、開口部50の内周面もコイルホルダ4と直接接触するので、コイル5の端面からだけでなく、開口部50の内周面からもコイル5の熱を逃がすことができる。従って、放熱量が多いので、コイル5の温度上昇を抑制できる。
本形態では、コイル5は、熱伝導接着剤51によってコイルホルダ4に固定される。従って、コイル5とコイルホルダ4との間に介在する接着剤によって熱伝導率が低下することを避けることができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本形態では、一対のガイド部42、43を介して、コイルホルダ4がカバー3に固定される。従って、カバー3に面で接した部分を固定すればよいので、容易に固定できる。また、ガイド部42、43とは別に固定部を設ける必要がないので、部品形状を単純化できる。一対のガイド部42、43は、溶接あるいは接着剤により第1面3Aおよび第2面3Bに固定できるが、接着剤を用いるときは、熱伝導接着剤51によってカバー3に固定する。これにより、一対のガイド部42、43とカバー3との間に介在する接着剤によって熱伝導率が低下することを避けることができる。従って、放熱量を多くすることができる。
本形態では、コイルホルダ4は、金属板からなり、コイル保持部41は、第1方向Yおよび第2方向Xに沿って平板状に延びている。凸部49は、プレス加工により形成され、一対のガイド部42、43は、コイル保持部41の第2方向Xの両端から第3方向Zに屈曲して第1方向Yに延びている。従って、コイルホルダ4は、板金加工によって製造できるので、コイルホルダ4の部品コストを下げることができる。また、一対のガイド部42、43は、第3方向Zに屈曲して第1方向Yに平板状に延びる形態となるので、カバー3とコイルホルダ4との接触面積が広い。従って、放熱量が多いので、コイル5の温度上昇を抑制できる。
本形態では、カバー3は、第1方向Yの一方側に配置される第1カバー部材31および第1方向Yの他方側に配置される第2カバー部材32を接合して構成される。第1カバー部材31は、第1平板部33と、第1平板部33の縁から第2カバー部材32に向かって延びる第1側板部34を備える。第2カバー部材32は、第1平板部33と第1方向Yで対向する第2平板部35と、第2平板部35の縁から第2カバー部材32に向かって延びる第2側板部36を備える。第1面3Aおよび第2面3Bのそれぞれは、第1側板部34と第2側板部36によって構成される。このように、カバー3が第1方向Yに2分割されており、分割された部品がいずれも一対のガイド部42、43と接する面を備えていれば、コイルホルダ4に対して第1カバー部材31および第2カバー部材32を組み付けることによってカバー3を組み立てることができる。
(変形例)
(1)上記形態は、第1接続部材91および第2接続部材92が可動体6の第1方向Yの両側に配置されており、可動体6とカバー3とが第1方向Yで対向する部位を接続部材(第1接続部材91および第2接続部材92)によって接続する構成であったが、本発明は、可動体6とカバー3とが第3方向Zで対向する部位を接続部材9によって接続する構成に適用可能である。すなわち、本発明は、ヨーク8の第1板部83とカバー3とが対向する部位、および、ヨーク8の第2板部84とカバー3とが対向する部位を接続部材9によって接続する構成に適用可能である。
(2)上記形態は、コイル5に対する第3方向Zの両側に磁石7(第1永久磁石71および第2永久磁石72)を配置しているが、本発明は、コイル5に対する第3方向Zの一方側Z1または他方側Z2のみに磁石7を配置したアクチュエータに適用することができる
。また、本発明は、第3方向Zで対向するコイル5と磁石7の組を複数備えたアクチュエータに適用することができる。コイル5と磁石7の組を複数備える場合には、各コイル5の開口部50に嵌まる位置に凸部49を設けることが好ましい。
1…アクチュエータ、2…支持体、3…カバー、3A…第1面、3B…第2面、4…コイルホルダ、5…コイル、6…可動体、7…磁石、8…ヨーク、9…接続部材、10…第1櫛歯部、11…延出部、12…切欠き部、13、14…延出部の幅方向の縁、15…延出部の先端縁、16…切欠き部の内縁、20…第2櫛歯部、21…延出部、22…切欠き部、23、24…延出部の幅方向の縁、25…延出部の先端縁、26…切欠き部の内縁、31…第1カバー部材、32…第2カバー部材、33…第1平板部、34…第1側板部、35…第2平板部、36…第2側板部、40…プレート、41…コイル保持部、41a…コイル当接面、42、43…ガイド部、44…直線部、45…突出部、46…直線部、47…突出部、48…湾曲部、49…凸部、50…開口部、51…熱伝導接着剤、71…第1永久磁石、72…第2永久磁石、81…第1ヨーク、82…第2ヨーク、83…第1板部、84…第2板部、85…接続部、86…第1ヨーク側櫛歯部、87…第2ヨーク側櫛歯部、91…第1接続部材、92…第2接続部材、341…第1側板部第1面、342…第1側板部第2面、343…第1側板部第3面、344…第1側板部第4面、361…第2側板部第1面、362…第2側板部第2面、363…第2側板部第3面、364…第2側板部第4面、D1、D2…間隔、M…磁気駆動回路、S…隙間、W…溶接痕、X…第2方向、Y…第1方向、Z…第3方向

Claims (7)

  1. 可動体および支持体と、
    弾性および粘弾性の少なくとも一方を備え、前記可動体および前記支持体の双方に接続される接続部材と、
    前記可動体に配置される磁石および前記支持体に配置されるコイルを備える磁気駆動回路と、を有し、
    前記支持体は、前記可動体を囲む金属製のカバーと、前記カバーの内側に収容される金属製のコイルホルダを備え、
    前記カバーは、第1方向に延びる第1面と、前記第1面に前記第1方向と交差する第2方向で対向する第2面と、を備え、
    前記コイルホルダは、前記第1面と前記第2面の間に配置されるコイル保持部と、前記コイル保持部の前記第2方向の両側に配置される一対のガイド部と、を備え、
    前記一対のガイド部の一方は、前記第1面に面で接触し、
    前記一対のガイド部の他方は、前記第2面に面で接触することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記コイルは、開口部の周りにコイル線が巻かれた空芯コイルであり、
    前記コイル保持部は、前記第1方向と交差し且つ前記第2方向と交差する第3方向に前記コイルが当接するコイル当接面と、前記コイル当接面から前記第3方向に突出する凸部と、を備え、
    前記コイルは、前記開口部に前記凸部が嵌まることによって前記コイル保持部に位置決めされ、
    前記凸部の外周面と、前記開口部の内周面とが接触することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記コイルホルダは、金属板からなり、
    前記コイル保持部は、前記第1方向および前記第2方向に沿って平板状に延びており、
    前記凸部は、プレス加工により形成され、
    前記一対のガイド部は、前記コイル保持部の前記第2方向の両端から前記第3方向に屈曲して前記第1方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記コイルは、熱伝導接着剤によって前記コイルホルダに固定されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記一対のガイド部を介して、前記コイルホルダが前記カバーに固定されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記一対のガイド部は、熱伝導接着剤によって前記カバーに固定されることを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記カバーは、前記第1方向の一方側に配置される第1カバー部材および前記第1方向の他方側に配置される第2カバー部材を接合して構成され、
    前記第1カバー部材は、第1平板部と、前記第1平板部の縁から前記第2カバー部材に向かって延びる第1側板部と、備え、
    前記第2カバー部材は、前記第1平板部と第1方向で対向する第2平板部と、前記第2平板部の縁から前記第2カバー部材に向かって延びる第2側板部と、備え、
    前記第1面および前記第2面のそれぞれは、前記第1側板部と前記第2側板部によって構成されることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のアクチュエータ。
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