JP7329765B2 - 複層型下敷きテープ - Google Patents
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Description
この際、施工が良好な場合は、仕上面となる表面は平滑な面となり、突合わせ部12が判別しにくい綺麗な仕上げとなる(図4(b))。
特許文献6において、網状シートを構成する合成糸の材質として、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、天然繊維が挙げられており、ナイロンが好ましいとされている。
このため、耐切創性がより一層優れており、熟練度の浅い作業者にとっても使用しやすい下敷きテープの開発が望まれている。
設置の際に該壁紙重ね合わせ部の側に位置する上層フィルムと、設置の際に該下地材の側に位置する下層フィルムとの間に、ネット状シートが挟まれた状態で、該上層フィルムと該下層フィルムとが、両端のみにおいて、該ネット状シートとともに接着されており、
該ネット状シートが、該複層型下敷きテープの長手方向に略平行な経糸と、該経糸と略直交し該複層型下敷きテープを幅方向に横断する緯糸とで構成されており、
両端の接着部の接着に使用されている両端接着剤が、下記試験片Xに対して、JIS Z 0237:2009に規定される傾斜式ボールタック試験を、傾斜角度を30°、温度23℃、相対湿度65%の条件下で実施した場合に、該試験片Xのボールナンバーが7以上13以下となるような接着剤であり、
両端の接着部の幅が、それぞれ2mm以上10mm以下であることを特徴とする複層型下敷きテープを提供するものである。
厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムYを、幅15mm、長さ300mmに切断し、その片面全体に該両端接着剤を15g/m2塗布し、該両端接着剤が塗布された面に、下記ネット状シートZを貼付した試験片。
経糸がNe30/1のポリエステル紡績糸、緯糸がNe10/1のパワロンのパーロック式牽切紡績糸からなり、経糸が3mm間隔、緯糸が3mm間隔で設置されているネット状シート。
上記のように、壁紙11の貼付作業の際に、壁紙重ね合わせ部11Aを刃物で切断する作業を行う際に、下地材10(石膏ボード等)まで切断してしまうおそれがあるが、本発明の複層型下敷きテープ1を使用することで、下地材10に連続した傷がつきにくくなる。
テープ幅が上記下限以上であると、複層型下敷きテープの設置に際し、壁紙10同士の縦方向の位置が横にずれた場合も突合わせ部12が複層型下敷きテープの幅内に収まる余裕があることはもちろん、中央部(非固定部分)の幅を十分に確保することができ緯糸4Aが引っ張られやすくなり、上記効果を奏しやすい。幅が上記上限以下であると、コスト的に有利である;壁紙10の糊の掻取量を少なくできる;突合わせ部12の付近が歪みにくくなる;等のメリットがある。
厚さが上記上限以下であると、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、施工不良(突合わせ部12付近の盛り上がり)が発生しにくくなる。また、各部材の強度を十分に保ったり、糊の掻取量を減少させるべくエンボス加工したりすると、厚さは上記下限以上となる場合が多い。
このようにすることにより、壁紙切断の際に刃物の刃先に引っ掛かる緯糸4Aが、より動きやすくなり、施工者にその感触が伝わり、力の入れ過ぎによる下地材10の傷の発生を防止できる。
厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムYを、幅15mm、長さ300mmに切断し、その片面全体に該両端接着剤を15g/m2塗布し、該両端接着剤が塗布された面に、下記ネット状シートZを貼付した試験片。
経糸がNe30/1のポリエステル紡績糸、緯糸がNe10/1のパワロンのパーロック式牽切紡績糸からなり、経糸が3mm間隔、緯糸が3mm間隔で設置されているネット状シート。
「低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムY」は、後述の<例1>ないし<例10>において、複層型下敷きテープの下層フィルムとして使用した「低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム」と同一であるが、「低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムY」とは異なるフィルムを下層フィルムとして使用した複層型下敷きテープが、本発明の範囲外となるわけではないことは言うまでもない(例えば、LDPE以外の素材のフィルムを下層フィルムとして使用した複層型下敷きテープが、本発明の範囲外となるわけではない)。
ネット状シートZに関しても同様である(例えば、ポリエステル以外の素材で経糸を構成した複層型下敷きテープが、本発明の範囲外となるわけではない)。
また、複層型下敷きテープ1は、上記のように、20mm~100mm程度の幅であるが、複層型下敷きテープ1を製造する際には、幅1000mm程度の原反をスリット加工して複数のテープとする。この際に、両端接着剤として、ボールナンバーが上記上限以下であると、複層型下敷きテープ1を製造する際の分割性が良好となり(隣接するテープ同士を分割しやすくなり)、生産性が向上しやすい。
両端の接着部の接着力が弱すぎると、抜き取りの際に、複層型下敷きテープ1を構成する各部材(上層フィルム2、下層フィルム3、ネット状シート4)が分離することによって、上層フィルム2の断片が壁紙11の糊が付いた裏面に残ってしまう場合がある。
上記下限以上であると、複層型下敷きテープ1が各部材に分離しにくいため、壁紙切断作業完了後に断片が壁紙11の裏面に残りにくくなり、作業効率の低下が発生しにくい。上記上限以下であると、コスト的に有利であり、また、耐切創性が向上しやすく、緯糸4Aの動きが施工者に分かりやすくなる。
更に、両端の接着部1Aの幅は、2.5mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが特に好ましい。また、10mm以下であることが好ましく、8mm以下であることがより好ましく、7mm以下であることが特に好ましい。
上記範囲内であると、両端の接着部1Aの接着力が適度になりやすく、複層型下敷きテープ1が各部材に分離しにくい。また、中央部の幅を十分に確保することができるので、緯糸4Aの動きを施工者が感じやすくなり、下地材10に傷(特に、連続した線状の傷)がつきにくくなる。
このうち、後述のように、柔軟性と加工のしやすさの兼ね合いから、無延伸ポリプロピレン(CPP)を上層フィルム2として使用するのが最適である。
上層フィルム2に凹凸構造を設ける方法には特に限定は無く、例えば、公知のエンボス加工技術により凹凸構造を設けることができる。
しかし、これらの素材は、エンボス加工を施すのが困難であり、エンボス加工を施すことによる糊の掻取量低減の効果が発揮されにくい。
厚さが上記下限以上であると、エンボス加工を施しやすい。厚さが上記上限以下であると、複層型下敷きテープ1を十分薄くでき、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、また、糊の掻取量が少なくなる。なお、上記上限を超えて上層フィルム2を厚くしても、エンボス加工の施しやすさは変わらない。
エンボス部2Aは、上層フィルム2の裏面(複層型下敷きテープ1においてネット状シート4に向いている面)の側に向かって突き出ていると、糊掻取量を低減することができるため望ましい。
エンボス加工後の見掛け厚さが上記下限以上であると、エンボス部2Aを設けたことによる糊掻取量の低減効果が発揮されやすい。上記上限以下であると、複層型下敷きテープ1を十分薄くでき、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、また、複層型下敷きテープ1を長尺巻しやすくなる。
このうち、柔軟なことから、低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)が特に好ましい。
下層フィルム3には、糊が付着しないが、下層フィルム3の素材として柔軟な素材を使用することにより、複層型下敷きテープ1に柔軟性が付与され、切断後に複層型下敷きテープ1を除去しやすくなる。すなわち、複層型下敷きテープ1の柔軟性が高くなる結果、壁紙の糊の掻取量を低減しやすくなる。
前記のように、上層フィルム2は、糊の付着し難さ(柔軟性と、エンボス加工の施しやすさの両方)の観点から選択されるのに対し、下層フィルム3は、フィルム自体の柔軟性の観点から選択される結果、両フィルムの素材は異なっている方が好ましい。
厚さが上記上限以下であると、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、施工不良(突合わせ部12付近の盛り上がり)が発生しにくくなる。また、十分な強度のフィルムを得るためには、厚さは上記下限以下となる場合が多い。
複層型下敷きテープ1を敷いた状態で、壁紙11を切断すると、刃物の刃先は、複層型下敷きテープ1の中央部(非固定部分)の緯糸4Aに接触し、中央部において、緯糸4Aは両側のフィルムには拘束されていないので、刃先の移動方向に引っ張られ、施工者に抵抗感を伝える。
目止め加工の方法に特に限定は無く、例えば、目止め剤を付与することによる接着でもよいし、熱融着でもよい。
なお、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び/又は「メタクリル」を意味する。
目止め剤の使用量を上記上限以下とすることで、切断の際に、刃物の刃先に引っ掛かった状態で緯糸4Aが動きやすくなることから、作業者に抵抗感が伝わりやすくなり、下地材10に傷がつくのを防止しやすくなる。また、上記上限を超えて目止め剤を使用すると、コストがかかるだけでなく、複層型下敷きテープ1の柔軟性が低下し、上層フィルム2による壁紙裏面の糊の掻取量が増加しやすくなる。
緯糸4Aは、刃物に引っ張られるので、強度が要求され、また、施工者に抵抗感を伝えやすくするために、その素材としては、上記したもののうち、高強度ビニロン、超高分子量ポリエチレン、パラアラミド、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾールが特に好ましい。
強度が要求される緯糸4Aが紡績糸の場合は、強度の大きい牽切紡績糸であるのが特に好ましい。
紡績糸の場合、綿番手で7番手以上が好ましく、10番手以上が特に好ましい。また、100番手以下が好ましく、50番手以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、耐切創性が十分となりやすい。また、複層型下敷きテープ1の厚さを十分に薄くすることができ、良好に施工しやすくなる。更に、切断の際に施工者に抵抗感が伝わりやすくなる。
隣接する緯糸4Aと緯糸4Aの間隔が、上記範囲内であると、緯糸4Aの動きを施工者が感じやすくなり、下地材10に傷(特に、連続した線状の傷)がつきにくくなり耐切創性が向上しやすい。
また、経糸4B、緯糸4Aに関わらず、隣接する糸同士の間隔が上記範囲内であると、複層型下敷きテープ1の厚さが十分に薄くなる。更に、材料コストを抑えることができ経済的である。
以下に示すようにして、複層型下敷きテープ(以下、単に「テープ」という場合がある。)を作製した。
経糸としてポリエステル紡績糸(Ne30/1)、緯糸としてパワロン((株)クラレ製、高強力ビニロン)のパーロック式牽切紡績糸(Ne10/1)を使用して、ネット状シートを作製した。経糸は3mm間隔(8本/インチ)、緯糸は3mm間隔(8本/インチ)で設置し、経糸と緯糸の交点は、アクリル系目止め剤を、乾燥状態で2g/m2となるように含浸することで接着した。
上層フィルムとして、厚さ20μm・幅35mmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをエンボス加工したもの、下層フィルムとして、厚さ20μm・幅35mmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム(エンボス加工なし)をそれぞれ使用し、前記ネット状シートを、上層フィルムと下層フィルムで挟んだ状態で、両フィルムの両端のそれぞれ4mmを、ボールナンバーが3であるアクリル系接着剤Aを、乾燥状態で15g/m2となるように塗布して接着することにより、テープT1を作製した。
例1において、アクリル系接着剤Aに代えて、ボールナンバーが6であるアクリル系接着剤Bを使用した以外は、例1と同様にしてテープT2を作製した。
例1において、アクリル系接着剤Aに代えて、ボールナンバーが10であるアクリル系接着剤Cを使用した以外は、例1と同様にしてテープT3を作製した。
例3において、アクリル系目止め剤の含浸量を、乾燥状態で5g/m2となるように変更した以外は、例3と同様にしてテープT4を作製した。
例3において、アクリル系目止め剤の含浸量を、乾燥状態で10g/m2となるように変更した以外は、例5と同様にしてテープT5を作製した。
例1において、アクリル系接着剤Aに代えて、ボールナンバーが14であるアクリル系接着剤Dを使用した以外は、例1と同様にしてテープT6を作製した。
例3において、アクリル系接着剤Cの塗布量を、乾燥状態で25g/m2となるように変更した以外は、例3と同様にしてテープT7を作製した。
例3において、アクリル系目止め剤に代えて、酢酸ビニル系目止め剤を使用した以外は、例3と同様にしてテープT8を作製した。
例8において、酢酸ビニル系目止め剤の含浸量を、乾燥状態で5g/m2となるように変更した以外は、例8と同様にしてテープT9を作製した。
例8において、酢酸ビニル系目止め剤の含浸量を、乾燥状態で10g/m2となるように変更した以外は、例8と同様にしてテープT10を作製した。
(1)測定装置
図5に示す耐切創性測定装置(特開2018-185152に記載の「態様2」の耐切創性測定装置)を使用して、各テープの耐切創性を測定した。
耐切創性測定装置T1は、被切創体Sを切断するための刃物Bを保持する刃物保持体12を有する。刃物保持体T12は、刃物Bを保持するための保持部T16を具える。
耐切創性測定装置T1は、刃物Bの刃先B1を被切創体Sに接触させながら刃物保持体T12を水平方向に移動させる刃物保持体移動手段T15を有する。刃物Bの刃先B1が被切創体Sと接触した状態で、刃物保持体T12(刃先B1)を水平方向に移動させることにより、被切創体Sの耐切創性を試験する。
耐切創性測定装置T1は、ホルダー部T14aを有する棒状の錘保持手段T14を有しており、錘の数を変更することで刃物Bの刃先B1が被切創体Sに与える荷重の調整を行うことができる(なお、図5には錘を図示していない)。
刃物Bの刃先B1は被切創体Sの上方に位置するような状態で刃物保持体T12に保持されている。
測定を開始する際には、刃物保持体移動手段T15により、刃物保持体T12を、鉛直方向に降下させる。これにより、図5(b)に示すように、刃物Bの刃先B1が、被切創体Sに突き刺さった状態となる。
次いで、刃物保持体移動手段T15により、刃物保持体T12を、右方向に水平移動させる。これにより、刃物Bは、刃物保持体T12とともに、水平移動する(水平移動後の状態を図5(c)に示す)。
この動作により、被切創体Sは、刃先B1から一定の荷重を受けることにより、刃先B1と接触した部分が切断される。
基板T10としては、石膏ボードを使用した。
被切創体Sは、下地紙、各テープ、壁紙(1層目)、壁紙(2層目)の順序で積層したものを使用した。また、壁紙(2層目)において、刃先B1が触れる部分の付近は、定規によって固定した。すなわち、下地紙を使用した以外は、実際の壁紙重ね合わせ部の切断(図4(a))と同様の状況で測定した(なお、下地紙は、石膏ボードが切断されているかどうかを可視化しやすくするために挟んだものであり、ごく薄いので耐切創性にほとんど影響を与えない)。
また、刃先B1にかかる荷重(電子天秤により測定)が、629gfとなるように調整した。
切断の際の刃物保持体T12(及びそれに保持されているカッターナイフ)の水平方向の移動距離は14cm、移動速度は3m/minとなるようにした。
切断後の各テープについて、貫通部分の長さを測定し、貫通長さL[cm]を、以下のようにして算出した。
また、(L/10)×100を、貫通率[%]とし、以下の基準で評価した。
4点:貫通率が0%を超え25%未満
3点:貫通率が25%以上50%未満
2点:貫通率が50%以上75%未満
1点:貫通率が75%以上100%未満
0点:貫通率が100%
200g/m2の接着剤(糊)が塗工された壁紙をサンプルとして、図4(a)に示すように、壁紙重ね合わせ部11Aの下に作製した各テープを設置した状態で壁紙重ね合わせ部11Aの切断作業を行った後、除去した(壁紙11から剥がした)テープを回収し、質量を測定した。各テープの2.7m当たりの、作業前後の質量の変化量(増加量)を算出し、該変化量を、糊掻取量とした。
1015mm幅の原反から、スリッターで、図3に示すような長尺のテープ(幅35mm、長さ100m、直径165mm)を29巻作製し、横に繋がった状態のテープを分割した。
以下の基準で、テープ分割性を評価した。
×:連結されたテープの紙管内に棒を差し入れてテコの原理で分割できた。
下地である石膏ボード上に各テープを設置し、その上に厚さ0.6mmの壁紙を2枚重ね、その壁紙の上から定規を当て、その定規に沿ってカッターナイフで刃先荷重が250~450gfとなるようにして壁紙を20cm切断し、切断後、テープを壁紙の裏面から除去する(剥がす)試験を実施した。
この試験において、下記の項目について、以下の基準で評価した。
3点:連続的な傷はほとんど生じなかった。
2点:たまに連続的な傷を生じる箇所があった。
1点:連続的な傷を生じる箇所が多かった。
3点:刃先に糸の動きを感じた。
2点:刃先に糸の動きをやや感じた。
1点:刃先に糸の動きを感じなかった。
3点:テープを剥がす際に、各部材(上層フィルム、下層フィルム、ネット状シート)の分離は発生しなかった。
2点:テープを剥がす際に、各部材の分離が発生し、作業効率が低下することが時々あった。
1点:テープを剥がす際に、常に、各部材の分離が発生し、作業効率が低下した。
3点:テープを剥がす際に、テープの切断は起こらなかった。
2点:テープを剥がす際に、テープの切断が起こり、作業効率が低下することが時々あった。
1点:テープを剥がす際に、常に、テープの切断が起こり、作業効率が低下した。
各テープの詳細を表1に、評価結果を表2に示す。
また、両端接着剤の接着力が強すぎる場合(テープT6、T7)は、テープ分割性も低下した。
1A 両端の接着部
2 上層フィルム
2A エンボス部
3 下層フィルム
4 ネット状シート
4A 緯糸
4B 経糸
4C 交点
10 下地材
11 壁紙(クロス)
11A 壁紙重ね合わせ部
11B 切断部
12 突合わせ部
T1 耐切創性測定装置
T10 基板
T11 被切創体固定手段
T12 刃物保持体
T14 錘保持手段
T14a ホルダー部
T15 刃物保持体移動手段
T16 保持部
B 刃物
B1 刃先
S 被切創体
Claims (5)
- 下地材の表面に壁紙を貼付するに当たり、隣接する壁紙の端部同士を重ね合わせた状態で、壁紙重ね合わせ部を切断する際に、該下地材と該壁紙重ね合わせ部との間に一時的に設置し、下地材を保護するための複層型下敷きテープであって、
設置の際に該壁紙重ね合わせ部の側に位置する上層フィルムと、設置の際に該下地材の側に位置する下層フィルムとの間に、ネット状シートが挟まれた状態で、該上層フィルムと該下層フィルムとが、両端のみにおいて、該ネット状シートとともに接着されており、
該上層フィルム及び該下層フィルムの素材がポリオレフィンであり、
該ネット状シートが、該複層型下敷きテープの長手方向に略平行な経糸と、該経糸と略直交し該複層型下敷きテープを幅方向に横断する緯糸とで構成されており、
該緯糸が、50デニール以上700デニール以下のフィラメント糸又は綿番手が7番手以上50番手以下の紡績糸であり、該緯糸の素材が、高強度ビニロン、超高分子量ポリエチレン、パラアラミド、ポリアリレート又はポリパラフェニレンベンズビスオキサゾールであり、
両端の接着部の接着に使用されている両端接着剤が、下記試験片Xに対して、JIS Z 0237:2009に規定される傾斜式ボールタック試験を、傾斜角度を30°、温度23℃、相対湿度65%の条件下で実施した場合に、該試験片Xのボールナンバーが7以上13以下となるような接着剤であり、該両端接着剤の乾燥状態での量が、5g/m2以上15g/m2以下であり、
両端の接着部の幅が、それぞれ2mm以上10mm以下であり、
テープ幅が、20mm以上100mm以下であることを特徴とする複層型下敷きテープ。
[試験片X]
厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムYを、幅15mm、長さ300mmに切断し、その片面全体に該両端接着剤を15g/m2塗布し、該両端接着剤が塗布された面に、下記ネット状シートZを貼付した試験片。
[ネット状シートZ]
経糸がNe30/1のポリエステル紡績糸、緯糸がNe10/1の高強力ビニロンのパーロック式牽切紡績糸からなり、経糸が3mm間隔、緯糸が3mm間隔で設置されているネット状シート。 - 上記ネット状シートの隣接する緯糸と緯糸の間隔が1mm以上10mm以下である請求項1に記載の複層型下敷きテープ。
- 上記ネット状シートの経糸と緯糸の交点が、目止め剤を付与することにより接着された状態となっており、該ネット状シートにおける目止め剤の乾燥状態での質量比率が、該ネット状シート全体に対して8質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の複層型下敷きテープ。
- 上記目止め剤が、(メタ)アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、(メタ)アクリルエチレン酢酸ビニル系接着剤及びポリビニルアルコール接着剤からなる群より選ばれる1種以上の接着剤である請求項3に記載の複層型下敷きテープ。
- 請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の複層型下敷きテープの製造方法であって、原反をスリット加工し、スリット加工後の横に繋がった状態のテープ同士を分割する工程を有することを特徴とする複層型下敷きテープの製造方法。
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