JP2020060030A - 複層型下敷きテープ - Google Patents

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中村彰宏
Teruhiro Nakamura
栗田昌幸
Masayuki Kurita
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Abstract

【課題】壁紙重ね合わせ部の切断の際に、壁紙の裏面の接着剤(糊)の移行量が少ない下敷きテープの提供。【解決手段】上層フィルム2と、下層フィルム3との間に、ネット状シート4を挟み、上層フィルム2と下層フィルム3とを、両端部のみにおいてネット状シート4とともに接着固定することによって、複層型下敷きテープとする。ネット状シート4は、複層型下敷きテープの長手方向に略平行な経糸4Bと、経糸4Bと略直交し複層型下敷きテープを幅方向に横断する緯糸4Aとで構成されている。上層フィルム2は、壁紙の裏面と接触する側の面にエンボス凹部2Aを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、壁紙(クロス)の重ね合わせ部を切断する際に、下地材を保護するために、下地材と壁紙重ね合わせ部との間に一時的に設置して使用される下敷きテープに関し、更に詳しくは、壁紙の裏面の接着剤(糊)を掻き取り難い複層型の下敷きテープに関する。
建築物の室内の壁面や天井面の内装工事において、石膏ボード等の下地材の表面に壁紙を貼り付ける工法が一般的となっている。壁紙は、所定の幅で製造された、例えば95cm幅の定尺品等が使用される。その定尺品を広い壁面や天井面となる下地材に貼る場合、壁紙を繋ぎ合わせながら下地材に貼り付けていく。その際、繋ぎ合わせ部は壁紙の側部と該壁紙に隣接する他の壁紙の側部とを重ね合わせ(オーバーラッピング)、その状態で重ね合わせ部をカッターナイフ等の刃物で連続的に切断し、下地材に貼り付ける壁紙以外の不要な壁紙は除去することになる。
壁紙を刃物で切断して除去する際には、刃物の刃先は壁紙を貫通することになるため、下地材を傷付けないために、下地材と壁紙との間に下地材を保護する下敷きテープを一時的に設置するのが一般的である。下敷きテープは、壁紙の切断後に、拡開された壁紙の側部から除去される。
図4に、下敷きテープを使用した壁紙の切断の例を示す。隣接する壁紙11と壁紙11の壁紙重ね合わせ部11Aは、カッター等の刃物により切断される(図4(a)において、切断部11Bを点線で示した)。この際に、壁紙重ね合わせ部11Aをそのまま切断してしまうと、下地材10を傷つけてしまうため、下敷きテープ1を壁紙重ね合わせ部11Aと下地材10との間に挟んだ状態で切断を行う。
壁紙11は、下地材10との貼り付け面(壁紙の裏面)に接着剤(糊)を付与し、下地材10に容易に貼り付けることができる構成となっており、切断後、壁紙11の切れ端や下敷きテープ1を除去し、壁紙11の側部を相互に突き合わせる。
この際、施工が良好な場合は、仕上面となる表面は平滑な面となり、突合わせ部12が判別しにくい綺麗な仕上げとなる(図4(b))。
下敷きテープには、刃物の刃先を劣化させないために、また、除去した際に壁紙の接着剤(糊)を掻き取らないために、十分な柔軟性が要求される。
また、下敷きテープの耐切創性が不十分な場合、壁紙を切断する際、刃物の刃先が下敷きテープを貫通して下地材に傷が生じ、この傷がクロスの貼着終了後にクロスの表面に凹部となって現われて美観を損ねるとともに、深い傷の場合には、その部分が空隙となるため壁紙の接着が不十分となり、当該箇所から壁紙が剥がれるという問題点が生じる場合があるため、下敷きテープには十分な耐切創性が要求される。
下敷きテープに十分な耐切創性を付与するために、下敷きテープの素材や形状等に関して、種々の検討がなされている。
特許文献1には、2つの樹脂フィルム層の間に破断伝達阻止層を積層することによって切断の際に壁紙に接する樹脂フィルム層において刃先で破断が生じても該破断を下地に接する樹脂フィルム層へ伝達されるのを阻止する下敷きテープが記載されている。
特許文献2には、合成樹脂製の平糸からなる経糸と、この経糸よりも厚みが大きい合成樹脂製の平糸からなる緯糸とを平織した織物によって形成された下敷きテープが記載されている。
特許文献3には、経糸がフラットヤーン、緯糸がモノフィラメントである平織りした織物の少なくとも片面にプラスチックフィルムをラミネートしたシートを、縦方向に所定幅でスリットした下敷きテープが記載されている。
特許文献4には、合成樹脂からなる複数本の経糸と合成樹脂製フラットヤーンからなる複数本の緯糸とが交差することによって形成された布状体と、該布状体の少なくとも片面に積層された熱可塑性樹脂製フィルムとによって形成されたテープ基材において、布状体の緯糸を経糸よりも厚くし、経糸や緯糸の空間率を特定の範囲とした下敷きテープが記載されている。
特許文献5には、横縦のそれぞれの合成樹脂繊維の糸の交差部を接着固定して成る網状の編物を合成樹脂フィルムに貼着した下敷きテープが記載されている。
特許文献6には、下地ボードに貼られるクロスのジョイント部の切断に際し、該ジョイント部の下側に配置して下地ボードを保護するためのテープであって、柔軟な合成繊維又は天然繊維で形成した網状シートの表裏両面側に合成樹脂フィルムを被せ、前記網状シートと表裏の合成樹脂フィルムの両側縁部のみを互いに接着させた下敷きテープが記載されている。
上記のように、壁紙の裏面には、接着剤(糊)が付与されているが、一時的に下敷きテープを設置する際に、壁紙の裏面は、下敷きテープと接触することになる。壁紙重ね合わせ部の切断後、下敷きテープを除去する際に、接着剤(糊)が下敷きテープに移行してしまうために、壁紙の接着力が低下し、下地材から剥がれてしまう場合があった。更に、かかる問題に対応するために、壁紙重ね合わせ部を切断後、壁紙の裏面に接着剤(糊)を追加で付与する作業が必要となり、作業性が低下する場合があった。
上記した先行技術は、接着剤(糊)の移行の問題に関しては不十分であり、改善の余地がある。
また、下敷きテープ11が厚い場合、切断の際に、重ね合わせ部11Aの付近において、歪みが生じ、図4(c)に示すように、壁紙11の切れ端や下敷きテープ1を除去し、壁紙11の側部を相互に突き合わせた際に、突合わせ部12の付近が盛り上がってしまうという問題も生じるが、上記した先行技術では、かかる問題に関しても不十分であり、改善の余地がある。
特開2004−197396号公報 特開2008−121249号公報 特開2009−248250号公報 特開2015−036486号公報 実用新案登録第3192127号公報 特開2004−019411号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、壁紙重ね合わせ部の切断の際に、壁紙の裏面の接着剤(糊)の移行量が少ない下敷きテープを提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、2つのフィルムの間に、ネット状シートを挟み、両端部のみを接着した複層型の下敷きテープにおいて、上層フィルム(使用時に壁紙の裏面と接触する側のフィルム)にエンボス加工を施すことにより、接着剤(糊)の下敷きテープへの移行量を低減できることを見出した。また、特定条件下でのエンボス加工により、更に該移行量を低減することができることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下地材の表面に壁紙を貼付するに当たり、隣接する壁紙の端部同士を重ね合わせた状態で、壁紙重ね合わせ部を切断する際に、該下地材と該壁紙重ね合わせ部との間に一時的に設置し、下地材を保護するための複層型下敷きテープであって、
設置の際に該壁紙重ね合わせ部の側に位置する上層フィルムと、設置の際に該下地材の側に位置する下層フィルムとの間に、ネット状シートが挟まれた状態で、該上層フィルムと該下層フィルムとが、両端部のみにおいて該ネット状シートとともに接着固定されており、
該ネット状シートが、該複層型下敷きテープの長手方向に略平行な経糸と、該経糸と略直交し該複層型下敷きテープを幅方向に横断する緯糸とで構成されており、
該上層フィルムが、該壁紙の裏面と接触する側の面にエンボス凹部を有するものであることを特徴とする複層型下敷きテープを提供するものである。
本発明では、壁紙の貼付作業において、壁紙重ね合わせ部の切断をした後に、下敷きテープを壁紙重ね合わせ部から除去する際に、壁紙の裏面の接着剤(糊)が、下敷きテープに(下敷きテープの上層フィルムに)移行しにくいため、壁紙の裏面の接着力の低下に起因する施工不良が起こりにくい。また、壁紙の裏面に接着剤(糊)を追加で付与する作業が必要となりにくく、壁紙貼付の作業効率を向上することができる。
下敷きテープを構成するフィルムは、一般に、無色透明であり目立ち難く、壁紙切断作業完了後に、壁紙の裏面に付着した下敷きテープを除去し忘れるリスクがあるが、エンボス加工を施すことにより、上層フィルムが濁って見えるようになるため、本発明によれば、除去し忘れることが少なくなる。
本発明の複層型下敷きテープは、耐切創性が十分であり、切断の際にネット状シートの緯糸の抵抗感を感じることができるので、壁紙重ね合わせ部の切断の際に、石膏ボード等の下地材まで連続的に傷を生じさせにくい。また、本発明の複層型下敷きテープは厚さを十分に薄くできる。
本発明の複層型下敷きテープを使用して壁紙貼付を行えば、施工後の突合わせ部が目立ちにくく美観に優れるとともに、壁紙が剥がれるといった問題も起こりにくくなる。
通常、原反(例えば、幅1m程度)をスリット加工し、スリット加工後の横に繋がった状態のテープ同士を手作業等で分割することにより、複層型下敷きテープ(幅数10mm程度)を製造する。エンボス加工のされていないフィルムを使用した複層型下敷きテープの場合、フィルム同士の咬みこみが発生し、分割が容易でない(分割するのに大きな力を要する)場合がある。
本発明の複層型下敷きテープでは、上層フィルムに施したエンボス加工の影響により、複層型下敷きテープのフィルム間に空気層が生じるため、巻硬さが軽減されて、スリット切断面においてフィルム同士の咬みこみが生じても分割しやすくなる。
本発明の複層型下敷きテープを構成する各部材を示す図である。 本発明の複層型下敷きテープを示す図である。 本発明の複層型下敷きテープをロール状に巻いた状態を示す図である。 本発明の複層型下敷きテープの使用方法を示す図である。 本発明の複層型下敷きテープの上層フィルムの模式図(断面図)である。 (a)両面エンボス加工を施した場合 (b)片面エンボス加工を施した場合 本発明の複層型下敷きテープの上層フィルムの模式図(平面図)である。
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
図4に本発明の複層型下敷きテープの使用方法を示す。本発明の複層型下敷きテープ1は、下地材10の表面に壁紙11を貼付するに当たり、隣接する壁紙11の端部同士を重ね合わせた状態で、壁紙重ね合わせ部11Aを切断する際に、下地材10と壁紙重ね合わせ部11Aとの間に一時的に設置し、下地材10を保護するために使用されるものである(図4(a))。切断作業完了後、複層型下敷きテープ1は、除去される。
上記のように、壁紙11の貼付作業の際に、壁紙重ね合わせ部11Aを刃物で切断する作業を行う際に、下地材10(石膏ボード等)まで切断してしまうおそれがあるが、本発明の複層型下敷きテープ1を使用することで、下地材10に連続した傷がつきにくくなる。
本発明の複層型下敷きテープ1は、図1に示した、上層フィルム2、下層フィルム3及びネット状シート4という3つの部材から構成されている。本発明の複層型下敷きテープ1は、図2に示すように、上層フィルム2と下層フィルム3との間に、ネット状シート4が挟まれた状態で、上層フィルム2と下層フィルム3とが、両端部1Aのみにおいて、ネット状シート4とともに接着固定されている。
本発明の複層型下敷きテープ1の中央部は、接着固定されていない非固定部分となっており、壁紙を切断する際には、中央部に刃物が接触することになる。中央部においては、ネット状シート4は、両側のフィルム(上層フィルム2と下層フィルム3)に固定されていないため、緯糸4Aは、自由に動ける状態となっている。このため、緯糸4Aは、刃物が接触した際に、刃先の移動方向に引っ張られることになり、施工者にその感触が伝わり、力を入れ過ぎて下地材10まで傷をつけることを防止することができる。また、仮に下地材10に傷がついたとしても、その傷は、連続した線状の傷ではなく、点状の傷であり、壁紙11が剥がれるといった問題を生じにくい。
本発明の複層型下敷きテープ1の幅は、20mm以上であることが好ましく、25mm以上であることがより好ましく、30mm以上であることが特に好ましい。また、100mm以下であることが好ましく、80mm以下であることがより好ましく、50mm以下であることが特に好ましい。
幅が上記下限以上であると、複層型下敷きテープの設置に際し、壁紙10同士の縦方向の位置が横にずれた場合も突合わせ部12が複層型下敷きテープの幅内に収まる余裕があることはもちろん、中央部(非固定部分)の幅を十分に確保することができ緯糸4Aが引っ張られやすくなり、上記効果を奏しやすい。幅が上記上限以下であると、コスト的に有利である;壁紙10の糊の掻取量を少なくできる;突合わせ部12の付近が歪みにくくなる;等のメリットがある。
複層型下敷きテープ1の中央部(非固定部分)の厚さは、100μm以上であることが好ましく、150μm以上であることが特に好ましい。また、500μm以下であることが好ましく、350μm以下であることが特に好ましい。
厚さが上記上限以下であると、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、施工不良(突合わせ部12付近の盛り上がり)が発生しにくくなる。また、各部材の強度を十分に保つようにし、また、糊の掻取量を減少させるべくエンボス加工すると、厚さは上記下限以上となる場合が多い。
複層型下敷きテープ1の両端部1Aにおいては、接着剤によって、上層フィルム2と下層フィルム3とが、ネット状シート4とともに接着固定されている。両端部1Aの接着固定に使用される接着剤としては、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、フッ素系接着剤、シリコーン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤等が例示できる。
両端部1Aを接着固定するために使用される接着剤の量は、「複層型下敷きテープ1」1mあたり、5g以上が好ましく、10g以上が特に好ましい。また、30g以下が好ましく、25g以下が特に好ましい。
上記下限以上であると、両端部1Aをしっかりと固定でき、刃物で切断する際に、緯糸4Aが動きやすくなる。上記上限以下であると、コスト的に有利であり、また、上記上限を超えて接着剤を使用しても、複層型下敷きテープ1の耐切創性等の性能は向上しない。
複層型下敷きテープ1の両端部(固定部分)1Aの幅は、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、3mm以上であることが特に好ましい。また、10mm以下であることが好ましく、8mm以下であることがより好ましく、7mm以下であることが特に好ましい。
上記範囲内であると、両端部1Aをしっかりと固定することができ、また、中央部の幅を十分に確保することができるので、緯糸4Aの動きを施工者が感じやすくなり、下地材10に傷(特に、連続した線状の傷)がつきにくくなる。
本発明の複層型下敷きテープ1は、図3に示すように、長尺品をロール状に巻き、コンパクトな状態で保存し、施工現場で必要な長さに切り出して使用するようにするのが望ましい。
上層フィルム2は、複層型下敷きテープ1の使用の際に、壁紙重ね合わせ部11Aの側に位置するフィルムである。すなわち、上層フィルム2は、壁紙重ね合わせ部11Aの下側の壁紙11の裏面(すなわち、糊が付いた面)と接触するフィルムであるため、上層フィルム2は、糊が移行しにくい(糊を掻き取りにくい)ように構成するのが望ましい。
本発明の複層型下敷きテープ1において、上層フィルム2は、壁紙11の裏面と接触する側の面にエンボス凹部2Aを有する。
「エンボス凹部(2A)」とは、上層フィルム2において、エンボス加工を施されることによって、凹んだ部分をいう(図5)。
本発明の複層型下敷きテープ1は、上層フィルム2にエンボス加工を施すことにより、壁紙11の裏面に付着した糊が、上層フィルムに移行し難くすることができ、糊の掻取量を低減することができる。
エンボス凹部2Aを上層フィルム2に形成する方法について特に限定は無く、公知のエンボス加工機を適宜使用することができる。
また、エンボス加工の種類に関して、図5(a)に示すような両面エンボス加工であってもよいし、図5(b)に示すような片面エンボス加工であってもよい。
図5において、上層フィルム2の上側は、壁紙の裏面と接触する側の面、下側はネット状シート4を介して下層フィルム3と接触する面である。
糊の掻取量の低減に寄与しているのは、上層フィルム2の壁紙の裏面と接触する側の面(図5における上側の面)である。図5(a)に示すような両面エンボス加工の場合、逆側の面にも「エンボス凹部」が存在するといえようが(図5において符号を付していない)、この「エンボス凹部」は、糊の掻取量の低減に寄与しない。
以下、本明細書において、「エンボス凹部(2A)」とは、図5における上側の面のエンボス凹部(すなわち、糊の掻取量の低減に寄与するエンボス凹部)のみを指す。
また、上層フィルムにおいて、エンボス凹部2Aが存在する側の面において、エンボス凹部2A以外の部分を、本明細書においては、「非エンボス部(2B)」という。
本発明において、エンボス凹部2Aの形状について特に限定は無く、矩形(図6)、円形、楕円形等の形状が例示できる。エンボス凹部2Aは、規則的に配列されていてもよいし、不規則に配列されていてもよい。
本発明の複層型下敷きテープ1において、上層フィルム2の素材としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;アクリル樹脂;ポリ塩化ビニル系合成樹脂等が例示できる。
上層フィルム2として、柔軟な素材を使用すると、複層型下敷きテープ1を柔らかくすることができ、糊の掻取量を低減しやすくなる。
一方、上層フィルム2にエンボス加工を施すことにより、糊が元々付着しにくくなることから、糊の掻取量を低減しやすくなる。また、後述のように、エンボス加工の条件によって、壁紙11の裏面の付着のしやすさが影響を受ける。
すなわち、上層フィルム2の素材としては、柔軟性と、エンボス加工の施しやすさ(特に、糊の付着量を低減しやすい条件のエンボス加工の施しやすさ)の両方を勘案して選択する必要がある。上記の素材の中では、無延伸ポリプロピレン(CPP)が、上層フィルム2の素材として最適である。
上層フィルム2の平均厚さ(エンボス加工を施していない状態の平均厚さ)は、10μm以上であることが好ましく、15μm以上であることが特に好ましい。また、100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることが特に好ましい。
厚さが上記下限以上であると、エンボス加工を施しやすい。厚さが上記上限以下であると、複層型下敷きテープ1を十分薄くでき、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、また、糊の掻取量が少なくなる。なお、上記上限を超えて上層フィルム2を厚くしても、エンボス加工の施しやすさは変わらない。
上層フィルム2において、エンボス凹部2Aの占有率(上層フィルムにおいて、エンボス凹部2Aが存在する部分の面積の割合)は、20%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましく、50%以上であることが特に好ましく、60%以上であることが最も好ましい。また、90%以下であることが好ましく、85%以下であることがより好ましく、80%以下であることが特に好ましい。
上記範囲内であると、壁紙11の裏面の糊が上層テープ2に付着しにくくなり、糊の糊掻取量が低減しやすい。また、公知のエンボス加工機でエンボス加工しやすい。
上層フィルム2において、エンボス凹部2Aの1つ当たりの平均面積は、0.04mm以上であることが好ましく、0.09mm以上であることがより好ましく、0.25mm以上であることが特に好ましく、0.50mm以上であることが最も好ましい。また、9.00mm以下であることが好ましく、7.00mm以下であることがより好ましく、5.00mm以下であることが特に好ましい。
複層型下敷きテープ1は、上記のように、20mm〜100mm程度の幅であるが、複層型下敷きテープ1を製造する際には、幅1000mm程度の原反をスリット加工して複数のテープとする。この際に、エンボス凹部2Aの1つ当たりの平均面積が、上記範囲内であると、複層型下敷きテープ1を製造する際の分割性が良好となり(隣接するテープ同士を分割しやすくなり)、生産性が向上しやすい。
上層フィルム2において、エンボス凹部2Aの平均数密度は、9個/cm以上であることが好ましく、24個/cm以上であることが特に好ましい。また、494個/cm以下であることが好ましく、300個/cm以下であることがより好ましく、200個/cm以下であることが特に好ましい。
上記範囲内であると、壁紙11の裏面の糊が上層テープ2に付着しにくくなり、糊の糊掻取量が低減しやすい。また、公知のエンボス加工機でエンボス加工しやすい。
上層フィルム2にエンボス加工を施すことにより、上層フィルム2の見掛け厚さ(後述の実施例に示すように、ダイヤルシックネスゲージによって測定した厚さ)は増加する。
エンボス加工後の上層フィルム2の平均見掛け厚さは、50μm以上であることが好ましく、70μm以上であることがより好ましく、100μm以上であることが特に好ましい。また、200μm以下であることが好ましく、180μm以下であることがより好ましく、150μm以下であることが特に好ましい。
エンボス加工後の見掛け厚さが上記下限以上であると、エンボス凹部2Aを設けたことによる糊掻取量の低減効果が発揮されやすく、また、テープ分割性が良好となりやすい。上記上限以下であると、複層型下敷きテープ1を十分薄くでき、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、また、複層型下敷きテープ1を長尺巻しやすくなる。
下層フィルム3は、設置の際に下地材10の側に位置するフィルムである。下層フィルム3は、壁紙11の裏面とは接触しないので、糊の付着しやすさを考慮して下層フィルム3を選択する必要は無い。また、下層フィルム3は、壁紙の裏面とは接触しないので、特に加工のなされていない平坦なフィルムであるのが望ましい。
下層フィルム3の素材としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;アクリル樹脂;ポリ塩化ビニル系合成樹脂等が例示できる。
このうち、柔軟なことから、低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)が特に好ましい。
下層フィルム3には、糊が付着しないが、下層フィルム3の素材として柔軟な素材を使用することにより、複層型下敷きテープ1に柔軟性が付与され、切断後に複層型下敷きテープ1を除去しやすくなる。すなわち、複層型下敷きテープ1の柔軟性が高くなる結果、壁紙の糊の掻取量を低減しやすくなる。
下層フィルム3の素材は、上層フィルム2の素材と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
前記のように、上層フィルム2は、糊の付着し難さ(柔軟性と、エンボス加工の施しやすさの両方)の観点から選択されるのに対し、下層フィルム3は、フィルム自体の柔軟性の観点から選択される結果、両フィルムの素材は異なっている方が好ましい。
下層フィルム3の平均厚さは、10μm以上であることが好ましく、15μm以上であることが特に好ましい。また、100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることが特に好ましい。
厚さが上記上限以下であると、突合わせ部12に歪みが生じにくくなり、施工不良(突合わせ部12付近の盛り上がり)が発生しにくくなる。また、十分な強度のフィルムを得るためには、厚さは上記下限以下となる場合が多い。
ネット状シート4は、複層型下敷きテープ1の長手方向に略平行な経糸4Bと、経糸4Bと略直交し複層型下敷きテープ1を幅方向に横断する緯糸4Aとで構成されている。
複層型下敷きテープ1を敷いた状態で、壁紙11を切断すると、刃物の刃先は、複層型下敷きテープ1の中央部(非固定部分)の緯糸4Aに接触し、中央部において、緯糸4Aは両側のフィルムには拘束されていないので、刃先の移動方向に引っ張られ、施工者に抵抗感を伝える。
ネット状シート4は、経糸4Bと緯糸4Aとから構成されていれば、特に限定は無い。例えば、平織やからみ織の織物であってもよいし、経糸4Bと緯糸4Aとを織ることなく接着したものであってもよい。
ネット状シート4が織物の場合、経糸4Bと緯糸4Aの交点4Cは、目止め加工されていなくてもよいし、目止め加工されていてもよい。目止め加工に使用される目止め剤としては、アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン酢酸ビニル系接着剤、ポリビニルアルコール接着剤等が例示できる。
ネット状シートを構成する糸(経糸4Bと緯糸4A)の素材としては、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、アラミド、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール等が例示できる。経糸4Bと緯糸4Aの素材は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
緯糸4Aは、刃物に引っ張られるので、強度が要求され、また、施工者に抵抗感を伝えやすくするために、その素材としては、上記したもののうち、高強度ビニロン、超高分子量ポリエチレン、パラアラミド、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾールが特に好ましい。
ネット状シートを構成する糸は、紡績糸、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸の何れでもよい。
強度が要求される緯糸4Aが紡績糸の場合は、強度の大きい牽切紡績糸であるのが特に好ましい。
ネット状シートを構成する糸の太さは、フィラメント糸の場合、50デニール以上が好ましく、150デニール以上が特に好ましい。また、700デニール以下が好ましく、500デニール以下が特に好ましい。
紡績糸の場合、綿番手で7番手以上が好ましく、10番手以上が特に好ましい。また、100番手以下が好ましく、50番手以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、耐切創性が十分となりやすい。また、複層型下敷きテープ1の厚さを十分に薄くすることができ、良好に施工しやすくなる。更に、切断の際に施工者に抵抗感が伝わりやすくなる。
ネット状シート4において、隣接する糸同士の間隔(経糸4B同士の間隔、緯糸4A同士の間隔)は、1mm以上が好ましく、2mm以上が特に好ましい。また、10mm以下が好ましく、7mm以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、緯糸の動きを施工者が感じやすくなり、下地材10に傷(特に、連続した線状の傷)がつきにくくなり耐切創性が向上しやすい。また、複層型下敷きテープ1の厚さが十分に薄くなる。更に、材料コストを抑えることができ経済的である。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
[複層型下敷きテープの作製]
以下に示すようにして、複層型下敷きテープ(以下、単に「テープ」という場合がある。)を作製した。
<例1>
経糸としてポリエステル紡績糸(Ne30/1)、緯糸としてパワロン(登録商標、(株)クラレ製、高強力ビニロン)のパーロック式牽切紡績糸(Ne10/1)を使用して、ネット状シートを作製した。経糸は3mm間隔、緯糸は3mm間隔で設置し、経糸と緯糸の交点は、アクリル系目止め剤(アクリル系接着剤)によって接着した。
厚さ20μm・幅35mmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムに対して、両面エンボス加工(図5(a))を施し、図6に示すような規則的に配列されたエンボス凹部2Aを形成した。エンボス凹部2Aの形状は3mm×3mmの正方形で、深さは140μmとした。非エンボス部2Bの幅dは、0.25mmとした。すなわち、規則的な配列の単位構造は、3.25mm×3.25mmの正方形である。
以上より計算すると、エンボス凹部1つ当たりの平均面積は、3×3=9[mm]である。エンボス凹部の占有率は、100×[(3×3)/(3.25×3.25)]=85[%]である。エンボス凹部の平均数密度は、1/(3.25×3.25)=1[個]/10.56[mm]=100[個]/10.56[cm]=9.4[個/cm]となる。
上記のようにエンボス加工した二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを上層フィルム、厚さ20μm・幅35mmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム(エンボス加工なし)を下層フィルムとしてそれぞれ使用し、前記ネット状シートを、上層フィルムと下層フィルムで挟んだ状態で、両フィルムの両端部のそれぞれ4mmを、アクリル系接着剤により接着することにより、テープT1を作製し、テープT1の厚さや質量を測定した。
なお、各フィルムやテープT1の厚さは、ダイヤルシックネスゲージ((株)尾崎製作所製)によって測定した。テープT1の厚さは、中央部(非固定部分)で測定した値である。
<例2>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT2を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:1.8mm×1.8mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例3>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT3を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:1.4mm×1.4mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例4>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT4を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:1.1mm×1.1mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例5>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT5を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:0.9mm×0.9mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例6>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT6を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:0.7mm×0.7mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例7>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT7を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:0.5mm×0.5mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例8>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT8を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:0.3mm×0.3mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例9>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムのエンボス加工の要件を以下のように変更した以外は、例1と同様にして、テープT9を作製した。
エンボス凹部2Aの形状:0.2mm×0.2mmの正方形
エンボス凹部2Aの深さ:140μm
非エンボス部2Bの幅d:0.25mm
<例10>
例1において、上層フィルムである二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムにエンボス加工をしなかった以外は、例1と同様にして、テープT10を作製した。
[壁紙の糊掻取量の測定]
200g/mの接着剤(糊)が塗工された壁紙をサンプルとして、図4(a)に示すように、壁紙重ね合わせ部11Aの下に作製した各テープを設置した状態で壁紙重ね合わせ部11Aの切断作業を行った後、除去した(壁紙11から剥がした)テープを回収し、質量を測定した。各テープの2.7m当たりの、作業前後の質量の変化量(増加量)を算出し、該変化量を、糊掻取量とした。
[テープ分割性]
1015mm幅の原反から、スリッターで、図3に示すような長尺のテープ(幅35mm、長さ100m、直径165mm)を29巻作製し、横に繋がった状態のテープを手で分割した。
以下の基準で、テープ分割性を評価した。
○:連結されたテープを手で紙管方向に引っ張ることにより容易に分割できた。
△:連結されたテープを手で巻上げ方向に押すことにより分割できた。
×:連結されたテープの紙管内に棒を差し入れてテコの原理で分割できた。
(評価結果)
各テープに関して、評価結果を表1に示す。
Figure 2020060030
上層フィルムにエンボス加工を施すことにより、糊掻取量を低減することができた。また、エンボス加工の条件によっても、糊掻取量が変化した。
テープ分割性についても、上層フィルムにエンボス加工を施すことにより、分割しやすくなった。
本発明の複層型下敷きテープは、壁紙の裏面の接着剤(糊)が、上層フィルムに移行しにくく、壁紙の裏面の接着力の低下に起因する施工不良が起こりにくいので、内装工事等に利用されるものである。
1 複層型下敷きテープ
1A 両端部
2 上層フィルム
2A エンボス凹部
2B 非エンボス部
d 非エンボス部の幅
3 下層フィルム
4 ネット状シート
4A 緯糸
4B 経糸
4C 交点
10 下地材
11 壁紙(クロス)
11A 壁紙重ね合わせ部
11B 切断部
12 突合わせ部

Claims (5)

  1. 下地材の表面に壁紙を貼付するに当たり、隣接する壁紙の端部同士を重ね合わせた状態で、壁紙重ね合わせ部を切断する際に、該下地材と該壁紙重ね合わせ部との間に一時的に設置し、下地材を保護するための複層型下敷きテープであって、
    設置の際に該壁紙重ね合わせ部の側に位置する上層フィルムと、設置の際に該下地材の側に位置する下層フィルムとの間に、ネット状シートが挟まれた状態で、該上層フィルムと該下層フィルムとが、両端部のみにおいて該ネット状シートとともに接着固定されており、
    該ネット状シートが、該複層型下敷きテープの長手方向に略平行な経糸と、該経糸と略直交し該複層型下敷きテープを幅方向に横断する緯糸とで構成されており、
    該上層フィルムが、該壁紙の裏面と接触する側の面にエンボス凹部を有するものであることを特徴とする複層型下敷きテープ。
  2. 上記上層フィルムにおいて、上記エンボス凹部の占有率が20%以上90%以下である請求項1に記載の複層型下敷きテープ。
  3. 上記エンボス凹部1つ当たりの平均面積が、0.04mm以上9.00mm以下である請求項1又は請求項2に記載の複層型下敷きテープ。
  4. エンボス加工後の上層フィルムの平均見掛け厚さが、50μm以上200μm以下である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の複層型下敷きテープ。
  5. 上記上層フィルムにおける上記エンボス凹部の平均数密度が、9個/cm以上494個/cm以下である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の複層型下敷きテープ。
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JPH11348136A (ja) * 1998-06-04 1999-12-21 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 多層樹脂延伸フィルムの製造方法
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