JP7334610B2 - 配線部材 - Google Patents

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Description

本開示は、配線部材に関する。
特許文献1は、シート状に形成された機能性外装部材に電線が溶着されたワイヤーハーネスを開示している。
特開2018-137208号公報
特許文献1に記載されたワイヤーハーネスは、搬送時などに折り曲げられることがある。ワイヤーハーネスが折り曲げられたときに電線に強い力がかかることが抑制されることが望まれている。
そこで、配線部材が折り曲げられたときに線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記複数の線状伝送部材が交差するように配置された交差領域部が設けられ、前記交差領域部に折り曲げ位置を有する、配線部材である。
本開示によれば、配線部材が折り曲げられたときに線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
図1は実施形態にかかる配線部材を示す図である。 図2は折り曲げられた配線部材を示す概略平面図である。 図3は図1の領域A1の拡大図である。 図4は配線部材のうち領域A1の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。 図5は図1の領域A2の拡大図である。 図6は配線部材のうち領域A2の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。 図7は折り曲げられた状態の配線部材のうち領域A2の部分を示す側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記複数の線状伝送部材が交差するように配置された交差領域部が設けられ、前記交差領域部に折り曲げ位置を有する、配線部材である。配線部材のうち交差領域部が折り曲げられることによって、線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。この作用としては複数考えられるが、例として、以下に示す第1、第2の作用が考えられる。第1に、交差領域部では、線状伝送部材同士が交差するために線状伝送部材が厚み方向に曲がっている。交差領域部の折り曲げ時に、この曲がっている部分が折り曲げられることによって、線状伝送部材の周方向において、力がかかる領域が大きくなる。これにより、力が分散され、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。第2に、交差領域部では、線状伝送部材同士が交差するために線状伝送部材に余長が生じている場合がある。交差領域部の折り曲げ時に、この余長が用いられることによって、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。
(2)前記交差領域部は、前記複数の線状伝送部材のうち一部が他の一部から分岐する分岐交差領域部を含み、前記分岐交差領域部に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、分岐交差領域部において配線部材が折り曲げられる。
(3)前記交差領域部は、前記複数の線状伝送部材が同一の区間を延びる部分において、前記複数の線状伝送部材の一部が他の一部と並列方向に沿った配置を替える配置替え交差領域部を含み、前記配置替え交差領域部に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、配置替え交差領域部において配線部材が折り曲げられる。
(4)前記複数の線状伝送部材のうち前記交差領域部において前記シート側に位置する線状伝送部材が下側線状伝送部材とされ、前記下側線状伝送部材に重なる線状伝送部材が上側線状伝送部材とされ、少なくとも前記上側線状伝送部材に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、自由度が高くなりやすい上側線状伝送部材が折り曲げられる。
(5)前記上側線状伝送部材のうち前記下側線状伝送部材及び前記シートに固定されていない部分に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、上側線状伝送部材のうち自由に動ける部分が折り曲げられることによって、上側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
(6)前記複数の線状伝送部材のうち前記交差領域部において前記シート側に位置する線状伝送部材が下側線状伝送部材とされ、前記下側線状伝送部材に重なる線状伝送部材が上側線状伝送部材とされ、前記折り曲げ位置は、前記上側線状伝送部材と前記下側線状伝送部材とのうち前記上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられた折り曲げ位置である。これにより、折り曲げ時に下側線状伝送部材が外側に位置することによって、下側線状伝送部材の曲率半径が小さくなりにくくなり、もって下側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
(7)前記複数の線状伝送部材のうち前記交差領域部において前記シート側に位置する線状伝送部材が下側線状伝送部材とされ、前記下側線状伝送部材に重なる線状伝送部材が上側線状伝送部材とされ、前記交差領域部において前記下側線状伝送部材のうち長手方向に沿った少なくとも一部が前記シートに固定されていなくてもよい。これにより、交差領域部において下側線状伝送部材が自由に動けることによって、下側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
(8)また、本開示の配線部材は、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記複数の線状伝送部材が交差するように配置された交差領域部が設けられ、前記交差領域部が折返されている、配線部材である。配線部材のうち交差領域部が折返されている。この際、例えば、以下に示すような作用のいずれか又は複数が生じることによって、線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。すなわち交差領域部では、線状伝送部材同士が交差するために線状伝送部材が厚み方向に曲がっている。交差領域部の折返し時に、この曲がっている部分が折返されることによって、線状伝送部材の周方向において、力がかかる領域が大きくなる。これにより、力が分散され、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。また交差領域部では、線状伝送部材同士が交差するために線状伝送部材に余長が生じている場合がある。このため、交差領域部の折返し時に、この余長が用いられることによって、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態にかかる配線部材について説明する。図1は実施形態にかかる配線部材10を示す図である。図2は折り曲げられた配線部材10を示す概略平面図である。以下では、図2に示すような折り畳み形態の配線部材10について、図1に示すような展開された形態の配線部材10と区別が必要な場合、配線部材10Fのように符号Fが付されることがある。
配線部材10は、複数の線状伝送部材20とシート30とを備える。線状伝送部材20はシート30に固定されている。配線部材10は例えば車両に搭載される。配線部材10は車両において配置対象に配置される。かかる配置対象は例えば、車両におけるボディフレーム、ボディパネル、内装パネルなどである。配置対象は配置面を含む。例えば配置面上にシート30が広がった状態で配線部材10が配置対象に配置される。線状伝送部材20のうちシート30に固定されている部分は、配置経路に沿って延びた状態に保たれる。これにより、配線部材10が配置対象に簡易に配置される。
複数の線状伝送部材20は、それぞれ電気又は光等を伝送する線状の部材である。シート30は、全体として扁平な形状に形成されている。複数の線状伝送部材20がシート30に固定されることによって、配線部材10が扁平な形態に保たれる。1つのシート30に同じ径、構造の線状伝送部材20が複数配設されていてもよい。複数の線状伝送部材20の径、構造等は適宜設定されていればよく、径、構造等の異なる線状伝送部材20が同じシート30に配設されていてもよい。
複数の線状伝送部材20は、車両における部品同士を接続する部材であることが想定される。線状伝送部材20の端部には、例えばコネクタCが設けられる。このコネクタCが相手側部品に設けられたコネクタと接続されることで、線状伝送部材20が相手側部品に接続される。つまり、本配線部材10は、車両等において各種部品同士を電気的に(或は光通信可能に)接続する配線部材10として用いられる。コネクタCは、シート30に固定されていてもよい。線状伝送部材20の端部がシート30から延出してコネクタCに接続されていてもよい。
複数の線状伝送部材20の経路は、接続先となる部品の位置等に応じて設定される。複数の線状伝送部材20がシート30に固定されることによって、複数の線状伝送部材20がそれぞれの接続先となる部品の位置等に応じた配線経路に沿った状態に保たれる。複数の線状伝送部材20は、幹線から枝線が分岐する態様で、シート30に固定されていてもよい。シート30も幹線が固定される部分から枝線が固定される部分が分岐する形状に形成されていてもよい。ここでは複数の線状伝送部材20はシート30上で分岐している。
便宜上、複数の線状伝送部材20は、線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fと区別される。以下、線状伝送部材20の区別が必要な場合には、同様の符号によって区別される。複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fは、シート30の一端側では、並列状態でシート30に固定されている。複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fは、シート30の一端部でコネクタC1に接続されている。
線状伝送部材20A、20Bはシート30上を所定の経路(ここでは直線状の経路)に沿って延びている。線状伝送部材20A、20Bの他端部はコネクタC2に接続されている。
線状伝送部材20C、20DはコネクタC1から線状伝送部材20A、20Bに並行するように延出し、シート30上において、線状伝送部材20A、20Bと分岐する。線状伝送部材20C、20Dの他端部はコネクタC3に接続されている。
線状伝送部材20E、20FはコネクタC1から線状伝送部材20A、20B、20C、20Dに並行するように延出し、シート30上において、線状伝送部材20A、20B、20C、20Dと分岐する。線状伝送部材20E、20Fの他端部はコネクタC4に接続されている。
コネクタC1において、端子が所定の並び順で、ハウジングに収容された構成とされている。複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fの一端部における並びは、複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fに接続される端子がコネクタC1のハウジングに収容される並びに応じて決定されている。
同様に各コネクタC2、C3、C4において、端子が所定の並び順で、ハウジングに収容された構成とされている。複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fの他端部における並びは、複数の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fに接続される端子がコネクタC2、C3、C4のハウジングに収容される並びに応じて決定されている。
線状伝送部材20は、伝送線本体と被覆層とを含む。伝送線本体は、電気又は光等を伝送する。被覆層は伝送線本体を覆う。例えば、線状伝送部材20は、芯線と芯線の周囲の被覆層とを有する一般電線であってもよいし、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。線状伝送部材20は、裸電線など被覆層を含まないものであってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材20としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材20の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
また、線状伝送部材20は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。
シート30の一方主面上に、線状伝送部材20が固定される。線状伝送部材20は、シート30に固定されればよく、シート30に対する線状伝送部材20の固定構造は特に限定されない。かかる固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、線状伝送部材20とシート30とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、カバー、粘着テープなどが、線状伝送部材20をシート30に向けて押え込んだり、線状伝送部材20とシート30とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、線状伝送部材20とシート30とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、線状伝送部材20とシート30とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどを介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、線状伝送部材20とシート30とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば線状伝送部材20とシート30とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20とシート30とは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20とシート30とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
以下では、線状伝送部材20とシート30とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。
シート30は、1層構造を有していてもよい。シート30が1層構造を有する場合、かかる1層は線状伝送部材20が固定される固定層である。シート30は、樹脂シートであってもよい。例えば、シート30は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂によって形成されていてもよい。シート30は一様充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。また、シート30は、編布、織布又は不織布等の繊維材であることも考えられる。また、シート30は、発泡シート等であることも考えられる。また、シート30は、金属シートであってもよい。
シート30は、複数層構造を有していてもよい。シート30が複数層構造を有する場合、固定層をなすシートは上記1層構造で説明された各種シートが採用される。また固定層をなさないシートは、上記1層構造で説明された各種シートのほか、線状伝送部材20の固定に向かないシートが採用されてもよい。例えばシート30は積層された第1層及び第2層を含む。
第1層は固定層である。第1層は、線状伝送部材20をシート30に固定できるものであれば特に限定されずに使用することができるが、例えば第1層は樹脂が一様に詰まった一様充実断面を有する樹脂層でもよい。第1層により線状伝送部材20が固定されている。第1層の材料となる樹脂は例えば被覆層と同じ樹脂である。第1層の一方の表面がシート30の一方主面とされる。
第2層は保護などの機能を追加又は強化するための層である。例えば第2層は繊維材層である。第2層の一方の表面がシート30の他方主面とされる。第1層及び第2層は、例えば、接着又は融着により固定される。
シート30は柔らかい部材であってもよい。例えば、第1層が軟質PVCなど軟質な樹脂を材料とする一様充実断面を有する樹脂層であり、第2層がPETを材料とする不織布であるなどして、シート30が柔らかい部材とされる。例えば、シート30は線状伝送部材20の曲げに追従可能な可撓性を有してもよい。つまり配線部材10は厚み方向への曲げ(折目がシート30の主面に沿うような曲げ)が可能とされてもよい。シート30は、配線部材10が持ち上げられた状態で、平面を維持できる程度の剛性を有していてもよい。
複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って間隔をあけた複数箇所でシート30に固定されている。複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って全体に一連にシート30に固定されていてもよい。
配線部材10には交差領域部12、16が設けられる。交差領域部12、16は配線部材10の一部分である。交差領域部12、16は、シート30上において線状伝送部材20同士が交差するように配置された領域である。交差領域部12、16において交差する2つの線状伝送部材20のうちシート30側の線状伝送部材20は下側線状伝送部材とされる。また下側線状伝送部材に重なる線状伝送部材20が上側線状伝送部材とされる。上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とが交差する箇所は交差箇所CPとされる。交差領域部12、16には交差箇所CPが含まれる。
交差領域部は次のように定義される。すなわち、上側線状伝送部材は少なくとも下側線状伝送部材を跨ぐ区間においてシート30との固定が途切れる。上側線状伝送部材とシート30との固定箇所のうち、上側線状伝送部材が下側線状伝送部材を跨ぐ区間にもっとも近い2つの固定箇所が第1、第2固定箇所とされる。第1固定箇所は、上側線状伝送部材が下側線状伝送部材を跨ぐ区間の一方側に位置する。第2固定箇所は、上側線状伝送部材が下側線状伝送部材を跨ぐ区間の他方側に位置する。第1、第2固定箇所を結ぶ線分を直径とする円が規定円と称される。規定円に交差箇所CPが含まれる場合、交差領域部とは、配線部材10のうち規定円に含まれる領域を言うものとする。規定円に交差箇所CPが含まれない場合、交差領域部とは、配線部材10のうち第1、第2固定箇所及び規定円に含まれない交差箇所CPを結んで構成される多角形に外接する外接円に含まれる領域を言うものとする。
交差領域部12、16に折り曲げ位置FTを有する。配線部材10における交差領域部12、16は例えば図2に示すように折り曲げ基準線Lの部分で折り曲げられる。折り曲げ基準線Lは、後述する折目CRを延長した仮想線である。交差領域部12、16が折り曲げられた配線部材10Fは図2に示すような折畳まれた状態となることがある。例えば配線部材10が搬送される際の荷姿形態が、折畳み形態の配線部材10Fであり得る。折り曲げ位置FTは、車両への組付時などに折畳み形態の配線部材10Fが展開されて配線部材10とされた際に、配線部材10のうち折り曲げられていた部分に残る痕跡である。折り曲げ位置FTは、配線部材を折り曲げる位置を指しており、例えば折り曲げ跡として把握されうる。折り曲げ跡としては例えば線状伝送部材20に折り癖が残っている場合等が挙げられる。なお、折り曲げ位置FTは折り曲げ跡に限定されず、例えば荷姿として折り曲げられる位置としても把握することができる。
折り曲げ跡は、配線部材10が展開された状態で、シート30と線状伝送部材20との少なくとも一方に形成されうる。
折り曲げ跡がシート30に形成される場合としては、例えば、折り曲げ跡が形成可能な程度にシート30が硬い場合、及び折り曲げ部分がプレスされる場合などが考えられる。折り曲げ跡がシート30に形成されない場合としては、例えば、シート30が柔らかい場合、折り曲げが緩やかな場合(例えば線状伝送部材20が内側かつシート30が外側となるように折り曲げられる場合)などが考えられる。
折り曲げ跡が線状伝送部材20に形成される場合、伝送線本体に形成されることもあり得るし、被覆層に形成されることもあり得る。折り曲げ跡が被覆層に形成される場合としては、例えば、折り曲げ跡が形成可能な程度に被覆層が硬い場合、及び折り曲げ部分がプレスされる場合などが考えられる。折り曲げ跡が被覆層に形成されない場合としては、例えば、被覆層が柔らかい場合、折り曲げが緩やかな場合(例えばシート30が内側かつ線状伝送部材20が外側となるように折り曲げられる場合)などが考えられる。
ここでは図1の領域A1に交差領域部12が設けられる。また図1の領域A2に交差領域部16が設けられる。交差領域部12、16それぞれに折り曲げ位置FTを有する。以下、領域A1、A2それぞれについて詳述する。
<領域A1について>
図3は図1の領域A1の拡大図である。図4は配線部材10のうち領域A1の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。
交差領域部12は、分岐交差領域部12である。分岐交差領域部12は、複数の線状伝送部材20のうち一部が他の一部から分岐する部分である。図3に示す例では、複数の線状伝送部材20が幹線から枝線が分岐する部分が分岐交差領域部12とされている。ここでは幹線が直線状に延びているが、幹線は曲がっていてもよい。ここでは枝線は幹線に直交する方向に延びているが、直交以外の方向に延びていてもよい。ここでは1つの分岐部から分岐する枝線は1つのみであるが、1つの分岐部から複数の枝線が分岐してもよい。
具体的には、2本の線状伝送部材20A、20Bが一端部から他端部までの全体にわたって幹線をなしている。2本の線状伝送部材20C、20Dは一端部から分岐部までの区間において幹線をなし、分岐部から他端部までの区間において枝線をなしている。2本の線状伝送部材20C、20Dが2本の線状伝送部材20A、20Bから分岐する部分において2本の線状伝送部材20C、20Dと、2本の線状伝送部材20A、20Bとが交差している。
分岐交差領域部12において、シート30も線状伝送部材20の経路に応じて分岐した形状に形成されている。もっとも分岐交差領域部12において、シート30は線状伝送部材20の経路に応じて分岐した形状に形成されていなくてもよい。例えばシート30は直線状に形成されつつ幹線及び枝線を固定可能に幅広なものであってもよい。また例えばシート30は直線状に形成されつつ幹線及び分岐部を固定可能なものであって枝線が固定されないものであってもよい。
分岐交差領域部12において、2本の線状伝送部材20A、20Bが下側線状伝送部材であり、2本の線状伝送部材20C、20Dが上側線状伝送部材である。図3に示す例において、規定円RC1は、線状伝送部材20Cに対応する規定円である。規定円RC2は、線状伝送部材20Dに対応する規定円である。交差領域部12のように、複数の上側線状伝送部材が存在する部分では、交差領域部の領域は、配線部材10のうち各上側線状伝送部材に対応する規定円RC1、RC2の和に含まれる部分とされる。
分岐交差領域部12に折り曲げ位置FTを有する。上側線状伝送部材である2本の線状伝送部材20C、20Dに折り曲げ跡が形成されている。下側線状伝送部材である2本の線状伝送部材20A、20Bにも折り曲げ跡が形成されている。またシート30のうち4本の線状伝送部材20A、20B、20C、20Dの側方に折り曲げ跡が形成されている。
<領域A2について>
図5は図1の領域A2の拡大図である。図6は配線部材10のうち領域A2の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。図7は折り曲げられた状態の配線部材10のうち領域A2の部分を示す側面図である。
交差領域部16は、配置替え交差領域部16である。配置替え交差領域部16は、複数の線状伝送部材20が同一の区間を延びる部分において、複数の線状伝送部材20の一部が他の一部と並列方向に沿った配置を替える部分である。配置替え交差領域部16は、複数の線状伝送部材20の一端部においてコネクタCに接続される並び順と、他端部においてコネクタCに接続される並び順とが異なる場合に生じうる。図5に示す例では配置替え交差領域部16は、直線経路部に設けられている。直線経路部は当該直線経路部における複数の線状伝送部材20が直線状に延びる部分である。
ここでは、6本の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fが並行する部分に配置替え交差領域部16が設けられる。配置替え交差領域部16において5本の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20Eが下側線状伝送部材である。配置替え交差領域部16において1本の線状伝送部材20Fが上側線状伝送部材である。規定円RC3は線状伝送部材20Fに対応する規定円である。配置替え交差領域部16は、配線部材10のうち規定円RC3に含まれる部分とされる。
配置替え交差領域部16に折り曲げ位置FTを有する。上側線状伝送部材である線状伝送部材20Fに折り曲げ跡が形成されている。下側線状伝送部材である線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20Eにも折り曲げ跡が形成されている。またシート30のうち6本の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20E、20Fの側方に折り曲げ跡が形成されている。
配置替え交差領域部16では上側線状伝送部材である線状伝送部材20Fのみ曲がって配置されている。配置替え交差領域部16において下側線状伝送部材である線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20Eが曲がって配置されていてもよい。
線状伝送部材20Fは5本の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20Eを跨ぐ途中でシート30に固定されていない。線状伝送部材20Fは5本の線状伝送部材20A、20B、20C、20D、20Eを跨ぐ途中で、いずれか2つの隣り合う線状伝送部材20の間において、シート30に固定されていてもよい。
図3、図5及び図7において線状伝送部材20とシート30との固定箇所FPが二点鎖線によって示されている。線状伝送部材20は交差領域部12、16においても長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所FPにおいてシート30と固定されている。折り曲げ位置FTは複数の固定箇所FPの間にある。従って図7に示すように、配線部材10は線状伝送部材20とシート30とが固定されていない部分において折り返されている。配線部材10は線状伝送部材20とシート30とが固定されている部分において折り返されていてもよい。
図3及び図5に示すように、各交差領域部12、16において、上側線状伝送部材、下側線状伝送部材及びシート30に折り曲げ跡が形成されている。各交差領域部12、16において、上側線状伝送部材、下側線状伝送部材及びシート30のいずれかに折り曲げ跡が形成されていなくてもよい。各交差領域部12、16において、少なくとも上側線状伝送部材に折り曲げ位置FTを有するとよい。上側線状伝送部材のうち下側線状伝送部材及びシート30に固定されていない部分に折り曲げ位置FTを有するとよい。上側線状伝送部材のうち下側線状伝送部材又はシート30に固定されている部分に折り曲げ位置FTを有していてもよい。
図3及び図5に示すように、各交差領域部12、16において、上側線状伝送部材のうち第1固定箇所FP1及び第2固定箇所FP2の間の中央部分又は中央部分寄りの位置に折り曲げ位置FTを有するとよい。上側線状伝送部材が下側線状伝送部材と交差箇所CPにおいて固定されている場合、上側線状伝送部材のうち第1固定箇所FP1及び第2固定箇所FP2と交差箇所CPとの間の中央部分又は中央部分寄りの位置に折り曲げ位置FTを有するとよい。交差領域部12、16において上側線状伝送部材のうち中央部分がもっとも自由度が高いためである。
図3及び図5に示すように、各交差領域部12、16において、上側線状伝送部材が曲がって配置されている。上側線状伝送部材のうち曲げ部に折り曲げ位置FTを有する。上側線状伝送部材のうち直線部に折り曲げ位置FTを有していてもよい。下側線状伝送部材が曲がって配置されていてもよい。上側線状伝送部材の曲げ部にかかる曲げは屈曲であってもよいし、湾曲であってもよい。上側線状伝送部材の曲げ部にかかる曲げが屈曲である場合、上側線状伝送部材の曲げ部のうち線状伝送部材20の屈曲点に対応する部分に折り曲げ位置FTを有しているとよい。上側線状伝送部材の曲げ部にかかる曲げが湾曲である場合、上側線状伝送部材の曲げ部のうち線状伝送部材20の湾曲区間の中のいずれかの位置に対応する部分に折り曲げ位置FTを有していればよい。
図5に示すように、交差領域部16において、上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とは斜めに交差している。図3に示すように、交差領域部12において、上側線状伝送部材である線状伝送部材20Dも下側線状伝送部材と斜めに交差している。図3及び図5に示すように、各交差領域部12、16において、上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とは斜めに交差する交差箇所CPに折り曲げ位置FTを有する。図3に示すように、交差領域部12において、上側線状伝送部材である線状伝送部材20Cと下側線状伝送部材とは直交するように交差している。上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とが直交するように交差する交差箇所CPに折り曲げ位置FTを有していてもよい。
折り曲げ位置FTにおいて上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とのうち上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられていてもよい。上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられた折り曲げ位置FTとしては、例えば、線状伝送部材20において、シート30側を向く下面に伸長跡が形成されていたり、下面とは反対を向く上面に圧縮跡が形成されていたりする折り曲げ位置FTである。また例えば、上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられた折り曲げ位置FTとしては、シート30において、線状伝送部材20が配置される一方主面に圧縮跡が形成されていたり、一方主面とは反対を向く他方主面に伸長跡が形成されていたりする折り曲げ位置FTである。
図3及び図5に示すように、各交差領域部12、16において下側線状伝送部材のうち長手方向に沿った少なくとも一部がシート30に固定されていない。下側線状伝送部材のうちシート30に固定されていない部分に折り曲げ位置FTを有するとよい。下側線状伝送部材のうち折目CRと重なる部分において、シート30に固定されていないとよい。下側線状伝送部材のうちシート30に固定されている部分に折り曲げ位置FTを有していてもよい。各交差領域部12、16において下側線状伝送部材は長手方向に沿って全体にわたってシート30に固定されていてもよい。
配線部材10における交差領域部12、16は例えば図2に示すように折り曲げ基準線Lの部分で折り曲げられる。折り曲げ基準線Lは、折目CRを延長した仮想線である。交差領域部12、16が折り曲げられた配線部材10Fは図7に示すような折畳まれた状態となることがある。例えば配線部材10が搬送される際の荷姿形態が、折畳み形態の配線部材10Fであり得る。折り曲げ位置FTは、車両への組付時などに折畳み形態の配線部材10Fが展開されて配線部材10とされた際に、配線部材10のうち折り曲げられていた部分に残る痕跡である。
図1に示すように、配線部材10において、折り曲げ跡から折目CRが認識可能である。例えば、いずれか1つの部材に形成された折り曲げ跡が線状であれば、その線が折目CRとして認識される。また例えば、複数の部材に折り曲げ跡が形成されており、複数の部材の折り曲げ跡が一列に並んでいる場合、複数の部材の折り曲げ跡を結ぶ仮想線が折目CRとして認識される。
上記配線部材10が折畳まれた形態、即ち、配線部材10Fにおいて、折返し箇所13、17が交差領域部12、16に位置した状態となっている(図2参照)。この配線部材10Fが展開されると、折返し箇所13、17の跡である折り曲げ位置FTが交差領域部12、16に位置した状態となっている(図1参照)。折り曲げ位置FTは、線状伝送部材20に折り癖として残った跡、又はシート30に折り癖として残った跡として観察される。
<効果等>
以上のように構成された配線部材10によると、配線部材10のうち交差領域部12、16が折り曲げられることによって、線状伝送部材20に強い力がかかることが抑制される。この作用としては複数考えられるが、例として、以下に示す第1、第2の作用が考えられる。
第1に、交差領域部12、16では、線状伝送部材20同士が交差するために線状伝送部材20が厚み方向に曲がっている。交差領域部12、16の折り曲げ時に、この曲がっている部分が折り曲げられることによって、線状伝送部材20の周方向において、力がかかる領域が大きくなる。これにより、力が分散され、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。この点に関し、折り曲げ位置FTが線状伝送部材20のうちシート30上に曲がって配置されている部分にあると、線状伝送部材20の周方向において、力がかかる領域がより大きくなる。これにより、力が分散され、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
第2に、交差領域部12、16では、線状伝送部材20同士が交差するために線状伝送部材20に余長が生じている場合がある。交差領域部12、16の折り曲げ時に、この余長が用いられることによって、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
また分岐交差領域部12に折り曲げ位置FTを有するため、分岐交差領域部12において配線部材10が折り曲げられる。また配置替え交差領域部16に折り曲げ位置FTを有するため、配置替え交差領域部16において配線部材10が折り曲げられる。
また少なくとも上側線状伝送部材に折り曲げ位置FTを有するため、自由度が高くなりやすい上側線状伝送部材が折り曲げられる。また上側線状伝送部材のうち下側線状伝送部材及びシート30に固定されていない部分に折り曲げ位置FTを有するため、上側線状伝送部材のうち自由に動ける部分が折り曲げられることによって、上側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
折り曲げ位置FTにおいて、上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とのうち上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられている。このため、折り曲げ時に下側線状伝送部材が外側に位置することによって、下側線状伝送部材の曲率半径が小さくなりにくくなり、もって下側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
また交差領域部12、16において下側線状伝送部材のうち長手方向に沿った少なくとも一部がシート30に固定されていない。このため、交差領域部12、16において下側線状伝送部材が自由に動けることによって、下側線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
[付記]
折り畳み形態の配線部材10Fのように交差領域部12、16が折り返された配線部材が本開示の配線部材としてとらえられてもよい。交差領域部12、16が折り返された配線部材とは、交差領域部12、16がシート30の厚み方向に折り返されているような配線部材である。つまり配線部材は、複数の線状伝送部材20と、前記複数の線状伝送部材20が固定されたシート30と、を備え、前記シート30上に前記複数の線状伝送部材20が交差するように配置された交差領域部12、16が設けられ、前記交差領域部12、16が折返されている、配線部材であってもよい。
なおこのような配線部材は荷姿形態のものであってもよいし、車両に配設された形態の物であってもよい。このような配線部材によっても、交差領域部12、16が折り返されているため、上記第1、第2の作用などによって、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
[変形例]
実施形態において、交差領域部12、16それぞれに折り曲げ位置FTを有し、配線部材10が折り曲げ位置FTを2つ有しているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配線部材10が有する折り曲げ位置FTは1つのみであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また交差領域部12、16のみに折り曲げ位置FTを有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。交差領域部12、16以外の部分にも折り曲げ位置FTを有していてもよい。例えば、直線経路部に折り曲げ位置FTを有していてもよい。交差領域部12、16に少なくとも1つの折り曲げ位置FTを有しているとよい。
また配線部材10に複数の交差領域部が設けられる場合、複数の交差領域部すべてに折り曲げ位置FTを有していてもよい。複数の交差領域部のうち一部の交差領域部のみに折り曲げ位置FTを有していてもよい。つまり折り曲げ位置FTとされていない交差領域部があってもよい。
図1に示すように、実施形態に示す配線部材10には、交差領域部12、16のほかに交差領域部14、18も設けられている。
交差領域部14において、線状伝送部材20E、20Fが線状伝送部材20A、20B、20C、20Dから分岐しつつ、が線状伝送部材20A、20B、20C、20Dと交差している。従って交差領域部14は分岐交差領域部14である。分岐交差領域部14には折り曲げ位置FTを有していない。
交差領域部18において、線状伝送部材20A、20Bが同一方向に延びつつ途中で交差して並び順が変更されている。従って交差領域部18は配置替え交差領域部18である。配置替え交差領域部18には折り曲げ位置FTを有していない。
このほか配置替え交差領域部16は、直線経路部に設けられているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配置替え交差領域部16は、同一経路曲げ部に設けられていてもよい。同一経路曲げ部は複数の線状伝送部材20が同一方向に延びつつ曲がって配置された部分である。同一経路曲げ部においてシート30も線状伝送部材20の経路に応じて曲がった形状に形成されていてもよい。同一経路曲げ部において、シート30は線状伝送部材20の経路に応じて曲がった形状に形成されていなくてもよい。例えばシート30は直線状に形成されつつ線状伝送部材20を曲げて配置可能な幅広なものであってもよい。
上側線状伝送部材は第1固定箇所FP1及び第2固定箇所FP2の間において曲がって配置されていたが、このことは必須の構成ではない。上側線状伝送部材は第1固定箇所FP1及び第2固定箇所FP2の間において直線状に配置されていてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 配線部材
10F 配線部材(折返された形態)
12、14 分岐交差領域部(交差領域部)
13 折返し箇所
16、18 配置替え交差領域部(交差領域部)
17 折返し箇所
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F 線状伝送部材
30 シート
C、C1、C2、C3、C4 コネクタ
FT 折り曲げ位置
FP 固定箇所
FP1 第1固定箇所
FP2 第2固定箇所
CP 交差箇所
CR 折目

Claims (8)

  1. 複数の線状伝送部材と、
    前記複数の線状伝送部材が固定されたシートと、
    を備え、
    前記シート上に前記複数の線状伝送部材が交差するように配置された少なくとも1つの交差領域部が設けられ、
    前記交差領域部は、前記シートが折り曲げられていない状態で前記複数の線状伝送部材のうちの上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とが前記下側線状伝送部材が前記シート側に位置するように重なりつつ交差した交差箇所を形成するように設けられた部分であり、
    前記シートに対する前記上側線状伝送部材の固定箇所のうち前記交差箇所に最も近い2つの固定箇所が第1固定箇所及び第2固定箇所とされるとともに、前記第1固定箇所と前記第2固定箇所とを結ぶ線分を直径とする円が規定円とされたとき、
    前記交差領域部の範囲は、前記規定円に前記交差箇所が含まれる場合に配線部材のうち規定円に含まれる領域とし、前記規定円に前記交差箇所が含まれない場合に配線部材のうち前記第1固定箇所と前記第2固定箇所と前記交差箇所とを結んで構成される多角形に外接する外接円に含まれる領域とする定義によって定められ、
    前記シートが展開された状態であり、前記少なくとも1つの交差領域部に折り曲げを有する、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記少なくとも1つの交差領域部は、前記複数の線状伝送部材のうち一部が他の一部から分岐する分岐交差領域部を含み、
    前記分岐交差領域部の範囲は、前記交差領域部の前記範囲を定める前記定義によって定められた範囲であり、
    前記分岐交差領域部に折り曲げを有する、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記少なくとも1つの交差領域部は、前記複数の線状伝送部材が同一の区間を延びる部分において、前記複数の線状伝送部材の一部が他の一部と並列方向に沿った配置を替える配置替え交差領域部を含み、
    前記配置替え交差領域部の範囲は、前記交差領域部の前記範囲を定める前記定義によって定められた範囲であり、
    前記配置替え交差領域部に折り曲げを有する、配線部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    なくとも前記上側線状伝送部材に折り曲げを有する、配線部材。
  5. 請求項4に記載の配線部材であって、
    前記上側線状伝送部材のうち前記下側線状伝送部材及び前記シートに固定されていない部分に折り曲げを有する、配線部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    記折り曲げは、前記上側線状伝送部材と前記下側線状伝送部材とのうち前記上側線状伝送部材が内側に位置するように折り曲げられた折り曲げである、配線部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    記交差領域部において前記下側線状伝送部材のうち長手方向に沿った少なくとも一部が前記シートに固定されていない、配線部材。
  8. 複数の線状伝送部材と、
    前記複数の線状伝送部材が固定されたシートと、
    を備え、
    前記シート上に前記複数の線状伝送部材が交差するように配置された交差領域部が設けられ、
    前記交差領域部は、前記シートが折り曲げられていない状態で前記複数の線状伝送部材のうちの上側線状伝送部材と下側線状伝送部材とが前記下側線状伝送部材が前記シート側に位置するように重なりつつ交差した交差箇所を形成するように設けられた部分であり、
    前記シートに対する前記上側線状伝送部材の固定箇所のうち前記交差箇所に最も近い2つの固定箇所が第1固定箇所及び第2固定箇所とされるとともに、前記第1固定箇所と前記第2固定箇所とを結ぶ線分を直径とする円が規定円とされたとき、
    前記交差領域部の範囲は、前記規定円に前記交差箇所が含まれる場合に配線部材のうち規定円に含まれる領域とし、前記規定円に前記交差箇所が含まれない場合に配線部材のうち前記第1固定箇所と前記第2固定箇所と前記交差箇所とを結んで構成される多角形に外接する外接円に含まれる領域とする定義によって定められ、
    前記交差領域部が折返されている、配線部材。
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