JP2022098582A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2022098582A
JP2022098582A JP2020212043A JP2020212043A JP2022098582A JP 2022098582 A JP2022098582 A JP 2022098582A JP 2020212043 A JP2020212043 A JP 2020212043A JP 2020212043 A JP2020212043 A JP 2020212043A JP 2022098582 A JP2022098582 A JP 2022098582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
recess
width dimension
circumferential direction
lid member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020212043A
Other languages
English (en)
Inventor
将生 土橋
Masao Tsuchihashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2020212043A priority Critical patent/JP2022098582A/ja
Priority to PCT/JP2021/045754 priority patent/WO2022138267A1/ja
Priority to EP21910416.3A priority patent/EP4268982A4/en
Priority to US18/268,600 priority patent/US20240048035A1/en
Priority to CN202180084717.7A priority patent/CN116600906A/zh
Publication of JP2022098582A publication Critical patent/JP2022098582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/04Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with electromagnetism
    • B06B1/045Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with electromagnetism using vibrating magnet, armature or coil system
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • H02K33/16Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with polarised armatures moving in alternate directions by reversal or energisation of a single coil system
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

【課題】筒型のケースを構成する筒部材と蓋部材との固定部に必要な強度を備えるアクチュエータを提供すること。【解決手段】アクチュエータ1のケース5は、筒部材20と、筒部材20の一方の開口を塞ぐ第1蓋部材21と、を備える。第1蓋部材21と筒部材20とを固定する固定部27は、第1蓋部材21から外周側に突出する第1突起81、第1突起81の第2方向X2において第1蓋部材21から外周側に突出する第2突起82、筒部材20の内周面に設けられて第1突起81が挿入される第1凹部91、第2突起82が挿入される第2凹部92、を備える。第1突起81が第1凹部91に挿入される前の状態では、第1突起81の第1突起幅寸法D1が、第1凹部91の第1凹部幅寸法E1よりも大きく、第2突起82の第2突起幅寸法D2が、第2凹部92の第2凹部幅寸法E2よりも大きい。【選択図】図5

Description

本発明は、ケース内で可動体が振動するアクチュエータに関する。
かかるアクチュエータは特許文献1に記載されている。同文献のアクチュエータは、ケースを有する支持体と、ケースに収容された可動体と、ケースと可動体とを相対移動可能に接続する接続部材と、支持体に対して可動体を移動させる磁気駆動機構と、を備える。支持体は、ケースに固定されたホルダと、ホルダに保持されたコイルと、を備える。可動体は、ヨークと、ヨークに固定されてコイルに対向するマグネットと、を備える。接続部材は、粘弾性体であり、ケースとヨークとの間に配置されている。磁気駆動機構は、支持体のコイルと、可動体のマグネットと、から構成される。
特開2019-13086号公報
本発明者らは、筒型のケースに可動体を収容し、可動体をケースの軸線に沿って振動させるアクチュエータを提案している。このようなアクチュエータでは、ケースは、可動体の外周側に位置する筒部材と、筒部材の軸線方向の開口を封鎖する蓋部材と、を備える。可動体と支持体とを接続する接続部材は、環状の粘弾性体と、粘弾性体の内周側の端面に固定された内枠部材と、粘弾性体の外周面の端面に固定された外枠部材と、を備える。接続部材はケースと同軸に配置されている。接続部材の内枠部材は可動体に接続される。外枠部材は、筒部材に固定されたホルダにより径方向の外側および軸線方向の一方側から保持される。外枠部材には、蓋部材が軸線方向の他方側から当接する。蓋部材は、粘弾性体がケースの外に露出することを防止するとともに、外枠部材が軸線方向の他方側に移動することを阻止する。
かかるアクチュエータでは、落下などによって外部から衝撃が加わると、外部からの力が可動体に働いて、ケース内で可動体が移動する。また、可動体が移動する際に、可動体に働いた力が接続部材を介して蓋部材に伝わる。従って、アクチュエータが外部から衝撃を受けると、蓋部材に軸線方向の負荷がかかる。よって、かかるアクチュエータでは、外部から衝撃を受けたときに蓋部材が筒部材から脱落することがないように、筒部材と蓋部材との固定部に強度を備える必要がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、筒型のケースを構成する筒部材と蓋部材との固定部に強度を備えるアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、筒部材、および前記筒部材に挿入されて当該筒部材の軸線方向の一方の開口を塞ぐ蓋部材を備えるケースと、前記ケースに収容された可動体と、前記可動体と前記ケースとを前記軸線方向に相対移動可能に接続する接続部材と、前記ケースに対して前記可動体を前記軸線方向に振動させる磁気駆動機構と、を有し、前記ケースは、前記蓋部材を前記筒部材に固定する複数の固定部を備え、前記軸線方向の一方を第1方向、他方を第2方向とした場合に、前記蓋部材は、前記第1方向の側から前記接続部材に当接する当接部を備え、各固定部は、前記蓋部材の周
方向の一部分から外周側に突出する第1突起、前記第1突起の前記第2方向において前記蓋部材の前記周方向の一部分から外周側に突出する第2突起、前記筒部材の内周面に設けられて前記第1突起が挿入される第1凹部、および前記筒部材の内周面に設けられて前記第2突起が挿入される第2凹部、を備え、前記第1突起の前記周方向の両端に位置する一対の第1端面のそれぞれは、前記周方向で対向する前記第1凹部の一対の第1側壁のそれぞれに接触し、前記第2突起の前記周方向の両端に位置する一対の第2端面のそれぞれは、前記周方向で対向する前記第2凹部の一対の第2側壁のそれぞれに接触し、各第1端面が各第1側壁と接触する第1接触面積は、各第2端面が各第2側壁と接触する第2接触面積よりも大きく、前記第1突起が前記第1凹部に挿入される前の状態では、前記周方向における一対の前記第1端面の間の第1突起幅寸法が、前記周方向における一対の第1側壁の間の第1凹部幅寸法よりも大きく、前記周方向における一対の前記第2端面の間の第2突起幅寸法が、前記周方向における一対の第2側壁の間の第2凹部幅寸法よりも大きいことを特徴とする。
本発明では、蓋部材に外周側に突出する第1突起と第2突起とが設けられており、筒部材の内周面に第1突起が挿入される第1凹部と第2突起が挿入される第2凹部とが設けられている。また、第1突起が第1凹部に挿入される前の状態では、第1突起の第1突起幅寸法が、第1凹部の第1凹部幅寸法よりも大きく、第2突起の第2突起幅寸法が、第2凹部の第2凹部幅寸法よりも大きい。従って、蓋部材を筒部材に挿入してこれらを固定する際に、各固定部では、第1突起が第1凹部に圧入され、第2突起が第2凹部に圧入される。従って、複数の固定部によって、蓋部材が筒部材から脱落することがない程度の強度を備えること可能となる。また、各固定部には、圧入箇所が2つ設けられる。従って、外部からの衝撃により、第1突起、または第2突起が破損して圧入箇所が一つになった場合でも、蓋部材が筒部材から脱落することを防止できる。さらに、第1突起の第1端面が第1凹部の第1側壁に接触する第1接触面積は、第2突起の第2端面が第2凹部の第2側壁に接触する第2接触面積よりも大きい。これにより、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との間の摩擦力が大きくなるので、蓋部材が筒部材から抜けることを、より、防止しやすい。ここで、アクチュエータでは、可動体の振動が接続部材を介して蓋部材に伝わると、振動によって蓋部材が軸線回りに回転して、蓋部材が筒部材から脱落しやすくなるという問題がある。これに対して、本発明は、第1突起の第1端面が第1凹部の第1側壁に接触する第1接触面積が、第2突起の第2端面が第2凹部の第2側壁に接触する第2接触面積よりも大きい。従って、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との接触により、蓋部材が筒部材に対して回転することを防止でき、蓋部材が筒部材から脱落しやすくなることを防止できる。
また、軸線方向から見た場合に第1突起の第1端面と第2突起の第2端面とが重なり、かつ、第1凹部の第1側壁と第2凹部の第2側壁とが重なる場合には、第1突起の第1端面と第2突起の第2端面とが軸線方向で直線上に配列され、第1凹部の第1側壁と第2凹部の第2側壁とが軸線方向で直線上に配列される。この場合には、蓋部材に軸線方向の力が加わったときに、各第1突起および第2突起のそれぞれが、第1凹部および第2凹部から軸線方向に抜けやすくなるという問題がある。これに対して、本発明では、各第1端面と各第2端面とは、前記周方向の異なる位置にあり、各第1側壁と各第2側壁とは、前記周方向の異なる位置にあるものとすることができる。このようにすれば、軸線方向で第1端面と第2端面とが直線上に配列されず、軸線方向で第1側壁と第2側壁と直線上に配列されない。従って、蓋部材が筒部材から脱落することを防止しやすくなる。
本発明において、前記第1突起幅寸法は、前記第2突起幅寸法よりも長く、前記第1凹部幅寸法は、前記第2凹部幅寸法よりも長く、前記軸線方向から見た場合に、前記第2突起は前記第1突起の周方向の内側に位置し、前記第2凹部は、前記第1凹部の前記第2方向に位置して前記軸線方向で前記第1凹部と連通するものとすることができる。このよう
にすれば、各固定部において、第1突起および第2突起が重なる位置に設けられる。従って、各固定部を第2方向に押し込むことにより、第1突起および第2突起を第1凹部および第2凹部に挿入できる。また、第1方向の側から見た場合に、第2突起が第1突起の内側に位置する。従って、蓋部材を筒部材に固定した状態を第1方向の側から見た場合に、第2突起、および第2突起が挿入された第2溝を、第1突起によって隠すことができる。
本発明において、前記第1突起幅寸法から前記第1凹部幅寸法を引いた第1圧入代は、前記第2突起幅寸法から第2凹部幅寸法を引いた第2圧入代以下であるものとすることがきる。このようにすれば、筒部の開口端から離れた第2凹部に第2突起を圧入することにより、各固定部に強度を確保することができる。よって、第1蓋部材が筒部材から脱落しにくくなる。また、このようにすれば、筒部の開口端に近い側に設けられた第1凹部に第1突起を圧入する際に、筒部材の開口端が変形することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記第1突起は、前記第2突起よりも外周側に突出し、前記第1凹部は、前記第2凹部よりも外周側に深く窪むものとすることができる。このようにすれば、第1突起の周方向の第1端面が第1凹部の第1側壁に接触する第1接触面積を、第2突起の周方向の第2端面が第2凹部の第2側壁に接触する第2接触面積よりも大きくすることが容易となる。これにより、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との間の摩擦力を大きくすることが容易となるので、蓋部材が筒部材から抜けることを、より、防止しやすくなる。また、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との第1接触面積が大きくなるので、可動体の振動が蓋部材に伝わったときに、蓋部材が筒部材に対して回転することを防止できる。
本発明において、各第1端面は、前記軸線方向から見た場合に湾曲する湾曲面であり、各第1側壁は、前記湾曲面が転写された形状の転写面であるものとすることができる。このようにすれば、第1突起第1端面が第1凹部の第1側壁に接触する第1接触面積を、第2突起の第2端面が第2凹部の第2側壁に接触する第2接触面積よりも大きくすることが容易となる。これにより、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との間の摩擦力を大きくすることが容易となるので、蓋部材が筒部材から抜けることを、より、防止しやすくなる。また、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との第1接触面積が大きくなるので、可動体の振動が蓋部材に伝わったときに、蓋部材が筒部材に対して回転することを防止できる。
本発明において、前記固定部は、等角度間隔で3以上設けられていることが望ましい。このようにすれば、複数の固定部によって、蓋部材が筒部材から脱落しない程度の強度を確保することが容易となる。
本発明において、前記ケースの内部に固定されたホルダを備え、前記接続部材は、径方向に広がる環状の粘弾性体と、前記粘弾性体の内周側の端面に固定された内枠部材と、前記粘弾性体の外周側の端面に固定された外枠部材と、を備え、前記ホルダは、前記外枠部材を外周側および前記第2方向の側から保持し、前記内枠部材は、前記可動体に接続され、前記当接部は、前記外枠部材に当接するものとすることができる。このようにすれば、支持体を構成する蓋部材と、ホルダ、とによって、接続部材の外枠部材を軸線方向に移動不能な状態で保持できる。また、蓋体により、接続部材の粘弾性体がケースの外部に露出することを防止できる。
本発明では、蓋部材に設けられた第1突起と第2突起とを、筒部材の内周面に設けられた第1溝および第2溝に圧入する。従って、蓋部材と筒部材とを固定する複数の固定部によって、蓋部材が筒部材から脱落することがない程度の強度を備えること可能となる。ま
た、固定部には、圧入箇所が2つ設けられる。従って、外部からの衝撃により、第1突起、または第2突起が破損して圧入箇所が一つになった場合でも、蓋部材が筒部材から脱落することを防止できる。さらに、第1突起の第1端面が第1凹部の第1側壁に接触する第1接触面積は、第2突起の第2端面が第2凹部の第2側壁に接触する第2接触面積よりも大きい。これにより、第1突起の第1端面と第1凹部の第1側壁との間の摩擦力が大きくなるので、蓋部材が筒部材から抜けることを防止しやすくなる。また、蓋部材が筒部材に対して回転することも防止できる。
本発明の実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 アクチュエータの分解斜視図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 固定部の説明図である。
(全体構成)
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1の分解斜視図である。図3、図4は、図1に示すアクチュエータ1の断面図である。図3は、図1のA-A位置で切断した断面図である。図4は、図1のB-B位置で切断した断面図である。図4は、図3と直交する方向で切断した断面図である。
図1に示すように、アクチュエータ1の外観は筒型である。図3、図4に示すように、アクチュエータ1は、筒型のケース5を有する支持体2と、ケース5に収容された可動体3と、支持体2と可動体3とをケース5の軸線Lに沿った軸線方向Xに相対移動可能に接続する第1接続部材11および第2接続部材12と、を備える。第1接続部材11は、ケース5内における軸線方向Xの一方の端部において、可動体3と支持体2とを接続する。第2接続部材12は、ケース5内における軸線方向の他方の端部において、可動体3と支持体2とを接続する。
また、アクチュエータ1は、可動体3を軸線方向Xに移動させる磁気駆動機構6を備える。磁気駆動機構6は、可動体3に配置されたマグネット61と、支持体2に配置されたコイル62と、を備える。以下の説明では、軸線方向Xの一方を第1方向X1とし、軸線方向Xの他方を第2方向X2とする。
(第1接続部材および第2接続部材)
図2に示すように、第1接続部材11は、環状の粘弾性体10と、粘弾性体10の内周側の端面に固定された第1内枠部材36と、粘弾性体10の外周側の端面に固定された第1外枠部材51と、を備える。粘弾性体10は、それ自身の粘着性によって、第1内枠部材36および第1外枠部材51に接合されている。第1内枠部材36は可動体3に固定され、第1外枠部材51は支持体2に保持される。第2接続部材12は、環状の粘弾性体10と、粘弾性体10の内周側の端面に固定された第2内枠部材37と、粘弾性体10の外周側の端面に固定された第2外枠部材52と、を備える。粘弾性体10は、自身の粘着性によって、第2内枠部材37および第2外枠部材52に接合されている。第2内枠部材37は、可動体3に固定され、第2外枠部材52は支持体2に保持される。
粘弾性体10としては、シリコーンゲル等からなるゲル状部材、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム
、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いることができる。また、粘弾性体10は、ゲル状部材、ゴム、あるいはその変性材料と、バネなどの弾性体とを組み合わせた複合部材であってもよい。
(支持体)
支持体2は、ケース5と、ケース5の内側に固定されたコイルホルダ4と、を備える。図1、図2に示すように、ケース5は、円筒形状の筒部材20と、筒部材20の軸線方向Xの第1方向X1の開口を塞ぐ第1蓋部材21と、筒部材20の第2方向X2の開口を塞ぐ第2蓋部材22と、を備える。コイルホルダ4は、筒状であり、ケース5と同軸に配置されている。図3、図4に示すように、コイルホルダ4は、筒部材20の内周側で、第1蓋部材21と第2蓋部材22との間に位置する。コイルホルダ4は、コイル62を保持するとともに、第1接続部材11の第1外枠部材51を保持する。
また、支持体2は、筒部材20の内周面から突出する環状の接続部材保持部25を備える。接続部材保持部25は、軸線方向Xでコイルホルダ4と第2蓋部材22との間に位置する。接続部材保持部25は、第2接続部材12の第2外枠部材52を保持する。
(筒部材、第1蓋部材、および第2蓋部材)
筒部材20は、樹脂製である。図2に示すように、筒部材20は、軸線方向Xの第1方向X1の縁を第2方向X2に切り欠いた切欠き部65を備える。また、筒部材20は、切欠き部65の第2方向X2に基板保持部69を備える。基板保持部69には、配線基板7が固定される。配線基板7には、給電用のリード線8が電気的に接続される。配線基板7に対して周方向に隣接する位置には、リード線8を保持するリード線保持部70が設けられている。リード線8は、配線基板7を介して、コイル62に接続される。
第1蓋部材21は、樹脂製である。第1蓋部材21は、円形の第1端板部211と、第1端板部211の外周縁から第2方向X2に延びる円環状の第1側板部212と、を備える。第1端板部211は、第1側板部212の内周側に第2方向X2に突出する円環状のリブ213を備える。リブ213は第1側板部212と同軸である。リブ213の第2方向の端面には、第2方向X2に突出する突部214が、等角度間隔で、複数、設けられている。本例では、突部214は、3つ設けられている。第1側板部212の周方向の一部には、第2方向X2に突出するカバー部分66が設けられている。
図1に示すように、第1蓋部材21は、第1方向X1の側から筒部材20に挿入されて、筒部材20の第1方向X1の端部分に固定される。第1蓋部材21が第1方向X1の側から筒部材20に挿入される際に、カバー部分66は、切欠き部65に第1方向X1の側から挿入される。カバー部分66が切欠き部65に挿入されたときにカバー部分66の第2方向X2の端縁と切欠き部65との間に形成される隙間は、コイル62のコイル線63をケース5の外側に引き出すための配線引き出し部60である。
ここで、第1蓋部材21と筒部材20との間には、所定の強度でこれらを固定する固定部27が、周方向に、複数、設けられている。本例では、固定部27は、等角度間隔で、3か所に設けられている。各固定部27の詳細は、後述する。
第2蓋部材22は、樹脂製である。第2蓋部材22は、円形の第2端板部221と、第2端板部221の外周縁から第1方向X1に延びる円環状の第2側板部222と、を備える。図3、図4に示すように、第2蓋部材22は、第2端板部221に円環状のリブ223を備える。リブ223は、第2側板部222と同軸で、第1方向X1に突出する。リブ223の第2方向の端面には、第1方向X1に突出する突部224が、等角度間隔で3つ
設けられている。
第2蓋部材22は、第2方向X2の側から筒部材20に挿入されて、筒部材20の第2方向X2の端部分に固定される。第2蓋部材22と筒部材20との間には、所定の強度でこれらを固定する固定部27が周方向に3つ等角度間隔で設けられている。各固定部27は、第1蓋部材21と筒部材20との間に設けられた固定部27と同一の構成を備える。
(コイルホルダ)
図2に示すように、コイルホルダ4は、コイル62を保持するコイル保持部分40と、コイル保持部分40の第1方向X1で第1接続部材11の第1外枠部材51を保持する接続部材保持部分41と、を備える。図3、図4に示すように、コイル保持部分40に保持されたコイル62は、ケース5内において、軸線方向Xの中央部分に位置する。
接続部材保持部分41は、環状である。接続部材保持部分41の内周面には、第1方向X1および内周側から切り欠かれた環状の第1凹部43が設けられている。第1凹部43の第2方向X2の端部分には、第1段部44が設けられている。第1凹部43には、第1接続部材11の第1外枠部材51が第1方向X1の側から圧入される。圧入に際して、第1段部44は第2方向X2の側から第1外枠部材51に当接して、第1外枠部材51を軸線方向Xで位置決めする。これにより、コイルホルダ4は、第1接続部材11の第1外枠部材51を、外周側、および第2方向X2の側から保持する。
図2、図3に示すように、接続部材保持部分41の外周面からは、2本の端子ピン63が外周側に突出する。2本の端子ピン64には、コイル62から引き出されたコイル線63の端部が絡げられている。コイルホルダ4がケース5に固定されたときに、2本の端子ピン64は、配線引き出し部60を介して、ケース5の外側に突出する。ここで、図1、図2、図3に示すように、ケース5の外に突出する2本の端子ピン64は、配線基板7に設けられた2箇所の穴71を貫通して、穴71の縁に設けられたランドと電気的に接続される。これにより、コイル線63と給電用のリード線8とが電気的に接続される。
図3、図4に示すように、第1蓋部材21が筒部材20に固定されると、第1蓋部材21の突部214は、第1外枠部材51に第1方向X1の側から当接する。すなわち、第1蓋部材21の突部214は、第1方向X1の側から第1外枠部材51に当接する当接部である。第1蓋部材21が筒部材20に固定されると、第1蓋部材21は、第1外枠部材51が第1方向X1に移動することを防止する。また、第1蓋部材21は、第1接続部材11の粘弾性体10が外部に露出することを防止する。
(接続部材保持部)
接続部材保持部25は、コイルホルダ4の第2方向X2に位置する。接続部材保持部25は環状である。接続部材保持部25の内周面には、第2方向X2および内周側から切り欠かれた環状の第2凹部43が設けられている。第2凹部46の第1方向X1の端部分には、第2段部45が設けられている。第2凹部46には、第2接続部材12の第2外枠部材52が第2方向X2の側から圧入される。圧入に際し、第2段部45は第1方向X1の側から第2外枠部材52に当接して、第2外枠部材52を軸線方向Xで位置決めする。これにより、接続部材保持部25は、第2接続部材12の第2外枠部材52を、外周側、および第1方向X1の側から保持する。
ここで、第2蓋部材22が筒部材20に固定されると、第2蓋部材22の突部214は、第2外枠部材52に第2方向X2の側から当接する。すなわち、第2蓋部材22の突部214は、第2外枠部材52に第2方向X2の側から当接する当接部である。第2蓋部材22が筒部材20に固定されると、第2蓋部材22は、第2外枠部材52が第2方向X2
に移動することを防止する。また、第2蓋部材22は、第2接続部材12の粘弾性体10が外部に露出することを防止する。
(可動体)
図2~図4に示すように、可動体3は、支持体2の径方向の中心において軸線方向Xに延びる支軸30を有する。支軸30は金属製の丸棒である。支軸30の軸線は、可動体3の軸線であり、ケース5の軸線Lと一致する。支軸30には、マグネット61が支持される。マグネット61は、中心に、支軸30が貫通する軸穴610を備える。
また、支軸30には、ヨーク35が支持される。ヨーク35は、マグネット61に軸線方向Xの第1方向X1で重なる第1ヨーク31と、マグネット61に第2方向X2で重なる第2ヨーク32と、を備える。
第1ヨーク31は、所定の厚みを備える円盤形状である。第1ヨーク31は、中心に、支軸30が貫通する軸穴310を備える。第1ヨーク31は、マグネット61の第1方向X1の面に接着等の方法で固定されている。ここで、第1ヨーク31の外径寸法は、マグネット61の外径寸法よりも大きい。従って、第1ヨーク31の外周面は、マグネット61の外周面より径方向外側に張り出す。
第2ヨーク32は、カップ状の第1磁性部材33と、円板状の第2磁性部材34の2つの部材からなる。第1磁性部材33は、中心に支軸30が貫通する軸穴330を備える円形の端板部331と、端板部331の外縁から第1方向X1に曲げられた曲げ部332と、曲げ部332から第1方向X1に延びる円筒部333と、を備える。第1磁性部材33の端板部331は、マグネット61の第2方向X2の端面に固定される。第2磁性部材34は、中心に支軸30が貫通する軸穴340を備える。第2磁性部材34は、第1磁性部材33の端板部331に対してマグネット61とは反対側から固定されている。図2に示すように、第2磁性部材34には、軸穴340の外周側に、軸線方向Xに貫通する複数の貫通孔が設けられている。各貫通孔は可動体3の重量を調節するための重量調整部38である。
ここで、図3、図4に示すように、第1接続部材11の第1内枠部材36は、第1ヨーク31の第1方向X1で支軸30に固定される。より具体的には、第1内枠部材36の内周面には第2方向X2の端部に径方向内側に突出する環状突部361が設けられており、支軸30は、環状突部361の中心孔に圧入される。これにより、第1内枠部材36は、支軸30に固定される。
また、第2接続部材12の第2内枠部材37は、第2ヨーク32の第2方向X2の側から支軸30に固定される。より具体的には、第2内枠部材37の内周面には、第1方向X1の端部に径方向内側に突出する環状突部371が設けられており、支軸30は、環状突部371の中心孔に圧入される。これにより、第2内枠部材37は、支軸30に固定される。
第1内枠部材36および第2内枠部材37が支軸30に固定されたときに、第1内枠部材36は、第1方向X1の側から第1ヨーク31に当接する。また、第2内枠部材37は、第2方向X2の側から第2磁性部材34に当接する。従って、支軸30に支持されたマグネット61およびヨーク35は、第1内枠部材36および第2内枠部材37によって軸線方向Xの両側から支軸30に固定される。
マグネット61およびヨーク35が支軸30に固定されたときに、マグネット61およびヨーク35は軸線方向Xにおける支軸30の中央部分に位置する。また、第2ヨーク3
2の円筒部333は、マグネット61の外周面および第1ヨーク31の外周面から径方向外側に離間した位置で、マグネット61の外周面および第1ヨーク31の径方向外側に位置する。ここで、第1接続部材11および第2接続部材とを介して支持体2と可動体3とが接続されると、第2ヨーク32の円筒部333とマグネット61の外周面との間に、可動体3のコイル62の一部が位置する。また、第2ヨーク32の円筒部333と第1ヨーク31の外周面との間に、可動体3のコイル62の一部が位置する。
(アクチュエータの動作)
アクチュエータ1は、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3を軸線方向Xに駆動する駆動力を発生させる。コイル62への通電を切ると、可動体3は、粘弾性体10の復帰力によって原点位置へ戻る。従って、コイル62への通電を断続的に行うことにより、可動体3は、軸線方向Xで振動する。また、コイル62に印加する交流波形を調整することで、可動体3が軸線方向Xの第1方向X1に移動する加速度と、可動体3が第2方向X2に移動する加速度を異なるものとすることができる。従って、アクチュエータ1を触覚デバイスとして取り付けた機器を手にした者は、軸線方向Xにおいて方向性を有する振動を体感することができる。また、アクチュエータ1を利用してスピーカを構成することもできる。
(固定部)
次に、筒部材20と第1蓋部材21とを固定する固定部27を詳細に説明する。図5は、固定部27の説明図である。なお、第2蓋部材22と筒部材20とを固定する固定部27は、第1蓋部材21と筒部材20とを固定する固定部27と同一である。従って、第1蓋部材21と筒部材20とを固定する固定部27を説明して、第2蓋部材22と筒部材20とを固定する固定部27の説明は省略する。
図1に示すように、第1蓋部材21および筒部材20は、軸線L回りの周方向の3か所に固定部27を備える。3つの固定部27は等角度間隔に設けられている。各固定部27は、同一の構成を備える。
図5に示すように、各固定部27は、第1蓋部材21の第1側板部212の周方向の一部分から外周側に突出する第1突起81と、第1突起81の第2方向X2において第1蓋部材21の周方向の一部分から外周側に突出する第2突起82と、を備える。また、各固定部27は、筒部材20の内周面に設けられて第1突起81が挿入される第1凹部91と、筒部材20の内周面に設けられて第2突起82が挿入される第2凹部92と、を備える。第1突起81は、第1方向X1の側から、第1凹部91に挿入される。第2突起82は、第1方向X1の側から、第2凹部92に挿入される。
第1突起81は、周方向の両端に位置する一対の第1端面81aを備える。第2突起82は周方向の両端に位置する一対の第2端面82aを備える。周方向における一対の第1端面81aの間の第1突起幅寸法D1は、周方向における一対の第2端面82aの間の第2突起幅寸法D2よりも大きい。軸線方向Xから見た場合に第1突起81と第2突起82とは重なり、第2突起82は第1突起81の周方向の内側に位置する。本例では、第2突起82は、第1突起81の周方向の中央部分に位置する。第1突起81の各第1端面81aと、第2突起82各第2端面82aとは、周方向の異なる位置にある。
また、第1突起81は、第2突起82よりも外周側に突出する。従って、第1突起81と第2突起82との間には、第2方向X2を向く端面を備える突起側段部83が設けられている。
ここで、各第1端面81aは、軸線方向Xから見た場合に湾曲する湾曲面である。本例
では、各第1端面81aは、軸線方向Xから見た場合に、S字に湾曲する。
第1凹部91は、その内壁面に、周方向で対向する一対の第1側壁91aと、一対の第1側壁91aの間を周方向に延びる円弧の第1周壁91bと、を備える。第1周壁91bは、筒部材20の径方向内側を向く。第2凹部92は、その内壁面に、周方向で対向する一対の第2側壁92aと、一対の第1側壁91aの間を周方向に延びる円弧の第2周壁92bと、を備える。第2周壁92bは、筒部材20の径方向内側を向く。軸線方向Xから見た場合に第1凹部91と第2凹部92とは重なり、第2凹部92の第1方向X1の端は第1凹部91の周方向の中央部分に連通する。従って、第1凹部91の各第1側壁91aと、第2凹部92の各第2側壁92aとは、周方向の異なる位置にある。
また、第1凹部91は、第2突起82よりも外周側に深く窪む。従って、第1周壁91bは、第2周壁92bよりも径方向外側に位置する。よって、第1凹部91と第2凹部92との間には、第1方向X1を向く端面を備える溝部側段部93が設けられている。
ここで、各第1側壁91aは、第1突起81の湾曲面が転写された形状の転写面である。従って、各第1側壁91aは、湾曲面であり、軸線方向Xから見た場合に、S字形状を備える。
第1蓋部材21が筒部材20に固定された状態では、第1突起81の一対の第1端面81aのそれぞれは、第1凹部91の一対の第1側壁91aのそれぞれに接触し、第2突起82の一対の第2端面82aのそれぞれは、周方向で対向する第2凹部92の一対の第2側壁92aのそれぞれに接触する。各第1端面81aが各第1側壁91aと接触する第1接触面積F1は、各第2端面82aが各第2側壁92aと接触する第2接触面積F2よりも大きい。
ここで、第1突起81が第1凹部91に挿入される前の状態では、第1突起81の第1突起幅寸法D1が、第1凹部91の周方向における一対の第1側壁91aの間の第1凹部幅寸法E1よりも大きい。また、第2突起82の第2突起幅寸法D2が、第2凹部92の周方向における一対の第2側壁92aの間の第2凹部幅寸法E2よりも大きい。第1突起幅寸法D1から第1凹部幅寸法E1を引いた第1圧入代は、第2突起幅寸法D2から第2凹部幅寸法E2を引いた第2圧入代以下である。本例では、第1圧入代は、0.05mm~0.1mmである。第2圧入代は、0.1mm~0.2mmである。
(作用効果)
本例では、第1蓋部材21には、外周側に突出する第1突起81と第2突起82とが設けられており、筒部材20の内周面には、第1突起81が挿入される第1凹部91と第2突起82が挿入される第2凹部92とが設けられている。また、第1突起81が第1凹部91に挿入される前の状態では、第1突起81の第1突起幅寸法D1が、第1凹部91の第1凹部幅寸法E1よりも大きく、第2突起82の第2突起幅寸法D2が、第2凹部92の第2凹部幅寸法E2よりも大きい。従って、第1蓋部材21を筒部材20に挿入してこれらを固定する際に、各固定部27では、第1突起81が第1凹部91に圧入され、第2突起82が第2凹部92に圧入される。よって、複数の固定部27によって、第1蓋部材21が筒部材20から脱落することがない程度の強度を備えることができる。
また、各固定部27には、圧入箇所が2つ設けられる。従って、外部からの衝撃により、第1突起81、または第2突起82が破損して圧入箇所が一つになった場合でも、第1蓋部材21が筒部材20から脱落することを防止できる。
さらに、第1突起81の第1端面81aが第1凹部91の第1側壁91aに接触する第
1接触面積F1は、第2突起82の第2端面82aが第2凹部92の第2側壁92aに接触する第2接触面積F2よりも大きい。これにより、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの間の摩擦力が大きくなるので、第1蓋部材21が筒部材20から抜けることを、より、防止しやすい。
ここで、アクチュエータ1では、可動体3の振動が第1接続部材11を介して第1蓋部材21に伝わると、振動によって第1蓋部材21が軸線L回りに回転して、第1蓋部材21が筒部材20から脱落しやすくなるという問題がある。これに対して、本例は、第1突起81の第1端面81aが第1凹部91の第1側壁91aに接触する第1接触面積F1が、第2突起82の第2端面82aが第2凹部92の第2側壁92aに接触する第2接触面積F2よりも大きい。従って、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの接触により、第1蓋部材21が筒部材20に対して回転することを防止できる。よって、第1蓋部材21が、筒部材20から脱落しやすくなることを防止できる。
また、各固定部27において、軸線方向Xから見た場合に第1突起81の第1端面81aと第2突起82の第2端面82aとが重なり、かつ、第1凹部91の第1側壁91aと第2凹部92の第2側壁92aとが重なる場合には、第1突起81の第1端面81aと第2突起82の第2端面82aとが軸線方向Xで直線上に配列され、第1凹部91の第1側壁91aと第2凹部92の第2側壁92aとが軸線方向Xで直線上に配列される。この場合には、第1蓋部材21に軸線方向Xの力が加わったときに、各第1突起81および第2突起82のそれぞれが、第1凹部91および第2凹部92から軸線方向Xに抜けやすくなるという問題がある。これに対して、本例では、各第1端面81aと各第2端面82aとは、周方向の異なる位置にあり、各第1側壁91aと各第2側壁92aとは、周方向の異なる位置にある。従って、軸線方向Xで第1突起81の第1端面81aと第2突起82の第2端面82aとが直線上に配列されず、軸線方向Xで第1凹部91の第1側壁91aと第2凹部92の第2側壁92aと直線上に配列されない。よって、第1蓋部材21が筒部材20から脱落することを防止しやすい。
ここで、本例では、軸線方向Xから見た場合に、第2突起82が第1突起81と重なる。従って、第1蓋部材21を筒部材20に固定する際に、各固定部27を第2方向X2に押し込むことにより、第1突起81を第1凹部91に圧入し、第2突起82を第2凹部92に圧入できる。また、第1方向X1の側から見た場合に、第2突起82は第1突起81に隠れた状態となる。従って、第1蓋部材21を筒部材20に固定した状態を第1方向X1の側から見た場合に、第2突起82、および第2突起82が挿入された第2凹部92を、第1突起81によって隠すことができる。
また、第1突起81は、第2突起82よりも外周側に突出し、第1凹部91は、第2凹部92よりも外周側に深く窪む。従って、第1突起81の周方向の第1端面81aが第1凹部91の第1側壁91aに接触する第1接触面積F1を、第2突起82の周方向の第2端面82aが第2凹部92の第2側壁92aに接触する第2接触面積F2よりも大きくすることができる。これにより、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの間の摩擦力を大きくなるので、第1蓋部材21が筒部材20から抜けることを、より、防止しやすくなる。また、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの第1接触面積F1が大きくなるので、可動体3の振動が第1蓋部材21に伝わったときに、第1蓋部材21が筒部材20に対して回転することを防止できる。
さらに、本例では、第1突起81が第2突起82よりも外周側に突出するので、第1突起81と第2突起82との間には第2方向X2を向く端面を備える突起側段部83が形成される。一方、第1凹部91が第2凹部92よりも外周側に深く窪むので、第1凹部91と第2凹部92との間には、第1方向X1を向く端面を備える溝部側段部93が形成され
る。従って、第1蓋部材21を筒部材20に固定するために際に各固定部27を第2方向X2に押し込んだときに、突起側段部83と溝部側段部93とが軸線方向Xで当接する。よって、第1蓋部材21を筒部材20に固定する際に、第1蓋部材21を軸線方向Xで位置決めできる。
また、本例では、各第1端面81aは、軸線方向Xから見た場合に湾曲する湾曲面であり、各第1側壁91aは、湾曲面が転写された形状の転写面である。従って、第1突起81の第1端面81aが第1凹部91の第1側壁91aに接触する第1接触面積F1を、第2突起82の第2端面82aが第2凹部92の第2側壁92aに接触する第2接触面積F2よりも大きくすることができる。これにより、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの間の摩擦力を大きくなるので、第1蓋部材21が筒部材20から抜けることを、より、防止しやすくなる。また、第1突起81の第1端面81aと第1凹部91の第1側壁91aとの第1接触面積F1が大きくなるので、可動体3の振動が第1蓋部材21に伝わったときに、第1蓋部材21が筒部材20に対して回転することを防止できる。
さらに、本例では、第1突起幅寸法D1から第1凹部幅寸法E1を引いた第1圧入代は、第2突起幅寸法D2から第2凹部幅寸法E2を引いた第2圧入代以下である。従って、筒部材20の開口端から離れた第2凹部92に第2突起82を圧入することにより、第2突起82と第2凹部92との間に、第1突起81と第1凹部91との間よりも大きな強度を確保することができる。これにより、第1蓋部材21が筒部材20から脱落しにくくなる。また、第1圧入代が第2圧入代以下なので、筒部材20の開口端に近い側に設けられた第1凹部91に第1突起81を圧入する際に、筒部材20の開口端が変形することを防止或いは抑制できる。
ここで、本例では、固定部27は、等角度間隔で3つ設けられている。従って、複数の固定部27によって、第1蓋部材21が筒部材20から脱落しない程度の強度を確保することが容易となる。
また、本例において、アクチュエータ1は、ケース5の内部に固定されたコイルホルダ4を備える。第1接続部材11は、ケース5と同軸に配置された環状の粘弾性体10と、粘弾性体10の内周側の端面に固定された第1内枠部材36と、粘弾性体10の外周側の端面に固定された第1外枠部材51と、を備える。コイルホルダ4は、第1外枠部材51を径方向外側および第2方向X2の側から保持する。第1内枠部材36は、可動体3に接続される。第1外枠部材51には、第1蓋部材21に設けられた第1当接部28が、第1方向X1の側から当接する。従って、支持体2を構成する第1蓋部材21と、コイルホルダ4とによって、第1外枠部材51を軸線方向Xに移動不能に保持できる。また、第1蓋部材21により、粘弾性体10がケース5の外部に露出することを防止できる。
なお、筒部材20および第1蓋部材21が樹脂製である場合には、筒部材20の硬さは、第1蓋部材21の硬さ以上とすることが望ましい。このようにすれば、第1蓋部材21の第1突起81および第2突起82を筒部材20の第1凹部91および第2凹部92に挿入したときに、筒部材20の外径寸法が変化することを防止或いは抑制できる。
(変形例)
第1突起81と、第1突起81の第2方向X2に設けられる第2突起82とは、周方向の異なる位置に形成してもよい。この場合には、第1凹部91と第2凹部92は、周方向の異なる位置に設けられる。また、第2凹部92は、筒部材20の開口端から軸線方向Xに延びるものとなる。
また、第1突起81の一対の第1端面81aは、平面でもよい。さらに、固定部27は、周方向の2か所に設けてもよく、4か所以上に設けてもよい。
1…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、4…コイルホルダ、5…ケース、6…磁気駆動機構、7…配線基板、8…リード線、10…粘弾性体、11…第1接続部材、12…第2接続部材、20…筒部材、21…第1蓋部材212…第2蓋部材、25…接続部材保持部、27…固定部、30…支軸、31…第1ヨーク、32…第2ヨーク、33…第1磁性部材、34…第2磁性部材、35…ヨーク、36…第1内枠部材、37…第2内枠部材、38…重量調整部、40…コイル保持部分、41…接続部材保持部分、43…第1凹部、44…第1段部、45…第2段部、46…第2凹部、51…第1外枠部材、52…第2外枠部材、60…配線引き出し部、61…マグネット、62…コイル、63…コイル線、64…端子ピン、65…切欠き部、66…カバー部分、69…基板保持部、70…リード線保持部、71…穴、81…第1突起、81a…第1端面、82…第2突起、82a…第2端面、83…突起側段部、91…第1凹部、91a…第1側壁、91b…第1周壁、92…第2凹部、92a…第2側壁、92b…第2周壁、93…溝部側段部、310…第1ヨークの軸穴、330…第1磁性部材の軸穴、331…端板部、332…曲げ部、333…円筒部、340…第2磁性部材の軸穴、361…第1内枠部材の環状突部371…第2内枠部材の環状突部214、610…マグネットの軸穴、D1…第1突起幅寸法、D2…第2突起幅寸法、D2…第2突起幅寸法、E1…第1凹部幅寸法、E2…第2凹部幅寸法、F1…第1接触面積、F2…第2接触面積、L…ケースの軸線、X…軸線方向

Claims (8)

  1. 筒部材、および前記筒部材に挿入されて当該筒部材の軸線方向の一方の開口を塞ぐ蓋部材を備えるケースと、
    前記ケースに収容された可動体と、
    前記可動体と前記ケースとを前記軸線方向に相対移動可能に接続する接続部材と、
    前記ケースに対して前記可動体を前記軸線方向に振動させる磁気駆動機構と、を有し、
    前記ケースは、前記蓋部材を前記筒部材に固定する複数の固定部を備え、
    前記軸線方向の一方を第1方向、他方を第2方向とした場合に、前記蓋部材は、前記第1方向の側から前記接続部材に当接する当接部を備え、
    各固定部は、前記蓋部材の周方向の一部分から外周側に突出する第1突起、前記第1突起の前記第2方向において前記蓋部材の前記周方向の一部分から外周側に突出する第2突起、前記筒部材の内周面に設けられて前記第1突起が挿入される第1凹部、および前記筒部材の内周面に設けられて前記第2突起が挿入される第2凹部、を備え、
    前記第1突起の前記周方向の両端に位置する一対の第1端面のそれぞれは、前記周方向で対向する前記第1凹部の一対の第1側壁のそれぞれに接触し、
    前記第2突起の前記周方向の両端に位置する一対の第2端面のそれぞれは、前記周方向で対向する前記第2凹部の一対の第2側壁のそれぞれに接触し、
    各第1端面が各第1側壁と接触する第1接触面積は、各第2端面が各第2側壁と接触する第2接触面積よりも大きく、
    前記第1突起が前記第1凹部に挿入される前の状態では、前記周方向における一対の前記第1端面の間の第1突起幅寸法が、前記周方向における一対の第1側壁の間の第1凹部幅寸法よりも大きく、前記周方向における一対の前記第2端面の間の第2突起幅寸法が、前記周方向における一対の第2側壁の間の第2凹部幅寸法よりも大きいことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 各第1端面と各第2端面とは、前記周方向の異なる位置にあり、
    各第1側壁と各第2側壁とは、前記周方向の異なる位置にあることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記第1突起幅寸法は、前記第2突起幅寸法よりも長く、
    前記第1凹部幅寸法は、前記第2凹部幅寸法よりも長く、
    前記軸線方向から見た場合に、前記第2突起は前記第1突起の周方向の内側に位置し、
    前記第2凹部は、前記第1凹部の前記第2方向に位置して前記軸線方向で前記第1凹部と連通するものとすることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第1突起幅寸法から前記第1凹部幅寸法を引いた第1圧入代は、前記第2突起幅寸法から第2凹部幅寸法を引いた第2圧入代以下であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1突起は、前記第2突起よりも外周側に突出し、
    前記第1凹部は、前記第2凹部よりも外周側に深く窪むことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 各第1端面は、前記軸線方向から見た場合に湾曲する湾曲面であり、
    各第1側壁は、前記湾曲面が転写された形状の転写面であることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記固定部は、等角度間隔で3以上設けられていることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記ケースの内部に固定されたホルダを備え、
    前記接続部材は、径方向に広がる環状の粘弾性体と、前記粘弾性体の内周側の端面に固定された内枠部材と、前記粘弾性体の外周側の端面に固定された外枠部材と、を備え、
    前記ホルダは、前記外枠部材を外周側および前記第2方向の側から保持し、
    前記内枠部材は、前記可動体に接続され、
    前記当接部は、前記外枠部材に当接することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
JP2020212043A 2020-12-22 2020-12-22 アクチュエータ Pending JP2022098582A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020212043A JP2022098582A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 アクチュエータ
PCT/JP2021/045754 WO2022138267A1 (ja) 2020-12-22 2021-12-13 アクチュエータ
EP21910416.3A EP4268982A4 (en) 2020-12-22 2021-12-13 ACTUATOR
US18/268,600 US20240048035A1 (en) 2020-12-22 2021-12-13 Actuator
CN202180084717.7A CN116600906A (zh) 2020-12-22 2021-12-13 致动器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020212043A JP2022098582A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022098582A true JP2022098582A (ja) 2022-07-04

Family

ID=82157818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020212043A Pending JP2022098582A (ja) 2020-12-22 2020-12-22 アクチュエータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20240048035A1 (ja)
EP (1) EP4268982A4 (ja)
JP (1) JP2022098582A (ja)
CN (1) CN116600906A (ja)
WO (1) WO2022138267A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6691346B2 (ja) * 2016-04-15 2020-04-28 ミネベアミツミ株式会社 モータ
JP6944287B2 (ja) 2017-06-30 2021-10-06 日本電産サンキョー株式会社 アクチュエータ
CN107947430B (zh) * 2017-12-29 2024-03-26 深圳市正德智控股份有限公司 电机端盖及电机
JP7339021B2 (ja) * 2019-05-30 2023-09-05 ニデックインスツルメンツ株式会社 アクチュエータ
JP7088604B2 (ja) * 2019-06-07 2022-06-21 ミネベアミツミ株式会社 振動アクチュエータ及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20240048035A1 (en) 2024-02-08
WO2022138267A1 (ja) 2022-06-30
EP4268982A4 (en) 2024-05-29
EP4268982A1 (en) 2023-11-01
CN116600906A (zh) 2023-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019003873A1 (ja) アクチュエータ
US20180248458A1 (en) Vibrating motor
JPWO2018030264A1 (ja) リニアアクチュエータ
CN110957882A (zh) 致动器以及面板扬声器
CZ20012577A3 (cs) Vibrační budič pro vytvoření ohybového vlnění
WO2022138267A1 (ja) アクチュエータ
WO2019003875A1 (ja) アクチュエータ
CN113518290A (zh) 振动扬声器
WO2022113819A1 (ja) アクチュエータ
US20230008952A1 (en) Actuator
JP7386030B2 (ja) アクチュエータ
CN112018992B (zh) 致动器及触觉设备
US20190184424A1 (en) Vibration generating device
JP7410791B2 (ja) アクチュエータ
JP2020099843A (ja) アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、およびパネルスピーカー
JP2022157946A (ja) アクチュエータ
JP7411442B2 (ja) アクチュエータ
JP2022065839A (ja) アクチュエータ
JP2023061571A (ja) アクチュエータ
WO2019003876A1 (ja) アクチュエータ
JP7410747B2 (ja) アクチュエータ
JP2024033110A (ja) アクチュエータ
JP2021136784A (ja) アクチュエータ
WO2019003872A1 (ja) アクチュエータ
JP2022083509A (ja) アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231113