JP5311623B2 - 自動調剤装置及び調剤システム - Google Patents

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Description

本発明は、自動調剤装置及びそれを用いた調剤システムに関する。
医療機関や薬局等における調剤作業は、医師の処方箋に基づいて薬剤師等の調剤担当者が手作業で行うのが一般的である。例えば、注射薬を混合調製する場合には、処方箋に記載された配合や投与量に基づいて調剤担当者が必要な薬液を所定量ずつ量り取って混合している。しかしながら、このような手作業による調剤作業は非常に煩雑であることから従来より省力化が強く望まれている。
そこで、こうした調剤作業を自動的に行うことのできる自動調剤装置が種々提案されており、例えば、特許文献1には装置内に配置された複数の薬瓶を自動的に識別する機能を備え、処方箋データに従って各薬瓶から水薬を量り取って混合調製する自動調剤装置が記載されている。
特開2007-14463号公報
しかしながら、このような自動調剤装置を用いた場合であっても、調剤に必要な薬剤容器や調製容器等を装置内に搬入する際には人手による作業が必要となる。このとき、各薬剤容器等は、それぞれ装置内の所定の位置に配置する必要があるが、容器を出し入れするための開口部の位置や大きさなどといった装置構成上の制約により、従来こうした配列作業は手間を要するものであった。また、調剤作業は患者毎に異なる処方箋に基づいて行われるが、自動調剤装置を用いて内容の異なる調剤を連続して行う場合、前の調剤が完了してからでないと次の調剤に使用する薬剤等を装置内に配置することができない。このため、一回の調剤が完了する毎に、担当者が自動調剤装置の中から使用済みの薬剤容器等を取り出し、次の調剤に用いる薬剤容器等を一つずつ装置内の所定位置に配置するといった作業をその都度行う必要があった。こうした作業は、自動調剤装置を用いた調剤の作業性を低下させると共に調剤のスループット向上を妨げる要因となっていた。
また、調剤に用いる薬剤の中には粉末状態で流通されるものもある。そのような薬剤を使用する場合は、該粉末薬が収容されたアンプル又はバイアル等の薬剤容器に所定量の溶解液を加えて前記粉末薬を溶解させ、その後、該薬剤容器から薬剤溶液を必要量だけ量り取って調製容器に移すといった作業が必要となる。その際、粉末薬の種類によっては前記溶解液の添加後に撹拌混合する必要があるが、従来こうした作業は手作業で行われており、調剤作業を煩雑化させていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、自動調剤装置を用いた調剤の作業性、特に粉末薬の溶解を伴う調剤の作業性を改善し、調剤効率を向上させることのできる自動調剤装置を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明の第1の態様に係る自動調剤装置は、複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
b)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
c)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
d)前記収容部に収容されたキャリアを振盪するキャリア振盪手段と、
を有することを特徴としている。
上記構成の自動調剤装置は、上記キャリアを装置から取り出して、調剤に必要な薬剤容器及び/又は調製容器を該キャリアに収容した上で該キャリアごと上記収容部にセットすることのできる構成となっている。このため、複数の薬剤容器及び/又は調製容器を該キャリアによって一括して装置に搬入出することができ、作業性を向上させることができる。また、予めキャリア内の各薬剤容器等を装置内での配置に対応するように並べておくことで、キャリアを収容部にセットした際に、各容器を一括して装置内の所定の箇所に位置させることができる。このため、例えば、自動調剤装置で前の調剤を実行している間に、調剤担当者が次の調剤に使用する薬剤容器等をキャリア内に並べておくなどの準備を行うことができるため、調剤のスループットを向上させることができる。
なお、上記キャリアには調剤に必要な薬剤容器及び調製容器の全てを収容するものとしてもよく、あるいは、これらの薬剤容器及び調製容器の一部のみを収容し、残りの薬剤容器及び/又は調製容器は上記収容部に直接収容するようにしてもよい。後者の場合、前記収容部は、薬剤容器等を収容したキャリアに加えて、一つ以上の薬剤容器及び/又は調製容器を収容することができる構成とする。
更に、上記の構成によれば、上記薬剤移送手段によって溶解液入り薬剤容器から該溶解液を採取して粉末薬入りの薬剤容器に供給した後に、上記キャリア振盪手段によってキャリアを振盪させることによって該溶解液への粉末薬の溶解を促進させることができる。そのため、粉末薬の溶解作業に掛かる手間を軽減して調剤作業を一層効率化することができる。また、液状の薬剤であっても種類によっては容器の底部に沈殿が生じる場合があり、このような薬剤は予め均一化してから調製容器に移送することが望ましい。上記構成から成る自動調剤装置によれば、キャリア振盪手段によってこのような薬剤を撹拌して均一化することが可能であるため、より適切な調剤を行うことができる。
また、上記課題を解決するためになされた本発明の第2の態様に係る自動調剤装置は、複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
b)前記キャリアに設けられ、該キャリアの他の部分に対して相対運動可能に構成された薬剤容器載置部と、
c)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
d)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
e)前記薬剤容器載置部を駆動する手段であって、前記収容部にキャリアが収容された際に前記薬剤容器載置部と連結されるように構成された駆動手段と、
を有することを特徴としている。
このような構成によれば、キャリアに収容された複数の薬剤容器の内、上記薬剤容器載置部に載置されたものだけを振盪させることができる。
また、本発明の自動調剤装置は、超音波振動を利用して薬剤容器の内容物を撹拌する構成としてもよい。即ち、上記課題を解決するためになされた本発明の第3の態様に係る自動調剤装置は、複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
b)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
c)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
d)前記キャリアと当接する収容部内の所定位置に設けられ、該キャリアを介してキャリアに収容された薬剤容器の内容物に超音波振動を付与する超音波振動付与手段と、
を有することを特徴としている。
更に、上記本発明の第1乃至第3の態様に係る自動調剤装置は、上記収容部が複数のキャリアを収容可能に構成されたものとすることが望ましい。このような構成によれば、撹拌が必要な薬剤容器と他の薬剤容器及び調製容器とを異なるキャリアに収容して自動調剤装置にセットすることが可能となる。
なお、使用済みの薬剤容器や薬剤の移送に使用されたシリンジ・輸液チューブなどの廃棄物は調剤完了後に上記キャリアから廃材バッグ等の廃棄物容器に移した上で廃棄される。但し、調剤に用いられる薬剤の中には、発がん性が疑われるものなど取り扱いに注意が必要なものもあり、このような薬剤を使用した際に発生する廃棄物は他の廃棄物と分別して管理(保管、回収、処理等)する必要がある。
そこで、本発明に係る調剤システムは、
a)上記本発明の第1乃至第3のいずれかの態様に係る自動調剤装置と、
b)上記キャリアに担持された固有の識別情報と所定の処方データとを関連付けて記憶する処方データ管理手段と、
c)上記キャリアに担持された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、
d)前記識別情報読み取り手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた処方データを前記処方データ管理手段から取得し、該処方データから調剤によって発生する廃棄物に関する情報を生成し、該廃棄物が収容される廃棄物容器又は廃棄物容器に担持される付票に該情報を付与する廃棄物情報付与手段と、
を有することを特徴としている。
また、本発明に係る調剤廃棄物の管理方法は、上記本発明の第1乃至第3のいずれかの態様に係る自動調剤装置と、上記キャリアに担持された固有の識別情報と所定の処方データとを関連付けて記憶する処方データ管理手段とを有する調剤システムにおいて発生する使用済みの薬剤容器を含む廃棄物を分別管理する廃棄物の管理方法であって、
一つのキャリアから取り出された廃棄物を一つの廃棄物容器に収容し、該キャリアの識別情報に関連付けられた処方データから特定される廃棄物の情報を該廃棄物容器に担持させ、該廃棄物情報に基づいて該廃棄物容器を管理することを特徴としている。
ここで上記廃棄物の情報とは、廃棄物を分別する際の指標となる情報であり、廃棄物の種類、又は取扱注意物(発がん性が疑われる薬剤又はその容器等)の有無等のほか、処方データそのものであってもよい。使用済み薬剤容器等の廃棄物は調剤担当者によってキャリアから廃棄物容器に移され、該廃棄物容器に担持された廃棄物情報に基づいて管理される。その際、上記廃棄物に関する情報は廃棄物容器に直接付与されるか、所定の付票(ラベルやタグ)に付与された上で廃棄物容器に取り付けられる。なお、こうした情報は、文字、図形、バーコード、又は二次元コード等の形式で廃棄物容器等に印刷するほか、無線チップ等に記録した上で廃棄物容器等に取り付けるようにしてもよい。
以上の通り、上記構成を有する本発明に係る自動調剤装置によれば、装置内の薬剤容器等の配置作業や粉末薬の溶解作業に掛かる手間を軽減することができる。そのため、自動調剤装置を用いた調剤作業の作業性を改善できると共に、調剤のスループットを向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明する。
図1及び図2は、本実施例の自動調剤装置におけるキャリアの構成を示す斜視図であり、図3は該キャリアを本実施例に係る自動調剤装置にセットした状態を示す斜視図である。また、図11は前記自動調剤装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、自動調剤装置には開閉可能な扉を設けることが望ましいが、簡略化のため、ここでは図示を省略している。
キャリア10は、底面板11とその両側に立設された一対の側面板12、及び側面板12の上方に掛け渡された棒状の吊り下げ部材13から成り、調剤に用いる薬剤容器20及び調製容器21等を底面板11に載置するか吊り下げ部材13に吊り下げた状態で容易に持ち運ぶことができる構成となっている。更に、側面板12の外側面にはキャリア毎に固有の情報を記載したバーコード14が貼付されている。なお、キャリア10の形状は薬剤容器20等を収容して自動調剤装置30に収容可能な形状であれば上記のものに限定されず、図2に示すような箱型の形状やトレイ状など種々の形状とすることができる。
なお、上記キャリア10は、容易に折り畳むことができる構造とすることが望ましい。これにより、不使用時にはコンパクトに保管することが可能となる。また、病原体や抗がん剤等による汚染を防止する観点から、上記キャリア10はその一部又は全部を紙等の使い捨て可能な素材で構成するか、ステンレス等の滅菌可能な素材で構成することが望ましい。
一方、自動調剤装置30は、薬剤容器20等を収容したキャリア10を収容可能な収容部31と、収容部31内に収容された複数の薬剤容器20から薬剤を所定量ずつ抜き出して調製容器21に供給する薬剤移送部32と、収容部31内に収容された薬剤容器20の内容物を混合するための薬剤混合ユニット36と、キャリア10に貼付されたバーコード14を読み取るためのキャリア情報読み取り部33と、後述する外部装置と通信するための通信部34と、前記各部の動作を制御するための制御部35とを備えている。薬剤容器20等を収容したキャリア10を収容部31に収容すると、該キャリア10に貼付されたバーコード14がキャリア情報読み取り部33によって読み取られる。制御部35は、通信部34を介して前記バーコード14で表される識別情報に関連付けられた処方データを外部装置から取得し、該処方データに従って薬剤移送部32及び薬剤混合ユニット36の動作を制御する(詳細は後述する)。
なお、キャリア10には、薬剤が収容された薬剤容器20及び調製済みの薬剤を収容するための調製容器21の他、薬剤容器20から調製容器21へ薬剤を移送するための輸液チューブ23やシリンジ24等をセットすることができる。また、各種の調剤において共通に使用される薬剤容器(例えば輸液瓶)については収容部31に直接配置し、調剤毎に交換する必要のある薬剤容器20(例えばアンプルやバイアル)や調製容器21、輸液チューブ23等の消耗品のみをキャリア10に収容して収容部31にセットする構成としてもよい。
また、自動調剤装置30の薬剤移送部32には、輸液チューブ23を介して薬剤を吸引するためのポンプや該ポンプに接続される輸液チューブ23を切り替えるためのバルブ、又はシリンジ24及び該シリンジに嵌挿されたプランジャを駆動して薬剤の吸引・吐出動作を行うシリンジ駆動機構などが設けられており、制御部35の制御の下で、該ポンプやバルブ、又はシリンジ駆動機構を駆動することにより、薬剤容器20から所定量の薬剤を吸引して調製容器21へと供給することができる。なお、こうした薬剤を移送するための機構としては、例えば従来既知のものを用いることができる。
こうした構成から成る本実施例の自動調剤装置30によれば、複数の薬剤容器20等をキャリア10によって一括して取り扱い、該キャリア10ごと収容部31にセットすることができる。このため、従来のように各薬剤容器20等を一つずつ手作業で自動調剤装置30の内部に配置する必要がなく、作業効率を改善できると共に調剤のスループットを向上させることができる。また、薬剤容器20等をキャリア10に収容した状態で自動調剤を実行させることができるため、薬剤等がこぼれた場合にも自動調剤装置内部の汚れを最小限にすることができ、更に、自動調剤装置30による調剤完了後には、使用済みの薬剤容器20等をキャリア10ごと廃棄場所まで運んで廃棄作業を行うことができるため、安全に作業を行うことができる。
更に、本実施例に係る自動調剤装置30は薬剤容器20の内容物を撹拌混合するための薬剤混合ユニット36を備える点に特徴を有している。以下、この点について詳しく説明する。図4(a)はキャリア10を、図4(b)は自動調剤装置30を示す断面図であり、図5は自動調剤装置30の収容部31にキャリア10を収容した状態を示す断面図である。収容部31の底部にはキャリア10が載置されるキャリア載置台301が設けられ、該キャリア載置台301はその下方に設けられた載置台駆動部302によって水平方向に往復動又は円運動するように駆動される。本実施例の自動調剤装置30によって粉末薬の溶解を伴う調剤を行う際には、制御部35の制御の下で薬剤移送部32によって溶解液入り薬剤容器20bから粉末薬入り薬剤容器20aへ溶解液が移送され、その後、載置台駆動部302によって所定時間に亘りキャリア載置台301が駆動される。これによりキャリア10が振盪され、前記溶解液への粉末薬の溶解が促進される。
なお、本発明に係る自動調剤装置30は、図6に示すように収容部31に2つのキャリア10a、10bを収容可能な構成とし、一方のキャリア10aが載置される領域のみに上記のキャリア載置台301を設けるようにしてもよい。このような構成によれば、調剤に使用される複数の薬剤容器の内、溶解作業が必要な粉末薬とそれ以外のものとを別々のキャリア10b、10bに収容し、溶解作業が必要な粉末薬が収容されたキャリア10aのみを振盪させることが可能となる。また、例えば長時間に亘って撹拌混合が必要な難溶解性の粉末薬を使用する場合に、該粉末薬とその溶解液のみをキャリア10aに収容して収容部31にセットし、自動調剤装置30において該粉末薬の溶解作業(薬剤容器への溶解液の注入及びキャリア10aの振盪)を行っている間に調剤担当者が他の薬剤容器や調製容器等をキャリア10bにセットしておくといったことが可能となり、効率的な作業を行うことができる。
なお、薬剤混合ユニット36は、上記のようにキャリア全体を振盪する構成の他に、キャリア内の一部の薬剤容器のみを振盪する構成としてもよい。このような薬剤混合ユニット36を備えた自動調剤装置30及びこの装置で使用されるキャリア10の一例を図7に示す。自動調剤装置30は、収容部31の下方にモータ303を備えており、その回転シャフト304が収容部31の床面から上方へ突出した状態となっている。一方、キャリア10には底面板11を貫通するように支軸305が設けられており、該支軸は軸受け307によって回転可能に支持されている。該支軸305の下端には上記モータ303の回転シャフト304と嵌合可能な凹部306が設けられており、上端は薬剤容器載置台308に接続されている。従って、キャリア10を収容部31にセットすることで回転シャフト304と支軸305が連結され、モータ303によって薬剤容器載置台308を回転させることが可能となる(図8)。なお、薬剤容器載置台308の上面には薬剤容器20aをセットするための凹部309が設けられているが、該凹部309は支軸305の中心軸Aから偏心した位置に設けられているため、薬剤容器載置台308の回転によって該薬剤容器載置台308にセットされた薬剤容器20aは中心軸Aを中心に円運動することとなり、これにより該薬剤容器20aの内容物が撹拌される。
また、薬剤混合ユニット36は上記のような構成の他に、超音波振動を利用して薬剤容器の内容物を撹拌する構成とすることもできる。このような薬剤混合ユニット36を備えた自動調剤装置30及びこの装置で使用されるキャリア10の一例を図9に示す。自動調剤装置30は、収容部31の下方に超音波発生装置310を備えており、その超音波発生面311が収容部31の床面から上方へ突出した構成となっている。一方、キャリア10の底面板11には、上記超音波発生装置310と対応する位置に貫通孔312が設けられ、貫通孔312の上には薬剤容器載置台313が設けられている。この薬剤容器載置台313には薬剤容器20aをセットするための凹部314が設けられており、該凹部314に薬剤容器20aをセットした状態でキャリア10を収容部31に収容することで上記超音波発生面311が薬剤容器20aの直下に近接配置された状態となる(図10)。従って、薬剤移送部32によって薬剤容器20aに溶解液を供給した後、上記超音波発生装置310によって超音波を送波して薬剤容器20a内の内容物を振動させることにより、該溶解液への粉末薬の溶解を促進することができる。
続いて、上記自動調剤装置及びキャリアを用いた調剤システムの構成について、具体例を以下に説明する。
図12は、上記自動調剤装置30を含む調剤システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例の調剤システムは、医療機関内等に構築されたローカルエリアネットワーク(LAN)等の通信ネットワーク40、医師用端末50、処方データ管理サーバ60、薬剤自動払い出し装置70、薬剤照合装置80、廃棄物情報印刷部200、及び自動調剤装置30を含んでいる。なお、薬剤照合装置80には、識別情報読み取り装置90と通知部100が接続されている。
なお、本実施例に係る調剤システムは、複数のキャリア10を備えており、各キャリア10には上記のようにそれぞれ固有の識別情報を表したバーコード14が貼付されている。また、キャリア10に収容される各薬剤容器20等には予めその種類に応じた識別情報を表したバーコード22が貼付されている。
処方データ管理サーバ60は、医師の処方箋を基に生成された処方データを記憶するものであり、医師用端末50から入力された処方箋情報が、通信ネットワーク40を介して医療機関の調剤部等に設けられた処方データ管理サーバ60に送出され、該処方箋情報から処方データが生成されて処方データ管理サーバ60内の記憶部(図示略)に記憶される。
薬剤自動払い出し装置70は、種々の薬剤が収容されたアンプルやバイアル等の薬剤容器20を多数ストックし、処方データ管理サーバ60から取得された処方データに基づいて必要な薬剤容器20を装置外に払い出すものである。図13に薬剤自動払い出し装置70の機能ブロック図を示す。薬剤自動払い出し装置70は通信部75を介して通信ネットワーク40に接続されており、更に、多数の薬剤容器20を収蔵する収蔵部72、収蔵部72から所定の薬剤容器20を排出する排出機構73、収蔵部72から排出された薬剤容器20を受容する払い出し部71を備えている。払い出し部71は上述のキャリア10を着脱自在にセット可能な構成となっており、払い出し部71にキャリア10をセットしておくことで、収蔵部72から排出された薬剤を直接キャリア10に払い出すことができる。上記各部の動作は制御部77によって制御されており、処方データ管理サーバ60から出力される処方データに基づいて制御部77が排出機構73の動作を制御することによって、所定の薬剤容器20の払い出しが行われる。また、その際、キャリア10に貼付されたバーコード14がキャリア情報読み取り部74によって読み取られ、該バーコード14によって表される識別情報が処方データ管理サーバ60に送出されて前記処方データに関連付けて記憶される(詳細は後述する)。なお、薬剤自動払い出し装置70は、更に前記処方データをプリントアウトするための処方箋印刷部76を備えており、紙に印刷された処方箋が薬剤容器20と共に前記キャリア10に収容される。
薬剤照合装置80は、自動調剤装置30による調剤を行う前に、キャリア10に正しい薬剤容器20等が収容されているか否かを判定するためのものである。本実施例において、薬剤照合装置80、通知部100、及び識別情報読み取り手段90の機能は、それぞれ所定のプログラムをインストールしたパーソナルコンピュータ、該パーソナルコンピュータに接続されたディスプレイ、及びバーコードリーダによって実現される。識別情報読み取り装置90によって、キャリア10に貼付されたバーコード14及び該キャリア10に収容された薬剤容器20等に貼付されたバーコード22が読み取られると、薬剤照合装置80は、キャリア10のバーコード14が表す識別情報に関連付けられた処方データを処方データ管理サーバ60から取得する。そして、該処方データから調剤に必要な薬剤容器等を特定し、識別情報読み取り装置90で読み取られたバーコード22から特定される薬剤容器等がこれに一致するか否かを判定する。該判定の結果は、薬剤照合装置80に併設された通知部100によって調剤担当者に通知される。なお、通知部100は、前記判定結果を示す文字情報をディスプレイ上に表示する構成とするほか、音声又は光によって判定結果を調剤担当者に通知する構成などとしてもよい。
自動調剤装置30は、上記の図3〜図5、及び図11で示した構成を有するものである。自動調剤装置30は、収容部31に収容されたキャリア10の識別情報をキャリア情報読み取り部33によって読み取り、通信部34及び通信ネットワーク40を介して該識別情報に対応した処方データを処方データ管理サーバ60から取得し、該処方データに従った自動調剤を実行する。
廃棄物情報印刷部200は、上記処方データから調剤によって発生する廃棄物に関する情報を生成して所定のラベルに印刷するものである。該ラベルは調剤完了後に使用済み薬剤容器等が収容される廃材バッグに貼付される(詳細は後述する)。なお、前記処方データは自動調剤装置30のキャリア情報読み取り部33、又は識別情報読み取り装置90でキャリア10の識別情報が読み取られた際に、該識別情報に基づいて処方データ管理サーバ60で特定され、廃棄物情報印刷部200へ送出される。
以下、本実施例の調剤システムを用いた調剤の手順について図14〜図17のフローチャートを参照しながら説明する。図14は、前記調剤における薬剤自動払い出し装置の動作を示すフローチャートであり、図15は前記調剤における薬剤照合装置80を用いた薬剤の照合手順を示すフローチャート、図16は前記調剤における自動調剤装置30の動作を示すフローチャート、図17は自動調剤装置30における粉末薬の溶解手順を示すフローチャートである。
まず、医師が医師用端末50で処方箋情報を入力すると、該処方箋情報が通信ネットワーク40を介して処方データ管理サーバ60に送出され、該処方箋情報から処方データが生成されて該サーバ60内の記憶装置に記憶される。
薬剤自動払い出し装置70は、処方データ管理サーバ60から所定の処方データを受け取り(ステップS11)、該処方データに従って調剤に必要な薬剤容器20を判別して収蔵部72から排出する。このとき、各薬剤容器20は払い出し部71にセットされたキャリア10の中に払い出される(ステップS12)。また、その際、処方箋印刷部76によって上記処方データが紙に印刷され、前記薬剤容器20と共にキャリア10内に収容される。続いて、上記キャリア10に貼付されたバーコード14がキャリア情報読み取り部74によって読み取られ(ステップS13)、該バーコード14で表されるキャリアの識別情報が、前記処方データに対応するものとして処方データ管理サーバ60に送出される(ステップS14)。これにより、処方データ管理サーバ60では該キャリア10の識別情報が前記所定の処方データと関連付けて記憶される。
次に、調剤担当者が薬剤自動払い出し装置70からキャリア10を取り出し、上記の紙に印刷された処方データを参照しながら必要に応じて輸液等の入った薬剤容器20や調製容器21等を手作業でキャリア10内に追加する。
キャリア10に全ての薬剤容器20等を収容したら、調剤担当者は薬剤照合装置80を用いてキャリア10に正しい薬剤容器20等が収容されているか否かを確認する。
まず、調剤担当者が識別情報読み取り装置90を用いてキャリア10のバーコード14と該キャリアに収容された薬剤容器20等のバーコード22を読み取ると(ステップS21)、各バーコード14で表されるキャリア10及び各薬剤容器20等の識別情報が識別情報読み取り装置90から薬剤照合装置80へ送出される。薬剤照合装置80は該キャリア10の識別情報に対応する処方データを処方データ管理サーバ60から取得し(ステップS22)、該処方データから特定される薬剤容器20等と、識別情報読み取り装置90で読み取られた識別情報から特定される薬剤容器20等を照合して両者が一致しているか否かを判定する(ステップS23)。該判定の結果は通知部100によって調剤担当者に通知される(ステップS24)。このとき、キャリア10にセットされた薬剤容器20等と処方データから特定される薬剤容器等が一致していない旨が通知された場合、調剤担当者は、不要な薬剤容器20等をキャリア10から取り除くか、あるいは不足している薬剤容器20等をキャリア10に追加した上で、再びステップS21を実行する。一方、キャリア10にセットされた薬剤容器20等と処方データから特定される薬剤容器等が一致している旨が通知された場合、調剤担当者は該キャリア10を自動調剤装置30へと搬送して収容部31にセットする。なお、このとき必要に応じて調剤担当者が、薬剤移送部32に設けられたポンプに輸液チューブ23を接続したり、薬剤移送部32に設けられたシリンジ駆動機構にシリンジ24を取り付けたりといった作業を行う。
収容部31にキャリア10がセットされると、自動調剤装置30のキャリア情報読み取り部33によってキャリア10のバーコード14が読み取られ(ステップS31)、該バーコード14で表される識別情報に対応した処方データが処方データ管理サーバ60から取得される(ステップS32)。取得された処方データは制御部35で動作する制御プログラムに与えられ、該処方データに基づいて薬剤移送部32の動作条件が決定される。該動作条件には、例えば、薬剤の移送元の容器と移送先の容器、薬剤の移送量、移送順序、粉末薬の有無、及び撹拌の要否等の情報が含まれる。その後、調剤担当者が自動調剤装置30の筐体に設けられた操作ボタン37等を操作して自動調剤の開始を指示すると、該制御プログラムは所定の手順で薬剤移送部32を制御し、前記動作条件に従った自動調剤が実行される(ステップS33)。
このとき、調剤に用いられる薬剤の中に粉末薬が含まれている場合には、まず該粉末薬に溶解液を加えて撹拌することで液状の薬剤とする。この粉末薬の溶解動作について図17のフローチャート、及び図18を用いて説明する。なお、図18は粉末薬に溶解液を加えるための機構を示す模式図である。なお、ここでは粉末薬が収容されセプタム(ゴム栓)27によって密封されたバイアル(すなわち薬剤容器20a)にシリンジ24を使用して溶解液を移送する場合を例に用いて説明を行う。シリンジ駆動部32aはシリンジ24全体を上下させると共に水平方向に所定範囲内で移動させるものであり、プランジャ駆動部32bは該シリンジ24に嵌挿されたプランジャ25を押し入れ又は引き出すものである。これらは薬剤移送部32に設けられ、それぞれモータ等の駆動源を含んでいる。制御部35はそれぞれのモータの動作量を制御することで後述するようなシリンジ24の移動動作やプランジャ25の摺動動作を制御する。
自動調剤の開始が指示されると、制御部35はまずシリンジ駆動部32aによりシリンジ24を溶解液の入った薬剤容器20bの上に移動させ、更にシリンジ24下端のニードル26の先端が溶解液中に浸漬するまでシリンジ24を下降させる(図18中の一点鎖線bで示す位置)。そして、プランジャ駆動部32bによりプランジャ25を所定長さだけ引くことにより所定量の溶解液をシリンジ24内に吸引する(ステップS41)。続いて制御部35は、シリンジ駆動部32aによりシリンジ24を粉末薬が入った薬剤容器20aの上に移動させ、更にニードル26が薬剤容器20a上部のセプタム27を貫通するまでシリンジ24を下降させる(図18中の一点鎖線aで示す位置)。そして、プランジャ駆動部32bによりプランジャ25を所定長さだけ押し込むことにより、シリンジ24内に保持されていた溶解液をニードル26を通して薬剤容器20a内に注入する(ステップS42)。次いで制御部35はシリンジ駆動部32aによりシリンジ24を上昇させて所定の位置に退避させた上で、薬剤混合ユニット36の載置台駆動部302を駆動することによってキャリア10を振盪し、該溶解液への薬剤の溶解を促進する(ステップS43)。
以上の粉末薬溶解動作が完了したら、制御部35はシリンジ駆動部32a及びプランジャ駆動部32bを含む薬剤移送部32を所定の手順で動作させることにより、前記薬剤容器20aを含む複数の薬剤容器から所定量の薬液を吸引して調製容器に注入する。
その後、自動調剤が完了したら調剤担当者が自動調剤装置30からキャリア10を取り出し、該キャリア10内の使用済み薬剤容器20、輸液チューブ23、及びシリンジ24等の廃棄物を所定の廃材バッグに収納する。該廃材バッグには廃棄物の情報が印刷されたラベルが貼付され、以降は該ラベルに記載された情報に基づいて該廃材バッグが管理される。なお、前記ラベルはステップS31で読み取られた識別情報に基づいて廃棄物情報印刷部200で印刷される。
以上のように、本実施例に係る調剤システムによれば、各キャリア10に固有の識別情報を表したバーコード14を付し、所定の処方データと該処方データに基づく調剤に使用するキャリア10の識別情報とを関連付けることにより、該キャリア10の識別情報に基づいて、薬剤の払い出しから自動調剤までの一連の工程を管理することができる。これにより、バーコードの読み取りを利用して薬剤の照合や自動調剤装置による調剤条件の設定等を容易に行うことができると共に、薬剤の取り違えや調剤条件の入力ミス等を防止して確実な調剤を行うことが可能となる。更に、薬剤を撹拌混合するための機構を備えたことにより粉末薬の溶解を伴う調剤作業を大幅に省力化することができる。
また、上記のように一つのキャリアから取り出した廃棄物を一つの廃材バッグに収納し、該廃材バッグに廃棄物情報を記載したラベルを貼付することにより、取り扱いに注意が必要な薬剤を含む廃棄物と通常の調剤廃棄物とを容易に分別することができるため、調剤に係る廃棄物を適切に分別して保管、回収、処理等することができる。
以上、実施例を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で適宜変更が許容される。
例えば、上記実施例では、キャリア10及び薬剤容器20等に識別情報を付す手段として一次元のバーコードを利用したが、これに代えて二次元コードや無線チップを利用する構成としてもよい。
また、上記実施例では、キャリア10に薬剤容器20を払い出す際に、薬剤自動払い出し装置70に設けられたキャリア情報読み取り部74によって該キャリア10の識別情報を読み取り、これを所定の処方データと関連付けるものとしたが、このほか、薬剤の払い出しを行う前に、他の手段によってキャリア10の識別情報を読み取り、所定の処方データと関連付けて処方データ管理サーバ60に記憶させておくものとしてもよい。このような構成とした場合、薬剤の払い出しを行う際に、薬剤自動払い出し装置70に設けられたキャリア情報読み取り部74によってキャリア10の識別情報が読み取られると、これに対応する処方データが前記処方データ管理サーバ60から取得され、該処方データに基づいた薬剤の払い出しが実行される。また、薬剤自動払い出し装置による薬剤の払い出しを行わず、全ての薬剤容器等を調剤担当者が手作業で収集してキャリアに収容するようにしてもよい。
更に、廃棄物情報印刷部200は、上記実施例のように独立に設けるほか、本発明の調剤システムを構成する装置のいずれかと一体に設けてもよい。例えば、廃棄物情報印刷部200を薬剤自動払い出し装置70と一体に構成し、処方データに基づいて薬剤の払い出しを行う際に、該処方データから特定される廃棄物情報を記載したラベルを薬剤容器と共にキャリア内に収容するようにしてもよい。また、廃棄物情報印刷部200を自動調剤装置30と一体に構成し、調剤完了とほぼ同時に該調剤に係る廃棄物情報を記載したラベルが出力されるようにしてもよい。
本発明の一実施例に係るキャリアを示す斜視図であり、(a)はキャリアのみの状態を示し、(b)はキャリアに薬剤容器等を収容した状態を示す。 同実施例に係るキャリアの他の構成を示す斜視図。 同実施例に係る自動調剤装置に上記キャリアをセットした状態を示す斜視図。 薬剤混合ユニットを説明する断面図であり(a)はキャリアを、(b)は自動調剤装置を示す。 上記キャリアを自動調剤装置の収容部に収容した状態を示す断面図。 自動調剤装置の別の例を示す斜視図。 薬剤混合ユニットの別の例を説明する断面図であり(a)はキャリアを、(b)は自動調剤装置を示す。 上記キャリアを自動調剤装置の収容部に収容した状態を示す断面図。 薬剤混合ユニットの更に別の例を説明する断面図であり(a)はキャリアを、(b)は自動調剤装置を示す。 上記キャリアを自動調剤装置の収容部に収容した状態を示す断面図。 上記自動調剤装置の機能的構成を示すブロック図。 本発明の一実施例に係る調剤システムを示すブロック図。 上記調剤システムにおける薬剤自動払い出し装置の機能的構成を示すブロック図。 上記調剤システムにおける薬剤自動払い出し装置の動作を示すフローチャート。 上記調剤システムにおける薬剤の照合手順を示すフローチャート。 上記調剤システムにおける自動調剤装置の動作を示すフローチャート。 上記自動調剤装置における粉末薬の溶解手順を示すフローチャート。 上記自動調剤装置における薬剤移送部の一例を示す模式図。
符号の説明
10、10a、10b…キャリア
20、20a、20b…薬剤容器
21…調製容器
30…自動調剤装置
31…収容部
32…薬剤移送部
33…キャリア情報読み取り部
35…制御部
36…薬剤混合ユニット
60…処方データ管理サーバ
200…廃棄物情報印刷部

Claims (6)

  1. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
    a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
    b)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
    c)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
    d)前記収容部に収容されたキャリアを振盪するキャリア振盪手段と、
    を有することを特徴とする自動調剤装置。
  2. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
    a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
    b)前記キャリアに設けられ、該キャリアの他の部分に対して相対運動可能に構成された薬剤容器載置部と、
    c)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
    d)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
    e)前記薬剤容器載置部を駆動する手段であって、前記収容部にキャリアが収容された際に前記薬剤容器載置部と連結されるように構成された駆動手段と、
    を有することを特徴とする自動調剤装置。
  3. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、
    a)調剤に必要な薬剤容器の少なくとも一部及び調製容器を収容すると共に、後述の薬剤移送手段による薬剤の採取及び供給を妨げない形状から成るキャリアと、
    b)前記キャリアを着脱自在に収容可能な収容部と、
    c)前記収容部に収容された各薬剤容器から薬剤を採取して他の薬剤容器又は前記調製容器に供給する薬剤移送手段と、
    d)前記キャリアと当接する収容部内の所定位置に設けられ、該キャリアを介してキャリアに収容された薬剤容器の内容物に超音波振動を付与する超音波振動付与手段と、
    を有することを特徴とする自動調剤装置。
  4. 上記収容部が複数のキャリアを収容可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動調剤装置。
  5. a)請求項1〜4のいずれかに記載の自動調剤装置と、
    b)上記キャリアに担持された固有の識別情報と所定の処方データとを関連付けて記憶する処方データ管理手段と、
    c)上記キャリアに担持された識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、
    d)前記識別情報読み取り手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた処方データを前記処方データ管理手段から取得し、該処方データから調剤によって発生する廃棄物に関する情報を生成し、該廃棄物が収容される廃棄物容器又は廃棄物容器に担持される付票に該情報を付与する廃棄物情報付与手段と、
    を有することを特徴とする調剤システム。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の自動調剤装置と、上記キャリアに担持された固有の識別情報と所定の処方データとを関連付けて記憶する処方データ管理手段とを有する調剤システムにおいて発生する使用済みの薬剤容器を含む廃棄物を分別管理する廃棄物の管理方法であって、
    一つのキャリアから取り出された廃棄物を一つの廃棄物容器に収容し、該キャリアの識別情報に関連付けられた処方データから特定される廃棄物の情報を該廃棄物容器に担持させ、該情報に基づいて該廃棄物容器を管理することを特徴とする廃棄物の管理方法。
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