JP2019013087A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気駆動回路の磁石を保持するヨークを複数段に配置した構造におけるヨーク全体の寸法精度の低下を抑制すること。
【解決手段】アクチュエータ1は、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動回路6を備える。可動体3は、磁気駆動回路6の磁石8を保持するヨーク30を備えており、ヨーク30は、第1方向Zで対向する複数のヨークが連結部材34によって第1方向Zに位置決めされている。支持体2には、コイル7が2段に配置され、磁石8を保持するヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を備えた3段構成である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、連結部材34に対して略直角に接続されており、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1方向Zと直交する方向に見て連結部材34と重なっている。
【選択図】図5
【解決手段】アクチュエータ1は、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動回路6を備える。可動体3は、磁気駆動回路6の磁石8を保持するヨーク30を備えており、ヨーク30は、第1方向Zで対向する複数のヨークが連結部材34によって第1方向Zに位置決めされている。支持体2には、コイル7が2段に配置され、磁石8を保持するヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を備えた3段構成である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、連結部材34に対して略直角に接続されており、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1方向Zと直交する方向に見て連結部材34と重なっている。
【選択図】図5
Description
本発明は、各種振動を発生させるアクチュエータに関するものである。
磁気駆動機構によって振動を発生させる機器として、コイルおよび磁石を備えた磁気駆動回路によって可動体を支持体に対して軸線方向に振動させるアクチュエータが提案されている。特許文献1に記載のアクチュエータにおいて、支持体に設けられたヨークは、第1板部と第2板部が対向するようにU字形状の折り曲げられた一体の磁性板からなり、第1板部の第2板部側の面、および第2板部の第1板部側の面の各々に永久磁石が保持されている。また、第1板部に保持された磁石と、第2板部側に保持された磁石との間には、可動体に保持されたコイルが配置されている。
特許文献1に記載のアクチュエータのように、U字形状に折り曲げたヨークを用いる場合、第1板部の第2板部と対向する面、あるいは第2板部の第1板部と対向する面に磁石を固定するのに多大な手間がかかる等、磁石が固定されたヨークを効率よく製作することが困難である。そこで、第1板部を備えた第1ヨークと、第2板部を備えた第2ヨークの2部材を連結して、第1板部と第2板部とが2段に配置されたヨークを製作することが提案されている。
また、特許文献1には、コイルと磁石からなる磁気駆動回路を2段に配置したアクチュエータが提案されている。このような構成においては、2組の磁気駆動回路の間にヨークを配置した3段構成のヨークを用いることができる。3段構成のヨークを用いる場合、磁石を固定する面を3段に設けることができる。また、可動体3の重量を確保することができ、磁気効率を向上させることができる。しかしながら、3段構成のヨークは、複数の部材を組み立てて製作される。例えば、第1ヨーク、第2ヨーク、第3ヨークを高さ方向に積み上げて連結して製作される。しかしながら、このように、複数の部材を高さ方向に積み上げて連結すると、ヨークの高さ方向で複数の部材の部品公差が積み上がり、ヨーク全体としての寸法精度が低下する。その結果、支持体に対する可動体の位置精度が低下し、可動体を適正に駆動できないおそれがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ヨークの寸法精度の低下を抑制することが可能なアクチュエータを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明を適用したアクチュエータは、支持体と、前記支持体に移動可能に支持された可動体と、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動回路と、を有し、前記磁気駆動回路は、前記支持体および前記可動体のうちの一方側部材に設けられたコイルと、前記支持体および前記可動体のうちの他方側部材に設けられて前記コイルに第1方向で対向する磁石と、を備え、前記可動体を前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動し、前記他方側部材は、前記第1方向で対向する第1ヨークおよび第2ヨークを含む複数のヨークと、前記複数のヨークを前記第1方向に位置決めして
連結する連結部材と、を備えることを特徴とする。
連結する連結部材と、を備えることを特徴とする。
本発明では、支持体と可動体のうち、磁気駆動回路の磁石が設けられている側において、第1方向で対向する複数のヨークが連結部材によって第1方向に位置決めされている。このように、連結部材に対して全てのヨークが位置決めされていれば、複数のヨークの部品公差が積み上がってヨーク全体の第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。従って、支持体に対する可動体の第1方向の位置精度が低下することを抑制できる。
本発明において、前記複数のヨークは、前記第2ヨークに対して前記第1ヨークと反対側で前記第1方向に対向する第3ヨークを備え、前記コイルは、前記第1ヨークと前記第2ヨークの間、および、前記第2ヨークと前記第3ヨークの間に配置され、前記磁石は、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第3ヨークの前記コイルと対向する面に固定され、前記連結部材は、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、および前記第3ヨークを前記第1方向に位置決めして連結する構成を採用することができる。このようにすると、3段構造のヨークの第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。また、コイルを2段に配置し、3段構造のヨークに固定した磁石を各コイルの第1方向の両側に配置することができる。
本発明において、前記複数のヨークは、前記第1方向と直交する方向に見て前記連結部材と重なっている構成を採用することができる。このようにすると、連結部材の第1方向の高さがヨーク全体の第1方向の高さとなるので、連結部材の部品公差とヨークの部品公差とが積み上がってヨーク全体の第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。
本発明において、前記複数のヨークは、前記連結部材と連結される端部を備え、前記連結部材と前記端部の一方に凸部が形成され、他方には前記凸部と嵌合する凹部が形成されている構成を採用することができる。このようにすると、凹部と凸部とを嵌合させて連結部材とヨークの端部とを位置決めすることができる。
本発明において、前記複数のヨークの端部は、溶接により前記連結部材により固定される構成を採用することができる。
本発明において、前記複数のヨークは、それぞれ、複数の方向に突出する複数の腕部を備え、前記連結部材は、前記第1方向から見て重なる前記腕部の先端を連結する構成を採用することができる。このようにすると、複数の連結箇所でヨークが連結され、各連結箇所の第1方向の寸法精度が連結部材の部品公差で決まる。従って、ヨーク全体の第1方向の寸法精度の低下をより少なくすることができる。
この場合に、前記磁気駆動回路は、前記可動体を前記第2方向および前記第2方向に対して交差する第3方向に駆動し、前記複数の腕部は、前記第2方向の一方側に突出する第1腕部と、前記第2方向の他方側に突出する第2腕部と、前記第3方向の一方側に突出する第3腕部と、前記第3方向の他方側に突出する第4腕部を備え、前記連結部材は、前記第1腕部を連結する第1連結部材と、前記第2腕部を連結する第2連結部材と、前記第3腕部を連結する第3連結部材と、前記第4腕部を連結する第4連結部材を備え、前記一方側部材は、前記コイルを保持するホルダを備え、前記ホルダは、前記第1連結部材および前記第2連結部材の前記第3方向の可動範囲を規制するとともに、前記第3連結部材および前記第4連結部材の前記第2方向の可動範囲を規制する構成を採用することができる。このようにすると、可動体が第2方向および第3方向に移動する際、連結部材とホルダとによって可動体の第2方向および第3方向の可動範囲を規制することができる。従って、アクチュエータの耐衝撃性を高めることができる。
本発明において、前記一方側部材は前記支持体であり、前記他方側部材は前記可動体である構成を採用することができる。このようにすると、可動体に設けられたヨークの第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。従って、可動体を適正に駆動することができる。
本発明によれば、支持体と可動体のうち、磁気駆動回路の磁石が設けられている側において、第1方向で対向する複数のヨークが連結部材によって第1方向に位置決めされている。このように、連結部材に対して全てのヨークが位置決めされていれば、複数のヨークの部品公差が積み上がってヨーク全体の第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。従って、支持体に対する可動体の第1方向の位置精度が低下することを抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、互いに交差する3つの方向を各々、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yとして説明する。また、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yは、互いに直交する方向である。また、第2方向Xの一方側にX1を付し、第2方向Xの他方側にX2を付し、第3方向Yの一方側にY1を付し、第3方向Yの他方側にY2を付し、第1方向Zの一方側にZ1を付し、第1方向Zの他方側にZ2を付して説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1のアクチュエータ1のXZ断面図である。図3は、図1のアクチュエータ1の分解斜視図である。図1に示すように、アクチュエータ1の第1方向Zから見た平面形状は四角形である。アクチュエータ1は、支持体2および可動体3と、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動回路6と、支持体2と可動体3とを接続する粘弾性部材9を有する。アクチュエータ1は、磁気駆動回路6として、可動体3を第2方向Xに振動させる第1磁気駆動回路6Xと、可動体3を第3方向Yに振動させる第2磁気駆動回路6Yを備える。第1磁気駆動回路6Xおよび第2磁気駆動回路6Yは、コイル7と磁石8とを有している。
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1のアクチュエータ1のXZ断面図である。図3は、図1のアクチュエータ1の分解斜視図である。図1に示すように、アクチュエータ1の第1方向Zから見た平面形状は四角形である。アクチュエータ1は、支持体2および可動体3と、可動体3を支持体2に対して相対移動させる磁気駆動回路6と、支持体2と可動体3とを接続する粘弾性部材9を有する。アクチュエータ1は、磁気駆動回路6として、可動体3を第2方向Xに振動させる第1磁気駆動回路6Xと、可動体3を第3方向Yに振動させる第2磁気駆動回路6Yを備える。第1磁気駆動回路6Xおよび第2磁気駆動回路6Yは、コイル7と磁石8とを有している。
本発明では、可動体3を第2方向Xと第3方向Yの一方もしくは両方に駆動する態様を採用することができる。また、磁気駆動回路6は、コイル7が支持体2の側に設けられ、磁石8が可動体3の側に設けられた態様、および磁石8が支持体2の側に設けられ、コイル7が可動体3の側に設けられた態様を採用することができる。以下の説明では、コイル7が支持体2の側に設けられ、磁石8が可動体3の側に設けられた態様を中心に説明する。
(支持体)
支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側にホルダ60および可動体3が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。第1カバー部材16は、第1方向Zからみたときに四角形
の第1端板部161と、第1端板部161の外周縁から第1方向Zの他方側Z2に立ち上がる第1側板部162を備える。また、第2カバー部材17は、第1方向Zからみたときに四角形の第2端板部171と、第2端板部171の外周縁から第1方向Zの一方側Z1に立ち上がる第2側板部172を備える。第1カバー部材16と第2カバー部材17は、第1側板部162と第2側板部172とが第1方向Zに当接しており、4本のネジ18により固定される。
支持体2は、カバー11とホルダ60とを有しており、カバー11の内側にホルダ60および可動体3が配置されている。カバー11は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1カバー部材16と、第1カバー部材16に対して第1方向Zの他方側Z2から重なる第2カバー部材17とを有する。第1カバー部材16は、第1方向Zからみたときに四角形
の第1端板部161と、第1端板部161の外周縁から第1方向Zの他方側Z2に立ち上がる第1側板部162を備える。また、第2カバー部材17は、第1方向Zからみたときに四角形の第2端板部171と、第2端板部171の外周縁から第1方向Zの一方側Z1に立ち上がる第2側板部172を備える。第1カバー部材16と第2カバー部材17は、第1側板部162と第2側板部172とが第1方向Zに当接しており、4本のネジ18により固定される。
第1カバー部材16の一方の対角位置および他方の対角位置には、第1端板部161の内側で第2カバー部材17に向けて突出するボス部12が形成されている。ボス部12は、第1方向Zの途中位置に形成された段面12aと、段面12aより第1方向ZのZ2へ突出する円筒部12bを備える。ネジ18は、第2端板部171の対角位置に形成されたネジ穴12cに挿入され、円筒部12bにネジ止めされる。
第2カバー部材17には、第2側板部172の第2方向Xの一方側X1の側面を第1方向Zの他方側Z2へ切り欠いた切り欠き13が形成されている。また、第1カバー部材16の第1側板部162には、第2カバー部材17の切り欠き13と第1方向Zで対向する立ち上がり部14が形成されている。立ち上がり部14は、切り欠き13との間に配線基板15を配置するスリットを構成する。配線基板15には、コイル7への給電線等が接続される。
図4は可動体3およびホルダ60の分解斜視図である。図3、図4に示すように、ホルダ60は、第1方向Zから見て四角形であり、ホルダ60の四隅には、円形穴609が開口する。ホルダ60は、円形穴609にボス部12の円筒部12bが挿入されて、段面12aに載った位置で保持される。ホルダ60は、第1ホルダ61と、第1ホルダ61に対して第1方向Zの他方側Z2から当接する第2ホルダ62を備える。第2ホルダ62は、第1ホルダ61に対して第1方向Zで略対称に形成されている。
第1ホルダ61および第2ホルダ62の4辺の中央には、内周側へ凹む凹部650が形成されている。図3に示すように、第2方向Xで対向する2つの凹部650の内側に第1磁気駆動回路6Xのコイル71、72が保持される。また、第3方向Yで対向する2つの凹部650の内側に第2磁気駆動回路6Yのコイル73、74が保持される。図4に示すように、コイル71、72は、有効辺となる長辺701が第3方向Yに延在する扁平な空芯コイルであり、コイル73、74は、有効辺となる長辺701が第2方向Xに延在する扁平な空芯コイルである。コイル71、72とコイル73、74は、第1ホルダ61および第2ホルダ62に形成した長円形のコイル保持穴66(図4参照)に保持される。
(可動体)
図5は可動体3およびコイル7の斜視図である。可動体3は、磁性板からなるヨーク30と、ヨーク30に固定される磁石8を備える。図2、図5に示すように、ヨーク30は、第1ヨーク31と、第1ヨーク31の第1方向Zの他方側Z2に配置される第2ヨーク32と、第2ヨーク32の第1方向Zの他方側Z2に配置される第3ヨーク33を備える。また。ヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を第1方向Zで位置決めして連結する連結部材34を備える。連結部材34は溶接等により第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33と接合される。
図5は可動体3およびコイル7の斜視図である。可動体3は、磁性板からなるヨーク30と、ヨーク30に固定される磁石8を備える。図2、図5に示すように、ヨーク30は、第1ヨーク31と、第1ヨーク31の第1方向Zの他方側Z2に配置される第2ヨーク32と、第2ヨーク32の第1方向Zの他方側Z2に配置される第3ヨーク33を備える。また。ヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を第1方向Zで位置決めして連結する連結部材34を備える。連結部材34は溶接等により第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33と接合される。
図2、図5に示すように、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の中央部301には、第1方向Zに延在する軸部35が取り付けられている。軸部35は、第1ホルダ61および第2ホルダ62の中央に形成された円形穴651に通されている(図4参照)。軸部35は、第1ヨーク31と第2ヨーク32の間に配置される第1軸部351と、第1軸部351の第1方向Zの他方側Z2に接続され、第2ヨーク32と第3ヨーク3
3の間に配置される第2軸部352を備える。第1軸部351および第2軸部352の端部は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の中央部301に形成された円形穴302に嵌合している。
3の間に配置される第2軸部352を備える。第1軸部351および第2軸部352の端部は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の中央部301に形成された円形穴302に嵌合している。
図2、図5に示すように、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は第1方向Zに対して垂直な板状部材であり、第1方向Zから見たときに同一形状である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1方向Zから見たときに十字形である。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、それぞれ、円形穴302が形成された中央部301と、中央部301から第2方向Xの一方側X1および他方側X2に突出する第1腕部310および第2腕部320と、中央部301から第3方向Yの一方側Y1および他方側Y2に突出する第3腕部330および第4腕部340を備える。第1腕部310および第2腕部320は第2方向Xに延在し、第3腕部330および第4腕部340は第3方向Yに延在する。
ヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33および連結部材34を溶接等により接合して組み立てた組立体である。これら3枚のヨークは、4本の腕部が第1方向Zから見て重なっており、第1方向Zから見て重なる腕部の先端が連結部材34によって連結されている。連結部材34は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第1腕部310の先端(端部)を連結する第1連結部材341と、第2腕部320の先端(端部)を連結する第2連結部材342と、第3腕部330の先端(端部)を連結する第3連結部材343と、第4腕部340の先端(端部)を連結する第4連結部材344からなる。各連結部材34は第1方向Zに延在する。各連結部材34の第1方向Zの一方側Z1の端部に第1ヨーク31の端部が略直角に接合され、第1方向Zの他方側Z2の端部に第3ヨーク33が略直角に接合される。また、第1方向Zの中央部には、第2ヨーク32の端部が略直角に接合される。
第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33のそれぞれにおいて、第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340の先端(端部)の幅方向の中央には凹部303が形成され、凹部303の幅方向の両側に凸部304が形成されている。また、各連結部材34(第1連結部材341、第2連結部材342、第3連結部材343、第4連結部材344)には、各ヨークの凸部304に対応する位置を切り欠いた凹部305が形成されている。すなわち、各連結部材34には、第1方向Zの両端、および第1方向Zの途中位置の3箇所において、幅方向の両端にそれぞれ凹部305が形成されている。第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340の先端に形成された凸部304が連結部材34の凹部305に嵌め合わされて溶接されており、連結部材34に対して各ヨークが略直角に接合されている。なお、連結部材34に形成した凸部と、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33に形成した凹部とを嵌合させる形態を採用しても良い。
第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33において、第1腕部310の先端は、第2方向Xから見て第1連結部材341と重なっており、第2腕部320の先端は、第2方向Xから見て第2連結部材342と重なっている。また、第3腕部330の先端は、第3方向Yから見て第3連結部材343と重なっており、第4腕部340の先端は、第3方向Yから見て第4連結部材344と重なっている。第1ヨーク31の凸部304を連結部材の凹部305と嵌め合わせると、第1ヨーク31は、第1方向Zの一方側Z1の面が連結部材34の第1方向Zの一方側Z1の端面と同一面上に位置するように第1方向Zに位置決めされる。また、第3ヨーク33の凸部304を連結部材の凹部305と嵌め合わせると、第3ヨーク33は、第1方向Zの他方側Z2の面が連結部材34の第1方向Zの他方側Z2の端面と同一面上に位置するように第1方向Zに位置決めされる。つまり、ヨーク30は、連結部材34の第1方向Zの高さがヨーク30の第1方向Zの高さと一致す
るように組み立てられる。
るように組み立てられる。
図6は可動体3およびホルダ60の平面図である。ヨーク30は、第1方向Zから見たときの外形がホルダ60よりも小さい。ヨーク30は、ホルダ60に対して第2方向Xおよび第3方向Yに対して移動可能に配置され、連結部材34は、ホルダ60の凹部650に配置される。可動体3およびホルダ60をカバー11の内側に配置すると、連結部材34は、ホルダ60の凹部650と第2カバー部材17の第2側板部172との隙間に配置される(図2、図6参照)。
図3、図4、および図6に示すように、ホルダ60には、凹部650の幅方向の両端の縁に第1方向Zに延在する角柱部660X、660Yが形成されている。ホルダ60の第2方向Xの両側の凹部650には、第1連結部材341および第2連結部材342を挟んで第3方向Yに対向する2本の角柱部660Yが形成されている。従って、可動体3が第3方向Yに移動するとき、可動体3の第3方向Yの可動範囲は、角柱部660Yによって規制される。また、ホルダ60の第3方向Yの両側の凹部650には、第3連結部材343および第4連結部材344を挟んで第2方向Xに対向する2本の角柱部660Xが形成されている。従って、可動体3が第2方向Xに移動するとき、可動体3の第2方向Xの可動範囲は、角柱部660Xによって規制される。角柱部660X、660Yによって規制される可動体3の可動範囲は、可動体3が第2カバー部材17の内面に衝突することのない範囲となっている。
図2に示すように、第1ヨーク31は、第1ホルダ61と第1カバー部材16との間に配置されている。また、第2ヨーク32は、第1ホルダ61と第2ホルダ62との間に配置され、第3ヨーク33は、第2ホルダ62と第2カバー部材17との間に配置されている。図4に示すように、磁石8は、第1磁気駆動回路6Xのコイル71と第1方向Zに対向する磁石81と、第1磁気駆動回路6Xのコイル72と第1方向Zに対向する磁石82と、第2磁気駆動回路6Yのコイル73と第1方向Zに対向する磁石83と、第2磁気駆動回路6Yのコイル74と第1方向Zに対向する磁石84からなる。本形態では、磁石81、82、83、84は、コイル71、72、73、74の第1方向Zの一方側Z1および他方側Z2に配置され、各コイル7の第1方向Zの両側に磁石8が配置される。すなわち、第1ヨーク31の第1方向Zの他方側の面、第2ヨーク32の第1方向Zの両面、第3ヨークの第1方向Zの一方側Z1の面の4面に磁石8が固定されている。コイル7に対して第1方向Zの両側から磁石8が対向することにより、磁束漏れを少なくすることができ、駆動力を大きくすることができる。
磁石81は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第1腕部310に固定され、磁石82は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第2腕部320に固定され、磁石83は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第3腕部330に固定され、磁石84は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の第4腕部340に固定されている。各磁石8は、厚さ方向で分極着磁されている。また、各コイル7に対して第1方向Zの一方側Z1と他方側Z2で対向する2つの磁石8は、コイル7と対向する面が異なる極に着磁されている。
(粘弾性部材)
図2に示すように、アクチュエータ1において、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。本形態では、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク31と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第3ヨーク33と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第
4腕部340と第1カバー部材16とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。また、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340と第2カバー部材17とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。
図2に示すように、アクチュエータ1において、支持体2と可動体3とが第1方向Zで対向する個所には粘弾性部材9が配置されている。本形態では、粘弾性部材9として、可動体3の第1ヨーク31と支持体2の第1カバー部材16とが第1方向Zで対向する個所に第1粘弾性部材91が配置され、可動体3の第3ヨーク33と支持体2の第2カバー部材17とが第1方向Zで対向する個所に第2粘弾性部材92が配置されている。第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第
4腕部340と第1カバー部材16とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。また、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33の第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340と第2カバー部材17とが第1方向Zに対向する4箇所に1つずつ配置されている。
図2、図3に示すように、第1カバー部材16には、第1方向Zの一方側Z1に凹む凹部163が形成されている。凹部163は、第1端板部161の第3方向Yの中央で第2方向Xに対向する2箇所、および、第1端板部161の第2方向Xの中央で第3方向Yに対向する2箇所の4箇所に形成されている。第1粘弾性部材91は、これら4箇所の凹部163に1つずつ保持され、第1ヨーク31と第1カバー部材16とを4箇所で第1方向Zに接続する。第2カバー部材17の第2端板部171においても、第1方向Zの他方側Z2に凹む凹部173が4箇所に形成され、第2粘弾性部材92は、これら4箇所の凹部173に1つずつ保持され、第3ヨーク33と第2カバー部材17とを4箇所で第1方向Zに接続する。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、第1方向Zから見た形状が4角形であり、第1方向Zを厚み方向として配置されている。第2粘弾性部材92は、第2方向Xの寸法と第3方向Yの寸法が同一である。第1粘弾性部材91は、第1ヨーク31と第1カバー部材16との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置され、第2粘弾性部材92は、第3ヨーク33と第2カバー部材17との間で第1方向Zに圧縮された状態で配置されている。第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92は、支持体2と接する面、および、可動体3と接する面に接着されている。
ここで、粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、ゲル状部材、プラスチック、ゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材9(第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92)として、各種ゲル状部材を用いることができる。また、粘弾性部材9として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いてもよい。本形態では、粘弾性部材9(第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92)は、針入度が10度から110度であるシリコーン系ゲルである。針入度とは、IS−K−2207やJIS−K−2220で規定されており、この値が小さいほど硬いことを意味する。
粘弾性部材9は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。例えば、粘弾性部材9は、その厚さ方向(軸方向)に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分(バネ係数)よりも非線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。一方、厚さ方向(軸方向)に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい伸縮特性を備える。また、厚さ方向(軸方向)と交差する方向(せん断方向)に変形する場合も、引っ張られて伸びる方向の変形であるため、非線形の成分(バネ係数)よりも線形の成分(バネ係数)が大きい変形特性を持つ。従って、粘弾性部材9では、運動方向によるバネ力が一定となる。それ故、粘弾性部材9のせん断方向のバネ要素を用いることにより、入力信号に対する振動加速度の再現性を向上することができるので、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。
本形態では、粘弾性部材9は、可動体3が第1方向Zと直交する方向(第2方向X、第3方向Y)に移動する際、厚さ方向(第1方向Z)と交差するせん断方向(第2方向X、第3方向Y)に変形するように取り付けられている。従って、可動体3が第1方向Zと直交する方向(第2方向X、第3方向Y)に移動する際、粘弾性部材9の線形の成分が大き
い変形特性を用いるため、入力信号に対する振動加速度の再現性が良く、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。従って、表現したい振動を容易に作ることができる。また、可動体3を第1方向Zに移動させる力が加わった際には、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の一方が圧縮変形するため、粘弾性部材9の非線形の成分が大きい変形特性を用いることになり、可動体3の位置変化を抑制することができる。
い変形特性を用いるため、入力信号に対する振動加速度の再現性が良く、微妙なニュアンスをもって振動を実現することができる。従って、表現したい振動を容易に作ることができる。また、可動体3を第1方向Zに移動させる力が加わった際には、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の一方が圧縮変形するため、粘弾性部材9の非線形の成分が大きい変形特性を用いることになり、可動体3の位置変化を抑制することができる。
第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92の平面形状は、4角形以外の多角形でもよいし、円形でもよい。矩形の場合、製造時の歩留まりが最も良いので、低コストである。但し、アクチュエータ1を駆動する際の可動体3の共振特性を考慮すると、第1粘弾性部材91および第2粘弾性部材92を円形にすることが望ましい。
(基本動作)
本形態のアクチュエータ1は、第1磁気駆動回路6Xのコイル71、72に交流を印加すると、可動体3は、第2方向Xに振動するため、アクチュエータ1における重心が第2方向Xに変動する。このため、利用者は、第2方向Xの振動を体感することができる。また、第2磁気駆動回路6Yのコイル73、74に交流を印加すると、可動体3は、第3方向Yに振動するため、アクチュエータにおける重心が第3方向Yに変動する。このため、利用者は、第3方向Yの振動を体感することができる。また、コイル7に印加する交流波形を調整して、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。同様に、第3方向Yにおいて方向性を有する振動を体感することができる。
本形態のアクチュエータ1は、第1磁気駆動回路6Xのコイル71、72に交流を印加すると、可動体3は、第2方向Xに振動するため、アクチュエータ1における重心が第2方向Xに変動する。このため、利用者は、第2方向Xの振動を体感することができる。また、第2磁気駆動回路6Yのコイル73、74に交流を印加すると、可動体3は、第3方向Yに振動するため、アクチュエータにおける重心が第3方向Yに変動する。このため、利用者は、第3方向Yの振動を体感することができる。また、コイル7に印加する交流波形を調整して、可動体3が第2方向Xの一方側X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向の他方側X2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、第2方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。同様に、第3方向Yにおいて方向性を有する振動を体感することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1は、支持体2と可動体3のうち、磁気駆動回路6の磁石8が設けられている側(可動体3)がヨーク30を備えており、ヨーク30は、第1方向Zで対向する複数のヨークが連結部材34によって第1方向Zに位置決めされている。すなわち、支持体2には、コイル7が2段に配置され、磁石8を保持するヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を備えた3段構成である。このように、連結部材34に対して全てのヨークが位置決めされていれば、複数のヨークの部品公差が積み上がってヨーク30全体の第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。従って、可動体3の第1方向Zの寸法精度が低下することを抑制でき、支持体2に対する可動体3の第1方向Zの位置精度が低下することを抑制できる。よって、可動体3を適正に駆動することができる。
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1は、支持体2と可動体3のうち、磁気駆動回路6の磁石8が設けられている側(可動体3)がヨーク30を備えており、ヨーク30は、第1方向Zで対向する複数のヨークが連結部材34によって第1方向Zに位置決めされている。すなわち、支持体2には、コイル7が2段に配置され、磁石8を保持するヨーク30は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33を備えた3段構成である。このように、連結部材34に対して全てのヨークが位置決めされていれば、複数のヨークの部品公差が積み上がってヨーク30全体の第1方向の寸法精度が低下することを抑制できる。従って、可動体3の第1方向Zの寸法精度が低下することを抑制でき、支持体2に対する可動体3の第1方向Zの位置精度が低下することを抑制できる。よって、可動体3を適正に駆動することができる。
本形態では、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、連結部材34に対して略直角に接続されており、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、第1方向Zと直交する方向に見て連結部材34と重なっている。従って、連結部材34の第1方向Zの高さがヨーク30の第1方向Zの高さとなるので、連結部材34の部品公差と第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33の部品公差とが積み上がってヨーク30全体の第1方向Zの寸法精度が低下することを抑制できる。
本形態の第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33は、連結部材34と連結される端部に凸部304が形成され、連結部材34には、凸部304と嵌合する凹部305が形成されている。従って、凸部304と凹部305と嵌合させることによって各ヨークと連結部材34とを位置決めすることができる。
本形態では、連結部材34は、第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33がそれぞれ、複数の腕部(第1腕部310、第2腕部320、第3腕部330、第4腕部340)を備えており、連結部材34は、第1方向Zから見て重なる腕部の先端を連結するよ
うに構成されている。従って、複数の連結箇所で第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33が連結され、各連結箇所の第1方向Zの寸法精度が連結部材34の部品公差で決まるため、ヨーク30全体の第1方向Zの寸法精度の低下をより少なくすることができる。
うに構成されている。従って、複数の連結箇所で第1ヨーク31、第2ヨーク32、第3ヨーク33が連結され、各連結箇所の第1方向Zの寸法精度が連結部材34の部品公差で決まるため、ヨーク30全体の第1方向Zの寸法精度の低下をより少なくすることができる。
本形態のアクチュエータ1は、可動体3を第2方向Xに振動させる第1磁気駆動回路6Xと、可動体3を第3方向Yに振動させる第2磁気駆動機構6Yを備える。そして、ヨーク30は第1方向Zから見て十字型であり、ヨーク30とホルダ60の間に、可動体3の第2方向Xおよび第3方向Yの可動範囲を規制するストッパ機構が構成されている。すなわち、ヨーク30は、第2方向Xの一方側X1に突出する第1腕部310を連結する第1連結部材341と、第2方向Xの他方側X2に突出する第2腕部320を連結する第2連結部材342と、と、第3方向Yの一方側Y1に突出する第3腕部330を連結する第3連結部材343と、第3方向Yの他方側Y2に突出する第4腕部340を連結する第4連結部材344を備えている。そして、これら4箇所の連結部材34は、ホルダ60の凹部650に配置され、凹部650の縁に設けられた角柱部660X、660Yによって連結部材34の第2方向Xおよび第3方向Yの可動範囲が規制される。従って、可動体3が第2方向Xおよび第3方向Yに移動する際、連結部材34とホルダ60とによって可動体3の第2方向および第3方向の可動範囲を規制することができる。従って、アクチュエータ1の耐衝撃性を高めることができる。
なお、本形態は3段構造のヨーク30に本発明を適用したものであったが、2段あるいは4段以上のヨークを備えたアクチュエータに本発明を適用することもできる。
1…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、6…磁気駆動回路、6X…第1磁気駆動回路、6Y…第2磁気駆動回路、7…コイル、8…磁石、9…粘弾性部材、11…カバー、12…ボス部、12a…段面、12b…円筒部、12c…ネジ穴、13…切り欠き、14…立ち上がり部、15…配線基板、16…第1カバー部材、17…第2カバー部材、18…ネジ、30…ヨーク、31…第1ヨーク、32…第2ヨーク、33…第3ヨーク、34…連結部材、35…軸部、60…ホルダ、61…第1ホルダ、62…第2ホルダ、66…コイル保持穴、71、72、73、74…コイル、81、82、83、84…磁石、91…第1粘弾性部材、92…第2粘弾性部材、161…第1端板部、162…第1側板部、163…凹部、171…第2端板部、172…第2側板部、173…凹部、301…中央部、302…円形穴、303…凹部、304…凸部、305…凹部、310…第1腕部、320…第2腕部、330…第3腕部、340…第4腕部、341…第1連結部材、342…第2連結部材、343…第3連結部材、344…第4連結部材、351…第1軸部、352…第2軸部、609…円形穴、650…凹部、651…円形穴、660X…角柱部、660Y…角柱部、701…長辺、X…第2方向、Y…第3方向、Z…第1方向
Claims (8)
- 支持体と、
前記支持体に移動可能に支持された可動体と、
前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動回路と、を有し、
前記磁気駆動回路は、前記支持体および前記可動体のうちの一方側部材に設けられたコイルと、前記支持体および前記可動体のうちの他方側部材に設けられて前記コイルに第1方向で対向する磁石と、を備え、前記可動体を前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動し、
前記他方側部材は、前記第1方向で対向する第1ヨークおよび第2ヨークを含む複数のヨークと、前記複数のヨークを前記第1方向に位置決めして連結する連結部材と、を備えることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記複数のヨークは、前記第2ヨークに対して前記第1ヨークと反対側で前記第1方向に対向する第3ヨークを備え、
前記コイルは、前記第1ヨークと前記第2ヨークの間、および、前記第2ヨークと前記第3ヨークの間に配置され、
前記磁石は、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記第3ヨークの前記コイルと対向する面に固定され、
前記連結部材は、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、および前記第3ヨークを前記第1方向に位置決めして連結することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。 - 前記複数のヨークは、前記第1方向と直交する方向に見て前記連結部材と重なっていることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。
- 前記複数のヨークは、前記連結部材と連結される端部を備え、
前記連結部材と前記端部の一方に凸部が形成され、他方には前記凸部と嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。 - 前記複数のヨークの端部は、溶接により前記連結部材により固定されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のアクチュエータ。
- 前記複数のヨークは、それぞれ、複数の方向に突出する複数の腕部を備え、
前記連結部材は、前記第1方向から見て重なる前記腕部の先端を連結することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のアクチュエータ。 - 前記磁気駆動回路は、前記可動体を前記第2方向および前記第2方向に対して交差する第3方向に駆動し、
前記複数の腕部は、前記第2方向の一方側に突出する第1腕部と、前記第2方向の他方側に突出する第2腕部と、前記第3方向の一方側に突出する第3腕部と、前記第3方向の他方側に突出する第4腕部を備え、
前記連結部材は、前記第1腕部を連結する第1連結部材と、前記第2腕部を連結する第2連結部材と、前記第3腕部を連結する第3連結部材と、前記第4腕部を連結する第4連結部材を備え、
前記一方側部材は、前記コイルを保持するホルダを備え、
前記ホルダは、前記第1連結部材および前記第2連結部材の前記第3方向の可動範囲を規制するとともに、前記第3連結部材および前記第4連結部材の前記第2方向の可動範囲を規制することを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。 - 前記一方側部材は前記支持体であり、
前記他方側部材は前記可動体であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のアクチュエータ。
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