JP7376333B2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP7376333B2
JP7376333B2 JP2019220162A JP2019220162A JP7376333B2 JP 7376333 B2 JP7376333 B2 JP 7376333B2 JP 2019220162 A JP2019220162 A JP 2019220162A JP 2019220162 A JP2019220162 A JP 2019220162A JP 7376333 B2 JP7376333 B2 JP 7376333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
fixing
fixing member
support
support shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019220162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021090299A (ja
Inventor
正明 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Instruments Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Instruments Corp filed Critical Nidec Instruments Corp
Priority to JP2019220162A priority Critical patent/JP7376333B2/ja
Publication of JP2021090299A publication Critical patent/JP2021090299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7376333B2 publication Critical patent/JP7376333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

本発明は、可動体を支持体に対して相対移動させるアクチュエータに関するものである。
アクチュエータとして、可動体および支持体に接続された接続体と、支持体に対して可動体を移動させる磁気駆動機構とを備えた構成が提案されている(特許文献1参照)。かかるアクチュエータにおいて、支軸には磁石およびヨークが固定されており、磁石およびヨークは、ヨークと支軸との溶接やワッシャと支軸との溶接等によって支軸に固定されている。
特開2019-13086号公報
特許文献1のアクチュエータに用いた可動体のように、磁石、ヨーク、支軸等の部材を溶接によって支軸に固定した場合には、磁石やヨーク等の被支持部材を支軸から外した際、支軸には溶接痕等の傷が残る。このため、部材の再利用等を目的に、支軸から被支持部材を外した後、支軸に被支持部材を再度、組み付けることが難しいという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、支軸から被支持部材を外した後、支軸に被支持部材を再度、組み付けることのできるアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、支持体と、可動体と、前記支持体および前記可動体に接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、磁石およびコイルを備え、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動機構と、を有し、前記可動体および前記支持体のうちの一方は、他方の内周側で前記磁石および前記コイルのうちの一方を含む被支持部材を支持する支軸と、前記被支持部材より軸線方向の一方側で前記支軸に第1固定部で固定され、前記被支持部材を軸線方向の一方側から支持する筒状の第1固定部材と、を備え、前記支軸のうち、前記被支持部材から軸線方向の一方側に突出する部分には、軸線方向の長さが前記第1固定部の軸線方向の長さ以上で、前記第1固定部材の固定に用いられていない第1空き領域が設けられていることを特徴とする。
本発明において、支軸のうち、被支持部材から軸線方向の一方側に突出する部分には、軸線方向の長さが支軸に対する第1固定部材の第1固定部の軸線方向の長さ以上で、第1固定部材の固定に用いられていない第1空き領域が設けられており、第1空き領域には、圧入等を行った際の傷が形成されていない。従って、支軸から第1固定部材を外した後、第1空き領域を第1固定部として利用して、新たな第1固定部材を支軸に適正に固定することができる。それ故、部材の再利用等を目的に、支軸から第1固定部材および被支持部材を外した後、支軸に第1固定部材および被支持部材を再度、組み付けることができる。
本発明において、前記第1空き領域は、前記第1固定部より軸線方向の他方側に設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、支軸に被支持部材を再度、
組み付ける前の状態では、第1固定部より軸線方向の他方側の第1空き領域には、圧入等を行った際の傷が発生しない。従って、支軸から第1固定部材を外した後、第1空き領域を第1固定部として利用して、新たな第1固定部材を支軸に適正に固定することができる。
本発明において、前記第1空き領域は、前記第1固定部より軸線方向の一方側に設けられている態様を採用することができる。
本発明において、前記第1固定部は、前記支軸に対する圧入部である態様を採用することができる。
本発明において、前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第1固定部材に径方向外側で対向する第1環状壁を備え、前記接続体は、前記第1環状壁と前記第1固定部材との間に配置された筒状の第1接続体を含む態様を採用することができる。
本発明において、前記被支持部材より軸線方向の他方側で前記支軸に第2固定部で固定され、前記被支持部材を軸線方向の他方側から支持する第2固定部材を備え、前記支軸のうち、前記被支持部材から軸線方向の他方側に突出する部分には、軸線方向の長さが前記第2固定部の軸線方向の長さ以上で、前記第2固定部材の固定に用いられていない第2空き領域が設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、支軸のうち、被支持部材から軸線方向の他方側に突出する部分には、軸線方向の長さが支軸に対する第2固定部材の第2固定部の軸線方向の長さ以上で、第2固定部材の固定に用いられていない第2空き領域が設けられており、第2空き領域には、圧入等を行った際の傷が形成されていない。従って、支軸から第2固定部材を外した後、第2空き領域を第2固定部として利用して、新たな第2固定部材を支軸に適正に固定することができる。それ故、部材の再利用等を目的に、支軸から第2固定部材および被支持部材を外した後、支軸に第2固定部材および被支持部材を再度、組み付けることができる。
本発明において、前記第2空き領域は、前記第2固定部より軸線方向の一方側に設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、支軸に被支持部材を再度、組み付ける前の状態では、第2固定部より軸線方向の一方側の第2空き領域には、圧入等を行った際の傷が発生しない。従って、支軸から第2固定部材を外した後、第2空き領域を第2固定部として利用して、新たな第2固定部材を支軸に適正に固定することができる。
本発明において、前記第2空き領域は、前記第2固定部より軸線方向の他方側に設けられている態様を採用することができる。
本発明において、前記第2空き領域は、前記第2固定部より軸線方向の一方側に設けられている態様を採用することができる。
本発明において、前記第2固定部は、前記支軸に対する圧入部である態様を採用することができる。
本発明において、前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第2固定部材に径方向外側で対向する第2環状壁を備え、前記接続体は、前記第2環状壁と前記第2固定部材との間に配置された筒状の第2接続体を含む態様を採用することができる。
本発明において、前記被支持部材は、前記磁石を含む態様を採用することができる。
本発明において、前記可動体および前記支持体のうちの一方は、前記可動体であり、前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記支持体である態様を採用することができる。
本発明において、支軸のうち、被支持部材から軸線方向の一方側に突出する部分には、軸線方向の長さが支軸に対する第1固定部材の第1固定部の軸線方向の長さ以上で、第1固定部材の固定に用いられていない第1空き領域が設けられており、第1空き領域には、圧入等を行った際の傷が形成されていない。従って、支軸から第1固定部材を外した後、第1空き領域を第1固定部として利用して、新たな第1固定部材を支軸に適正に固定することができる。それ故、部材の再利用等を目的に、支軸から被支持部材を外した後、支軸に被支持部材を再度、組み付けることができる。
本発明の実施形態に係るアクチュエータの斜視図。 図1に示すアクチュエータの分解斜視図。 図1に示すアクチュエータの断面図。 図2に示す可動体等の分解斜視図。 図1に示すアクチュエータの最初の組み立て時の説明図。 図1に示すアクチュエータを組み立て直した時の説明図。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、軸線Lとは可動体3の中心軸線である。また、軸線Lが延在する方向(軸線L方向)の一方側をL1とし、軸線L方向の他方側をL2とする。本発明を適用したアクチュエータ1は、可動体3が支持体2に対して軸線L方向に振動する。可動体3と支持体2は、その一方の少なくとも一部が他方の内周側に配置される。
以下に説明する実施形態では、支持体2が可動体3の外周側を囲んでおり、接続体10の内周部が可動体3に接続され、接続体10の外周部が支持体2に接続される形態を例に説明するが、本発明は、可動体3と支持体2の配置を入れ換えて、可動体3が支持体2の外周側を囲む構成に対しても適用可能である。また、以下に説明する実施形態では、可動体3は、軸線L方向の一方側L1、および他方側L2の2箇所において、接続体10によって支持体2と接続されるが、本発明では、接続体10が1箇所もしくは3箇所以上に配置される形態を採用してもよい。
さらに、以下に説明する実施形態では、可動体3を支持体2に対して振動させる磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、支持体2に配置されるコイル62とを備えているが、本発明では、磁石61とコイル62の配置を逆にした構成を採用することも可能である。すなわち、磁気駆動機構6は、可動体3に配置されるコイル62と、支持体2に配置される磁石61とを備えている態様であってもよい。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示すアクチュエータ1の分解斜視図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1の断面図であり、アクチュエータ1の軸線Lを通る位置で軸線Lに沿ってアクチュエータ1を切断した様子を示してある。
図1、図2、および図3に示すように、アクチュエータ1は、支持体2と、可動体3と、支持体2および可動体3に接続された接続体10と、可動体3を支持体2に対して相対
移動させる磁気駆動機構6とを備えている。接続体10は、弾性および粘弾性のうちの一方を備えている。磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、支持体2に配置されるコイル62とを備えており、支持体2に対して可動体3を軸線L方向に相対移動させる。可動体3は、軸線L方向の一方側L1の端部、および軸線L方向の他方側L2の端部の各位置において、接続体10を介して支持体2と接続される。
(支持体2)
支持体2は、樹脂製のケース20と、ケース20の軸線L方向の一方側L1の開口を塞ぐ第1蓋部材21と、ケース20の軸線L方向の他方側L2の開口を塞ぐ第2蓋部材22と、ケース20の内側で第1蓋部材21と第2蓋部材22との間に配置されたホルダ4とを有する。また、支持体2は、第1蓋部材21とホルダ4との間に配置された第1環状部材51と、第2蓋部材22に保持された第2環状部材52とを有している。第1環状部材51と第2環状部材52とは同一形状であり、軸線L方向で逆向きに配置される。
ホルダ4は、第1蓋部材21と連結される環状部41と、環状部41から軸線L方向の他方側L2へ突出する胴部43とを備えており、胴部43の周りにコイル62が設けられる。ケース20には、コイル62から延在するコイル線が接続される基板63が固定される。環状部41の内周部分において、軸線L方向の他方側L2へ凹む凹部には第1環状部材51が固定される。
軸線L方向の他方側L2において、ケース20は、内周側に環状部25を備えており、第2蓋部材22は、環状部25に軸線L方向の他方側L2側から固定される。また、環状部25の内周部分において、軸線L方向の一方側L1へ凹む凹部には第2環状部材52が固定される。
(可動体3)
図4は、図2に示す可動体3等の分解斜視図である。図3および図4に示すように、可動体3は、支持体2の径方向の中心において軸線L方向に延びる支軸30を有しており、支軸30には、筒状の第1固定部材36、および筒状の第2固定部材37によって、磁石61を含む被支持部材35が固定されている。支軸30は金属製の丸棒である。第1固定部材36および第2固定部材37は、金属製の円筒体であり、第1固定部材36および第2固定部材37には円形の貫通穴が設けられている。
本形態では、被支持部材35を構成する各部材の軸穴310、320、330、610に支軸30を貫通させた状態で、被支持部材35の軸線L方向の両側で第1固定部材36および第2固定部材37に支軸30に固定する。その結果、第1固定部材36が軸線L方向の一方側L1から被支持部材35を支持し、第2固定部材37が軸線L方向の他方側L2から被支持部材35を支持する結果、被支持部材35は、支軸30に固定される。
本形態において、被支持部材35は、支軸30の軸線L方向の略中央に固定される磁石61と、磁石61に軸線L方向の一方側L1で重なる第1ヨーク31と、磁石61に軸線L方向の他方側L2で重なる第2ヨーク32と、第2ヨーク32に軸線L方向の他方側L2で重なる磁性板33とからなる。磁性板33は、支軸30が貫通する軸穴330が設けられた円板状である。磁石61は、支軸30が貫通する軸穴610が設けられた円板状であり、軸線L方向に異なる磁極が設けられている。第1ヨーク31は、支軸30が貫通する軸穴310が設けられた円板状であり、磁石61と第1ヨーク31とは外径が等しい。第2ヨーク32は、支軸30が貫通する軸穴320が設けられた円形の端板部321と、端板部321の外縁から軸線L方向の一方側L1に折れ曲がった円筒部322とを有している。円筒部322の内径は、磁石61および第1ヨーク31の外径より大きい。従って、磁石61および第1ヨーク31を円筒部322の底部である円形の端板部321に重ねると、円筒部322は、磁石61の外周面および第1ヨーク31の外周面から径方向外側
に離間した位置で磁石61の外周面および第1ヨーク31の外周面に対向する。本形態では、円筒部322と磁石61の外周面との間、および円筒部322と第1ヨーク31の外周面との間にコイル62が位置する。
(接続体10の構成)
支持体2と可動体3との間に接続体10を配置するにあたって、支持体2には、第1環状部材51の内周面によって、第1固定部材36に径方向外側で対向する第1環状壁510が構成されており、接続体10は、第1環状壁510と第1固定部材36との間に配置された筒状の第1接続体11を含んでいる。第1接続体11は、接続体自身の粘着性や接着剤等によって、第1環状壁510および第1固定部材36に固定されている。例えば、治具によって、第1環状部材51と第1固定部材36との間に隙間を形成し、この隙間にゲル材料を充填して熱硬化させる。なお、ゲル材料を充填する前に、第1環状部材51の第1環状壁510、および第1固定部材36の外周面にプライマーを塗布することによって、第1接続体11と第1環状壁510との接合強度、および第1接続体11と第1固定部材36との接合強度を高めることが好ましい。
また、支持体2には、第2環状部材52の内周面によって、第2固定部材37に径方向外側で対向する第2環状壁520が構成されており、接続体10は、第2環状壁520と第2固定部材37との間に配置された筒状の第2接続体12を含んでいる。第2接続体12は、接続体自身の粘着性や接着剤等によって、第2環状壁520および第2固定部材37に固定されている。例えば、治具によって、第2環状部材52と第2固定部材37との間に隙間を形成し、この隙間にゲル材料を充填して熱硬化させる。なお、ゲル材料を充填する前に、第2環状部材52の第2環状壁520、および第2固定部材37の外周面にプライマーを塗布することによって、第2接続体12と第2環状壁520との接合強度、および第2接続体12と第2固定部材37との接合強度を高めることが好ましい。
本形態において、第1接続体11および第2接続体12は粘弾性部材である。粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、プラスチックやゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、第1接続体11および第2接続体12として、シリコーンゲル等からなるゲル状部材、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料及びそれらの変性材料を用いることができる。本形態において、第1接続体11および第2接続体12は、シリコーンゲル等からなるゲル状部材である。
(アクチュエータの動作)
アクチュエータ1は、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3を軸線L方向に駆動する駆動力を発生させる。コイル62への通電を切ると、可動体3は、接続体10の復帰力によって原点位置へ戻る。従って、コイル62への通電を断続的に行うことにより、可動体3は、軸線L方向で振動する。また、コイル62に印加する交流波形を調整することで、可動体3が軸線L方向の一方側L1に移動する加速度と、可動体3が軸線L方向の他方側L2に移動する加速度を異なるものとすることができる。それ故、アクチュエータ1を触覚デバイスとして取り付けた機器を手にして者は、軸線L方向において方向性を有する振動を体感することができる。また、アクチュエータ1を利用してスピーカを構成することもできる。
また、可動体3が支持体2に対して軸線L方向に振動する際、第1接続体11および第2接続体12は、可動体3の振動に追従してせん断方向に変形する。ここで、シリコーン
ゲル等のゲル状部材は、その伸縮方向によって、線形あるいは非線形の伸縮特性を備える。例えば、ゲル状部材は、その厚さ方向に押圧されて圧縮変形する際は、線形の成分よりも非線形の成分が大きい伸縮特性を備える一方、厚さ方向に引っ張られて伸びる場合は、非線形の成分よりも線形の成分が大きい伸縮特性を備える。また、厚さ方向と交差する周方向(せん断方向)に変形する場合も、非線形の成分よりも線形の成分が大きい変形特性を持つ。本形態においては、可動体3が振動した際、第1接続体11および第2接続体12(ゲル状部材)は、可動体3の振動に追従してせん断方向に変形する。従って、第1接続体11および第2接続体12は、線形性が高い範囲で変形するので、リニアリティが良好な振動特性を得ることができる。
なお、可動体3が径方向に移動する場合には、第1接続体11および第2接続体12が潰れる方向に変形する。ここで、ゲル状部材が潰れる方向に変形する場合のバネ定数は、ゲル状部材がせん断方向に変形する場合のバネ定数の3倍程度である。このため、可動体3が振動方向(軸線L方向)とは異なる方向に移動することを抑制できる。よって、可動体3が意図しない方向へ動くことを抑制でき、可動体3と支持体2との衝突を抑制できる。
(アクチュエータ1の最初の組み立て時の構造)
図5は、図1に示すアクチュエータ1の最初の組み立て時の説明図であり、第1固定部材36および第2固定部材37として、第1固定部材36Aおよび第2固定部材37Aを用いた場合の説明図である。
図5に示すように、アクチュエータ1の最初の組み立て時に用いる第1固定部材36Aの内周面には、軸線L方向の途中部分に径方向内側に突出した環状突部361が形成されている。従って、第1固定部材36を支軸30に圧入した際、環状突部361によって、圧入部としての第1固定部366が構成され、第1固定部材36が支軸30に固定される。この状態で、支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の一方側L1に突出する部分には、第1固定部材36の固定に用いられていない第1空き領域301が設けられ、第1空き領域301の軸線L方向の長さは、第1固定部366の軸線L方向の長さ以上である。本形態において、第1空き領域301は、第1固定部366より軸線L方向の他方側L2に設けられている。
また、アクチュエータ1の最初の組み立て時に用いる第2固定部材37Aの内周面には、軸線L方向の途中部分に径方向内側に突出した環状突部371が形成されている。従って、第2固定部材37を支軸30に圧入した際、環状突部371によって、圧入部としての第2固定部376が構成され、第2固定部材37が支軸30に固定される。この状態で、支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の他方側L2に突出する部分には、第2固定部材37の固定に用いられていない第2空き領域306が設けられ、第2空き領域306の軸線L方向の長さは、第2固定部376の軸線L方向の長さ以上である。本形態において、第2空き領域306は、第2固定部376より軸線L方向の一方側L1に設けられている。
(アクチュエータ1の組み立て直した時の構造)
図6は、図1に示すアクチュエータ1を組み立て直した時の説明図であり、第1固定部材36および第2固定部材37として、第1固定部材36Bおよび第2固定部材37Bを用いた場合の説明図である。
図5に示す第1固定部材36Aおよび第2固定部材37Aを用いてアクチュエータ1を組み立てた後、可動体3に不具合が発見された場合、可動体3を分解して支軸30や磁石61等の部材を回収し、再利用する。その際、第1固定部材36および第2固定部材37
として、図6に示す第1固定部材36Bおよび第2固定部材37Bを用いてアクチュエータ1の可動体3を組み立て直す。
図6に示すように、アクチュエータ1を組み立て直す際に用いる第1固定部材36Bの内周面には、第1固定部材36Aと違い、軸線L方向の他方側L2の端部に径方向内側に突出した環状突部362が形成されている。従って、第1固定部材36Bを支軸30に圧入した際、環状突部362によって、圧入部としての第1固定部367が構成され、第1固定部材36Bが支軸30に固定される。ここで、第1固定部材36Aの第1固定部366と第1固定部材36Bの第1固定部367とは、軸線L方向の長さが等しく、第1固定部367の軸線L方向の長さは、図5に示す第1空き領域301の軸線L方向の長さ以下である。従って、第1固定部367は、図5に示す第1空き領域301に位置する。この状態で、支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の一方側L1に突出する部分には、第1固定部367より軸線L方向の一方L1に、第1固定部材36Bの固定に用いられていない第1空き領域302が存在する。
また、アクチュエータ1の組み立て直す際に用いる第2固定部材37Bの内周面には、第2固定部材37Aと違い、軸線L方向の一方側L1の端部に径方向内側に突出した環状突部372が形成されている。従って、第2固定部材37Bを支軸30に圧入した際、環状突部372によって、圧入部としての第2固定部377が構成され、第2固定部材37Bが支軸30に固定される。ここで、第2固定部材37Aの第2固定部376と第2固定部材37Bの第2固定部377とは、軸線L方向の長さが等しく、第2固定部377の軸線L方向の長さは、図5に示す第2空き領域306の軸線L方向の長さ以下である。従って、第2固定部377は、図5に示す第2空き領域306に位置する。この状態で、支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の他方側L2に突出する部分には、第2固定部377より軸線L方向の他方側L2に、第2固定部材37Bの固定に用いられていない第2空き領域307が存在する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、可動体3は、支持体2の内周側で磁石61を含む被支持部材35を支持する支軸30と、被支持部材35より軸線L方向の一方側L1で支軸30に第1固定部366での圧入により固定された第1固定部材36Aとを備えており、第1固定部材36Aは、被支持部材35を軸線L方向の一方側L1から支持している。支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の一方側L1に突出する部分には、軸線L方向の長さが第1固定部366の軸線L方向の長さ以上で、第1固定部材36Aの固定に用いられていない第1空き領域301が設けられている。従って、磁石61や支軸30等の部材を回収して再利用する等の目的で、可動体3を分解した後、支軸30に被支持部材35を再度、組み付ける際、図6を参照して説明したように、第1空き領域301に対応する位置に第1固定部367を有する第1固定部材36Aを固定することができる。
また、可動体3は、被支持部材35より軸線L方向の他方側L2で支軸30に第2固定部376での圧入により固定された第2固定部材37Bを備えており、第2固定部材37Bは、被支持部材35を軸線L方向の他方側L2から支持している。支軸30のうち、被支持部材35から軸線L方向の他方側L2に突出する部分には、軸線L方向の長さが第2固定部376の軸線方向の長さ以上で、第2固定部材37Bの固定に用いられていない第2空き領域306が設けられている。従って、磁石61や支軸30等の部材を回収して再利用する等の目的で、可動体3を分解した後、支軸30に被支持部材35を再度、組み付ける際、図6を参照して説明したように、第2空き領域306に対応する位置に第2固定部377を有する第2固定部材37Bを固定することができる。
また、図5に示すように、第1空き領域301は、第1固定部366より軸線L方向の他方側L2に設けられ、第2空き領域302は、第2固定部376より軸線L方向の一方側L1に設けられている。従って、第1空き領域301および第2空き領域302には、最初の組み立ての再、圧入の傷が発生しない。従って、支軸30から第1固定部材36Aおよび第2固定部材37Aを外した後、図6に示すように、第1空き領域301、302を第1固定部367および第2固定部377として利用して、新たな第1固定部材36Bおよび第2固定部材37Bを支軸30に適正に固定することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において、第1固定部材36および第2固定部材37を金属製とし、第1固定部材36および第2固定部材37を支軸30に圧入により固定したが、第1固定部材36および第2固定部材37を接着により支軸30に固定する場合に本発明を適用してもよい。また、第1固定部材36および第2固定部材37を樹脂製とし、第1固定部材36および第2固定部材37を接着により支軸30に固定する場合に本発明を適用してもよい。
この場合にも、最初の組み立て時には、図5に示すように、第1空き領域301を第1固定部366より軸線L方向の他方側L2に設け、第2空き領域306を第2固定部376より軸線L方向の一方側L1に設ければ、第1空き領域301および第2空き領域306には接着剤の残滓が残らない。従って、支軸30から第1固定部材36Aおよび第2固定部材37Aを外した後、図6に示すように、第1空き領域301、306を第1固定部367および第2固定部377として利用して、新たな第1固定部材36Bおよび第2固定部材37Bを支軸30に適正に固定することができる。
逆に、最初の組み立て時には、図6に示すように、第1空き領域302を第1固定部367より軸線L方向の一方側L1に設け、第2空き領域307を第2固定部377より軸線L方向の他方側L2に設けてもよく、この場合、第1空き領域302および第2空き領域307には接着剤の残滓が残らない。従って、支軸30から第1固定部材36Bおよび第2固定部材37Bを外した後、図5に示すように、第1空き領域302、307を第1固定部366および第2固定部376として利用して、新たな第1固定部材36Aおよび第2固定部材37Aを支軸30に固定してもよい。
上記実施形態では、第1固定部材36および第2固定部材37の双方に対して、固定部より長い空き領域を設けたが、第1固定部材36のみに固定部の長さ以上の空き領域を設けてもよい。この場合でも、第1固定部材36が配置されている側を軸線L方向の一方側L1とする。
1…アクチュエータ、2…支持体、3…可動体、4…ホルダ、6…磁気駆動機構、10…接続体、11…第1接続体、12…第2接続体、20…ケース、21…第1蓋部材、22…第2蓋部材、30…支軸、31…第1ヨーク、32…第2ヨーク、33…磁性板、35…被支持部材、36、36A、36B…第1固定部材、37、37A、37B…第2固定部材、51…第1環状部材、52…第2環状部材、61…磁石、62…コイル、301、302…第1空き領域、306、307…第2空き領域、366、367…第1固定部、376、377…第2固定部、510…第1環状壁、520…第2環状壁、L…軸線、L1…一方側、L2…他方側

Claims (12)

  1. 支持体と、
    可動体と、
    前記支持体および前記可動体に接続され、弾性および粘弾性の少なくとも一方を備えた接続体と、
    磁石およびコイルを備え、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動機構と、
    を有し、
    前記可動体および前記支持体のうちの一方は、他方の内周側で前記磁石および前記コイルのうちの一方を含む被支持部材を支持する支軸と、前記被支持部材より軸線方向の一方側で前記支軸に第1固定部で固定されて前記被支持部材を軸線方向の一方側から支持する筒状の第1固定部材と、を備え、
    前記支軸のうち、前記被支持部材から軸線方向の一方側に突出する部分には、軸線方向の長さが前記第1固定部の軸線方向の長さ以上で、前記第1固定部材の固定に用いられておらず、且つ、前記支持体に保持されていない第1空き領域が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第1空き領域は、前記第1固定部より軸線方向の他方側に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第1空き領域は、前記第1固定部より軸線方向の一方側に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第1固定部は、前記支軸に対する圧入部であることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第1固定部材に径方向外側で対向する第1環状壁を備え、
    前記接続体は、前記第1環状壁と前記第1固定部材との間に配置された筒状の第1接続体を含むことを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記被支持部材より軸線方向の他方側で前記支軸に第2固定部で固定されて前記被支持部材を軸線方向の他方側から支持する第2固定部材を備え、
    前記支軸のうち、前記被支持部材から軸線方向の他方側に突出する部分には、軸線方向の長さが前記第2固定部の軸線方向の長さ以上で、前記第2固定部材の固定に用いられておらず、且つ、前記支持体に保持されていない第2空き領域が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。


  7. 請求項6に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第2空き領域は、前記第2固定部より軸線方向の一方側に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  8. 請求項6に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第2空き領域は、前記第2固定部より軸線方向の他方側に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  9. 請求項6から8までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第2固定部は、前記支軸に対する圧入部であることを特徴とするアクチュエータ。
  10. 請求項6から9までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記第2固定部材に径方向外側で対向する第2環状壁を備え、
    前記接続体は、前記第2環状壁と前記第2固定部材との間に配置された筒状の第2接続体を含むことを特徴とするアクチュエータ。
  11. 請求項1から10までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記被支持部材は、前記磁石を含むことを特徴とするアクチュエータ。
  12. 請求項1から11までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記可動体および前記支持体のうちの一方は、前記可動体であり、
    前記可動体および前記支持体のうちの他方は、前記支持体であることを特徴とするアクチュエータ。
JP2019220162A 2019-12-05 2019-12-05 アクチュエータ Active JP7376333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019220162A JP7376333B2 (ja) 2019-12-05 2019-12-05 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019220162A JP7376333B2 (ja) 2019-12-05 2019-12-05 アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021090299A JP2021090299A (ja) 2021-06-10
JP7376333B2 true JP7376333B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=76220542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019220162A Active JP7376333B2 (ja) 2019-12-05 2019-12-05 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7376333B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061893A (ja) 2007-09-06 2009-03-26 Daihatsu Motor Co Ltd プロペラシャフト用ダイナミックダンパ
JP2015080414A (ja) 2015-01-30 2015-04-23 日本電産コパル株式会社 振動アクチュエータ
WO2016017585A1 (ja) 2014-07-28 2016-02-04 日本電産コパル株式会社 リニア振動モータ
JP2017060207A (ja) 2015-09-14 2017-03-23 日本電産サンキョー株式会社 リニアアクチュエータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061893A (ja) 2007-09-06 2009-03-26 Daihatsu Motor Co Ltd プロペラシャフト用ダイナミックダンパ
WO2016017585A1 (ja) 2014-07-28 2016-02-04 日本電産コパル株式会社 リニア振動モータ
JP2015080414A (ja) 2015-01-30 2015-04-23 日本電産コパル株式会社 振動アクチュエータ
JP2017060207A (ja) 2015-09-14 2017-03-23 日本電産サンキョー株式会社 リニアアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021090299A (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6302678B2 (ja) 能動型制振装置
WO2016017474A1 (ja) リニアアクチュエータ
WO2015141648A1 (ja) リニアアクチュエータ
CN107420479B (zh) 电磁式致动器以及能动型减振装置
WO2018030264A1 (ja) リニアアクチュエータ
JP2020045996A (ja) ダンパー機構、およびアクチュエータ
WO2019003875A1 (ja) アクチュエータ
JP2018088805A (ja) リニアアクチュエータ
JP7431085B2 (ja) アクチュエータおよびダンパーユニット
JP7376333B2 (ja) アクチュエータ
US12046974B2 (en) Actuator
CN109562413B (zh) 线性致动器
JPH0993877A (ja) モータブラシの支持構造
JP6644632B2 (ja) 電磁式アクチュエータおよび能動型制振装置と能動型防振装置
JP7565197B2 (ja) アクチュエータ
JP5013902B2 (ja) ヘッドホン
JP7410791B2 (ja) アクチュエータ
JP6367579B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP7411443B2 (ja) アクチュエータ
JP7411442B2 (ja) アクチュエータ
JP7410747B2 (ja) アクチュエータ
JP7520682B2 (ja) アクチュエータ
JP7550601B2 (ja) アクチュエータ
JP7393278B2 (ja) ダンパー部材およびアクチュエータ
US20240072628A1 (en) Actuator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7376333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150