JPH10310745A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH10310745A
JPH10310745A JP9124160A JP12416097A JPH10310745A JP H10310745 A JPH10310745 A JP H10310745A JP 9124160 A JP9124160 A JP 9124160A JP 12416097 A JP12416097 A JP 12416097A JP H10310745 A JPH10310745 A JP H10310745A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
tacky
sheet
adhesive sheet
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Application number
JP9124160A
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English (en)
Inventor
Yutaka Igarashi
裕 五十嵐
Toshihide Maruyama
利英 丸山
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微粘着力(100gf/25mm以下)でガラ
ス、プラスチック等の平滑面に貼着し、経時後の粘着力
変化や剥離後も被着体汚染が少なく、再剥離及び再貼着
可能な粘着シートを提供する。 【解決手段】表面基材に粘着剤層を積層してなる粘着シ
ートにおいて、粘着剤層表面と水との接触角が40〜1
00゜であることを特徴とする再剥離及び再貼着可能な
粘着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粘着力(100
gf/25mm以下)でガラス、プラスチック等の平滑
面に貼着し、経時後の粘着力変化や剥離後も被着体汚染
が少なく、再剥離及び再貼着可能な粘着シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラス、プラスチック等の平滑な被着体
に微粘着力で貼着する再剥離性粘着シートは、基材に軟
質塩化ビニル,粘着層にアクリル酸エステル共重合体と
塩化ビニルのグラフト重合物に可塑剤が添加されている
層を積層した簡易自己粘着シートや粘着剤に微粘着力の
(メタ)アクリル酸エステル共重合体粘着剤を使用した
シート(特開昭49−97840号公報,特開昭49−
97841号公報)、粘着剤に可塑剤としてフタル酸エ
ステル誘導体を配合した粘着シート(特開平5−247
416号公報)がある。
【0003】しかし、簡易自己粘着シートやフタル酸エ
ステル誘導体を添加した粘着シートは、初期は良好な粘
着力を示すが、長期間貼着すると、被着体汚染や基材収
縮によるラベル浮きが起こる。また、廃棄、焼却時に塩
素ガスが発生したり、ダイオキシン等が発生する恐れが
あるとされ、環境上問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡易自己粘
着シートや微粘着力の(メタ)アクリル酸エステル共重
合体系粘着剤の欠点である経時後の粘着力増加や被着体
汚染が少なく、再剥離時の剥離感に優れ、廃棄,焼却時
に環境汚染のない再剥離性粘着シートを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、使用する
粘着剤について鋭意研究を行なった結果、粘着剤層表面
と水との接触角が40〜100゜となるように粘着剤を
調製することにより達成できることを見出したのであ
る。 .本発明は、表面基材に粘着剤層を積層してなる粘着
シートにおいて、粘着剤層表面と水との接触角が40〜
100゜であることを特徴とする再剥離及び再貼着可能
な粘着シートである。 .粘着シートの硬質塩化ビニルに対する粘着力が10
0gf/25mm以下である記載の粘着シートである。
【0006】更に、粘着剤層に可塑剤や界面活性剤を含
有せしめると、容易に接触角を調節できることを見出し
たのである。 .該粘着剤層に、可塑剤及び/又は界面活性剤を含有
することが特徴とする又はに記載の粘着シートであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明でいう粘着剤層表面と水と
の接触角とは、粘着剤層表面にイオン交換水を滴下し、
2分後、接触角計(画像処理式:CA−X型,協和界面
科学株式会社製)により測定した値である。一般に、接
触角とは、固体表面上に液体が触れたときに生じる接液
部分の角度である。この接触角は、固体及び液体の表面
張力(表面エネルギー)、固体と液体の界面張力が力学
的な平衡状態にあるときに固体と液体の濡れ性を表す重
要な物性で、濡れ現象の重要な尺度であり、Young
の式(1)により規定される。 γs=γl・cosθ+γsl ・・・(1) θ :接触角 γs :固体の表面張力(表面エネルギー) γl :液体の表面張力(表面エネルギー) γsl:固体と液体の界面張力
【0008】本発明者等は、粘着剤層表面と水との接触
角θを40〜100゜にすることにより、粘着剤層表面
の濡れ性を上げ、微粘着力(100gf/25mm以
下)でも曲面接着性や剥離感の良い粘着シートが得られ
ることを見出したのである。因みに、水との接触角が4
0°未満の場合、粘着力が低下し、曲面接着性が悪くな
る。一方、100°を越える場合、粘着力が強く、剥離
感が悪くなってしまう。なお、水との接触角が、40〜
80°であると、濡れ性と粘着力のバランスが良く、剥
離感や曲面接着性が特に優れるので好ましい。
【0009】また、このような接触角を有する粘着剤の
中でも、被着体に対する粘着力が100gf/25mm以下で
あると、粘着シートの再剥離が安定して行なうことがで
きるので好ましい。特に硬質塩化ビニルに対する粘着力
が100gf/25mm以下であると、各被着体より粘着シー
トの再剥離が極めて安定して行なうことができるので好
ましい。
【0010】かかる接触角を有する粘着剤としては、粘
着剤に、例えば可塑剤及び/又は界面活性剤を添加した
粘着剤組成物を塗布形成したものが挙げられる。
【0011】粘着剤としては、公知の(メタ)アクリル
酸エステル共重合体が微粘着性に適しており、炭素数2
〜8のアルキル基を有するアクリル酸エステル、例え
ば、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、エチルアクリレートを主成分にして、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、アクリルアマイド、スチレン、
メチルメタクリレート、メチルアクリレート、メタクリ
ル酸、アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ヒドロキシルプロピルメタクリレート、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、N−メチロールア
クリルアマイド、グリシジルメタクリレート、無水マレ
イン酸などを含有し、総ポリマーのTgが−60〜−3
0℃になるように配合量を設定し、共重合させたものが
使用できる。
【0012】上記粘着剤には、通常、凝集力アップや基
材との投錨性アップ等のために、架橋剤を配合する。架
橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジイソシアナート、トリレンジイ
ソシアナート、ジフェニルジイソシアナート、ナフチレ
ン−1,5−ジイソシアナート、イソホロンジイソシア
ナート、ポリイソシアナートなどのイソシアナート系や
ポリウレタン系、エポキシ系、金属キレート系等が例示
できる。架橋剤の配合量が少ないと架橋されず、粘着力
の上昇や糊残りの原因となる。また、配合量が多いと、
粘着力が弱くなるため浮き剥がれの発生や粘着剤が硬く
なるため剥離感の悪化等が生じる。このため、架橋剤の
配合量は、粘着剤100重量部に対して架橋剤0.1〜
10部、より好ましくは、1〜5部程度である。
【0013】この粘着剤に添加される可塑剤としては、
ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート等のフタ
ル酸エステル誘導体、ジ−2−エチルヘキシルセバケー
ト、ジメチルアジペート、ジブチルアジペート、ジブチ
ルセバケート等の脂肪族二塩基酸エステル誘導体、トリ
メチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブ
チルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェ
ート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェ
ニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェー
ト、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート等のリン酸エステル誘導
体、トリアセチン等の酢酸エステル誘導体等がある。
【0014】界面活性剤としては、硫酸エステル塩、ス
ルホン酸塩、脂肪酸塩、リン酸エステル塩等の陰イオン
性界面活性剤や脂肪族アミン塩、第4級アンモニウム
塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン等の陽イオン性
界面活性剤、多価アルコールの脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレン縮合物、脂肪酸アルカノールアミド等の
非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、
いづれも接触角を低下させ、濡れ性を上げる効果があ
る。中でも非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0015】上記の可塑剤や界面活性剤は、単独或は複
数を組み合わせて粘着剤に配合することができる。可塑
剤および界面活性剤を併用すると、接触角を低下させ、
配合量により濡れ性と粘着物性(粘着力、エッジリフト
等)のバランスを取ることができる。配合量は、いづれ
も粘着剤100重量部に対し1〜40重量部であるが、
好ましくは、1〜20重量部である。
【0016】通常、(メタ)アクリル酸エステル共重合
体を用いた粘着剤層表面と水との接触角は、105〜1
20°である。本発明は、(メタ)アクリル酸エステル
共重合体を用いた粘着剤に、例えば上記の可塑剤や界面
活性剤などを添加することにより、濡れ性が上がり、粘
着剤層表面と水との接触角が80〜105°程度に調製
が可能となり、粘着力が低下しても、曲面接着性及び剥
離感の良い粘着シートが得られる。上記可塑剤及び/又
は界面活性剤のなかで、特に好ましい材料は、可塑剤で
あるリン酸エステル誘導体であり、接触角も40〜80
°程度に調製が可能であり、良好な粘着シートが得られ
る。
【0017】本発明の粘着剤層形成用塗液には、必要に
応じて、粘着付与剤樹脂,軟化剤,各種顔料,粘度調整
剤などの助剤を添加しても良い。粘着付与剤樹脂として
は、例えば、一般に粘着剤に使用されている、公知の軟
化点75℃以上のロジンエステル樹脂、ポリテルペン樹
脂、石油樹脂などが例示できる。軟化剤としては、粘着
剤の濡れ性、柔軟性を調整するものであり、例えば、ポ
リブテン、液状ポリイソブチレン、パラフィン系あるい
は芳香族系のプロセスオイルなどが使用できる。
【0018】表面基材には、例えば、紙、不織布、合成
紙、プラスチックフィルムの他、金属箔やプラスチック
製あるいはゴム製の発泡体などのシートあるいは、テー
プ状のものが使用できる。
【0019】尚、粘着シートの粘着剤層は、公知の剥離
シートで保護することができる。剥離シートとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等のフィ
ルム基材、上質紙、グラシン紙等の紙基材、紙基材にポ
リエチレンラミネート層を形成したものなどに、例え
ば、シリコーン系剥離剤や非シリコーン系剥離剤などの
剥離剤を塗工したものが例示できる。剥離剤の塗工とし
ては、通常の塗工機、例えば、バーコーター、ロールコ
ーター、グラビアコーター、多段ロールコーター等によ
って、乾燥重量で0.05〜3g/m2で、好ましく
は、0.2〜1.5g/m2となるように塗工される。
因みに、0.05g/m2未満では剥離剤層としての効
果に乏しく、また、3g/m2を越える事は経済面から
必要性に乏しい。また、特に、剥離力に制限の無い場合
には、ポリラミ原紙のみでも使用可能である。
【0020】本発明では、粘着剤の上記表面基材への加
工方法としては、その各成分を溶剤、例えば、酢酸エチ
ル、トルエン、ノルマルヘキサンに混合、攪拌溶解さ
せ、固形分含有量10〜70重量%の粘着剤層形成用塗
液として調整する。このように、調整した粘着剤層形成
用塗液を表面基材に直接塗布し、剥離シートと貼り合わ
せるか、剥離シートに粘着剤層形成用塗液を塗布乾燥し
た後、表面基材と貼り合わせることにより製造する。特
に、剥離シートに塗布した後、積層する方法が粘着材乾
燥時に熱による基材の変化が少なく好ましい。尚、粘着
剤層の塗布量は、乾燥厚で0.01〜0.2mm程度で
ある。なお、粘着剤層の塗工装置としては、通常の塗工
機、例えば、ナイフコーター、ロールコーター、コンマ
コーター、バーコーター、グラビアコーター、リップコ
ーター、ダイコーター、およびスクリーン印刷機等によ
って塗工することができる。
【0021】なお、粘着シートと剥離シートが、剥離速
度0.3m/分での剥離力が0.1〜30gf/50mm、好
ましくは0.5〜10gf/50mmであり、且つ剥離速度2
0m/分での剥離力が0.5〜50gf/50mm、好ましく
は1〜30gf/50mmであると打抜き加工(ラベル加工)
の際のトラブルなどを生じないので好ましい。剥離力が
弱い(剥離速度0.3m/分の条件で剥離力が0.1gf
/50mm未満の場合、剥離速度20m/分の条件で剥離力
が0.5gf/50mm未満の場合)場合、打抜き加工のカス
上げ時にとも上がりが発生(ラベルを打抜き、不要部分
を取り除く際に、必要なラベル部分が不要部分(カス)
に引っ付いて剥がれてしまうトラブル)したり、タック
製品の剥離シートからラベルの浮き剥がれや剥がれ落ち
等が生じ、問題がある。また、剥離力を強くする(剥離
速度:0.3m/分で剥離力:30gf/50mmを越える場
合、剥離速度:20m/分で50gf/50mmを越える場
合)と、粘着剤層表面と水との接触角が100°を越え
易くなり、粘着シートとして良好な粘着物性を示さな
い。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0023】実施例1 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
リン酸エステル誘導体であるトリブトキシエチルホスフ
ェート5部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」表面基材としてポリプロピレン系
合成紙(王子油化合成紙株式会社製、商品名:ユポSG
S80)、粘着剤層形成用塗液として上記粘着剤組成
物、剥離シートとしてポリエチレンラミグラシン紙にシ
リコーン系剥離剤を塗布した剥離シート(商品名:セパ
ック「F58」,王子化工株式会社製)を容易した。ま
ず、剥離シートに粘着剤層形成用塗液を塗布量が15g
/m2となるように塗布、乾燥し、表面基材と貼り合わ
せ粘着シートを作製した。
【0024】実施例2 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
酢酸エステル誘導体であるトリアセチンを5部を配合
し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0025】実施例3 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、界面活性剤と
して非イオン性界面活性剤であるプロピレングリコール
誘導体5部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0026】実施例4 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、界面活性剤と
して陽イオン性界面活性剤であるテトラアルキルアンモ
ニウム塩を5部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0027】実施例5 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
リン酸エステル誘導体であるトリブトキシエチルホスフ
ェートを2.5部、界面活性剤として非イオン性界面活
性剤であるプロピレングリコール誘導体2.5部を配合
し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0028】比較例1 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部を配合し、粘着
剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0029】比較例2 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
フタル酸エステル誘導体であるジオクチルフタレート5
部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0030】比較例3 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
リン酸エステル誘導体であるトリブトキシエチルホスフ
ェート30部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0031】比較例4 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トとブチルアクリレートを主成分とするアクリル酸エス
テル共重合体100部、アルミニウム系金属キレート架
橋剤(商品名:M−2,サイデン化学株式会社製)2部
を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0032】比較例5 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
リン酸エステル誘導体であるトリブトキシエチルホスフ
ェート50部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0033】比較例6 「粘着剤組成物の調製」ブチルアクリレートを主成分と
するアクリル酸エステル共重合体100部、イソシアネ
ート系架橋剤(商品名:BBX−5627,東洋インキ
株式会社製)2部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0034】[評価]得られた粘着シートについて、下記
の測定、評価を行ない、その結果を表1に示した。 「接触角」粘着シートから剥離シートを取り除き、粘着
剤層表面にイオン交換水を滴下し、2分後、協和界面科
学株式会社製接触角計(画像処理式:CA−X型)によ
り接触角を測定した。
【0035】「剥離力」各粘着シートの剥離力を剥離速
度:0.3m/分ではオリエンテック株式会社製テンシ
ロン万能試験機(RTC−1210)、20m/分では
IMASS製高速剥離試験機(ZPE−1000)を用
いて測定した。単位は、gf/50mmである。
【0036】「粘着力」粘着シートを被着体(ガラス、
アクリル、硬質塩ビ)に2kg荷重で貼付後、粘着力を
JIS Z 0237に準じて測定した。単位は、gf
/25mmである。
【0037】「貼付後の粘着力」粘着シートを被着体
(ガラス、アクリル、硬質塩ビ)に200g荷重で貼付
し、40℃の環境に3日間放置後、JIS Z 023
7に準じて粘着力を測定した。
【0038】「エッジリフト」粘着シートを16mm×
20mmのサイズにカットし、直径50mmのガラス管
及びアクリル管、塩ビ管の曲面に貼り付け、22℃,6
5%RHの環境に1日間放置後、浮き剥がれの有無を下
記の基準で評価した。 ○:浮き剥がれ無し。 △:若干浮き剥がれ有り。 ×:浮き剥がれ有り。
【0039】「剥離感」粘着シートをガラス板に貼付
し、手で剥離したときの触感を下記の基準で評価した。 ○:剥離感良好。 △:剥離感若干悪い。 ×:剥離感悪い。
【0040】「ラベル打ち抜き加工性」 (カス上げ時のとも上がり)カス上げ時のとも上がり
は、ケーリーラベルマシーン株式会社製ホールケリーラ
ベル印刷機によりラベル打ち抜きをして評価した。 ○:とも上がり無し。 △:若干とも上がり有り。 ×:とも上がり有り。
【0041】「糊のはみ出し」糊のはみ出しは、上記打
ち抜き品を東洋精機株式会社製ホットプレス試験機によ
り、3kg/cm2 荷重で5分間放置し、そのときの糊
はみ出しを評価した。 ○:糊はみ出し無し。 △:若干糊はみみ出し有り。 ×:糊はみ出し有り。
【0042】「総合評価」 A:実用性良好。 B:実用範囲内。 C:実用性若干問題有。 D:実用性不十分。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よりガラスやプラスチック板等の平滑面に対して、微粘
着力で良好な再剥離性を有し貼付後の経時変化も少な
く、特に、曲面接着性および耐被着体汚染性に優れた粘
着シートが得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例1 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
リン酸エステル誘導体であるトリブトキシエチルホスフ
ェート5部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」表面基材としてポリプロピレン系
合成紙(王子油化合成紙株式会社製、商品名:ユポSG
S80)、粘着剤層形成用塗液として上記粘着剤組成
物、剥離シートとしてポリエチレンラミグラシン紙にシ
リコーン系剥離剤を塗布した剥離シート(商品名:セパ
ック「F58」,王子化工株式会社製)を用意した。ま
ず、剥離シートに粘着剤層形成用塗液を塗布量が15g
/m2となるように塗布、乾燥し、表面基材と貼り合わ
せ粘着シートを作製した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実施例2 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、可塑剤として
酢酸エステル誘導体であるトリアセチン5部を配合し、
粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】実施例4 「粘着剤組成物の調製」2−エチルヘキシルアクリレー
トを主成分とするアクリル酸エステル共重合体100
部、イソシアネート系架橋剤(商品名:コロネートL,
日本ポリウレタン工業株式会社製)3部、界面活性剤と
して陽イオン性界面活性剤であるテトラアルキルアンモ
ニウム塩5部を配合し、粘着剤組成物を得た。 「粘着シートの製造」上記粘着剤組成物を用いた以外は
実施例1と同様にして粘着シートを得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材に粘着剤層を積層してなる粘着シ
    ートにおいて、粘着剤層表面と水との接触角が40〜1
    00゜であることを特徴とする再剥離及び再貼着可能な
    粘着シート。
  2. 【請求項2】粘着シートの硬質塩化ビニルに対する粘着
    力が100gf/25mm以下である請求項1記載の粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】粘着剤層に、可塑剤及び/又は界面活性剤
    を含有せしめた請求項1又は2記載の粘着シート。
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