JP7421138B2 - 混注装置 - Google Patents

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Description

この発明は、抗ガン剤などの薬剤を輸液(補液)に混合調整する混注装置に関する。
輸液に混合される抗ガン剤などの薬剤に曝される危険性を防止するため、このような薬剤などを輸液に混合調整する混注処理を陰圧に設定された安全キャビネットにおいて行うようにしている。そして、上記薬剤として粉末状の薬剤が封入されたバイアル瓶を用いて混注を行う場合、薬剤調合者は、輸液バッグ内から輸液を注射器により吸い取り、この注射器の注射針をバイアル瓶のキャップ部(ゴム栓)に通し、この注射器内の輸液をバイアル瓶内に注ぎ込む。そして、薬剤調合者は、上記薬剤が溶け込んだ輸液を上記注射器内に吸い取る。上記薬剤はバイアル瓶内に一定量封入されているので、薬剤調合者は、必要な量の薬剤が輸液に溶け込むまで複数のバイアル瓶に輸液を注入して吸い取る作業を繰り返し行う。薬剤調合者は、必要な量の薬剤を輸液に溶け込ませた後、注射器の注射針を輸液バッグの混注口に差し込んで注射器内の上記薬剤が溶け込んだ輸液を輸液バッグ内に戻すことを行う。
上記バイアル瓶に限らず、アンプル内の液薬を輸液に注入する混注処理も行われる。上記アンプルを用いる混注処理においては、頭部が切り取られたアンプル内の液薬を注射器内に吸い上げ、注射器の注射針を輸液バッグの混注口に差し込んで注射器内の液薬を輸液バッグ内に注入することになる。
ところで、特許文献1には、放射線薬剤に曝される危険を回避して分注を行う放射線薬剤分注装置が開示されている。また、特許文献2には、取り扱い手法の異なる薬剤および薬剤容器において、薬剤容器の姿勢をそれぞれの容器に適した姿勢として相異ならせることにより、一つの装置で同様に取り扱うことができるようにした薬剤混合装置が開示されている。
特開平1-244759号公報 再表2010/113401号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置では、輸液バッグ内に液薬を注入する混注装置として用いるようにはなっておらず、また、薬剤に曝されるのを防止する技術は何ら示されていない。また、上記特許文献2の装置は、輸液バッグ内に液薬を注入することができるが、使用済みの薬剤容器や注射器などの適切な廃棄の技術は何ら示されていない。さらに、輸液バッグ内に液薬を注入するための一連の動作が一層適切に行われることが求められる。
この発明は、上記の事情に鑑み、混注処理の一部又は全部を適切に自動処理することができる混注装置を提供する。
上記の課題を解決するために、この発明の混注装置は、薬剤容器を保持する容器保持部と、注射器を保持し、当該注射器による液薬の吸引および注入を行う注射器操作部と、上記注射器操作部による注射器の操作によって輸液が入れられた薬剤容器を撹拌する撹拌装置と、を備え、薬剤容器に輸液を注入して撹拌し、撹拌後の薬液を輸液バッグに注入する混注装置であって、
利用者によって上記撹拌後に追加の撹拌が指示されると、追加の撹拌を実行してから薬液を輸液バッグに注入することを特徴とする。
上記の構成であれば、上記撹拌装置によって薬剤容器内の薬剤を輸液で完全に溶解させることが可能になる。
また、混注装置は、薬剤容器を保持する第1ロボットアームと、注射器を保持し、当該注射器による液薬の吸引および注入を行う第2ロボットアームと、少なくとも上記2台のロボットアームによって混注処理が行われる混注処理室と、少なくとも上記2台のロボットアームを動作させて、上記薬剤容器内の液薬または上記薬剤容器内で生成した液薬を上記注射器により吸引し、上記液薬を上記注射器によって輸液バッグ内に注入する処理を実行する制御部とを備えたことを特徴とする。
上記の構成であれば、少なくとも上記2台のロボットアームを動作させて、上記薬剤容器内の液薬または上記薬剤容器内で生成した液薬を上記注射器により吸引し、上記液薬を上記注射器によって輸液バッグ内に注入する処理を実行させるので、混注処理の一部又は全部を適切に自動処理することができる。
上記輸液バッグが上記混注処理室外に位置するようにしてもよい。これによれば、輸液バッグが薬剤に曝されるのを防止できる。
上記混注処理室の下方に位置するゴミ収容室と、上記ゴミ収容室を閉じる密閉扉と、上記混注処理室内と上記ゴミ収容室とを連通するゴミ用連通部と、上記混注処理室内に位置し上記ゴミ用連通部の上部に設けられた密閉ゴミ蓋と、を備えていてもよい。これによれば、使用済みの薬剤容器や注射器などの適切な廃棄を実現することができる。
上記ゴミ収容室を陰圧にする排気経路が設けられていてもよい。上記ゴミ用連通部を陰圧にする排気経路が設けられていてもよい。上記ゴミ用連通部にはゴミ袋の口が接続される接続部が設けられていてもよい。複数のロボットアームのいずれもが上記ゴミ用連通部にゴミを投入できる位置に設けられていてもよい。
上記第2ロボットアームには一対の爪部を互いに近接離間させることで上記注射器を保持する保持部が設けられており、上記爪部の互いに対向する対向面の上側に、上記爪の上端面から上記対向面へ向けて下り傾斜する傾斜部が形成されていてもよい。これによれば、上記爪を離間させて注射器を捨てるときに、この注射器のプランジャの鍔部が上記爪に引っ掛かって注射器が斜め姿勢で落下するのを防止することができる。
上記第2ロボットアームには一対の爪部を互いに近接離間させることで上記注射器のプランジャを保持し当該プランジャをストローク動作させるプランジャ動作部が設けられており、このプランジャ動作部または上記注射器を保持する保持部は物品を把持する把持爪も備えていてもよい。
上記注射器に取り付けられた注射針の曲がりを検知する針曲がり検知部が設けられていてもよい。
上記曲がり検知部は、上記第2ロボットアームによって保持されて移動される上記注射器の注射針が、発光部と受光部とを有する光センサの光線を遮るときの位置情報を用いて上記注射針の曲がりを検知するようにしてもよい。
前扉部と奥扉部とをL字状に位置させた注射器取出扉が縦軸を回動軸として回動して上記混注処理室に通じる開口を開閉するように設けられており、この注射器取出扉は、開状態で上記前扉部の裏面または上記奥扉部の表面に設けられた注射器置き台を上記混注処理室外に位置させるとともに、上記奥扉部で上記開口を閉じるようになっていてもよい。
水平向きないし上向きの注射針を把持して着脱する注射針着脱装置が設けられていてもよい。
上記注射器の注射針をキャップに差し込むときに、針先がキャップの入口中心に位置するように、上記曲がり検知部により検知された注射針の曲がりの程度に基づいて、上記注射針と上記キャップの相対位置を補正し、上記注射針をキャップに途中まで入れた後、注射針の基部中心とキャップの入口中心とを一致させて最後まで入れるようにしてもよい。
上記第1ロボットアームは上記薬剤容器を保持する際に接触する一対の凹把持部を有しており、一方の凹把持部は可動に設けられていてもよい。これによれば、上記薬剤容器のいびつさやラベルの厚みによって当該薬剤容器の保持が適切に行われない問題を解消できる。
上記混注処理室内には部材が取外し可能に設けられており、少なくとも1台のロボットアームは、上記部材の有無を確認するために、上記部材を掴みに行く動作を実行してもよい。これによれば、上記部材を掴みに行く動作を実行して当該部材が掴めた場合に当該部材が取り付けられていることを確認することができる。
上記注射器に取り付けられた注射針の先端位置を検知する針先端検知部が設けられていてもよい。これによれば、上記第2ロボットアームの上記注射器の把持位置から注射針の先端までの正確な距離を判断することができる。
上記第2ロボットアームは、輸液または液薬を注射器内に吸引する際に、処方内容情報で規定される液量よりも多くの液量を吸い込むのに必要な引き動作を実行するようにしてもよい。これによれば、上記注射器のプランジャの先端ゴムが動いてしまう場合でも、上記引き動作を実行した後に、上記規定される液量となる位置まで上記プランジャを戻すことで、上記規定される液量をシリンジ本体内に確実に取り込むことができる。
上記注射器の重量を計測する秤量計の精度が注射器内に吸い込む液量が多いほど粗くされるようにしてもよい。ここで、上記秤量計の精度を上げるほど計測に要する時間が長くなる一方、上記注射器内に吸い込む液量が多いほど要求される精度は低くなる。よって、液量に関わらず上記秤量計の精度を固定にしている場合の計測時間の長時間化を回避することができる。
上記混注処理室内に入れられた上記注射器で輸液または液薬を吸引する動作をする以前に、上記混注処理室内で上記注射器のプランジャをシリンジ本体に押し込む動作が実行されるようにしてもよい。これによれば、上記混注処理室内に入れられた上記注射器において、そのプランジャの先端とシリンジ本体内先端との間に存在している隙間を解消することができる。
上記第2ロボットアームが上記注射器のシリンジ本体を保持した状態で、上記プランジャを動作させるプランジャ動作部を用いて上記プランジャをシリンジ本体に押し込む動作を行うようにしてもよい。これによれば、上記第2ロボットアームが本来的に行う上記注射器を保持する動作を活かして動作時間を短縮することができる。
上記注射器および上記薬剤容器が載せられる薬剤用トレイを移動させて上記混注処理室に臨ませるようにしてもよく、これを採用する場合には以下のような構成とすることができる。
上記薬剤用トレイおよび上記輸液バッグが保持される輸液バッグ保持部が取外し可能に設けられた調整コンテナが、上記混注処理室の外側のセット位置にセットされる構成としてもよい。
上記混注処理室の外側のセット位置にセットされた上記調整コンテナから上記薬剤用トレイを上記混注処理室内に移動する処理と、上記薬剤用トレイを上記混注処理室内に残したまま上記調整コンテナから上記輸液バッグを針刺しのために保持する保持動作部に上記輸液バッグ保持部を渡す処理と、上記輸液バッグ保持部が無い状態の上記調整コンテナを上記セット位置に戻す処理と、上記セット位置に戻された上記調整コンテナに上記薬剤用トレイを戻す処理と、を行うようにしてもよい。
これによれば、粉薬が入れられている薬剤容器内に上記輸液バッグ内の輸液を注射器で注入する処理を実行する場合、上記注射器や薬剤容器を上記薬剤用トレイから取り出す処理および注射器を上記ロボットアームにセットする処理等を行っている間に、上記輸液バッグを針刺しのために保持する保持動作部に上記輸液バッグ保持部を渡すことが可能になる。上記注射器で輸液バッグ内から輸液を吸い取る準備ができたときには、上記保持動作部に上記輸液バッグ保持部を既に渡しておくことが可能であるので、上記ロボットアームにセットされた注射器で上記輸液バッグから輸液を吸い取る処理を迅速に実行できる。また、空になった上記薬剤用トレイを上記セット位置に戻された上記調整コンテナに戻すことができる。
上記薬剤用トレイは、上記混注処理室内に臨んだ状態で所定以上の荷重を上から受けた場合に、下方に移動するようになっていてもよい。これによれば、例えば、上記ロボットアームで薬剤用トレイ上の薬剤容器を把持することに失敗して上記薬剤用トレイが下方に押されることになっても、上記薬剤用トレイが下方に移動するので、上記薬剤容器や上記薬剤用トレイが破損するといった事態を防止することができる。
上記薬剤用トレイは、上記荷重が取り除かれると自動的に上昇して上記混注処理室内に臨む位置に戻ってもよい。
上記混注処理室内に臨んだ上記薬剤用トレイの傾きを検出するセンサを備えていてもよい。
上記混注処理室を開閉する扉と、上記扉の裏面の周囲部に設けられた扉パッキンと、上記扉が閉じたときに上記扉パッキンに接するように上記混注処理室の筐体に設けられた筐体パッキンと、上記扉または上記筐体に設けられた可動爪部と、上記可動爪部が入り込むように上記筐体または上記扉に設けられた凹部と、上記可動爪部の状態を検知する第1センサと、上記扉が上記混注処理室の筐体に近接したことを検知する第2センサと、上記第1センサで上記可動爪部が出ている状態であることを検知し且つ上記第2センサで上記扉が上記混注処理室の筐体に近接したことを検知した場合に、上記扉が閉じたと判断する判断部と、を備えていてもよい。これによれば、上記パッキンと上記可動爪と上記センサとによる比較的簡単な構造で上記扉の開閉を正確に判断することができる。
瓶針用のポート部が混注口の中心からずれているタイプの輸液バッグの上記混注口における注射針の針刺し実行エリアを上記混注口の中心を中心とする円形範囲で選出する処理と、上記針刺し実行エリア内に上記注射針を差し込む処理と、を行ってもよい。これによれば、上記瓶針用のポート部への注射針の差し込みを回避しつつ注射針を混注口に差し込むことができる。
この発明であれば、混注処理の一部又は全部を適切に自動処理することができる等の諸効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る混注装置を示した斜視図である。 図1の混注装置の主扉を開けた状態の斜視図である。 図1の混注装置の前壁を取り外した状態の斜視図である。 図1の混注装置の天井が見えるように前壁を取り外した状態の斜視図である。 図1の混注装置で用いる調整コンテナを示した斜視図である。 図5の調整コンテナの輸液バッグ保持部を示した斜視図である。 同図(A)は図6の輸液バッグ保持部のチャック部を示した斜視図であり、同図(B)はマークと混注口の位置関係を示した説明図である。 図1の混注装置における調整コンテナ搬送経路等の配置関係を示した斜視図である。 図1の混注装置の混注装置の制御系を示した概略のブロック図である。 図1の混注装置のコンテナ搬送部および輸液バッグ揺動機構を示した斜視図である。 図1の混注装置の第1ロボットアームに取り付けられた容器保持部を示した斜視図である。 図1の混注装置の第2ロボットアームに取り付けられた注射器操作部を示した斜視図である。 図1の混注装置の第2ロボットアームに取り付けられた注射器操作部を示した斜視図である。 図1の混注装置のゴミ収容室扉を取り外した状態の斜視図である。 図1の混注装置のゴミ収容室扉およびカバーを取り外した状態の斜視図である。 図1の混注装置の外壁を取り外した状態の背面斜視図である。 図1の混注装置のアンプルカッターを示した斜視図である。 図1の混注装置の撹拌装置の内部構造を示した斜視図である。 図1の混注装置の注射針着脱装置の内部構造を示した斜視図である。 図1の混注装置の注射針着脱装置の内部構造を示した斜視図である。 図1の混注装置の薬剤バーコードリーダの内部構造を示した斜視図である。 図1の混注装置の秤量計を示した斜視図である。 図1の混注装置の針曲がり検知部を示した斜視図である。 図23の針曲がり検知部で用いる基準針を示した説明図である。 図23の針曲がり検知部による針曲がり検知の処理内容を示した説明図である。 図1の混注装置の針挿入確認カメラで針挿入確認透明窓の方向を撮像した画像を示した説明図である。 図1の混注装置の注射器確認カメラで注射器を撮像した画像を示した説明図である。 同図(A)および(B)は図1の混注装置の注射器取出扉を示した説明図である。 旋回可能に構成されたロボットアームを示した斜視図である。 図18の撹拌装置を用いた独立型撹拌装置を示した説明図である。 この発明の実施形態を示した図であって、曲がりのある注射針をキャップに差し込む動作を示した説明図である。 この発明の実施形態を示した図であって、一般的な安全キャビネットと床置き型の双腕ロボットアームとからなる混注装置を示した説明図である。 この発明の実施形態のストッカー付きの混注装置を示した説明図である。 図1の混注装置の第1ロボットアームに取り付けられた容器保持部の他の例を示した斜視図である。 図23の針曲がり検知部の変形例である針先端検知部付きの針曲がり検知部を示した斜視図である。 図10のコンテナ搬送部の一部を拡大して示した斜視図である。 図1の混注装置の主扉の開閉判断構造を示した説明図である。 輸液バッグの混注口の一例を示した説明図である。 図1の混注装置の供給部の他の例を示した斜視図である。 図12の注射器操作部で脱脂綿を把持した状態を示した斜視図である。 図6の輸液バッグ保持部のチャック部にスペーサが取り付けられた状態を示した斜視図である。 輸液バッグの混注口を例示した説明図である。 輸液バッグの混注口を例示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1および図2に示しているように、混注装置1は、供給部200と本体部300とから成る。上記供給部200には、扉201および作業テーブル202等が設けられている。上記作業テーブル202上にはディスプレイ203やバーコードリーダ204などが配置される。また、上記供給部200は、空気清浄装置206等を有するクリーンベンチとなっている。上記作業テーブル202上に置かれた調整コンテナ101には、患者ごと又は施用ごとに注射器11、薬剤容器10、輸液バッグ12などが例えば人の作業によってセットされる。上記供給部200と上記本体部300は連通開口114によって連通されており、この連通開口114によって上記調整コンテナ101を上記本体部300内に入れることができる。なお、上記供給部200は自動的に上記調整コンテナ101を上記本体部300内に搬入するものでもよい。
本体部300の正面側外壁には、主扉301、注射器取出扉302、ゴミ収容室扉13、タッチパネルモニタ14、調整コンテナ取り出し扉15などが設けられている。
上記主扉301を開けることで混注処理室104内にアクセスすることが可能になる。上記混注処理室104内には、図2および図3に示すように、アンプルカッター31、撹拌装置32、仮置き棚33、薬剤バーコードリーダ34、秤量計35、針曲がり検知部36、混注用連通口37、針挿入確認透明窓38、ゴミ蓋132aなどが設けられている。
また、上記混注処理室104の天井側には、図4にも示すように、トレイ確認カメラ41、注射器確認カメラ42、注射針着脱装置43、針挿入確認カメラ44、殺菌灯45などが設けられている。
また、上記混注処理室104には、多関節構造の第1ロボットアーム21および第2ロボットアーム22が上記天井側に基端部を固定して垂下状に設けられている。上記第1ロボットアーム21は上記第2ロボットアーム22に比べて上記供給部200に近い位置に配置されており、上記第2ロボットアーム22は上記第1ロボットアーム21に比べて上記混注用連通口37に近い位置に配置されている。
また、図3および図4において上記混注処理室104の左側空間に位置するコンテナ搬送終端部110aの上方には、当該コンテナ搬送終端部110aへと搬送された上記輸液バッグ12を照明するドーム型ライト120が設けられている。このドーム型ライト120内の中心部には上記輸液バッグ12の表面に付されているバーコードを読み取るカメラ121が設けられている。上記輸液バッグ12の表面の形状は一様では無いため、通常のレーザーによる読み取りではエラーが生じ易くなるが、ドーム型ライト120で影が生じ難いようにして上記カメラ121による撮像画像によってバーコードを読み取ると、エラーを生じ難くすることができる。なお、上記輸液バッグ12のどこにバーコードが存在するかについては、処方内容情報で指定されている輸液バッグの情報とマスターテーブル(薬剤等データベース)のデータとを照合することで判断することができる。
図5に示すように、上記調整コンテナ101内には、上記薬剤容器10および注射器11が載置される薬剤用トレイ102(図8、図10参照)と、上記輸液バッグ12が保持される上記輸液バッグ保持部103とがセパレートされて各々可動に設けられている。なお、上記薬剤容器10がアンプルである場合、このアンプルは上記薬剤用トレイ102で寝かせずに指定位置で斜めに立てられた状態でセットされる。このようにアンプルがセットされると、アンプルの首部に薬剤が溜まるのが防止される。また、上記アンプルの他、注射針も指定位置に置かれる。バイアル瓶と注射器11はバラ入れされる。もちろん、このような配置形態は例示であり、これに限定されるものではない。
また、各調整コンテナ101に貼付された電子ペーパータグ101aに患者名と施用などが文字表示される。また、各調整コンテナ101には、混注装置1のコントローラ500(図9参照)が各種情報を認識するためのICタグ(例えば、RFID:Radio Frequency Identification)が設けられる。上記コントローラ500は、上記ICタグの情報を図示しない読み取り部よって読み取り、これから開始する混注処理の内容を認識する。例えば、上記コントローラ500は、上記の読み取られたICタグの情報により特定される、患者情報、医師情報、混注動作プログラム、処方内容情報(混注処理に使用する薬剤、注射器、注射針の種類や本数等)、調整手順情報(溶解元/溶解先薬剤、作業内容、容量/溶解量、抜取量)を図示しない記憶部から読み出す。上記混注動作プログラムは、上記薬剤容器10の種類によって異なる場合もあり(例えば、粉状薬剤入りバイアル瓶とアンプルのどちらを用いるか)、また、使用する薬剤容器10の本数により所定動作の繰り返し回数が決まることになる。
上記輸液バッグ保持部103には、上記輸液バッグ12の混注口(首部)を固定するチャック部140が設けられている。上記チャック部140は、図6、図7(A)および図7(B)にも示すように、下側部材141と上側部材142とからなる。上記下側部材141にはギヤ部141aが形成されており、上記上側部材142には上記ギヤ部141aに歯合するラチェット部が設けられている。上記上側部材142を回動支点142aにて回動させ、上記ラチェット部を上記ギヤ部141aに歯合させることで、上記輸液バッグ12の混注口(首部)を下方に押さえてロックすることができる。上記上側部材142に設けられているレバー142bを操作すると、上記固定を解除することができる。また、上記上側部材142の上面部には複数個(例えば3個)のマーク142cが例えば一直線状に形成されている。また、ロック時における最端に位置する上記マーク142c間を横幅とする領域L内に上記輸液バッグ12の混注口が入るようにしている。また、上記輸液バッグ保持部103には2個の係合部103aが上記調整コンテナ101の縁からはみ出して設けられている。
上記マーク142cの上記混注口(首部)に対する横方向のずれ量は、上記下側部材141に対する上記上側部材142の開き角が大きくなるほど、大きくなる。例えば、上記ドーム型ライト120に設けられている上記カメラ121で上記輸液バッグ12を撮像するときに、上記マーク142cも撮像することができる。上記コントローラ500は、上記撮像画像で上記混注口および上記マーク142cを認識するための処理を実行し、上記マーク142cが検出できない場合、上記領域L内に上記輸液バッグ12の混注口が存在していない場合、および混注口の中央線が中央のマーク142c上を通らない場合のいずれかに該当する場合には、ロック不良が生じていると判断し、エラー処理を行う。なお、上記上側部材142に混注口(首部)が単に乗っているような場合に、上記混注口で上記マーク142cが隠れ、上記マーク142cが検出できない場合が起こる。
図8に示しているように、上記連通開口114を用いて上記調整コンテナ101を上記本体部300のコンテナ搬送部110に移動することができる。上記コンテナ搬送部110内は上記混注処理室104内よりも陽圧に設定されている。また、上記コンテナ搬送部110は、上記調整コンテナ101を上記混注処理室104の下方であって上記ゴミ蓋132aの下に位置するゴミ収容室13aの後方側を搬送するように設けられている。これにより、混注装置の正面側から上記ゴミ収容室13aにアクセスすることができる。図8では、上記コンテナ搬送部110の搬送経路を示すために、上記コンテナ搬送部110内を移動する上記調整コンテナ101を二点鎖線で示している。上記コンテナ搬送部110内に同時に複数の上記調整コンテナ101が存在するわけではない。なお、上記調整コンテナ101を本体部300の奥側で左側側壁まで搬送する一方、輸液バッグ昇降傾斜部113の下部側を上記調整コンテナ101が通過できるように構成するようにしてもよい。
上記コンテナ搬送部110は、上記調整コンテナ101を、上記第2ロボットアーム22よりも上記第1ロボットアーム21に近い位置から上記第1ロボットアーム21よりも上記第2ロボットアーム22に近い位置へと搬送する。上記調整コンテナ101が上記第1ロボットアーム21の近い位置にあるときに、上記第1ロボットアーム21によって上記薬剤容器10及び注射器11等が掴み上げられて上記混注処理室104の上記仮置き棚33に仮置きされる。また、上記調整コンテナ101が上記第2ロボットアーム22の近い位置に搬送されたときに、上記調整コンテナ101の上記輸液バッグ保持部103で保持されている上記輸液バッグ12の混注口を上記混注処理室104に形成された混注用連通口37に位置させる動作が行われる。その詳細は後述する。
図9に示しているように、上記第1、第2ロボットアーム21、22はコントローラ(コンピュータ)500によって制御される。また、上記コントローラ500は、上記調整コンテナ101が上記連通開口114を通って上記コンテナ搬送部110内の所定位置に達したことを、例えばセンサの出力に基づいて判断すると、上記コンテナ搬送部110と上記混注処理室104とを連通するトレイ用開口104aを開閉するシャッター111を水平方向にスライドさせる。上記シャッター111が開けられると、上記薬剤用トレイ102が上記トレイ用開口104aから上記混注処理室104内に現れる。図8では、上記薬剤用トレイ102が上記混注処理室104内に現れた状態を示している。上記トレイ確認カメラ41は上記薬剤用トレイ102上の注射器11等を撮像する。上記コントローラ500は上記トレイ確認カメラ41の撮像画像を用いて画像認識処理を実行し、処方内容で指定されている数の注射器11や薬剤容器10が上記薬剤用トレイ102上に存在しているかどうか等の判断を行う。
図10に示しているように、上記コンテナ搬送部110には、上記連通開口114を通って上記コンテナ搬送部110内に移動された上記調整コンテナ101における上記薬剤用トレイ102を昇降させるトレイ昇降部112が設けられている。このトレイ昇降部112は例えば4本の昇降可能に設けられたシャフト112aによって上記薬剤用トレイ102を下から持ち上げる。なお、上記調整コンテナ101の下面には上記4本のシャフト112aが通る貫通孔が形成されている。上記コントローラ500は、上記トレイ昇降部112によって上記薬剤用トレイ102を上昇させた後、上述したように、上記トレイ確認カメラ41による撮像を行う。
上記コントローラ500は、上記第1ロボットアーム21および上記第2ロボットアーム22を制御し、上記混注処理室104内に現れた上記薬剤用トレイ102上の注射器11等を上記第1ロボットアーム21で掴み、この注射器11を上記第2ロボットアーム22に与える動作、上記混注処理室104内の仮置き棚33に一旦置く動作などを実行する。なお、上記コントローラ500は、バラ入れされた上記バイアル瓶と注射器の位置や向きを上記トレイ確認カメラ41の撮像画像に対する画像認識処理により把握し、上記第1ロボットアーム21を制御する。また、上記コントローラ500は、上記薬剤用トレイ102上の全ての物品が取り出されたかどうかを上記画像認識処理により行う。なお、先にも少し述べたが、上記コントローラ500は、処方内容情報に示される薬剤、注射器、注射針のそれぞれ本数又は合計本数だけ、薬剤、注射器、注射針が薬剤用トレイ102内に存在しているか否かを、トレイ確認カメラ41で撮像した画像に基づいて判断してもよい。存在していない場合、その旨をタッチパネルモニタ14に表示してもよい。また、第1ロボットアーム21で、薬剤用トレイ102内の注射器11等を取り出す前において、シャッター111が開くと、トレイ確認カメラ41で薬剤用トレイ102を撮影し、このような判断を行うことで、早期に、薬剤、注射器、注射針の不足を報知することができる。
上記コントローラ500は、上記薬剤用トレイ102から全ての薬剤容器10等を上記混注処理室104内に入れた後、上記トレイ昇降部112のシャフト112aを降下させる動作、上記シャッター111を閉める動作、上記調整コンテナ101を上記第2ロボットアーム22に近い位置へと搬送する動作を行う。ここで、この混注装置1では、上記第1ロボットアーム21が上記薬剤用トレイ102上の薬剤容器10等を掴んで上記混注処理室104内に入れるため、上記薬剤用トレイ102は上記調整コンテナ101内に残り、上記薬剤用トレイ102を繰り返し使用することができる。
上記コンテナ搬送部110内であって上記第2ロボットアーム22に近い位置にある上記コンテナ搬送終端部110aには、図10に示したように、輸液バッグ昇降傾斜部(保持動作部)113が設けられている。なお、上記輸液バッグ昇降傾斜部113は1台であるが、図10では降下状態の輸液バッグ昇降傾斜部113と上昇状態の輸液バッグ昇降傾斜部113と示している。
上記コントローラ500は、上記調整コンテナ101を上記輸液バッグ昇降傾斜部113の前まで搬送させた後、上記輸液バッグ昇降傾斜部113のフック部113aを上記係合穴103aに下から引っかけて、上記輸液バッグ保持部103を上昇させ、上記輸液バッグ12の混注口を上記混注用連通口37に位置させる。上記混注用連通口37は上記混注処理室104の側壁における外側に突出するドーム状箇所に形成されており且つ上記ドーム状箇所には上下方向に上記混注口を通すための切欠きが形成されているので、上記輸液バッグ保持部103を上昇させることで上記輸液バッグ12の混注口が上記混注処理室104内に位置する。なお、上記混注用連通口37にシャッターを設けている場合には、このシャッターを開ける動作を行っておく。
上記輸液バッグ昇降傾斜部113には回動可能に設けられた扇形状部の円弧ギヤ部113bが形成されており、この円弧ギヤ部113bにはモーター113cにより駆動されるギヤが歯合している。上記モーター113cの駆動により、上記輸液バッグ昇降傾斜部113は、上記輸液バッグ保持部103を傾斜させて上記輸液バッグ12の混注口を上向きまたは下向きにすることができる。
ここで、上記コントローラ500は、上記輸液バッグ12の混注口から注射針を抜くときには、上記混注口を斜め上に向けるように上記輸液バッグ昇降傾斜部113を制御する。このように上記混注口を斜め上に向けると、注射針を抜いたときに上記輸液バッグ12の混注口から液漏れが生じるのを防止できる。また、上記コントローラ500は、上記輸液バッグ12の混注口から注射針を入れて液薬を輸液バッグ12に注入するときには、上記混注口を斜め下に向けるように上記輸液バッグ昇降傾斜部113を制御する。このように上記混注口を斜め下に向けると、注入時の泡立ちを防止し、混合も促進できる。
また、仮に、上記混注用連通口37を上記混注処理室104の底面に設けた場合、上記注射針11cなどから飛び散った液薬が上記混注処理室104内に付きやすい。また、輸液バッグ12の混注口が上に向くと液層が下がり、液面高さが輸液バック毎に異なることから、大きな輸液バッグにおける液層内に注射針を入れるためには長い注射針11cを用いる必要等が生じる。これに対し、上記混注用連通口37が上記混注処理室104の側壁に設けられているので、上記のような問題は生じない。なお、上記混注用連通口37を上記混注処理室104の横の側壁ではなく、奥の側壁に設けてもよい。
図4等に示したように、第1ロボットアーム21は薬剤容器10を保持する容器保持部25を備えている。また、第2ロボットアーム22は、注射器11を保持し、当該注射器11による液薬の吸引および注入を行う注射器操作部26を備えている。
図11に示すように、上記容器保持部25は、一対の把持爪25a、モーター251、上記モーター251によって回転される2本のねじシャフト252、253、各ねじシャフト252、253に螺合されたナットブロック254、255を備える。上記一対の把持爪25aは上記ナットブロック254、255にそれぞれ固定されている。そして、上記ねじシャフト252、253の回転によって上記ナットブロック254、255が移動し、上記一対の把持爪25aが互いに近接離間して上記容器保持部25を保持する。また、一対の把持爪25aはバイアル瓶の保持に適した凹部を有するとともに、先端側にはアンプルの保持に適した凹部を有する。図11では、バイアル瓶とアンプルの両方が保持されている様子を示しているが、実際には1個の薬剤容器10を保持する。
また、上記容器保持部25は、上記第1ロボットアーム21によって上記薬剤容器10及び注射器11等を上記混注処理室104の上記仮置き棚33に仮置きするときに、上記一対の把持爪25aによってキャップ付きの注射針や注射器11も保持することができる。さらに、上記容器保持部25は、上記一対の把持爪25aによって注射器11を保持した際にこの注射器11の直径を計測することができる。上記コントローラ500は、計測値と処方内容情報とから、指定の注射器11であるかどうかを判断することができる。
図12および図13に示すように、上記注射器操作部26は、注射器保持部261とプランジャ保持部262と移動部263とを備える。上記注射器保持部261は、注射器11のシリンジ本体11aを保持する一対の把持爪261aを備えている。上記一対の把持爪261aは、上記容器保持部25で用いられている駆動機構と同様の機構により、互いに近接離間して上記注射器11のシリンジ本体11aを保持する。また、上記一対の把持爪261aにおいては、互いに対向する対向面に、把持爪上端面から上記対向面へ向けて下り傾斜する傾斜部261bが形成されて
いる。
上記プランジャ保持部262は、注射器11のプランジャ11bの鍔部を保持する一対の把持爪262aを備えている。上記一対の把持爪262aは、上記容器保持部25で用いられている駆動機構と同様の機構により、互いに近接離間して上記注注射器11のプランジャ11bの鍔部を保持する。各把持爪262aの上面には第2把持爪262bが固定されている。これにより、上記一対の把持爪262aを近接離間させることで上記一対の第2把持爪262bも近接離間し、薬剤等の他の物品を把持することができる。なお、上記一対の把持爪262aの対向側の上面には上記プランジャの鍔部が入り込むための凹部が形成されている。また、上記一対の第2把持爪262bの先端は上記一対の把持爪262aよりも前方に突き出ていることで物品把持が行いやすくなっている。上記第2把持爪262bは上記把持爪261aに設けられもよい。
上記移動部263は上記プランジャ保持部262を上記注射器11のプランジャ11bの移動方向に移動させる。この移動には、例えば、モーター、上記モーターによって回転されるねじシャフト、上記ねじシャフトに螺合されたナットブロック、ガイド等を備える。上記プランジャ保持部262は、上記ナットブロックに固定されており、このナットブロックの移動によって移動する。
この実施形態では、上記第2ロボットアーム22によって、上記注射器11の注射針11cを上記第1ロボットアーム21の上記容器保持部25により保持されている上記薬剤容器10の口部に差し込む動作及び上記注射器11の注射針11cを上記輸液バッグ12の混注口に差し込む動作が実行される。
また、上記第1ロボットアーム21は、上記容器保持部25によって把持している上記薬剤容器10を立てて上記現れた口部を上方に向けることができる。また、上記第2ロボットアーム22は、上記注射器操作部26によって把持している上記注射器11を立ててその注射針11cを下方に向けることができる。そして、このようにした状態で薬剤容器10と注射器11を互いに近づけ、注射器11の注射針11cを薬剤容器10の上記口部に差し込む。なお、薬剤容器10がゴムキャップ付きのバイアル瓶である場合には、上記ゴムキャップに対して注射針11cを真っ直ぐに差し込むようにする。
上記第1ロボットアーム21及び上記第2ロボットアーム22は、上記薬剤容器10内の液薬を注射器11内に吸い取るときに、上記薬剤容器10及び注射器11の姿勢を斜めにする。なお、上記薬剤容器10としてアンプルを用いる場合においては、上記薬剤容器10からある程度の液薬を吸い上げ、その後に上記薬剤容器10を垂直方向を基準に100度程度傾斜させて上記口部の側(首部)に液薬を移動させた状態を形成することにより、注射器11の注射針11cの先端を上記薬剤容器10の底に着けないで液薬を極力残さずに吸い上げることが可能になる。
上記薬剤容器10であるバイアル瓶の姿勢を斜めにして注射器11内の液薬が上記バイアル瓶の内壁に垂れるようにすると、液薬の泡立ちを防止できる。泡立ちが許可される液薬であれば、上記バイアル瓶を立てて注射器11内の液薬が上記バイアル瓶の底に滴下させてもよい。また、口を下向きにしたバイアル瓶内の液薬内に針先を位置させて空気を注入すると、泡立ちが起こるので、針先は液薬よりも上に位置させるのがよい。泡立ちが許可される液薬であれば、上記液薬内に針先を位置させて空気を注入してもよい。泡立ちが許可される液薬かどうかについては、処方内容情報とマスターテーブルの情報とを照合して判断することができる。
また、バイアル瓶から液薬を注射器11に吸引する場合、液薬の吸引と、バイアル瓶への空気の注入とを繰り返す。注射針11c内に液薬があると、バイアル瓶への空気の注入の際に、注射針11c内の液薬が空気と共にバイアル瓶内に飛び出す。これを防止するために、注射針11c内の容積分だけ空気中でプランジャ11bを引いて、注射針11c内の液薬をシリンジ本体11a内に入れる。これにより、注射針内に液薬が無くなり、液薬がバイアル瓶内に飛び出すのを防止できる。
シリンジ本体11a毎に基本速度(プランジャ引き速度)を割り当てるようにしてもよい。例えば、18種類の注射器にその内径に応じた18種類の基本速度を用意しておく。そして、上記移動部263による実際のプランジャ引き速度は、使用する注射器の基本速度に、使用する注射針に基づく速度倍率を乗算して求めるようにする。使用する注射針の速度倍率は、針内径などの相違により、例えば、1.0と0.8の2種類が用意される。速度倍率は、注射針の内径が大きいほど大きい。内径が大きければ、注射針から注射器に流入する薬の量が多く、ピストンを速く引っ張っても、引っ張った体積分のみ薬が流入し真空(負圧)が生じないためである。真空(負圧)が生じると、注射器、注射針との隙間、ピストンと注射器の内壁との間から空気が流入し、流入した空気の体積分だけ、薬の流入する量が減って、規定量の薬が入らないという問題が起こる。上記のように針内径の相違で速度倍率を設定しておくと、使用する注射器11に対してプランジャ引き速度が過剰速度となる場合に生じる上記真空問題を防止することができる。
また、上記移動部263の移動速度を、その駆動モーターに生じるトルクが所定の閾値以内である場合には継続し、上記トルクが上記閾値を越えたときに例えば移動速度を半分またはゼロにし、上記トルクが上記閾値を下回ったときに元の速度に戻るようにしてもよい。これによれば、基本速度と速度倍率に基づいて移動速度を制御しなくてすむ。また、注射針の径が同じであっても、用いる液薬の粘性が高いと、注射器内に流入する液薬の速度は低くなる。基本速度と速度倍率に基づいて移動速度を制御する場合、粘性が高いときには、真空(負圧)が発生するが、上記トルクに基づく方法であれば、粘性が高い液薬でも真空(負圧)が発生せず、液薬ごとの粘性データを持たなくても真空(負圧)が発生しない。
上記ゴミ収容室扉13を開けると、図14および図15に示しているように、ゴミ収容室13aにアクセスすることができる。上記ゴミ収容室13a内にはゴミ箱131を置くことができる。また、上記ゴミ収容室13aの天井部には、上記混注処理室104内と上記ゴミ収容室13aとを連通するゴミ用連通筒132が設けられている。上記ゴミ箱131内にゴミ袋135をセットし、このゴミ袋135の口を上記ゴミ用連通筒132の下部に例えば面ファスナーを用いて接続固定することができる。上記ゴミ用連通筒132の上部は、蝶番で開閉する密閉ゴミ蓋132aが設けられている。
上記密閉ゴミ蓋132aは、閉状態を保持するロック機構を解除する電磁ソレノイドなどのアクチュエータを備える。上記ロック機構が解除されると、図示しないバネによって密閉ゴミ蓋132aが開く。上記コントローラ500は、上記ロボットアーム21、22を制御して、注射器11などの廃棄物を上記ゴミ用連通筒132の上端開口から上記ゴミ箱131内に落下させることができる。上記アクチュエータとは別個に設けたアクチュエータによって上記密閉ゴミ蓋132aを閉じるようにしてもよいが、この実施形態では、上記コントローラ500の制御により、上記ロボットアーム21、22の動作で上記密閉ゴミ蓋132aを閉じるようにしている。これによれば、上記密閉ゴミ蓋132aを閉じるためのアクチュエータを不要にできる。なお、上記密閉ゴミ蓋132aを閉じると、閉状態を保持するロック機構により上記密閉ゴミ蓋132aはロックされる。
上記第2ロボットアーム22の上記注射器操作部26に設けられている上記一対の把持爪261aにおいては、上記のように、把持爪上端面から上記対向面へ向けて下り傾斜する傾斜部261bが形成されている。このため、使用済みの注射器11を上記ゴミ用連通筒132の上側から落とすときに、この使用済みの注射器11が上記ゴミ用連通筒132の内壁に接触するのを防止することができる。ここで仮に、上記一対の把持爪261aの互いに対向する対向面の上側に角が存在していると、上記注射器11が落下するときにそのプランジャ11bの鍔部が上記角に接触し、注射器11が斜め姿勢で落下して上記ゴミ用連通筒132の内壁に接触するおそれがある。上記角ではなく上記傾斜部261bが形成されていると、上記プランジャ11bの鍔部が上記傾斜部261b上を滑り、上記注射器11は立った姿勢で落下するので、上記のような問題は生じない。
また、上記密閉ゴミ蓋132a(上記ゴミ用連通筒132)は、上記2台のロボットアーム21、22のどちらもがアクセスできる位置に設けられているので、各々のアーム側で生じたゴミの受け渡しを行うことなく上記1カ所のゴミ箱131に廃棄することができる。
また、上記面ファスナーをぶら下げる掛け部材を上記ゴミ用連通筒132の例えば背面壁に設けておいてもよい。例えば、上記掛け部材を回動させる横軸蝶番を上配置になるように設け、且つ上記掛け部材の下端側が上記ゴミ用連通筒132から離間するように当該上記掛け部材をバネによって付勢する。このように、上記面ファスナーをぶら下げておく上記掛け部材を設けておくと、上記ゴミ袋135の取り付けが容易になる。例えば、上記ゴミ箱131内にゴミ袋135をセットし、このゴミ袋135の口を上記ゴミ用連通筒132の下部に固定するときに、上記掛け部材の下側が上記ゴミ用連通筒132から離間している箇所にゴミ袋135の口をセットすることができる。さらに、上記掛け部材によってぶら下げ状態となっている上記面ファスナーで上記ゴミ袋135の口を押さえるように巻いていくことができる。また、上記巻き付け作業において上記掛け部材が上記ゴミ袋135を押さえ付けることになる。また、掛け部材を上記ゴミ用連通筒132の背面壁に設けることで、面ファスナーの両端を手のとどき易い正面壁側で接着させることができる。
上記本体部300には、上記混注処理室104内の空気を当該混注処理室104の側壁の下部に形成されたスリット104bから吸引し、図16に示すダクト150、151、152、153およびフィルター付き排気ファン154から排出する排気システムが設けられている。また、外気を清浄にして上記混注処理室104等に導く給気システムも設けられている。この給気システムの供給口は上記混注処理室104の天井部に形成されている。
上記ゴミ用連通筒132の側面には、排気経路133が接続されている。この排気経路133は、上記ダクト151に接続されている。このため、上記ゴミ袋135内の使用済みアンプルなどから発生したガスが外部に出るのを防止することができる。
上記ゴミ収容室13aの奥壁には、排気経路134が接続されている。この排気経路134は、上記ダクト152に接続されている。このため、上記ゴミ収容室13a内の使用済みアンプルなどから発生したガスが外部に出るのを防止することができる。
上記排気経路133と排気経路134の両方を設けるのが望ましいが、一方のみ設けてもよい。
上記ゴミ収容室扉13を図示しない電磁ソレノイドなどのアクチュエータによって機械動作でロックさせるとともに、上記アクチュエータを動作させてロック解除する操作ボタンを設けてもよい。また、上記排気経路133、134に強制排気ファンを設けておいてもよい。また、上記操作ボタンが操作されてから上記強制排気ファンを一定時間動作させた後にロックを解除するようにしてもよい。また、ロック解除をランプ点灯等で知らせるようにしてもよい。また、上記ゴミ収容室13aに強制排気スイッチ13bを設けておき、この強制排気スイッチ13bが操作されたときに上記排気経路134の強制排気ファンを動作させてもよい。また、上記排気経路133、134に設けた強制排気ファンの両方または一方を常に或いは混注処理中に動作させるようにしてもよい。また、上記ゴミ袋135の有無を検知するセンサを上記ゴミ収容室13aに設けておき、上記ゴミ袋135が無い状態で上記ゴミ収容室扉13が閉じられたときに報知を行うようにしてもよい。
上記アンプルカッター31は、図17に示すように、薬剤容器10であるアンプルの首にノッチ加工をするためのヤスリ部31aを有する。上記第1ロボットアーム21は、例えば、仮置き棚33からアンプルを掴んで取り出すときに、上記首から一定距離下の胴部を把持する。アンプルの各部の寸法情報はマスターテーブルから取得できる。上記第1ロボットアーム21はアンプルの首を上記ヤスリ部31aに当てて擦る。このノッチ加工に際して出る削り屑は屑トレイ31bで受け止められる。
上記第1ロボットアーム21は、ノッチ加工済みのアンプルを頭部差し込み部31cの孔31dに下から差し込み、首部より上の頭部を上方に突き出させる。上記頭部差し込み部31cには、プッシャー31eが上記頭部の側方に位置するように設けられている。そして、駆動ボックス31f内には上記プッシャー31eの後端に作用するカムが設けられている。上記カムが1回転すると、このカムの動作により上記プッシャー31eが1往復動作する。上記カムは上記駆動ボックス31f内に設けられている図示しないモーターによって回転される。
上記コントローラ500は、上記第1ロボットアーム21にて上記孔31dから上記アンプルの頭部を上方に突き出させた後、上記頭部を押す方向に上記プッシャー31eを移動させる。この移動するプッシャー31eにより、上記頭部が押されて折れ、折れた頭部は屑ボックス31g内に落ちる。上記コントローラ500は、例えば1回の混注処理の終了後の都度、上記第1ロボットアーム21に上記屑ボックス31gを把持させ、上記頭部を上記ゴミ袋135に捨てる動作を実行させることができる。上記屑トレイ31bについても、上記第1ロボットアーム21の動作で屑を捨てることもできる。なお、上記アンプルカッター31には、把手31hが設けられており、レール31i(図3参照)上を人の動作で移動させて、人が上記屑トレイ31bや屑ボックス31g内の屑処理を行えるようになっている。
上記のように、本実施形態では、上記孔31dにアンプルの頭部を差し込んだ状態で、アンプルを動かさずに、プッシャーを動かして、頭部を折っている。頭部差し込み部31cの孔31dにアンプルの頭部を差し込んだ状態で、頭部を折るので、頭部が折れた時に発生したガラス片が頭部差し込み部31cで受け止められ、ガラス片がアンプル内の液薬に落ちるのが防止される。また、頭部を折る際にアンプルを動かさないため、上記孔31dの大きさを、アンプル頭部を差し込んで押し当てた際に隙間がほとんど無い大きさにすることができる。このように隙間が無くなると、隙間からガラス片がアンプル内に落ちるのを防止できる。
上記撹拌装置32は、離間して互いに同方向に回転する2本のローラー32aを備えている。駆動側のローラー32aはモーターにより回転駆動される。上記ローラー32aの間に上記薬剤容器10であるバイアル瓶を置いて上記ローラー32aを回転させると、上記バイアル瓶が回転して撹拌が行われる。このような撹拌は、上記バイアル瓶に輸液を注入して粉薬剤を溶解させて液薬を生成するときに実行される。上記ローラー32aは軸方向に長く形成されており、同時に2個のバイアル瓶の撹拌が行えるようになっている。また、上記ローラー32aの少なくとも一方が偏心駆動されるようにしてあり、上記バイアル瓶が縦方向(上下方向)にも撹拌されるようになっている。なお、上記ローラー32a或いは撹拌装置全体を傾斜させて、傾斜状態で撹拌が行われるようにしてもよい。
上記撹拌装置32は、上記バイアル瓶を押さえる押さえ部32bを有する。この押さえ部32bは例えば従動ローラーからなる。上記押さえ部32bはモーターにより回動される回動支持部32cによって移動される。上記ローラー32a等を支持する支持台32dは、水平揺動機構32eによって支持されている。上記水平揺動機構32eは例えばクランク機構によって上記支持台32dを水平揺動することができる。上記ローラー32aの軸方向両側には、U字状の切り欠きが形成された支持部32fが設けられている。上記ローラー32aにバイアル瓶10を載置する場合は、バイアル瓶10の首を上記切り欠きに係合させる。これにより、支持台32dが水平揺動機構32eによって水平移動しても、バイアル瓶10は上記ローラー32aの水平移動に追随して水平方向にも撹拌され易くなると共に、バイアル瓶10の転がりも防止される。
また、従動となるローラーの回転を検知することで上記バイアル瓶が回転しているか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記第1ロボットアーム21が撹拌動作の終了したバイアル瓶を把持して上記主扉301の近くまで持ってきて、検査者に当該バイアル瓶を見せるように動作してもよい。検査者は、上記バイアル瓶内を見て粉薬が完全に溶けていないと判断したときには、追加の撹拌動作を上記コントローラ500に指示することができる。上記コントローラ500は、追加の指示があったときは上記第1ロボットアーム21を動作させて上記バイアル瓶を上記撹拌装置32上に置かせる。そして、上記コントローラ500は、上記撹拌装置32を追加の時間動作させた後、検査者に当該バイアル瓶を見せる動作を上記第1ロボットアーム21に実行させる。検査者は、上記バイアル瓶内を見て粉薬が完全に溶けていると判断したときには、撹拌動作を終了させる。上記コントローラ500は、上記終了の指示を受けると、上記追加の撹拌動作と薬剤とを対応付けて記憶し、次回、同じ薬剤についての処方があったときに、予め撹拌時間を長くするかどうかを検査者に問う処理を実行する。上記コントローラ500は、検査者が上記問いに対してイエスの操作を行ったときには、撹拌時間を長くする処理を行うことができる。
また、上記ローラー32aをその長手方向に複数領域に分け、一つの領域を偏心撹拌(縦撹拌)領域とし、他の領域を非偏心撹拌(非縦撹拌)領域とするようにしてもよい。また、縦撹拌と非縦撹拌とが行える場合、撹拌する薬剤において縦撹拌が許可されているかどうかをマスターテーブルによって判断し、縦撹拌が許可されていない薬剤は非縦撹拌をするようにしてもよい。また、上記ローラー32aを3本以上設けて、同時撹拌できるバイアル瓶の個数を多くするようにしてもよい。このように3本以上設ける場合には、上記のように長手方向に領域分けせずに、縦撹拌領域と非縦撹拌領域を形成できる。また、初期登録された撹拌時間、ローラー回転数、横または縦の撹拌の振幅をユーザーがカスタマイズできるようにしてもよい。また、混注処理室104内の温度が閾値を下回った場合に、警報を出すようにしてもよい。これによれば、温度が低いことに起因して未溶解が発生するのを防止することができる。
上記注射針着脱装置43は、図19および図20に示すように、切り込み部が形成されたチャック部43aの穴部43bにキャップ付きの注射針11cの針先が上向きで差し込まれる。モーター43cが駆動されると、図示しないカム機構によって上記チャック部43aの穴部43bが拡がって上記キャップ付きの注射針11cを差し込むことができる。上記モーター43cの駆動が停止されると、バネ43dによって上記キャップ付き注射針11cの保持状態が維持される。針回しモーター43eが駆動されると、ギヤ43fおよびギヤ43gが回転し、上記チャック部43aが回転して、上記キャップ付き注射針11cが回転される。これにより、上記注射器11に対する上記キャップ付きの注射針11cの着脱や交換が行える。また、アンプル使用時のコマ型フィルターへの付け替えが自動で行えるようになる。また、上記注射針着脱装置43は、上記キャップ付きの注射針11cの針先が上に向くので、注射針11cが外されたシリンジ本体11aの先端開口は上向きとなり、上記シリンジ本体11aの首部開口から液垂れが生じるのを防止することができる。なお、上記注射針着脱装置43は、装着される注射針11cの針先が斜め上または水平に向くように設けられていてもよい。
キャップ着脱例を以下に示す。
(ア) 第1ロボットアーム21が、キャップ付きの注射針11cを上記注射針着脱装置43に挿入し、上記注射針着脱装置43がキャップ付きの注射針11cを把持する。
(イ) 第2ロボットアーム22が、シリンジ本体11aを上記注射針着脱装置43に把持された注射針11cに当てる。
(ウ) 上記注射針着脱装置43によってキャップ付きの注射針11cを回転させて、注射針11cをシリンジ本体11aに取り付ける。シリンジ本体11aが注射針11cに押し当てられているため、注射針11cが回転すると、シリンジ本体11aに設けられたネジ部が、注射針11cに設けられたネジ部に進入し、注射針11cがシリンジ本体11aに取り付けられる。(なお、キャップ付きの注射針11cにおいては、キャップと注射針11cとが相対的な回転は不能であり、且つ、注射針11cは、注射針11cの軸方向への相対的な移動は可能になっている。)
(エ) 注射針11c付きシリンジ本体11a(注射器11)を上記注射針着脱装置43から抜き取る。
(オ) キャップは、上記注射針着脱装置43に掴まれたままとなる。
(カ) 混注処理が終わると、第2ロボットアーム22が、注射針11c付きシリンジ本体11aの注射針11cを上記注射針着脱装置43に掴まれているキャップに挿入する。
(キ) 上記注射針着脱装置43は注射針11c付きシリンジ本体11aの把持を解除する。注射針11c付きシリンジ本体11aをゴミとして捨てる。
上記(オ)、(カ)に代えて、次のような動作をしてもよい。第1のロボットアーム21が、上記注射針着脱装置43に掴まれたキャップを上記注射針着脱装置43から取出し、混注処理が終わると、第1のロボットアーム21が、第2のロボットアーム22に保持された注射針11c付きシリンジ本体11aの注射針11cにキャップを挿入してもよい。
注射針11cの交換が必要な場合は、下記の操作が実行される。
(ア)~(オ)までは、上記の通りとなる。
(a)針交換が必要になると、第2のロボットアーム22が、注射針11c付きシリンジ本体11aを上記注射針着脱装置43に掴まれているキャップに挿入する。
(b)上記注射針着脱装置43によってキャップを回転させて、注射針11cをシリンジ本体11aから外す。
(c)注射針11cが外されたシリンジ本体11aを上記注射針着脱装置43から離し、上記注射針着脱装置43に掴まれたキャップ及び注射針11cを第1のロボットアーム21が、ゴミとして捨てる。
(d)第1のロボットアーム21が、上記注射針着脱装置43に新しいキャップ付き注射針11cを挿入し、上記注射針着脱装置43がキャップ付き注射針11cを掴む。
(e)シリンジ本体11aを上記注射針着脱装置43に把持された注射針11cに押し当てる。
(f)キャップ付き注射針11cを回転させて、注射針11cをシリンジ本体11aに取り付ける。((b)~(f)までの間、即ち、シリンジ本体11aに注射針11cが付いていない間は、シリンジ本体11aは、液がこぼれないように上向きで保持さる。)
(g)注射針11c付きシリンジ本体11aを上記注射針着脱装置43から抜き取る。
(h)キャップは、上記注射針着脱装置43に残されたままとなる。
以下、上記(カ)、(キ)と同じ動作が行われる。
上記薬剤バーコードリーダ34は、図21に示すように、離間して互いに同方向に回転するローラー34aを備えている。駆動側のローラー34aはモーターなどにより回転駆動される。上記2本ローラー34aの間に上記薬剤容器10を置いて上記ローラー34aを回転させると、上記薬剤容器10が1回転してラベルの全体をリーダ部34bに向けることができる。
上記秤量計35上には、図22に示すように、注射器置き台35aが載せられている。上記秤量計35の計測結果は上記コントローラ500に通知される。上記秤量計35によって上記注射器11での計量を行うことで、実際に抜き取った液薬量(液薬入注射器11の重量-既知である空注射器11の重量)の計測等が行える。上記注射器置き台35aは注射器11を斜め上向きに保持するようになっており、秤量時に液漏れが生じ難くいようにしている。また、上記秤量計35の本体部の上面にはカバー35bが設けられており、上記本体部が上記混注処理室104内の空気に触れ難いようになっている。
上記針曲がり検知部36は、図23に示すように、互いの光線が非平行となるように配置された第1光センサ361と第2光センサ362とを備える。各光センサは発光部と受光部とからなる。また、上記針曲がり検知部36には、注射針11cが挿入移動される長穴36aが形成されている。上記第2ロボットアーム22は注射器11に装着されている注射針11cを上記輸液バッグ12の混注口に差し込む前に上記長穴36aに挿入し移動させる。この移動により、上記光線が上記注射針11cによって遮られると、上記第1光センサ361と第2光センサ362はオフする。上記光線を遮るときの注射針11cの位置情報を用いることで上記注射針11cの曲がりを検知することができる。
図24に基準部材363を示している。この基準部材363は真っ直ぐな基準針Nと基準針Mとが距離Eの間隔をあけて備えられている。例えば、本体部300の初期設定時に、上記第2ロボットアーム22の動作により、上記基準部材363の基準針Nと基準針Mを上記長穴36aに挿入し移動させる。この移動により、上記光線が上記基準針Nと基準針Mによって遮られる。上記コントローラ500は、上記光線を遮るときの基準針Nと基準針Mの位置情報を既知情報として記憶部に記憶しておく。
図25は針曲がり検知の説明図である。上記のように、初期動作として、上記第2ロボットアーム22は、基準針N,Mを上記針曲がり検知部36の予め決められたスタート点に位置させ、タイマースタートと同時に一定速度でY方向(第1光センサ361の光線、及び、第2光センサ362の光線の何れに対しても非平行である方向)に基準部材363を移動させる。この移動の速度と上記センサ361、362のオン・オフ時点のタイマー値とによって、a1地点とa2地点並びにb1地点とb2地点の位置データ(距離データ)を取得することができる。上記a1地点からa2地点の距離をA、上記b1地点からb2地点の距離をCとする。また、基準針N,Mの間隔はEであり、基準針Nが通る位置をX方向の基準点位置とすると、基準針MはX方向の基準点位置から距離Eの箇所を通る。
次に、実際の混注処理で用いる注射器11を上記第2ロボットアーム22が把持し、注射針11cを上記針曲がり検知部36の予め決められたスタート点に位置させる。このスタート点はX方向の原点位置から距離Xcの位置(本来経路上)とする。また、注射針11cの針先側で上記センサ361、362の光線を遮るようにしておく。そして、上記第2ロボットアーム22はタイマースタートと同時に一定速度でY方向に注射針11cを移動させる。この移動の速度と上記センサ361、362のオン・オフ時点のタイマー値とによって、針先が注射針検知経路上のa3地点とb3地点にさしかかったときの本来経路上での位置データ(距離データ)を取得することができる。上記a3地点からa2地点の距離をB、上記b1地点からb3地点の距離をDとする。なお、注射針11cに曲がりがなければ注射針検知経路は本来経路に一致する(Xp=Xc)。
図25では、注射器プランジャ11b側から見て注射針11cの中心に対して針先側に曲がりがある場合を想定している。この場合、針先側が本来経路から外れた注射針検知経路上を通ることになる。この注射針検知経路がX方向の基準点位置から距離Xpにある場合、注射針のX方向の曲がり成分は、Xc―Xpで表される。また、注射針11cのY方向の曲がり成分は、αで表される。
上記A,B,E,Xpに着目すると、針曲がりが無いとして、Xp=E-E×B/Aの式が得られる。また、上記C,D,E,Xpに着目すると、Xp=E-E×D/Cの式が得られる。さらに、両式から、B/A=D/Cが得られる。
しかし、上記注射針検知経路上の値である上記距離Bや距離Dをそのまま用いることはできない。具体的には、注射針11cのY方向の曲がり成分αが存在していると、上記センサ361、362は上記タイマースタートから上記成分αの距離だけa3点より遅れて応答することになるため、距離BをB+αに補正する。したがって、Xp=E-E×(B+α)/Aとなる。同様に、上記センサ361、362は上記タイマースタートから上記成分αの距離だけb3点より遅れて応答することになるため、距離DをD-αに補正する。したがって、Xp=E-E×(D-α)/Cとなる。
また、(B+α)/A=(D-α)/Cから、α=(A×D-B×C)/(A+C)となり、注射針11cのY方向の曲がり量が求まる。そして、ここで求めたαを上記Xp=E-E×(B+α)/Aに代入すると、Xpが求まる。さらに、Xc―Xpの演算を行うと、注射針11cのX方向の曲がり量が求まる。
上記コントローラ500は、上記の求めた針曲がり量に基づいて、上記輸液バッグ12の混注口を穿刺する際の針先位置が補正されるように第2ロボットアーム22を動作させる。これにより、狙った位置に注射針を刺すことができる。なお、上記針曲がりの検査は、新品の注射針11cについて1回行うこととしてもよいし、注射針11cを上記輸液バッグ12の混注口に差し込む回数が複数であるときには複数回行うようにしてもよい。また、上記針曲がり検知において、上記光線を通過するのに要した時間(センサオフの時間間隔)から注射針11cの太さも判断し、注射針11cの誤使用なども判断することができる。
上記のタイマースタートによる針位置計測に限らず、ロボットアームの座標位置から注射針11cの位置を判断することができる。また、上記第1光センサ361を平面内で例えば45°程度回転する回転板を設け、上記長穴36aを遮蔽しないように上記回転板を回転させると、上記第1光センサ361を第2光センサ362の代わりとして用いることが可能になる。この場合、複数回に分けて基準針や注射針11cを移動させることになる。
上記の例では、2つの光センサ361、362を用いて、X方向、Y方向の注射針の曲がりを検知したが、1つの光センサでX方向、Y方向の注射針の曲がりを検知してもよい。X方向の曲がりは、図25のa1~a2の距離と、a3~a2の距離との比からXpが求まるので、1つのセンサ(この場合は、光センサ361)によって検知ができる。Y方向の曲がりは、第2のロボットアーム22等によって、注射器11の向きを注射器11の軸周りに90度回転させて、再度、注射器11を図25のように、本来経路に沿って移動させる。この場合も1つの光センサでX方向の曲がりが検知できるが、注射器11が90度回転しているため、検知された曲がりは、Y方向の曲がりとなる。
なお、注射針11cをカメラで撮像し、この撮像した画像に対する画像認識で針曲がりを検知してもよい。
上記コントローラ500は、上記輸液バッグ12の混注口を上記注射針11cで穿刺した際に、上記針挿入確認カメラ44によって上記針挿入確認透明窓38の方向を撮像する。上記針挿入確認カメラ44は、上記混注処理室104外に位置する輸液バッグ12と、上記混注処理室104内の注射器11(注射針11c)を1つの画像内に収まるように撮像する。このときの撮像画像例を図26に示す。この画像により、注射針11cの先端側が輸液バッグ12内に位置しているかどうかを確認することができる。この画像は、例えば、上記タッチパネルモニタ14に表示することができる。また、上記画像は最終監査のために記憶部に保存される。
上記第2ロボットアーム22は、輸液を吸い込んだ注射器11を、上記注射器確認カメラ42によって撮像できる位置に移動させる。この移動の後、上記コントローラ500は、上記注射器確認カメラ42によって上記注射器11を撮像する。このときの撮像画像例を図27に示す。この画像により、注射針11c内の輸液の有無や量を確認することができる。この画像は、例えば、上記タッチパネルモニタ14に表示することができる。また、上記画像は最終監査のために記憶部に保存される。
例えば、上記画像が表示されている上記タッチパネルモニタ14でOKボタンが操作されて適切に混注処理が終了した輸液バッグ12は、上記輸液バッグ昇降傾斜部113によって降下される。そして、上記コントローラ500は、上記のようにOKボタンが操作された場合、さらには最終監査OKボタンが操作された場合に、上記調整コンテナ取り出し扉15の開閉ロックを解除する。換言すれば、監査で人によるOKがなされないと、上記調整コンテナ取り出し扉15を開けることができないようにしている。もちろん、エラー処理のために上記調整コンテナ取り出し扉15を開けることは可能である。また、このように、混注処理が終了した輸液バッグ12が混注装置1の本体部300に入れられた上記調整コンテナ101と同じ調整コンテナ101に戻されるので、患者情報や薬剤情報を書き換える処理が不要になる。また、排出専用のトレイを別途用意する必要がない。
上記輸液バッグ12による払い出しの他に、上記注射器取出扉302を用いて注射器11の状態でも払い出しができる。上記注射器取出扉302は、図28(A)および図28(B)に示すように、前扉部302aと奥扉部302bとをL字状に位置させてなり、縦軸蝶番302cにより回動して上記混注処理室104に通じる開口を開閉するように設けられている。そして、この注射器取出扉302は、開状態で上記前扉部302aの裏面に設けられた注射器置き台302eを上記混注処理室104外に位置させるとともに、上記奥扉部302bで上記開口を閉じるようになっている。上記注射器取出扉302の開閉は人が摘まみ302dを摘んで行う。
先にも述べたが、上記混注処理室104に清浄空気を供給する給気システムの供給口が当該混注処理室104の天井に形成されており、上記混注処理室104を陰圧にするための吸引用のスリット104bが当該混注処理室104の側面に形成されている。上記注射器取出扉302は上記天井から上記スリット104bに向かう気流を受ける位置に設けられている。これにより、前扉部302aと奥扉部302bとの間に存在する空気(開時の上記混注処理室104内の空気および閉時の外気)は素早く上記スリット104bに吸い込まれることになり、上記混注処理室104内の空気が外に出ることおよび外の空気が入ることを極力防止できる。
また、この実施形態では、上記スリット104bよりも上方の位置に、上記注射器取出扉302が設けられており、この注射器取出扉302に対する専用吸引スリット104cを上記スリット104bよりも上方の位置に設けている。上記専用吸引スリット104cは、上記注射器取出扉302の高さ領域に重なる高さ位置または上記注射器取出扉302よりも低い位置に形成されている。上記専用吸引スリット104c(上記スリット104b)が形成される側壁と上記奥扉部302bとの水平間隔Kは、200mm以内(望ましくは150mm或いは100mm以内)とされているのがよい。
上記の例に限らず、上記注射器取出扉302は、L字扉を横軸蝶番により回動させるように構成されていてもよい。この場合、L字扉におけるスリット側縁と上記スリット104bが形成される側壁との水平間隔は、200mm以内(望ましくは150mm或いは100mm以内)とされているのがよい。また、この場合の注射器取出扉302は、上記スリット104bの高さ領域に重なる高さ位置に形成されているのが望ましい。
また、上記注射器取出扉302が閉じられたタイミングで上記専用吸引スリット104cと上記スリット104bの双方または一方の吸引力を一定時間強くする制御を行うようにしてもよい。また、上記注射器取出扉302を上記主扉301に設けることに限るものではない。また、上記注射器置き台302eは奥扉部302bの表側に設けてもよい。
上記仮置き棚33には、注射針11cが付けられていない状態で注射器11(シリンジ本体11a)が首部を下向きに BR>オて仮置きされる。上記仮置き棚33には、上記首部が嵌まる首保持穴が形成されている。上記首部の径は注射器11の容量にかかわらず概ね一定であるので、首保持穴は各シリンジ本体11a専用ではなく、所定径の共通の首保持穴を設けている。
上記仮置き棚33は上記第1ロボットアーム21および上記第2ロボットアーム22の双方がアクセスできる位置に設けられているのがよい。また、上記仮置き棚33が上記混注処理室104の底面に設けていないことで、上記混注処理室104の底面の平坦化が図れる。
また、上記のように、上記コンテナ搬送部110は、上記調整コンテナ101を、上記第1ロボットアーム21に近い位置から上記第2ロボットアーム22に近い位置へと搬送する。この実施形態では、上記搬送の実行と並行して、上記第1ロボットアーム21と上記第2ロボットアーム22の少なくとも一方を動作させるようにしている。この動作は、例えば、上記第1ロボットアーム21と上記第2ロボットアーム22とでシリンジ本体11aに注射針11cを装着する動作等である。これにより、上記調整コンテナ101を上記第1ロボットアーム21に近い位置から上記第2ロボットアーム22に近い位置へと搬送する時間を利用して上記混注処理室104内で混注処理の準備が進められることになり、作業時間の短縮が図れるようになる。
また、上記のように、上記コンテナ搬送部110は、上記調整コンテナ101を、上記第1ロボットアーム21に近い位置から上記第2ロボットアーム22に近い位置へと搬送するが、この実施形態では、上記主扉301或いはゴミ収容室扉13を挟むように上記連通開口114(調整コンテナ入口)と調整コンテナ取り出し扉15(調整コンテナ出口)とを配置している。ここで、調整コンテナ入口と調整コンテナ出口とが横並びに隣接していると、入口か出口かの間違いが生じやすいが、上記のように上記主扉301或いはゴミ収容室扉13を挟むように上記調整コンテナ入口と調整コンテナ出口とを配置していると、入口か出口かの間違いが生じにくくなる。なお、上記調整コンテナ取り出し扉15(調整コンテナ出口)は本体部300の左側面に形成されていてもよい。また、上記連通開口114(調整コンテナ入口)は本体部300の前面に形成されていてもよい。
また、上記のように、上記ゴミ蓋132aの一方の側(第1ロボットアーム21の配置側)に撹拌装置32が設けられ、上記ゴミ蓋132aの他方の側(第2ロボットアーム22の配置側)に秤量計35が設けられる構成であれば、上記ゴミ蓋132aに対しては上記第1ロボットアーム21および上記第2ロボットアーム22の双方のアクセスを実現するように設計する一方で、上記撹拌装置32については、上記第1ロボットアーム21のみのアクセスとなるので、上記容器保持部25の動作特性を考慮した最適な設計が行えるようになり、上記秤量計35についても、上記第2ロボットアーム22のみのアクセスとなるので、上記注射器操作部26の動作特性を考慮した最適な設計が行えるようになる。
なお、上記第2ロボットアーム22のみが上記秤量計35にアクセスする場合、天秤で重量計測された注射器11を、第1、第2ロボットアーム21、22間で受け渡すことなく、輸液バック12に挿入できるので、効率がよい。
上記殺菌灯45、45は、例えば混注処理開始の3時間くらい前から点灯される。上記殺菌灯45、45のうち1つは上記第1、第2ロボットアーム21、22間の位置に設けられているので、上記第1、第2ロボットアーム21、22に遮られる殺菌光の量は少なくなり、上記混注処理室104内を満遍なく殺菌することができる。
ラベルが貼られた薬剤容器10を強く把持すると、上記ラベルが剥がれるおそれがあるので、ラベル無しの薬剤容器10に比べて弱い力で把持するのがよい。弱い力で把持しても、ラベルが有ることで滑り難い。ラベルの有無はマスターテーブルの情報で知ることができる。
この実施形態では、上記混注処理室104内に2台のロボットアーム21、22を設けたが、上記混注処理室104内に3台以上のロボットアームを設けてもよい。
図29に示すように、上記第1、第2ロボットアーム21、22を回転可能なディスク28に設けてもよい。上記ディスク28を回すことで、上記混注処理室104に対する上記第1、第2ロボットアーム21、22の位置を、当該第1、第2ロボットアーム21、22の位置関係を保ったまま変化させることができ、細かな作業を上記第1、第2ロボットアーム21、22を用いて行うことが容易になる。
図30に示すように、例えば撹拌装置32を制御ボックス320上に配置して独立型の撹拌装置を構成することができる。上記制御ボックス320には、ローラーの回転速度調整ボタン、撹拌時間設定ボタン、横揺れの入り切りボタン、縦揺れの入り切りボタンなどの各種ボタン321やボリュームなどが設けられる。
なお、上記実施形態においては、混注処理を上記ロボットアーム21、22により行うようにしたが、例えば注射器11を保持して回動させる動作を特許文献1または特許文献2の回転機構などを用いて混注処理を行うようにしてもよいものである。
また、この実施形態では、混注装置1は電力供給系統を2系統持っている。一方の系統は、通常(停電していないとき)使用するものである。他方の系統は、停電時に、混注装置1が設置された医療施設の予備電源から電力供給を受けるために使用するものである。混注装置1は、停電の発生を検知する機能を備えている。停電の発生は、例えば、上記一方の系統からの電力供給が行われているか否かで判断できる。停電が発生した時、処理(例えば、調整コンテナ101のICタグを読んでから、混注した液薬を輸液バッグ12に注入するまでの処理)が実行中である場合、混注装置1は、他方の系統を使用して予備電源からの電力供給を受け、実行中の処理を完了してから、停止する。これにより、処理が途中で終わることない。また、混注装置1を停止させ、他の混注すべき処方がある場合、混注処理を手作業で行うことで、予備電源の電力消費量を抑えることができる。
また、混注装置1は、上記混注処理室104内のシャッター111を開いている時は、閉じている時よりも、スリット104bの吸引力を増して、上記混注処理室104内の圧力をより低くしてもよい。これによれば、シャッター111が開いている際に、上記混注処理室104内の空気がコンテナ搬送部110に出ていくことをより確実に防ぐことができる。上記混注用連通口37にシャッターが設けられている場合も上記と同様に、上記混注用連通口37のシャッターを開いている時は、閉じている時よりも、スリット104bの吸引力を増して、上記混注処理室104内の圧力をより低くしてもよい。また、混注装置1は、密閉ゴミ蓋132aを開いている時は、閉じている時よりも、ゴミ用連通筒132の側面の排気経路133、及び、ゴミ収容室13aに設けられた排気経路134の吸引力を増して、上記混注処理室104内にゴミ袋、及び、ゴミ収容室13aから空気が流入することをより確実に防いでもよい。
また、上記第1、第2ロボットアーム21、22に上記薬剤バーコードリーダ34や薬剤の重量を計測するロードセルを設けてもよい。上記ロードセルを用いると、注射器で薬剤を抜き取ったときに、その場で抜き取った薬剤の重量を検知することができる。
また、例えば上記輸液バッグ昇降傾斜部113のフック部113aに輸液バッグ重量を計測するロードセルを設け、また上記薬剤バーコードリーダ34に薬剤容器重量を計測するロードセルを設けてもよい。上記薬剤バーコードリーダ34のロードセルで薬剤抜取重量を計測し、その重量分だけ上記輸液バッグ昇降傾斜部113のロードセルの計測重量が増えていれば、正常な混注が行われたと判断できる。この構成の場合、混注処理室104内の上記秤量計35を省略することが可能である。
また、混注済みの輸液バッグの混注口に薬剤が付着している可能性があるので、混注後に混注口を清掃具で清掃するようにしてもよい。例えば、上記混注処理室104内に置いてある清掃具を上記第2ロボットアーム22で把持し、この第2ロボットアーム22の動作で清掃することが考えられる。また、上記調整コンテナ101に入れておいた使い捨ての清掃具を上記第2ロボットアーム22が直接に把持するか或いは上記第1ロボットアーム21を介して間接的に把持し、この第2ロボットアーム22の動作で清掃することが考えられる。また、上記使い捨ての清掃具を一旦仮置き棚33に仮置きすることもできる。使用済みの使い捨て清掃具は上記ゴミ箱131に廃棄してもよい。
また、消毒具或いは使い捨ての消毒具を用意し、これら消毒具を上記第1ロボットアーム21或いは上記第2ロボットアーム22が把持し、これらロボットアームの動作によって、混注前に混注口や注射器などを消毒するようにしてもよい。また、これらロボットアーム同士でお互いを消毒するようにしてもよい。
また、上記第1、第2ロボットアーム21、22と上記撹拌装置32とを同時に動作させて、例えば、上記撹拌装置32で撹拌が必要な薬剤を撹拌している間に、撹拌不要な薬剤を上記第1、第2ロボットアーム21、22で輸液バッグ12に注入するなどの作業を行うようにしてもよい。
また、上記第1ロボットアーム21或いは第2ロボットアーム22でアンプルを把持し、このアンプルを公転させる回転動作を行うことにより上記アンプルの頭部(首部)に存在する少量の液薬を本体内に落下させた後に、上記アンプルの頭部をアンプルカッター31でカットするようにしてもよい。
また、ヤスリを用いる上記アンプルカッター31に替えて、水素ガスの炎でアンプルを溶融カットするようにしてもよい。水素ガスの燃焼であれば水が生成されるだけであるので、混注処理室を特に汚すことはない。また、溶融カットであるので削り屑が生じないという利点がある。
また、注射器11の注射針11cが曲がっている場合には、上記針曲がり検知部36で曲がりを検知できるので、この曲がり検知結果を、針キャップに注射針11cを差し込む動作に利用することができる。すなわち、図31(A)に示すように、注射針11cの基部中心と針キャップ11dの入口中心とを位置合わせたのでは、針先が針キャップ11dの入口に入らないことがある。そこで、針先が針キャップ11dの入口中心に位置するように、注射針11cの曲がりの程度に基づいて注射針11cの先端が針キャップ11dの中心に位置するように両者の相対位置を補正し、注射針11cの先端を針キャップ11dに入れる。そして、途中まで注射針11cを入れた後、注射針11cの基部中心と針キャップ11dの入口中心とを一致させる移動動作を行って最後まで入れる。この動作は、例えば、第2ロボットアーム22と上記注射針着脱装置43とを用いて行うことができる。
上記針キャップ11dは成形品でメーカーによってはやや歪があるため、上記注射針11cを上記針キャップ11dの開口に真っ直ぐ入れようとしても入らないことがある。図31(B)に示すように、上記注射針11cの軸を斜めにした状態で上記開口の中心に針先端を位置させ、斜め状態を徐々に真っ直ぐに戻しながら深く挿入していくのが望ましい。これによれば、針先のカット面の方向にもよるが、適切に挿入される割合が高まる。
上記実施例では、上記第1、第2ロボットアーム21、22を上記混注処理室104内に配置したが、これに限らない。このような混注装置は、例えば、図32に示すように、一般的な安全キャビネット104Aを用い、上記第1、第2ロボットアーム21、22として床置き型のロボットアーム21A、22Aを上記安全キャビネット104Aの外に置き、上記第1、第2ロボットアーム21A、22Aが上記安全キャビネット104Aの混注処理室内にその開口部から入れるようにした構造を採用してもよい。また、図29に示した構造と同様に、上記第1、第2ロボットアーム21A、22Aを、本体部23上の回転可能な旋回支持部28Aに設けてもよい。すなわち、上記第1、第2ロボットアーム21A、22Aを、本体部23に旋回軸を有した双腕ロボットとしてもよい。また、これら第1、第2ロボットアームは、それぞれ7軸以上で駆動されるものでもよい。第1、第2ロボットアーム21A、22Aが混注処理室内で混注すると、第1、第2ロボットアーム21A、22Aが薬剤に曝される可能性がある。薬剤に曝された第1、第2ロボットアーム21A、22Aを処理せずに混注処理室から出すと、危険である。そこで、第1、第2ロボットアーム21A、22Aを殺菌灯45で殺菌など、第1、第2ロボットアーム21A、22Aを清掃する処理をした後、第1、第2ロボットアーム21A、22Aを混注処理室から出すのが好ましい。また、第1、第2ロボットアーム21A、22Aは混注処理室外に入れる直前に、混注処理室外で、第1、第2ロボットアーム21A、22Aを清掃してもよい。混注処理室外において付着した物を取り除いてから第1、第2ロボットアーム21A、22Aを混注処理室に入れるため、混注処理室が汚染されず、混注が安全な状態で行うことができる。
また、上記混注装置において、上記第1、第2ロボットアーム21A、22Aを、本体部23ごと上記安全キャビネット104Aに近づけたり、また遠ざけたりするためのレール機構24を設けておいてもよい。
また、上記第1、第2ロボットアーム21A、22Aの近傍に配置したテーブル305上に注射器等がセットされた調整コンテナ101Aを置いておき、上記ロボットアームまたはコンベヤで上記調整コンテナ101Aを上記安全キャビネット104A内に運ぶようにしてもよい。そして、混注済の輸液バッグを同じ調整コンテナ101に戻してもよい。
また、患者ごとの薬剤や輸液バッグをセットした調整コンテナをストッカーに溜めておく構成を採用してもよい。例えば、図33に示すように、ストッカー306を設け、患者ごとの薬剤や輸液バッグをセットした調整コンテナ101ができ次第、入口306aから入れていく。各調整コンテナ101には患者ごとに無線タグ(RFID等)やバーコード等が付されており、どの患者の調整コンテナ101が何段目にストックされているかをストッカー306で管理しておくことができる。上記ストッカー306は、混注処理1の本体部300から患者(ID)を指定されると、その患者の調整コンテナ101を上記本体部300の連通開口114の高さに移動し、例えばコンベヤなどで上記調整コンテナ101を上記連通開口114に入れる。
また、上記輸液バッグ12としては、柔軟なフィルム体の他に、硬質素材のプラスチックボトルがある。このプラスチックボトルは膨らまないため、大気圧状態のプラスチックボトル内に液薬を入れると、このプラスチックボトル内が陽圧になる。このように陽圧になると、看護師が点滴作業のためにプラスチックボトルのゴム栓に針を刺したときに、プラスチックボトル内から液薬が飛び出るおそれがある。
そこで、上記プラスチックボトルから空気又は補液を注射器で抜き取り、上記プラスチックボトル内を陰圧にする。そして、例えばアンプルの液薬を上記注射器11に抜き取り、この注射器11を用いて液薬を上記陰圧状態の上記プラスチックボトルに入れる。この注入時の注射器11(プランジャ11bをシリンジ本体11aに押し込んでいる状態)を上記注射器確認カメラ42で撮像することができる。この方法では、上記プラスチックボトル内から空気等を抜くためだけにゴム栓に針を刺すことになる分、針刺し回数が増える。なお、空容器を上記調整コンテナ101にセットしておいて、上記空容器に抜き取った補液を捨てるようにしてもよい。
一方、上記プラスチックボトルから空気又は補液を注射器で抜き取らずに、例えばアンプルの液薬を上記注射器11により大気圧状態の上記プラスチックボトルに入れる方法を採用することもできる。この場合、上記プラスチックボトル内は陽圧になるので、上記プラスチックボトル内の空気を抜き取って大気圧状態に戻す。この方法であれば、上記空気を抜き取って大気圧状態に戻す前の段階において、注射器11(プランジャ11bをシリンジ本体11aに押し込んでいる状態)を上記注射器確認カメラ42で撮像することができる。また、この方法であれば、上記プラスチックボトルのゴム栓に針を刺す回数が増えない利点がある。
なお、上記プラスチックボトルを用いる場合の問題は、柔軟なフィルム体の輸液バッグ12が目一杯膨らんでいるような場合にも生じる。また、上記いずれの方法を採用するかを処方内容情報に書き込んでおき、この処方内容情報に基づいていずれかの方法が実行されるようにしてもよい。
図34は上記第1ロボットアーム21における上記容器保持部25の変形例を示している。この容器保持部25は一方の把持爪25aの略V型の凹把持部25bによる2点接触および他方の把持爪25aの略V型の凹把持部による2点接触の合計4点接触で上記薬剤容器10の胴体部を保持する。そして、上記凹把持部25bは例えば上記把持爪25aの移動方向(把持動作方向)と直交する方向に軸方向が設定されたピン25cに支持されており、上記把持動作方向を含む面内で回動することができる。すなわち、上記第1ロボットアーム21は、上記薬剤容器10を保持する際に接触する一対の凹把持部25bを有しており、一方の凹把持部25bは可動に設けられている。上記ピン25cによる回動の他、弾性部材により一方の凹把持部25bを可動に設けてもよい。
上記薬剤容器10の個体ごとに真円度にばらつきがあるが、上記凹把持部25bを回動可能にしたことにより、上記薬剤容器10の保持が適切に行える。また、上記薬剤容器10のいびつさやラベルの厚みによって当該薬剤容器10の保持のための接触が適切行われないおそれがあっても、上記凹把持部25bが把持方向面内で回動することで上記接触が適切に行われるようになり、薬剤容器10の保持が適切に行われる。
図34に示した構造では、上記薬剤容器10と接触することで動く可動部である上記凹把持部25bを、先端側のアンプル把持部と基部側のバイアル把持部の両方に設けたが、このような構成に限るものではない。
上記混注処理室104内には部材が取外し可能に設けられており、少なくとも1台のロボットアーム21、22は、上記部材の有無を確認するために、上記部材を掴みに行く動作を実行してもよい。これによれば、上記部材を掴みに行く動作を実行して当該部材が掴めた場合に当該部材が取り付けられていることを確認することができる。また、上記部材の有無を確認するためのセンサも不要にできる。
例えば、上記部材に対する掴み位置は予め座標データで登録されており、上記コントローラ500は、上記座標データで示される箇所に上記ロボットアームを移動させる。本来在るべき部材が取り付けられていないときには、上記容器保持部25の一対の把持爪25aの間隔がゼロになる。よって、上記把持爪25aを駆動する上記モーター251の動作状況(駆動パルス数、駆動時間など)から、一対の把持爪25aの間隔がゼロ或いは上記部材の厚みより狭いと判断される場合に、部材が取り付けられていないと判断する。なお、上記部材には、上記秤量計35上に置かれる上記注射器置き台35a、上記仮置き棚33にセットされる部材などがある。上記動作は、例えば、当該混注装置の電源立上時から混注動作の開始時までの間に行われる。
上記混注処理室104の例えば上記針曲がり検知部36内に、図35に示すように、上記注射器11に取り付けられた注射針11cの軸方向先端位置を検知する針先端検知部39が設けられていてもよい。これによれば、上記第2ロボットアーム22での上記注射器11の把持位置から上記注射針11cの先端までの正確な距離を判断することができる。上記針先端検知部39としては、上記注射針11cの軸方向に直交するように発光部39aと受光部39bを備えるエリアセンサを用いることができる。上記コントローラ500は、上記第2ロボットアーム22によって上記注射器11を針軸方向に少しずつ移動させながら、上記針先端検知部39の出力を監視し、この出力に変位が生じた時点で上記注射器操作部26の注射器把持位置に対する上記注射針11cの先端位置を判断することができる。そして、上記コントローラ500は、上記注射器操作部26の注射器把持位置に対する上記注射針11cの先端位置が予定する位置と異なる場合には、その差を補正値として以後の動作を補正することができる。この補正により、液薬の抽出量精度を高めることができる。
なお、上記針先端検知部39を上記針曲がり検知部36の箇所以外に設けることもできる。
上記第2ロボットアーム22は、上記注射器操作部26によって輸液または液薬を上記注射器11内に吸引する際に、処方内容情報で規定される液量よりも多くの液量を吸い込むのに必要な引き動作を実行するようにしてもよい。これによれば、上記プランジャ11bの先端ゴムとシリンジ本体11aの内側との摩擦により、上記先端ゴムが当該プランジャ11bの引き量通りに動いてくれない場合でも、上記注射器操作部26によって上記プランジャ11bの引き動作を実行した後に、上記規定される液量となる位置まで上記プランジャ11bを上記注射器操作部26で戻すことで、上記規定される液量をシリンジ本体11a内に確実に取り込むことができる。例えば、使用するタイプの注射器の先端ゴムが2mm程度動く場合があるのであれば、処方内容情報で規定される液量を吸い込むのに必要な引き量よりも例えば3mm余計に上記プランジャ11bを引くように予め設定しておく。そして、上記第2ロボットアーム22は、上記注射器操作部26によって、輸液または液薬の吸込み処理の後に、上記プランジャ11bを3mm押す。
上記秤量計35の精度が注射器11内に吸い込む液量が多いほど粗くされるようにしてもよい。ここで、上記秤量計35の精度を上げるほど計測に要する時間が長くなる一方、上記注射器11内に吸い込む液量が多いほど要求される精度は低くなる。よって、上記秤量計35の精度を注射器11内に吸い込む液量が多いほど粗くすると、液量に関わらず上記秤量計35の精度を固定にしている場合の計測時間の長時間化を回避することができる。上記秤量計35の精度の変更は、当該秤量計35が本来的に持っているレンジを切り替えることで実行できる。例えば、上記コントローラ500は、処方内容情報に基づいて注射器11内に吸い込む液量を判断し、液量が50mlを超える場合に、第1レンジを選択し、液量が50ml以下の場合に、上記第1レンジよりも精度が高い第2レンジを選択する。もちろん、2段階に限らず、3段階以上の切り替えを行うようにしてもよい。また、複数の薬剤容器10から液薬を吸引するために1つの注射器11内で液量が段階的に増えていく場合には、その増加に応じてレンジを変更するようにしてもよい。また、上記秤量計35のレンジを変更することなく、上記秤量計35の精度を変更することも可能である。例えば、上記コントローラ500は、液量が50mlを超える場合に、小数点以下1桁目の数値の収束を待って計量値を取得し、液量が50ml以下の場合に、少数点以下2桁目の数値の収束を待って計量値を取得するようにしてもよい。また、単に、測定物の重さに応じて、数値の収束を待つ桁数を変更する(軽いほど収束を待つ桁数を増やす)ようにしてもよい。
上記混注処理室104内に入れられた上記注射器11で輸液または液薬を吸引する動作をする以前に、上記混注処理室104内で上記注射器11のプランジャ11bをシリンジ本体11aに押し込む動作を実行するようにしてもよい。これによれば、上記混注処理室104内に入れられた上記注射器11のプランジャ11bの先端とシリンジ本体11a内の先端側との間に隙間が存在していた場合でも、当該隙間を解消することができる。もし、上記隙間が存在していた場合には、輸液または液薬を吸引する開始点位置(原点位置)がずれていることになり、正確な吸引動作が実行されない。これに対し、上記の構成であれば、正確な吸引動作が実行できる。なお、上記混注処理室104内で上記注射器11のプランジャ11bがシリンジ本体11aに完全に押し込まれたとの判断は、例えば、上記注射器操作部26における上記プランジャ保持部262の上記移動部263の駆動モーターに生じるトルクが所定の値となった場合に行うようにすればよい。また、上記隙間の解消動作の実行タイミングは、上記混注処理室104内に入れられた上記注射器11で輸液または液薬を吸引する動作をする以前であれば、いつでもよく、例えば、上記注射器11に注射針11cを装着する前に行ってもよいし、注射針11cを装着した後に行ってもよいものである。
上記隙間の解消動作は、上記第2ロボットアーム22が上記注射器11のシリンジ本体11aを上記注射器操作部26によって保持した状態で、上記プランジャ保持部262の上記移動部263を用いて行うようにしてもよい。これによれば、上記第2ロボットアーム22が本来的に行う上記注射器11のシリンジ本体11aを保持する動作を活かすことができ、隙間解消の動作時間の短縮が図れる。なお、上記隙間の解消動作は、上記プランジャ11bの鍔部を保持する一対の把持爪262aで上記鍔部を挟んだ状態で実行してもよいし、上記鍔部を挟まずに一対の把持爪262aを閉じた状態で、当該把持爪262aを上記鍔部に押し当て上記プランジャ11bをシリンジ本体に押し込むようにしてもよい。
上記調整コンテナ101が上記混注処理室104の外側のセット位置(例えば、上記トレイ用開口104aの下方)にセットされる構成において、上記コントローラ500は、以下の処理を行うようにしてもよい。なお、上記調整コンテナ101は、上記薬剤用トレイ102を移動可能に保持しており、当該薬剤用トレイ102を上記混注処理室104内に臨ませることができる。また、上記調整コンテナ101には、上記薬剤用トレイ102および上記輸液バッグ12が保持される輸液バッグ保持部103が取外し可能に設けられている。
例えば、上記コントローラ500は、上記セット位置にセットされた上記調整コンテナ101から上記薬剤用トレイ102を上記混注処理室104内に移動する処理と、上記薬剤用トレイ102を上記混注処理室104内に残したまま上記調整コンテナから上記輸液バッグを針刺しのために保持する保持動作部である上記輸液バッグ昇降傾斜部113に上記輸液バッグ保持部103を渡す処理と、上記輸液バッグ保持部103が無い状態の上記調整コンテナ101を上記セット位置に戻す処理と、上記セット位置に戻された上記調整コンテナ101に上記薬剤用トレイ102を戻す処理と、を行う。
これによれば、粉薬が入れられている薬剤容器(バイアル瓶)10内に上記輸液バッグ12の輸液を注射器11で注入する処理を実行する場合、上記注射器11や薬剤容器10を上記薬剤用トレイ102から取り出す処理および注射器11を上記第2ロボットアーム22にセットする処理等を行っている間に、上記輸液バッグ昇降傾斜部113に上記輸液バッグ保持部103を渡すことが可能になる。上記注射器11で輸液バッグ12から輸液を吸い取る準備ができたときには、上記輸液バッグ昇降傾斜部113に上記輸液バッグ保持部103を既に渡しておくことが可能であるので、上記第2ロボットアーム22にセットされた注射器11で上記輸液バッグ12から輸液を吸い取る処理を迅速に実行できる。また、空になった上記薬剤用トレイ102を上記セット位置に戻された上記調整コンテナ101に戻すことができる。
上記処理は、粉薬が入れられている薬剤容器(バイアル瓶)10が上記薬剤用トレイ102にセットされ且つ上記調整コンテナ101に上記輸液バッグ12がセットされた場合にだけ実行するようにしてもよい。また、上記条件の判断は、処方内容情報に基づいて、上記コントローラ500が判断することができる。また、上記実施形態では、上記薬剤用トレイ102を昇降させるトレイ昇降部112が設けられており、このトレイ昇降部112は例えば4本の昇降可能に設けられたシャフト112aによって上記薬剤用トレイ102を下から持ち上げている。また、上記調整コンテナ101の下面には上記4本のシャフト112aが通る貫通孔が形成されている。このため、上記シャフト112aが上記薬剤用トレイ102を下から持ち上げた後に上記薬剤用トレイ102の縁を支持する図示しない支持爪部を上記コンテナ搬送部110に設けておく。上記支持爪部は、例えば電磁ソレノイドなどのアクチュエータによって移動できる。上記薬剤用トレイ102を上記支持爪部で支持した後、上記シャフト112aを降下させることで、上記調整コンテナ101を上記コンテナ搬送部110上で移動させることができる。また、上記調整コンテナ101を上記セット位置に戻した後、上記シャフト112aを上昇させて上記薬剤用トレイ102を支持し、上記支持爪部を引っ込めた後、上記シャフト112aを降下させることで、上記薬剤用トレイ102を上記調整コンテナ101に戻すことができる。また、上記コンテナ搬送部110に上記シャフト112aをスルーさせる溝を形成しておくと、上記シャフト112aを降下させることなく、上記薬剤用トレイ102を上記混注処理室104内に臨ませたまま上記コンテナ搬送部110を移動させることができる。
上記薬剤用トレイ102は、上記混注処理室104内に臨んだ状態(現れた状態)で所定以上の荷重を上から受けた場合に、下方に移動するようになっていてもよい。これによれば、例えば、上記第1ロボットアーム21で薬剤用トレイ102上の薬剤容器10を把持することに失敗して上記薬剤用トレイ102が下方に押されることになっても、上記薬剤用トレイ102が下方に移動するので、上記薬剤容器10や上記薬剤用トレイ102が破損するといった事態を防止することができる。上記実施形態では、図36にも示すように、上記薬剤用トレイ102を昇降させるトレイ昇降部112が設けられており、このトレイ昇降部112は例えば4本の昇降可能に設けられたシャフト112aによって上記薬剤用トレイ102を下から持ち上げる。また、上記シャフト112aは支持板112bに支持されており、この支持板112bはねじシャフト112cに螺合されたナット部が固定されている。そして、上記ナット部および上記支持板112bは、荷重を上から受けた場合に上記ねじシャフト112cに沿って下方に移動する。ここで、上記ねじシャフト112cを回転するモーターへの通電を、上記薬剤用トレイ102が上記トレイ用開口104aの位置に上昇したときに止めるとすると、上記所定以上の荷重は上記ナット部と上記ねじシャフト112cとの機械的な条件だけで決定される。一方、上記モーターの通電を継続する構成を採用すれば、この通電の電力値で上記所定以上の荷重を調整することが可能である。
上記薬剤用トレイ102は、上記荷重が取り除かれると自動的に上昇して上記混注処理室104内に臨む位置に戻ってもよい。なお、上記モーターがパルスモータでない場合でも、ロータリーエンコーダ112dを設けておくことにより、上記薬剤用トレイ102の下がり量を判断することができる。この下がり量の分だけ上記モーターを駆動することで、上記薬剤用トレイ102は、上記混注処理室104内に臨む位置に戻る。上記薬剤用トレイ102が下がった場合に把持動作の再トライを行う場合は、この再トライの前に上記モーターの駆動を開始して上記薬剤用トレイ102を規定位置まで上昇させる。
上記薬剤用トレイ102の昇降は上記ねじシャフト112cによる機構に限らず、ベルト機構などを用いて行うことが可能である。また、上記所定以上の荷重を受けた場合の上記薬剤用トレイ102の下方移動を、その昇降装置によって行うのではなく、衝撃吸収装置(バネやアブソーバー等)で行うこともできる。また、上記薬剤用トレイ102の縁を支持する上記支持爪部を設ける構成を採用する場合には、上記支持爪部を昇降装置によって昇降するようにしてもよいし、または上記支持爪部に衝撃吸収装置を設けてもよいものである。
上記混注処理室104内に臨んでいる上記薬剤用トレイ102の傾きを検出する傾き検知センサを備えていてもよい。例えば、上記シャフト112aが採用される構造において、上記第1ロボットアーム21が上記シャフト112aの外側位置で上記薬剤用トレイ102を下方に押した場合、上記シャフト112aを支点にして上記薬剤用トレイ102が傾く可能性がある。上記傾き検知センサを備えていれば、上記コントローラ500は、上記薬剤用トレイ102の傾きを検出したときに、エラーが生じたとして所定の処理を実行することができる。上記傾き検知センサとしては、例えば、上記薬剤用トレイ102の底を斜めから撮像するイメージセンサ112eを用いることができ、正常状態のトレイの撮像画像と傾斜状態のトレイの撮像画像との形状相違で傾斜を判断することができる。もちろん、このような光センサに限定されるものではない。なお、上記薬剤用トレイ102の縁を支持する上記支持爪部を設ける構成を採用する場合において、上記傾き検知センサを備えることも有意である。
図37に示すように、上記混注処理室104を開閉する主扉301と、上記主扉301の裏面の周囲部に設けられた扉パッキン301aと、上記主扉301が閉じたときに上記扉パッキン301aに接するように上記混注処理室104の筐体105に設けられた筐体パッキン105aと、上記主扉301に設けられた可動爪部301bと、上記可動爪部301bが入り込むように上記筐体105に設けられた凹部105bと、上記可動爪部301bの状態を検知する第1センサ301cと、上記主扉301が上記筐体105に近接したことを検知する第2センサ301dと、上記第1センサ301cで上記可動爪部301bが出ている状態であることを検知し且つ上記第2センサ301dで上記扉が上記混注処理室104の筐体105に近接したことを検知した場合に、上記主扉301が閉じたと判断する判断部(上記コントローラ500)と、を備えていてもよい。なお、上記可動爪部301bが上記凹部105bに入り込んだ状態で上記主扉301の確実な閉状態が担保されるようになっている。
これによれば、上記パッキン301a、105aと上記可動爪部301bと上記第1、第2センサ301c、301dとによる比較的簡単な構造で上記主扉301の開閉を確実に実行することができる。なお、上記可動爪部301bを上記筐体105に設け、上記凹部105bを上記主扉301に設けることもできる。また、上記第1、第2センサ301c、301dとしては接触スイッチや近接スイッチなどを用いることができる。
図38(A)は上記輸液バッグ12の混注口(ゴム栓)の一例を示しており、最も外側の円は混注口の外縁を示し、最も内側の円は混注装置側で設定した針刺し実行エリア12aであり(ハッチング領域)、中間の円は当該混注口で針刺し可能なエリアを示し、上記最も内側の円と中間の円との間の3個の円は瓶針や注射針を看護士などの作業者が射し込み易いように薄肉にされたポート部である。そして、図38(B)は、図3(A)の上記針刺し実行エリア12aの拡大図であり、上記針刺し実行エリア12a内で針刺しが予定される4個の円領域12bを示している。なお、上記瓶針は、点滴用チューブの人体側針と反対側に位置する針である。
上記瓶針用のポート部が混注口の中心からずれているタイプで設定される上記針刺し実行エリア12aは、混注口の中心から上記ポート部の最も近い部分までの距離r1を半径とする円領域とされる。換言すると、混注口の中心から上記ポート部の最も遠い部分までの距離をr2とする円領域から上記距離r1を半径とする円領域を除いたドーナツ状の領域を避けて注射針11cを刺すようにしている。すなわち、上記ドーナツ状の領域は当該混注装置にとって針刺し禁止エリアとされている。上記中間の円内は作業者にとって針刺し可能なエリアであるが、当該混注装置にとっては上記針刺し禁止エリアと上記針刺し実行エリア12aとが存在することになる。なお、上記混注口において、上記距離r2を半径とする円領域の外側の領域も上記針刺し実行エリア12aとしてもよい。
ここで、人が注射器11で針刺しを行う場合は、瓶針用のOUTポートとされる部分を避けて針刺しを行うことは容易にできるが、本混注装置では上記OUTポートの位置が判断できないため、上記
OUTポートとされる部分を避けて上記ドーナツ状の領域に針刺しを行うことはできない。すなわち、上記ポートの混注口の径方向の位置は定まっているが、混注口の周方向における位置は輸液バック12ごとに異なっている。これは、輸液バック12にゴム栓を装着する際に、混注口の周方向におけるポートの位置については、任意とされているためである。すなわち、混注口の360°のどの位置にポートが有るかどうかは分からない。そこで、混注口の中心から距離r1を半径とする円領域である上記針刺し実行エリア12aにおいて針刺しを実行することで、上記ポートに針刺しを行うことを回避できる。
このように、本混注装置は、的確な針刺しを実行するために、上記輸液バッグ12の混注口における注射針11cの針刺し実行エリア12aを上記混注口の中心を中心とする円形範囲で選出する処理と、上記針刺し実行エリア12a内に上記注射針11cを差し込む処理と、を行うようにしてもよい。なお、OUTポートとされる部分が混注口の中心部に存在するタイプについては、OUTポートとされる中心円部分を除くドーナツ状の針刺し可能エリア内で針刺しを行うようにすればよい。
なお、上記混注用連通口37に位置させた輸液バッグ12の混注口を撮像カメラで撮像して得られる撮像画像からOUTポートとされる部分を判断し、OUTポートを避けて針刺しを実行する構成とすることもできる。例えばOUTポートを二重円の形状とし、画像認識で二重円と判断した領域内をOUTポートとして、これを避けて針刺しを行う。
また、使用される輸液バッグ12の混注口のタイプごとの情報(針刺し実行エリア12aの種類)は、上記マスターテーブルに格納しておくことができる。また、上記針刺し実行エリア12a内で針刺しが予定される円領域12bの個数や使用順序を上記マスターテーブルに格納しておくことができる。また、上記マスターテーブルには、輸液バッグ12の液量、メーカー名、内容物(生理食塩水、ブドウ糖等)、混注口のゴム栓の厚みなどの情報も格納できる。また、このような情報は、上記瓶針用のポート部が混注口の中心からずれていないタイプの輸液バッグについても格納しておくことができる。例えば、図42および図43に示すように、混注口として(1)~(5)の5タイプあるのであれば、5種類の針刺し実行エリアの情報を上記マスターテーブルに格納しておくことができ、処方内容情報に基づいて、混注処理で使用される輸液バッグの針刺し実行エリアを知ることができる。なお、図42および図43において、ハッチングされた領域は針刺し実行エリアであり、この針刺し実行エリアは四角枠内で拡大して図示されている。この拡大された針刺し実行エリア中の数字が付記された円形部分が混注装置の針刺し箇所であり、複数回の針刺しが行われる場合には数字の小さい順に行われる。なお、(1)、(4)、(5)のタイプについては針刺し箇所が20箇所存在するが、全てに数字を付記しているのではく、1~10までの数字を付記し、11以降は省略している。また、上記針刺し箇所は円周方向に等間隔で形成されている。
また、図39に示すように、上記供給部(クリーンベンチ)200の開口を開閉する上記扉201が少し開けられた状態で、上記連通開口114の図示しないシャッターが開けられると、上記コンテナ搬送部110が陽圧に設定されているため、当該コンテナ搬送部110からの空気が上記扉201の開口部から出て作業者の腹部に比較的強く当たることがある。
上記空気清浄装置206による作業空間内への空気供給によって上記作業空間内は若干陽圧とされるが、上記連通開口114における上記シャッターが開けられたときには、上記空気清浄装置206の空気供給量を減少させる。例えば、減少前を100%とすれば、90%以上99%以内の範囲で減少される。
また、上記供給部200の開口の下辺構成部に、メッシュ部材207およびダクト経路を設け、上記連通開口114における上記シャッターが開けられたときに、当該ダクト経路から空気吸引を開始する、或いは空気吸引量を多くするようにし、上記扉201の開口部から強く空気がでないようにしてもよい。
図40は上記注射器操作部26に設けられた上記第2把持爪262bで容器60内の脱脂綿61を把持する様子を示している。例えば、上記脱脂綿61が入れられた容器60は上記調整コンテナ101にセットされ、第1ロボットアーム21によって上記混注処理室104内の仮置き台の上に置かれる。そして、上記輸液バッグ12内への液薬注入処理が完了した後、例えば、第1ロボットアーム21が上記容器60を保持した状態で、図40に示すように、第2ロボットアーム22の上記注射器操作部26が上記第2把持爪262bを用いて上記容器60内から上記脱脂綿61を摘み出す。さらに、上記第2ロボットアーム22は、上記脱脂綿61で上記輸液バッグ12の混注口を拭く動作を実行する。そして、この拭き動作の後、上記密閉ゴミ蓋132aが開けられ、上記第2ロボットアーム22は、使用済みの上記脱脂綿61をゴミ箱131に投下する。これによれば、上記混注口に付着していた液薬を上記混注処理室104内で除去することができる。
また、遮光保存が必要とされる薬剤が用いられる場合、混注処理の後には人の手によって遮光袋内に混注済みの輸液バッグが入れられる。本混注処理においても、上記輸液バッグ12を遮光袋に入れた状態で上記調整コンテナ101にセットすることが可能である。
また、遮光保存が必要とされる薬剤が用いられる場合に上記混注処理室104内の照明を消灯して混注処理を実行するようにしてもよい。ただし、監査用撮影時には上記混注処理室104内を一時的に照明するようにしてもよい。用いられる薬剤が遮光を必要とするか否かは、マスターテーブルに薬剤ごとの遮光要否フラグを設定しておき、遮光要否フラグがオンであるときに、上記消灯処理を実行すればよい。
図41は、輸液バッグ12の混注口の首が長い場合におけるチャック部140でのスペーサ143の使用を示している。上記混注口の首が長いために混注口の頭部と上記チャック部140との間に隙間が生じると、針刺し時に輸液バッグ12が動くおそれがある。上記隙間を埋めるように1個または複数のスペーサ143を上記上側部材142に装着すると、上記輸液バッグ12の移動を防止することができる。例えば、上記上側部材142および上記スペーサ143には互いに嵌合する凸部と凹部が形成されており、上記円柱凸部と円形凹部を嵌合させることで、上記装着が行える。
器材(注射器11、注射針11c、薬剤など)の使用順序を考慮して上記薬剤用トレイ102から上記混注処理室104内への取込みを行うようにしてもよい。これにより、2本のロボットアーム21、22の動作待ち状態を少なくして混注処理時間の短縮を図ることが可能になる。例えば、上記コントローラ500は、処方内容情報から最初に使用する注射器11および注射針11cを知得し、上記知得した注射器11および注射針11cを画像認識結果に基づいて上記薬剤用トレイ102から選出する。上記コントローラ500は、第1ロボットアーム21に最初に注射針11cを把持させ、上記注射針着脱装置43に注射針11cをセットさせる。次に、第1ロボットアーム21に注射器11を把持させ、この注射器11を第2ロボットアーム22の注射器操作部26に渡す動作を実行させる。また、上記コントローラ500は、上記注射器11に上記注射針11cを装着する動作を上記第2ロボットアーム22に実行させている間に、上記第1ロボットアーム21に上記薬剤用トレイ102上の他の器材を仮置き台に仮置く動作を並行して実行させる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 混注装置
10 薬剤容器
11 注射器
11a シリンジ本体
11b プランジャ
11c 注射針
12 輸液バッグ
13 ゴミ収容室扉
13a ゴミ収容室
131 ゴミ箱
132 ゴミ用連通筒
132a 密閉ゴミ蓋
135 ゴミ袋
14 タッチパネルモニタ
15 調整コンテナ取り出し扉
21 第1ロボットアーム
22 第2ロボットアーム
25 容器保持部
26 注射器操作部
31 アンプルカッター
32 撹拌装置
33 仮置き棚
34 薬剤バーコードリーダ
35 秤量計
36 針曲がり検知部
37 混注連通口
38 針挿入確認透明窓
41 トレイ確認カメラ
42 注射器確認カメラ
43 注射針着脱装置
44 針挿入確認カメラ
45 殺菌灯
101 調整コンテナ
104 混注処理室
104a トレイ用開口
104A 安全キャビネット
102 薬剤用トレイ
103 輸液バッグ保持部
110 コンテナ搬送部
113 輸液バッグ昇降傾斜部(保持動作部)
140 チャック部
300 本体部
301 主扉
302 注射器取出扉
500 コントローラ

Claims (3)

  1. 薬剤容器を保持する容器保持部および、注射器を保持して当該注射器を操作する注射器操作部を有するとともに、上記容器保持部および上記注射器操作部を制御するコントローラを備える本体部と、患者ごと又は施用ごとに薬剤容器、注射器および輸液バッグが収容されるとともに、上記輸液バッグを保持する輸液バッグ保持部を有する調整コンテナがストックされるストッカーと、を備える混注装置であって、
    上記ストッカーは、上記調整コンテナが入れられる入口を有するとともに、上記本体部に形成された連通開口に連通されており、
    上記ストッカーは、複数の調整コンテナを高さ方向にストックし、且つ、上記本体部に搬送すべき調整コンテナを、上記連通開口が位置する高さに移動させ、上記連通開口にコンベアで移送し、
    上記コントローラは、上記容器保持部および上記注射器操作部を制御することにより、上記本体部へ搬送された上記調整コンテナから取り出した上記薬剤容器の口に上記注射器の注射針を差し込み、この差し込んだ上記注射器の注射針によって当該薬剤容器内の液体を吸い取る動作を実行させ、
    さらに、上記コントローラは、上記輸液バッグを針刺しのために保持する保持動作部を制御することにより、上記調整コンテナから上記輸液バッグ保持部ごと上記輸液バッグを取り出す処理を実行するとともに、上記注射器内の液体を当該輸液バッグ内に注入する処理を実行することを特徴とする混注装置。
  2. 請求項1に記載の混注装置において、当該混注装置は、上記調整コンテナに対して薬剤容器、注射器、輸液バッグをセットする場所となる供給部を備えており、上記供給部には、ディスプレイが設けられていることを特徴とする混注装置。
  3. 請求項1に記載の混注装置において、当該混注装置は、上記調整コンテナに対して薬剤容器、注射器、輸液バッグをセットする場所となる供給部を備えており、上記供給部は、クリーンベンチであることを特徴とする混注装置。
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