JPH1018586A - コンクリート型枠用剥離シート - Google Patents

コンクリート型枠用剥離シート

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JPH1018586A
JPH1018586A JP16955196A JP16955196A JPH1018586A JP H1018586 A JPH1018586 A JP H1018586A JP 16955196 A JP16955196 A JP 16955196A JP 16955196 A JP16955196 A JP 16955196A JP H1018586 A JPH1018586 A JP H1018586A
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JP
Japan
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concrete
adhesive layer
sensitive adhesive
separation
pressure
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Pending
Application number
JP16955196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyasu Izugami
朋保 井津上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠パネルとフィルムとの間に気泡が形成さ
れることなく、表面状態のよいコンクリート面とするこ
とができ、且つ、型枠板からの自然剥離のないコンクリ
ート型枠用剥離シートを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂フィルムの一面ま
たはポリオレフィン系樹脂フィルムと合成樹脂発泡体か
らなる積層体の発泡体面に粘着剤層がストライプ状に設
けられたコンクリート型枠用剥離シートであって、上記
粘着剤層が3〜50mmの間隔をあけて5〜100mm
の幅で設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート型枠
パネルの表面に使用する剥離シートに関し、型枠パネル
に貼り付けた後に自然剥離が起こり難く、しかも硬化後
のコンクリートから剥離し易く、コンクリート表面を外
観のよいものとすることのできるコンクリート型枠用剥
離シートに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを打設する際に用いる型枠
パネルと硬化したコンクリートとの剥離性をよくするた
めに、型枠パネルにポリオレフィン系樹脂フィルムを感
圧性粘着剤や接着性ポリオレフィン樹脂を用いて貼り合
わせることは従来から行われている。例えば、特開昭5
4−162823号公報には、接着性ポリオレフィンを
用いた2層構造のポリオレフィンフィルムを貼り合わせ
た型枠が記載されている。また、特開平4−30635
7号公報には、ポリオレフィン系樹脂フィルムの片面に
感圧性接着剤層を設けて型枠に貼り合わせることが記載
されている。
【0003】上記いずれの公報に記載のものにおいて
も、型枠パネルにフィルムを貼り合わせる作業は工場ラ
インで行われる場合もあるが、殆どは施工現場で行われ
る。型枠パネル自体には歪みや凹凸があるため、施工現
場で貼り合わせ作業を行うとき、フィルムと型枠パネル
との間に巻き込まれた空気が気泡となってコンクリート
表面に気泡跡ができたり、フィルムが自然剥離し易くな
るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、型枠パネルとフィルムとの間に気泡が形
成されることなく、表面状態のよいコンクリート面とす
ることができ、且つ、型枠板からの自然剥離のないコン
クリート型枠用剥離シートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート型
枠用剥離シートは、ポリオレフィン系樹脂フィルムの一
面またはポリオレフィン系樹脂フィルムと合成樹脂発泡
体からなる積層体の発泡体面に粘着剤層がストライプ状
に設けられたコンクリート型枠用剥離シートであって、
上記粘着剤層が3〜50mmの間隔をあけて5〜100
mmの幅で設けられてなることを特徴とするものであ
る。
【0006】ポリオレフィン系樹脂フィルムとしては従
来一般に知られているものであり、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブチ
レン等、また、これらの混合物が挙げられる。特にポリ
エチレンでは線状低密度ポリエチレンが耐熱性や強度に
優れているので好ましい。上記フィルムの厚みは50〜
500μmであることが好ましい。
【0007】合成樹脂発泡体も従来から公知のものであ
り、例えば、ポリエチレン等に代表されるポリオレフィ
ン系樹脂発泡体、ポリウレタン系樹脂発泡体、ポリ塩化
ビニル系樹脂発泡体、ポリスチレン系樹脂発泡体、ポリ
ビニルアルコール系樹脂発泡体、合成ゴム発泡体、セル
ロース系発泡体等が挙げられる。これら発泡体として
は、本発明のコンクリート型枠用剥離シートに適度な柔
軟性と硬さを付与するために5〜20倍の発泡倍率であ
るものが好ましく、厚みは0.45〜1.95mmの範
囲が好ましい。ポリオレフィン系樹脂フィルムは単独で
用いられてもよいが、発泡体は単独ではなく上記フィル
ムと積層して用いられる。この積層体の総厚みは0.5
〜2mmの範囲であることが好ましい。
【0008】上記ポリオレフィン系樹脂フィルムと合成
樹脂発泡体との積層方法は、フィルムと発泡体とが同質
であればフィルムと発泡体の少なくとも一方の表面を加
熱溶融して圧着する熱ラミネート法が可能である。フィ
ルムと発泡体とが異質のものである場合には接着剤を用
いて積層するドライラミネート法や、両者の間にポリエ
チレン等の低融点樹脂を溶融押出して接着する押出ラミ
ネート法などが採用できる。上記接着剤としてはポリオ
レフィン系樹脂の接着に適したものであれば特に限定は
なく、例えば、合成ゴム系、シリコーン系、エポキシ系
のものなどが使用できる。
【0009】上記粘着剤層に用いられる粘着剤は感圧性
のものであればアクリル系、ゴム系、シリコーン系等特
に限定はないが、耐候性、耐熱性等からみてアクリル系
のものが好ましく、且つ、重量平均分子量が50万〜8
0万でTgが−20℃以下のものが好ましい。
【0010】ポリオレフィン系樹脂フィルムまたは発泡
体面に設けられる粘着剤層は3〜50mmの間隔をあけ
た5〜100mm幅のストライプ状であり、ストライプ
の方向はフィルムまたは発泡体の長手方向でもよく、幅
方向でもよい。また、長手方向に対して斜め方向でもよ
い。
【0011】ストライプ塗工された粘着剤層の間隔は、
狭くなると型枠パネルとの間の空気が抜けにくくなり、
広くなると充分な接着面積が得られにくくなり、自然剥
離しやすくなるため3〜50mmであり、好ましくは5
〜30mmである。
【0012】また、粘着剤層の幅は、狭くなると型枠パ
ネルとの接着面積が得られにくく、自然剥離をおこしや
すくなり、また、広くなると全面塗布と同様に気泡の巻
き込みの問題がおこりやすくなるため5〜100mm幅
であり、好ましくは10〜50mmである。
【0013】このようにストライプ状に粘着剤層を設け
る方法としては、例えばグラビアロールにより直接塗布
して乾燥する方法、また、別途離型紙に塗布乾燥して形
成した粘着剤層を離型紙とともに貼り合わせる転写法な
どがあり、特に発泡体面に粘着剤層を設けるには転写法
によるのが発泡体に乾燥時の熱を与えなくてもすむので
好ましい。
【0014】(作用)粘着剤層が3〜50mmの間隔を
あけて5〜100mmの幅で設けられているので、これ
を型枠パネルに貼り合わせたときフィルムもしくは発泡
体と型枠パネル表面の空気は粘着剤層のない部分から排
出されて気泡が形成されない。従ってコンクリート表面
に気泡跡ができず、外観のよい表面状態が得られる。ま
た、粘着剤層が全面に設けられたものに比べて使用後に
剥離し易く、洗浄作業も能率的にできる。
【0015】更に、ポリオレフィン系樹脂フィルムと合
成樹脂発泡体との積層体を用いると発泡体により適度な
柔軟性と硬さが付与され、型枠パネル表面の凹凸や歪み
によく追随して貼り合わされるので自然剥離することが
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明コンクリート型枠用
剥離シートの実施例を説明する。 (実施例1)ポリエチレンフィルム(積菱包装社製,商
品名「ポリロンフィルム」,厚み100μm)にコロナ
放電処理を施し、該処理面にアクリル系感圧性接着剤
(綜研化学社製,品番「SK1717」)を10mmの
間隔をあけて幅20mmで、乾燥後の厚みが40μmと
なるように塗布・乾燥してクラフト紙基材の剥離紙(藤
森工業社製,品番「80HB−018EV」)を積層し
てコンクリート型枠用剥離シートを得た。
【0017】(実施例2)ポリエチレンフィルム(昭和
電工社製,商品名「ショウレックス2010HF」,厚
み40μm)に合成ゴム系接着剤(サイデン化学社製,
商品名「サイビノール2010」)を乾燥後の厚みが1
0μmとなるように塗布し、自然乾燥後に発泡体(積水
化学工業社製,商品名「ソフトロンIF08008」,
厚み0.8mm,発泡倍率8倍」)と貼り合わせた。一
方、剥離紙(実施例1で用いたものと同じ)にアクリル
系感圧性接着剤(実施例1で用いたものと同じ)を10
mmの間隔をあけて幅20mmで乾燥後の厚みが40μ
mとなるように塗布・乾燥した後、上記発泡体面にラミ
ネーターを用いて積層し、コンクリート型枠用剥離シー
トを得た。
【0018】(実施例3)剥離紙(実施例1で用いたも
のと同じ)にアクリル系感圧性接着剤(実施例1で用い
たものと同じ)を5mmの間隔をあけて幅15mmで乾
燥後の厚みが50μmとなるように塗布・乾燥し、コロ
ナ放電処理を施した無延伸ポリプロピレンフィルム(出
光石油化学社製,商品名「ピュアレイFG−200」,
厚み300μm)の処理面と貼り合わせてコンクリート
型枠用剥離シートを得た。
【0019】(実施例4)実施例3で用いたものと同じ
無延伸ポリプロピレンフィルムとポリプロピレン発泡体
(東レ社製,商品名「トーレペフPPAM」厚み1m
m,発泡倍率10倍)とを実施例2で用いた合成ゴム系
接着剤を介して積層した。一方、剥離紙(実施例1で用
いたものと同じ)にアクリル系感圧性接着剤(実施例1
で用いたものと同じ)を、10mmの間隔をあけて幅2
0mmで乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布・乾
燥した後、上記発泡体面にラミネーターを用いて積層し
てコンクリート型枠用剥離シートを得た。
【0020】(比較例1)実施例1で用いたものと同じ
ポリエチレンフィルム、感圧性接着剤、剥離紙を用い
て、剥離紙の全面に感圧性接着剤を乾燥後の厚みが40
μmとなるように塗布・乾燥し、これをポリエチレンフ
ィルムに貼り合わせてコンクリート型枠用剥離シートを
得た。
【0021】(比較例2)実施例2で用いたものと同じ
ポリエチレンフィルム、合成ゴム系接着剤、発泡体、感
圧性接着剤、剥離紙を使用し、剥離紙に感圧性接着剤を
全面に塗布した以外は実施例2と同様にしてコンクリー
ト型枠用剥離シートを得た。
【0022】(比較例3)粘着剤層の幅を3mmとした
以外は実施例1と同様にしてコンクリート型枠用剥離シ
ートを得た。
【0023】(比較例4)粘着剤層同士の間隔を2mm
とした以外は実施例1と同様にしてコンクリート型枠用
剥離シートを得た。
【0024】以上の実施例及び比較例のコンクリート型
枠用剥離シートを型枠の金属パネルに貼り合わせたとき
の巻き込み気泡の有無、コンクリートの表面状態、コン
クリートの剥離性、コンクリート型枠として5回連続使
用した際の自然剥離の有無を調べた結果を表1に示し
た。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明コンクリート型枠用剥離シートは
以上の構成であり、型枠パネルとフィルムとの間に気泡
が形成されることなく、表面状態のよいコンクリート面
とすることができ、且つ、硬化後のコンクリートの剥離
性が良好なものとなっている。また、型枠板からの自然
剥離も殆どないものとなっている。更に、ポリオレフィ
ン系樹脂フィルムと合成樹脂発泡体との積層体を用いる
と発泡体により適度な柔軟性と硬さが付与され、型枠パ
ネル表面の凹凸や歪みによく追随して貼り合わされるの
で自然剥離することが少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKN C09J 7/02 JKN JLE JLE

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂フィルムの一面ま
    たはポリオレフィン系樹脂フィルムと合成樹脂発泡体か
    らなる積層体の発泡体面に粘着剤層がストライプ状に設
    けられたコンクリート型枠用剥離シートであって、上記
    粘着剤層が3〜50mmの間隔をあけて5〜100mm
    の幅で設けられてなることを特徴とするコンクリート型
    枠用剥離シート。
JP16955196A 1996-06-28 1996-06-28 コンクリート型枠用剥離シート Pending JPH1018586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16955196A JPH1018586A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 コンクリート型枠用剥離シート

Applications Claiming Priority (1)

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JP16955196A JPH1018586A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 コンクリート型枠用剥離シート

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Publication Number Publication Date
JPH1018586A true JPH1018586A (ja) 1998-01-20

Family

ID=15888575

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16955196A Pending JPH1018586A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 コンクリート型枠用剥離シート

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JP (1) JPH1018586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070740A (ja) * 2008-06-17 2010-04-02 Sekisui Chem Co Ltd シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070740A (ja) * 2008-06-17 2010-04-02 Sekisui Chem Co Ltd シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シート

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