JP5013902B2 - ヘッドホン - Google Patents

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本発明は、ヘッドホンおよびその製造方法に関するもので、特に、振動板の周縁部に応力がかからないような構造にしたことと、その構造を実現するための製造方法に特徴を有するものである。
ヘッドホンは、一般的に、バッフル板にヘッドホンユニットを取り付けた構造になっている。ヘッドホンユニットはスピーカユニットということもでき、振動板と、この振動板に固着されたボイスコイルと、このボイスコイルの周囲に磁界を形成する磁気回路を備えている。この磁気回路は、永久磁石、ヨークなどの磁気回路構成部材からなる。ヘッドホンユニットをバッフル板に取り付けるには、一般的にはねじが用いられ、あるいは固定爪を用いた例もある。
図4は、ヘッドホンユニットをバッフル板にねじで取り付けた従来のヘッドホンの例を示す。まず、ヘッドホンユニットの構成を説明する。図4において、符号4はユニットフレームを示している。ユニットフレーム4は正面から見た形がドーナツ形になっていて、中心孔の周縁部に円筒部41が下側に突出させて一体に形成され、ユニットフレーム4の外周縁部には突堤46が上側に突出させて一体に形成されている。また、ユニットフレーム4には、突堤46よりも内方において、突堤46よりも低い突堤48が上側に突出させて一体に形成されている。ユニットフレーム4の上記円筒部41には有底円筒形のヨーク5が嵌められ、ヨーク5の上端面とユニットフレーム4の上端面を同一面にしてヨーク5がユニットフレーム4に固着されている。ヨーク5の内底面には円盤状でヨーク5の内周面より小径の永久磁石6が固着され、永久磁石6の上には円板状の磁極板7が固着されている。磁極板7の上面はユニットフレーム4の上面と同一面になっており、また、磁極板7の外周面とヨーク5の内周面との間に円筒形状の隙間が形成されている。永久磁石6、磁極板7、ヨーク5によって磁気回路が構成され、上記円筒形状の隙間に磁界が形成されている。
上記ユニットフレーム4の突堤48の上には振動板8の平坦なエッジが載せられ、この振動板8のエッジの上にはさらにプロテクタ9の平坦なエッジ93が載せられ、これら振動板8とプロテクタ9が接着によってユニットフレーム4に固着されている。振動板8はドーム状の中心振動部とこの中心振動部を囲み中心振動部に連続して形成された断面ドーム形の周辺部を有し、中心振動部と周辺部との境界に沿ってボイスコイル10の一端が片持ち的に固着されている。ボイスコイル10は上記磁極板7の外周面とヨーク5の内周面との間の隙間に、磁極板7とヨーク5に接触しないように配置されている。
以上の構成によってヘッドホンユニットが成り立っていて、ボイスコイル10に音声信号が入力されることにより、ボイスコイル10に流れる電流と上記磁束との作用によってボイスコイル10が駆動され、振動板8が音声信号に従い振動して音声が発せられる。
上記ヘッドホンユニットは、そのユニットフレーム4の外周部がバッフル板3と押さえ板2で挟み込まれることによりバッフル板3に取り付けられている。バッフル板3はリング状の部材で、内周面の一部が半径方向外側に向かって全周にわたり切除されて窪み31が形成されることにより、窪み31の上に顎部32が全周にわたり形成されている。上記押さえ板2もリング状になっていて、バッフル板3の下面側に配置され、適宜数のねじ13によって押さえ板2がバッフル板3に固定されている。押さえ板2がバッフル板3にねじ13で固定されるに際して、ユニットフレーム4の外周部上面がバッフル板3の顎部32に当たり、ユニットフレーム4の外周部下面が押さえ板2に当たり、ユニットフレーム4の外周部がバッフル板3と押さえ板2で挟み込まれている。このようにして、ヘッドホンユニットがバッフル板3に取り付けられている。
バッフル板3の背面側(図4において下面側)には、扁平な有底円筒状の本体カバー1の開放端が固着され、本体カバー1でバッフル板3の下側が覆われている。本体カバー1にはヘッドバンドの一端側を連結し、ヘッドバンドの他端側を、他のヘッドホンユニットが取り付けられた本体カバーに連結することにより、ステレオヘッドホンを構成することができる。上記バッフル板3の前面側にはヘッドパッド12が取り付けられている。ヘッドパッド12の内周側には、プロテクタ9を覆ってスポンジカバー11が取り付けられている。
以上説明したように、ヘッドホンユニットは、そのユニットフレーム4の外周部が、ねじ13で締め付けられたバッフル板3と押さえ板2で挟み込まれてバッフル板3に取り付けられている。この取り付け位置は、振動板8のエッジを接着している部分に近い。したがって、ねじ13の締め付けによる応力が振動板8に伝わりやすく、特に、ねじ13の締め付けによって振動板8のエッジに不均一な応力がかかると、振動板8が微視的に変形し、振動板8が特定の周波数で異常共振し、ビリ音といわれる異音を発生する。ビリ音は、振動板8がピストンのような平行移動を行うことができず、ローリングし、あるいは部分的に振動することなどが要因となって発生するもので、1kHz以下の正弦波で駆動すると聴音によって検出することができる。
先に述べたように、バッフル板にヘッドホンユニットを固定する構造として、固定爪を用いるものがある。本出願人の出願にかかる特許文献1記載の発明がそれで、バッフル板の一面側に、係止部を有する固定爪を突出させて一体に形成し、固定爪の係止部によりドライバユニット(ヘッドホンユニットともいう)の外周縁部を係止して、バッフル板にドライバユニットを固定する構造になっている。
実開平5−80090号公報
特許文献1記載の発明によれば、バッフル板へのヘッドホンユニットの固定が容易であるという利点がある。
しかし、特許文献1記載の発明も、固定爪の係止部でヘッドホンユニットを係止することにより、ヘッドホンユニットに応力がかかり、この応力が不均一になると、振動板がいわゆるビリ音を発生する可能性がある。
ヘッドホンユニットのバッフル板は円形の板状に設計されることから、その周縁部の機械的な強度は、磁気回路部が取り付けられた部分に比較するときわめて弱い。一方、ヘッドホンユニットをバッフル板に機械的に強固に固定しないと、ヘッドホンユニット自体がバッフル板に対して振動し音質を損ねる。また、ユニットフレームの強度が低い場合、磁気回路部分を固定してヘッドホンユニットに信号を入力して駆動すると、振動板の振動に伴ってフレームが分割振動し、振動板の周縁部が入力した信号とは別の異常振動をすることがある。この異常振動によって異音を発生する。そこで、ユニットフレームの材質を、ガラス繊維を混ぜて強化したものもあるが、それでも強度不足になりやすい。
従来のヘッドホンの構造では、ユニットフレームの強度を強化したとしても、バッフル板に機械的に強固に固定すると、振動板に応力がかかり、程度の差はあるもののいわゆるビリ音を発生する要因となる。
さらに、バッフル板にヘッドホンユニットを固定した状態で、バッフル板とヘッドホンユニットの間に隙間があると、この隙間を空気が通過し、空気の摩擦音を発生することがある。
本発明は、以上説明した従来のヘッドホンに見られる技術的な課題を解消し、ヘッドホンユニットを固定するに当たり、振動板に不均一な応力がかからないようにして、いわゆるビリ音が発生しないようにしたヘッドホンを提供することを目的とする。
本発明に係るヘッドホンは、磁気回路構成部材、この磁気回路構成部材によって形成されているギャップに配置されているボイスコイル、このボイスコイルが固着された振動板、この振動板の周縁部が固着されたユニットフレームを具備しているヘッドホンユニットと、ヘッドホンユニットを固着したバッフル板と、を備えたヘッドホンであって、上記バッフル板はヘッドホンのベース部材を兼ねていて上記バッフル板にヘッドホンケースが固定されて上記バッフル板が本体カバーで覆われ、上記バッフル板の上記本体カバーとは反対側の面にヘッドパッドが取り付けられ、上記バッフル板は中心部に凹陥部を有していてこの凹陥部の底面に上記磁気回路構成部材が固定され、バッフル板の凹陥部の内周面とユニットフレームの外周面との間に生じている隙間がシール材で埋められていることを最も主要な特徴とする。
本発明に係るヘッドホンによれば、もともと機械的強度が高い磁気回路構成部材をバッフル板に固定するため、磁気回路構成部材をバッフル板に強固に固定したとしても、振動板に応力がかかりにくく、振動板に応力がかかることによる前述のいわゆるビリ音の発生などの問題を解消することができる。
ッフル板の凹陥部の内周面とユニットフレームの外周面との間に生じる隙間をシール材で埋められていることにより、上記隙間を空気が通ることもなく、空気の摩擦音が発生することもない。
以下、本発明にかかるヘッドホンおよびその製造方法の実施例について図1乃至図3を参照しながら説明する。なお、図4に示す従来例の構成と同じ構成部分には同じ符号を付してある。
図1において、符号4はユニットフレームを示している。ユニットフレーム4は正面(図1において上面)から見た形がドーナツ形になっていて、中心孔の周縁部に円筒部41が下側に突出させて一体に形成され、外周縁部には突堤46が上側に突出させて一体に形成されている。また、ユニットフレーム4には、突堤46よりも内方において、突堤46よりも低い突堤48が上側に突出させて一体に形成されている。ユニットフレーム4の上記円筒部41には有底円筒形のヨーク5が嵌められ、ヨーク5の開放した上端面とユニットフレーム4の上端面を同一面にしてヨーク5がユニットフレーム4に固着されている。ヨーク5の内底面には円板状でヨーク5の内周面より小径の永久磁石6が固着され、永久磁石6の上には円盤状の磁極板7が固着されている。磁極板7の上面はユニットフレーム4の上面と同一面になっている。また、磁極板7の外径はヨーク5の内径よりも小さく、永久磁石6の外径よりも大きく、磁極板7の外周面とヨーク5の内周面との間に円筒形状の隙間が形成されている。永久磁石6、磁極板7、ヨーク5は磁気回路構成部材となっていて、これらの部材で磁気回路が形成され、上記円筒形状の隙間に磁界が形成されている。
上記ユニットフレーム4の突堤48の上には振動板8の平坦なエッジ(外周縁部)が載せられ、この振動板8のエッジの上にはさらにプロテクタ9の平坦なエッジ93が載せられ、これら振動板8とプロテクタ9が接着によってユニットフレーム4に固着されている。振動板8はドーム状の中心振動部とこの中心振動部を囲み中心振動部に連続して形成された断面ドーム形の周辺部を有している。プロテクタ9は、振動板8を保護するためのもので、外部から振動板8に触れることができないように、振動板8との間に適宜の間隔を保って配置されている。プロテクタ9は振動板8の形状に倣ってドーム形の中心振動部とその周辺の断面ドーム形の周辺部を有し、振動板8から発せられる音声を通すことができるように複数の孔91が形成されている。振動板8の上記中心振動部と周辺部との境界に沿ってボイスコイル10の一端が片持ち的に、図1において振動板8の下側に固着されている。ボイスコイル10は上記磁極板7の外周面とヨーク5の内周面との間の隙間に、磁極7とヨーク5に接触しないように配置されている。
以上の構成によってヘッドホンユニットが成り立っていて、ボイスコイル10に音声信号が入力されることにより、ボイスコイル10に流れる電流と上記磁束との作用によってボイスコイル10が駆動され、振動板8が音声信号に従い振動して音声が発せられる。
上記ヘッドホンユニットは、その磁気回路構成部材がバッフル板100に取り付けられている。バッフル板100は、図4に示す従来例におけるバッフル板3のようなリング状の部材ではなく、正面から見た形が円板状になっていて、中心部に凹陥部101が形成された形になっている。この凹陥部101の形状をより具体的に説明すると、凹陥部101は平坦な面でなる内底面102を有し、この内底面102から直角に続く内周面103、この内周面103から半径方向外側に直角に続く段部104、この段部104から直角に続く拡大内周面105を有してなる。磁気回路構成部材の一つであるヨーク5の底面は平坦な面になっていて、凹陥部101の平坦な内底面102と対向している。このヨーク5の底面と凹陥部101の内底面102との間に接着剤16が介在し、接着剤16によってヨーク5を含む磁気回路構成部材がバッフル板100に固定されている。ヨーク5の軸線方向(図1において上下方向)長さよりもユニットフレーム4の円筒部41の軸線方向長さが僅かに短く、ヨーク5の底面を凹陥部101の内底面102に圧着させることによってヨーク5の外周側に押し出された接着剤16が、上記凹陥部101の底面と上記円筒部41の下端面との間に生じている隙間を埋めて硬化し、磁気回路構成部材とバッフル板10との接着を補強している。このようにして、ヘッドホンユニットがバッフル板100に取り付けられている。
図示の実施例では、磁気回路構成部材とバッフル板100が接着剤16によって固定されているが、磁気回路構成部材、特にそのヨーク5は、もともと機械的強度の大きい部材からなるため、ねじ止めによってバッフル板100に固定しても、その応力が振動板8にまで及ぶことがない。よって、本願に係るヘッドホンでは、磁気回路構成部材とバッフル板100との固定はねじ止めを採用しても差し支えない。
前述のように、バッフル板100は、従来例におけるバッフル板と異なり大きな面積を有し、このバッフル板100を土台にしてヘッドホンが組み立てられている。したがって、バッフル板100はヘッドホンのベース部材を兼ねている。バッフル板100の背面側(図1において下面側)には、扁平な有底円筒状の本体カバー1の開放端が固着され、本体カバー1でバッフル板100の下側が覆われている。本体カバー1にはヘッドバンドの一端側を連結し、ヘッドバンドの他端側を他のヘッドホンユニットが取り付けられた本体カバーに連結することにより、ステレオヘッドホンを構成することができる。上記バッフル板100の前面側にはヘッドパッド12が取り付けられている。ヘッドパッド12の内周側には、プロテクタ9を覆ってスポンジカバー11が取り付けられている。
ユニットフレーム4の外周部は、バッフル板100の段部104の上方において拡大内周面105に向かって進出し、ユニットフレーム4の外周面とバッフル板100の拡大内周面105との間に隙間110が生じ、ユニットフレーム4の外周部下面側とバッフル板100の段部104との間にも、上記隙間110に連続する隙間が生じている。これらの隙間にはシール材17が充填され、上記隙間がシール材17で埋められている。シール材17として、例えば、信越化学工業株式会社製の一液型RTVゴム KE347を使用することができる。RTVゴムは硬化するときに体積が変わらないという特性があり、硬化することによってヘッドホンユニットの周縁部に応力がかかることを回避することができる利点がある。
上記のように、バッフル板100の凹陥部101の内周面105とユニットフレーム4の外周面との間に生じている隙間110がシール材17で埋められていることにより、隙間110に空気が流れることがなく、空気の流れによる摩擦音の発生を防止することができる。
以上説明した本発明の実施例にかかるヘッドホンによれば、もともと機械的強度が高い磁気回路構成部材をバッフル板100に固定するため、磁気回路構成部材をバッフル板100にねじ止めなどによって強固に固定したとしても、振動板8に応力がかかりにくく、振動板8に応力がかかることによるいわゆるビリ音の発生などの問題を解消することができる。
磁気回路構成部材とバッフル板100とを面対向させ、この対向面を接着剤16で固定することにより、磁気回路構成部材とバッフル板100との固定による応力の発生がなく、上記ビリ音の発生をより効果的に防止することができる。
また、バッフル板100の凹陥部101の内周面105とユニットフレーム4の外周面との間に生じる隙間をシール材17で埋めることにより、上記隙間を空気が通ることもなく、空気の摩擦音が発生することもなくなる。
次に、本発明に係るヘッドホンの製造方法の実施例について説明する。製造されるヘッドホンの構成は、図1に示すヘッドホンの構成と同じであり、ヘッドホンユニットをバッフル板100に固定する工程に特徴があるので、組み立て済みのヘッドホンユニットをバッフル板100に固定する工程を重点的に説明する。
図2に示すように、まず、ヘッドホンユニットの磁気回路構成部材とバッフル板100とが互いに対向する面の少なくとも一方に接着剤16を塗布する工程がある。図示の例では、磁気回路構成部材を構成するヨーク5の底面が対向するバッフル板100の凹陥部101の内底面102に接着剤16が塗布されている。
次に、磁気回路構成部材を上記凹陥部101の内底面102に押し付けてヨーク5の底面と上記凹陥部101の内底面102を密着させ、この密着状態を維持するために、バッフル板100を挟んで磁気回路構成部材に永久磁石61を対向させる。永久磁石61はヨーク51内に固定され、永久磁石61の上面には磁極板71が固定され、ヘッドホンの磁気回路構成部材と同じ構造になっている。磁極板71を上記磁気回路構成部材に対向させて配置し、上記磁気回路構成部材と永久磁石61との磁気吸引力で上記磁気回路構成部材をバッフル板100に密着させる。この状態で、ユニットフレーム4の外周面とバッフル板100の拡大内周面105との間に前記隙間110が均一に形成されるようにヘッドホンユニットを位置決めした後、その状態で時間をおき、接着剤16を硬化させる。
上記接着工程において、前述のとおり、接着剤16がヨーク5の底面に沿って半径方向外側に押し出され、ユニットフレーム4の円筒部41の下面と上記凹陥部101の内底面102の間に生じている隙間を接着剤16が埋める。接着剤16は、硬化工程で硬化してユニットフレーム4とバッフル板100を接着する。
接着剤16の硬化工程中において、あるいは図3に示すように、硬化工程が終了して永久磁石61を除去した後、前記隙間110にシール材17を充填し、隙間110をシール材17で埋め、硬化させる。
以上のようにして組み立てられたユニットには、前述のように本体カバー1、ヘッドパッド12などが取り付けられて最終製品とされる。
本発明に係るヘッドホンの製造方法によれば、磁気回路構成部材をバッフル板に接着する構造にして、振動板に応力が加わらないようにしたヘッドホンを、磁気回路構成部材と永久磁石との磁気吸引力を利用して効率的に製造することができる。
本発明に係るヘッドホンの実施例を示す縦断面図である。 本発明に係るヘッドホンの製造方法の実施例の一工程を示す縦断面図である。 上記工程の後の工程を示す縦断面図である。 従来のヘッドホンの例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 本体カバー
4 ユニットフレーム
5 ヨーク
6 永久磁石
7 磁極板
8 振動板
12 ヘッドパッド
16 接着剤
17 シール材
100 バッフル板
101 凹陥部
102 内底面
105 内周面
110 隙間

Claims (4)

  1. 磁気回路構成部材、この磁気回路構成部材によって形成されているギャップに配置されているボイスコイル、このボイスコイルが固着された振動板、この振動板の周縁部が固着されたユニットフレームを具備しているヘッドホンユニットと、
    ヘッドホンユニットを固着したバッフル板と、を備えたヘッドホンであって、
    上記バッフル板はヘッドホンのベース部材を兼ねていて上記バッフル板にヘッドホンケースが固定されて上記バッフル板が本体カバーで覆われ、
    上記バッフル板の上記本体カバーとは反対側の面にヘッドパッドが取り付けられ、
    上記バッフル板は中心部に凹陥部を有していてこの凹陥部の底面に上記磁気回路構成部材が固定され、
    バッフル板の凹陥部の内周面とユニットフレームの外周面との間に生じている隙間がシール材で埋められていることを特徴とするヘッドホン。
  2. バッフル板の凹陥部の底面と磁気回路構成部材の対向面が接着剤によって固定されている請求項1記載のヘッドホン。
  3. 接着剤は、バッフル板の凹陥部の底面と磁気回路構成部材およびユニットフレームの底部を接着している請求項2記載のヘッドホン。
  4. 接着剤はエポキシ系接着剤である請求項3記載のヘッドホン。
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