JP2010070740A - シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シート - Google Patents

シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シート Download PDF

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秀実 松永
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Abstract

【課題】一度貼り付けた後に張り替えしたい場合、剥がしても発泡弾性体の破壊が起こらずに、さらに繰り返し使用が可能であり、剪断粘着力も初期とかわらないという特徴を有するシート材料、並びにそのシート材料を用いて、施工が容易であり、滑り止め性及び吸着性に優れ、容易にかつ糊残り無く脱着することができる転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートを提供する。
【解決手段】中間層となる支持体(A)1の表面に、SP剪断力が10N/25mm以上、発泡倍率が2〜8倍、厚さが0.3〜8mmの発泡弾性体(B)2を積層し、一方、支持体(A)1の裏面には、ゲル分率が15〜90%のアクリル系粘着剤からなる粘着層(C)3を積層したことを特徴とするシート材料、転倒すべり防止シートおよび軽量物固定用シート。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シートに関し、詳しくは、施工が容易であり、滑り止め性及び吸着性に優れ、容易かつ糊残り無く脱着することができるシート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シートに関する。
従来、カーペットの滑り止め、滑り止めランチョンマット等の各種の滑り止めの他、家具の衝撃吸収などの用途に使用されている転倒すべり防止シートとしては、吸着性に優れ、且つ容易に脱着することができることが必須要件であり、熱可塑性樹脂からなる発泡体をシート状またはテープ状に加工し、その一面に粘着剤層が設けられ、この粘着剤層の上に離型紙が設けられ、他の面は無処理のままのものが一般的に使用されている。
このような粘着発泡体シート等は、使用の際に離型紙を剥がさなければならず、貼り付け作業の能率が悪いうえに、剥がした離型紙は廃棄するほかなく、資源の無駄とコスト高を招くものであった。
そこで、最近上記の問題を解消するものとして、熱可塑性樹脂からなる発泡体の一面に粘着剤層が形成され、他面にシリコーン離型層が設けられ、積み重ね状態もしくは巻重体となされている、発泡体シートもしくはテープが提案された(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記の発泡体シートにおいては、シート等を貼り付け施工中または一度貼り付けたのちに、修正もしくは貼り付け場所の変更をしたい場合、その発泡体シート等を一旦剥がして再度貼り付ける場合、発泡体シート等は、発泡体の強度が粘着強度より弱いために、発泡体シート等を剥がすときに発泡体自身が表層破壊されるため、再使用することができないという問題があった。
これに対して、発泡体の強度を改良するものとしては、圧縮回復性、強度、耐水性及び耐候性等に優れた架橋型のフォームを形成し得るアクリル系共重合体を主成分とするアクリル系フォーム用組成物(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。これは、架橋型ではない発泡体では、弾性が低く、圧縮回復性に劣るため、多官能性の単量体を使用し、発泡体に架橋構造を導入し、圧縮回復性を向上させるというものである。
しかしながら、いずれの発泡体を用いても、被着体によく接着し、且つ容易に剥離させることができ、被着体に糊が残留するという問題を十分解決するに至っていない。
一方、従来から、一時的に掲示物を固定する手段として、押しピンやマグネット、粘着層を有する片面テープや両面テープを使用するのが一般的であるが、押しピンやマグネットを使用する場合、貼り付ける場所が限定されてしまうという問題があった。
さらに、粘着層を有するテープの場合、剥離の際に、被着体をむしったり、糊残りが発生するという問題があった。
これらを解決する手段として、フィルム基材の第一の面に、弱粘着力の粘着層を有し、第2の面に、第一の面より粘着力の強い粘着層を有する両面テープが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、提案された両面テープは、繰り返し使用すると、粘着力が低下し固定力が弱くなり、また、粘着層が剥離して貼り付けたものに対して、糊が残るという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、一度貼り付けた後に張り替えしたい場合、剥がしても発泡弾性体の破壊が起こらずに、さらに繰り返し使用が可能であり、剪断粘着力も初期とかわらないという特徴を有するシート材料、並びにそのシート材料を用いて、施工が容易であり、滑り止め性及び吸着性に優れ、容易にかつ糊残り無く脱着することができる転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、支持体の片面に特定の剪断力、発泡倍率、厚さを有するアクリル系重合体からなる発泡弾性体を積層し、支持体の裏面側に特定のゲル分率を有するアクリル系粘着剤からなる粘着層を積層したシート材料が、施工が容易であり、滑り止め性及び吸着性に優れ、容易にかつ糊残り無く脱着することができる転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートになり得ることを見出し、これらの知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、中間層となる支持体(A)の表面に、SP剪断力が10N/25mm以上、発泡倍率が2〜8倍、厚さが0.3〜8mmの発泡弾性体(B)を積層し、一方、支持体(A)の裏面には、ゲル分率が15〜90%のアクリル系粘着剤からなる粘着層(C)を積層したことを特徴とするシート材料が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、前記支持体(A)は、クロス(織物)、編物、布または不織布に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムであることを特徴とするシート材料が提供される。
さらに、本発明の第3の発明によれば、第2の発明において、前記支持体(A)は、クロス(織物)に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムであり、手切れ性を有することを特徴とするシート材料が提供される。
本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、前記発泡弾性体(B)は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂またはエチレン酢酸ビニル樹脂の少なくとも一種を含む樹脂エマルジョン組成物からなることを特徴とするシート材料が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第4の発明において、前記発泡弾性体(B)は、アクリル樹脂エマルジョン組成物からなり、吸着力を有することを特徴とするシート材料が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、前記粘着層(C)は、塩化ビニル樹脂に対しても糊残りしにくいことを特徴とするシート材料が提供される。
さらに、本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、前記粘着層(C)は、支持体(A)に対する粘着層(C)の占有塗工面積率が10〜50%になるように規則的に支持体(A)に部分塗工されていることを特徴とするシート材料が提供される。
一方、本発明の第8の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明に係るシート材料を用いることを特徴とする転倒すべり防止シートが提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明に係るシート材料を用いることを特徴とする軽量物固定用シートが提供される。
本発明のシート材料を用いた転倒すべり防止シートは、施工が容易であり、滑り止め性及び吸着性に優れ、容易にかつ糊残り無く、脱着することができる。
また、本発明のシート材料を用いた軽量物固定用シートは、発泡弾性体(B)の表面の細かな凹凸形状が吸着効果を生み出し、貼り付くので、平滑な表面のものであれば、材質を問わず固定できる。また、一旦貼り付けた後、表層破壊を起こすことなく簡単に剥がして張り替えが可能となる。特に、支持体に対する粘着層の占有塗工面積が10〜50%になるように規則的に部分塗工されている構成とすれば、微粘着となって、大面積のシートとした場合でも、簡単に剥がして張り替えが可能となる。さらに、被着体との接着面が発泡弾性体なので、被着体(軽量固定物)に対する糊残りや変色といった汚染性がないという、顕著な効果を奏する。
本発明のシート材料を説明する模式図である。 本発明のシート材料の支持体(A)に対する粘着層(C)の粘着剤の塗工パターン(ハッチング部)の一例を説明する図である。 本発明のシート材料の用途である軽量物固定用シートを説明する模式図である。 本発明のシート材料の用途である軽量物固定用シートの保持力の評価方法を説明する図である。
本発明のシート材料は、中間層となる支持体(A)の表面に、SP剪断力が10N/25mm以上、発泡倍率が2〜8倍、厚さが0.3〜8mmの発泡弾性体(B)を積層し、一方、支持体(A)の裏面には、ゲル分率が15〜90%のアクリル系粘着剤からなる粘着層(C)を積層したことを特徴とするものである。以下に詳細に説明する。
なお、本発明においては、「シート」は、「テープ」状物を包含するものとする。
1.支持体(A)
本発明のシート材料の支持体(A)としては、特に制限されないが、例えば、クロス(織物)、編物、布、不織布等に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムが挙げられ、好ましくは、手切れ性の観点から、クロス(織物)に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムである。
また、その材料は、特に制限されないが、合成樹脂製のクロス、編物、布、不織布が好ましい。適度な腰の強さと伸縮性を持つため、被着体の凹凸により追従しやすいためである。
合成樹脂としては、特に制限されず、例えば、オレフィン系、ポリエステル系、またはナイロン系などの基材が挙げられる。これらの中でも、手切れ性に優れる材料が好ましい。
2.発泡弾性体(B)
本発明のシート材料に用いられる発泡弾性体(B)は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂またはエチレン酢酸ビニル樹脂の少なくとも一種を含む樹脂エマルジョン組成物からなり、好ましくは、アクリル樹脂エマルジョン組成物からなる。すなわち、アクリル系発泡体が用いられる。
上記アクリル系発泡体は、アクリル系重合体を含有するエマルジョン(以下、「アクリル系エマルジョン」ともいう。)を用いた発泡体が好ましく、特に、耐水性等に優れ、用途に適した物性の調整なども容易である。
なお、天然ゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム等は、二重結合を有しているため、これらのゴムからなる発泡体は、耐候性、耐水性が十分ではない場合がある。一方、アクリル系重合体は、二重結合を有していないため、耐候性にも優れる。
また、アクリル系発泡体は、種々の物品に、吸着(発泡体シートを物品に押圧することにより、容易に移動、剥離等しないことを意味する。)させることができ、且つ容易に脱着することもできる。この吸脱着の性能は、アクリル系重合体のガラス転移点(以下、「Tg」という。)と、発泡体の弾性回復性により影響を受け、更にセル構造とも絡んで、吸着性に差異が生じるものである。アクリル系重合体のTgは、単量体の種類により調整することができ、このTgは、−40〜+10℃であり、特に−35〜+5℃であることが好ましい。Tgが−40℃未満であると、発泡体の強度が低下し、物品から脱着する際に発泡体そのものが破断してしまい、再利用することができない。また、物品に吸着跡が残ることがあり、物品にブロッキングすることもある。更に、発泡体の形成時に破泡し、発泡体が形成できないこともある。一方、Tgが+10℃を超えると、吸着力が低下し、また、硬度が高くなって弾性が低下し、柔軟性が損なわれることもある。
アクリル系発泡体の原料単量体としては、メタクリル酸メチル(Tg;−5℃)、メタクリル酸ラウリル(Tg;−65℃)、アクリル酸メチル(Tg;+9℃)、アクリル酸エチル(Tg;−22℃)、アクリル酸ブチル(Tg;−56℃)、アクリル酸イソブチル(Tg;−30℃)、アクリル酸−2−エチルヘキシル(Tg;−70℃)等が挙げられ、これらを適宜組み合わせて、重合発泡体とすることにより、最適な吸着力を有する発泡体が得られる。
アクリル系発泡体の製造方法は、例えば、ガラス転移点が−40〜+10℃のアクリル系重合体を含有するエマルジョンに、空気又は不活性ガスを圧入して、気液混合物を調製し、その後、該気液混合物を通気度が50cm/cm・秒以下の通気度の低いシートの表面に塗布し、次いで、調厚し、その後、加熱し、硬化させる方法が挙げられる。
通気度の低いシートの表面に、エマルジョンを塗布し、加熱し、乾燥させると、アクリル系エマルジョンに含まれる水分が、シート面側からは散逸し難く、上面のみから蒸発していく。また、シート面側へは熱が伝わり難く、上面からの伝熱により上面から固化が進み、機械的に圧入された気泡が比較的そのままの形状を保ったまま、セルが形成されていく。一方、シート面側は、上面に比べて熱が伝わり難いことの他、蒸発した水蒸気が散逸していく部分、即ち、上面から離れていること等により、気泡が合一されて大きなセルとなる傾向にある。このように、上面側では相対的に微細なセルとなり、シート面側では相対的に粗大なセルとなって、一表面(シート面側)から他表面(上面側)へとセル径が厚さ方向に変化(小さくなっていく。)している発泡体シートが形成される。尚、エマルジョンから水分が散逸することにより、セルが形成されるため、このフォームシートは連続気泡構造となる。
したがって、この製造方法によれば、通気度の低いシートに接する側がセル径が大きい側となり、一表面から他表面へとセル径が厚さ方向に小さくすることができる。この「小さくなる」とは、発泡体シートの厚さ方向の任意の断面における平均開口径が一表面から他表面へと漸次小さくなっていることを意味する。
上記通気度の低いシートとしては、通気度が50cm/cm・秒以下であるものが好ましい。通気度が50cm/cm・秒を超えるシートを用いた場合は、一表面から他表面へとセル径が厚さ方向に小さくすることができない。
なお、この通気度は、JIS L1096に従いフラジール型試験機を用いて測定することができる。
上記エマルジョンとしては、市販のものをそのまま使用することができる。そのようなエマルジョンとしては、商品名「ボンコート350」、「ディックフォームF601」、「ディックフォームMF509」(以上、大日本インキ化学工業株式会社製)、商品名「F439C」、「F439P」、「F439M」(以上、イーテック株式会社製)、商品名「アロンNW7020」(東亞合成株式会社製)、商品名「AE601C」、「AE379A」、「AE116」(以上、ジェイエスアール株式会社製)、商品名「ウルトラゾール」、「クロスレンCL−0090」、「クロスレンAC−150」(以上、ガンツ化成株式会社製)等を使用することができる。
アクリル系重合体(アクリル樹脂)を含有するエマルジョンと同様に、ウレタン樹脂またはエチレン酢酸ビニル樹脂を含むエマルジョンを用いることができる。
エマルジョンに空気又は不活性ガスを圧入させ、上記「気液混合物」を調製する方法は特に限定されず、オークスミキサ等に投入されたエマルジョンに空気又は窒素ガス等の不活性ガスを強制的に吹き込むことにより、圧入させることができる。これにより、気泡が均一に分散、含有されたエマルジョン、即ち、気液混合物を調製することができる。この気液混合物を通気度の低いシートの表面に塗布し、ローラコータ、ドクターナイフ等により所定の厚さに調厚した後、オーブン又は乾燥炉等により加熱し、乾燥させ、固化させることにより発泡体シートが形成される。加熱温度は特に限定されず、例えば、アクリル系重合体の種類、エマルジョンに含まれる重合体の濃度等にもよるが、120〜160℃とすることができる。
また、エマルジョン(エマルジョン組成物)には、発泡助剤、架橋剤等を含有させることができる。発泡助剤としては、商品名「FR−25」、「ペレックスTA」(以上、株式会社花王製)、商品名「サンノールLMT−1430」、「リパールNTD」(以上、ライオン株式会社製)、商品名「ノニポール100」(三洋化成株式会社製)等の石鹸類を用いることができる。この発泡助剤の含有量は、例えば、エマルジョンに含有されるアクリル系重合体を100重量部とした場合に、5重量部以下、特に0.5〜3重量部とすることが好ましい。
架橋剤としては、商品名「DSA」、「リアクト」(以上、三洋化成株式会社製)、「キャタリスト376」(大日本インキ化学工業株式会社製)、「スミテックスレジンM−6」(住友化学株式会社製)、「エポクロスWS500」(日本触媒株式会社製)、「デコナート614P」(長瀬化学株式会社製)等を使用することができる。この架橋剤の含有量は、例えば、エマルジョンに含有されるアクリル系重合体を100重量部とした場合に、10重量部以下、特に3〜10重量部とすることが好ましい。
架橋剤の使用により重合体の分子に架橋構造が導入され、架橋の程度が高くなるとともに発泡体シートを高温雰囲気等に晒した場合の吸着性の経時的な低下を抑えることができる。しかし、架橋の程度が過度に高いと、初期の吸着性が低下し、また、十分な吸着力が持続しない傾向にあるため、これらを勘案して架橋の程度を調整することが好ましい。
発泡助剤、架橋剤の他、エマルジョン(エマルジョン組成物)には整泡剤、充填剤、分散剤等、種々の配合剤を含有させることができる。整泡剤としては、商品名「SNフォーム」(サンノプコ社製)、「SP−S10」(株式会社花王製)、「エレミノールJS−2」(三洋化成株式会社製)、「ペインタット29」(東レ・ダウコーニング株式会社製)等を用いることができる。この整泡剤の含有量は、例えば、エマルジョンに含有されるアクリル系重合体を100重量部とした場合に、5重量部以下、特に1〜4重量部とすることが好ましい。
充填剤は、目的に応じて使用することができ、この充填剤としては、商品名「ハイジライトH42M」、「ハイジライトC308」(以上、水酸化アルミニウムであり、住友化学株式会社製)、「BF083−504」(日本軽金属株式会社製)等を用いることができる。この充填剤の含有量は、例えば、エマルジョンに含有されるアクリル系重合体を100重量部とした場合に、100重量部以下、特に50重量部以下とすることが好ましい。尚、特に、充填剤が過多であると、破泡し易くなり、吸着性が低下する傾向にあるため、これらに留意して配合することが好ましい。
分散剤としては、商品名「ポイズ521」(株式会社花王製)、「ユニポールPE−61」(三洋化成株式会社製)、「リポランPB−800」(ライオン株式会社製)等を使用することができる。この分散剤の含有量は、例えば、エマルジョンに含有されるアクリル系重合体を100重量部とした場合に、10重量部以下、特に1〜6重量部とすることが好ましい。
なお、エマルジョン(エマルジョン組成物)には、シリコンエマルジョン、パラフィンエマルジョン等のブロッキング防止剤、及び石油樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂等の粘着付与剤などを含有させることもできる。これらブロッキング防止剤及び粘着付与剤により、発泡体シートの吸着力を調整することができる。
本発明で用いる発泡体のSP剪断力(ステンレス板剪断力)は、10N/25mm以上であり、好ましくは20N/25mmである。発泡体のSP剪断力が10N/25mm未満では、横振動に対するすべりや転倒に対し。効果が小さいためである。
なお、SP剪断力は、JIS Z0237(1991)の「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して、測定する値である。
また、発泡弾性体(B)層の厚さは、0.3〜8mmであり、好ましくは2〜6mmである。発泡弾性体(B)の厚さが0.3mm未満であると、発泡弾性体(B)層の形成そのものは容易であり、所定のセル径等を有するものが得られるが、強度が不十分となり、脱着時に破断することがある。一方、厚さが8mmを超えると、エマルジョンからの水分の蒸発、除去に長時間を必要とし、発泡体の厚さ方向の中間部に大きな気泡からなる層が形成されることもあり好ましくない。
更に、発泡体の発泡倍率は、2〜8倍であり、好ましくは2〜5倍である。発泡体の発泡倍率が2倍未満であると、発泡体が柔軟性に乏しいものとなり、物品への吸着性が低下する傾向にある。一方、発泡倍率が8倍を超えると、吸着性は何ら問題ないが、発泡体の強度が低下し、脱着時に破断することがある。
なお、発泡倍率は、発泡体の体積を、使用したエマルジョンに配合した原料すべての組成物の体積で除した値である。
本発明で用いる発泡弾性体(B)は、上記のような特性を有するため、荷重をかけるとつぶれやすく、転倒すべり防止効果を発揮する。また、発泡弾性体(B)は、発泡弾性体表面の細かな凹凸形状が吸着効果を生み出し、被着体に貼り付くので、平滑な表面のものであれば、材質を問わず固定できる。
3.粘着層(C)
本発明のシート材料は、上記支持体(A)上に、発泡弾性体(B)が積層され、支持体の発泡弾性体が積層された反対側面に、粘着剤を用いた粘着層(C)が積層される。
本発明のシート材料の粘着層(C)に用いられる粘着剤としては、好ましくは、アクリル系粘着剤を用いる。
アクリル系粘着剤としては、アクリル酸アルキルエステルの共重合体からなるものが好ましく、特に炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、−COOH基を有すると共に上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共重合可能な極性基含有モノマーと、上記(メタ)アクリル酸エステルと極性基含有モノマーとに共重合可能な他のモノマーとを共重合させたアクリル酸エステル系重合体が好ましい。
また、アクリル系粘着剤のゲル分率は、15〜90重量%であり、好ましくは30〜80重量%である。ゲル分率が15重量%未満であると、粘着剤の凝集力が低いため、剥離時に糊残りしやすく、一方、90重量%を超えると、凝集力が高すぎるため、粗面への粘着力が低く、必要な粘着力が得られない。
このような粘着剤を支持体の一方の面に積層したシート材料は、粘着強度は低くはなく、良好な粘着性を有しており、隠蔽性および/または保護効果も高いにも拘わらず、剥離する際には、被着体に損傷を与えることなく、また糊残りもなく、特に塩化ビニル樹脂に対しても、糊残りしにくいという特徴を有する。
本発明で用いる粘着剤または粘着剤組成物には、必要に応じて、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、粘着付与樹脂等の添加剤が添加されてもよい。
上記粘着付与剤としては、例えば、脂肪族系共重合体、芳香族系共重合体、脂肪族・芳香族系共重合体系や脂環式系共重合体等の石油系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、テルぺン系樹脂、テルぺンフェノール系樹脂、重合ロジン等のロジン系樹脂、(アルキル)フェノール系樹脂、キシレン系樹脂またはこれらの水添物などの、一般的に粘着剤に使用されるものを、特に制限なく使用できる。これら粘着付与剤は、粘着剤100重量部に対し、3〜15重量部が好ましく、より好ましくは5〜10重量部の範囲で配合した組成を用いることができる。1種のみが用いられてもよく、または2種以上併用されてもよい。
また、粘着層(C)の厚さは、得られるシート材料の転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートなどの用途に応じて、適宜決定されるが、一般的には5〜100μm程度が好適に用いられる。
さらに、粘着層(C)は、支持体(A)の裏面に粘着層(C)の占有塗工面積が10〜50%になるように規則的に部分塗工(即ち、パターンコーティング)されていることが、微粘着の点から好ましい。ここで、「占有塗工面積が10〜50%になるように規則的に部分塗工されている」とは、粘着層(C)が支持体(A)の裏面に、条線状、水玉状、タイル状、ストライプ状などの規則的な形状(図2参照。)で均一に塗工され、粘着層の全面積で支持体上の粘着剤が塗工されている部分が10〜50%を占有していることを意味する。上記占有塗工率が10〜50%であると、接着力が微粘着化し、大面積のシートとした場合でも、軽量物固定用シートなどに用いた場合に、剥離し易く、再使用でき好適である。そして、上記占有塗工率が10〜50%である場合、粘着層(C)の厚さは5〜15μmが好ましい。
4.シート材料の用途、その製造方法
本発明のシート材料は、粘着剤を使用せずとも、発泡弾性体表面の細かな凹凸形状部が吸着効果を生み出し、その結果、粘着剤に比べ剥離が容易で、糊残りの問題も起こらない。さらに、繰り返し使用が可能であり、剪断粘着力も初期とかわらないという特徴を有する。
そのため、本発明のシート材料は、転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートとして、好適に用いることができる。
(1)転倒すべり防止シート
本発明のシート材料や転倒すべり防止シート、軽量物固定用シート等を製造する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、発泡体シートと粘着剤の両面テープを貼り合わせる方法等がある。
すなわち、発泡体シートを作成する。一方、粘着剤組成物を、離型紙上に塗工・乾燥し、得られた離型紙上の粘着剤組成物層に、支持体層を重ねてロールで圧着し、さらに、支持体層のもう片面についても、同様の操作を施し、中間に支持体層を有する両面テープを製造する。上記発泡体シートと上記両面テープを重ね貼り合わせて転倒すべり防止シートや軽量物固定用シートを作成する方法である。
本発明に係る転倒すべり防止シートは、カーペットの滑り止め、滑り止めランチョンマット等の各種の滑り止めの他、家具の衝撃吸収などの用途に使用され、吸着性に優れ、且つ容易に脱着することができ、吸着跡等が残ることのないため、貼り付け施工中または一度貼り付けたのちに、修正もしくは貼り付け場所の変更を要する場合にも、一旦剥がしても発泡体シートの破壊がおこらずに再度使用することができる。
(2)軽量物固定用シート
本発明に係る軽量物固定用シートの使用方法としては、図3に示すように、例えば、先ず、本発明のシート材料の粘着層(C)面を壁に貼付ける。次に、平滑な紙およびプラスチックシートや、平滑な面をもつ軽量物、例えば、カードケースなどを、それらの平滑な面やシートをシート材料の発泡弾性体(B)の面に、貼付けて、紙およびプラスチックシートなどの軽量物を固定することができる。
本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例で用いた物性測定法等は、以下の通りである。
(1)SP剪断力:
JIS Z0237(1991)に準じて下記の条件で測定した。
25mm幅の短冊状に切断したシート(テープ)サンプルを、25mm×25mmの大きさになるように発泡体の面をSP板(ステンレス板)に23℃で貼り合わせ、3kgの重りを1分間のせて圧着し、300mm/分の引張速度で引っ張り、その最大強度をSP剪断力とした。
(2)ゲル分率:
粘着剤を、片面をシリコーン系剥離剤により剥離処理したポリエチレンテレフタレート剥離シート(リンテック社製、SP−PET3811)の剥離処理面に乾燥後の塗布厚が20μmとなるように塗布し、100℃で1分間加熱し、粘着剤層を形成した。その粘着剤層と、別のポリエチレンテレフタレート剥離シート(リンテック社製、SP−PET3801)の剥離処理面とを貼り合わせて、粘着シートを得た。得られた粘着シートを23℃、湿度50%の雰囲気下で1週間放置した後、その粘着シートから約0.1gの粘着剤を取り出してSUS製金網(#400)に包み、トルエン中に23℃×24時間浸漬し、金網中に残存した不溶解の粘着剤成分の重量百分率をゲル分率(%)とした。
(3)振動試験:
シート(テープ)サンプルをタンス(幅80cm×奥行き57cm×高さ133cm、重量30kgに衣類等で全重量が100kgになるようにした)の底面四隅に貼り付け、フローリング材を敷いた振動テーブル上に設置し、試験を実施し、対象物に貼り付けているサンプルとフローリング材との浮き上がり及びはずれの有無を観察し、次の基準で評価した。なお、試験装置は、IMV株式会社製VS2000−10、試験条件は加速度0.5G、周波数3Hz、加震時間60秒とした。
○:浮き上がりあり
×:はずれあり
(4)引き剥がし:
シート(テープ)のアクリル発泡体面をフローリング材に貼り、1kg/cmの荷重をかけ30分後に引き剥がし、次の基準で評価した。
○:引き剥がしが可能なもの
×:発泡体が伸びて引き剥がしづらいもの
(5)手切れ性:
シート(テープ)が手で切れるかどうかを確認し、次の基準で評価した。
○:手切れ可能なもの
×:切れないもの、伸びてしまったもの
(6)糊残り:
転倒すべり防止シートでは、シート(テープ)の粘着剤面を被着体であるフローリング材やPVC面に貼り付け、1kg/cmの荷重をかけ、40℃×1週間の加熱経時を行った。加熱経時後に常温23℃×1時間、サンプルを冷ました後、シート(テープ)剥離を行い、次の基準で評価した。
無し:粘着剤が被着体に残らなかったもの
有り:粘着剤が被着体に残ったもの
また、軽量物固定用シートでは、シート(テープ)のアクリル発泡体面に、被着体である紙、PETシート、PVCシートを貼り、そして、貼付24時間後に剥離し、次の基準で評価した。
無し:粘着剤が被着体に残らなかったもの
有り:粘着剤が被着体に残ったもの
(7)つぶれ:
シート(テープ)サンプルをタンス(幅80cm×奥行き57cm×高さ133cm、重量30kgに衣類等で全重量が100kgになるようにした)の底面四隅に貼り付け、フローリング材を敷いた振動テーブル上に設置したとき、タンスの底面とフローリング材の間のすき間を計測し、次の基準で評価した。
○:すき間が1mm以内で目立たないもの
×:すき間が1mmを超えて目立つもの
(8)保持力:
塗装鋼板の一面に、20mm*15mmにカットしたサンプルを貼付し、500gローラーで圧着した。さらに、サンプルの他面に0.5mm厚のPETシートを貼付、500gローラーで圧着した。その後、PETシートの先端に荷重をかけ、24時間後の落下の有無を評価(図4参照。)し、次の基準で評価した。
○:落下しないもの
×:落下したもの
[実施例1]
(1)アクリル発泡体の作成
基本配合及び発泡体シートの作製は、Tgが−8℃のアクリル系重合体を60重量%含むアクリル系エマルジョン100重量部に、発泡助剤(前記の商品名「FR−25」)2.0重量部、架橋剤(前記の商品名「キャタリスト376」と「デコナート614P」との併用)5.0重量部、整泡剤(前記の商品名「SNフォーム」)3.0重量部、及び分散剤(前記の商品名「リポランPB−800」)5.0重量部を配合し、発泡体の原料を用意した。その後、この発泡体の原料をオークスミキサに100g/分の速度で供給し、同時に空気を所定の速度で圧入し、気液混合物を調製した。オークスミキサの攪拌翼の回転数500rpmとした。
この気液混合物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)製シート(厚さ100μm、通気度0.32cm/cm・秒)上に供給して塗布し、ロールコーターにより厚さを2mmに調整した。次いで、140℃に調温されたオーブンによって20分加熱し、乾燥させて発泡倍率5倍の発泡体シートを作製した。
(2)両面テープの作成
粘着剤組成物として、アクリル系粘着剤(綜研化学社製SK1717;固形分45±1%;強粘着、耐応力、オレフィン接着力に優れるタイプ)を、離型紙上に乾燥後の厚みが20μmとなるように塗工し、その後110℃の温度で5分間乾燥した。次いで、この離型紙上の粘着剤組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)に重ね、ロールで圧着した。この操作をPETフィルムのもう片面についても施し、PETフィルムを支持体とする両面テープを得た。
(3)転倒すべり防止シートの作成
得られたアクリル発泡体と両面テープを重ね貼り合わせることで、転倒すべり防止シートを作成した。
(4)評価
得られた転倒すべり防止シートの評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例2]
支持体として、ポリエチレンテレフタレート繊維で織られたクロス(PETクロス)を用いる以外は実施例1と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
支持体として、スフ布を用いる以外は実施例1と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
支持体として、不織布を用いる以外は実施例1と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[実施例5]
アクリル発泡体として、0.5mm厚の発泡体を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[実施例6]
アクリル発泡体として、3.3mm厚の発泡体を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[実施例7]
粘着剤として、綜研化学社製SK1340(固形分45±1%、塩ビ基材向け、再剥離タイプ)を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
支持体を使用しない以外は実施例1と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表2に示す。
[比較例2]
粘着剤として、添加する硬化剤の量を低減してゲル分率が10重量%になるように調整したアクリル系粘着剤を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表2に示す。
[比較例3]
アクリル発泡体として、0.1mm厚で、発泡倍率が約1倍の発泡体を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表2に示す。
[比較例4]
アクリル発泡体として、8mm厚で、発泡倍率が約10倍の発泡体を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表2に示す。
[比較例5]
アクリル発泡体として、8mm厚で、発泡倍率が約1倍の発泡体を用いる以外は実施例2と同様にして、転倒すべり防止シートを得た。評価結果を表2に示す。
Figure 2010070740
Figure 2010070740
表1および2より明らかなように、本発明のシート材料を用いた転倒すべり防止シートは、震動試験、引き剥がし、手切れ性、糊残り、つぶれに優れている(実施例1〜7)。一方、支持体を用いないと引き剥がし、手切れ性に劣り(比較例1)、粘着性のゲル分率が小さいと糊残り性に劣り(比較例2)、発泡体の厚さと発泡倍率が大きすぎるか小さすぎると震動試験、引き剥がし性に劣る(比較例3〜5)。なお、比較例4と5では、乾燥が進まず、工業生産的には不適であった。
[実施例8]
実施例1と同様にして、得られたアクリル発泡体と両面テープを重ね貼り合わせることで、軽量物固定用シートを得た。評価結果を表3、4に示す。
[比較例6]
市販の3M社製の掲示用テープを用いて、軽量物固定用シートとした。糊残り性の評価結果を表3に、保持力の評価結果を表4に示す。
Figure 2010070740
Figure 2010070740
表3、4から明らかなように、本発明のシート材料を用いた軽量物固定用シートは、糊残り性に優れ、また、保持力にも、優れている。一方、市販の掲示用テープは、PETシートなどでは、糊残りがあり、また、荷重150g以上の保持力評価では、落下した。
本発明のシート材料は、転倒スベリ防止シートや軽量物固定用シートとして、好適に用いることができ、例えば、カーペットの滑り止め、滑り止めランチョンマット等の各種の滑り止めの他、家具の衝撃吸収などの用途に使用され、吸着性に優れ、且つ容易に脱着することができ、吸着跡等が残ることのないため、貼り付け施工中または一度貼り付けたのちに、修正もしくは貼り付け場所の変更を要する場合にも、一旦剥がしても発泡体シートの破壊がおこらずに再度使用することができる。
1 支持体(A)
2 発泡弾性体(B)
3 粘着層(C)
特開平4−359980号公報 特開平5−311024号公報 特開平6−184503号公報

Claims (9)

  1. 中間層となる支持体(A)の表面に、SP剪断力が10N/25mm以上、発泡倍率が2〜8倍、厚さが0.3〜8mmの発泡弾性体(B)を積層し、一方、支持体(A)の裏面には、ゲル分率が15〜90%のアクリル系粘着剤からなる粘着層(C)を積層したことを特徴とするシート材料。
  2. 前記支持体(A)は、クロス(織物)、編物、布または不織布に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムであることを特徴とする請求項1に記載のシート材料。
  3. 前記支持体(A)は、クロス(織物)に、ポリオレフィンがラミネートされている基材フィルムであり、手切れ性を有することを特徴とする請求項2に記載のシート材料。
  4. 前記発泡弾性体(B)は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂またはエチレン酢酸ビニル樹脂の少なくとも一種を含む樹脂エマルジョン組成物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート材料。
  5. 前記発泡弾性体(B)は、アクリル樹脂エマルジョン組成物からなり、吸着力を有することを特徴とする請求項4に記載のシート材料。
  6. 前記粘着層(C)は、塩化ビニル樹脂に対しても糊残りしにくいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシート材料。
  7. 前記粘着層(C)は、支持体(A)に対する粘着層(C)の占有塗工面積率が10〜50%になるように規則的に支持体(A)に部分塗工されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシート材料。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のシート材料を用いることを特徴とする転倒すべり防止シート。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載のシート材料を用いることを特徴とする軽量物固定用シート。
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