JP7369370B2 - 粘着シート - Google Patents

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Description

本発明は、壁面等の取付面に、取付対象物を粘着により取り付けるために使用する粘着シートに関する。
建物の室内の壁面等の取付面には、装飾のために、タペストリー、写真、絵画、額等を取り付ける場合がある。
取付面が、壁紙、木材板、プラスチック製板等の表面である場合、これらの装飾品等を取り付ける方法として、ピン、釘、ネジを使用して取り付ける方法がある(例えば、特許文献1)。
ピン、釘、ネジを使用する方法の場合、取付面に孔を開けることになり、装飾品等を取り外した後に、孔が室内の美観を損ねる問題があった。
また、ガラス面等の孔開け加工できない面に取り付ける場合や、取付面に孔を開けたくない場合に、接着剤や両面テープによって貼付する方法が知られている。
しかし、接着剤で貼付した場合は、装飾品等を容易に取り外すことができず、接着剤がガラス面に残留する問題がある。また、両面テープを使用した場合は、特に、大面積の場合に、テープが変形しやすいため貼付に手間暇がかかる問題があった。
特許文献2には、面ファスナーを使用した化粧パネルの取り付け構造が開示されており、パネルや取付け対象となる壁面等の損傷が少なく、容易にパネルの取り付けや取り外しが可能である、とされている。
しかし、特許文献2に記載の発明では、一つの面ファスナーは壁面に接着剤で取り付けるため、パネルを外した後もその面ファスナーは壁面に残留してしまい、前記の問題を完全に解決できているわけではない。
このため、取付面を損傷することなく、取付対象物を取付面に容易に取り付け及び取り外しすることのできる取付方法の開発が望まれている。
特開2006-109916号公報 特開2015-203260号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、壁面等の取付面に取付対象物を取り付けるに際して、取付面を損傷することなく、取付対象物を取付面に容易に取り付け及び取り外しすることのできる取付方法を提供することにあり、またかかる取付方法に使用できる取付部材を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、紗織物とシート状物とを複合一体化した複合シートの紗織物の側の面に粘着剤を付与したものを取付部材とすることにより、取付面への取り付け及び取り外しが容易となり、取付面を損傷することもなくなることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、取付面に取付対象物を粘着により取り付けるために使用する粘着シートであって、紗織物と、シート状物とを複合一体化したものであり、該シート状物の側の面に、該取付対象物を設置できるようになっており、該紗織物の側の面に粘着剤が付与され、該紗織物の側の面を該取付面に貼付することによって該取付面に該取付対象物を取り付けるようになっていることを特徴とする粘着シートを提供するものである。
また、本発明は、前記の粘着シートのシート状物の側の面に、取付対象物が設置されていることを特徴とする粘着シート付き取付対象物を提供するものである。
本発明によれば、壁面等の取付面に取付対象物を取り付けるに際して、取付面を損傷することなく、取付対象物を取付面に容易に取り付け及び取り外しすることのできるシート状の取付部材を提供することができる。
粘着シート1を示す図である。 粘着シート1を構成する各部材を示す図である。 (a)紗織物2 (b)シート状物3 粘着シート1の使用方法を示す図である(紗織物2は誇張して描いている)。 (a)取付面5に取付対象物4を取り付ける前の状態 (b)取付面5に取付対象物4を取り付けた状態 紗織物の側の面2Aに、部分的に粘着剤が付与されている粘着シート1を示す図である。 孔を有するシート状物を使用した粘着シート1を示す図である。 孔を有するシート状物を使用した粘着シート1を構成する各部材を示す図である。 (a)紗織物2 (b)シート状物3
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
本発明の粘着シート1は、取付面に取付対象物を粘着により取り付けるために使用する粘着シートである。本発明の粘着シート1は、紗織物2と、シート状物3とを複合一体化したものである(図1及び図2)。
紗織物2は、開口部の占める割合が大きい織物である。
本発明の粘着シート1は、シート状物の側の面3Aに、取付対象物4を設置できるようになっており、紗織物の側の面2Aに粘着剤が付与され、紗織物の側の面2Aを取付面5に貼付することによって取付面5に取付対象物4を取り付けるようになっている(図3)。
本発明の粘着シート1は、紗織物の側の面2Aに粘着剤が付与されており、面2Aが取付面5と接触するようになっている。面2Aには、紗織物2の糸が存在し、糸の存在する部分と、糸の存在しない部分(シート状物3が露出している部分)との間に、段差ができている。
紗織物の側の面2Aに付与した粘着剤は、紗織物2の糸部分に浸み込みやすい(ただし、シート状物3が露出している部分に全く浸み込まないわけではない)。このため、本発明の粘着シート1は、面2Aにおいて粘着剤が実質的に付着している部分の面積が小さく、また、面2Aと取付面5との接触面積が小さいため、使用後には容易に取り外すことができ、取り外し後に取付面5を損傷しにくい。
本発明の粘着シート1は、取付面5と接触する側の面に紗織物2を使用しているので、従来の両面テープを使用した場合に見られるような粘着シート1の変形が起こりにくい。また、取付面5が若干歪んでいたり、取付面5の表面に凹凸があったりするような場合であっても、本発明の粘着シート1は寸法安定性に優れるので、使用時に取付面5から剥がれにくく、安定して取付対象物4を取付面5に保持することができる。
本発明の粘着シート1を構成する紗織物2は、緯糸と経糸からなる平織物であり、開口部を有している。
紗織物2が開口部を有することから、上記のように、本発明の粘着シート1は、使用後に取付面5から容易に取り外すことができ、また、使用時に取付面5から剥がれにくい。
紗織物2の開口率(紗織物2の占める全面積に対する、糸が存在しない部分(開口部)の占める面積の割合)は、10%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、40%以上が特に好ましい。また、90%以下が好ましく、80%以下がより好ましく、70%以下が特に好ましい。
開口率が上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
紗織物2の糸(緯糸及び経糸)の素材としては、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、アラミド、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール等の合成繊維;コットン(綿)、麻、ウール(毛)、絹等の天然繊維;等が例示できる。緯糸と経糸の素材は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、紗織物2の糸の種類は、紡績糸、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸の何れでもよい。
紗織物2の糸の太さは、フィラメント糸の場合、50デニール以上が好ましく、100デニール以上が特に好ましい。また、700デニール以下が好ましく、500デニール以下が特に好ましい。
紡績糸の場合、綿番手で7番手以上が好ましく、10番手以上が特に好ましい。また、100番手以下が好ましく、50番手以下が特に好ましい。
紗織物2における緯糸及び経糸の打ち込み本数は、それぞれ、4本/インチ以上が好ましく、8本/インチ以上が特に好ましい。また、30本/インチ以下が好ましく、20本/インチ以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、紗織物2の開口率を上記範囲内にしやすくなる。
なお、糸の密度(打ち込み本数)の算出にあたり、「1本の糸」とは、中が均一に詰まった1本の糸(例えば、モノフィラメント糸)、短繊維からなる1本の紡績糸、長繊維からなる1本のマルチフィラメント糸、又は、天然繊維や合成繊維を引き揃えたり、撚りをかけたりすることで1本になっているものをいう。すなわち、容易に分離できない状態で1本になっているものは、糸の密度の算出にあたり、「1本の糸」という。
紗織物2の目付は、20g/m以上であることが好ましく、40g/m以上であることが特に好ましい。また、100g/m以下であることが好ましく、70g/m以下であることが特に好ましい。
紗織物2の目付が上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
紗織物2の厚さ(後記の実施例に記載の方法で測定される厚さ)は、0.05mm以上であることが好ましく、0.1mm以上であることが特に好ましい。また、0.7mm以下であることが好ましく、0.5mm以下であることが特に好ましい。
紗織物2の厚さが上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
紗織物2の緯糸と経糸の交点は、目止め加工されていなくてもよいし、目止め加工されていてもよい。
目止め加工の方法に特に限定は無く、例えば、目止め剤を付与することによる接着でもよいし、熱融着でもよい。
本発明の粘着シート1を構成するシート状物3は、シート状のものであれば特に限定はなく、例えば、高分子フィルム、紙、不織布、編物、織物等が例示できる。
シート状物3は、紗織物2と複合一体化され、本発明の粘着シート1の基体である複合シートとなるものであるが、シート状物3自体が、上記した素材同士を複数組み合わせた複合シートであってもよい。
後述のように、シート状物の側の面3Aには、取付対象物4を設置できるようになっているところ、設置の方法は粘着が好ましく、この場合、シート状物3には粘着剤を塗布することになる。
一方、紗織物の側の面2Aは、使用後の取付面5からの取り外しやすさや、使用時の取付面5からの剥がれにくさの観点から、粘着剤の配置や量等を調整する必要が生じる場合がある。
シート状物3が、粘着剤・接着剤を浸透しやすい素材であると、紗織物の側の面2Aにまで粘着剤・接着剤の影響が及び、不都合を生じる可能性があるので、シート状物3は、粘着剤・接着剤が浸透しにくい素材であるのが望ましい。具体的には、シート状物3は、高分子フィルムを含むものである(高分子フィルムであるか、高分子フィルムと他の素材の複合シートである)のが望ましい。
高分子フィルムの素材の例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;アクリル樹脂;ポリ塩化ビニル系合成樹脂;等が挙げられる。
高分子フィルムの厚さは、0.01mm以上であることが好ましく、0.015mm以上であることが特に好ましい。また、0.1mm以下であることが好ましく、0.05mm以下であることが特に好ましい。
高分子フィルムの厚さが上記範囲内であると、粘着シート1の寸法安定性が良好となりやすく、また、コスト的に有利である。
本発明の粘着シート1において、紗織物2とシート状物3の複合一体化の方法に特に限定は無く、例えば、接着剤による接着、熱融着、加圧によるカレンダー加工等が挙げられる。
紗織物2とシート状物3が強固に一体化され、粘着シート1の強度を保てる等の理由から、紗織物2と、シート状物3とが、加圧によるカレンダー加工により複合一体化された状態となっているのが特に望ましい。
カレンダー加工の方法に特に限定は無いが、例えば、特許第5859699号公報に記載の方法が挙げられる。
複合一体化された状態の粘着シート1の厚さ(後記の実施例に記載の方法で測定される厚さ)は、0.10mm以上であることが好ましく、0.14mm以上であることが特に好ましい。また、0.4mm以下であることが好ましく、0.3mm以下であることが特に好ましい。
粘着シート1の厚さが上記範囲内であると、粘着シート1の寸法安定性が良好となりやすく、また、コスト的に有利である。
本発明の粘着シート1のシート状物の側の面3Aには、取付対象物4を設置できるようになっている。
取付対象物4の種類に特に限定は無く、タペストリー、写真、絵画、額等の装飾品;吸音材、断熱材、クッション材等の実用的な部材;等が例示できる。
シート状物の側の面3Aに、取付対象物4を設置する方法については、特に限定は無く、粘着・接着でもよいし、ネジ、吸盤等の固定具を使用した固定でもよい。
簡便であり、固定具の紛失等のおそれが無いことから、取付対象物4が、粘着によって粘着シート1のシート状物の側の面3Aに設置できるようになっているのが望ましい。
取付対象物4を粘着・接着によって設置する場合であって、特に取付対象物4が上記の実用的な部材の場合、粘着剤によって強固にシート状物の側の面3Aに粘着するのが好ましい。すなわち、取付対象物4は、粘着シート1から取り外せるようになっている必要は無く、取付対象物4は、粘着シート1に粘着され一体となったまま、取付面5に取り付け又は取り外しできる。
本発明は、粘着シート1のシート状物の側の面3Aに、取付対象物4が設置されていることを特徴とする粘着シート付き取付対象物にも関する。
一方、取付対象物4が装飾品の場合、強固にシート状物の側の面3Aに粘着することを避けたい場合もある。このような場合、例えば、面3Aに再剥離系粘着剤を使用してもよいし、シート状物3を、高分子フィルムと紗織物の複合シートとしてもよい。
後者は、すなわち、紗織物-高分子フィルム-紗織物という構成で複合一体化して複合シート(粘着シート1の基体)を形成する、ということである。このようにすることにより、粘着シート1の両側の面に紗織物が存在することになるので、取付面5への取り付け・取り外しが容易となるだけでなく、取付対象物4の取り付け・取り外しも容易に行うことができる。
紗織物の側の面2Aに付与する粘着剤の種類に特に限定は無く、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、アクリル酢酸ビニル系粘着剤等が例示できる。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
粘着シート1を構成する紗織物の側の面2Aには、部分的に粘着剤が付与されていてもよい。部分的に粘着剤を付与するようにすることにより、取付面5に対する粘着力が比較的強い粘着剤を使用した場合にも、取付対象物4の取り外しを容易に行うことができるようになる。
紗織物の側の面2Aにおける、粘着剤が付与されている部分2Bの配置や形状のパターンに特に限定は無い。一例として、粘着剤が付与されている部分2Bが、ストライプ状に存在しているパターン(図4(a))、円形状(ドット状)に存在しているパターン(図4(b))が挙げられる。また、ストライプ状のパターンと円形状(ドット状)のパターンが混在していてもよい。
紗織物の側の面2Aにおいて、粘着剤が付与されている部分2Bの占める面積の割合は、5%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上が特に好ましい。また、80%以下が好ましく、65%以下がより好ましく、50%以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、粘着剤を付与する加工が容易であり、また、取付対象物4の取り外しを行いやすくなる。
シート状物3として、孔3Bを有するもの(一例を図6(b)に示すが、孔の形状、配置、大きさ等は、図6(b)に示したものには限定されない)を使用することもできる。
この場合、シート状物3(図6(b))と、紗織物2(図6(a))とを複合一体化することによって作製した粘着シート1(図5)において、シート状物3の孔3Bに対応する部位には、紗織物2の糸のみが存在することとなる。
前記のように、取付対象物4は、粘着によってシート状物の側の面3Aに設置することができる。
シート状物3が孔3Bを有する場合、粘着シート1のシート状物の側の面3Aに粘着剤を塗布した場合に、孔3Bに対応する部位においては、紗織物2の糸に粘着剤が浸み込み、シート状物の側の面3Aと反対側の面(紗織物の側の面2A)にまで粘着剤が浸透し、自然と部分的に粘着剤が付与されたパターンが紗織物の側の面2Aに形成される。
このため、孔3Bを有するシート状物3を使用することにより、紗織物の側の面2Aに別途粘着剤を付与する加工が不要となる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
経糸にポリエステル紡績糸(Ne30/1)、緯糸にポリエステル紡績糸(Ne20/1)を使用し、経糸・緯糸ともに8本/インチの平織りの紗織物を作製した。経糸と緯糸の交点は、EVA樹脂系目止め剤によって目止め加工した。
作製した紗織物の厚さ(PEACOCK製厚み試験器により測定。以下、厚さは全て同厚み試験器により測定したものである。)は0.34mm、目付は53g/mであった。
該紗織物と、ポリエステルフィルム(厚さ0.02mm)とを、重ね合わせてカレンダー加工し、紗織物とポリエステルフィルムとが複合一体化した複合シートを作製した。なお、ポリエステルフィルムは、孔の無いものを使用した。カレンダー加工には、由利ロール株式会社製のカレンダー機(TYPE:H.P.C.M)を使用した。作製した複合シートの厚さは、0.23mmであった。
該複合シートのポリエステルフィルム側の面の全体に、アクリル酢酸ビニル系粘着剤を23g/m塗布し、離型フィルムを被せた。
該複合シートの紗織物側の面には、部分的にアクリル酢酸ビニル系粘着剤を7g/m塗布し、離型フィルムを被せた。アクリル酢酸ビニル系粘着剤が塗布された部分の形状は、図4(a)に示すようなストライプ形状とした。
離型フィルムを両面に被せた状態で、粘着シート(粘着剤が塗布された複合シート)を、1000mm幅にスリットし、長さ10mのロール巻きとした。
粘着シートを吸音材(栗田煙草苗育布製造株式会社製、KT吸音材、KT-Qタイプ)のサイズに切断後、ポリエステルフィルム側の面の離型フィルムを剥がし、吸音材を、ポリエステルフィルム側の面に貼付した。
次いで、紗織物側の面の離型フィルムを剥がし、吸音材(と一体となった粘着シート)を、壁紙である壁面に取り付けた。
吸音材を取り付けた状態のまま、4週間様子を見たが、吸音材及び粘着シートが壁面から脱落することはなく、壁紙からずれることもなかった。
4週間後、吸音材及び粘着シートを壁面から取り外したが、大きな力を加えなくても、簡単に取り外すことができた。また、壁面に粘着剤が残存する等の損傷も見られなかった。
実施例2
実施例1において、孔の無いポリエステルフィルムを、図6(b)に示すような孔を有するポリエステルフィルムに変更したこと、及び、複合シートの紗織物側の面に部分的にアクリル酢酸ビニル系粘着剤を塗布する工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製し、吸音材(と一体となった粘着シート)を、壁紙である壁面に取り付けた。
紗織物側の面において、シート状物3の孔3Bに対応する部位(紗織物2の糸のみが存在する部位)を触ってみたところ、アクリル酢酸ビニル系接着剤が十分に浸み込んで粘着効果が十分に発現していることが確認できた。
実施例1と同様に、4週間経過後も吸音材及び粘着シートが壁面から脱落することはなく、壁紙からずれることもなかった。また、4週間後に取り外した際にも、簡単に取り外すことができ、壁面の損傷も見られなかった。
本発明の粘着シートは、壁面等のへの取り付け・取り外しが容易であり、壁面等の損傷が生じにくいので、一般家庭やオフィス等の装飾用の装飾品の取り付けや、工場等における吸音材、断熱材、クッション材等の取り付け等に広く利用されるものである。
1 粘着シート
2 紗織物
2A 紗織物の側の面
2B 粘着剤が付与されている部分
3 シート状物
3A シート状物の側の面
3B 孔
4 取付対象物
5 取付面

Claims (8)

  1. 取付面に取付対象物を粘着により取り付けるために使用する粘着シートであって、開口部を有し開口率が10%以上90%以下である織物と、シート状物とを複合一体化したものであり、該シート状物の側の面に、該取付対象物を設置できるようになっており、該織物の側の面に部分的に粘着剤が付与され、該織物の側の面を該取付面に貼付することによって該取付面に該取付対象物を取り付けるようになっていることを特徴とする粘着シート。
  2. 前記織物の側の面において、前記粘着剤が付与されている部分の占める面積の割合が、5%以上である請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記織物の側の面において、粘着剤が付与されている部分が、ストライプ状及び/又はドット状に存在する請求項1又は請求項2に記載の粘着シート。
  4. 前記シート状物が、高分子フィルムを含むものである請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の粘着シート。
  5. 前記織物の目付が、20g/m以上100g/m以下である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の粘着シート。
  6. 前記織物と、前記シート状物とが、加圧によるカレンダー加工により複合一体化された状態となっている請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の粘着シート。
  7. 前記取付対象物が、接着又は粘着によって前記シート状物の側の面に設置できるようになっている請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の粘着シート。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載の粘着シートのシート状物の側の面に、取付対象物が設置されていることを特徴とする粘着シート付き取付対象物。
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