JP2021035011A - アクチュエータ、およびパネルスピーカー - Google Patents
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Abstract
Description
合される複数の第1部分が設けられているため、ボルトや接着剤のいずれを用いた場合でも効率よく容易に第1外縁部と第2外縁部とを結合させることができる。また、第1外縁部と第2外縁部との間には、複数の第1部分の間において軸線方向で離間する第2部分が設けられているため、第1支持部材および第2支持部材が振動した場合でも、第2部分では、離間した状態が維持されるので、異音の発生を抑制することができる。
図1は、本発明を適用したアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1に示す状態から支持体2と可動体5とを分離させた分解斜視図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1を異なる方向からみたときの斜視図である。図4は、図2に示す状態から支持体2と可動体5とを分離させた分解斜視図である。図5は、図1に示すアクチュエータ1のYZ断面図である。
図6は、図1に示すアクチュエータ1から粘弾性部材80等を外した状態の分解斜視図である。図1〜6において、支持体2は、可動体5に軸線L方向の一方側L1から重なる第1支持部材3と、第1支持部材3に軸線L方向の他方側L2から重なる第2支持部材4とを有している。第1支持部材3および第2支持部材4は、例えば樹脂製である。
窓41によって軸線L方向の他方側L2に向けて開放状態にある。
第1支持部材3の第1外縁部34の軸線L方向の他方側L2の端部340の高さは、角部35および辺部36を含めて一定であり、第1外縁部34の端部340は、軸線Lに対して直交する仮想の平面内に位置する。これに対して、第2支持部材4の第2外縁部44において、角部45に相当する部分は、角部45の間に位置する辺部46より軸線L方向の一方側L1に突出した凸部になっている。従って、辺部46は、角部45より軸線L方向の他方側L2に凹んだ状態にある。
コイル60は、軸線L周りに巻回された円筒状である。コイル60を支持体2に設けるにあたって、本形態では、軸線L周りに延在する円環部611を備えたコイルホルダ61が第1支持部材3に固定される。コイルホルダ61は、非磁性の金属板を加工したものであり、帯状に延在する部分を円弧状に曲げ加工することによって円環部611が構成され、円環部611の外周面に円筒状のコイル60が保持される。コイルホルダ61は、円環部611からZ軸方向の一方側Z1に突出した6つの爪状の凸部612を備えている。
本形態において、磁気駆動機構6は、支持体2に保持されたコイル60と、可動体5に保持された磁石50とを有している。コイル60は、中心軸線周りに巻回された筒状のコイルであり、可動体5において、磁石50は、コイル60の内側に配置された永久磁石である。永久磁石は、軸線L方向に着磁され、S極とN極とが軸線L方向に配置されている。
また、平板部521において、径方向の略中間位置には、等角度間隔の3か所に貫通穴524が設けられている。
本形態において、弾性部材8は、可動体5の外周面56と第2支持部材4の第2壁部43との間に設けられた粘弾性部材80である。本形態において、粘弾性部材80は、可動体5の外周面56と第2支持部材4の第2壁部43との間において可動体5を全周にわたって囲むように延在する筒状である。
43との間で粘弾性部材80を成形した後、アクチュエータ1を組み立てる。従って、粘弾性部材80の成形が容易である。
アクチュエータ1において、コイル60に給電すると、コイル60が発熱する。特に本形態において、コイル60は、可動体5の第2ヨーク52の筒状胴部522によって径方向の外側から覆われている。さらに、筒状胴部522の径方向外側では、筒状胴部522と第2支持部材4の第2壁部43との間が、全周にわたって粘弾性部材80によって塞がれている。この場合でも、第2ヨーク52においてコイル60に軸線L方向で重なる位置に複数の通気穴523が設けられているため、可動体5を軸線L方向に振動させた際、第2ヨーク52の内側の空気が通気穴523から出入する。従って、第2ヨーク52の通気穴523から出入りする空気によってコイル60を冷却することができるので、コイル60の温度上昇を抑制することができる。
本形態のアクチュエータ1において、コイル60に交流を印加すると、可動体5は、Z軸方向に振動するため、アクチュエータ1における重心がZ軸方向に変動する。このため、アクチュエータ1を触覚デバイスとして手にした利用者は、Z軸方向の振動を体感する
ことができる。その際、コイル60に印加する交流波形を調整して、可動体5がZ軸方向の一方側Z1に移動する加速度と、可動体5がZ軸方向の他方側Z2に移動する加速度とを相違させれば、利用者は、Z軸方向において方向性を有する振動を体感することができる。
図7は、図1に示すアクチュエータ1を備えたパネルスピーカー100の説明図である。図8は、図7に示すアクチュエータ1とダイヤフラム110との固定部分を拡大して示す説明図である。
図9は、図7に示すアクチュエータ1とダイヤフラム110との固定部分の別態様を拡
大して示す説明図である。図9に示すように、本形態でも、図8に示す構成例と同様、アクチュエータ1の支持体2のZ軸方向の端板部31をダイヤフラム110の背面111に固定する。
図7には、ダイヤフラム110に2つのアクチュエータ1を設けた態様を例示したが、出力すべきサウンドの大きさによっては、1のアクチュエータ1、または3つ以上のアクチュエータ1を設けてもよい。
Claims (9)
- 支持体と、
前記支持体に弾性部材を介して支持された可動体と、
前記可動体の中心軸線が延在する軸線方向に沿って前記可動体を前記支持体に対して変位させる磁気駆動機構と、
を有し、
前記支持体は、前記可動体に前記軸線方向の一方側から重なる第1支持部材と、前記第1支持部材に前記軸線方向の他方側から重なる第2支持部材と、を有し、
前記第1支持部材は、前記第1支持部材の外縁に沿って延在する第1外縁部を備え、
前記第2支持部材は、前記第2支持部材の外縁に沿って延在する第2外縁部を備え、
前記支持体には、前記第1外縁部と前記第2外縁部との間に、前記第1外縁部と前記第2外縁部とが前記軸線方向で互いに面接触した状態で結合される第1部分と、前記第1部分の間において前記第1外縁部と前記第2外縁部とが前記軸線方向で離間する第2部分とが設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1に記載のアクチュエータにおいて
前記第1外縁部の前記第2外縁部と前記軸線方向で重なる端部、および前記第2外縁部の前記第1外縁部と前記軸線方向で重なる端部のうちの一方には、前記複数の第1部分を構成する部分より前記軸線方向に凹んで前記第2部分を構成する凹部が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1または2に記載のアクチュエータにおいて
前記複数の第1部分の各々では、ボルトによって前記第1外縁部と前記第2外縁部とが結合されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載のアクチュエータにおいて
前記第1支持部材は、前記第1外縁部の径方向内側に第1壁部で囲まれた凹部が設けられ、
前記第2支持部材は、前記第2外縁部の径方向内側で前記軸線方向の一方側に突出して前記第1壁部の内側に位置する第2壁部を備え、
前記第1壁部の内周面、および前記第2壁部の外周面のうちの一方の面には、径方向に突出して、他方の面で径方向に凹んだ位置決め用の凹部に前記軸線方向から嵌る位置決め用の凸部が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項4に記載のアクチュエータにおいて
前記弾性部材は、前記可動体の外周面と前記第2壁部との間において前記可動体を全周にわたって囲むように延在する粘弾性部材であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項5に記載のアクチュエータにおいて
前記磁気駆動機構は、前記第1支持部材に保持されたコイルと、前記可動体に保持された磁石と、を有し、
前記コイルは、前記中心軸線周りに巻回された筒状のコイルであり、
前記磁石は、前記コイルの内側に配置された永久磁石であり、
前記永久磁石では、前記軸線方向に着磁され、
前記可動体は、前記コイルの内側で前記永久磁石に前記軸線方向の一方側から重なる第1ヨークと、前記永久磁石に対して前記軸線方向の他方側から重なる第2ヨークと、を有し、
前記第2ヨークは、前記永久磁石に対して前記軸線方向の他方側から重なる平板部と、前記平板部から前記コイルを介して前記第1ヨークに前記軸線方向に対して交差する方向
で対向する位置まで延在するとともに前記可動体の前記外周面を構成する筒状胴部と、を含み、
前記粘弾性部材は、前記筒状胴部と前記第2壁部との間で前記筒状胴部を全周にわたって囲むように延在していることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項6に記載のアクチュエータにおいて
前記第1壁部の内周面は円周面であり、
前記第2壁部の内周面および外周面が円周面であり、
前記コイルは、円筒状であり、
前記第1ヨーク、前記永久磁石、および前記第2ヨークの前記永久磁石に固定された平板部は、円板状であり、
前記筒状胴部は、円筒状であり、
前記粘弾性部材は、円筒状であることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1から7までの何れか一項に記載のアクチュエータを備えたパネルスピーカーであって、
前記支持体がダイヤフラムに固定されていることを特徴とするパネルスピーカー。 - 請求項8に記載のパネルスピーカーにおいて、
前記ダイヤフラムは、表示パネルであることを特徴とするパネルスピーカー。
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