JP7369370B2 - 粘着シート - Google Patents
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Description
ピン、釘、ネジを使用する方法の場合、取付面に孔を開けることになり、装飾品等を取り外した後に、孔が室内の美観を損ねる問題があった。
しかし、接着剤で貼付した場合は、装飾品等を容易に取り外すことができず、接着剤がガラス面に残留する問題がある。また、両面テープを使用した場合は、特に、大面積の場合に、テープが変形しやすいため貼付に手間暇がかかる問題があった。
しかし、特許文献2に記載の発明では、一つの面ファスナーは壁面に接着剤で取り付けるため、パネルを外した後もその面ファスナーは壁面に残留してしまい、前記の問題を完全に解決できているわけではない。
紗織物2は、開口部の占める割合が大きい織物である。
紗織物の側の面2Aに付与した粘着剤は、紗織物2の糸部分に浸み込みやすい(ただし、シート状物3が露出している部分に全く浸み込まないわけではない)。このため、本発明の粘着シート1は、面2Aにおいて粘着剤が実質的に付着している部分の面積が小さく、また、面2Aと取付面5との接触面積が小さいため、使用後には容易に取り外すことができ、取り外し後に取付面5を損傷しにくい。
紗織物2が開口部を有することから、上記のように、本発明の粘着シート1は、使用後に取付面5から容易に取り外すことができ、また、使用時に取付面5から剥がれにくい。
開口率が上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
また、紗織物2の糸の種類は、紡績糸、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸の何れでもよい。
紡績糸の場合、綿番手で7番手以上が好ましく、10番手以上が特に好ましい。また、100番手以下が好ましく、50番手以下が特に好ましい。
上記範囲内であると、紗織物2の開口率を上記範囲内にしやすくなる。
なお、糸の密度(打ち込み本数)の算出にあたり、「1本の糸」とは、中が均一に詰まった1本の糸(例えば、モノフィラメント糸)、短繊維からなる1本の紡績糸、長繊維からなる1本のマルチフィラメント糸、又は、天然繊維や合成繊維を引き揃えたり、撚りをかけたりすることで1本になっているものをいう。すなわち、容易に分離できない状態で1本になっているものは、糸の密度の算出にあたり、「1本の糸」という。
紗織物2の目付が上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
紗織物2の厚さが上記範囲内であると、前記した本発明の効果を奏しやすい。
目止め加工の方法に特に限定は無く、例えば、目止め剤を付与することによる接着でもよいし、熱融着でもよい。
シート状物3は、紗織物2と複合一体化され、本発明の粘着シート1の基体である複合シートとなるものであるが、シート状物3自体が、上記した素材同士を複数組み合わせた複合シートであってもよい。
一方、紗織物の側の面2Aは、使用後の取付面5からの取り外しやすさや、使用時の取付面5からの剥がれにくさの観点から、粘着剤の配置や量等を調整する必要が生じる場合がある。
高分子フィルムの厚さが上記範囲内であると、粘着シート1の寸法安定性が良好となりやすく、また、コスト的に有利である。
紗織物2とシート状物3が強固に一体化され、粘着シート1の強度を保てる等の理由から、紗織物2と、シート状物3とが、加圧によるカレンダー加工により複合一体化された状態となっているのが特に望ましい。
カレンダー加工の方法に特に限定は無いが、例えば、特許第5859699号公報に記載の方法が挙げられる。
粘着シート1の厚さが上記範囲内であると、粘着シート1の寸法安定性が良好となりやすく、また、コスト的に有利である。
取付対象物4の種類に特に限定は無く、タペストリー、写真、絵画、額等の装飾品;吸音材、断熱材、クッション材等の実用的な部材;等が例示できる。
簡便であり、固定具の紛失等のおそれが無いことから、取付対象物4が、粘着によって粘着シート1のシート状物の側の面3Aに設置できるようになっているのが望ましい。
本発明は、粘着シート1のシート状物の側の面3Aに、取付対象物4が設置されていることを特徴とする粘着シート付き取付対象物にも関する。
後者は、すなわち、紗織物-高分子フィルム-紗織物という構成で複合一体化して複合シート(粘着シート1の基体)を形成する、ということである。このようにすることにより、粘着シート1の両側の面に紗織物が存在することになるので、取付面5への取り付け・取り外しが容易となるだけでなく、取付対象物4の取り付け・取り外しも容易に行うことができる。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記範囲内であると、粘着剤を付与する加工が容易であり、また、取付対象物4の取り外しを行いやすくなる。
この場合、シート状物3(図6(b))と、紗織物2(図6(a))とを複合一体化することによって作製した粘着シート1(図5)において、シート状物3の孔3Bに対応する部位には、紗織物2の糸のみが存在することとなる。
シート状物3が孔3Bを有する場合、粘着シート1のシート状物の側の面3Aに粘着剤を塗布した場合に、孔3Bに対応する部位においては、紗織物2の糸に粘着剤が浸み込み、シート状物の側の面3Aと反対側の面(紗織物の側の面2A)にまで粘着剤が浸透し、自然と部分的に粘着剤が付与されたパターンが紗織物の側の面2Aに形成される。
このため、孔3Bを有するシート状物3を使用することにより、紗織物の側の面2Aに別途粘着剤を付与する加工が不要となる。
経糸にポリエステル紡績糸(Ne30/1)、緯糸にポリエステル紡績糸(Ne20/1)を使用し、経糸・緯糸ともに8本/インチの平織りの紗織物を作製した。経糸と緯糸の交点は、EVA樹脂系目止め剤によって目止め加工した。
作製した紗織物の厚さ(PEACOCK製厚み試験器により測定。以下、厚さは全て同厚み試験器により測定したものである。)は0.34mm、目付は53g/m2であった。
該複合シートの紗織物側の面には、部分的にアクリル酢酸ビニル系粘着剤を7g/m2塗布し、離型フィルムを被せた。アクリル酢酸ビニル系粘着剤が塗布された部分の形状は、図4(a)に示すようなストライプ形状とした。
次いで、紗織物側の面の離型フィルムを剥がし、吸音材(と一体となった粘着シート)を、壁紙である壁面に取り付けた。
4週間後、吸音材及び粘着シートを壁面から取り外したが、大きな力を加えなくても、簡単に取り外すことができた。また、壁面に粘着剤が残存する等の損傷も見られなかった。
実施例1において、孔の無いポリエステルフィルムを、図6(b)に示すような孔を有するポリエステルフィルムに変更したこと、及び、複合シートの紗織物側の面に部分的にアクリル酢酸ビニル系粘着剤を塗布する工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを作製し、吸音材(と一体となった粘着シート)を、壁紙である壁面に取り付けた。
2 紗織物
2A 紗織物の側の面
2B 粘着剤が付与されている部分
3 シート状物
3A シート状物の側の面
3B 孔
4 取付対象物
5 取付面
Claims (8)
- 取付面に取付対象物を粘着により取り付けるために使用する粘着シートであって、開口部を有し開口率が10%以上90%以下である平織物と、シート状物とを複合一体化したものであり、該シート状物の側の面に、該取付対象物を設置できるようになっており、該平織物の側の面に部分的に粘着剤が付与され、該平織物の側の面を該取付面に貼付することによって該取付面に該取付対象物を取り付けるようになっていることを特徴とする粘着シート。
- 前記平織物の側の面において、前記粘着剤が付与されている部分の占める面積の割合が、5%以上である請求項1に記載の粘着シート。
- 前記平織物の側の面において、粘着剤が付与されている部分が、ストライプ状及び/又はドット状に存在する請求項1又は請求項2に記載の粘着シート。
- 前記シート状物が、高分子フィルムを含むものである請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の粘着シート。
- 前記平織物の目付が、20g/m2以上100g/m2以下である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の粘着シート。
- 前記平織物と、前記シート状物とが、加圧によるカレンダー加工により複合一体化された状態となっている請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の粘着シート。
- 前記取付対象物が、接着又は粘着によって前記シート状物の側の面に設置できるようになっている請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の粘着シート。
- 請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載の粘着シートのシート状物の側の面に、取付対象物が設置されていることを特徴とする粘着シート付き取付対象物。
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